JP3386520B2 - 仮名漢字変換装置および方法 - Google Patents

仮名漢字変換装置および方法

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JP3386520B2 JP18679093A JP18679093A JP3386520B2 JP 3386520 B2 JP3386520 B2 JP 3386520B2 JP 18679093 A JP18679093 A JP 18679093A JP 18679093 A JP18679093 A JP 18679093A JP 3386520 B2 JP3386520 B2 JP 3386520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮名表現で与えられ日
本語文を仮名漢字混じり文に変換する仮名漢字変換装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本語文章の読み情報を仮名情報
として入力して、仮名漢字混じりの文章情報に変換する
ための変換手段として、日本語ワードプロセッサが広く
普及している。
【0003】このような日本語ワードプロセッサでは、
キーボードを用いてひら仮名入力若しくはローマ字入力
により文章の読み情報が入力されると、文節及び文の切
れ目等を指示する特定キーの操作タイミング、あるいは
仮名情報の入力中に句読点が入力されたり、入力された
文字数が予め定められた文字数を越えたとき等のタイミ
ングで、それぞれ入力された仮名情報を対応する仮名漢
字混じり表記に変換する処理が行われ、その変換処理結
果をCRTなどのディスプレイに表示するようにしてい
る。この一連の変換処理及び表示が繰り返されることに
より、利用者は所望する文章についての仮名漢字混じり
表記を作成していくことができる。
【0004】このような日本語ワードプロセッサでの仮
名情報の入力を仮名漢字混じりの表記に変換する処理に
おいては、利用者が意図する仮名漢字表記に正確に変換
できることが必要とされる。もし、正確に変換できない
場合には、変換を誤った部分についての修正を、利用者
自らが適宜行わなければならず、その修正には多大な労
力が必要とされる。そのため、仮名漢字変換装置の開発
においては、読みを漢字に変換するに際して、その読み
に対応する変換候補のうち、利用者が入力したいと考え
ている語をいかに第1候補として変換できるかという観
点から技術の開発が行われている。
【0005】従来の変換処理においては、日本語には英
語などの言語と異なり単語の分かち書きの習慣がないこ
とから、まず単語ごとに分割し文節を認定する処理を行
う。次に、上記文節の認定処理で生成された文節候補か
ら、第1候補を選択する処理を行なう。ここでは、単独
で文節をつくることのできる単語としての自立語の品詞
間の接続性に関する情報や、共起関係の情報、また頻度
情報等を用いる。
【0006】この自立語の品詞の1つとして、従来から
名詞が用いられている。この名詞には、数量名詞、時に
関する名詞等、付属語を伴わず単独で用言修飾性を持つ
ものと、物・事等を現す単独では用言修飾性を持たない
ものとが存在する。例えば、前者の例としては「全部」
(例文「全部取り付けた」)、後者の例としては「前
部」がある。前者の例文では、「全部」は付属語を伴わ
ずに動詞「取り付けた」を直接修飾している。しかし、
後者では、「前部取り付けた」と表現するのは不自然
で、「前部を取り付けた」のように「前部」には付属語
「を」などを接続させるのが自然である。それは、「前
部」には、単独で用言を修飾する性質がないからであ
る。
【0007】従来は、これらの性質の異なる名詞に対し
て、名詞という情報のみを付与していたため、「名詞が
直接用言を修飾する表現」を許していた。つまり、「用
言修飾性の無い名詞が単独で用言を修飾する表現」も許
す結果となっていたため、これが原因で変換誤りを生じ
ることとなっていた。その一例を図6(a)の変換候補
1,2に示す。変換候補1,2は、単独では用言修飾性
を持たない名詞「質問」「大使」が、用言を修飾した表
現になっている。
