JP3386972B2 - インバータトランス及びその製造方法 - Google Patents
インバータトランス及びその製造方法Info
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- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Description
に用いることのできるインバータトランス及びその製造
方法に関するものである。
スが使用されている。ところで、照明機器等に用いられ
ている放電灯の定格や電源回路の各種定数は、様々であ
り、これら定格や定数が変わる毎にインバータトランス
の1次側巻線と2次側巻線の結合係数が異なったものが
必要である。
電源回路の各種定数に合わせてギャップ幅の異なるコア
(鉄心)を用意して対応している。
ようにギャップ幅の異なるコアを用意する場合には、多
種多様な定格の放電灯や各種定数が異なる様々な電源回
路に対して、膨大な種類のコアを必要とし、部品点数が
多くなり、コスト高を招来するという問題が発生してい
た。
されたものであり、その目的は、多数の部品を用意する
ことなく、1次側巻線と2次側巻線との結合係数を容易
に異ならせることが可能なインバータトランス及びその
製造方法を提供することである。
インバータトランスは、中空部にI型コアが挿入され、
前記中空部からラジアル方向に延びる複数のフランジが
外周に形成され、このフランジによりコイルを巻線する
巻線区間が複数設けられたコイルボビンと、このコイル
ボビンに対し、脚部により接続され、前記I型コアに磁
気結合して前記巻線区間を第1の閉磁路と第2の閉磁路
とに分けるE型コアとを具備しており、前記第1の閉磁
路側に分けられた巻線区間の1つには1次巻線のみが巻
線されていると共に、前記第1の閉磁路側に分けられた
巻線区間の他の1つには2次巻線の一部のみが巻線され
ており、前記第2の閉磁路側に分けられた各巻線区間に
は2次巻線のみが巻線されていることを特徴とする。
スは、前記I型コアと前記E型コアとの間のギャップを
調整するスペーサが前記E型コア脚部と前記コイルボビ
ンとの接続部分に設けられていることを特徴とする。
スは、中空部にI型コアが挿入され、前記中空部からラ
ジアル方向に延びる複数のフランジが外周に形成され、
このフランジによりコイルを巻線する巻線区間が複数設
けられたコイルボビンと、このコイルボビンに対し、脚
部により接続され、前記I型コアに磁気結合して前記巻
線区間を閉磁路部分を形成する第1の磁路と開磁路部分
を形成する第2の磁路とに分けるコの字型コアとを具備
しており、前記第1の磁路側の巻線区間の1つには1次
巻線のみが巻線されていると共に他の巻線区間の1つに
は2次巻線の一部のみが巻線されており、前記第2の磁
路の各巻線区間には2次巻線のみが巻線されていること
を特徴とする。
スは、前記I型コアと前記コ字型コアとの間のギャップ
を調整するスペーサが前記コ字型コア脚部と前記コイル
ボビンとの接続部分に設けられていることを特徴とする
請求項3に記載のインバータトランス。
スの製造方法は、中空部にI型コアが挿入され、前記中
空部からラジアル方向に延びる複数のフランジが外周に
形成され、このフランジによりコイルを巻線する巻線区
間が複数設けられたコイルボビンと、このコイルボビン
に対し、脚部により接続され、前記I型コアに磁気結合
して前記巻線区間を第1の閉磁路と第2の閉磁路とに分
けるE型コアとを具備するインバータトランスの製造法
において、前記第1の閉磁路側に分けられる巻線区間の
1つには1次巻線のみを巻線すると共に、前記第1の閉
磁路側に分けられる巻線区間の他の1つには2次巻線の
一部のみを巻線し、前記第2の閉磁路側に分けられる各
巻線区間には2次巻線のみを巻線することを特徴とす
る。
スの製造方法は、中空部にI型コアが挿入され、前記中
空部からラジアル方向に延びる複数のフランジが外周に
形成され、このフランジによりコイルを巻線する巻線区
間が複数設けられたコイルボビンと、このコイルボビン
に対し、脚部により接続され、前記I型コアに磁気結合
して前記巻線区間を閉磁路部分を形成する第1の磁路と
開磁路部分を形成する第2の磁路とに分けるコの字型コ
アとを具備するインバータトランスの製造方法におい
て、前記第1の磁路の巻線区間の1つには1次巻線のみ
を巻線すると共に他の巻線区間の1つには2次巻線の一
部のみを巻線し、前記第2の磁路の各巻線区間には2次
巻線のみを巻線することを特徴とする。
実施の形態に係るインバータトランス及びその製造方法
を説明する。各図において同一の構成要素には同一の符
