JP3387229B2 - コンパクト形けい光ランプおよびランプ点灯装置ならびにこのランプを用いた照明装置 - Google Patents

コンパクト形けい光ランプおよびランプ点灯装置ならびにこのランプを用いた照明装置

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JP3387229B2
JP3387229B2 JP20232594A JP20232594A JP3387229B2 JP 3387229 B2 JP3387229 B2 JP 3387229B2 JP 20232594 A JP20232594 A JP 20232594A JP 20232594 A JP20232594 A JP 20232594A JP 3387229 B2 JP3387229 B2 JP 3387229B2
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compact fluorescent
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秀徳 伊藤
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1本のU字形またはH
字形ガラスチューブにより屈曲した放電路を形成する、
または複数本のU字形またはH字形ガラスチューブを接
続して屈曲した放電路を形成してなるコンパクト形けい
光ランプおよびこのけい光ランプの点灯装置ならびにこ
のけい光ランプを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、けい光ランプとして、1本のU字
形またはH字形ガラスチューブにより屈曲した放電路を
形成したコンパクト形けい光ランプや、複数本のU字形
またはH字形ガラスチューブを、その端部の側壁同志で
互いに溶融接合し、これら複数のガラスチューブにより
内部に全体として1本の蛇行形の放電路を形成した発光
管をもつコンパクト形けい光ランプが開発されている。
この種のコンパクト形けい光ランプは、発光部が1か所
に集中するので、小形になり、かつ輝度が高くなるなど
の利点がある。
【0003】ところで、この種のコンパクト形けい光ラ
ンプは、始動時の放電開始電圧が低いことが望まれる。
このため、従来、実公平4ー30764号公報にも記載
されているように、発光管の中間部位に、導電体からな
る始動補助のための近接導体を設ける提案がなされてい
る。このような近接導体を用いれば、始動時に発光管の
両端に設置された主電極とこの近接導体との間で電位差
が生じ、これらの間でグロー放電が発生し、このグロー
放電が上記途中の近接導体を中継して拡大するので、ア
ーク放電への移行が容易になり、始動電圧が低くても放
電開始が確実になされるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
始動補助用の近接導体は、単に発光管の中間部位に設け
られているだけであるため、近接導体を用いない場合に
比べると始動電圧を低くすることができるが、それでも
まだ、始動電圧が高い傾向にあり、始動電圧の引き下げ
が要請されている。また、上記公報に示された近接導体
は口金の外面に形成されているから、近接導体が外に露
出し、外観を損なう心配もある。
【0005】そして、最近では高周波電子点灯回路によ
るインバータ点灯装置が開発されており、主にU字形シ
ングルガラスチューブまたはH字形シングルガラスチュ
ーブからなるコンパクト形けい光ランプに適用されるよ
うに開発されている。これらシングルガラスチューブの
コンパクト形けい光ランプは比較的始動電圧が低いの
で、インバータ点灯装置の二次電圧も低く設定されてい
る。
【0006】ところが、近時、このようなシングルガラ
スチューブ用の高周波インバータ点灯装置を、複数本の
U字形またはH字形ガラスチューブを接合してなるダブ
ルまたはトリプルチューブ形のコンパクト形けい光ラン
プに使用しようとする試みがある。しかし、ダブルまた
はトリプルチューブ形のコンパクト形けい光ランプはシ
ングルガラスチューブのコンパクト形けい光ランプに比
べて、発光長が長く、途中の接合箇所で放電路が絞られ
ているなどの構造的特徴から、始動電圧が相対的に高い
という傾向にある。このため、シングルガラスチューブ
用の高周波インバータ点灯装置を、複数本のU字形また
はH字形ガラスチューブを接合してなるダブルまたはト
リプルチューブ形のコンパクト形けい光ランプに用いよ
うとすると、ダブルまたはトリプルチューブ形のコンパ
クト形けい光ランプを低い始動電圧で点灯できるように
改良することが大きな課題となっている。
【0007】このようなことから、例えば米国特許第
4,853,591号明細書には、放電路の中間部に始
動用の補助電極を設け、この補助電極を一方の電極と電
気的に接続して一方の電極と同電位に保つようにした技
術が開示されている。このものによると、ランプの始動
時に補助電極とこれと対向電位の電極との間で補助放電
が誘起され、この補助放電が両端の電極間の主放電に移
行して始動が促される。したがって始動電圧を低くする
ことができる。
【0008】しかし、上記米国特許第4,853,59
