JP3387105B2 - 変調回路 - Google Patents

変調回路

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JP3387105B2
JP3387105B2 JP25065491A JP25065491A JP3387105B2 JP 3387105 B2 JP3387105 B2 JP 3387105B2 JP 25065491 A JP25065491 A JP 25065491A JP 25065491 A JP25065491 A JP 25065491A JP 3387105 B2 JP3387105 B2 JP 3387105B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル音声信号
等を記録する記録系の変調回路に関し、例えば、コンパ
クトディスク(CD)方式準拠の追記型(以下、WOと
いう)や書換え型(以下、MOという)のCD記録再生
装置の変調回路において、チャネルコーディングのディ
ジタルサムヴァリエーション(以下、DSVという)の
制御に適用される。 【0002】 【従来の技術】ディジタル音声信号等の記録において、
ディジタル信号は、誤り検出訂正符号が付加された後、
変調回路に供給され記録再生系の特性に適した符号に変
換(チャネルコーディング)される。 【0003】図13(A)は、CD方式の信号フォーマ
ットの概要を示す図であり、変調方式としては8−14
変換(以下、EFMという)が用いられる。 【0004】EFMは、入力する8ビット符号(以下、
シンボルという)を14チャネルビットの符号に変換
し、24チャネルビットの同期信号と14チャネルビッ
トのサブコードを付加した後、これらの符号間を3チャ
ネルビットのマージンビットで連結し、NRZI記録す
る変調方式である。 【0005】図13(B)はCD方式のフレーム構成を
示す図である。 【0006】図示のように、1シンクフレーム(6標本
値区間、LおよびRチャネル各6サンプル、1サンプル
は16ビットデータ)期間にCIRC(クロスインター
リーブリードソロモンコード)エンコーダから変調回路
に入力する24シンボルのデータと8シンボルのパリテ
ィは、それぞれ14チャネルビットに変換され、3チャ
ネルビットのマージンビットで連結されて図示のよう
に、フレーム当り588チャネルビットとされ、4.3
218MbpsのチャネルビットレートでCD上にNR
ZI記録される。 【0007】ここで、変調回路に入力する各シンボル
は、例えば、ルックアップテーブルROMを参照して、
“1”と“1”間の“0”の個数が2個以上かつ10個
以下のチャネルビットパターンにそれぞれ変換される。
また、フレーム同期信号Sfのチャネルビットパターン
は“10000000000100000000001
0”であり、マージンビットパターンは“000”、
“001”、“010”および“100”のうちの一つ
が選択される。更に、1サブコーディングフレームは9
8フレームで構成され、第0および第1フレームのサブ
コードとしてサブコードシンク信号S0(=“0010
0000000001”)、S1(=“0000000
0010010”)が付加される(図13(C)参
照)。 【0008】図14は、サンプル値の1例について、E
FM後のチャネルビットパターンとDSV(ディジタル
サムバリエーション)を示す図である。 【0009】16ビットの1サンプルは、上位8ビット
と下位8ビットに分割され、CIRCエンコーダを介し
て変調回路に入力し、8ー14変換されてインフォメー
ションビットとされる。インフォメーションビットの
“1”と“1”の間には前述のように2個以上かつ10
個以下の“0”が介在する。マージンビットとして“0
00”、“001”、“010”および“100”のう
ちの1種が選ばれ、インフォメーションビット同士の連
結箇所についてもこの規則が常に成立するようにされ、
17チャネルビット(但し、フレーム同期信号Sfの場
合は27チャネルビット)を単位とするEFM信号が変
調回路から4.3218Mbpsで出力される。 【0010】このように、任意のチャネルビット“1”
と次のチャネルビット“1”の間には2個以上10個以
下のチャネルビット“0”が介在するので、NRZI記
録波形のハイレベルまたはローレベルの継続期間(記録
波長)は必ず3T以上11T以下となる(図14参
照)。即ち、この場合、最短記録波長は3T、最長記録
波長は11Tである。但し、Tはチャネルクロック4.
3218MHzの1周期であり、以下、これをEMF3
T〜11Tルールという。 【0011】NRZI記録波形のDCバランスの指標と
してディジタルサムバリエーション(DSV)を考え
る。DSVは記録波形の時間積分として与えられる。即
ち、記録波形のハイレベルが単位時間Tだけ継続したと
きのDSVの変化分を+1とし、ローレベルが単位時間
Tだけ継続したときのDSVの変化分をー1とする。 【0012】時刻t0におけるDSVの初期値を零と仮
定した場合のDSVの時間に関する変化を図10の最下
段に示す。ここで、期間t1〜t2における変調信号は1
7チャネルビットパターン“010000010000
01001”によって一義的に定まるものではなく、時
刻t1における変調信号レベル、つまり、期間t0〜t 1
における変調信号波形の最終レベル(以下,CWLLと
いう)に依存する。従って、図示の変調信号波形は時刻
0においてCWLLがローレベル(CWLL=
“0”)の場合であり、時刻t0においてCWLL=
“1”(ハイレベル)の場合の変調信号波形はハイレベ
ルとローレベルとを置き換えた逆パターンになる。同様
に、DSVの増減もCWLLに依存し、時刻t0におい
てCWLL=“0”の場合、インフォメーションビット
パターン“01000100100010”によるDS
Vの変化分(以下、14NWDという)、つまり期間t
0〜t0+14におけるDSVの変化分は図示のように+2
である。図とは逆に、時刻t0においてCWLL=
“1”なら14NWD=−2となる。また、期間t0+14
〜t1+14におけるDSVの変化分を17NWDという。 【0013】期間t0+14〜t1に挿入されるマージンビ
ットについて説明する。 【0014】4種類のマージンビット“000”、“0
01”、“010”および“100”のうち、EFM3
T〜11Tルールにより“001”と“100”は挿入
できず、“010”または“000”が挿入可能であ
る。即ち、マージンビットの前に出力される前回のイン
フォメーションビットパターンの終端の“0”の個数を