【0008】また、接尾語に対しても、名詞の場合と同
様であった。この例を、図6(b)の変換候補1,2に
示す。変換候補1,2は、単独では用言修飾性を持たな
い接尾語「場」「状」が用言を修飾した表現になってい
るからである。
【0009】このような誤りに対しては、従来、共起情
報や頻度情報等により解決を図ってきた。これは、例え
ば、「質問−答える」という関係を予め記憶しておき、
変換候補の中から、この関係にあるものを優先するとい
う方法である。しかしながら、このような共起関係は多
種多様で、その数は非常に多い。今、単語辞書に登録さ
れている語数を10万語とすると、2語のペアは単純計
算で10万語×10万語=100億ペアとなる。これら
の中で共起関係にあるものは遥かに少ないが、それでも
数百万ないし数千万ペアは存在すると考えられる。
【0010】したがって、このような多数の組み合わせ
の可能性を調べ、さらに、多数のペアを予め共起表とし
て格納しておくことは、実際問題として不可能である。
また、単語の頻度情報も、分野や文脈によって変化する
ので、それだけの情報では不十分である。
【0011】以上の理由から、従来技術では正しく変換
するのは不十分で、高い変換精度が得られず、利用者に
対し次候補選択を指示する手間と、精神的負担をかける
結果となっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の変換処理においては、名詞・接尾語に対し、用言修飾
性の観点からの情報を持っていなかったために、図6に
示すような「名詞・接尾語が用言を直接修飾する変換誤
り」を回避することができないという問題点が生じた。
【0013】本発明は、名詞・接尾語に用言修飾性の有
無の情報を付加し、その情報に基づいて、「用言修飾性
の無い名詞・接尾語が用言を直接修飾する変換誤り」を
回避し、変換精度の高い仮名漢字変換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、変換対象とし
て入力される仮名情報を仮名漢字混じり文に変換する仮
名漢字変換装置であって、入力される仮名情報に対応す
る漢字仮名情報、品詞情報及び文法情報等を記憶する辞
書手段と、この辞書手段を参照して入力される仮名情報
に対応する単語を検索し、少なくとも自立語と付属語と
の間の接続性及び付属語と付属語間の接続性を判定して
文節候補を生成する文節候補生成手段と、名詞・接尾語
に対し付属語を伴わず単独で文節を形成する場合の用言
に対する修飾性の情報を記憶する用言修飾性記憶手段
と、名詞・接尾語の用言修飾性に基づく名詞・接尾語と
用言との修飾関係の有無を記憶する修飾関係記憶手段
と、前記用言修飾性記憶手段と前記修飾関係記憶手段の
情報に基づいて、前記文節候補生成手段により生成され
た文節候補間の修飾関係の有無を判定し当該文節候補の
優先順位を決定する手段とを具備することを要旨とす
る。
【0015】
【作用】本発明によれば、名詞・接尾語に対し付属語を
伴わず単独で文節を形成する場合の用言に対する修飾性
の情報を記憶する用言修飾性記憶手段の情報と、名詞・
接尾語の用言修飾性に基づいた、名詞・接尾語と用言と
の修飾関係の有無を記憶する修飾関係記憶手段の情報に
基づいて、文節候補間の修飾関係の有無を判定し、その
結果に基づいて文節候補の優先順位を決定する。
【0016】これにより、用言修飾性を持たない名詞・
接尾語が用言を修飾する誤った表現への変換を回避する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面を参照し
て説明する。図1は本発明に係る仮名漢字変換装置の構
成を示したブロック図である。
【0018】図1に示すように、本実施例の仮名漢字変
換装置は、入力部1が単語検索部3と接続されており、
この単語検索部3は単語辞書11と付属語辞書13を備
え、文節候補生成部5と接続され、この文節候補生成部
5は接続テーブル15を備え文節候補選択部7と接続さ
れ、さらにこの文節候補選択部7には出力部9と修飾関
係判定部17を介して修飾関係規則格納部19がそれぞ
れ接続されて構成されている。
【0019】次に図2を参照して、本実施例の仮名漢字
