JP3385768B2 - ヘリカルアンテナ - Google Patents

ヘリカルアンテナ

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JP3385768B2
JP3385768B2 JP01274895A JP1274895A JP3385768B2 JP 3385768 B2 JP3385768 B2 JP 3385768B2 JP 01274895 A JP01274895 A JP 01274895A JP 1274895 A JP1274895 A JP 1274895A JP 3385768 B2 JP3385768 B2 JP 3385768B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年自動車電話や携帯電話を始め
とする移動体通信が盛んで、都市部や高速道路周辺に限
ったサービスのみならず、山間地や近海などへのサービ
スエリア拡大が望まれている。移動体通信には移動局の
通信を中継する基地局が不可欠であるが、何時何処から
でも通信できるためには莫大な数の基地局を必要とし、
回線需要と基地局の建設費用を考えると山間地や近海な
どへサービスエリアを展開することは経済的に限界があ
る。ここで静止軌道上の通信衛星を中継局として用い屋
外の移動局と衛星との間に通信回線を結べば、近海を含
め日本全国をサービスエリアとした回線を経済的に構築
することが可能である。こうした衛星通信に用いる移動
局アンテナの利得を高くするとビームがシャープになる
ので、移動局の動きに応じて衛星を追尾する必要がある
し、逆にアンテナを無指向性にすると追尾が不要となる
半面、回線上必要とする利得が得られない。そこで指向
性が円錐状、すなわち衛星の仰角方向には指向性をもち
周方向に無指向性であれば、円錐ビームの軸を略垂直に
設置することにより衛星の方位に無関係に通信できるの
で、移動局用アンテナとして極めて有利である。また使
用する偏波を衛星放送などで用いられている円偏波とす
れば、移動局の揺れに対する偏波面の調整も不要であ
る。このような円偏波の円錐ビームをもつアンテナ形式
としてヘリカルアンテナがあるが、日本には国土が弓な
りになっているので各地から見た衛星の仰角も広範囲に
わたり、アンテナに要求される利得によってはヘリカル
アンテナのビームの仰角を可変できることが望まれる。
この発明はこうした衛星利用移動体通信に用いられるヘ
リカルアンテナの指向性を変化させる機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば電子情報通信学会技術研
究報告A・P91−38に構成を示された従来のヘリカ
ルアンテナを示す図である。図において、1は円筒形発
泡ポリエチレンの心材、2a,2bは心材1に180゜
対向して設けたピッチ角α(ピッチP)の2本のらせん
溝、3a,3bはらせん溝2にはめた2本の導体線、4
はバラン、5は心材1の内部を通る同軸線路、6はガラ
ス繊維強化樹脂のレドームである。心材1の外径Dは使
用する電波の波長λに対して約0.1λ程度、らせん溝
2のピッチ角αはD/Pが約0.2程度になるように選
ばれている。導体線3の長さはらせん溝2のピッチを1
卷きとして通常3巻き以上、ここでは6巻きとしてあ
る。導体線3の直径は波長λに比べ十分小さく選ぶため
通常自立させることが困難であるから、心材1に設けた
らせん溝2に入れて形態を保つようになっている。バラ
ン4は例えばアンテナ工学ハンドブックp243、図3
・20(電子通信学会偏、昭和55年)に示された分割
同軸形のバランで、図13に示すように同軸線路5の端
部の内導体7と外導体8を短絡片9で接続し、外導体8
にλ/4の長さのスリット10を設け、スリット10で
分割された外導体8に導体線3aと3bを接続する。レ
ドーム6は導体線3やバラン4を覆い、風雨や侵食から
これらを保護している。
【0003】従来のヘリカルアンテナは上記のように構
成されているので、送信アンテナとして考えた場合、同
軸線路5の不平衡伝送姿態はバラン4により平衡伝送姿
態に変換されて、導体線3aと3bに平衡給電される。
