JP3386989B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP3386989B2
JP3386989B2 JP30749097A JP30749097A JP3386989B2 JP 3386989 B2 JP3386989 B2 JP 3386989B2 JP 30749097 A JP30749097 A JP 30749097A JP 30749097 A JP30749097 A JP 30749097A JP 3386989 B2 JP3386989 B2 JP 3386989B2
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acid
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崇宏 西坂
真司 矢野
靖之 藤井
誠司 山▲崎▼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保湿効果、美白効
果、抗酸化効果等の皮膚に対する薬効を発揮する成分の
経皮吸収性を向上させた皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
化粧料等において、経皮吸収により作用を発揮する成分
として、種々の物質が用いられている。例えば荒れ肌、
乾燥肌、老化肌等の皮膚トラブルは、角質層の水分量が
低下することが原因と考えられており、これらのトラブ
ルを改善するためには、アミド結合を有する化合物、例
えば細胞間脂質、特にスフィンゴ脂質が有効であること
が知られている。そしてこれらの化合物を化粧料等に配
合して、角質層の水分保持機能を高め、肌荒れを改善又
は予防することが図られている。
【0003】しかしながら、これらの化合物を外用剤に
配合するのみでは経皮吸収性が低いため、十分な効果を
得ることは困難であった。すなわち皮膚の最外層である
角質層は本来、体外からの異物の侵入を防御する障壁と
しての生理的機能を有するものであるため、単にかかる
物質を外用剤に配合するのみでは、十分な経皮吸収性が
得られず、その成分本来の作用を示し得ない。
【0004】そこで、これを改良するために近年、各種
物質の経皮吸収性を改善する目的で、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
メチルデシルスルホキシド等の経皮吸収促進剤が用いら
れている。しかし、これらの経皮吸収促進剤は、満足な
経皮吸収促進効果を与えるものではなく、また、皮膚刺
激性が強いため皮膚に紅斑を生じる場合があるなど、そ
の効果、安全性、使用感の点で十分なものではなかっ
た。
【0005】従って、本発明は、皮膚刺激性が低く、使
用感が良好で、しかも保湿効果、美白効果、抗酸化効
果、肌荒れ等の改善効果を有する皮膚薬効成分の経皮吸
収性を高めた化粧料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実情に
鑑み鋭意研究した結果、特定構造のエーテル化合物を配
合することにより、皮膚薬効成分の経皮吸収性が著しく
向上し、更に皮膚刺激等がないことを見出し、本発明を
完成させた。
【0007】すなわち本発明は、(A)次の一般式
(1)
【0008】
【化8】R1-O-(X-O)n-R2 (1)
【0009】(式中、R1及びR2は同一又は異なって、
炭素数1〜24の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基を
示し、Xは炭素数1〜12のアルキレン基を示し、nは
0又は1を示す。R1、R2及びXの合計炭素数は10〜
32である)で表される化合物の1種又は2種以上と、
(B)セラミド類、セラミド類似構造物質、保湿剤、ア
ミノ酸類、植物抽出物、美白剤、抗炎症剤、一重項酸素
消去剤、抗酸化剤、アルコール類、ステロール類及び血
行促進剤から選ばれる皮膚薬効成分の1種又は2種以上
とを含有する皮膚化粧料(洗浄剤を除く)を提供するも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いるエーテル化合物
(A)を示す一般式(1)中、R1 及びR2 は炭素数1
〜24の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基を示す。こ
のうちR1 及びR2 は各々炭素数2〜22が好ましく、
3〜20が特に好ましい。またR1 、R 2 の少なくとも
一方が、2ケ所以上、特に2ケ所分岐したものであるこ
とが好ましい。なお、R1 及びR2 は同一でも異なって
いてもよい。
【0011】かかるR1 及びR2 の具体例としては、メ
チル基、エチル基、n−ブチル基、n−デシル基、n−
ドデシル基、n−テトラデシル基、n−オクタデシル
基、n−エイコシル基、n−テトラコシル基、1−メチ
ルプロピル基、3−メチルヘキシル基、2−メチルヘプ
タデシル基、1,3−ジメチルブチル基、1,3−ジメ
チルペンチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル
基等が挙げられる。
【0012】またXは炭素数1〜12のアルキレン基を
示し、このうち炭素数1〜8のものが好ましく、具体的
にはメチレン基、エチレン基、及びブチレン基等が挙げ
られる。なおR1 、R2 及びXの合計炭素数は10〜3
2であることが必要であり、12〜28であることが好
ましい。
【0013】nは0又は1を示し、0であることが特に
好ましい。
【0014】かかるエーテル化合物(A)を配合するこ
とにより、皮膚薬効成分の経皮吸収性が向上し、更に皮
膚刺激性を与えることがない。
【0015】エーテル化合物(A)は、公知の方法に従
って製造することができる。例えば対応するアルコール
とアルキルハライドとの直接エーテル化法、ルイス酸触
媒存在下における対応するアルコールとオレフィンとの
付加反応、アルカリ触媒下における対応するアルコール
とアルキルハライドとの付加反応で得られるアリルエー
テルを還元する方法、対応するアルコールとアルデヒド
又はケトンから生成するアセタール又はケタールを還元
する方法等により製造することができる。
【0016】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分は、皮膚に対して何らかの活性、例え
ば保湿効果、皮膚柔軟効果、美白効果、抗炎症効果、抗
酸化効果、血行促進効果等を有するもので、セラミド
類、セラミド類似構造物質、保湿剤、アミノ酸類、植物
抽出物、美白剤、抗炎症剤、一重項酸素消去剤、抗酸化
剤、アルコール類、ステロール類及び血行促進剤から選
ばれる1種又は2種以上である。
【0017】これらのうち、セラミド類は次の一般式
(2)で表される公知化合物である。
【0018】
【化9】
【0019】〔式中、R3 及びR4 は同一又は異なって
水酸基が置換していてもよい炭素数8〜26の直鎖又は
分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す〕
【0020】一般式(2)式中、R3 及びR4 で示され
る炭化水素基は、炭素数8〜26の直鎖又は分岐鎖のも
ので、飽和でも不飽和のものでもよく、具体例として
は、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、ウンデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エ
イコデシル、ヘネイコシル、ドコシル、トリコシル、テ
トラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ノネニル、
デセニル、ドデセニル、ウンデセニル、トリデセニル、
テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘ
プタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコ
セニル、ヘンエイコセニル、ドコセニル、トリコセニ
ル、テトラコセニル、ペンタコセニル、ヘキサコセニ
ル、ノナジエニル、デカジエニル、ドデカジエニル、ウ
ンデカジエニル、トリデカジエニル、テトラデカジエニ
ル、ペンタデカジエニル、ヘキサデカジエニル、ヘプタ
デカジエニル、オクタデカジエニル、ノナデカジエチ
ル、エイコサジエニル、ヘンエイコサジエニル、ドコサ
ジエニル、トリコサジエニル、テトラコサジエニル、ペ
ンタコサジエニル、ヘキサコサジエニル、2−ヘキシル
デシル、2−オクチルウンデシル、2−デシルテトラデ
シル、イソステアリル基等が挙げられる。これらの炭化
水素基は、1個以上の水酸基が置換していてもよい。
【0021】R3 としては炭素数15〜23の直鎖アル
キル基が、特にペンタデシル、ヘプタデシル及びトリコ
シル基が好ましく、R4 としては炭素数15〜23の直
鎖の飽和又は不飽和のアルキル又はアルケニル基が、特
にペンタデシル、ヘプタデシル及びペンタデセニル基が
好ましい。一般式(2)で表されるセラミドのうち、特
に好ましい化合物は一般式(2)中のR3 及びR4 がそ
れぞれ上述の特に好ましい範囲の基である場合を組合わ
せた化合物である。
【0022】また、セラミド類似構造物質としては、次
の一般式(3)〜(7)で表されるものが挙げられる。
【0023】
【化10】
【0024】〔式中、R5は炭素数10〜26の直鎖又
は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R6
炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭
化水素基を示し、Yl及びZlは水素原子又は水酸基を示
し、aは0又は1の数を示し、cは0〜4の整数を示
し、b及びdは0〜3の整数を示す〕
【0025】
【化11】
【0026】〔式中、R7 及びR8 は同一又は異なっ
て、炭素数1〜40の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和
のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を示し、
9 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン
基又は単結合を示し、R10は水素原子、炭素数1〜12
の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−ジヒ
ドロキシプロピルオキシ基を示す。ただし、R9 が単結
合のときR10は水素原子である。〕
【0027】
【化12】
【0028】〔式中、R7aは炭素数4〜40のヒドロキ
シル化されていてもよい炭化水素基を示し、R9aは炭素
数3〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、R
10a は炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基
を示す。〕
【0029】
【化13】
【0030】〔式中、R7 、R8 、R9a及びR10a は前
記と同じ意味を示す。〕
【0031】
【化14】
【0032】〔式中、R7 、R8 及びR9 は前記と同じ
意味を示し、R10b は水素原子、炭素数1〜12の直鎖
若しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−エポキシプ
ロピルオキシ基を示す。ただし、R9 が単結合のときR
10b は水素原子である。〕
【0033】これらのセラミド類似構造物質は公知の方
法〔例えば、ポリッシュ・ジャーナル・オブ・ケミスト
リー(Po..J.Chem.)52,1059(19
78);同52,1283(1978);特開昭54−