Bとし、後に出力される今回のインフォメーションビッ
トパターンの先端の“0”の個数をAとすれば、B=1
かつA=1であるためマージンビットの先端は“0”か
つ終端は“0”でなければならず、挿入可能なマージン
ビットパターンは“0x0”となる。 【0015】マージンビットとして“010”を挿入し
たときのDSVを実線で、また“000”を挿入したと
きのDSVを点線で図14に示す。 【0016】このように、4種類のうち2つ以上のマー
ジンビットの付加が可能な場合、今回のインフォメーシ
ョンビットの14NWDに基づいてDSVがなるべく小
さくなるように、いずれか1つのマージンビットが選択
される。即ち、時刻t1+14でのDSVは、“010”の
とき+3、“000”のときー1であるから、最適マー
ジンビットとして“000”が選択され、これが期間t
0+14〜t1に付加される。 【0017】上述のように、マージンビットは、まず、
インフォメーションビットパターン同士の連結点でEF
M3T〜11Tルールを満足するように選択され、次
に、若し複数のマージンビットの挿入が可能ならDSV
を最も零に近ずけるようなマージンビットを選択する。 【0018】図15は、特開平1ー第319178号で
開示された変調回路のブロック図である。 【0019】101はCIRCエンコーダ(図示せず)
から入力する各シンボルの入力端子、102は4.32
18MHzのシステムクロックScの入力端子、103
はフレームシンクタイミング信号の入力端子、104は
サブコーディングフレームのシンクタイミング信号の入
力端子である。 【0020】入力端子101に順次入力するシンボルは
ROM111により8ー14変換されてレジスタ112
に格納されると共に、14ビットデータの先端と終端の
“0”の個数を表す2つの4ビットデータA,Bがレジ
スタ112に格納される。 【0021】各フレームのシンクタイミング、サブコー
ディングフレームのシンクタイミングにおいては、シス
テム制御回路115の制御によりROM116から疑似
フレームシンク信号S’f、サブコーディングフレーム
のシンク信号S0,S1が、それぞれ14ビットデータと
して出力されてレジスタ112に格納される。ここで、
24ビットのフレームシンク信号Sfは、かりに14ビ
ットの疑似フレームシンク信号S’f(=“10000
000000100”)とされ、出力時に24ビットの
フレームシンク信号Sfに変換される。また、シンク信
号S’f,S0,S1の先端および終端の“0”の個数を
表す2つの4ビットデータA,Bがレジスタ112に格
納される。 【0022】レジスタ112に格納された14ビットデ
ータはレジスタ113、114へ順次転送されるので、
レジスタ113には前回の14ビットデータが、またレ
ジスタ114には前前回の14ビットデータが格納され
る。4ビットデータAはレジスタ112からROM11
7、118に供給され、4ビットデータBはレジスタ1
12からレジスタ113へ転送されるので、前回の4ビ
ットデータBがレジスタ113からROM117、11
8に供給される。 【0023】ROM117は4ビットデータAと前回の
4ビットデータBとをアドレス入力とし、EFM3T〜
11Tルールを満足するマージンビットをセレクタ12
0に出力する。EFM3T〜11Tルールには違反しな
いが、マージンビットによって接続されたビットパター
ンの中に24ビットのフレームシンク信号Sfと同一の
ビットパターンを含む結果となる例外的な組合せ(11
例)の場合、ROM118はこのような組合せが発生し
ないように特に制限したマージンビットを出力する。即
ち、ROM118は例外的禁則発生時のマージンビット
をセレクタ120に出力する。 【0024】検出回路119はレジスタ112、11
3、114に格納された3つの14ビットデータとレジ
スタ142に格納された前回のマージンビットとを参照
して、上述した例外的な組合せの発生を検出し、マージ
ンビットの読み出しをROM117からROM118に
切り換える。ROM117またはROM118から出力
されるマージンビットはセレクタ120を介してROM
122にアドレスとして入力する。また、ROM123
にはレジスタ112から14ビットデータがアドレスと
して入力する。 【0025】ROM122は入力するマージンビットに
対するDSVとその極性とを出力し、DSVはDSVレ
ジスタ125に、極性は極性レジスタ127に格納され
る。また、ROM123は入力する14ビットデータに
対するDSVとその極性とを出力し、DSVはDSVレ
ジスタ124に、極性は極性レジスタ126に格納され
る。 【0026】ROM117または118から出力される
マージンビットは最多の場合で4種類(以下、第1、第
2、第3及び第4マージンビットという)であるが、処
理の統一を計るため常に4種類のマージンビットが出力
される。このうちの最適マージンビットは次のようにし
て決定される。 【0027】1) 第1マージンビットのテスト:セレ
クタ121の制御により、セレクタ120は第1マージ
ンビットをアドレス入力としてROM122に供給す
る。ROM122から出力される第1マージンビットに
対するDSVとその極性はレジスタ125と127にそ
れぞれ格納される。これと同時に、ROM123から出
力される14ビットデータに対するDSVとその極性は
レジスタ124と126にそれぞれ格納される。 【0028】レジスタ130から出力される累積DSV
の極性は、論理回路131を介して加減算回路128に
与えられ、負極性なら入力Bプラス入力A、正極性なら
入力Bマイナス入力Aの演算が行われる。ここで、入力
Bはレジスタ129から供給される累積DSVであり、
入力Aはレジスタ125から供給される第1マージンビ
ットに対するDSVである。加減算回路128の演算結
果、即ち第1マージンビットを付加した場合の累積DS
Vは、レジスタ132に格納される。また、演算結果の
絶対値は絶対値回路134を介して、レジスタ135に
格納される。 【0029】次に、レジスタ132に格納された第1マ
ージンビット付加時の累積DSVは入力Bとして加減算
回路128に供給され、レジスタ124に格納された1
4ビットデータに対するDSVは入力Aとして加減算回
路128に供給され、入力Bと入力Aとの加算または減
算が行われる。ここで、加算または減算の演算制御信号
は、レジスタ130に格納された累積DSVの極性とレ
ジスタ127に格納された第1マージンビットの極性と
の排他的論理和として論理回路131から供給される。 【0030】加減算回路128の演算結果とその絶対値