平衡給電された導体線3aと3bは逆相で給電されるこ
とになるので円偏波を放射するが、図12(d)に示す
ヘリカルアンテナの軸線直角方向からの角度θ、すなわ
ち仰角θの方向にピークをもち、軸線の回りには回転対
称なビーム、つまり円錐ビームを形成する。円錐ビーム
の仰角θはピッチ角αに関係し、図14に示すようにピ
ッチ角αが小さいと仰角θが大、ピッチ角αが大きくな
ると仰角θが小さくなる。この関係は近似的には“数
1”で表される。従ってその地域における衛星の仰角と
ヘリカルアンテナの円錐ビームの仰角θが一致するよう
にピッチ角αを選び、ヘリカルアンテナを自動車等の移
動体に垂直に取り付ければ、衛星の仰角方向に所要のア
ンテナ利得をもち、周方向には無指向性であるから、無
線機に接続するだけで直ちに送受信できる。そして仰角
方向のビームは鋭くないから、一般道路の傾斜にも殆ど
影響されることなく、自動車の移動や旋回にも無追尾で
回線が維持できる。
【0004】
【数1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のヘ
リカルアンテナは、あたかもロッドアンテナでラジオ放
送を受信するのと同じ感覚で衛星通信することが可能で
あるが、移動体通信に望まれるサービスエリアを考えた
とき、以下に示すように1つのヘリカルアンテナが適用
できるエリアには限界がある。
【0006】日本は国土が弓なりになっているので各地
から見た衛星の仰角も広範囲にわたり、例えば東経13
5゜に静止した衛星の場合、本土内に限っても37゜
(北海道)〜53゜(九州)の仰角範囲になる。北海道
から九州まで移動する自動車が1つのアンテナでカバー
しようとすれば、仰角45゜を中心とし、所要の利得を
満足するビーム幅が16゜以上必要である。所要利得と
ビーム幅とは指向性利得の点から相反する関係にあっ
て、図15に示すように所要利得をG1のように低くと
ればビーム幅はB1のように広く、所要利得をG2のよ
うに高くとればビーム幅はB2のように狭くなる。さら
にヘリカルアンテナの円錐ビームの仰角θは周波数によ
り変化する性質がある。すなわちヘリカルアンテナは進
行波形アンテナであるから、導体線3に沿う電流の位相
分布が周波数により変化し、図16に示すように周波数
が高くなると仰角θも大きくなる。これは“数1”に示
した近似式で、仰角θが波長λの関数であることからも
理解できる。衛星通信において上りと下りで周波数が異
なるので、送受信で等しい利得を得るためには、受信ビ
ームを送信ビームが交差する仰角を中心とした方向、図
16では矢印で示した仰角方向でアンテナを使用する必
要がある。
【0007】上記のように従来のヘリカルアンテナで所
要利得を満足するビーム幅は、所要利得と使用周波数範
囲により制限されるので、所要利得が低くてよい場合を
除き、使用する地域における衛星の仰角に応じてアンテ
ナを交換したり、送信専用アンテナと受信専用アンテナ
を別に使用したり、あるいは複数本の送受信アンテナを
用意しスイッチで切換えて用いるのが実情である。結局
複数のアンテナを必要とすることは価格の上昇のみなら
ず、取扱性、設置性を著しく阻害する結果となってい
る。
【0008】このような問題は仰角αを簡易に変化させ
ることができれば解消され、“数1”から直径Dあるい
はピッチ角αを可変すればよいこは容易に想像でき
る。例えば導体線3は心材1により形態を保っているの
であるから、心材1を廃し導体線3を自立できるだけの
剛性を有する太さにし、図17に模式的に示すように両
端に引張あるいは圧縮力を与えて、あたかもコイルスプ
リングを伸縮させるように形態を可変することはでき
る。しかしこの方式では導体線3を太くし剛性を上げた
分、変形に伴って導体線3に発生する応力が増大し、1
回の伸縮で導体線3に永久変形を生じるか、伸縮の繰り
返しによる金属疲労で導体線3が破壊してしまう。永久
変形や破壊を避けるため応力が弾性範囲内あるいは疲労
破壊強度以内であるようにすると剛性が小さいので自立
させることが困難である。そして自立できないような導
体線はピッチ角が不安定であるでけでなく、自動車等移
動体の振動を加振力として導体線自体が大きく振動し、