号を付し重複する説明を省略する。
インバータトランスが示されている。このインバータト
ランスは、コイルボビン1の中空部にI型コア(鉄心)
2が挿入され、I型コア2に対してE型コア3が組み合
わされて、第1の磁路4と第2の磁路5とが形成され
る。
が形成されており、フランジ6Cとフランジ6Dとの間
には、E型コア3の中央脚部の先端が挿入される穴が設
けられている。E型コア3がI型コア2に臨む脚部と、
I型コア2の側部との間には、ギャップ調整用のスペー
サ7(7A〜7B)が配置され、これらスペーサ7の厚
みを所望にすることにより、1次側巻線と2次側巻線と
の結合係数を調整可能となっている。
6Bとの間、フランジ6Bとフランジ6Cとの間、フラ
ンジ6Dとフランジ6Eとの間には、それぞれ2次側巻
線8(8A〜8C)が分割されて巻回され、フランジ6
Eとフランジ6Fとの間には、1次側巻線9が巻回され
ている。コイルボビン1の両端には、1次側巻線9につ
ながる端子10及び2次側巻線8につながる端子11が
設けられている。
は、1次側巻線9および2次側巻線8の一部(8C)が
巻回された第1の巻回部分12を含む第1の磁路4と、
2次側巻線8の残り部分(8A、8B)のみが巻回され
た第2の巻回部分13を含む第2の磁路5とを備える。
そして、このインバータトランスでは、スペーサ7及び
2次側巻線8の一部(8C)の巻回数と2次側巻線8の
残り部分(8A、8B)の巻線数との比等により、漏れ
リアクタンスが大きく設計され、漏れトランス(leakag
e trans)を構成している。
ルボビン1の各フランジ6間に1次巻線9または2次巻
線8A〜8Cを所望回数ずつ巻回し、I型コア2をコイ
ルボビン2に挿入し、E型コア3をスペーサ7を介して
結合することにより作成される。この場合、コイルボビ
ン1はI型コア2に対して設けられた棒状であるので、
巻回作業が容易である。
ータトランス20を用いて、放電灯22を点灯する場合
の動作を説明する。インバータ電源回路21からスイッ
チSWを介してインバータトランス20の1次側巻線9
に到る端子10a、10bに所要電圧が印加される。ス
イッチSWが閉じられた当初においては、放電灯22は
点灯しておらず、負荷抵抗は事実上無限大と考えられ
る。
ては、漏れリアクタンスが大きいことから、負荷に流れ
込む電流は負荷の大きさと無関係に一定である。つま
り、漏れトランスとして設計されたインバータトランス
20においては、図3の電流iが一定である。
おいては、上記のように負荷抵抗は事実上無限大であ
り、電流iとの積である電圧は極めて大きくなる。斯し
て、放電灯22には極めて大きな電圧が印加され、適切
な点灯開始をさせることができる。
の負荷抵抗は低下する。このとき、電流iが一定である
から、放電灯22には適度な電圧を印加することがで
き、適切な点灯状態を継続させることができる。
次側巻線が巻回された第1の巻回部分12に巻回したた
めに、放電灯22が点灯状態となったとき、つまり、定
常状態では、1次側巻線9との結合度が密である上記2
次側巻線8の一部(8C)によって生じる電圧が大き
く、これが放電灯22に対する印加電圧となるものと考
えられる。
き、つまり、過渡状態では、1次側巻線9との結合度が
密である上記2次側巻線8の一部(8C)ばかりでな
く、1次側巻線9との結合度が粗である上記2次側巻線
8の残りの部分(8A、8B)でも、大きな電圧を生
じ、放電灯22の始動に寄与する。
形態に係るインバータトランスを説明する。このインバ
ータトランスは、コイルボビン31の中空部にI型コア
32が挿入されており、このI型コア32の左半分に対
してはコの字型コア33が組み合わされて、コの字型コ
ア33とI型コア32の一部を通るループ状の第1の磁
路34と、I型コア32を通り外部へ抜けてループ状と
なる第2の磁路とが形成される。
6A〜36Cと小型のフランジ37A〜37Cが形成さ
れており、フランジ36Cとフランジ37Aとの間に
は、コの字型コア33の一端側脚部の先端が挿入される
穴が設けられている。コの字型コア33がI型コア32
に臨む脚部と、I型コア32の側部との間には、ギャッ
プ調整用のスペーサ38(38A〜38B)が配置さ
れ、これらスペーサ38の厚みを所望にすることによ
り、1次側巻線と2次側巻線との結合係数を調整可能と
なっている。
ンジ36Bとの間、フランジ36Bとフランジ36Cと
の間、フランジ37Aとフランジ37Bとの間には、そ
れぞれ2次側巻線39(39A〜39C)が分割されて
巻回され、フランジ37Bとフランジ37Cとの間に
は、1次側巻線40が巻回されている。コイルボビン3
1の両端には、1次側巻線40につながる端子41及び