は、レジスタ132とレジスタ135にそれぞれ格納さ
れる。 【0031】論理回路131はレジスタ126、12
7、130に格納された3つの極性の排他的論理和を演
算し、この演算結果はレジスタ138に格納される。 【0032】レジスタ132に格納された累積DSVの
計算に用いたマージンビットの番号(ここでは、第1マ
ージンビットの「1」)は、インジケータ140に格納
される。 【0033】2) 第2マージンビットのテスト:セレ
クタ121の制御によりセレクタ120を介して、RO
M122には第2マージンビットがアドレスとして入力
し、ROM122から出力された第2マージンビットの
DSVとその極性はレジスタ125と127にそれぞれ
格納される。 【0034】加減算回路128による第2マージンビッ
ト付加時の累積DSVの計算は、第1マージンビットの
場合と同様に行われる。第2マージンビット以降の場
合、演算結果とその絶対値は、第1マージンビットの場
合とは異なり(レジスタ132と135ではなく)、レ
ジスタ133とレジスタ136にそれぞれ格納される。 【0035】レジスタ133に格納された第2マージン
ビット付加時の累積DSVを入力Bとする加減算回路1
28による14ビットデータ付加時の累積DSVの演算
は、第1マージンビットの場合と同様に行われ、第2マ
ージンビット以降の場合には演算結果とその絶対値はレ
ジスタ133とレジスタ136にそれぞれ格納される。 【0036】次に、既にテスト済みのマージンビットよ
りも、今回のマージンビットの方が適当か否かの判定を
行う。マージンビットは累積DSVの絶対値をなるべく
零に近ずけるように選ばれるので、レジスタ135に格
納された前回の累積DSVの絶対値とレジスタ136に
格納された今回の累積DSVの絶対値とを比較する。即
ち、論理回路131の制御により減算モードとされた加
減算回路128は、レジスタ135から供給される第1
マージンビットについての累積DSVの絶対値を入力B
とし、レジスタ136から供給される第2マージンビッ
トについての累積DSVの絶対値を入力Aとして、入力
Bから入力Aを減算する。 【0037】この減算結果が正の場合、即ち第2マージ
ンビットの累積DSVの方が零に近い場合には、レジス
タ133の内容をレジスタ132に格納し、論理回路1
31から出力されるレジスタ126、127、130の
3つの極性の排他的論理和をレジスタ138に格納する
と共に、レジスタ132に格納した累積DSVの計算に
用いたマージンビットの番号(ここでは、第2マージン
ビットの「2」)をインジケータ140に格納する。な
お、減算結果が負または零の場合には、上述のようなレ
ジスタ132、138とインジケータ140の内容更新
は行わない。 【0038】このようにして、レジスタ132には今迄
テストしたマージンビットのうちで最適なマージンビッ
トを用いた場合の累積DSVが格納され、レジスタ13
8にはその極性が格納されると共に、インジケータ14
0には最適マージンビット番号が格納される。 【0039】3) 第3マージンビットのテスト:セレ
クタ120を介して供給される第3マージンビットにつ
いても、第2マージンビットの場合と全く同様の処理が
行われる。この結果、レジスタ132には今迄テストし
た第1〜第3マージンビットのうちで最適なマージンビ
ットの累積DSVが格納され、レジスタ138にはその
極性が格納されると共に、インジケータ140には最適
マージンビット番号が格納される。 【0040】4) 第4マージンビットのテスト:セレ
クタ120を介して供給される第4マージンビットにつ
いても、第2、第3マージンビットの場合と全く同様の
処理が行われる。この結果、レジスタ132には全ての
マージンビットのうちで最適なマージンビットの累積D
SVが格納され、レジスタ138にはその極性が格納さ
れると共に、インジケータ140には最適マージンビッ
ト番号が格納される。 【0041】上述のテスト1)〜4)の結果、最適なマ
ージンビットが判明し、次に、出力処理を行う。 【0042】インジケータ140に格納された最適なマ
ージンビットの番号は、セレクタ121を介してセレク
タ120に与えられ、セレクタ120はROM117ま
たは118から入力するマージンビットのうち最適なマ
ージンビットを選択してレジスタ141に出力する。ま
た、レジスタ132に格納された最適マージンビット使
用時の累積DSVを累積DSVレジスタ129に格納す
ると共に、レジスタ138に格納された極性を累積極性
レジスタ130に格納して、両累積レジスタ129、1
30の更新を行う。 【0043】このようにして、レジスタ112に格納さ
れた現在の14ビットデータに対する最適マージンビッ
トの選定と出力は終了し、ROM111またはROM1
16から次の14ビットデータと2つの4ビットデータ
A,Bが出力されてレジスタ112に格納される。これ
と同時に、レジスタ141に格納された現在の14ビッ
トデータに対する最適マージンビットは、レジスタ14
2に転送されて格納される。 【0044】レジスタ142から出力される最適マージ
ンビットに、レジスタ113から出力される今回の14
ビットデータを連結した17ビットデータが、パラレル
イン/シリアルアウトのシフトレジスタ143にロード
され、引き続く17システムクロック(Sc)期間に1
7チャネルビットのシリアルデータとして排他的論理和
(XOR)回路144に出力される。入力端子102か
らシステム制御回路115を介して供給されるフレーム
シンクタイミング信号に基づいて、XOR回路144
は、シフトレジスタ143から入力するシリアルデータ
のうち14ビットの疑似フレームシンク信号S’fを正
規の24ビットフレームシンク信号Sfに変換した後、
フリップフロップ回路145を介して、4、3218M
bpsのEFM信号として出力する。 【0045】上述の従来例においては、累積DSVのオ
ーバーフローを防止するため、サブコーディングフレー
ム毎に(つまり、98シンクフレーム毎に)累積DSV
レジスタ129と累積極性レジスタ130のリセットが
行われる。 【0046】 【発明が解決しようとする課題】従来の変調回路におい
ては、上述のように4種類のマージンビットの個々につ
いて累積DSVとその極性を実際に算出し、その結果か
ら最適マージンビットを選定していた。このため、最適
マージンビットの選択には、常に4回のテストを並列
に、あるいは時分割で繰り返し行わなければならず、変
調回路が複雑かつ大規模になってしまうという欠点があ
った。しかし、再生専用のCD方式の場合、変調回路は
大型のCD生産システム(例えば、レーザーカッティン
