JP3385238B2 - 光送受信モジュール - Google Patents
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Description
を用いて、送受信を行う光通信システムに用いられる光
送受信モジュールに関し、特にIEEE1394および
USB2等に基づいた高速転送が可能な光送受信モジュ
ールおよびこれを用いた通信システムに関する。
受信モジュールを開示している。図30は、特開平7−
248429号公報の光送受信モジュールを示す図であ
る。
ッケージに取り付けられたカバーガラスを透過し、フー
コープリズムにて、2分割される。2分割された光は、
レンズにより点Aおよび点Bに集光される。つまり、一
方の光のみが光ファイバへ入射される。
は、レンズにより集光された後、フーコープリズムに入
射する。光はフーコープリズムで2分割され、カバーガ
ラスを透過し、一方のみが受光素子へ入射される。
受信モジュールを開示している。図31は、特開平8−
15582号公報の光送受信モジュールを示す図であ
る。
は、レンズ4により平行光線化される。その後、平行光
線化された光は、ホログラフィック回折格子5に入射さ
れ、0次光と+1次光とに2分割される。集光された0
次光のみが光ファイバ6へ入射される。
号光は、ホログラフィック回折格子5に入射され、0次
光と+1次光に2分割され平行光線化される。その後、
レンズ4によって集光された+1次光のみが受光素子3
へ入射される。
に示す光送受信モジュールは、以下に示す問題を有す
る。
と小さいため、発光素子と受光素子が近接する。このた
め、受光素子を受信信号光の集光点から離して実装せざ
るを得ない。その結果、広がった受信信号光を検出する
必要があり、受光素子が大きくなり、受光素子の静電容
量が大きくなって高速通信ができない。
ためにプリズムの頂角を大きくすると、プリズムの厚み
が増加するため、光送受信モジュールを小型化すること
が難しい。
から外れると、プリズムの分岐比が変化するため、プリ
ズムの実装に高精度な位置決めが必要となる。
高効率なRCLEDで生じる放射光のピーク放射角が0
度でないため、光の利用効率が下がる問題が生じる。
は、以下に示す問題を有する。
変化する。ホログラフィック回折格子に入射される光の
波長が変化すると、受光素子へ入射する光の集光位置や
サイズが変化するため、受光感度が減少する。
る回折光には、通信に利用できない高次回折光が含まれ
ているため、光の利用効率が低くなる。
格子形状を鋸歯状にする必要があるが、微細ピッチのた
め製造が困難である。
高効率なRCLEDで生じる放射光のピーク放射角が0
度でないため、光の利用効率が下がる問題が生じる。
が容易で、小型化することが可能である光送受信モジュ
ールを提供することを目的とする。
ールは、光源と、受光素子と、該光源から出力された信
号光を光ファイバに入射させるとともに該光ファイバか
ら出力された信号光を該受光素子に入射させる光分岐素
子とを備えた光送受信モジュールであって、該光ファイ
バに入射する信号光および該光ファイバから出力される
信号光の方向とは直交する方向に沿って該光源および該
受光素子が配置されており、該光分岐素子が、前記各信
号光の方向に対して略直交する方向に延在する平面の上
に、三角柱形状の複数のプリズムを、それぞれが該光源
および該受光素子の配置方向に沿った状態で略一定の間
隔で、かつ、各プリズムの尖った側が光ファイバ側また
は該光ファイバとは反対側に位置するように配置したプ
リズムアレイであり、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
の波長をλとし、前記一定の間隔をPとし、前記光分岐
素子から前記光ファイバに入射する信号光の方向と該光
源から出力された信号光とのなす角度、または、前記光
ファイバから前記光分岐素子に出射される信号光の方向
と前記光分岐素子から前記受光素子に出射される信号光
とのなす角度である偏向角をθとすると、条件D/2>
P>>λ/sinθを満たしてもよい。
等辺三角形であってもよい。
前記平面に平行な一辺となす頂角における前記光源側に
位置する一方の頂角が、断面三角形の尖った側が前記光
ファイバ側にある場合には60°よりも小さく、光ファ
イバとは反対側にある場合には20°よりも小さくなっ
ていてもよい。
前記平面に平行な一辺となす頂角における前記光源側に
位置する一方の頂角をαtxとし、該三角柱形状のプリ
ズムの断面三角形の他方の頂角をαrxとし、該三角柱
形状のプリズムの屈折率をnとすると、条件1/tan
(1/αtx)=1/tan(1/αrx)+tan
(αrx−arcsin(αrx/n))を満たしても
よい。
出力される信号光の直径をΦとし、前記プリズムアレイ