1ターン毎のピッチが時間的にも変動してビーム形状や
インピーダンスが変化し実用に耐えない。さらに伸縮に
伴う直径Dとピッチ角αの変化を考えると、導体線が伸
びきった状態では直線になることから容易に類推できる
とおり、伸びてピッチ角αが大きくなれば直径Dが小さ
くなり、逆に縮んでピッチ角αが小さくなれば直径Dが
大きくなることは明らかである。“数1”からピッチ角
αが大きくなると仰角θは小さくなり、直径Dが小さく
なると仰角θは大きくなる傾向にあるから、結果として
伸縮に伴う仰角の変化は相殺されて効果が薄いので、機
械強度的にも電気特性的にも実用性に乏しい。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ピッチ角を簡易に変化でき、機
械強度十分にして形態が安定した、安価で実用的なヘリ
カルアンテナを得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の実施例
によるヘリカルアンテナは、軸に沿って中空誘電体のス
リーブを等間隔で並べ、このスリーブの間に中空誘電体
の中空軸を配置し、スリーブに設けたガイドを通して導
体線をらせん状に巻いて、レドームで覆ったものであ
り、各中空軸の片端は右ねじ、中空軸のもう一方の端は
左ねじでスリーブと嵌合し、各スリーブの回転角を拘束
、各中空軸を駆動軸で同期回転させるものである。
【0011】また、この発明の第6の実施例によるヘリ
カルアンテナは、軸に沿って中空誘電体のスリーブを等
間隔で並べ、このスリーブの間に中空誘電体の中空軸を
配置し、スリーブに設けたガイドを通して導体線をらせ
ん状に巻いて、レドームで覆ったものであり、各中空軸
の片端はピッチp1、中空軸のもう一方の端はピッチp
2でスリーブと嵌合し、各スリーブの回転角を拘束し
各中空軸を駆動軸で同期回転させるものである。
【0012】また、この発明の第7の実施例によるヘリ
カルアンテナは、軸に沿って長さの異なる中空誘電体の
スリーブを並べ、このスリーブの間に中空誘電体の中空
軸を配置し、スリーブに設けたガイドを通して導体線を
らせん状に巻いて、レドームで覆ったものであり、各中
空軸の片端は右ねじ、中空軸のもう一方の端は左ねじで
スリーブと嵌合し、各スリーブの回転角を拘束し、各中
空軸を駆動軸で同期回転させるものである。
【0013】また、この発明の第8の実施例によるヘリ
カルアンテナは、軸に沿って長さの異なる中空誘電体の
スリーブを並べ、このスリーブの間に中空誘電体の中空
軸を配置し、スリーブに設けたガイドを通して導体線を
らせん状に巻いて、レドームで覆ったものであり、各中
空軸の片端はピッチp1、中空軸のもう一方の端はピッ
チp2でスリーブと嵌合し、各スリーブの回転角を拘束
、各中空軸を駆動軸で同期回転させるものである。
【0014】さらに、この発明の第1の実施例によるヘ
リカルアンテナは、駆動軸を中空断面としたものであ
る。
【0015】また、この発明の第9の実施例によるヘリ
カルアンテナは、導体線より長い誘電体のチューブで導
体線を覆ったものである。
【0016】
【作用】この発明の第1の実施例によれば、駆動軸を回
転すると中空軸の右ねじと左ねじによって各スリーブと
スリーブの距離が伸縮し、この伸縮に伴って導体線のピ
ッチ角が変化する。
【0017】また、この発明の第6の実施例によれば、
駆動軸を回転すると中空軸の両端のねじのピッチ差に応
じて各スリーブとスリーブの距離が伸縮し、この伸縮に
伴って導体線のピッチ角が変化する。
【0018】また、この発明の第7の実施例によれば、
駆動軸を回転すると中空軸の右ねじと左ねじによって各
スリーブとスリーブの距離が伸縮し、この伸縮に伴って
導体線の連続的に変化するピッチ角が別の連続して変化
するピッチ角に変化する。
【0019】また、この発明の第8の実施例によれば、
駆動軸を回転すると中空軸の両端のねじのピッチ差に応
じて各スリーブとスリーブの距離が伸縮し、この伸縮に
伴って導体線の連続的に変化するピッチ角が別の連続し
て変化するピッチ角に変化する。
【0020】さらに、この発明の第1の実施例によれ
ば、駆動軸の中空断面が同軸線路を通す空間を提供す