グマシン)の一部として用いられるため、上述のような
欠点は大きな障害とはならなかった。 【0047】一方、最近提案されているミニディスクシ
ステムのようなCD方式の録音再生装置は、変調回路を
各装置に小型化して内蔵しなければならないため、上述
のような欠点は大きな障害となっていた。 【0048】そこで、この発明は、予め準備された複数
のマージンビットの中から最適と判断されるマージンビ
ットを選択するようなテストに依存することなく最適マ
ージンビットを一義的に発生することができ、かつ、回
路規模が小さくLSI化にも便利な変調回路を提案する
ものである。 【0049】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る変調回路は、入力するmビット符号系
列をそれぞれn(但し、n>m)チャネルビットパター
ンに変換し、このnチャネルビットパターン間を複数種
類の中から選択されるマージンビットにより結合してデ
ータ符号列を生成した後にNRZI変調する変調回路に
おいて、マージンビットを入力して所定の規格に抵触す
る否かを判別し、結合に用いるべきではないマージンビ
ットである場合には禁止信号を発生する判別回路と、N
RZI変調された信号の直流成分を積分し、当該積分に
より得られる累積ディジタルサムバリエーションに応じ
た制御信号を出力するDSV積分回路と、予めプログラ
ムされたマージンビットの中から判別回路による禁止信
号及び積分回路による制御信号に応じて累積ディジタル
サムバリエーションを零に近づけるための最適なマージ
ンビットを選択するマージンビット発生回路とを備え、
マージンビット発生回路は、 NRZI変調された信号波
形の最終レベル及び積分回路による制御信号をデコード
して累積ディジタルサムバリエーションの制御方向命令
用の制御信号を出力する第1のデコーダと、累積ディジ
タルサムバリエーションの変化分をデコードしてマージ
ンビットの直流成分場合分け用の制御信号を出力する第
2のデコーダと、判別回路から出力される禁止信号と、
第1のデコーダから出力される制御方向命令用の制御信
号と、第2のデコーダから出力される直流成分場合分け
用の制御信号とを入力して、予めプログラムされたマー
ジンビットの中から累積ディジタルサムバリエーション
を零に近づけるための最適なマージンビットを出力する
論理回路とを有することを特徴とするものである。 【0050】 【作用】この発明に係る変調回路において、入力するm
ビット符号系列をそれぞれn(但し、n>m)チャネル
ビットパターンに変換し、このnチャネルビットパター
ン間を複数種類の中から選択されるマージンビットによ
り結合してデータ符号列を生成した後にNRZI変調す
る場合に、禁止マージンビット判別回路20ではマージ
ンビットを入力して所定の規格に抵触する否かが判別さ
れ、このマージンビットがnチャネルビットパターン間
の結合に用いるべきではない場合には禁止信号Sinhが
発生される。DSV積分回路60では、NRZI変調さ
れたEFM信号の直流成分が積分され、当該積分により
得られる累積ディジタルサムバリエーション(以下DS
Vという)に応じた3ビットの制御信号が出力される。
マージンビット発生回路40では予めプログラムされた
マージンビットMpの中から禁止マージンビット判別回
路20による禁止信号Sinh及びDSV積分回路60に
よる3ビットの制御信号に応じて累積DSVを零に近づ
けるための最適なマージンビットが選択される。これを
前提にして、図1に示すマージンビット発生回路40は
第1のデコーダ41、第2のデコーダ42、論理回路
(以下PLAという)43を有している。マージンビッ
ト発生回路40に入力する信号は次の通りである。4種
類のマージンビット“100”、“010”、“00
1”、“000”のうちEMF3T〜11Tルールに抵
触するマージンビット、およびフレームシンクが誤って
発生するマージンビットに禁止フラグ“1”を立てて表
わす4ビットの禁止信号が禁止マージンビット判別回路
20からPLA43へ入力される。また、累積DSVの
望ましい制御方向が増加(+)、平衡(0)または減少
(−)であることを示す3ビットの制御信号“10
0”、“010”または“001”がDSV積分回路6
0からデコーダ41へ入力される。更に、マージンビッ
トに前置される14ビットデータDbのNRZI波形の
最終信号レベル(以下、CWLLという)を示す1ビッ
トの信号(ローレベルの時“0”、ハイレベルの時
“1”)と、マージンビットに後置される14ビットデ
ータDpのDSVを2の補数で表す5ビットの信号が
コーダ42へ供給される。 【0051】4ビットの禁止信号の各ビットは、例えば
上位ビットから順に各マージンビット“001”、“0
10”、“100”および“000”に対応し、EFM
3T〜11Tルールによって禁止されるマージンビッ
ト、およびフレームシンクが誤って発生するマージンビ
ットに対応するビットには、フラグ“1”が立てられ
る。例えばマージンビットの前に置かれる14ビットデ
ータDbの終端の“0”の個数Bが4、後に置かれる1
4ビットデータDpの先端の“0”の個数Aが5の場
合、EFM3T〜11Tルールによりマージンビット
“000”の使用は禁止され、4ビットの禁止信号“0
001”が禁止マージンビット判別回路20からプログ
ラマブルロジックアレイ(PLA)43に出力される。 【0052】デコーダ41ではNRZI変調された信号
波形(以下NZRI波形という)の最終レベル及びディ
ジタルサムバリエーション積分回路60による3ビット
の制御信号をデコードして累積DSVの制御方向命令用
の制御信号が出力される。例えば、DSV積分回路60
から入力する3ビットの制御信号(第1ビットは累積D
SVの増加命令“+”を、第2ビットはその平衡命令
“0”を、また第3ビットはその減少命令“−”を表す
場合、それぞれ“1”とされる)はCWLL信号をゲー
ト信号とするデコーダ41を介してPLA43に供給さ
れる。ここで、デコーダ41はCWLLの極性にかかわ
らず、PLA43が最適マージンビット44を出力し得
るように変換した3ビット制御信号をPLA43に出力
する。即ち、CWLL=“1”の場合、入力する制御信
号が増加命令“100”なら減少命令“001”に変換
し、減少命令“001”なら増加命令“100”に変換
し、また、平衡命令“010”ならそのまま変換せずに
PLA43に出力する。 【0053】また、デコーダ42では累積DSVの変化
分をデコードしてマージンビットの直流成分場合分け用
の4ビット信号(制御信号)が出力される。例えば、