のそれぞれプリズムの断面三角形の前記平面に平行な一
辺の長さをBとすると、条件Φ>Bを満たしてもよい。
なっていてもよい。
子に半導体レーザー素子を用いてもよい。
子にRCLED(ResonantCavity Li
ght Emission Diode)を用いてもよ
い。
する信号光の方向と、前記発光素子から出力された信号
光とのなす角度である前記光分岐素子の偏向角と、前記
発光素子の放射光のピーク放射角が合っていてもよい。
って構成されており、前記受光素子は、集光レンズ付き
受光素子によって構成されており、前記発光素子および
前記受光素子と前記プリズムアレイとの間に前記プリズ
ムアレーに平行に配置される少なくとも一つのコリメー
ト用レンズをさらに備えてもよい。
ンズが一体化成型された光学部品であってもよい。
素子へ入射させないように、前記プリズムアレーの各プ
リズムの断面三角形において前記平面に平行な一辺とな
すそれぞれの頂角の前記光源側に位置する一方の頂角α
tXと、他方の頂角αrXとを互いに異なる値としても
よい。
光レンズ付きの発光素子と、集光レンズ付きの受光素子
と、該発光素子から出力された信号光を光ファイバに入
射させるとともに該光ファイバから出力された信号光を
該受光素子に入射させる光分岐素子とを備えた光送受信
モジュールであって、該光ファイバに入射する信号光お
よび該光ファイバから出力される信号光の方向とは直交
する方向に沿って該発光素子および該受光素子が配置さ
れており、該光分岐素子が、前記各信号光の方向に対し
て略直交する方向に延在する平面の上に、それぞれが三
角柱形状になった複数のプリズムが、断面三角形の一辺
が該平面に平行であって該発光素子および該受光素子の
配置方向に沿った状態で配置されたプリズムアレイであ
り、前記発光素子および前記受光素子と前記プリズムア
レイとの間に該プリズムアレーに平行に配置される少な
くとも一つのコリメート用レンズが、前記前記プリズム
アレーと一体化成型されて設けられており、該光分岐素
子は、複数のプリズムアレイを有し、各プリズムアレイ
における隣接するプリズム間に形成される溝の長さが異
なるとともに、各プリズムアレイにおける溝の位置が、
プリズムの高さ方向と溝の方向とに対して直交する方向
にランダムにずらして設けられていることを特徴とす
る。
高さと前記溝とによる凹凸構造が、ランダムに形成され
ていてもよい。
実施形態を説明する。
の実施形態における光送受信モジュールを示す図であ
る。
光源10、受光素子11、および光分岐素子20とを備
えている。
に出力する。たとえば、光源10は、発光ダイオード1
0aと、発光ダイオード10aから出力される光を集光
するレンズ10bとを有している。
信光52を受け取る。たとえば、受光素子11は、フォ
トダイオード11aと、受信光52を集光するレンズ1
1bとを有している。なお、光源10と受光素子11を
結ぶ線は、X軸方向に延びている。Z軸方向は、光源1
0と受光素子11とを結ぶ線(X軸方向)に対してほぼ
直交し、後述するY軸方向は、X軸方向およびZ軸方向
にほぼ直交する。
た送信光51を信号光53として光ファイバ30に出力
し、光ファイバ30から出力された信号光54を受信光
52として受光素子11に出力する。たとえば、光分岐
素子20は、基体21と、複数のプリズム22からなる
プリズムアレイを有している。
ム22はアクリルなどで形成される。
る。基体21に平行な三角柱の一辺23は、Y軸方向に
延びている。プリズム22は、間隔Pで配置される。言
い換えると、プリズム22の一辺23と、そのプリズム
22に隣接するプリズム22の一辺23との距離は、P
となる。なお、プリズム22をY軸方向から見ると、そ
の形状は三角である。受信側の頂角αrxをとし、送信
側の頂角をαtxとする。
軸方向と、送信光51または受信光52とがなす角であ
る。
ル100は、条件P>>λ/Sinθを満たすことが好
ましい。P=λ/Sinθでは、光分岐素子での光分岐
・偏向は回折作用が支配的になるからである。
岐素子20での光分岐・偏向は、屈折作用が支配的にな
り、光源の波長変動に強く高次回折光が発生しない。こ
のため光の利用効率に優れる。
ッベ数は−3.453である。プリズムアレイをアクリ
ルから成形すると、アッベ数は57となる。アクリルか
らなるプリズムアレイを有する光送受信モジュールは、
ホログラフィック回折格子を用いた光送受信モジュール
に比べて、10倍以上、波長変動に強い。
される信号光54の直径、またはプリズムアレイから光
ファイバ30に出力される信号光53の直径をΦとし、
プリズム22の底辺の長さをBとすると、光送受信モジ
ュール100は、条件Φ>Bを満たすことが好ましい。
された光の比)の変動の最大値は、間隔Pの1/4の位