る。
【0021】また、この発明の第9の実施例によれば、
誘電体のチューブとスリーブがピッチ角を定める。
【0022】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す図であり、
導体線3、バラン4、同軸線路5、レドーム6は上記従
来のヘリカルアンテナと全く同一のものである。図にお
いて、11はピッチPの等間隔で並べたN(Nは1以上
の整数)+1個の円筒形ポリプロピレンのスリーブ、1
2はN+1個のスリーブの間に配置したN個のポリプロ
ピレンの中空軸、13はスリーブ11の外表面からレド
ーム6の側に突き出し導体線3を通すガイド、14はス
リーブ11と中空軸12の内部を貫通する角形中空断面
の駆動軸で、この駆動軸14の内部には同軸線路5を通
してある。15はスリーブ11の一方の側の内面に形成
した右ねじのめねじ(右めねじ)、16はスリーブ11
のもう一方の側の内面に形成した左ねじのめねじ(左め
ねじ)、17は中空軸12の片方の側に形成した右ねじ
のおねじ(右おねじ)、18は中空軸のもう一方の側に
形成した左ねじのおねじ(左おねじ)、19はスリーブ
11の一方の側から隣接するスリーブ11の側に突き出
した回転規制片、20はスリーブ11のもう一方の側に
隣接する回転規制片19と長手方向には摺動可能に嵌ま
りあう回転規制溝である。
【0023】中空軸12の内面と駆動軸14の外表面は
角形断面で嵌まりあっているので、中空軸12は駆動軸
14の軸方向に自由に摺動でき、駆動軸14を回すと中
空軸12は駆動軸14と一緒に回る、つまり駆動軸14
の回転に対しN個の中空軸12が同期して回転するよう
になっている。隣接するスリーブ11とスリーブ11は
回転規制片19と回転規制溝20で嵌まりあうので、回
転規制片19の長さの範囲で軸方向には自由に摺動して
その間隔を変化でき、回転方向には相対的な回転が拘束
される。1個の中空軸12の両側には各々スリーブ11
が接続され、i番目の中空軸12の右おねじ17はi番
目のスリーブ11の右めねじ15と嵌合し、i番目の中
空軸12の左おねじ18はi+1番目のスリーブ11の
左めねじ16と嵌合している。こうして右ねじと左ねじ
のねじ対偶でスリーブ11と中空軸12を交互に接続し
た対を複数対積み重ねてある。なお右ねじと左ねじのピ
ッチは同一のxにしてある。
【0024】スリーブ11から突き出したガイド13は
同じ間隔でN+1個現れるので、導体線3を順次ガイド
13に通していくと従来構造同様らせん状に導体線3が
巻かれる。このガイド13の外径はレドーム6の内径よ
り若干小さくしてあり、スリーブ11とレドーム6との
隙間に導体線3が入るように選んである。そしてレドー
ム6に対して1番目のスリーブ11のみが固定されてお
り、導体線3の始端、つまりバラン4に接続する側の端
も1番目のスリーブ11に固定してある。
【0025】上記のように構成されたヘリカルアンテナ
において、レドーム6を固定して図中白抜矢印の方向に
駆動軸14を1回転すると、中空軸12も同様に白抜矢
印の方向に1回転する。1番目のスリーブ11と1番目
の中空軸12は右ねじの対偶をなしており、1番目のス
リーブ11はレドーム6に固定されているから、図2
(a)に示すように1番目の中空軸12は1回転すると
1番目のスリーブ11の方に距離xの移動をする。1番
目の中空軸12は2番目のスリーブ11と左ねじの対偶
をなしており、回転規制片19と回転規制溝20により
1番目のスリーブ11と2番目のスリーブ11の回転角
拘束されているから、2番目のスリーブ11は1番目
の中空軸12に対して距離xの移動をする。この結果1
番目のスリーブ11に対して2番目のスリーブ11は距
離2xの移動をする、すなわち1番目のスリーブ11と
2番目のスリーブ11の間隔が2x縮まる。同様にして
i番目とi+1番目のスリーブ11の間隔も2x縮ま
り、駆動軸14が1回転すると各スリーブの間隔が2x
ずつ縮まることになる。
【0026】図2(b)は導体線3が巻かれている仮想
円筒の周の長さを横軸にとり、縦軸にヘリカルアンテナ
の長さをとったものである。図において導体線3はピッ