4ビットデータDpのDSV、即ちマージンビットの後
に14ビットデータDpを付加した場合の累積DSVの
変化分(以下、14NWDという)は、5ビットの2の
補数で表され、14NWD信号としてデコーダ42に入
力し、次の5つのケースにデコードされる。 【0054】1)14NWD≧3の場合、4ビット信号
“1000”がデコーダ42からPLA43に出力され
る。 【0055】2)14NWD=2の場合、4ビット信号
“0100”がデコーダ42からPLA43に出力され
る。 【0056】3)14NWD=1の場合、4ビット信号
“0010”がデコーダ42からPLA43に出力され
る。 【0057】4)14NWD=0の場合、4ビット信号
“0001”がデコーダ42からPLA43に出力され
る。 【0058】5)14NWD≦−1の場合、4ビット信
号“0000”がデコーダ42からPLA43に出力さ
れる。 【0059】PLA43は、11ビットの信号、つま
り、禁止マージンビット判別回路20から出力される
止マージンビットを示す4ビット信号(禁止信号)、デ
コーダ41から出力される累積DSVの制御方向を命令
する3ビットの制御信号(制御方向命令用の制御信号)
およびデコーダ42から出力される14NWDの5つの
ケースを示す4ビット信号(直流成分場合分け用の制御
信号)を入力し、予めプログラムされたマージンビット
の中から、これらの信号の組み合せに対応した累積DS
Vを零に近づけるための最適なマージンビット44を一
義的にP/Sレジスタ16等へ出力するようになされ
る。 【0060】 【実施例】続いて、この発明の実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。 【0061】図1は、状況に応じて最適なマージンビッ
ト“100”、“010”、“001”または“00
0”を一義的に発生する、この発明に係るマージンビッ
ト発生回路40の一実施例を示すブロック図である。 【0062】図2は、上記マージンビット発生回路40
を搭載した、この発明に係る変調回路を示すブロック図
である。 【0063】まず、図2について説明する。 【0064】入力端子10には、図示しないデータ発生
回路から前述のように1シンクフレーム当たり32シン
ボルのデータが入力する。8ビットの各シンボルはEF
MROM11によりそれぞれ14ビットデータに8−1
4変換される。 【0065】サブコーディングフレームを構成する98
シンクフレームの第0および第1シンクフレームには、
前述のように14ビットのサブコードシンク信号S0お
よびS1が付加される。このサブコードシンク信号S0、
S1の付加は、図示しないサブコードシンクタイミング
信号に基づいて、サブコードシンク付加回路12によっ
て行われる。 【0066】疑似フレームシンク付加回路13は、図示
しないフレームシンクタイミング信号に基づき、14ビ
ットの疑似フレームシンク信号S′f(=“1xxxx
xxxxxxx10”)を各シンクフレームの先頭に付
加する。疑似フレームシンク信号S′fの先端1ビット
および終端2ビットのビットパターンは正規の24ビッ
トフレームシンク信号Sf(=“1000000000
01000000000010”)のそれと同一である
ので、マージンビットを選択する場合、他の14ビット
データと全く同一の処理が可能となる。 【0067】サブコードシンク信号S0、S1および疑似
フレームシンク信号S′fを含む14ビットデータDp
は、順次レジスタ14に供給されてラッチされると共
に、その上位12ビットは禁止マージンビット判別回路
20に供給される。これと同時に、レジスタ14にそれ
までラッチされていた前の14ビットデータDbはフレ
ームシンク変換回路15と禁止マージンビット判別回路
20に出力されると共に、この14ビットデータDbの
下位2ビットはレジスタ31に格納される。前回格納し
た下位2ビット、つまり前々回の14ビットデータDb
bの下位2ビットは、レジスタ31から禁止マージンビ
ット判別回路20に供給される。また、後述するマージ
ンビット発生回路40から供給される今回のマージンビ
ットMpはレジスタ32に格納される。前回格納した3
ビットデータ、つまり前回のマージンビットMbはレジ
スタ32から禁止マージンビット判別回路20に供給さ
れる。 【0068】禁止マージンビット判別回路20は、今回
の14ビットデータDpの上位12ビット、前回の14
ビットデータDb、前回のマージンビットMbおよび前
々回の14ビットデータDbbの下位2ビットに基づい
て、EFM3T〜11Tルールと例外的禁止ルールとに
抵触するマージンビットを判別し、禁止信号としてマー
ジンビット発生回路40に出力する。この禁止信号は4
ビットからなり、各ビットは4種類のマージンビット
“100”、“010”、“001”、“000”にそ
れぞれ対応する。例えば、EFM3T〜11Tルールと
例外的禁止ルールにより第1および第3マージンビット
“100”、“001”が禁止される場合、4ビットの
禁止信号は“1010”とされる。 【0069】ここで、疑似フレームシンク付加回路1
3、レジスタ14,31,32、並びに禁止マージンビ
ット判別回路20は、判別回路30を構成する。 【0070】即ち、判別回路30は、サブコードシンク
付加回路12から供給される14ビットデータDpと、
マージンビット発生回路40から供給されるマージンビ
ットMpとを入力信号とし、前回の14ビットデータD
bをフレームシンク変換回路15に出力すると共に、前
回の14ビットデータDbと今回の14ビットデータD
pとの連結に用いてはならないマージンビットを示す4
ビットの禁止信号をマージンビット発生回路40に出力
する。 【0071】図3は、禁止マージンビット判別のアルゴ
リズムを示す図である。 【0072】禁止マージンビット判別回路20は、入力
信号Dp,Db,MbおよびDbbのうち、図3、図4
中にハッチングで示されるビットのテストを行い、その
結果に応じて前回の14ビットデータDbと今回の14
ビットデータDpとの連結に用いてはならないマージン
ビットMinhを判別し、4ビットの禁止信号Sinhをマー
ジンビット発生回路40に供給する。 【0073】図3において、EFM3T〜11Tルール
による禁止マージンビットMinhの判別アルゴリズムは
次の通りである。 【0074】1)今回の14ビットデータDpの前端の
“0”の個数Aと、前回の14ビットデータDbの終端
の“0”の個数Bとの合計が8個以上(A+B≧8)の
場合:マージンビット“000”が禁止される(Minh
=“000”)。 【0075】2)今回の14ビットデータDpの最上位