1号明細書に記載された補助電極は、導電ワイヤを用
い、この導電ワイヤをバルブ壁に気密に貫通して放電路
の内部に臨ませた構造であり、このような構造は複雑で
あり、製造に手間を要し、高価になる等の不具合があ
る。
【0009】したがって、本発明の目的は、1本または
複数本のU字形またはH字形ガラスチューブを用いた屈
曲放電路をもつコンパクト形けい光ランプにおいて、構
造が簡単でありながら容易に始動させることができるコ
ンパクト形けい光ランプおよびランプ点灯装置ならびに
このけい光ランプを用いた照明装置を提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、1本
または複数本の、ほぼU字形またはほぼH字形のガラス
チューブにより形成され端部を近接して並置させるこ
とにより、屈曲した放電路を形成するとともに、この放
電路の内面にけい光体被膜を形成し、かつ上記放電路の
両端部に電極を封装した発光管と、この発光管の上記並
置した両端部に取り付けられた口金と、からなるコンパ
クト形けい光ランプにおいて、 上記一方の電極に近接
して発光管の外側に始動時の補助をなす近接導体を設
け、上記一方の電極が封装された端部にアマルガムを収
容した細管を設け、この近接導体を他方の電極に接続さ
れた給電部材と電気的に接続したことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、複数本のほぼU字形ま
たはほぼH字形ガラスチューブをこれらの端部相互で接
合することにより全体として1本の蛇行した放電路を形
成し、上記複数のガラスチューブの端部を近接して並置
させ、この放電路の内面にけい光体被膜を形成するとと
もに、上記放電路の両端部に電極を封装した発光管と、
この発光管の上記並置した両端部に取り付けられた口
金と、からなるコンパクト形けい光ランプにおいて、
上記ガラスチューブの電極が封装されていない端部また
はその近傍の外側に、始動時の補助作用をなす近接導体
を設け、この近接導体を上記電極に接続されたいずれか
の給電部材と電気的に接続し、この近接導体と接続され
ていない電極端部にアマルガムを収容した細管を設けた
ことを特徴とする。
【0012】
【0013】請求項の発明は、上記始動補助用の近接
導体は、発光管の外側面に形成されていることを特徴と
する。請求項の発明は、上記始動補助用の近接導体
は、口金の内壁面に形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項の発明は、上記始動補助用の近接
導体は、外から見えない口金の内部に形成されているこ
とを特徴とする。請求項の発明は、上記けい光体被膜
は、けい光体粉末に、鉄に対する帯電傾向が正の金属酸
化物を覆って形成してあることを特徴とする。
【0015】請求項の発明は、請求項1ないし請求項
のいずれかに記載のコンパクト形けい光ランプと、こ
のコンパクト形けい光ランプに接続された高周波点灯装
置とを具備したことを特徴とするランプ点灯装置であ
る。
【0016】請求項の発明は、請求項1ないし請求
のいずれかに記載のコンパクト形けい光ランプと、こ
のコンパクト形けい光ランプが装着される器具本体とを
具備したことを特徴とする照明装置である。
【0017】
【作用】請求項1に記載のコンパクト形けい光ランプに
よれば、1本または複数本の、ほぼU字形またはほぼH
字形のガラスチューブにより形成されたランプの場合、
一方の電極に近接して発光管の外部に始動時の補助をな
す近接導体を設け、この近接導体を他方の電極と接続さ
れた給電部材に電気的に接続したから、近接導体は他方
の電極と同電位に保たれ、この近接導体と一方の電極と
の間で始動のグロー放電が誘起されるようになり、始動
しやすくなる。しかも、近接導体は発光管の外側に形成
するとともに、ランプが片口金タイプであるから、近接
導体と給電部材を短い距離で電気的に接続することがで
き、構造および取り付けが簡単になる。さらに、電極を
封装した一端部にアマルガムを収容した細管を設けたの
で、アマルガムから放出される水銀量の多い電極側で始
動放電が開始されるようになり、始動が容易になる。
【0018】請求項2に記載のコンパクト形けい光ラン
プによれば、複数本のほぼU字形またはほぼH字形のガ
ラスチューブにより形成されたランプの場合、ガラスチ
ューブの電極が封装されていない端部またはその近傍の
外側に、始動補助をなす近接導体を設け、この近接導体
を上記電極に接続されたいずれかの給電部材と電気的に
接続したので、近接導体が給電部材と同等電位に保たれ
るようになり、結局一方の電極と同等電位に保たれる。
このため対向電極に対して電界強度が強くなり、よって
対向電極と近接導体との間に初期グロー放電を誘起し易
くなり、この近接導体が放電の中継点となって主放電を
生じやすくなる。このため、確実な始動が可能になる。
しかも、近接導体は発光管の外側に形成したから、構造
が簡単である。さらに、近接導体と接続されていない電
極端部にアマルガムを収容した細管を設けたので、アマ
ルガムから放出される水銀量の多い電極側で始動放電が
開始されるようになり、始動が容易になる。
【0019】
【0020】請求項の発明によれば、近接導体を発光