置ずれのときに起こる。このことを図2〜図6を用いて
説明する。
モジュールのフーコープリズムに直径Φの光束が入射さ
れ、光束が2分割されていることを示す図である。図3
および図5は、図1に示す光送受信モジュール100の
プリズムアレイに直径Φの光束が入射され、光束が2分
割されていることを示す図である。
ズムアレイの大きさと同じであるとする。
では、分岐比が1:1となっている。
リズムの位置に比べて、フーコープリズムが下方に位置
ずれすると、分岐比は1:1からずれる。
イの位置に比べて、プリズムアレイが下方に位置ずれす
ると、分岐比は1:1からずれるが、図3に示すプリズ
ムアレイの位置からプリズムアレイの間隔Pの半分だ
け、下方に位置ずれすると、図5に示すように、分岐比
は1:1に戻る。
ジュール100は、図30に示す光送受信モジュールに
比べて、プリズムのずれに強い。
>Bを満たすことが好ましいと述べたが、光送受信モジ
ュール100が条件D/2>Pを満たすことがより好ま
しい。ここで、Dは光ファイバ30の直径をDとする。
>Bを満たす場合、フーコープリズムの高さh1は、プ
リズムアレイの高さh2より高い。言い換えると、条件
Φ>Bを満たす光送受信モジュール100は、図2に示
すフーコープリズムを用いた光送受信モジュールに比べ
て、薄く作ることが可能である。
率とをシミュレーションした結果を示す図であり、図7
は、プリズム22の頂角と分岐比とをシミュレーション
した結果を示す図である。なお、プリズム22の屈折率
を1.5とする。図6および図7に示す「式」とは、後
述する1/tan(1/αtx)=1/tan(1/α
rx)+tan(αrx−arcsin(αrx/
n))を意味する。
−20°〜60°とすると、送信時の透過率ηtxと受
信時の透過率ηrxの和が85%以上となる。
に示すように、プリズムアレイの尖った側が光ファイバ
側にあることを意味する。また、プリズムの頂角がマイ
ナスとは、図9に示すように、プリズムアレイの尖った
側が光ファイバとは反対側にあることを意味する。
透過率ηtxが受信時の透過率ηrxであってもよい。
ュール100が、条件1/tan(1/αtx)=1/
tan(1/αrx)+tan(αrx−arcsin
(αrx/n))を満たしてもよい。以下にその理由を
説明する。
光素子側(図10の右下方)へ分岐屈折するようすを示
す図である。
フレネル反射を無視すると、Prx/Pで表される。 Prx/P ={h/tanαrx}/{h(1/tanαtx+1/tanαrx)} ={1/tanαrx}/{1/tanαtx+1/tanαrx} となる。
tanαrx)、Prx=h/tanαrxである。ま
た、hはプリズムの高さである。
ファイバ側(図の左側)へ分岐屈折するようすを示す図
である。
フレネル反射を無視すると、Ptx/Pで示される。
(αrx−arcsin(αrx/n))}/{1/t
anαtx+1/tanαrx} となる。
(tan(αrx−arcsin(αrx/n)))で
ある。また、プリズムアレイの屈折率をnとする。
rxが等しくなる条件は、Ptx=Prxより、1/t
an(1/αtx)=1/tan(1/αrx)+ta
n(αrx−arcsin(αrx/n))である。
1/tan(1/αtx)=1/tan(1/αrx)
+tan(αrx−arcsin(αrx/n))を満
たす場合と、光送受信モジュール100が条件αtx=
αrxを満たす場合の、頂角と分岐比とを示す図であ
る。
n(1/αrx)+tan(αrx−arcsin(α
rx/n))を満たす場合の方が、条件αtx=αrx
を満たす場合に比べて、広い頂角の範囲でηtx=ηr
x(ηtx/ηrx=1)となっている。
/tan(1/αrx)+tan(αrx−arcsi
n(αrx/n))を満たす場合であっても、頂角が所
定の範囲を超えると、ηtx/ηrx<1となる。それ
は、フレネル反射が無視できなくなるからである。広い
頂角の範囲で、送信時の透過率ηtxと受信時の透過率
ηrxとを等しくするためには、フレネル反射を考慮し
頂角を決定すればよい。
透過率ηrxと等しくなると、同一種類の光送受信モジ
ュール間の通信では、光の利用効率が高いことを説明す
る。
率をηtxAとし、受信時の透過率をηrxAとし、他
方の光送受信モジュールの送信時の透過率をηtxBと
し、受信時の透過率をηrxBとする。
送受信モジュールの光分岐素子は波面分割型であるた
め、ηtxA+ηrxA=1、ηtxB+ηrxB=1
となる。また、一方の光送受信モジュールが他方の光送
受信モジュールと同一であるため、ηtxA=ηtx
B、ηrxA=ηrxBとなる。なお、光の利用効率は
ηtxA・ηrxB、ηtxB・ηrxAで表される。
ηtxA・ηrxA=ηtxA・(1−ηtxA)であ