ビットC1が“1”(A=0)または次位ビットC2が
“1”(A=1)、若しくは前回の14ビットデータD
bの終端の“0”の個数Bが9個(B=9)の場合:マ
ージンビット“001”が禁止される(Minh=“00
1”)。 【0076】3)今回の14ビットデータDpの最上位
ビットC1が“1”(A=0)、または前回の14ビッ
トデータDbの最下位ビットC14が“1”(B=0)
の場合:マージンビット“010”が禁止される(Min
h=“010”)。 【0077】4)今回の14ビットデータDpの終端の
“0”の個数が9個(A=9)、若しくは前回の14ビ
ットデータDbの最下位ビットC14が“1”(B=
0)または次位ビットC13が“1”(B=1)の場
合:マージンビット“100”が禁止される(Minh=
“100”)。 【0078】図4において、EFM3T〜11Tルール
には抵触しないが、フレームシンク信号の誤発生を防止
するために禁止されるマージンビット、即ち例外的禁止
ルールによる禁止マージンビットの判定は次の通りであ
る。 【0079】ケース(1):前回の14ビットデータD
bの終端の“0”の個数Bが7個、かつ今回のタイミン
グでフレームシンク信号が発生する場合。 【0080】ケース(2):前回にフレームシンク信号
が発生しており、今回の14ビットデータのC1〜C6
が0(A=6)の場合。 【0081】ケース(3):「B=7、かつDpの上位
11ビット=“10000000000”」の場合。 【0082】ケース(4):「Dbの下位13ビット=
“0000000000100”、かつA=5」の場
合。 【0083】ケース(5):「B=6、かつDpの上位
12ビット=“010000000000”」の場合。 【0084】ケース(6):「Dbの下位12ビット=
“000000000010”、かつA=6」の場合。 【0085】ケース(7):「Dbの下位11ビット=
“00000000001”、かつA=7」の場合。 【0086】ケース(8):「前回のマージンビットM
b=“000”、かつDb=“00000001000
000”、かつA=1」の場合。 【0087】ケース(9):「前々回の14ビットデー
タDbbの最下位ビットC14=“0”、かつMb=
“000”、かつDb=“0000001000000
0”」の場合。 【0088】ケース(10):「Mb=“x00”、か
つDb=“00000000100000”、かつA=
2」の場合。 【0089】以上、ケース(1)〜(10)の場合、マ
ージンビット“000”が禁止される(Minh=“00
0”)。 【0090】ケース(11):「Dbbの終端=“0
0”、かつMb=“000”、かつDb=“00000
100000000”」の場合、マージンビット“00
1”が禁止される(Minh=“001”)。 【0091】図2において、フレームシンク変換回路1
5は、図示しないフレームシンクタイミングに基づい
て、順次入力する14ビットデータのうち疑似フレーム
シンク信号S′fを正規の24ビットフレームシンク信
号Sfに変換した後、また他の14ビットデータはその
まま、P/Sレジスタ16に供給する。24ビットのパ
ラレルイン/シリアルアウト(P/S)レジスタ16
は、4.3218MHzのチャネルビットクロックに基づ
いて、14ビットデータ(フレームシンク信号Sfの場
合のみ24ビットデータ)と、3ビットデータ(マージ
ンビット)とを交互にシリアル出力する。 【0092】4.3218Mbpsの速度で出力される
シリアル信号は、NRZI回路17によるNRZI変調
後、EFM信号として、例えばロータリトランス、記録
アンプを介して記録ヘッド、或いはレーザーダイオード
(共に図示せず)に供給され、CD上にディジタル記録
される。また、EFM信号が供給されるDSV積分回路
60は、EFM信号のDC成分を17チャネルビットを
単位として積分し、この累積DSVに基づいて3ビット
の制御信号をマージンビット発生回路40に出力する。
例えば、累積DSVが正極性の場合には、累積DSVの
減少“−”を命令する“001”、累積DSVが零の場
合には累積DSVの平衡“0”を命令する“010”、
また累積DSVが負極性の場合には累積DSVの増加
“+”を命令する“100”が、制御信号として出力さ
れる。 【0093】次に、図1に示すマージンビット発生回路
40について説明する。 【0094】マージンビット発生回路40は、4種類の
マージンビット“100”、“010”、“001”、
“000”のうち最適なマージンビットを出力する。最
適なマージンビットとは、2つの14ビットデータDb
とDp間をこのマージンビットで連結することにより、
連結箇所においてもEFM3T〜11Tルールが成立
し、かつフレームシンク信号の誤発生を防止すると共
に、EFM信号の累積DSVを極力零に近づけるように
選択されたマージンビットである。 【0095】この発明に係る変調回路(図2)のマージ
ンビット発生回路40(図1)は、4種類のマージンビ
ットを個々にテストしてその結果から最適マージンビッ
トを決定し出力する従来例とは異なり、二つの14ビッ
トデータのビットパターンや累積DSV等の状況に対応
して一義的に最適マージンビットを出力するように構成
されており、その入力信号は次の通りである。 【0096】第1に、禁止マージンビット判別回路20
から4ビットの禁止信号が入力する。禁止信号は、EF
M3T〜11Tルールに抵触するため、あるいはフレー
ムシンク信号を誤って発生するため二つの14ビットデ
ータDbとDp間に挿入できないマージンビットがある
場合、そのマージンビットに対応するビットを“1”に
して使用禁止を示す。例えば、4種のマージンビット
“100”、“010”、“001”、“000”のう
ち第1および第3マージンビットが使用禁止の場合、こ
の4ビットの禁止信号は“1010”となる。 【0097】第2に、DSV積分回路60から累積DS
Vに対応して3ビットの制御信号が入力する。3ビット
の制御信号は、上位ビットから順に累積DSVの望まし
い制御方向が増加“+”、平衡“0”および減少“−”
であることを示すものである。従って、累積DSV>0
の場合、この制御信号を“001”として累積DSVの
減少を命令し、累積DSV<0の場合、この制御信号を
“100”として累積DSVの増加を命令し、また累積
DSV=0の場合、この制御信号を“010”として累
積DSVをなるべく増減させないように命令する。 【0098】第3および第4の入力信号として、5ビッ
トの14NWD信号および1ビットのCWLL信号が入