管の外面に設けたので、グロー放電の誘起性能をより高
くすることができる。請求項の発明によれば、近接導
体を口金に設けたので、口金の製造時に同時に形成する
ことができ、製造が容易である。
【0021】請求項の発明によれば、近接導体を外か
ら見えない口金の内部に形成したから、外観を損なうこ
とがないとともに、安全性が高くなる。請求項の発明
によれば、けい光体被膜は、けい光体粉末に鉄に対する
帯電傾向が正の金属酸化物で覆って形成してあるから、
金属酸化物が正に帯電し易いことにより電子を放出し易
く、この電子が始動を容易にし、これに加えて上記近接
導体の放電誘発作用により、始動をきわめて容易にす
る。
【0022】請求項の発明によれば、点灯回路装置と
して高周波点灯装置を用いたので、近接導体が発光管の
外側に形成されていても発光管内にグロー放電を生じさ
せることが可能になる。
【0023】請求項に記載の照明装置によれば、始動
特性に優れたけい光ランプを光源として使用するから、
始動動作を繰り返しても照明装置に負担をかけたりする
欠点を解消することができる。
【0024】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図6に示す
第1の実施例にもとづき説明する。図1はダブルチュー
ブ形コンパクト形けい光ランプ1の断面図、図2は全体
の正面図である。
【0025】このコンパクト形けい光ランプ1は、発光
管10と口金20とで構成されている。発光管10は、
外径が20.0mmの2本のU字形のガラスチューブ11
a、11bをその端部相互で接合して構成されている。
2本のU字形のガラスチューブ11a、11bはそれぞ
れ鉛ガラスまたはソーダライムマグネシアガラス等から
なり、隣接する端部の側壁をそれぞれ加熱して吹き破
り、この吹き破り箇所を相互に突き合わせて融着するこ
とによって接合されている。よって、これら2本のU字
形のガラスチューブ11a、11bは上記融着部12に
より相互に機械的に接合されているとともに、この融着
部12を通じて各U字形ガラスチューブ11a、11b
の空間部が相互に導通されており、このため発光管10
は内部に全体として1本の蛇行形放電路が形成されてい
る。
【0026】上記蛇行形放電路の端部に相当する各ガラ
スチューブ11a、11bの端部には電極13a、13
bが封装されている。電極13a、13bはタングステ
ンからなる2重または3重コイル構造のフィラメント電
極であり、図示しないBaO、SrO、CaOなどの電
子放射物質(エミッタ)が塗布されている。電極13
a、13bの両端はそれぞれリード線14、14に接続
されており、これらリード線14…は、ガラスチューブ
11a、11bの端部に封着された鉛ガラスまたはソー
ダライムマグネシアガラス等からなるフレアステム15
を気密に貫通して外部リード線16…に接続されてい
る。
【0027】なお、フレアステム15にはそれぞれ排気
細管17a、17bが接続されており、これら排気細管
17a、17bは排気工程後に封止切りされるが、一方
の排気細管、例えば17bには放電路内の水銀蒸気圧を
制御するためのアマルガム18を収容することもある。
【0028】上記発光管10における放電路の内面には
けい光体被膜19が形成されている。けい光体被膜19
は、例えばハロりん酸カルシウムけい光体=3Ca3
(PO42 ・Ca(F,Cl)2 :Sbなどであって
もよいが、本実施例では、青、緑、赤の各波長域に発光
する3種類の希土類けい光体を混ぜた3波長発光けい光
体が使用されている。3波長発光けい光体は、例えば赤
色系けい光体としてユーロピウム付活酸化イットリウム
(Y23 :Eu)、青色系けい光体として2価のユー
ロピウム付活アルカリ土類ハロ燐酸塩けい光体または2
価のユーロピウム付活アルカリ土類アルミン酸塩けい光
体(BaMg2 Al1627:Eu)、および緑色けい光
体としては燐酸塩けい光体(La,Ce,Tb)・
(P,Si)O4 が用いられている。
【0029】そして、本実施例では、上記のけい光体粉
末を、鉄Feに対する帯電傾向が正の領域に偏った金属
酸化物で覆ってある。金属酸化物は、Mg、Ca、S
r、Ba、AlおよびYのなかの少なくとも1種、例え
ば酸化マグネシウムMgOを膜状にして被覆したもの、
または、アルファアルミナα−Al23 の粉末を添加
してこの粉末で覆ったものでもよい。けい光体粉末をこ
のような金属酸化物で覆った場合は、けい光体被膜19
全体の帯電傾向が正に偏るから、電子の静電引力が高く
なり、電極から電子を引き出し易くなるので、始動が容
易になる。
【0030】このような構成の発光管10は、口金20
に固定されている。口金20は、例えばポリブチレンテ
レフタレート(PBT)樹脂などのような絶縁体からな
る口金ベース21と、黄銅などの導電材料からなる合計
4本の口金ピン22…(2本のみ図示)により形成され
ている。
【0031】口金ベース21は、上記発光管10におけ
る電極13a、13bを封装した端部が挿入される挿入
孔23、23と、上記融着部12が挿入される立上がり
筒部24とを備えており、これら挿入孔23、23およ
び立上がり筒部24に発光管10の両端部および融着部
12を有する端部が挿入され、発光管10の両端部およ