117421号公報、同54−144308号公報、同
54−147937号公報、同62−228048号公
報、同63−216852号公報、特開平8−3192
63号公報〕に準じて製造することができる。
【0034】一般式(3)中、R5 で示される炭素数1
0〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素
基としては、前記のR3 及びR4 中の炭素数10〜26
のものが挙げられ、R6 で示される9〜25の直鎖又は
分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基としては、前記の
3 及びR4 中の炭素数10〜26のものが挙げられ
る。R5 としては炭素数12〜18の直鎖の飽和アルキ
ル基が、特にテトラデシル、ヘキサデシル基びオクタデ
シル基が好ましく、R6 としては炭素数9〜18の直鎖
の飽和アルキル基が、特にノニル、ペンタデシル及びヘ
プタデシル基が好ましい。一般式(3)で表されるセラ
ミド類似構造物質のうち、特に好ましい化合物は一般式
(3)の中でR5 及びR6 がそれぞれ上述の特に好まし
い範囲の基である場合を組合わせた化合物である。
【0035】また、一般式(4)中、R7 及びR8 で示
される炭素数1〜40の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽
和のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデ
シル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノ
ナデシル、ヘンエイコシル、ドコシル、ノナコシル、ト
リアコンチル、イソステアリル、イソヘプタデシル、2
−エチルヘキシル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデ
シル、8−ヘプタデセニル、8,11−ヘプタデカジエ
ニル、2−ヘプチルウンデシル、9−オクタデセニル、
1−ヒドロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、
2−ヒドロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタ
デシル、11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒド
ロキシ−8−ヘプタデセニル等が挙げられる。
【0036】R7 としては炭素数8〜26の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばオ
クチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル、ドコシル、トリアコンチル、イソス
テアリル、2−エチルヘキシル、2−ヘプチルウンデシ
ル及び9−オクタデセニル等が挙げられる。R7 として
特に好ましい炭化水素基は炭素数12〜22の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基であり、例えばドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシル、ドコシル及びメチ
ル分岐イソステアリル基等が挙げられる。
【0037】R8 としては炭素数9〜25の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばノ
ニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘプタ
デシル、ヘンエイコシル、ノナコシル、イソヘプタデシ
ル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデシル、8−ヘプ
タデセニル、8,11−ヘプタデカジエニル、1−ヒド
ロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、2−ヒド
ロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタデシル、
11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒドロキシ−
8−ヘプタデセニル等が挙げられる。R8 として特に好
ましい炭化水素基は炭素数11〜21の直鎖及び分岐鎖
のアルキル基であり、例えばウンデシル、トリデシル、
ペンタデシル、ヘプタデシル、ヘンエイコシル及びメチ
ル分岐イソヘプタデシル基等が挙げられる。
【0038】R9 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキレン基又は単結合を示し、アルキレン基として
は例えばメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−メチル
エチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメ
チレン、1,1−ジメチルエチレン、1−エチルエチレ
ン、1−メチルテトラメチレン、2−エチルトリメチレ
ン等が挙げられる。R 9 としては炭素数1〜6の直鎖の
アルキレン基が好ましく、このうちメチレン、エチレン
及びトリメチレンが特に好ましい。
【0039】R10は水素原子、炭素数1〜12の直鎖若
しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−ジヒドロキシ
プロピルオキシ基を示し、アルコキシ基としては例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシル
オキシ、オクチルオキシ、デシルオキシ、1−メチルエ
トキシ及び2−エチルヘキシルオキシ等が挙げられる。
10としては水素原子、炭素数1〜8のアルコキシ基及
び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が好ましく、
このうち水素原子、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ、1−メチルエトキシ、2−エチルヘキシルオ
キシ及び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が特に
好ましい。
【0040】セラミド類似構造物質(4)のうち、特に
好ましい化合物は、一般式(4)中のR7 、R8 、R9
及びR10がそれぞれ上述の特に好ましい範囲の基である
場合を組合わせた化合物である。
【0041】一般式(5)中、R7aで示される炭素数4
〜40のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基と
しては、具体的にはセラミド類似構造物質(4)のR7
からメチル、エチル及びプロピルを除いた基が挙げら
れ、R7 と同様の基が好ましい。R9aで示される炭素数
3〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、具体
的にはセラミド類似構造物質(4)のR9 において例示
したアルキレン基からメチレン及びエチレンを除いた基
が挙げられる。R9aとしては炭素数3〜6の直鎖のアル
キレン基が好ましく、このうちトリメチレンが特に好ま
しい。R10a で示される炭素数1〜12の直鎖又は分岐
鎖のアルコキシ基としては、セラミド類似構造物質
(4)のR10と同様の基が挙げられ、同様の基が好まし
い。
【0042】また、一般式(6)中、R7 、R8 、R9a
及びR10a は上記と同様の意味を示し、同様の基が好ま
しい。
【0043】また、一般式(7)中、R7 、R8 及びR
9 は上記と同様の意味を示し、R10 b は水素原子、炭素
数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又は
2,3−エポキシプロピルオキシ基を示す。R7 、R8
及びR9 として具体的には、セラミド類似構造物質
(4)と同様の基が挙げられ、同様の基が好ましい。R
10bの炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキ
シ基としては、セラミド類似構造物質(4)のR10と同
様の基が挙げられ、水素原子、R10と同様のアルコキシ
基及び2,3−エポキシプロピルオキシ基が好ましい。
【0044】これらのセラミド類及びセラミド類似構造
物質は、1種又は2種以上を組合わせて用いることがで
き、全組成中に0.01〜50重量%配合するのが好ま
しく、特に0.01〜20重量%、更に0.1〜10重
量%配合すると、使用感、保湿効果、肌荒れの予防・改
善効果、シワ形成の予防・改善効果及び安定性の点でよ
り好ましい。
【0045】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、保湿剤としては、例えばグリ
コール、グリセリン、グルコース、マルトース、マルチ
トール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビ
トール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリト
ール、デンプン分解糖還元アルコール、ソルビトール等
の保湿作用を有する多価アルコール類;エチレングリコ
ール、1,4−ブチレングリコール、ジグリセリン、ト
リグリセリン、テトラグリセリン、1,3−ブチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、1,3−プロパンジオ
ールなどが挙げられる。
【0046】これらの保湿剤は、1種又は2種以上を組
合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜75
重量%配合するのが好ましく、特に0.01〜50重量
%、更に0.05〜20重量%配合すると、使用感、保
湿効果、シワ形成の予防・改善効果、肌荒れの予防・改
善効果及び安定性の点でより好ましい。
【0047】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、アミノ酸又はその塩として
は、例えばオルニチン、トリプトファン、リジン、アル
ギニン、ヒスチジン、カナバニン、グルタミン酸、アス
パラギン酸、セリン、アラニン、グリシン、ロイシン、
イソロイシン、プロリン、スレオニン、バリン、メチオ
ニン、シスチン、システイン、ハイドロキシプロリン、
フェニルアラニン、チロシン、ヒドロキシリジン、トリ
メチルグリシン、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラ
ギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパ
ラギン酸カルシウム、グルタミン酸ナトリウム、グルタ
ミン酸カリウム、グルタミン酸マグネシウム、グルタミ
ン酸カルシウム、グルタミン酸塩酸塩、システイン塩酸
塩、ヒスチジン塩酸塩、ヒスチジン酢酸塩、ヒスチジン
燐酸塩、リジン塩酸塩、リジン酢酸塩、オルニチン塩酸
塩、オルニチン酢酸塩、トリプトファン塩酸塩、アルギ
ニン−グルタミン酸塩、オルニチン−グルタミン酸塩、
リジン−グルタミン酸塩、リジン−アスパラギン酸塩、
オルニチン−アスパラギン酸塩、ε−アミノカプロン酸
等が挙げられる。これらのうち、アルギニン、リジン、
ヒドロキシリジン、ヒスチジンが好ましく、特にアルギ
ニンが好ましい。
【0048】これらのアミノ酸又はその塩は、1種又は
2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に
0.0001〜15重量%配合するのが好ましく、特に
0.001〜10重量%、更に0.01〜8重量%配合