り、ηtxA=0.5の時に、光の利用効率が最も高く
なる。すなわち、ηtxA=ηrxAのときに、光の利
用効率が最も高くなる。
ては、分岐比を1以外にすることも可能である。
電力を下げる要望が高い。その場合、消費電力の大きい
送信時の効率を上げるべく、ηtx/ηrx>1とすれ
ばよい。 ηtx/ηrx>1、たとえば、ηtx/η
rx=5にする場合、図12に示すように、αtx=3
0°、αrx=60°とすればよい。また、αtx=3
0°、αrx=60°である場合でも、図13に示すよ
うに、光の利用効率は85%以上である。
1に示す光送受信モジュールのホログラフィック回折格
子に比べて、間隔が広い。
ルでは、光源波長をλ=650nmとし、回折角をθ=
30°とし、ホログラフィック回折格子の間隔をPとす
ると、P=λ/Sinθ=1.3μmとなる。
クリルを用いて、頂角を45゜にするとほぼ屈折角30
°を得るプリズム22が得られる。プリズム22の高さ
を25μmとすれば、間隔Pは50μmとなる。上述し
た条件の場合、光送受信モジュール100は、図31に
示す光送受信モジュールに比べて容易に製造することが
可能となる。
第2の実施の形態における光送受信モジュールを示す図
である。図15は、図14に示す光送受信モジュールを
線分A−Aで切断した断面を示す図である。
ル200には、内部に光ファイバ30を有するプラグ2
10が挿し込まれる。光ファイバ30は、プラグ210
と同軸となるよう配置されている。
ある半導体発光素子チップ11と受光素子である半導体
受光素子チップ10を一体成形してなるモールドパッケ
ージ230、光分岐素子20を備えている。光送受信モ
ジュール200の構成で、第1の実施の形態の光送受信
モジュール100と同じ構成には、同じ番号を付けるも
のとする。
が組み込まれたPWB290と、プラグ210が挿し込
まれ、モールドパッケージ230、光分岐素子20、お
よびPWB290を内包する外装パッケージ220とを
さらに備えている。
されたプラグ210を一定位置に保持するレセプタクル
部と、光分岐素子20が挿入される挿入溝と、モールド
パッケージ230が挿入されるモールドパッケージ挿入
部と、PWB290が挿入されるPWB取付け部を持
ち、ナイロンやABSなどの樹脂射出成形により製造さ
れる。
っきしてなるリードフレーム280に半導体発光素子チ
ップ11と半導体受光素子チップ10を銀ペーストまた
はインジウムなどによりロウ付けし、ワイヤーボンディ
ングによりリードフレーム280とチップ間の電気接続
を行った後、金型に設置されトランスファーモールド成
形されて製造される。モールドパッケージの表面にはト
ランスファーモールド成形時に少なくとも2つのレンズ
が一体成形される。
をプリズムアレイ逆形状を持った金型に射出成形するこ
とにより製造される。これは、図14のY軸方向から、
外装パッケージ220の挿入部に挿入され、接着剤によ
り固定される。
バックライトの輝度分布補正にプリズムシート等の名称
で使用されており各社から販売され容易に入手すること
が可能である。本実施形態では、住友3M社製BEF
II 90/50が用いられている。このプリズムシー
トはアクリルから成る頂角45度の2等辺三角形アレイ
がPET層の上に形成されているものである。形成され
たものは、溝方向を図14のY軸方向に合わされ、外装
パッケージ220の挿入溝に挿入され固定される。
復調・変調回路からなるIC240、抵抗器(図示せ
ず)またはコンデンサ(図示せず)が実装されている。
これらの一部または全部がモールドパッケージ内部にあ
ってもよい。
装パッケージ取付け部へ挿入され固定される。この際、
PWB290の穴にモールドパッケージのリード285
が挿入され、リード285とPWB290のパターンと
が半田付けされ、それらが電気的に接続される。
を説明する。
れ、光分岐素子20の−Z軸方向から入射される。
軸方向から±30°傾斜した2つの光束となる。一方の
光は、モールドパッケージ230の表面に形成されたレ
ンズにより集光され、半導体受光素子チップ10に入射
される。
信信号光は受信信号電流となり、電子回路により処理さ
れ、PWBに取り付けられた外部接続端子285から光
送受信モジュール200が取り付けられたメインPWB
(図示せず)へ出力される。
ず)、外部接続端子285の経路をたどり、半導体発光
素子チップ11にて送信信号光となり、モールドパッケ
ージ230表面に形成されたレンズにより集光され、光
分岐素子20にZ軸方向から30度傾斜して入射され
る。
に偏向され光が光ファイバ30に入射され、光ファイバ
30に入射された光が送受信相手によって受信される。
称であるから、プリズムアレイもファイバの光軸に対し
対称である方が、サイズ的に有利である。