び融着部12を有する端部は、接着剤25を介して口金
ベース21に接合されている。
【0032】また、上記口金ピン22…は、本実施例の
口金20が36W以下用のJIS規格のGX10qタイ
プであるから、口金ベース21の底面より外に突出して
設けられている。これら口金ピン22…には、前記発光
管10の電極13、13と接続された外部リード線16
…が接続されている。したがって、これら口金ピン22
…および外部リード線16…は給電部材をなしている。
【0033】そして、上記発光管10には、放電路の中
間部位に相当する上記融着部12の近傍に、点灯始動補
助用の近接導体5が設けられている。この実施例では、
近接導体5が導電性金属板をプレス成形して形成された
導電性金属キャップにより形成されており、この導電性
金属キャップからなる近接導体5は、上記発光管10の
上記融着部12およびこれに連続するガラスチューブ1
1a、11bの端部に跨がって被せられている。
【0034】この導電性金属キャップからなる近接導体
5は、前記した接着剤25により発光管10に接合され
ている。この場合、接着剤25は、近接導体5と発光管
10および口金ベース21の立上がり筒部24の3者に
亘って共通して接触しており、すなわち、接着剤25
は、近接導体5を発光管10に接合するとともに、これ
ら近接導体5および発光管10を口金ベース21に接合
する作用を同時になしている。このため接着剤25は、
発光管10の端部における周側面と、口金ベース21の
立上がり筒部24の内周面との間に充填されている。こ
のような接着剤25の充填は、発光管10の周側面を接
着するので接合面積が大きくなり、接着強度が増す。
【0035】そしてまた、上記融着部12および導電性
金属キャップからなる近接導体5は、口金ベース21の
立上がり筒部24によって囲われるようになっており、
このため融着部12および近接導体5は外部から見えな
い、または見え難いようになっている。
【0036】このような始動補助用近接導体5は、導電
線6を介して上記給電部材に対して電気的に接続されて
いる。すなわち、導電線6の一端は上記導電性金属キャ
ップからなる始動補助用近接導体5に溶接されていると
ともに、他端はいずれか1つの外部リード線16…また
は口金ピン22…に接続されている。このため近接導体
5は、上記電気的に接続された給電部材と同電位を保つ
ようになっている。なお、導電線6は、導電テープや導
電性ペースト、導電箔にて形成してもよい。
【0037】上記したように、一方の細管17bにアマ
ルガム18を収容した構造のランプの場合、近接導体5
は、他のチューブ11aの端部に形成された電極13a
に接続された外部リード線16と接続するのがよい。
【0038】このような構成のコンパクト形けい光ラン
プ1は、例えば図3および図4に示す照明装置の光源と
して用いられる。図3および図4の照明装置は、天井埋
込型照明器具に適用した例であり、31は天井面35に
形成した埋込み孔36に埋め込まれた照明器具本体であ
る。この器具本体31の内部には反射体32が取着され
ており、この反射体32の開口部には制光用ルーバ33
が設けられている。上記器具本体31には、図1および
図2に示すコンパクト形けい光ランプ1…が複数灯取り
付けられており、これらけい光ランプ1…は器具本体3
1の天井部に取り付けた点灯装置34に接続されてい
る。
【0039】点灯装置34としては、単コイルチョーク
形安定器であってもよいが、本実施例の場合は図5に示
すような高周波インバータ点灯装置を用いている。すな
わち、図5のインバータ点灯装置は、商用電源50に接
続される平滑回路51、高周波発振回路(インバータ)
からなる駆動回路52、始動タイマ回路53などを備え
ている。上記平滑回路51は整流器511、電解平滑コ
ンデンサ512などにより構成されており、インバータ
駆動回路52は、電界効果形トランジスタ(FET)5
21、521および発振トランス522などを主な構成
部品として用いている。
【0040】このような構成の第1の実施例について、
作用を説明する。ダブルチューブ構造のコンパクト形け
い光ランプ1…は、発光管10の中間部に近接導体5を
設け、この近接導体5を導電線6を通じて外部リード線
16または口金ピン22に電気的に接続したので、近接
導体5はいずれかの給電部材と同等電位に保たれる。し
たがって、始動時に近接導体5は、導電線6が接続され
ている外部リード線16に導通されている電極13aと
対向する他方の電極13bに対して大きな電位差をもつ
ようになり、よって上記対向電極13bとこの近接導体
5との間にグロー放電を誘起し易くなる。このことか
ら、この近接導体5が放電の中継点となって両電極13
a、13b間のアーク放電を生じやすくなる。ゆえに、
始動を容易にし、始動電圧を低くすることができ、確実
な始動がなされる。
【0041】上記したように、一方の細管17bにアマ
ルガム18を収容した構造のランプにおいては、近接導
体5を他のチューブ11aの端部に形成された電極13
aに接続された外部リード線16と接続した場合は、始
動時にアマルガム18を収容した端部側の電極13b近
傍で蒸発する水銀量が多いので、この電極13bと近接
導体5との間で始動放電が誘起され易くなる。