変換装置における処理の概略を示す。図2を参照する
に、本実施例における処理は、大きく別けて2つの処理
から構成されている。第1の処理(ステップS13)
は、入力される仮名文字列に対し、自立語と付属語の接
続性に関する情報、付属語と付属語の接続性に関する情
報等を用いて文節の範囲を認定する処理である。この処
理は、図1に示した入力部1、単語検索部3、文節候補
生成部5での処理に対応する。なお、ここでの処理は特
願平02−062785号に詳しいので、ここでは簡単
に説明する。
【0020】また第2の処理(ステップS15)は、文
節認定処理により文節と認定された各候補に対し、その
第1候補を決定する処理である。本発明は、この第2の
処理を要旨とするものである。ここでの処理は、図1に
示す文節候補選択部7、修飾関係判定部17での処理に
対応する。
【0021】まず、第1の処理について説明すると、入
力部1から変換対象である読み情報が入力され、順次、
単語検索部3に送られる。単語検索部3では、単語辞書
11、付属語辞書13を参照して単語候補が抽出され
る。単語辞書11には、図3に示すように、自立語、接
頭語、接尾語の各単語に対する読み31、漢字仮名表記
32、品詞33、名詞に対し当該単語が付属語を伴わず
単独の場合の用言に対する修飾性の有無の情報を表す用
言修飾フラグ34、単語番号35がそれぞれ記憶されて
いる。
【0022】なお、本実施例では、名詞・接尾語に対し
付属語を伴わず単独で文節を形成する場合の用言に対す
る修飾性の情報を記憶する用言修飾性記憶手段を単語辞
書の項目として実現している。また、付属語辞書13に
は、図4に示すように付属語の読み41、当該単語に対
する文法情報42及び付属語番号43がそれぞれ記憶さ
れている。
【0023】単語検索部3で抽出された単語候補は、文
節候補生成部5に送られる。文節候補生成部5では、接
続テーブル15を参照して、単語候補から文節候補を生
成し、結果を文節候補選択部7に送る。接続テーブル1
5には、図5に示すように、自立語と付属語、および付
属語と付属語の接続情報が格納されている。前記図6の
入力に対して、図3に示す単語辞書、図4に示す付属語
辞書、図5に示す接続テーブルを用いて、特願平02−
062785号と同様の処理を行ない生成した文節候補
の構造例を図7に示す。この構造については後述する。
【0024】ここで、用言修飾性を持つ名詞・接尾語の
例としては、機能的なもの、時を表すもの、数量を表す
もの、また副詞的な性質を持つものなどがある。 機能
的な名詞には、原因、理由を表すものとして、「あま
り」(例文「感激のあまり泣き出した)「ところ」「結
果」「故」などがある。態様を表すものとして、「とお
り」(例文「言われたとおり正確に行動した」)「ま
ま」「ほか」、接尾語としては「がてら」「ぐるみ」
「ごと」「ながら」などがある。程度を表すものとし
て、「くらい」(例文「そのくらい簡単に理解でき
る」)「程」などがある。目的を表すものとして「た
め」(例文「大雪のためゆっくり電車は走った」)「よ
う」などがある。その他、「あげく」(例文「迷ったあ
げく結局決心した」)「かぎり」「以上」「上(う
え)」「反面」などがある。接尾語としては、「上(じ
ょう)」「以外」「以内」などがある。
【0025】時を表す名詞として、「将来」(例文「将
来さらに発展することが期待されている」)「昨日」
「明日」「長年」「最近」「後々」「一時」「来年」
「下旬」「中程」「当日」「後日」などがある。時を表
す機能的な名詞として、「途端」(例文「道路に出た途
端、彼と出会った」)「時」「折り」「場合」「際」
「矢先」「以前」「以後」「以降」「以来」「前」
「後」「うち」「間」「途中」「つど」「最中」「次
第」「直前」「直後」「間(あいだ)」、接尾語とし
て、「来(らい)」(例文「昨夜来激しい雨が続いてい
る」)「中(ちゅう)」「間(かん)」「頃」「前(ぜ
ん)」などがある。
【0026】数量名詞には、数量の多少を表すものとし
て、「少量」(例文「ビールを少量飲んだ」)「大勢」
「多く」「多数」「少数」などがある。集合の部分や全
体を表すものとして、「半面」(例文「コートを半面使
用した」)「全部」「一部」「全員」「いくらか」「半