力する。 【0099】図5は、マージンビットによって結合され
る二つの14ビットデータDb、DpのNRZI波形例
を示す図である。 【0100】前の14ビットデータDbにマージンビッ
トを付加した場合の累積DSVの変化分、つまりマージ
ンビットのDC成分(以下、マージンビットのDSVと
いう)は、マージンビットの開始時におけるNRZI波
形の信号レベル(以下、CWLLという)がローレベル
(=“0”)の場合を基準として表される。即ち、図5
(A)〜(D)に示すように、第1マージンビット“1
00”のDSVは+3、第2マージンビット“010”
のDSVは+1、第3マージンビット“001”のDS
Vは−1、また第4マージンビット“000”のDSV
は−3である。CWLL=“1”(ハイレベル)の場
合、これらマージンビットのDSVの値は逆符号とな
る。 【0101】同様に、14ビットデータDp付加時の累
積DSVの変化分、つまり14ビットデータDpのDC
成分(以下、14NWDという)は、14ビットデータ
Dpの開始時におけるNRZI波形の信号レベルがロー
レベルの場合を基準として表される。即ち、図5に示す
14ビットデータDp(=“001001000001
00”)の14NWDは−2である。 【0102】14ビットデータDbに3ビットのマージ
ンビットを用いて次の14ビットデータDpを連結した
場合の累積DSVの変化分(以下、17NWDという)
は、第1〜第3マージンビットの場合、マージンビット
のDSVから14NWDを減算したものとなり、第4マ
ージンビット“000”の場合にはマージンビットのD
SVに14NWDを加算したものとなる。 【0103】図6はCWLL=“0”(ローレベル)の
場合に14NWDから17NWDを求めるノモグラフ、
図7はCWLL=“1”の場合に14NWDから17N
WDを求めるノモグラフである。 【0104】図6中の(A)、(B)、(C)、(D)
は、14ビットデータDpが14NWD=−2の場合
(図5)について、挿入する4種のマージンビット“1
00”、“010”、“001”、“000”に対する
17NWDをそれぞれ示している。 【0105】図6(CWLL=0)において、例えば、
次の14ビットデータDpの14NWDが3以上の場合
について考える。まず、現在までの累積DSVが零また
は負なら、次の17NWDを零または正として、累積D
SVを増加させ、累積DSVを零に近づけたい。14N
WD≧3のケースで、17NWD≧0を可能とするマー
ジンビットは“000”のみであり、これを第1優先と
する。EFM3T〜11Tルール、または例外的禁止ル
ールのため、第1優先のマージンビット“000”の挿
入ができない場合、次善のマージンビット“100”を
第2優先、マージンビット“010”を第3優先、マー
ジンビット“001”を第4優先とすれば、CWLL=
0の場合で14NWD≧3のケースにおける最適マージ
ンビットは、一義的に決定できる。即ち、従来のように
4種のマージンビットを個々にテストする必要はない。 【0106】同じく、14NWD≧3の場合で、現在ま
での累積DSVが正なら、次の17NWDを負として、
累積DSVを減少させたい。この場合、マージンビット
の優先順位を“010”、“001”、“100”、
“000”の順に定めれば、最適マージンビットは一義
的に決定できる。 【0107】同様に、14NWD=2、14NWD=
1、14NWD=0および14NWD≦−1の各ケース
について、論理的に4種のマージンビットの優先順位を
定める。 【0108】図7に示すCWLL=“1”(ハイレベ
ル)の場合についても同様に、次の14ビットデータD
pの14NWDが+3以上、+2、+1、0および−1
以下の5つのケースについて、それぞれマージンビット
の優先順位を定める。但し、CWLL=“0”の場合を
示す図6と、CWLL=“1”の場合を示す図7とを比
較すれば明らかなように、両フラグはx軸(14NWD
を示す軸)対称であるから、図7のy軸(17NWDを
示す軸)の符号を逆にすれば、図7のグラフは図5と同
一になる。即ち、CWLL=“1”の場合、3ビットの
制御信号を、“100”(=累積DSVの増加命令)な
ら“001”(=減少指令)に、また“001”なら
“100”に変換することにより、CWLL=“0”の
場合の最適マージンビット決定アルゴリズムをCWLL
=“1”の場合にもそのまま適用することができる。 【0109】図1に示したこの発明に係るマージンビッ
ト発生回路40の動作について説明する。 【0110】41は、CWLL=“0”の場合のマージ
ンビット決定アルゴリズムがCWLL=“1”の場合に
も共用できるように、3ビットの制御信号をCWLL信
号をゲート信号として変換するデコーダであり、その真
理値表を図8(A)に示す。 【0111】42は5ビットの2の補数で表される14
NWDを、上述した5つのケースを示す4ビット信号に
変換するデコーダであり、その真理値表を図8(B)に
示す。 【0112】43は、禁止マージンビット判別回路20
から供給される4ビットの禁止信号とデコーダ41から
供給される3ビットの制御信号とデコーダ42から供給
される4ビット信号とを入力とし、最適マージンビット
44を出力するように予めプログラムされたPLA(プ
ログラマブルロジックアレイ)である。PLA43にプ
ログラムされた真理値表を図9〜図12に示す。ここ
で、図9、図10はCWLL=“0”の場合の52ター
ムの真理値表、また図11、図12はCWLL=“1”
の場合の52タームの真理値表である。 【0113】上述したように、CWLL=“0”の場合
とCWLL=“1”の場合とは、デコーダ41を用いた
変換により同一の真理値表が共用できるので、PLA4
3に実際にプログラムされるのは52タームの真理値表
である。 【0114】図において、“1”は成立(フラグ)を、
“0”は不成立を示す。また、“x”は成立または不成
立どちらでもかまわない。例えば、真理値表(図9)の
最上段に示した4行(ターム)の意味は次の通りであ
る。 【0115】CWLL=0かつ制御信号=“xx0”
(少なくとも減少命令ではない)の場合、14NWD≧
3のケースなら、マージンビットの優先順位は高い方か
ら順に“000”、“100”、“010”、“00
1”である。即ち、第1優先のマージンビット“00
0”が禁止されていなければ(禁止信号=“xxx
0”)、これを最適マージンビットとして出力する。第
1優先のマージンビット“000”が禁止され、かつ第
2優先のマージンビット“100”が禁止されていなけ
れば(禁止信号=“xx01”)、第2優先のマージン
ビット“100”をこの場合の最適マージンビットとし