【0042】そして、本実施例の場合、近接導体5は発
光管10の外面に被着して設けたので、構造が簡単で、
その製造が容易であり、かつ発光管10の外面に密着し
ているから発光管の外面より離れる場合に比べて発光管
10の内面の電位を近接導体5の電位に近いレベルにす
ることができ、グロー放電の誘起性能を高くすることが
できる。
【0043】このような近接導体5を設けた箇所は、口
金ベース21の立上がり筒部24に挿入されるので、融
着部12および近接導体5が上記立上がり筒部24で囲
われるようになり、このため融着部12および近接導体
5が外部から見えない、または見え難く、外観の低下が
ない。そして、近接導体5が立上がり筒部24に囲われ
るから、取扱い中に作業者が接触するのが防止され、感
電の心配もない。
【0044】そしてまた、本実施例の場合、発光管10
の内面に形成されたけい光体被膜19が、例えば3波長
発光けい光体の粉末に、鉄Feに対する帯電傾向が正の
領域に偏った金属酸化物、例えば酸化マグネシウムMg
Oまたはアルファアルミナα−Al23 で覆ったか
ら、けい光体も始動電圧を引き下げる効果を奏する。す
なわち、けい光体粉末に、正の帯電傾向をもつ金属酸化
物を添加した場合は、けい光体被膜19全体の帯電傾向
が正に偏るようになり、電子の静電引力が高くなって電
極から電子を誘発し易くなり、このため始動が容易にな
る。
【0045】このことと、前記したように、近接導体5
を導電線6を介して給電部材に接続したこととが同時に
機能して、けい光ランプ1の始動電圧を一層低くするこ
とができる。
【0046】この点は、実験により確認されており、そ
の始動電圧の測定結果を図6に示す。すなわち、図6
は、図1および図2に示す構造のコンパクト形けい光ラ
ンプFML36型(定格ランプ電力36W)について、
けい光体被膜19の種類と、近接導体5の構成を種々変
えて組み合わせた場合におけるそれぞれの始動電圧を測
定した特性図である。なお、けい光体は前述の3波長発
光けい光体を用いた。また、点灯回路は高周波標準回路
(45kHz一定)を使用し、ランプの周囲温度は0℃
で無風状態の雰囲気で実験した。
【0047】図中各特性a〜iのランプの仕様は以下の
通りである。 a…金属酸化物で覆わないけい光体被膜を形成したラン
プ(近接導体なし) b…金属酸化物で覆わないけい光体被膜と、給電部材に
接続しない近接導体を用いたランプ c…MgOで被覆したけい光体被膜を形成したランプ
(近接導体なし) d…α−Al23 粉末を混ぜたけい光体被膜を形成し
たランプ(近接導体なし) e…MgOで被覆したけい光体被膜と、給電部材に接続
しない近接導体を用いたランプ f…α−Al23 粉末を混ぜたけい光体被膜と、給電
部材に接続しない近接導体を用いたランプ g…金属酸化物で覆わないけい光体被膜と、給電部材に
接続した近接導体を用いたランプ h…MgOで被覆したけい光体被膜と、給電部材に接続
した近接導体を用いたランプ i…α−Al23 粉末を混ぜたけい光体被膜と、給電
部材に接続した近接導体を用いたランプ 図6の特性aとbを比較して判るように、近接導体を用
いない場合に比べて、近接導体が給電部材に接続されて
いなくても、近接導体を設けることにより始動電圧を引
き下げることができる。しかし、特性bとgを比較して
判るように、近接導体を給電部材に接続すれば一層始動
電圧を引き下げることができる。
【0048】また、特性aと、cおよびdを比較して判
るように、けい光体粉末を、正の帯電傾向をもつ金属酸
化物を被覆または添加した場合は、始動電圧を低くする
ことができる。
【0049】そして、特性hおよびiに示す通り、けい
光体粉末に正の帯電傾向をもつ金属酸化物を被覆または
添加したけい光体被膜と、給電部材に接続した近接導体
を同時に用いたランプは、始動電圧が最も低くなること
が確認できる。
【0050】したがって、図1に示す構成のダブルチュ
ーブ構造のコンパクト形けい光ランプ1は、始動電圧が
低くなることから、従来ではシングルチューブ形けい光
ランプに使用されていた図5に示すようなインバータ点
灯装置34を本例のダブルチューブ形けい光ランプ装置
1に使用しても始動が可能になる。そして、インバータ
点灯装置34を用いると、安定器を使用する場合に比べ
てランプ効率が向上する利点がある。
【0051】また、このようなコンパクト形けい光ラン
プ1およびインバータ点灯装置34を備えた図3および
図4に示されている照明装置は、始動電圧が低くなり、
始動が容易になる。
【0052】特に、図3および図4に示す照明装置のよ
うに、単一の器具本体31に多数のコンパクト形けい光
ランプを取り付けた多灯形照明装置の場合、ランプを連
続点灯していてこれを一旦消灯し、直ちに再点灯させた
い場合(高温再始動)、周囲の温度が高くて封入水銀蒸
気圧が高くなっているので再始動し難い場合がある。
【0053】これに対し、本発明のコンパクト形けい光
ランプを用いると、高温時の再始動も容易になる。すな
わち、上記実施例のコンパクト形けい光ランプ1は、発
光管10の中間部に始動補助をなす近接導体5を設け、
この近接導体5を一方の電極13aに接続された給電部
材16と電気的に接続したので、近接導体5が給電部1
6を介して一方の電極13aと同等電位に保たれ、この