すると、保湿効果、シワ形成の予防・改善効果、肌荒れ
の予防・改善効果、使用感及び安定性により優れるので
好ましい。
【0049】また本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、植物抽出物としては、例えば
アシタバ、アズキ、阿仙薬、アボガド、アマチャ、アマ
チャツル、アルテア、アルテカ、アルニカ、アルモン
ド、アロエ、アンズ、イラクサ、イリス、ウイキョウ、
ウコン、エイジツ、オウゴン、オウバク、オウレン、オ
オムギ、オクラ、オトギリソウ、オドリコソウ、オノニ
ス、オランダカラシ、カキ、カッコン、カノコソウ、カ
バノキ、ガマ、カミツレ、カモミラ、カラスムギ、カン
ゾウ、キイチゴ、キウイ、キナ、キューカンバー、キョ
ウニン、ククイナッツ、クチナシ、クマザサ、クルミ、
ケイヒ、クワ、グンジョウ、ゲンチアナ、ゲンノショウ
コウ、厚朴、高麗人参、ゴボウ、ゴマ、小麦、コンフリ
ー、コメ、サザンカ、サフラン、サンザシ、サンショ
ウ、シイタケ、ジオウ、シコン、シソ、シナノキ、シモ
ツケソウ、シャクヤク、ショウキョウ、ショウガ、ショ
ウブ、シラカバ、スイカヅラ、スギナ、ステビア、セイ
ヨウキズタ、セイヨウサンザシ、セイヨウニワトコ、セ
イヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハッカ、
セージ、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、桑白皮、
ダイズ、ダイソウ、タイム、チャ、チョウジ、チンピ、
月見草、ツバキ、ツボクサ、テウチグルミ、トウキ、ト
ウキンセンカ、トウニン、トウヒ、トウモロコシ、ドク
ダミ、トマト、ニンジン、ニンニク、ノバラ、バクガ、
麦門冬、パセリ、ハダカムギ、ハトムギ、ハッカ、パパ
イヤ、ハマメリス、バラ、ヒノキ、ヒマワリ、ビワ、フ
キタンポポ、ブドウ、プラセンタ、ヘーゼルナッツ、ヘ
チマ、ベニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホップ、マカデ
ミアナッツ、マツ、松笠、マロニエ、メリッサ、メリロ
ート、モモ、モヤシ、ヤグルマギク、ヤシ、ユーカリ、
ユキノシタ、ユリ、ヨクイニン、ヨモギ、ライムギ、ラ
ッカセイ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタス、レモ
ン、レンゲソウ、ローズマリー、ロート、ローマカミツ
レ、茵陳蒿、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホル
トソウ、ヒキオコシ、キジツ、センキシ、ハコベ、浮き
草、カワラヨモギ、イチョウ、キキョウ、キク、クマザ
サ、ムクロジ、レンギョウ等から得られる抽出物が挙げ
られる。
【0050】これらの植物抽出物は、各植物の全草又は
その葉、樹皮、根、枝等の1又は2以上の箇所(以下
「原体」と称する)を乾燥し又は乾燥することなく粉砕
した後、常温又は加温下に、溶剤により抽出するか又は
ソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出すること
により得ることができる。ここで、使用される溶剤は特
に限定されず、例えば水;メチルアルコール、エチルア
ルコール等の1級アルコール;プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール;
酢酸エチルエステル等の液状脂肪酸低級アルキルエステ
ル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;エチルエーテ
ル、アセトン等の公知の溶媒が挙げられ、これら溶媒
は、1種又は2種以上を組合わせて使用することができ
る。このうち、抽出溶剤としてはエチルアルコール、
1,3−ブチレングリコールが好ましい。
【0051】原体からの好ましい抽出方法の具体例とし
ては、乾燥粉砕物100グラムに50v/v%エタノー
ル1000mlを加え、室温で時々攪拌しながら3日間抽
出を行う。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日
間放置したのち再度濾過して、上澄みを得る。以上のよ
うな条件で得られた植物抽出物は、抽出された溶液のま
ま用いても良いが、更に必要により、濃縮、濾過等の処
理をしたものを用いることができる。
【0052】これらの植物抽出物は、1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、乾燥固形分に換算して
全組成中に0.0001〜20重量%配合するのが好ま
しく、特に0.0001〜10重量%、更に0.000
1〜5重量%配合すると、保湿効果、シワ形成の予防・
改善効果、肌荒れの予防・改善効果、肌のはり、弾力の
衰え、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバカ
スの予防・改善効果が得られ、また使用感及び安定性に
より優れるので好ましい。
【0053】これらの植物抽出物のうち、特にカミツ
レ、チャ、カッコン、チョウジ、カンゾウ、ビワ、トウ
ヒ、高麗人参、シャクヤク、サンザシ、麦門冬、ショウ
ガ、松笠、桑白皮、厚朴、茵陳蒿、阿仙薬、黄ゴン、ア
ロエ、アルテア、シモツケ、オランダガラシ、キナ、コ
ンフリー、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれ
る1種又は2種以上の植物抽出物を用いると、相乗的に
美白効果が増強され、シミ・ソバカスを有効に予防・改
善することができると共に、保湿効果及び肌荒れ予防・
改善効果も著しく高めることができる。
【0054】これらのうち、カミツレ抽出物は、カミツ
レ〔Matricaria chamomilla
L.(Compositae)〕の花を水若しくはメタ
ノール、エタノール、プロパノール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール等の親水性有機溶媒
又はこれらの混合溶媒で抽出することにより抽出液とし
て得ることができ、また当該抽出液を乾燥して乾燥粉末
の形態で得ることができる。また、ヒマシ油、パーシッ
ク油、流動パラフィン、大豆油、ミリスチン酸イソプロ
ピル、低級脂肪酸トリグリセリド、中級脂肪酸トリグリ
セリド、ヒマワリ油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコ
ール、スクワラン等の親水性有機溶媒又はこれらの混合
溶媒で抽出することにより得ることができる。本発明に
おいては、このようにして得られるカミツレ抽出物の1
種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
【0055】かかるカミツレ抽出物には、一般にアズレ
ン、カマズレン、ウンベリフェロン、7−メトキシクマ
リン、マトリシン、マトリカリン、タラキサステロー
ル、ルペオール、アピイン、クロマン、スピロエーテル
等が含まれている。ここで、カミツレの好ましい抽出方
法としては、例えば次の方法が挙げられる。
【0056】カミツレの花を乾燥し、細切する。それに
スクワランを加え、時々攪拌しながら室温から50℃ま
で浸漬した後、圧搾分離して抽出液を得る。この抽出液
を濾過してカミツレ抽出エキスとする。
【0057】これらの植物抽出物を用いる場合には、美
白効果及び安定性の点から、全組成中に乾燥固形分に換
算して0.00001〜5重量%配合するのが好まし
く、特に0.0005〜3重量%、更に0.001〜2
重量%配合すると、充分な美白効果、保湿効果、肌荒れ
予防・改善効果が得られ、また使用感及び安定性にも優
れるので好ましい。
【0058】また、植物抽出物のうち、スギナ、ゲンチ
アナ、ハマメリス、ボタン、キンミズヒキ、キササゲ、
アスナロ、オルトソウ、ヒキオコシ及びキジツの抽出物
から選ばれる1種又は2種以上を用いると、相乗的に、
皮膚老化防止効果が増強され、シワ形成を有効に予防・
改善することができると共に、保湿効果及び肌荒れ予防
・改善効果を著しく高めることができる。
【0059】これらの植物抽出物を用いる場合には、乾
燥固形分に換算して、全組成中に0.00001〜20
重量%配合するのが好ましく、特に0.0001〜10
重量%、更に0.0001〜5重量%配合すると、充分
なシワ形成の予防・改善効果、肌のはり、弾力の衰え、
顔色のくすみ等の予防・改善効果、保湿効果、肌荒れ予
防・改善効果が得られ、また使用感及び安定性により優
れるので好ましい。
【0060】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)のうち、美白剤としては、通常の化粧料に用いら
れるものであれば特に制限されず、例えばL−アスコル
ビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ
酸及びその誘導体、並びに胎盤抽出物等が挙げられる。
【0061】これらのうち、アスコルビン酸及びその誘
導体としては、特に限定されるものではなく、例えばL
−アスコルビン酸リン酸エステルの1価金属塩であるL
−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、L−ア
スコルビン酸リン酸エステルカリウム塩、2価金属塩で
あるL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム
塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウム塩、
3価金属塩であるL−アスコルビン酸リン酸エステルア
ルミニウム塩、またL−アスコルビン酸硫酸エステルの
1価金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステルナト
リウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルカリウム
塩、2価金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステル
カリウムマグネシウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エス
テルカルシウム塩、3価金属塩であるL−アスコルビン
酸硫酸エステルアルミニウム塩、L−アスコルビン酸の
1価金属塩であるL−アスコルビン酸ナトリウム塩、L
−アスコルビン酸カリウム塩、2価金属塩であるL−ア
スコルビン酸マグネシウム塩、L−アスコルビン酸カル
シウム塩、3価金属塩であるL−アスコルビン酸アルミ
ニウム塩等が好ましいものとして挙げることができる。
【0062】また、ハイドロキノン誘導体としては特に
限定されるものではなく、例えばハイドロキノンと糖の
縮合物、ハイドロキノンに炭素数1〜4のアルキル基を
一つ導入したアルキルハイドロキノンと糖の縮合物等が
挙げられ、これらのうち好ましいものとしては例えばア
ルブチン等を挙げることができる。
【0063】また、コウジ酸及びその誘導体としては特
に限定されるものではなく、例えばコウジ酸、コウジ酸
モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モ
ノパルミテート、コウジ酸モノステアレート、コウジ酸
モノシンナモエート、コウジ酸モノベンゾエート等のモ
ノエステル、コウジ酸ジブチレート、コウジ酸ジパルミ
テート、コウジ酸ジステアレート、コウジ酸ジオレエー
ト等のジエステル等を好ましいものとして挙げることが
できる。
【0064】また、胎盤抽出物としては水溶性プラセン
タエキスとして一般に市販され化粧品原料として使用さ
れているものを用いることができ、例えば牛や豚又はヒ
ト等の哺乳動物の胎盤を洗浄、除血、破砕、凍結等の工
程を経て、水溶性成分を抽出した後、更に不純物を除去