チ角αと同じ傾きをもつ直線で表され、横軸に併記した
導体線3の巻き数は同時にガイド13の位置を示してい
る。ヘリカルアンテナ1巻きの最初の長さは、仮想円筒
の周の長さにtanαを乗じた長さ、すなわちピッチP
の等間隔であり、スリーブ11に設けられたガイド13
の間隔がこれと一致している。いま各スリーブの間隔が
2xずつ縮まった際、導体線3はスリーブ11とレドー
ム6の間の隙間で半径方向の動きを拘束されているので
仮想円筒の直径は変化せず、ガイド13の周方向位置も
不変であるから、ヘリカルアンテナ1巻きの長さがPか
ら2x減じたP’に移行する。導体線3の始端は1番目
のスリーブ11に固定してあるから、導体線3はピッチ
角α’の傾きをもつ破線で表される位置に移行する。つ
まりヘリカルアンテナの直径が変化することなくピッチ
角のみが小さくなる。駆動軸14の回転方向が逆の場合
は同様にしてピッチ角が大きくなる。
【0027】すなわち駆動軸14をレドーム6に対して
回転すると、ヘリカルアンテナの直径を変化させること
なく、ピッチ角のみを変化させることができるから、円
錐ビームの仰角を極めて簡易に変化させることができ、
衛星通信にヘリカルアンテナが1本で対応できる。
【0028】ここでN+1個のスリーブ11とN個の中
空軸12は各々同じものでよいからポリプロピレンの射
出成形により容易に、大量かつ安価に製作することがで
きるので部品価格の増加はわずかであり、ヘリカルアン
テナを複数用意して切換えることにくらべ、はるかに安
価である。
【0029】実施例2. 上記実施例1では回転規制片と回転規制溝でスリーブ相
互の回転を拘束させたが、図3はレドームとスリーブを
嵌合させ回転を拘束したものである。21はスリーブ1
1の外表面からレドーム6の側に突き出したボス、22
はボス21と対応してレドーム6の断面の一部に設けた
溝であり、1番目のスリーブ11はレドーム6に軸方向
の動きを固定してある。
【0030】上記のように構成されたヘリカルアンテナ
において、ボス21と溝22によりスリーブ11の回転
はレドーム6に拘束されるが、1番目以外のスリーブ1
1は軸方向には移動可能である。レドーム6を固定して
駆動軸14を回転すると、実施例1と同様に中空軸12
が回転し、スリーブ11の間隔が変化するので円錐ビー
ムの仰角を簡易に変化させることができる。ここでボス
を設けたスリーブも射出成形で容易に成形可能である点
は同じであるし、レドームの溝も引抜あるいは押出成形
や、丸パイプをブローチで後加工すれば製造できる。
【0031】実施例3. 図4はスリーブ相互の回転を拘束させるさらに他の実施
態様を示すもので、23はスリーブ11の一方の側から
隣接するスリーブ11の側に突き出した回転規制ピン、
24はスリーブ11のもう一方の側に隣接する回転規制
ピン23と長手方向には摺動可能に嵌まりあう回転規制
穴である。
【0032】実施例4. 上記実施例1では駆動軸として角形中空断面のものを使
用したが、図5に示すように駆動軸14の断面は三角
形、六角形、JIS B 1601に規定されるスプラ
インなど、円形断面以外の駆動軸であれば同様に中空軸
を同期して回転できる。
【0033】実施例5.上記実施例では導体線を2本の
いわゆる2線巻きヘリカルアンテナについて説明した
が、アンテナ工学ハンドブックp73,3・2・5(電
子通信学会編、昭和55年)に示される導体線が1本の
ヘリカルアンテナや4線巻きヘリカルアンテナなど、一
般のヘリカルアンテナのピッチ角を可変する場合にも適
用できる。図6は導体線3が1本のヘリカルアンテナ
で、25は反射板である。この場合円編波の電波は導体
線の終端方向に放射するから、駆動軸14には中実断面
を使用し、反射板の側から回転させることができる。
【0034】実施例6.上記実施例1ではスリーブと中
空軸に右ねじと左ねじを用いたが、図7は巻き方向が同
じでピッチが異なるねじを用いたものである。図におい
て、26はスリーブ11の一方の側の内面に形成したピ
ッチp1の右ねじのめねじ(p1めねじ)、27はスリ
ーブ11のもう一方の側の内面に形成したピッチp2の
右ねじのめねじ(p2めねじ)、28は中空軸12の片