ジュールの第3の実施の形態を以下に説明する。図16
は本発明の第3の実施の形態の光送受信モジュール30
0のプラグ挿入時の上面断面構造を、図17は光学系拡
大図を示す。図18は、モールドパッケージの正面図、
側面図、上面図を示す。
オード(LED)が用いられていたが、第3の実施の形
態では発光素子に半導体レーザー素子(LD)40が用
いられている点が異なる。第1の実施の形態と異なる点
のみ説明する。
ウム等から成るセラミックを切削加工し所定の形状にし
たサブマウント60に、金やアルミ等の表面電極を形成
し、その表面電極上に金すず合金により半導体レーザー
素子40とLD光モニター角受光素子(MPD)50が
ロウ付けされ、ワイヤーボンディングによりサブマウン
ト60とチップ間の電気接続を行った後、エージングに
より半導体レーザー素子40の選別を行い、LDアッセ
イ61は完成する。
っきしてなるリードフレーム280に半導体受光素子チ
ップ10を銀ぺーストなどによりロウ付けし、ワイヤー
ボンディングによりリードフレーム230とチップ間の
電気接続を行った後、金型に設置されトランスファーモ
ールド成形されて製造される。モールドパッケージ23
0の表面にはトランスファーモールド成形時にレンズが
一体成形される。その後、リードフレーム280にLD
アッセイ61をインジウムなどにてロウ付けし、モール
ドパッケージ230が完成する。
送受信モジュール300の動作を説明する。半導体レー
ザー素子40を出たレーザー光のうち後方分41はLD
光モニター用受光素子50に入射し、図示しない半導体
レーザー駆動回路の制御信号となる。前方出射レーザー
光(送信信号)40はプリズムアレイ20に入射し、偏
向され光ファイバ30に入射し、送受信相手に受信され
る。
を参照して、第4の実施の形態を説明する。従来の発光
ダイオード(LED)に共振器構造を与えて、その特性
(光電気変換効率、波長半値幅、放射半値幅、応答速度
など)を改善する研究開発が行われている。例えば、O
PTRONICS(1993、N04)「自然放出制御
ダイオード」などがある。このようなLEDとして、近
年RCLED(Resonant Cavity Li
ght Emission Diode)と呼ばれるL
EDが量産されつつある。
示す。図20は、RCLEDの放射特性を示す。数字は
光電気変換効率を示す。( )内は共振器長を示す。R
CLEDには前記特性の改善が行える利点があるが、光
電気変換効率EEを高める設計とすると図20に示す様
に、放射光のピーク位置がLED正面方向からずれてく
る欠点がある。ピーク放射角φ(ピーク位置の角度)
は、発光層の発光波長をλe、共振器の透過ピーク波長
をλoとすると、φ=cos-(λe/λo)となるた
め、共振器の設計にて制御可能である。
放射角φを合わせれば、前記RCLEDの欠点を補える
ため、光の利用効率が良くなる。これは図31に示す従
来例にも適用可能である。
はこれを縦軸に回転した3次元の放射特性を持つから、
より正確にはΘ=φでは無くその近傍に光利用効率の最
適解がある。これは光線追跡計算により簡単に求めるこ
とができる。
素子の放射光のピーク放射角を合わせると、放射光のエ
ネルギを最も良く取り込むことができる。
の形態の光送受信モジュールを以下に説明する。
にその拡大図を図21、図22に示す。集光レンズ付き
発光素子、集光レンズ付き受光素子は双方ともに同一の
プリント基板上に実装されており、その上からエポキシ
系の樹脂で封止する。エポキシ系の材料としては耐候性
の良いものが適しており、例えば日立化成工業のCEL
−T−2000などが挙げられる。このような材料の上
に更に送信、受信用の集光レンズを形成する。集光レン
ズ付き発光素子からの送信光はプリズムアレーに入射、
屈折されて光ファイバへと結合する。また逆に、光ファ
イバからの受信光はプリズムアレーに入射、屈折されて
集光レンズ付き受光素子へと結合、さらに集光レンズに
より受光素子へと集光される。
て、光分岐素子にホログラフィック回折格子を用い、小
型化・低価格化を図る光送受信モジュールか提案されて
いる(図31)。発光素子を出射した送信信号光は光フ
ァイバを通った後、レンズにより平行光線化され、ホロ
グラフィック回折格子に入射して、0次光と+1次光に
2分されつつ集光され0次光のみが光ファイバへ入射す
る。一方、光ファイバを出射した受信信号光は、前記ホ
ログラフィック回折格子に入射し、0次光と+1次光に
2分されつつ平行光線化された後、レンズを透過し集光
され、+1次光のみが光ファイバを通った後、受光素子
へ入射する。
素子、集光レンズ付き受光素子とプリズムアレーの間に
プリズムアレーに平行にコリメート用のレンズを配した
構造を考える。この際コリメート用のレンズは球面・非