して得られるものを挙げることができる。
【0065】これらの美白剤のうち、特にアルブチン、
コウジ酸及び水溶性プラセンタエキスが好ましい。
【0066】これらの美白剤は、1種又は2種以上を組
合わせて用いることができ、美白効果、乳化安定性及び
使用感の点から、全組成中に0.01〜30重量%配合
するのが好ましく、特に0.01〜10重量%、更に
0.01〜5重量%配合すると、充分な美白効果が得ら
れると共に、使用感及び安定性により優れ、好ましい。
【0067】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、抗炎症剤としては、例えばグ
リチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその
塩、イソプロピルアミノカプロン酸及びその塩、アラン
トイン、塩化リゾチーム、グアイアズレン、サリチル酸
メチル、γ−オリザノール等が挙げられ、これらのう
ち、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、
イプシロンアミノカプロン酸が好ましい。
【0068】これらの抗炎症剤は1種又は2種以上を組
合わせて用いることができ、全組成中に0.001〜5
重量%配合するのが好ましく、特に0.01〜2重量
%、更に0.01〜1重量%配合すると、高いシワ形成
予防・改善効果が得られ、また使用感及び安定性の点で
好ましい。
【0069】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、一重項酸素消去剤又は抗酸化
剤としては、例えばαカロチン、βカロチン、γカロチ
ン、リコピン、クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキ
サンチン、イソゼアキサンチン、ロドキサンチン、カプ
サンチン、クロセチン等のカロチノイド;1,4−ジア
ザシクロオクタン、2,5−ジメチルフラン、2−メチ
ルフラン、2,5−ジフェニルフラン、1,3−ジフェ
ニルイソベンゾフラン、αトコフェロール、βトコフェ
ロール、γトコフェロール、dトコフェロール、ヒスチ
ジン、トリプトファン、メチオニン、アラニン又はその
アルキルエステル;ジブチルヒドロキシトルエン、ブチ
ルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、タンニン
酸、エピカテキン、エピカロカテキン、エピカテキンガ
レート、エピカロカテキンガレート等のタンニン類、ル
チン等のフラボノイド等が挙げられる。これらのうち、
カロチン、トコフェロール、アスコルビン酸、タンニン
酸、エピカテキンガレート、エピカロカテキンガレート
が好ましい。
【0070】これらの一重項酸素消去剤又は抗酸化剤は
1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組
成中に0.001〜5重量%配合するのが好ましく、特
に0.01〜2重量%、更に0.01〜1重量%配合す
ると、高いシワ形成予防・改善効果が得られ、また使用
感及び安定性の点で好ましい。
【0071】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、アルコール類としては、例え
ば、高級アルコール、多価アルコールが挙げられる。高
級アルコールとしては、例えばベンジルアルコール、イ
ソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、フェニルエ
チルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、
オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、バチ
ルアルコール、2−ヘキシルデカノール等が挙げられ、
特にセタノール、ステアリルアルコールが好ましい。
【0072】これらの高級アルコールは1種又は2種以
上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.01
〜20重量%配合するのが好ましく、特に0.05〜1
0重量%、更に0.1〜5重量%配合すると、保湿効
果、肌荒れ予防・改善効果、シワ形成予防・改善効果が
高まると共に、使用感及び安定性にもより優れ、好まし
い。
【0073】また、多価アルコール類としては、特に制
限されないが、例えばグリセリン、ジグリセリン、トリ
グリセリン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、エ
チレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,
4−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3
−プロパンジオール、グルコース、マルトース、マルチ
トール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビ
トール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリト
ール、デンプン分解糖還元アルコール、ソルビット、ポ
リオキシアルキレンアルキルグリコシド等が挙げられ
る。これらのうち、特にグリセリン、1,3−ブチレン
グリコール、1,3−プロパンジオールが好ましい。
【0074】これらの多価アルコールは、1種又は2種
以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.0
01〜50重量%配合するのが好ましく、特に0.01
〜30重量%、更に0.1〜20重量%配合すると、保
湿効果、肌荒れ予防・改善効果、シワ形成予防・改善効
果が高まると共に、使用感及び安定性にもより優れ、好
ましい。
【0075】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、ステロール類としては、例え
ばコレステロール、イソステアリン酸コレステリル、プ
ロビタミンD3 、カンベステロール、ステグマスタノー
ル、ステグマステロール、5−ジヒドロコレステロー
ル、α−スピナステロール、パリステロール、クリオナ
ステロール、γ−シトステロール、ステグマステノー
ル、サルガステロール、アペナステロール、エルゴスタ
ノール、シトステロール、コルビステロール、コンドリ
ラステロール、ポリフェラステロール、ハリクロナステ
ロール、ネオスボンゴステロール、フコステロール、ア
プトスタノール、エルゴスタジエノール、エルゴステロ
ール、22−ジヒドロエルゴステロール、ブラシカステ
ロール、24−メチレンコレステロール、5−ジヒドロ
エルゴステロール、デヒドロエルゴステロール、フンギ
ステロール、コレスタノール、コプロスタノール、ジモ
ステロール、7−ヘトコレステロール、ラトステロー
ル、22−デヒドロコレステロール、β−シトステロー
ル、コレスタトリエン−3β−オール、コプロスタノー
ル、コレスタノール、エルゴステロール、7−デヒドロ
コレステロール、24−デヒドロコレスタジオン−3β
−オール、エキレニン、エキリン、エストロン、17β
−エストラジオール、アンドロスト−4−エン−3β,
17β−ジオール、デヒドロエビアンドロステロン、ア
ルケニルコハク酸コレステロール(特開平5−2949
89号公報)等が挙げられる。これらのうち、特にコレ
ステロール、イソステアリン酸コレステリル、アルケニ
ルコハク酸コレステリルが好ましい。
【0076】これらのステロール類は1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に0.001
〜50重量%配合するのが好ましく、特に0.005〜
30重量%、更に0.01〜20重量%配合すると、保
湿効果、肌荒れ予防・改善効果、シワ形成の予防・改善
効果が高まると共に、使用感及び安定性により優れ、好
ましい。
【0077】また、本発明で用いられる皮膚薬効成分
(B)の活性成分のうち、血行促進剤としては、通常化
粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられている剤をその
まま用いることができる。特に、化合物としては、特開
昭62−87506号公報に記載されている血管拡張剤
であるビタミンEのエステル化物、ニコチン酸エステル
又はオロチン酸エステルや、特開昭62−195316
号公報に記載されている末梢循環促進剤であるビタミン
Eのエステル化物、酢酸エステル又はコハク酸エステル
が用いられ、この他にニコチン酸アミド、ニコチン酸メ
チル等が用いられる。
【0078】また、血行促進効果のある植物抽出物とし
て、1986年発刊のフレグランスジャーナル臨時増刊
号第6巻や1979年発刊のフレグランス ジャーナル
臨時増刊号第1巻等に明記されているエキス類、例えば
アルニカ、サンザシ、キナ、サルビア、ボダイジュ、オ
タネニンジン、トショウ、マンネンロウ、オトギリソ
ウ、イチョウ、メリッサ、オノニス、マロニエ、センブ
リ、ニンニク、カミツレ、サイム、ハッカ、イラクサ、
トウガラシ、ショウガ、ホップ、西洋トチノキ、ラベン
ダー、ニンジン、カラシナ、ケイ、マツ、センキュウ、
ニワトコ、ヤマゼリ、ハシリドコロ、ボタン、ヤマモ
モ、ドクダミ、コウホネ、シブガキ、トウキンセンカ、
グビジンソウ、リンドウ、ブドウ、ハマボウフウ、ダイ
ダイ、ユズ、ショウブ、ナツミカン、ハマメリス、メリ
ーロート、ウイキョウ、サンショウ、シャクヤク、ユー
カリ、ヨモギ、エンメイソウ、コメ、クララ、ショウキ
ョウ、チョウジ等の植物抽出物などが用いられる。
【0079】これらの植物抽出物は、例えばこれらの植
物の葉、根、茎、花等を水及び/又は親水性有機溶媒を
用いて抽出して抽出液を得る方法;更にこのような抽出
液から、凍結乾燥、噴霧乾燥、減圧留去等により粉末を
得る方法などが挙げられる。親水性有機溶媒としては、
例えばメタノール、エタノール等が挙げられ、特にエタ
ノールが好ましい。これらの溶媒は単独でも、2種以上
を組合わせて使用してもよく、また、水とこれらの親水
性有機溶媒を混合して使用してもよい。これらの抽出溶
媒の使用量は特に制限されず、また得られた抽出液はそ
のまま、又は更に濃縮、精製して用いることができる。
また、これらの植物抽出物の市販品も好適に用いること
ができる。
【0080】これらのうち、化合物としては、ニコチン
酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸ア
ミドが好ましく、植物抽出物としては、センブリエキ
ス、オトギリソウエキス、イチョウエキス、アルニカエ
キス、キナエキス、ハマメリスエキス、トウキンセンカ
エキス、マロニエエキス、エンメイソウエキス、サルビ
アエキス、ハマボウフウエキス、サンショウエキス、米
胚芽油、ボダイジュエキス、ショウキョウチンキ、チョ
ウジ抽出液が好ましい。
【0081】これらの血行促進剤は、1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、通常有効成分として
(植物抽出物の場合は乾燥固形分として)全組成中に
0.001〜10重量%配合するのが好ましく、特に
0.01〜5重量%、更に0.05〜3重量%配合する
と、肌のはり、弾力の衰え、顔色のくすみ等の予防・改
善効果、保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、シワ形成
の予防・改善効果、シミ・ソバカスの予防・改善効果が
高まると共に、使用感及び安定性により優れ、好まし
い。
【0082】皮膚薬効成分(B)の活性成分は、上記の
各種成分を1種又は2種以上組合わせて用いることがで
き、その合計量は全組成中に5〜60重量%、特に10
〜40重量%であるのが好ましい。
【0083】更に、本発明の化粧料には、本発明の効果