方の側に形成したピッチp1の右ねじのおねじ(p1お
ねじ)、29は中空軸のもう一方の側に形成したピッチ
p2の右ねじのおねじ(p2おねじ)である。ここにp
1>p2である。i番目の中空軸12のp1おねじ28
はi番目のスリーブ11のp1めねじ26と嵌合し、i
番目の中空軸12のp2おねじ29はi+1番目のスリ
ーブ11のp2めねじ27と嵌合している。
【0035】レドーム6を固定して図中白抜矢印の方向
に駆動軸14を1回転すると、中空軸12も同様に白抜
矢印の方向に1回転する。1番目のスリーブ11と1番
目の中空軸12はピッチp1のねじ対偶をなしており、
1番目のスリーブ11はレドーム6に固定されているか
ら、1番目の中空軸12は1回転すると1番目のスリー
ブ11の方に距離p1の移動をする。1番目の中空軸1
2は2番目のスリーブ11とピッチp2のねじ対偶をな
しており、回転規制片19と回転規制溝20により1番
目のスリーブ11と2番目のスリーブ11の回転角は
束されているから、2番目のスリーブ11は1番目の中
空軸12から離れる方向に距離p2の移動をする。この
結果1番目のスリーブ11に対して2番目のスリーブ1
1は距離p1p2の移動をする、すなわち1番目のス
リーブ11と2番目のスリーブ11の間隔がp1−p2
縮まる。同様にしてi番目とi+1番目のスリーブの間
隔もp1−p2縮まり、駆動軸14が1回転すると各ス
リーブの間隔がp1−p2ずつ縮まることになる。
【0036】従って実施例1同様にピッチ角αを可変で
きるが、駆動軸の1回転でスリーブ間隔をp1−p2と
いう微小量変化させることができ、微細な調整を必要と
するヘリカルアンテナに適している。
【0037】実施例7.また上記実施例1では導体線の
ピッチ角を一定として説明したが、Antennas−
second edition p330,Figur
e7−59(J.D.Kraus,1988)に示され
たピッチ角が一定でないヘリカルアンテナにも適用でき
る。この場合、図8に示すように複数あるスリーブ11
の長さを異なるものとすれば連続的に変化するピッチ角
のヘリカルアンテナを実現でき、必要に応じて右ねじと
左ねじのピッチをxa,xb,xc・・・のごとく変
え、所望のピッチ角可変特性が得られるように設定でき
る。
【0038】実施例8.図9は上記実施例7と同様に複
数あるスリーブ11の長さを異なるものとして連続的に
変化するピッチ角のヘリカルアンテナを実現し、上記実
施例6に示したp1,p2のねじのピッチをp1a,p
2a,p1b,p1b・・・のごとく変え、所望のピッ
チ角可変特性としたものである。
【0039】実施例9.図10に示す実施例は導体線3
より長い誘電体のチューブ、例えば4フッ化エチレン樹
脂のチューブ30で導体線3を覆ったものである。図1
1(a)は導体線3が巻かれている仮想円筒の周の長さ
を横軸にとり、縦軸にヘリカルアンテナの長さをとった
ものである。ピッチ角の可変範囲が大きい場合など、ピ
ッチ角の小さい方向に可変すると、図中にAで示した導
体線の末端はガイドで拘束されないので、形態つまりピ
ッチ角が不定になる。導体線3より長いチューブ30で
導体線3を覆い、チューブ30をガイドに通せば、ピッ
チ角はこのチューブにより定まるので、図11(b)に
示すように破線で示す導体線のピッチ角を正しく規定す
ることができる。
【0040】ところで、上記実施例では導体線が1巻き
毎にガイドで支えられているものとして説明したが、形
態を保つに必要にして十分な剛性と強度を持たせればよ
く、場合によっては2巻き毎あるいは1/2巻き毎に支
えるなど、ガイドとガイドを設けるスリーブの数を増減
すればよい。
【0041】また、上記実施例ではスリーブや中空軸の
材料である誘電体をポリプロピレンとして説明したが、
これに限らず4フッ化エチレン樹脂、ポリアセタール樹
脂でもよいことはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】この発明のヘリカルアンテナは、以上説
明したように構成されているので、以下に記載されるよ
うな効果を奏する。
【0043】この発明によれば、駆動軸の回転という簡
易な動作で、ピッチ角が可変できるヘリカルアンテナを