球面レンズのどちらでも良いがここでは球面レンズを用
いた場合を考える。この際、一体化光学部品は射出成型
法などによって成形するが、材料としてはモールド用樹
脂と同様に耐候性に優れたものを選定することが望まし
い。例としては前述のCEL−T−2000の他に日本
合成ゴム(株)のARTON−Fなどが挙げられる。ま
た、加工時の成形性の観点から金型作成の際にはコリメ
ートレンズの周りには適度なテーパ角を付けておくこと
が望ましい。
送信光はコリメートレンズによって平行化されてプリズ
ムアレーに入射、屈折された光は光ファイバへと結合す
る。逆に、光ファイバからの受信光はプリズムアレーで
屈折された後、コリメートレンズによって平行化し集光
レンズ付き受光素子へと結合、さらに集光レンズにより
受光素子へと集光される。このように集光レンズとプリ
ズムアレーとの間にコリメートレンズを入れることで送
信、受信時の結合効率を改善することが期待できる。
に、集光レンズ付き発光素子、集光レンズ付き受光素子
と光ファイバの間に第5の実施の形態におけるコリメー
トレンズとプリズムアレーを一体化した光学部品を配置
した構造を考える。この際、一体化光学部品は第1の実
施形態と同様に射出成型法などよって成形し、材料とし
てはモールド用樹脂と同様に耐候性に優れたものを選定
することが望ましい。また、加工時の成形性の観点から
金型作成の際にはコリメートレンズの周りには適度なテ
ーパ角を付けておくことが望ましい。
利な点としては、部品点数が削減できる他に、コリメー
トレンズとプリズムアレー間で発生するフレネル反射光
を削減できるため、送信、受信時の結合効率を改善する
ことができる点が挙げられる。
第7の実施の形態を説明する。第6の実施の形態におけ
る一体化した光学部品のプリズムアレーでの送信と受信
の頂角を互いに異なる値にした構造を考える(図2
5)。この際、αrx=αtxで最もプリズムアレー部
分での損失が小さいことを考えると、αrXのαtXか
らのずれは最小限であることか望ましい。
たときと、αtx=60deg、αrx=65degと
したときとの受光素子への戻り光を比較したものを示す
(図26中においてF4が発光素子側)。αtxとαr
xを互いに異なる値にすることによって受光部分への戻
り光が約半分に減少することができる。
を参照して、第8の実施の形態を説明する。第6の実施
の形態における一体化した光学部品のプリズムアレーで
の溝をランダムな長さの複数の溝に分け、その分けたプ
リズムの高さや溝に直行する方向の溝の位置をランダム
にずらした構造を考える(図27)。このようにランダ
ムな構造にすることによって一体化した光学部品を通過
した後の光線毎の光路長が異なるため、図28に示すよ
うにコヒーレンシーを減少させることができる。
第9の実施の形態を説明する。第6の実施の形態におけ
る一体化した光学部品のプリズムアレーでのプリズムの
高さや溝をランダムな凹凸構造にした構造を考える(図
29)。このようにランダムな構造にすることによって
前述した第8の実施の形態と同様に、コヒーレンシーを
減少させることができる。
岐素子が、光源と該受光素子とを結ぶ線に対して略直交
する方向に延在する平面の上に三角形のプリズムを略一
定の間隔で配置されたプリズムアレイである。一定の間
隔が所定の条件下では、プリズムアレイを配置する位置
を正確に決定する必要はない。本発明の光送受信モジュ
ールは、従来の光送受信モジュールに比べて、プリズム
の間隔が広い。このため、本発明の光送受信モジュール
は、従来の光送受信モジュールに比べて、製造し易い。
とし、プリズムの間隔をPとし、偏向角をθとすると
き、本発明の他の光送受信モジュールは、条件D/2>
P>>λ/Sinθを満たすことが好ましい。このた
め、本発明の他の光送受信モジュールは、光源の波長変
動に強く、光利用効率が高く、製造が容易で、位置ずれ
に強い。
とにより、本発明のさらに他の光送受信モジュールのサ
イズが最も小型になる。
リズムの頂角を−20°〜60°にすることにより、送
信時の透過率ηtxと受信時の透過率ηrxの和を85
%以上にすることができる。
リズムの屈折率をnとすると、本発明のさらに別の光送
受信モジュールが、条件1/tan(1/αtx)=1
/tan(1/αrx)+tan(αrx−arcsi
n(αrx/n))を満たすことにより、同一種類のモ
ジュール間の通信で光の利用効率を高くすることができ
る。
角とRCLEDの放射光のピーク放射角とを合わせたの
で、RCLEDの欠点を補え光の利用効率が良くなる。
これにより従来LEDを発光素子に用いていた場合よ
り、高速長距離光伝送が可能となりぺIEEE1394
やUSB2に利用することができる。
ば、光ファイバからの送信、受信光はプリズムアレーに