を損なわない範囲において、上記必須成分の他に通常化
粧品や医薬部外品、医薬品等に用いられる各種任意成分
を必要に応じて適宜配合することができる。このような
任意成分としては、例えば精製水、エタノール、界面活
性剤、油性成分、シリコーン類、フッ素系油剤、紫外線
防御剤、粉体、油ゲル化剤、被膜形成剤、皮脂分泌抑制
剤、柔軟剤、pH調整剤等が挙げられる。
【0084】具体的には、界面活性剤としては、特に制
限されず、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、
両性界面活性剤等のいずれをも好適に使用することがで
きる。非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビト
ール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンヒマ
シ油、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルリン酸エステル、脂肪酸アル
カリ金属塩、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられ
る。
【0085】また、アニオン界面活性剤としては、直鎖
又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アル
キル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニ
ル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン
酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテ
ルカルボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有する
α−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及び遊離カ
ルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性
剤、アルキル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又
はジエステル型界面活性剤等が挙げられる。
【0086】両性イオン界面活性剤としては、アルキル
基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系
両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン
系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又
はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられ
る。更に、ポリエーテル変性シリコーン、特開平4−1
08795号公報記載のシロキサン誘導体等のシリコー
ン含有界面活性剤や、パーフルオロアルキル基を有する
界面活性剤等を使用することもできる。
【0087】これらの界面活性剤を配合する場合には、
全組成中に0.01〜20重量%、特に0.1〜5重量
%配合するのが好ましい。
【0088】また、油性成分としては、特に制限され
ず、揮発性、不揮発性いずれでもよく、例えば固体状又
は液体状パラフィン、ワセリン、クリスタルオイル、セ
レシン、オゾケライト、モンタンロウ、スクワラン、ス
クワレン等の炭化水素類;ユーカリ油、ハッカ油、ツバ
キ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、牛脂、豚脂、
馬脂、卵黄脂、オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリ
ン、ホホバ油;グリセリンモノステアリン酸エステル、
グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオ
レイン酸エステル、パルミチン酸イソプロピル、ステア
リン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン
酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコー
ル、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジ
イソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸ミリスチル、
アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸
セチル、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリ
セロール、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸
−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクチルド
デシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコ
ール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソス
テアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸−
モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル
油;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸等の高級
脂肪酸等が挙げられる。これらの油性成分を配合する場
合には、全組成中に0.001〜50重量%、特に0.
005〜30重量%配合するのが好ましい。
【0089】シリコーン類としては、通常化粧料に配合
されるものであれば特に制限されるものではなく、例え
ばオクタメチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリ
シロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのほか、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、ト
リメチルシロキシケイ酸、更には、アルキル変性シリコ
ーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、アルキ
ルグリセリルエーテル変性シリコーン、特開平6−72
851号公報記載の変性オルガノポリシロキサン等の変
性シリコーン等が挙げられる。これらのシリコーン類を
配合する場合には、全組成中に0.001〜50重量
%、特に0.005〜30重量%配合するのが好まし
い。
【0090】フッ素系油剤としては、常温で液体のパー
フルオロ有機化合物であるパーフルオロポリエーテル、
フッ素変性シリコーンが好ましく、例えばパーフルオロ
デカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブ
チルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パ
ーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオ
ロデカン、パーフルオロドデカン、フッ素変性シリコー
ン、一般式(8)
【0091】
【化15】
【0092】(式中、R11、R13、R14及びR15は同一
でも異なってもよく、それぞれフッ素原子、パーフルオ
ロアルキル基又はパーフルオロアルキルオキシ基を示
し、R12はフッ素原子又はパーフルオロアルキル基を示
し、a1 、b1 及びc1 は分子量が500〜100,0
00となる0以上の数を示す。ただし、a1 =b1 =c
1=0となることはない。)で表されるパーフルオロポ
リエーテルなどが挙げられる。ここで、かっこ内に示さ
れる各パーフルオロ基はこの順で並んでいる必要はな
く、またランダム重合でもブロック重合でもかまわな
い。かかるパーフルオロポリエーテルとしては、特に粘
度が5〜5,000cs(センチストークス)の液体状の
ものが好ましく、例えば次の一般式(9)
【0093】
【化16】
【0094】(式中、d1 及びe1 は分子量が500〜
10,000となる数を示し、d1 /e1 は0.2〜2
である。)で表されるFOMBLIN HC−04(平
均分子量1,500)、同HC−25(同3,200)
及び同HC−R(同6,600)(以上モンテフロス社
製)や、次の一般式(10)
【0095】
【化17】
【0096】(式中、f1 は4〜500の数を示す。)
で表されるデムナムS−20(重量平均分子量25,0
00)、同S−65(同4,500)、同S−100
(同5,600)及び同S−200(同8,400)
(以上ダイキン工業社製)などの市販品を使用すること
ができる。
【0097】また、フッ素変性シリコーンとしては、例
えば下記一般式(11)〜(14)で表される構造単位
の1以上と、下記一般式(15)で表される構造単位と
を有するものを挙げることができる。
【0098】
【化18】
【0099】〔式中、Rf及びRf′は、同一又は異な
っていてもよく、炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のパ
ーフルオロアルキル基又は次式:H(CF2g1−(g
1 は1〜20の整数を示す)で表されるω−H−パーフ
ルオロアルキル基を示し;R16、R19及びR20は、同一
又は異なっていてもよく、炭素数1〜20の直鎖若しく
は分岐鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環
式若しくは芳香族炭化水素基を示し;R17は、水素原
子、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化
水素基、炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族炭化水
素基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基又は次
式:H(CF2g1−(g1 は1〜20の整数を示す)
で表されるω−H−パーフルオロアルキル基を示し;R
18は、炭素数2〜6の二価の炭化水素基を示し;X2
びY2 は、単結合、−CO−又は炭素数1〜6の二価の
炭化水素基を示し;i1 は2〜16の数を示し、j1
びk1はそれぞれ1〜16の数を示し、h1 は1〜20
0の数を示し、w1 は0〜20の数を示し、v1 は0〜
200の数を示す〕
【0100】一般式(11)〜(15)で表される構造
単位において、Rf及びRf′で示されるパーフルオロ
アルキル基としては、直鎖及び分岐鎖のいずれのものも
用いることができ、例えば、CF3−、C25−、C4
9−、C613−、C817−、C1021−、H(CF2
2−、H(CF24−、H(CF26−、H(CF28
−、(C37)C(CF32−などを挙げることができ
る。また、H(CF2g−におけるgとしては、6〜2
0の整数が好ましい。R16、R19及びR20で示される炭
化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の直鎖アルキル
基;イソプロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ネ
オペンチル基、1−エチルプロピル基、2−エチルヘキ