ため対向電極13bに対して電界強度が強くなり、よっ
て対向電極13bと近接導体5との間に放電を誘起し易
くなり、始動放電が容易になり、確実な始動が可能にな
る。
【0054】また、けい光体被膜19は、けい光体粉末
に鉄に対する帯電傾向が正の金属酸化物で覆って形成し
てあるから、金属酸化物が正に帯電し易いことにより電
子を放出し易く、特に電子の放出は高温になると一層促
進されると考えられる。
【0055】このような効果は、実験結果を示す図7の
特性図からも確認されている。すなわち、図7は周囲温
度と始動電圧との関係を測定したもので、破線Bで示す
特性は、比較用に製作したコンパクト形けい光ランプを
6灯用いた多灯形照明装置の場合の各けい光ランプの始
動電圧であり、これに対し実線Aで示す特性は本発明に
掛る上記実施例のコンパクト形けい光ランプ1…を6灯
用いた多灯形照明装置の場合の各けい光ランプの始動電
圧である。ここで比較用のランプというのは、図6のg
で示すように、金属酸化物で覆わないけい光体被膜と、
給電部分に接続した近接導体5を用いたランプである。
【0056】図7から理解できる通り、比較用のランプ
の場合は周囲温度が高いほど始動電圧が高くなり、よっ
て高温再始動が困難になる。これに対し、本発明のコン
パクト形けい光ランプ1であれば、低温始動では比較用
と遜色ないが、周囲温度が30℃程度から高くなるよう
な高温始動の場合に始動電圧が低く、よって高温再始動
が容易に行えるという利点がある。
【0057】さらに、ここでの実験結果はないが、図6
のa,gの結果から分かる通り、従来のランプ(図6の
aで示すように、金属酸化物で覆わないけい光体被膜を
形成しかつ近接導体がないランプ)の始動電圧は、上記
比較用ランプに比べて明らかに高く、比較用ランプの特
性よりも劣る。したがって、この実験による従来のラン
プの結果は、比較用ランプよりも始動電圧が高くなるこ
とは明らかである。
【0058】なお、本発明は上記第1の実施例に制約さ
れるものではない。すなわち、上記第1の実施例の場
合、近接導体5を導電性金属キャップにより形成した
が、本発明は図8に示す第2の実施例のように、近接導
体5を発光管10の外面に直接に塗布した導電性ペース
トからなる被膜により構成してもよい。この場合、導電
性ペーストからなる近接導体5は、融着部12およびこ
れに連続するガラスチューブ11a、11bの端部に亘
って形成してあり、特に融着部12の下半分の領域に取
着されている。そして、この場合も、融着部12が口金
ベース21の立上がり筒部24に挿入された場合に、ガ
ラスチューブ11a、11bの端部および融着部12な
らびにこれらに形成された近接導体5が上記立上がり筒
部24で囲われるようになっており、このため融着部1
2および近接導体5が外部から見えない、または見え難
いようになっている。
【0059】なお、近接導体5は、前記導電性金属キャ
ップや導電性ペーストで形成する代わりに、導電性の塗
料を塗布したり、導電性テープを貼着したり、導電箔帯
を巻装したり、導電ワイヤを取り付けるなどの構造であ
ってもよい。
【0060】また、上記第1および第2の実施例の場
合、近接導体5を発光管10の外面に直接被着または塗
着して形成した場合を説明したが、図9および図10に
示す第3の実施例のように、近接導体70を口金20に
形成してもよい。この実施例では、口金ベース21に形
成した立上がり筒部24の内面に、例えば銅テープを貼
着するなどの手段で近接導体70を形成してあり、この
近接導体70は導電線71により口金ピン22に接続し
てある。なお、この場合も近接導体70は、導電性ペー
ストで形成したり、導電性の塗料を塗布したり、導電箔
帯を巻装したり、導電ワイヤを取り付けるなどの構造で
あってもよい。また、導電線71も導電テープや導電性
ペースト、導電箔にて形成してもよい。
【0061】このような構成であっても、近接導体70
が始動を促すので始動電圧を引き下げることができ、し
かもこの第3実施例の場合は、口金20に近接導体70
を形成するから、口金の製造時に近接導体70および導
電線71を同時に形成することができ、構成が容易であ
る。また、この場合も近接導体70が外部から見えな
い、または見え難く、外観の低下がないとともに、近接
導体70が立上がり筒部24に囲われるから、取扱い中
に作業者が感電するなどの不具合を防止することができ
る。
【0062】さらに、上記各実施例では、2本のU字形
ガラスチューブ11a、11bをフラットに並べて形成
したダブルチューブ構造のコンパクト形けい光ランプに
ついて説明したが、図11に示す第4の実施例のよう
に、2本のU字形ガラスチューブ11a、11bを平行
に配置したFDL型のコンパクト形けい光ランプであっ
てもよい。
【0063】さらにまた、ガラスチューブはU字形に限
らず、図12に示す第5の実施例のように、H字形のガ
ラスチューブを使用した場合であっても実施可能であ
る。そして、図12に示す第5の実施例の場合は、1本
のH字形ガラスチューブによって構成したコンパクト形
けい光ランプを示し、このものは一方の予熱形電極13
bの近傍に位置して発光管10の外面に近接導体5を設
け、この近接導体5を導電線6により、他方の予熱形電