分」「一面」「万事」などがある。その他、「両者」
(例文「両者引き分けた」)「双方」「片方」「各人」
「各自」などがある。
【0027】副詞的な性質を持っている名詞として、
「内実」(例文「内実苦しいらしい」)「空路」「概
略」「由」「他面」「他方」「最低」「代々」、接尾語
として、「柄」(例文「商売柄さすがにあいそがい
い」)「自身」「自体」「自ら」「傍ら」「かたがた」
「方」「同士」「宛て」などがある。
【0028】次に第2の処理について説明する。第1の
処理の結果は、上記したように文節候補生成部5から文
節候補選択部7へ送られてくる。文節候補選択部7で
は、文節候補に対する修飾関係判定部17での判定結果
に基づいて、文節候補から第1候補を選択する。修飾関
係判定部17は、文節間の修飾関係を、修飾関係規則格
納部19を参照して判定する。文節候補選択部7で選択
された文節候補は、出力部9に表示される。出力部9
は、CRTディスプレイ、CCD等の任意の表示装置或
いは印字装置からなる。
【0029】次に、第2の処理における処理手順を図8
に示す。ここでの処理は文節候補選択部7、修飾関係判
定部17に対応するものである。この処理を、図6に示
す入力例と、図8に示す修飾関係規則を用いる場合で説
明する。図6に示す入力例に対する、第1の処理の結果
である文節候補の構造の例を図7(a)に示す。
【0030】この文節候補の構造は、単語番号701、
用言修飾フラグ702、付属語番号703、修飾フラグ
704から構成されている。単語番号701、用言修飾
フラグ702は、図3に示す単語辞書の単語番号35と
用言修飾フラグ34に対応しており、また付属語番号7
03は図4に示す付属語辞書の付属語番号43に対応し
ている。修飾フラグ704は、当該文節の修飾先の有無
を表すものであり、修飾先が有る場合には1が、無い場
合には0がセットされる。
【0031】以下、図8に従って説明する。まずステッ
プS801で、変換候補数をNにセットする。今回の入
力例の場合は、Nに3をセットする(図7(1)参
照)。ステップS802で、変換候補を表すiを0に、
変換候補を構成する文節の中で修飾先を持つ文節の数を
表すmを0にセットし、さらにステップS803で、変
換候補iの総文節数をBにセットする。今回の例の場合
は、Bに3をセットする(図7(1)参照)。次にステ
ップS804で、変換候補iの文節を表すbを0にセッ
トする。ステップS805で、文節bに対し、修飾関係
規則を適用する。●ここで、修飾関係規則について説明
する。図10(1)に、修飾関係規則の例を示してい
る。この規則は、修飾元である修飾単語101、修飾単
語の満たすべき単語条件102、変換候補が満たすべき
適用条件103、修飾先である被修飾単語104、当該
規則の適用範囲105、修飾関係の有無を示す修飾フラ
グ106から構成されている。
【0032】例えば、第1番目の規則は、「名詞および
サ変は、用言修飾性が無ければ、付属語を伴わない場
合、名詞を修飾する。さらに動詞を越えて修飾すること
は無い」ということを意味している。第2番目の規則
は、「名詞およびサ変は、用言修飾性が有る場合は、動
詞を修飾する」ということを意味している。第3番目の
規則は、「名詞およびサ変は、格助詞を伴う場合は、動
詞を修飾する」ということを意味している。
【0033】上記のような修飾関係規則を用いて、各変
換候補を構成する文節に対し修飾関係を調べる。この処
理の流れを図9に示す。ステップS901で修飾関係規
則の総数をRにセットする。ステップS902で修飾関
係規則を表すrに0をセットする。ステップS903
で、文節bが規則rの修飾単語から構成されているか、
ステップS904で、文節bの当該単語が規則rの単語
条件を満たすか、ステップS905で、文節bが規則r
の適用表現を満たすかを、それぞれ図7に示す変換候補
情報の修飾単語101、単語条件102、適用条件10
3を参照することによりチェックする。いずれも条件を
満たした場合は、ステップS906へ進む。いずれかの
条件を満たさなかった場合は、次の修飾関係規則の適用
を試みる。この処理を全規則を適用するまで続行する
(ステップS914,S915)。