シル基等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基等の環状アルキル基;フェニルナフチル基
等の芳香族炭化水素基などを挙げることができる。ま
た、R38で示される二価の炭化水素基としては、炭素数
2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましく、特
にエチレン基、プロピレン基が好ましい。
【0101】このような構造単位を有するフッ素変性シ
リコーンとしては、例えば、下記一般式(16)
【0102】
【化19】
【0103】〔式中、Z2 及びZ3 は少なくとも一方は
一般式(11)〜(14)から選ばれる構造単位を示
し、残余は単結合を示し、v1 、R19及びR20は前記と
同じ意味を示す〕で表されるもの、又は下記一般式(1
7)
【0104】
【化20】
【0105】〔式中、Z4 は、一般式(11)〜(1
5)から選ばれる構造単位を示し、R21は炭素数1〜2
0の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数
5〜10の脂環式若しくは芳香族の炭化水素基を示し、
1 は0〜200の数を示し、v 1 、R19及びR20は前
記と同じ意味を示す〕で表されるものを挙げることがで
きる。
【0106】一般式(11)〜(15)で表される構造
単位及び一般式(16)、(17)で表されるフッ素変
性シリコーンにおける各式中の基としては、化粧くずれ
防止及び使用性を考慮した場合、下記のものが好まし
い。Rf及びRf′としては、炭素数6〜20の直鎖若
しくは分岐鎖のパーフルオロアルキル基又は次式;H
(CF2q1−(q1 は6〜20の整数を示す)で表さ
れるω−H−パーフルオロアルキル基が好ましい。
16、R19及びR20としては、同一又は異なっていても
よく、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖の脂肪族炭化水素
基が好ましい。R17としては、水素原子、炭素数6〜2
0のパーフルオロアルキル基又は次式;H(CF2q1
−(q1 は6〜20の整数を示す)で表されるω−H−
パーフルオロアルキル基が好ましい。R18としては、炭
素数2〜4の二価の炭化水素基が好ましい。X2 及びY
2 は、単結合、−CO−又は炭素数1〜4の二価の炭化
水素基が好ましく、i1 は2〜10、特に2〜5の数が
好ましく、j1 及びk1 は、それぞれ2〜10、特に1
〜6の数が好ましく、h1 は1〜100、特に1〜10
の数が好ましく、w1 は0〜20、特に0〜5の数が好
ましく、v1 は0〜100、特に0〜10の数が好まし
い。なお、一般式(17)で表されるフッ素変性シリコ
ーンの構造単位の配列は、交互でもブロックでもランダ
ムでもよい。
【0107】更に、フッ素変性シリコーンの好ましい例
としては、一般式(12)及び一般式(15)で表され
る構造単位を有する、特開平5−247214号公報に
記載された重合度2〜200のフッ素変性シリコーン、
一般式(13)で表される構造単位を有する特開平6−
184312号公報に記載された重合度2〜200のフ
ッ素変性シリコーン、市販品である旭硝子社製のFSL
−300、信越化学工業社製のX−22−819、X−
22−820、X−22−821、X−22−822及
びFL−100、東レダウコーニングシリコーン社製の
FS−1265などを挙げることができる。
【0108】これらのフッ素系油剤を配合する場合に
は、全組成中に2〜98重量%、特に5〜60重量%配
合すると、使用感が良好となるため、好ましい。
【0109】また、紫外線防御剤としては、特に限定さ
れず、通常用いられる紫外線散乱剤、油溶性紫外線吸収
剤、水溶性紫外線吸収剤のいずれをも好適に使用するこ
とができる。これらのうち、紫外線散乱剤としては、例
えば酸化チタン、微粒子酸化チタン(特開昭57−67
681号公報)、酸化亜鉛、微細亜鉛華(特開昭62−
228006号公報)、薄片状酸化亜鉛(特開平1−1
75921号公報)、酸化鉄、微粒子酸化鉄、酸化セリ
ウム、酸化ジルコニウム等が挙げられ、これらはシリコ
ーン、金属石鹸、N−アシルグルタミン酸、パーフルオ
ロアルキルリン酸エステル等で表面処理したものであっ
てもよい。これらの形状、大きさ、形態は特に限定され
ず、ゾルなどの形態で使用してもよい。
【0110】また、油溶性紫外線吸収剤としては、安息
香酸系のものとして、パラアミノ安息香酸(以下、PA
BAと略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキ
シプロピルPABA、N−エトキシレートPABAエチ
ルエステル、N−ジメチルPABAエチルエステル、N
−ジメチルPABAブチルエステル、N−ジメチルPA
BAアミルエステル、オクチルジメチルPABA等が;
アントラニリック酸系のものとして、ホモメンチル−N
−アセチルアントラニレート等が;サリチル酸系のもの
として、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、
ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フ
ェニルサリチレート、ベンジルサリチレート、p−イソ
プロパノールフェニルサリチレート等が;桂皮酸系のも
のとして、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプ
ロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピル
シンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナ
メート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプ
ロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−
メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メト
キシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシ
シンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメ
ート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメー
ト、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシ
ンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル
ジパラメトキシシンナメート等が;ベンゾフェノン系の
ものとして、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチ
ルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチル
ヘキシル−4′−フェニルベンゾフェノン−2−カルボ
キシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベン
ゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフ
ェノン等が;その他のものとして、3−(4′−メチル
ベンジリデン)−dl−カンファー、3−ベンジリデン
−dl−カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2
−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2′−
ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメ
タン、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメ
タン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボニリデン)
−3−ペンタン−2−オン、特開平2−212579号
公報記載のベンゼン ビス−1,3−ジケトン誘導体、
特開平3−220153号公報記載のベンゾイルピナコ
ロン誘導体等が挙げられる。
【0111】水溶性の紫外線吸収剤としては、ジエタノ
ールアミンp−メトキシシンナメート、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリ
ウム、テトラヒドロキシベンゾフェノン、メチルヘルペ
リジン、3−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸ナトリウ
ム、フェルラ酸ナトリウム、ウロカニン酸等や、セイヨ
ウノコギリソウ、アロエ、ビロウドアオイ、ゴボウ、サ
ルビア等の動植物のエキスで紫外線吸収作用をもつもの
等が挙げられる。
【0112】これらの紫外線防御剤のうち、特に酸化亜
鉛、酸化チタン、微粒子酸化チタン、微細亜鉛華、薄片
状酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、オクチルジメチルPAB
A、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、
4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメタン、
1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチ
ル−1,3−ペンタンジオンが好ましい。
【0113】これらの紫外線防御剤を配合する場合に
は、全組成中に0.1〜40重量%、特に0.1〜30
%、更に1〜20%配合するのが好ましい。
【0114】粉体としては、例えばマイカ、タルク、セ
リサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシ
ルセスキオキサン等の体質顔料;パール等の無機顔料;
赤色202号、赤色226号、黄色4号、アルミニウム
レーキ等の有機顔料などが挙げられる。また、これらの
粉体は、シリコーン処理、金属石鹸処理、アミノ酸処
理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理、N−ア
シルグルタミン酸処理、パーフルオロアルキルリン酸エ
ステル処理等によるフッ素処理などの表面処理を行った
ものであってもよい。
【0115】これらの粉体を配合する場合には、全組成
中に0.001〜50重量%、特に0.005〜30重
量%配合するのが好ましい。
【0116】油ゲル化剤としては、例えばパルミチン酸
デキストリン、ステアリン酸デキストリン等のデキスト
リン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらの油ゲル
化剤を配合する場合には、全組成中に0.001〜20
重量%、特に0.01〜5重量%配合するのが好まし
い。
【0117】被膜形成剤としては、例えばポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナト
リウム等のビニルポリマー類;キトサンプルランエマル
ション、アクリル酸アルキル共重合エマルションのエマ
ルション系;可溶性コラーゲン、加水分解エラスチン;
シルク抽出液等のポリペプタイド系;分子量20000
から4000000のポリエチレングリコール等が挙げ
られる。これらの被膜形成剤を配合する場合は、全組成
中に0.01〜30重量%、特に0.05〜20重量%
配合するのが好ましい。
【0118】更に、皮脂分泌抑制剤としては、過剰皮脂
に起因する毛穴周りの色素沈着や肌荒れ、にきび等を予
防するものであり、例えば「フレグランス ジャーナル