2次側巻線39につながる端子42が設けられている。
スは、1次側巻線40および2次側巻線39の一部(3
9C)が巻回された第1の巻回部分52を含む第1の磁
路34と、2次側巻線39の残り部分(39A、39
B)のみが巻回された第2の巻回部分53を含む第2の
磁路35とを備える。そして、この第2の実施の形態に
係るインバータトランスでは、スペーサ38及び2次側
巻線39の一部 (39C) の巻回数と2次側巻線39の
残り部分(39A、39B)の巻線数との比等により、
漏れリアクタンスが大きく設計され、漏れ卜ランス(Iea
kagetrans)を構成している。
ランスにあっても、コイルボビン31の各フランジ3
6、37間に1次巻線40または2次巻線39A〜39
Cを所望回数ずつ巻回し、I型コア32をコイルボビン
31に挿入し、コの字型コア33をスペーサ38を介し
て結合することにより作成される。この場合、コイルボ
ビン31はI型コア32に対して設けられた棒状である
ので、巻回作業が容易である。
ランスを用いて、放電灯を点灯する場合の動作は、既に
図3において説明したものと同様である。即ち、このイ
ンバータトランスでは放電灯(負荷)に流れる電流が一
定であるから、放電灯が点灯する際には、負荷である放
電灯には点灯時に必要な大きな電圧が印加されて、的確
に点灯がなされ、一方、点灯状態にあっては、抵抗が低
下した放電灯に対して点灯時より小さい適切な電圧が印
加されることになる。
うに、2次側巻線の一部を1次側巻線の巻回部分(第1
の巻回部分)に巻回し、2次側巻線の残りの部分を独自
に巻回したことにより、第1の巻回部分では、1次側巻
線と2次側巻線との結合度が密となり、第2の巻回部分
では、1次側巻線と2次側巻線との結合度が粗となり、
全体的には、第1の巻回部分と第2の巻回部分とに2次
側巻線をどれだけ巻回するかにより、結合係数を変更で
きる。つまり、I型コア(コイルボビン)に対して2次
側巻線をどのように巻回するかによって所望の結合係数
を持ったインバータトランスを作成することができ、従
来のように異なる寸法のコアを用意することなく、きわ
めて効率よく経済的である。
トランスによれば、第1の磁路側に分けられた巻線区間
の1つには1次巻線のみが巻線されていると共に、第1
の磁路側に分けられた巻線区間の他の1つには2次巻線
の一部のみが巻線されており、第2の磁路側に分けられ
た各巻線区間には2次巻線のみが巻線されているので、
第1の磁路側における巻線区間の2次巻線と第2の磁路
側における巻線区間の2次巻線との巻線比を所望にし
て、結合係数を容易に変更可能であり、ギャップ幅の異
なる複数種のコアを用意する必要がなく、効率的・経済
的である。
ランスによれば、コイルボビンがI型コアに設けられ、
コイルボビンに巻線をすれば良いので、巻線作業が容易
である。
ランスの製造方法によれば、第1の磁路側に分けられた
巻線区間の1つには1次巻線のみを巻線し、第1の磁路
側に分けられた巻線区間の他の1つには2次巻線の一部
のみを巻線し、第2の磁路側に分けられた各巻線区間に
は2次巻線のみを巻線するので、第1の磁路側における
巻線区間の2次巻線と第2の磁路側における巻線区間の
2次巻線との巻線比を所望にして、結合係数を容易に変
更可能であり、ギャップ幅の異なる複数種のコアを用意
する必要がなく、効率的・経済的である。
ランスの製造方法によれば、コイルボビンがI型コアに
設けられ、コイルボビンに巻線をすれば良いので、巻線
作業が容易である。
ランスの構成図。
ランスの概略構成図。
ランスを適用した放電灯点灯回路の回路図。
ランスの構成図。
ランスの概略構成図。
ア 3 E型コア 4、34 第1の
磁路 5、35 第2の磁路 6A〜6F フラ
ンジ 7A〜7C、38A、38B スペーサ 8、8A〜8C、39、39A〜39C 2次側巻線 9、40 1次側巻線 12、52 第1の巻回部分 13、53 第2の巻回部分
Claims (6)
- 【請求項1】 中空部にI型コアが挿入され、前記中空
部からラジアル方向に延びる複数のフランジが外周に形
成され、このフランジによりコイルを巻線する巻線区間
が複数設けられたコイルボビンと、 このコイルボビンに対し、脚部により接続され、前記I
型コアに磁気結合して前記巻線区間を第1の閉磁路と第
2の閉磁路とに分けるE型コアとを具備しており、 前記第1の閉磁路側に分けられた巻線区間の1つには1
次巻線のみが巻線されていると共に、前記第1の閉磁路
側に分けられた巻線区間の他の1つには2次巻線の一部
のみが巻線されており、 前記第2の閉磁路側に分けられた各巻線区間には2次巻
線のみが巻線されていることを特徴とする インバータト