おいて屈折、コリメートレンズによって平行化された後
に集光レンズ付き受光素子に結合する。したがって、送
信、受信光の結合効率を増加させること、ならびに実装
時の位置ずれ公差も大きくなることが期待できる。
れば、プリズムアレーとコリメート用レンズを一体成形
することによって部品点数を削減することができ、しか
もプリズムアレーとコリメート用レンズの間で発生する
フレネル反射による損失分を削減することができる。
れば、集光レンズ付き発光素子からの光がプリズムアレ
ーと空気との境界面でフレネル反射して生じる反射光が
受光素子に直接結合することを防ぐことができる。
れば、光送受信モジュールの光が仮に直接ユーザーの目
に入っても、コヒーレンシーが小さいため光の集光スポ
ットサイズが大きくなり網膜に与えるダメージを軽減す
ることが出来る、いわゆるアイセーフティの役目をプリ
ズムアレーに付与することができる。
ュールを示す図である。
リズムに直径Φの光束が入射され、光束が2分割されて
いることを示す図である。
ムアレイに直径Φの光束が入射され、光束が2分割され
ていることを示す図である。
リズムに直径Φの光束が入射され、光束が2分割されて
いることを示す図である。
ムアレイに直径Φの光束が入射され、光束が2分割され
ていることを示す図である。
レーションした結果を示す図である。
ョンした結果を示す図である。
ある。
である。
10の右下方)へ分岐屈折するようすを示す図である。
(図の左側)へ分岐屈折するようすを示す図である。
る。
モジュールを示す図である。
Aで切断した断面を示す図である。
入時の光送受信モジュール上面断面構造を示す図であ
る。
モジュールの光学系の拡大図である。
モジュールのモールドパッケージを示す図である。
Dの断面構造図である。
Dの放射特性を示す図である。数字は光電気変換効率を
示す。
モジュールの全体の実施形態を説明する図で、光送受信
モジュールの光プラグ挿入接触時の上面からの断面構造
を示す外観図である。
モジュールの光結合部分の拡大図である。
実施形態を説明する図で、集光レンズ付き発光素子、集
光レンズ付き受光素子とプリズムアレーの間にプリズム
アレーに平行にコリメート用のレンズを配した構造を示
す図である。
施形態を説明する図で、光送受信モジュールにおいてコ
リメートレンズとプリズムアレーを一体化したものの構
造を示す図である。
施形態を説明する図で、プリズムアレーの逆信、受信の
頂角をそれぞれ異なる値にした際の単位プリズムの構造
を示す図である。
施形態において、送信、受信の頂角αtx、αrxをα
tx=αrx=60degにした時とαtx=60de
g、αrx=65degにしたときの受光素子に照射す
る戻り光強度を比較したグラフである。
施形態を説明する図で、溝をランダムな長さの複数の溝
に分け、その分けたプリズムの高さや溝に直行する方向
の溝の位置をランダムにずらした構造を示す図である。
施形態を説明する図で、ランダムな光路長により光モジ
ュールからの光のコヒーレンシーを下げている様子を示
す図である。
施形態を説明する図で、プリズムの高さや溝にランダム
な凹凸構造を設けたものの構造を示す写真である。
Claims (15)
- 【請求項1】 光源と、 受光素子と、 該光源から出力された信号光を光ファイバに入射させる
とともに該光ファイバから出力された信号光を該受光素
子に入射させる光分岐素子とを備えた光送受信モジュー
ルであって、該光ファイバに入射する信号光および該光ファイバから
出力される信号光の方向とは直交する方向に沿って該光
源および該受光素子が配置されており、 該光分岐素子が、前記各信号光の方向に対して略直交す
る方向に延在する平面の上に、三角柱形状の複数のプリ
ズムを、それぞれが該光源および該受光素子の配置方向
に沿った状態で略一定の間隔で、かつ、各プリズムの尖
った側が光ファイバ側または該光ファイバとは反対側に
位置するように配置したプリズムアレイである光送受信
モジュール。 - 【請求項2】 前記光ファイバの直径をDとし、前記光
源の波長をλとし、前記一定の間隔をPとし、前記光分
岐素子から前記光ファイバに入射する信号光の方向と該
光源から出力された信号光とのなす角度、または、前記
光ファイバから前記光分岐素子に出射される信号光の方
向と前記光分岐素子から前記受光素子に出射される信号
光とのなす角度である偏向角をθとすると、条件D/2
>P>>λ/sinθを満たす請求項1に記載の光送受
信モジュール。 - 【請求項3】 前記三角柱形状のプリズムの断面形状が
2等辺三角形である請求項1に記載の光送受信モジュー
ル。 - 【請求項4】 前記三角柱形状のプリズムの断面三角形
の前記平面に平行な一辺となす頂角における前記光源側
に位置する一方の頂角が、断面三角形の尖った側が前記