安価に得ることができる。
【0044】また、この発明は、駆動軸の回転という簡
易な動作で、ピッチ角が微細に可変できるヘリカルアン
テナを安価に得ることができる。
【0045】この発明によれば、駆動軸の回転という
易な動作で、導体線の連続的に変化するピッチ角が別の
連続的に変化するピッチ角に変化するヘリカルアンテナ
を得ることができる。
【0046】また、この発明は、駆動軸の回転という
易な動作で、導体線の連続的に変化するピッチ角が別の
連続的に変化するピッチ角に変化するヘリカルアンテナ
を得ることができる。
【0047】さらに、この発明によれば、給電する同軸
線路を内部に含んだヘリカルアンテナを得ることができ
る。
【0048】また、この発明によれば、ピッチ角を大き
く変化させてもピッチ角が正しく規定されるヘリカルア
ンテナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す図である。
【図2】 この発明の実施例1の動作を示す図である。
【図3】 この発明の実施例2を示す図である。
【図4】 この発明の実施例3を示す図である。
【図5】 この発明の実施例4を示す図である。
【図6】 この発明の実施例5を示す図である。
【図7】 この発明の実施例6を示す図である。
【図8】 この発明の実施例7を示す図である。
【図9】 この発明の実施例8を示す図である。
【図10】 この発明の実施例9を示す図である。
【図11】 この発明の実施例9の動作を示す図であ
る。
【図12】 従来のヘリカルアンテナを示す図である。
【図13】 従来のヘリカルアンテナのバランを示す図
である。
【図14】 従来のヘリカルアンテナの放射特性を示す
図である。
【図15】 従来のヘリカルアンテナのビーム幅を示す
図である。
【図16】 従来のヘリカルアンテナの周波数特性を示
す図である。
【図17】 従来のヘリカルアンテナの変化を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 心材、2 らせん溝、3 導体線、4 バラン、5
同軸線路、6 レドーム、7 内導体、8 外導体、
9短絡片、10 スリット、11 スリーブ、12 中
空軸、13 ガイド、14 駆動軸、15 右めねじ、
16 左めねじ、17 右おねじ、18 左おねじ、1
9 回転規制片、20 回転規制溝、21 ボス、22
溝、23 回転規制ピン、24 回転規制穴、25
反射板、26 p1めねじ、27 p2めねじ、28
p1おねじ、29 p2おねじ、30 チューブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−232620(JP,A) 特開 平7−176940(JP,A) 特開 平7−263945(JP,A) 特開 昭54−90952(JP,A) 実開 昭50−123237(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 11/08 H01Q 1/10 H01Q 1/27

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本または複数本の導体線を仮想円筒面
    に沿って一定のピッチ角でらせん状に巻いたヘリカルア
    ンテナにおいて、上記仮想円筒面の軸に沿って所定の間
    隔でN(Nは1以上の整数)+1個並び、上記仮想円筒
    面の軸回りの回転を拘束した中空誘電体のスリーブと、
    上記スリーブの外径と所定の間隔をなし内面が上記仮想
    円筒面の外側にあるレドームと、上記スリーブから上記
    レドームの側に突き出して上記導体線を通し、上記導体
    線がスリーブの周方向に動くことを拘束するガイドと、
    上記スリーブの内部を貫通する駆動軸と、上記N+1個
    のスリーブの間に配置され、片端は対応するスリーブの
    片端と右ねじの対偶をなし、もう一方の側の片端は対応
    する別のスリーブの片端と左ねじの対偶をなして嵌合
    し、上記駆動軸の軸に沿って摺動可能かつ上記駆動軸の
    回転に同期して上記駆動軸に嵌合するN個の中空誘電体