ランス。 - 【請求項2】 前記I型コアと前記E型コアとの間のギ
ャップを調整するスペーサが前記E型コア脚部と前記コ
イルボビンとの接続部分に設けられていることを特徴と
する請求項1に記載のインバータトランス。 - 【請求項3】 中空部にI型コアが挿入され、前記中空
部からラジアル方向に延びる複数のフランジが外周に形
成され、このフランジによりコイルを巻線する巻線区間
が複数設けられたコイルボビンと、 このコイルボビンに対し、脚部により接続され、前記I
型コアに磁気結合して前記巻線区間を閉磁路部分を形成
する第1の磁路と開磁路部分を形成する第2の磁路とに
分けるコの字型コアとを具備しており、 前記第1の磁路側の巻線区間の1つには1次巻線のみが
巻線されていると共に他の巻線区間の1つには2次巻線
の一部のみが巻線されており、 前記第2の磁路の各巻線区間には2次巻線のみが巻線さ
れていることを特徴とする インバータトランス。 - 【請求項4】 前記I型コアと前記コ字型コアとの間の
ギャップを調整するスペーサが前記コ字型コア脚部と前
記コイルボビンとの接続部分に設けられていることを特
徴とする請求項3に記載のインバータトランス。 - 【請求項5】 中空部にI型コアが挿入され、前記中空
部からラジアル方向 に延びる複数のフランジが外周に形
成され、このフランジによりコイルを巻線する巻線区間
が複数設けられたコイルボビンと、 このコイルボビンに対し、脚部により接続され、前記I
型コアに磁気結合して前記巻線区間を第1の閉磁路と第
2の閉磁路とに分けるE型コアとを具備するインバータ
トランスの製造法において、 前記第1の閉磁路側に分けられる巻線区間の1つには1
次巻線のみを巻線すると共に、前記第1の閉磁路側に分
けられる巻線区間の他の1つには2次巻線の一部のみを
巻線し、 前記第2の閉磁路側に分けられる各巻線区間には2次巻
線のみを巻線することを特徴とする インバータトランス
の製造方法。 - 【請求項6】 中空部にI型コアが挿入され、前記中空
部からラジアル方向に延びる複数のフランジが外周に形
成され、このフランジによりコイルを巻線する巻線区間
が複数設けられたコイルボビンと、 このコイルボビンに対し、脚部により接続され、前記I
型コアに磁気結合して前記巻線区間を閉磁路部分を形成
する第1の磁路と開磁路部分を形成する第2の磁路とに
分けるコの字型コアとを具備するインバータトランスの
製造方法において、 前記第1の磁路の巻線区間の1つには1次巻線のみを巻
線すると共に他の巻線区間の1つには2次巻線の一部の
みを巻線し、 前記第2の磁路の各巻線区間には2次巻線のみを巻線す
ることを特徴とする インバータトランスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03770497A JP3386972B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | インバータトランス及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP03770497A JP3386972B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | インバータトランス及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10233325A JPH10233325A (ja) | 1998-09-02 |
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Family
ID=12504925
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JP03770497A Expired - Fee Related JP3386972B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | インバータトランス及びその製造方法 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
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1997
- 1997-02-21 JP JP03770497A patent/JP3386972B2/ja not_active Expired - Fee Related
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