て出力する。第1および第2優先のマージンビットが共
に禁止され、かつ第3優先のマージンビットが禁止され
ていなければ(禁止信号=“x011”)、第3優先の
マージンビット“010”をこの場合の最適マージンビ
ットとして出力する。第1〜第3優先のマージンビット
が全て禁止されている場合(禁止信号=“011
1”)、第4優先のマージンビット“001”を出力す
る。 【0116】このようにして、個々のマージンビットを
実際にテストすることなく、PLA43によって論理的
に決定された最適マージンビット44が出力される。 【0117】なお、CD方式準拠の変調回路について上
述したが、この発明の技術思想は、入力するmビット符
号をn(但し、n>m)チャネルビットパターンに変換
し、このnチャネルビットパターン間を複数種類のマー
ジンビットのうちの1つで結合して、最長および最短記
録波長を制限すると共に、記録波形の低域成分を抑圧す
る変調回路一般に適用できることは明かである。 【0118】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る変調
回路によれば、入力するmビット符号系列をそれぞれn
(但し、n>m)チャネルビットパターンに変換し、こ
のnチャネルビットパターン間を複数種類の中から選択
されるマージンビットにより結合してデータ符号列を生
成した後にNRZI変調する場合にマージンビット発生
回路を備え、このマージンビット発生回路は、NRZI
変調された信号波形の最終レベル及び積分回路による制
御信号をデコードして累積ディジタルサムバリエーショ
ンの制御方向命令用の制御信号を出力する第1のデコー
ダと、累積ディジタルサムバリエーションの変化分をデ
コードしてマージンビットの直流成分場合分け用の制御
信号を出力する第2のデコーダと、判別回路から出力さ
れる禁止信号と、第1のデコーダから出力される制御方
向命令用の制御信号と、第2のデコーダから出力される
直流成分場合分け用の制御信号とを入力して、予めプロ
グラムされたマージンビットの中から累積ディジタルサ
ムバリエーションを零に近づけるための最適なマージン
ビットを出力する論理回路とを有するものである。 この
構成よって、従来方式のように並列に、または時分割で
個々のマージンビットをテストする、すなわち、予め準
備された複数のマージンビットの中から最適と判断され
るマージンビットを選択する演算処理を行うことなく、
2個のデコーダ及び、PLA等の簡単な論理回路を用い
最適マージンビット高速かつ一義的に出力できる
うになるので、回路規模の縮小と集積回路化が容易に可
能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係るマージンビット発生回路40の
一例を示すブロック図である。 【図2】同マージンビット発生回路を適用した、この発
明に係る変調回路の一実施例を示すブロック図である。 【図3】禁止マージンビット判別の説明図である。 【図4】禁止マージンビット判別の説明図である。 【図5】2つの14ビットデータをマージンビットで連
結した場合のEFM信号波形の説明図である。 【図6】CWLLが“0”の場合に、14NWDから1
7NWDを求めるノモグラフである。 【図7】CWLLが“1”の場合に14NWDから17
NWDを求めるノモグラフである。 【図8】デコーダ41および42の真理値表を示す図で
ある。 【図9】プログラマブルロジックアレイ43の真理値表
を示す図である。 【図10】プログラマブルロジックアレイ43の真理値
表を示す図である。 【図11】プログラマブルロジックアレイ43の真理値
表を示す図である。 【図12】プログラマブルロジックアレイ43の真理値
表を示す図である。 【図13】CD方式の信号フォーマットを示す図であ
る。 【図14】サンプル値とEFM信号の説明図である。 【図15】従来の変調回路例を示すブロック図である。 【符号の説明】 11 EFMROM 12 サブコードシンク付加回路 13 疑似フレームシンク付加回路 14 レジスタ 15 フレームシンク変換回路 16 パラレルイン/シリアルアウト(P/S)レジス
タ 17 NRZI変調回路 18 EFM信号 20 禁止マージンビット判別回路 40 マージンビット発生回路 41,42 デコーダ 43 プログラマブルロジックアレイ(PLA) 44 最適マージンビット 60 ディジタルサムヴァリエーション(DSV)積分
回路

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力するmビット符号系列をそれぞれn
    (但し、n>m)チャネルビットパターンに変換し、こ
    のnチャネルビットパターン間を複数種類の中から選択
    されるマージンビットにより結合してデータ符号列を生
    成した後にNRZI変調する変調回路において、前記マージンビットを入力して所定の規格に抵触する否
    かを判別し、前記結合に用いるべきではないマージンビ
    ットである場合には禁止信号を発生する判別回路と、 前記NRZI変調された信号の直流成分を積分し、当該
    積分により得られる累積ディジタルサムバリエーション
    に応じた制御信号を出力する積分回路と、 予めプログラムされた前記マージンビットの中から前記
    判別回路による禁止信号及び前記積分回路による制御信
    号に応じて前記累積ディジタルサムバリエーションを零
    に近づけるための最適なマージンビットを選択するマー
    ジンビット発生回路とを備え、 前記マージンビット発生回路は、 前記NRZI変調された信号波形の最終レベル及び前記
    積分回路による制御信号をデコードして前記累積ディジ
    タルサムバリエーションの制御方向命令用の制御信号を
    出力する第1のデコーダと、 前記累積ディジタルサムバリエーションの変化分をデコ
    ードして前記マージンビットの直流成分場合分け用の制
    御信号を出力する第2のデコーダと、 前記判別回路から出力される禁止信号と、前記第1のデ
    コーダから出力される制御方向命令用の制御信号と、前
    記第2のデコーダから出力される直流成分場合分け用の
    制御信号とを入力して、予めプログラムされた前記マー
    ジンビットの中から前記累積ディジタルサムバリエーシ
    ョンを零に近づけるための最適なマージンビットを出力
    する論理回路とを有する ことを特徴とする変調回路。
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