【0034】ステップS906では、修飾先の文節を表
すjにb+1をセットする。ステップS907で、文節
jが規則rの被修飾単語から構成されているかをチェッ
クする。構成されている場合は、規則rの適用範囲内に
あるかをチェックし、範囲内にある場合は、ステップS
911で、文節bの修飾フラグに1をセットする。
【0035】ステップS907で条件を満たさない場合
は、修飾先として、変換候補内の次の文節をチェックす
る。この処理を、変換候補内の全ての文節に対して行う
(ステップS908,S909)。また、ステップS9
10で文節jが規則rの適用範囲外にある場合は、次の
修飾関係規則の適用を試みる。全ての規則にマッチしな
かった場合は、文節bの修飾フラグに0をセットする
(ステップS916)。
【0036】ステップS916での処理を終了した後、
図8に示すステップS805に戻る。この処理を、変換
候補を構成する、最右文節以外の全文節候補に対して行
う(ステップS807,S808)。この処理が終了の
後、次の変換候補に対し同様の処理を行う。この処理を
全変換候補に対し行う(ステップS810,S81
1)。
【0037】今回の例の場合は、変換候補1の第1文節
「質問」は、第1番目の修飾関係規則の「修飾単語」
「単語条件」「適用表現」の条件を満たすので、ステッ
プS907ヘ進むが、ここで、当該規則の適用範囲は
「動詞」になっているため、ステップS914へ進み次
の規則の適用を試みる。しかし、それ以降の規則にはマ
ッチしないので、結局「質問」は、修飾先を持たないこ
とになる。したがって、当該単語の修飾フラグには0が
セットされる(図7(1)の(b)参照)。第2文節
「煮たいし」は、修飾関係規則の第8番目とマッチす
る。修飾先としては、「答える」が可能であり、当該単
語の修飾フラグには、1がセットされる(図7(1)の
(b)参照)。
【0038】また、第2変換候補の場合は、第1文節の
「質問に」は「答える」を修飾可能なので修飾フラグは
1となるが、第2文節の「大使」は修飾先を持たないた
め修飾フラグは0となる。第3変換候補の場合は、第1
文節の「質問に」および第2文節の「対し」は「答え
る」を修飾可能であり、それぞれの修飾フラグには1が
セットされる。
【0039】その結果、第1変換候補および第2変換候
補の修飾数は1、第3変換候補の修飾文節数は2とな
る。これらの処理の結果である、変換候補の構造を、図
7(1)の(b)に示す。
【0040】その後、ステップS812で、変換候補の
中でmが最大のものを第1候補として出力部9へ送る。
今回の例の場合は、第1候補として変換候補3が出力部
9へ送られる。また、同様にして、図6の(2)の例
も、変換候補1は修飾文節数が0、変換候補2は修飾文
節数が0、変換候補3は修飾文節数が1となる(図7
(2))。したがって、第1候補として変換候補3が出
力部へ送られる。
【0041】次に、他の実施例について簡単に説明す
る。前述したように用言修飾性を持つ名詞・接尾語とし
て、機能的なもの、時を表すもの、数量を表すもの、ま
た副詞的な性質を持つものが有る。したがって、これら
機能、時、数量、副詞的等の情報を各単語毎に付帯させ
て前記単語辞書11に記憶するようにしても良い。この
とき修飾関係判定部17を、これら機能、時、数量、副
詞的情報をもとに修飾関係を判定するように構成する。
これにより前述した用言修飾フラグ34を不要とするこ
とが可能となる。
【0042】以上のようにして、本実施例においては、
用言修飾性のない名詞・接尾語が用言を修飾する誤変換
を回避することができる。また、本実施例においては、
修飾関係規則として修飾関係のあるものを記述している
が、逆に修飾関係の無いものを記述しておき、その規則
にマッチした時点で修飾先を持たないと判断するように
することも可能である。また、文節候補の優先順位を決
定する場合、当然、頻度情報、共起情報、学習情報など
他の情報も利用することも可能である。要するに、本発
明は上記例のみならず、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して用いることができるものである。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、名詞・接尾語に対し用