光ファイバ側にある場合には60°よりも小さく、光フ
ァイバとは反対側にある場合には20°よりも小さくな
っている請求項3に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項5】 前記三角柱形状のプリズムの断面三角形
の前記平面に平行な一辺となす頂角における前記光源側
に位置する一方の頂角をαtxとし、該三角柱形状のプ
リズムの断面三角形の他方の頂角をαrxとし、該三角
柱形状のプリズムの屈折率をnとすると、条件1/ta
n(1/αtx)=1/tan(1/αrx)+tan
(αrx−arcsin(αrx/n))を満たす請求
項1に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項6】 前記光ファイバから前記プリズムアレイ
に出力される信号光の直径をΦとし、前記プリズムアレ
イのそれぞれプリズムの断面三角形の前記平面に平行な
一辺の長さをBとすると、条件Φ>Bを満たす請求項1
に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項7】 前記三角柱形状のプリズムがアクリルか
らなる請求項1に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項8】 前記光源は、発光素子を含み、 前記発光素子に半導体レーザー素子を用いた事を特徴と
する、請求項1に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項9】 前記光源は、発光素子を含み、 前記発光素子にRCLED(Resonant Cav
ity LightEmission Diode)を
用いた事を特徴とする、請求項1に記載の光送受信モジ
ュール。 - 【請求項10】 前記光分岐素子から前記光ファイバに
入射する信号光の方向と、前記発光素子から出力された
信号光とのなす角度である前記光分岐素子の偏向角と、
前記発光素子の放射光のピーク放射角が合っていること
を特徴とする、請求項9に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項11】 前記光源は、集光レンズ付き発光素子
によって構成されており、 前記受光素子は、集光レンズ付き受光素子によって構成
されており、前記 発光素子および前記受光素子と前記プリズムアレイ
との間に前記プリズムアレーに平行に配置される少なく
とも一つのコリメート用レンズをさらに備える、請求項
1に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項12】 前記プリズムアレーと前記コリメート
用レンズが一体化成型された光学部品である、請求項1
1に記載の光送受信モジュール。 - 【請求項13】 前記発光素子からの発光送信光を前記
受光素子へ入射させないように、前記プリズムアレーの
各プリズムの断面三角形において前記平面に平行な一辺
となすそれぞれの頂角の前記光源側に位置する一方の頂
角αtXと、他方の頂角αrXとを互いに異なる値とす
ることを特徴とした、請求項12に記載の光送受信モジ
ュール。 - 【請求項14】 集光レンズ付きの発光素子と、 集光レンズ付きの受光素子と、 該発光素子から出力された信号光を光ファイバに入射さ
せるとともに該光ファイバから出力された信号光を該受
光素子に入射させる光分岐素子とを備えた光送受信モジ
ュールであって、 該光ファイバに入射する信号光および該光ファイバから
出力される信号光の方向とは直交する方向に沿って該発
光素子および該受光素子が配置されており、 該光分岐素子が、前記各信号光の方向に対して略直交す
る方向に延在する平面の上に、それぞれが三角柱形状に
なった複数のプリズムが、断面三角形の一辺が該平面に
平行であって該発光素子および該受光素子の配置方向に
沿った状態で配置されたプリズムアレイであり前記発光
素子および前記受光素子と前記プリズムアレイとの間に
該プリズムアレーに平行に配置される少なくとも一つの
コリメート用レンズが、前記前記プリズムアレーと一体
化成型されて設けられており、 該光分岐素子は、複数のプリズムアレイを有し、各プリ
ズムアレイにおける隣接するプリズム間に形成される溝
の長さが異なるとともに、各プリズムアレイにおける溝
の位置が、プリズムの高さ方向と溝の方向とに対して直
交する方向にランダムにずらして設けられていることを
特徴とする光送受信モジュール。 - 【請求項15】 前記プリズムアレイにおける各プリズ
ムの高さと前記溝とによる凹凸構造が、ランダムに形成
されていることを特徴とした、請求項14記載の光送受
信モジュール。
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