極13aに接続された外部リード線16または口金ピン
21に接続してある。その他の構造においては、第1の
実施例と同様であってよい構成は、同一番号を付して説
明を省略する。
【0064】このように構成しても、始動時に近接導体
5と一方の予熱形電極13bとの間で始動放電を誘発す
るから始動が容易になり、始動電圧を低くすることがで
きる。
【0065】なお、一方の電極の近傍に補助電極を設け
る構造は、第1および第2実施例や第4の実施例のよう
に、ガラスチューブを複数本接合したコンパクト形けい
光ランプにも実施可能である。
【0066】そして、上記第1の実施例では、ガラスチ
ューブを2本接合したコンパクト形けい光ランプについ
て説明したが、本発明はガラスチューブの連結本数を3
本以上にしても実施可能である。
【0067】さらに、本発明は天井埋込型照明器具に限
定されるものではなく、天井直付型照明器具やペンダン
ト照明器具、スタンド照明器具など種々の照明器具に実
施可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に記載のコン
パクト形けい光ランプによれば、1本または複数本のU
字形またはH字形ガラスチューブにより形成されたラン
プの場合、一方の電極に近接して発光管の外部に始動時
の補助をなす近接導体を設け、この近接導体を他方の電
極に接続された給電部材と電気的に接続したから、近接
導体は他方の電極と同電位に保たれるようになり、この
近接導体と一方の電極との間で始動のグロー放電が誘起
されるから、始動しやすくなる。しかも、近接導体は発
光管の外側に形成するとともに、ランプが片口金タイプ
であるから、近接導体と給電部材を短い距離で電気的に
接続することができ、構造および取り付けが簡単にな
る。さらに、電極を封装した一端部にアマルガムを収容
した細管を設けたので、アマルガムから放出される水銀
量の多い電極側で始動放電が開始されるようになり、始
動が容易になる。
【0069】請求項2に記載のコンパクト形けい光ラン
プによれば、複数本のU字形またはH字形ガラスチュー
ブにより形成されたランプの場合、ガラスチューブの電
極が封装されていない端部またはその近傍の外側に、始
動補助をなす近接導体を設け、この近接導体を上記電極
に接続されたいずれかの給電部材と電気的に接続したの
で、近接導体が給電部材を介して一方の電極と同等電位
に保たれるようになる。このため対向電極に対して電界
強度が強くなり、よって対向電極と近接導体との間に初
期グロー放電を誘起し易くなり、この近接導体が放電の
中継点となって主放電を生じやすくなる。このため、確
実な始動が可能になる。しかも、近接導体は発光管の外
側に形成したから、構造が簡単になり、製造が容易にな
り、安価に提供することができる。さらに、近接導体と
接続されていない電極端部にアマルガムを収容した細管
を設けたので、アマルガムから放出される水銀量の多い
電極側で始動放電が開始されるようになり、始動が容易
になる。
【0070】このことから、複数本のU字形またはH字
形ガラスチューブを接合してなるダブルまたはトリプル
チューブ形のコンパクト形けい光ランプであっても、始
動が容易になり、よって主としてシングル形ガラスチュ
ーブに使用されている高周波電子点灯回路による点灯装
置を使用しても容易に始動させることができ、発光効率
の向上も可能になる。
【0071】
【0072】請求項の発明によれば、近接導体を発光
管の外面に設けたので、グロー放電の誘起性能をより高
くすることができる。請求項の発明によれば、近接導
体を口金に設けたので、口金の製造時に同時に形成する
ことができ、製造が容易である。
【0073】請求項の発明によれば、近接導体を外か
ら見えない口金の内部に形成したから、外観を損なうこ
とがないとともに、安全性が高くなる。請求項の発明
によれば、けい光体被膜は、けい光体粉末に鉄に対する
帯電傾向が正の金属酸化物で覆って形成してあるから、
金属酸化物が正に帯電し易いことにより電子を放出し易
く、この電子が始動を容易にし、これに加えて上記近接
導体の放電誘発作用により、始動をきわめて容易にす
る。
【0074】請求項の発明によれば、点灯回路装置と
して高周波点灯装置を用いたので、近接導体が発光管の
外側に形成されていても発光管内にグロー放電を生じさ
せることが可能になる。
【0075】請求項に記載の照明装置によれば、始動
特性に優れたけい光ランプを光源として使用するから、
始動動作を繰り返しても照明装置に負担をかけたりする
欠点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、ダブルチューブ
のフラット形のコンパクト形けい光ランプの断面した正
面図。
【図2】同実施例の全体を示す正面図。
【図3】同実施例のけい光ランプを光源して使用した天
井埋込型照明器具の下面図。
【図4】同実施例の天井埋込型照明器具の断面図。
【図5】同実施例のインバ−タ点灯装置を示す回路図。
【図6】従来および実施例の場合の始動電圧を測定した
特性図。
【図7】多灯式天井埋込型照明器具の場合のけい光ラン
プの周囲温度と始動電圧の関係を測定した特性図。
【図8】本発明の第2の実施例を示し、ダブルチューブ
のフラット形のコンパクト形けい光ランプの断面した正