言修飾性の有無の情報、および用言修飾性を持たない名
詞・接尾語と用言との修飾関係の有無に関する規則によ
り、変換時に、用言修飾性のない名詞・接尾語が用言を
修飾する表現となる誤変換を回避することができる。こ
れにより、仮名漢字変換の精度を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仮名漢字変換装置の一実施例の概
略の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す仮名漢字変換装置の処理の概略を示
すフローチャートである。
【図3】単語辞書に記憶される情報の一例を示す図表で
ある。
【図4】付属語辞書に記憶される情報の一例を示す図表
である。
【図5】接続テーブルに記憶される情報の一例を示す図
表である。
【図6】入力例に対する変換候補の一例を示す図であ
る。
【図7】文節候補の構造の一例を示す図表である。
【図8】修飾関係判定処理部における処理の流れを示す
フローチャートである。
【図9】修飾関係規則の適用処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図10】修飾関係規則の一例を示す図表である。
【符号の説明】
1 入力部 3 単語検索部 5 文節候補生成部 7 文節候補選択部 9 出力部 11 単語辞書 13 付属語辞書 15 接続テーブル 17 修飾関係判定部 19 修飾関係規則格納部
フロントページの続き (72)発明者 出羽 達也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平3−265061(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 - 17/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変換対象として入力される仮名情報を仮
    名漢字混じり文に変換する仮名漢字変換装置であって、 入力される仮名情報に対応する漢字仮名情報、品詞情報
    及び文法情報等の情報を記憶する辞書手段と、 この辞書手段を参照して入力される仮名情報に対応する
    単語を検索し、少なくとも自立語と付属語との間の接続
    性及び付属語と付属語間の接続性を判定して文節候補を
    生成する文節候補生成手段と、 名詞・接尾語に対し付属語を伴わず単独で文節を形成す
    る場合の用言に対する修飾性の情報を記憶する用言修飾
    関係記憶手段と、 名詞・接尾語の用言修飾性に基づく名詞・接尾語と用言
    との修飾関係の規則を記憶する修飾関係記憶手段と、 前記用言修飾性記憶手段と前記修飾関係記憶手段の情報
    に基づいて、前記文節候補生成手段により生成された文
    節候補間の修飾関係の有無を判定する手段とを具備する
    ことを特徴とする仮名漢字変換装置。
  2. 【請求項2】 変換対象として入力される仮名情報を仮
    名漢字混じり文に変換する仮名漢字変換方法であって、 仮名情報に対応する漢字仮名情報、品詞情報及び文法情
    報等の情報を記憶した辞書手段を参照して、入力された
    仮名情報に対応する単語を検索して、自立語と付属語と
    の間の接続性及び付属語と付属語間の接続性を判定して
    文節候補を生成し、 名詞・接尾語に対し付属語を伴わず単独で文節を形成す
    る場合の用言に対する修飾性の情報を記憶する用言修飾
    性記憶手段と、および名詞・接尾語の用言修飾性に基づ
    く名詞・接尾語と用言との修飾関係の規則を記憶する修
    飾関係記憶手段の情報に基づいて、生成された前記文節
    候補間の修飾関係の有無を判定することを特徴とする仮
    名漢字変換方法。
JP18679093A 1993-06-30 1993-06-30 仮名漢字変換装置および方法 Expired - Fee Related JP3386520B2 (ja)

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