    の中空軸とを具備したことを特徴とするヘリカルアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 1本または複数本の導体線を仮想円筒面
    に沿って一定のピッチ角でらせん状に巻いたヘリカルア
    ンテナにおいて、上記仮想円筒面の軸に沿って所定の間
    隔でN(Nは1以上の整数)+1個並び、上記仮想円筒
    面の軸回りの回転を拘束した中空誘電体のスリーブと、
    上記スリーブの外径と所定の間隔をなし内面が上記仮想
    円筒面の外側にあるレドームと、上記スリーブから上記
    レドームの側に突き出して上記導体線を通し、上記導体
    線がスリーブの周方向に動くことを拘束するガイドと、
    上記スリーブの内部を貫通する駆動軸と、上記N+1個
    のスリーブの間に配置され、片端は対応するスリーブの
    片端とピッチp1のねじ対偶をなし、もう一方の側の片
    端は対応する別のスリーブの片端とピッチp2のねじ対
    偶をなして嵌合し、上記駆動軸の軸に沿って摺動可能か
    つ上記駆動軸の回転に同期して上記駆動軸と嵌合するN
    個の中空誘電体の中空軸とを具備したことを特徴とする
    ヘリカルアンテナ。
  3. 【請求項3】 1本または複数本の導体線を仮想円筒面
    に沿って連続的に変化するピッチ角でらせん状に巻いた
    ヘリカルアンテナにおいて、上記仮想円筒面の軸に沿っ
    てN(Nは1以上の整数)+1個並び、上記仮想円筒面
    の軸回りの回転を拘束した長さの異なる中空誘電体のス
    リーブと、上記スリーブの外径と所定の間隔をなし内面
    が上記仮想円筒面の外側にあるレドームと、上記スリー
    ブから上記レドームの側に突き出して上記導体線を通
    し、上記導体線がスリーブの周方向に動くことを拘束す
    るガイドと、上記スリーブの内部を貫通する駆動軸と、
    上記N+1個のスリーブの間に配置され、片端は対応す
    るスリーブの片端と右ねじの対偶をなし、もう一方の側
    の片端は対応する別のスリーブの片端と左ねじの対偶を
    なして嵌合し、上記駆動軸の軸に沿って摺動可能かつ上
    記駆動軸の回転に同期して嵌合するN個の中空誘電体の
    中空軸とを具備したことを特徴とするヘリカルアンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 1本または複数本の導体線を仮想円筒面
    に沿って連続的に変化するピッチ角でらせん状に巻いた
    ヘリカルアンテナにおいて、上記仮想円筒面の軸に沿っ
    てN(Nは1以上の整数)+1個並び、上記仮想円筒面
    の軸回りの回転を拘束した長さの異なる中空誘電体のス
    リーブと、上記スリーブの外径と所定の間隔をなし内面
    が上記仮想円筒面の外側にあるレドームと、上記スリー
    ブから上記レドームの側に突き出して上記導体線を通
    し、導体線がスリーブの周方向に動くことを拘束するガ
    イドと、上記スリーブの内部を貫通する駆動軸と、上記
    N+1個のスリーブの間に配置され、片端は対応するス
    リーブの片端とピッチp1のねじ対偶をなし、もう一方
    の側の片端は対応する別のスリーブの片端とピッチp2
    のねじ対偶をなして嵌合し、上記駆動軸の軸に沿って摺
    動可能かつ上記駆動軸の回転に同期して上記駆動軸と嵌
    合するN個の中空誘電体の中空軸とを具備したことを特
    徴とするヘリカルアンテナ。
  5. 【請求項5】 駆動軸を中空断面で構成し、この駆動軸
    の内部に導体線へ給電する同軸線路を通したことを特徴
    とする請求項1〜4項の内いずれか1項に記載のヘリカ
    ルアンテナ。
  6. 【請求項6】 導体線より長い誘電体のチューブで導電
    線を覆ったことを特徴とする請求項1〜5項の内いずれ
    か1項に記載のヘリカルアンテナ。
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