No.10(1994年)」に掲載され、一般に皮脂分
泌抑制剤として使用されている抗男性ホルモン剤、生薬
エキス、収斂剤、その他成分等を用いることができる。
【0119】具体的には、抗男性ホルモン剤としては、
例えばオキセンドロン、17−α−メチル−β−ノルテ
ストステロン、クロマジノンアセテート、サイプロテロ
ンアセテート、スピロノラクトン、ヒドロキシフルタミ
ド、エストラジオール、エチニルエストラジオール等が
挙げられる。
【0120】生薬エキスとしては、例えばクルミの葉、
オウゴン、セージ、ホップ、ローズマリー、オトギリソ
ウ、ハッカ、カミツレ、何首鳥、黄連、黄柏、黄苓、重
薬、陳皮、人参、シャクヤク、トウシシ、プロポリス、
タクシア、タンニン、ハマメリス、ボタン、樺木ター
ル、ローヤルゼリー、コウボエキス等の抽出エキスが挙
げられる。
【0121】収斂剤としては、例えばスルホ石炭酸亜
鉛、酸化亜鉛、アルミニウムヒドロキシクロライド、ア
ラントインジヒドロキシアルミニウム等が挙げられる。
その他、ビタミンB6 、13−シス−レチノイン酸、ビ
タミンE、グリチルレチン酸、サリチル酸、ニコチン
酸、パントテン酸カルシウム、アゼライン酸ジカリウ
ム、10−ヒドロキシウンデカン酸、12−ヒドロキシ
ステアリン酸等も皮脂分泌抑制剤として用いることがで
きる。
【0122】これらのうち、特にエストラジオール、ス
ルホ石炭酸亜鉛、酸化亜鉛、ローヤルゼリー、10−ヒ
ドロキシウンデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸
が好ましい。
【0123】これらの皮脂分泌抑制剤を配合する場合に
は、全組成中に0.01〜10重量%、特に0.1〜5
重量%(生薬エキスの場合は乾燥固形分として)配合す
るのが好ましい。
【0124】柔軟剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えばα−ヒドロキシ−イソ酪酸、α−ヒドロ
キシ−イソカプロン酸、α−ヒドロキシ−n−カプロン
酸、α−ヒドロキシ−イソカプリル酸、α−ヒドロキシ
−n−カプリル酸、α−ヒドロキシ−n−カプリン酸、
乳酸、α−ヒドロキシステアリン酸、クエン酸、グリコ
ール酸等のα−ヒドロキシ酸類、リジン、アルギニン、
ヒスチジン、オルニチン、カナバニン等の塩基性アミノ
酸類、ε−アミノカプロン酸、尿素、2−ヒドロキシグ
アニジン−2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグア
ニジン等のアミン類の他、特開昭62−99315号公
報や特開平2−178207号公報に記載されているペ
プチド類、特開平6−293625号公報に記載されて
いるトリメチルグリシン等が挙げられる。これらの柔軟
剤を配合する場合には、全組成中に0.05〜10重量
%、特に0.2〜5重量%配合するのが好ましい。
【0125】pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化
物、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、尿素、ε−アミノカプロン
酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク
酸、酒石酸等の有機酸類、グリシンベタイン、リジンベ
タイン等のベタイン類等が挙げられる。本発明の化粧料
は、これらのpH調整剤等により、pH2〜11、特にpH3
〜10の領域とするのが好ましい。
【0126】更に、その他の成分としては、例えば硫酸
マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、塩化マ
グネシウム、塩化ナトリウム等の無機塩;パラベン、デ
ヒドロ酢酸及びその塩等の防腐剤;エデト酸及びその
塩、メタリン酸及びその塩等の金属イオン封鎖剤;6−
ヒドロキシヘキサン酸、8−ヒドロキシウンデカン酸、
9−ヒドロキシウンデカン酸、10−ヒドロキシウンデ
カン酸、11−ヒドロキシウンデカン酸エチル等のヒド
ロキシ酸及びその塩;色素、薬効成分、香料などが挙げ
られる。
【0127】また、本発明には高分子化合物を適量配合
することもでき、例えば多糖類、水溶性増粘剤が挙げら
れる。多糖類としては、酸性多糖類が好ましく、例え
ば、特開昭64−10997号公報記載の方法に従っ
て、ポリアンテス属に属する植物から誘導されるカルス
を培養し、得られた培養物から採取することができる。
ポリアンテス属に属する植物としては、チューベローズ
(Polianthestuberosa L.)が好
ましい例として挙げられ、酸性多糖類としては、特にチ
ューベローズのカルス由来の変性ヘテロ多糖類を用いる
のが好ましい。
【0128】酸性多糖類の採取方法としては、例えばチ
ューベローズの場合、次の如き組織培養法に従って行う
ことができる。すなわち、チューベローズの花等の一部
を外植片としてLinsamaier−skoogの基
本培地に植物ホルモンとして10-5Mのオーキシン及び
10-6Mのサイトカイニンを添加し、更に炭素源として
3%のサッカロースを添加した培地を用いてカルスを誘
導した後、継代培養を行い、更に上記カルス培養培地と
同様の成分からなる液体培地を用いて振とう培養する。
その後、培養液から遠心分離又は濾過等によって細胞を
除去し、培養液をロータリーエバポレーター等を用いて
濃縮し、濃縮液にエタノール、アセトン等の溶媒を加え
て沈澱させ、沈澱物を凍結乾燥することにより酸性多糖
類を分離取得することができる。
【0129】このようにして得られた酸性多糖類は、全
組成中に0.0001〜30重量%配合するのが好まし
く、特に0.001〜20重量%、更に0.01〜15
重量%配合すると、高い保湿効果、肌荒れ予防・改善効
果、シミ・ソバカスの予防・改善効果が得られ、また使
用感及び安定性の点においても好ましい。
【0130】また、水溶性増粘剤としては、例えば、ア
クリル酸系ポリマー、水溶性高分子等が挙げられる。こ
れらのうち、アクリル酸系ポリマーは、アルカリ剤で中
和することによってゲルを形成するものである。従って
アクリル酸系ポリマーはアルカリ剤で中和することによ
ってゲルを形成するものであれば特に限定されず、一般
に水溶性アルカリ増粘型ポリマーと称せられるものが用
いられる。このようなアクリル酸系ポリマーとしては、
例えばB.F.グットリッチ社(B.F.Goodrich Compan
y)から市販されているカーボポール(Carbopol)90
7、910、934、934−P、940、941、9
54、980、981、1342、ETD2020、E
TD2050、1382、2984、5984等や、ペ
ムラン(Pemulen)TR−1、TR−2等、リポ社(Lip
o Chemicals Inc.)から市販されているハイパン(Hypa
m)SA−100H、SR−150H、SS−201、
QT−100等、住友精化社から市販されているアクペ
ック(AQUPEC)HV−501、HV−504、HV−5
00等、セピック社(Seppic.Inc.)から市販されてい
るセピゲル(SEPIGEL)305、501等が挙げられ
る。これらのうち、特に好ましいアクリル酸系ポリマー
としては、カーボポール941、981、940、98
0、1342、1382;ペムランTR−1、TR−
2、セピゲル305が挙げられる。
【0131】これらのアクリル酸系ポリマーは1種又は
2種以上を組合わせて用いることができ、その配合量は
ポリマーの種類等により異なり適宜決定すればよいが、
全組成中に0.1〜20重量%配合するのが好ましく、
特に0.1〜10重量%、更に0.15〜5重量%配合
すると、保湿効果、使用感及び安定性により優れ、好ま
しい。
【0132】なお、アクリル酸系ポリマーを中和してゲ
ル化させるアルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基
及びトリエタノールアミン、L−アルギニン等の有機酸
塩が挙げられる。これらのアルカリ剤は、アクリル酸系
ポリマー1重量部に対して0.1〜3重量部、特に0.
5〜2重量部用いるのが好ましい。
【0133】また、水溶性高分子としては、通常の化粧
料等に用いられるものであれば特に制限されず、例えば
グアーガム、クインスシード、カラギーナン、ローカス
トビーンガム、アラビアガム、トラガカント、ペクチ
ン、マンナン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、ヒア
ルロン酸ナトリウム、キサンタンガム、プルランデキス
トラン、カードラン、コラーゲン、ケラチン、カゼイ
ン、アルブミン、ゼラチン、コンドロイチン硫酸、キチ
ン、カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエー
テル、カルボキシメチルセルロース、デキストラン硫
酸、カルボキシメチルキチン、可溶性デンプン、カルボ
キシメチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコー
ル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸ナトリウム、ポリビニルメチルエーテル、
ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらのう
ち、特にキサンタンガム、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒ
ドロキシエチルセルロース等が好ましい。
【0134】これらの水溶性高分子は1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜
5.0重量%配合するのが好ましく、特に0.05〜
3.0重量%、更に0.05〜0.3重量%配合する
と、保湿効果、使用感及び安定性により優れ、好まし
い。
【0135】本発明の化粧料は、常法に従って製造する
ことができる。また、本発明の化粧料は、一般の皮膚化
粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、外用医薬
品等の包含するものであり、その剤型も目的に応じて任
意に選択することができ、クリーム状、軟膏状、乳液
状、ローション状、溶液状、ゲル状、パック状、パウダ
ー状、スティック状等とすることができる。
【0136】また、本発明の皮膚化粧料は、種々の形
態、例えば水/油型乳化化粧料、油/水型乳化化粧料、
クリーム、化粧乳液、化粧水、油性化粧料、パック剤、
口紅、ファンデーション等の皮膚化粧料とすることがで
きる。
【0137】
【発明の効果】本発明の化粧料は、成分(A)のエーテ
ル化合物と、皮膚薬効成分(B)とを併用することによ
り、相乗的に保湿効果、肌荒れの予防・改善効果、肌の
はり・弾力の衰え・顔色のくすみ等の予防・改善効果、
シワ形成の予防・改善効果及びシミ・ソバカスの予防・
改善効果が高められ、更に使用感及び安定性に優れたも
のである。特に、本発明化粧料を乳化化粧料とした場合
には、その乳化安定性が極めて良好である。
【0138】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、
例中の%は特記しない限り重量基準であり、植物抽出物
の配合量は乾燥固形分に換算した値で示した。
【0139】実施例1〜6及び比較例1、2 表1に示す配合割合で保湿化粧料を調製した。
【0140】
【表1】
【0141】試験例1 上記で調製した保湿化粧料を100mg/cm2 、洗浄した
ユカタンマイクロブタの皮膚表面に塗布し、恒温恒湿室
(温度37℃、湿度100%)に放置した。18時間経
過後、皮膚表面に残存する未浸透成分を除去し、浸透成
分を抽出回収した後、HPLCにてスピロエーテル化合
物の経皮吸収量(μg/cm2 )で表した。結果を表1に
示す。