面図。
【図9】本発明の第3の実施例を示し、ダブルチューブ
のフラット形のコンパクト形けい光ランプの断面した正
面図。
【図10】同実施例の口金を示す斜視図。
【図11】本発明の第4の実施例を示すコンパクト形け
い光ランプの斜視図。
【図12】本発明の第5の実施例を示すコンパクト形け
い光ランプの断面図。
【符号の説明】
1…コンパクト形けい光ランプ 5…近接導体 6…導電
線 10…発光管 11a、11b…U字形ガラスチューブ 12…融
着部 13…電極 16…外
部リード線 19…けい光体被膜 20…口金 21…口
金ベース 22…口金ピン 24…立
上がり筒部 31…器具本体 32…反
射体 33…制光用ルーバ 34…高周波インバータ点灯装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05B 41/24 H05B 41/24 A (72)発明者 筏 邦彦 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東 芝ライテック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−154545(JP,A) 特開 昭62−61260(JP,A) 特開 平5−36383(JP,A) 実開 平1−70261(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/54 H01J 61/28 H01J 61/32 H01J 61/44 H05B 41/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本または複数本の、ほぼU字形または
    ほぼH字形のガラスチューブにより形成され端部を近
    接して並置させることにより、屈曲した放電路を形成す
    るとともに、この放電路の内面にけい光体被膜を形成
    し、かつ上記放電路の両端部に電極を封装した発光管
    と、この発光管の上記並置した両端部に取り付けられた
    口金と、からなるコンパクト形けい光ランプにおいて、 上記一方の電極に近接して発光管の外側に始動時の補助
    をなす近接導体を設け、上記一方の電極が封装された端部にアマルガムを収容し
    た細管を設け、 この近接導体を他方の電極に接続された
    給電部材と電気的に接続したことを特徴とするコンパク
    ト形けい光ランプ。
  2. 【請求項2】 複数本のほぼU字形またはほぼH字形ガ
    ラスチューブをこれらの端部相互で接合することにより
    全体として1本の蛇行した放電路を形成し、上記複数の
    ガラスチューブの端部を近接して並置させ、この放電路
    の内面にけい光体被膜を形成するとともに、上記放電路
    の両端部に電極を封装した発光管と、この発光管の上記
    並置した両端部に取り付けられた口金と、からなるコン
    パクト形けい光ランプにおいて、 上記ガラスチューブの電極が封装されていない端部また
    はその近傍の外側に、始動時の補助作用をなす近接導体
    を設け、この近接導体を上記電極に接続されたいずれか
    の給電部材と電気的に接続し、この近接導体と接続され
    ていない電極端部にアマルガムを収容した細管を設けた
    ことを特徴とするコンパクト形けい光ランプ。
  3. 【請求項3】 上記始動補助用の近接導体は、発光管の
    外側面に形成されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のコンパクト形けい光ランプ。
  4. 【請求項4】 上記始動補助用の近接導体は、口金の内
    壁面に形成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のコンパクト形けい光ランプ。
  5. 【請求項5】 上記始動補助用の近接導体は、外から見
    えない口金の内部に形成されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のコンパクト形けい光ラン
    プ。
  6. 【請求項6】 上記けい光体被膜は、けい光体粉末に、
    鉄に対する帯電傾向が正の金属酸化物を覆って形成して
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれ
    か1に記載のコンパクト形けい光ランプ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項のいずれか1に
    記載のコンパクト形けい光ランプと、このコンパクト形
    けい光ランプに接続された高周波点灯装置とを具備した
    ことを特徴とするランプ点灯装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項のいずれか1に
    記載のコンパクト形けい光ランプと、このコンパクト形
    けい光ランプが装着される器具本体とを具備したことを
    特徴とする照明装置。
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