【0142】表1より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、セラミド類の経皮吸収性
が向上することが確認された。
【0143】実施例7〜12及び比較例3、4 表2に示す配合割合で保湿化粧料を調製した。
【0144】
【表2】
【0145】試験例2 上記で得られた保湿化粧料について、グリシンの14Cラ
ベルした同位体を用いて浸透量を測定した。すなわち、
各保湿化粧料に、14Cラベルしたグリシンを放射活性量
が100000dpmになるように溶解した。これを、
ユカタンマイクロ豚皮に100μl/cm2 になるように
塗布し、18時間、37℃/RH条件で経皮吸収させ
た。その後角層及び表皮に浸透したラベリンググリシン
を、液体シンチレーションカウンターを用いて測定し
た。結果を表2に示す。
【0146】表2より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、アミノ酸類の経皮吸収性
が向上することが確認された。
【0147】実施例13〜18及び比較例5、6 表3に示す配合割合で美白化粧料を調製した。
【0148】
【表3】
【0149】試験例3 上記で調製した美白化粧料について、L−アスコルビン
酸の14Cラベルした同位体を用いた以外は試験例2と同
様にして浸透量を測定した。結果を表3に示す。
【0150】表3より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、美白剤の経皮吸収性が向
上することが確認された。
【0151】実施例19〜24及び比較例7、8 表4に示す配合割合で美白化粧料を調製した。
【0152】
【表4】
【0153】試験例4 上記で調製した美白化粧料を用いて、試験例1と同様に
して試験を行った。結果を表4に示す。
【0154】表4より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、植物抽出物の経皮吸収性
が向上することが確認された。
【0155】実施例25〜30及び比較例9、10 表5に示す配合割合で消炎化粧料を調製した。
【0156】
【表5】
【0157】試験例5 上記で調製した消炎化粧料を用いて、試験例1と同様に
して試験を行った。結果を表5に示す。
【0158】表5より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、抗炎症剤の経皮吸収性が
向上することが確認された。
【0159】実施例31〜36及び比較例11、12 表6に示す配合割合で保湿化粧料を調製した。
【0160】
【表6】
【0161】試験例6 上記で調製した保湿化粧料を用いて、試験例1と同様に
して試験を行った。結果を表5に示す。
【0162】表6より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、ステロール類の経皮吸収
性が向上することが確認された。
【0163】実施例37〜46及び比較例13、14 表7に示す配合割合で血行促進効果(くすみ改善効果)
のある化粧料を調製した。
【0164】
【表7】
【0165】試験例7 上記で調製した血行促進効果(くすみ改善効果)のある
化粧料を用いて、試験例1と同様にして試験を行った。
結果を表7に示す。
【0166】表7より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、血行促進剤の経皮吸収性
が向上することが確認された。
【0167】実施例47〜52及び比較例15、16 表8に示す配合割合で保湿化粧料を調製した。
【0168】
【表8】
【0169】試験例8 上記で調製した保湿化粧料について、グリセリンの14
ラベルした同位体を用いた以外は試験例2と同様にして
浸透量を測定した。結果を表8に示す。
【0170】表8より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、アルコール類の経皮吸収
性が向上することが確認された。
【0171】実施例53〜58及び比較例17、18 表9に示す配合割合でしわ改善化粧料を調製した。
【0172】
【表9】
【0173】試験例9 上記で調製したしわ改善化粧料を用いて、試験例1と同
様にして試験を行った。結果を表9に示す。
【0174】表9より、一般式(1)で表されるエーテ
ル化合物(A)を配合すれば、抗酸化剤、一重項酸素消
去剤の経皮吸収性が向上することが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 7/00 A61K 7/00 X 7/48 7/48 (72)発明者 藤井 靖之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (72)発明者 山▲崎▼ 誠司 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 平8−325118(JP,A) 特開 平9−169614(JP,A) 特開 平9−165313(JP,A) 特開 平4−108713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(1) R1-O-(X-O)n-R2 (1) (式中、R1及びR2は同一又は異なって、炭素数1〜2
    4の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基を示し、Xは炭
    素数1〜12のアルキレン基を示し、nは0又は1を示
    す。R1、R2及びXの合計炭素数は10〜32である)
    で表される化合物の1種又は2種以上と、(B)セラミ
    ド類、セラミド類似構造物質、保湿剤、アミノ酸類、植
    物抽出物、美白剤、抗炎症剤、一重項酸素消去剤、抗酸
    化剤、アルコール類、ステロール類及び血行促進剤から
    選ばれる皮膚薬効成分の1種又は2種以上とを含有する
    皮膚化粧料(洗浄剤を除く)。
  2. 【請求項2】 皮膚薬効成分(B)が、次の一般式
    (2)〜(7) 【化1】 〔式中、R3及びR4は同一又は異なって、水酸基が置換
    していてもよい炭素数8〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和
    又は不飽和の炭化水素基を示す〕 【化2】 〔式中、R5は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽
    和又は不飽和の炭化水素基を示し、R6は炭素数9〜2
    5の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示
    し、Yl及びZlは水素原子又は水酸基を示し、aは0又
    は1の数を示し、cは0〜4の整数を示し、b及びdは
    0〜3の整数を示す〕 【化3】 〔式中、R7及びR8は同一又は異なって、炭素数1〜4
    0の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のヒドロキシル化
    されていてもよい炭化水素基を示し、R9は炭素数1〜
    6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基又は単結合を示
    し、R10は水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分
    岐鎖のアルコキシ基又は2,3−ジヒドロキシプロピル
    オキシ基を示す。ただし、R9が単結合のときR10は水
    素原子である。〕 【化4】 〔式中、R7aは炭素数4〜40のヒドロキシル化されて
    いてもよい炭化水素基を示し、R9aは炭素数3〜6の直
    鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、R10aは炭素数1
    〜12の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基を示す。〕 【化5】 〔式中、R7、R8、R9a及びR10aは前記と同じ意味を
    示す。〕 【化6】 〔式中、R7、R8及びR9は前記と同じ意味を示し、R
    10bは水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖
    のアルコキシ基又は2,3−エポキシプロピルオキシ基
    を示す。ただし、R9が単結合のときR10bは水素原子で
    ある。〕 で表されるセラミド及びセラミド類似物質から選ばれる
    ものである請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. 【請求項3】 皮膚薬効成分(B)が、アミノ酸及びそ
    の塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載
    の皮膚化粧料。
  4. 【請求項4】 皮膚薬効成分(B)が、L−アスコルビ
    ン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸
    及びその誘導体並びに胎盤抽出物から選ばれる1種又は
    2種以上である請求項1記載の皮膚化粧料。
  5. 【請求項5】 皮膚薬効成分(B)が、植物抽出物から
    選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の皮膚化
    粧料。
  6. 【請求項6】 植物抽出物が、カミツレ、チャ、カッコ
    ン、チョウジ、カンゾウ、ビワ、トウヒ、高麗人参、シ
    ャクヤク、サンザシ、麦門冬、ショウガ、松笠、桑白
    皮、厚朴、茵陳蒿、阿仙薬、オウゴン、アロエ、アルテ
    ア、シモツケソウ、オランダガラシ、キナ、コンフリ
    ー、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれる1種
    又は2種以上である請求項1又は5記載の皮膚化粧料。
  7. 【請求項7】 植物抽出物が、スギナ、ゲンチアナ、ハ
    マメリス、ボタン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナ
    ロ、ホルトソウ、ヒキオコシ及びキジツから選ばれる1
    種又は2種以上である請求項1又は5記載の皮膚化粧
    料。
  8. 【請求項8】 皮膚薬効成分(B)が、カロチン、トコ
    フェロール、タンニン酸、エピカテキンガレート及びエ
    ピカロカテキンガレートから選ばれる1種又は2種以上
    である請求項1記載の皮膚化粧料。
  9. 【請求項9】 皮膚薬効成分(B)が、ニコチン酸トコ
    フェロール、ニコチン酸アミド、酢酸トコフェロール、
    センブリエキス、オトギリソウエキス、イチョウエキ
    ス、アルニカエキス、キナエキス、ハマメリスエキス、
    トウキンセンカエキス、マロニエエキス、エンメイソウ
    エキス、サルビアエキス、ハマボウフウエキス、サンシ
    ョウエキス、米胚芽油、ボダイジュエキス、ショウキョ
    ウチンキ及びチョウジ抽出液から選ばれる1種又は2種
    以上である請求項1記載の皮膚化粧料。
  10. 【請求項10】 エーテル化合物(A)が、一般式
    (1)中、nが0を示す化合物である請求項1〜9のい
    ずれか1項記載の皮膚化粧料。
  11. 【請求項11】 エーテル化合物(A)が、一般式
    (1)中、R1及び/又はR2が、2ケ所以上で分岐した
    アルキル基を示す化合物である請求項10記載の皮膚化
    粧料。
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