JP3385114B2 - 連続モルタルミキサー - Google Patents

連続モルタルミキサー

Info

Publication number
JP3385114B2
JP3385114B2 JP25865194A JP25865194A JP3385114B2 JP 3385114 B2 JP3385114 B2 JP 3385114B2 JP 25865194 A JP25865194 A JP 25865194A JP 25865194 A JP25865194 A JP 25865194A JP 3385114 B2 JP3385114 B2 JP 3385114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mortar
screw shaft
section
kneading
mixer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25865194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0890548A (ja
Inventor
健作 市川
勝弥 松尾
栄吉 湯沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tobishima Corp
Original Assignee
Tobishima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tobishima Corp filed Critical Tobishima Corp
Priority to JP25865194A priority Critical patent/JP3385114B2/ja
Publication of JPH0890548A publication Critical patent/JPH0890548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3385114B2 publication Critical patent/JP3385114B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F27/00Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders
    • B01F27/21Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders characterised by their rotating shafts
    • B01F27/2123Shafts with both stirring means and feeding or discharging means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続モルタルミキサーに
係り、特にトンネル支保工として使用されるロックボル
トの定着材を混練りして製造する連続モルタルミキサー
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、山岳トンネル工事ではNAT
M(:New Austrian Tunneling Method)が標準支保工
法として普及してきている。このNATMは柔軟性のあ
る支保部材としての薄肉吹付けコンクリートとロックボ
ルト等により地山の変位を制御して地山本来が保有して
いる支持力を利用してトンネルの支保を行うものであ
る。このうち、ロックボルトはNATM導入以前より単
体でトンネル周辺の地山支保部材として使用されてきて
おり、地山の岩種に応じた種々のタイプが開発されてい
る。通常、ロックボルトの種類は、ロックボルトを地山
に削孔した孔内に定着する方式により区分されている
が、現在では、急結材等の硬化促進材を添加したセメン
ト系定着材を使用したロックボルトが多く施工されてい
る。このセメント系定着材はあらかじめセメントと砂と
を一定混合比で混合して製造しておいたドライモルタル
に一定量の水量を添加してミキサーで混練りして圧送ポ
ンプ等により孔内に所定圧で充填するようになってい
て、軟質地山においても、ロックボルトの支保効果が発
揮できる。このドライモルタルを混練りするミキサーの
代表的なタイプとしては、固定容量型のバッチ式ミキサ
ーと簡易型連続練りミキサーがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
なドライモルタルを使用したセメント系定着材では、粘
塑性挙動を示す混練り後のモルタルをボルト挿入孔に充
填するようになっているが、ロックボルトの配置方向に
よっては、トンネル天端方向のように上向き孔にモルタ
ルを充填しなければならない場合もある。この場合、モ
ルタルの混練り水量(従来、水セメント比W/C=40
%程度に設定されている。)が多いと、ロックボルト打
設時にモルタルが孔外へ流出し、ロックボルトの孔内の
定着性能が著しく低下してしまい、ロックボルトによる
トンネル支保の負担が見込めず、全体のトンネル支保能
力が半減してしまうという問題がある。この問題を解決
するには、水セメント比をW/C=20%程度まで小さ
くし、流動性を押さえた低フローモルタルを使用するこ
とが考えられる。また、使用する定着材の粘性抵抗性を
大きくすることで、孔内定着性を高めることも有効であ
る。このため、従来のような砂分を含んだドライミクス
モルタルでなく、セメントペーストを定着材として使用
することにより、モルタルとしての塑性粘度を大きくす
ることが好ましい。
【0004】ところが、前述したような従来のタイプの
ミキサーのうち、固定容量型のバッチ式ミキサーでは、
投入する混練り水の供給を、ほとんど人力で行っている
ため、計量誤差等が生じ易く、練り上がり後のモルタル
のフロー値が一定せず、モルタル品質が劣るという問題
がある。また、簡易型連続練りミキサーでは、ミキサー
の構造上、セメントペーストのみの混練りが困難な上、
低フローモルタルを混練りすると、均一なフロー値を得
られない場合が多く、品質が安定しないという欠点があ
る。また、供給水量が少ないため、ドライモルタルのか
さ比重が不均一なままでミキサー内に投入されると、混
練り水量とのバランスがくずれ、練り上がったモルタル
の流動性が不均一で、充填時に扱いにくいものとなって
しまう。
【0005】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、均質な低フローモルタルを
連続的に製造、供給可能な連続モルタルミキサーを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は内部に横向きスクリュー軸が回転自在に収
容され、該スクリュー軸の回転により、投入された粉体
モルタルを攪拌して排出口に導くようにしたホッパ部
と、該ホッパ部から取り入れられた前記粉体モルタルを
スクリュー軸の回転により該スクリュー軸の軸線方向に
定量搬送可能な搬送経路と、該搬送経路から搬送された
前記粉体モルタルをダンパ切換えにより分配可能な分配
ダンパと、全長にわたり、スクリュー軸が回転可能に収
容され、前記分配ダンパから供給された前記粉体モルタ
ルを前記スクリュー軸の回転により軸線方向に搬送する
粉体搬送部と、該粉体搬送部から供給された粉体モルタ
ルに所定水量の混練り水を添加して前記スクリュー軸に
固着された攪拌翼の回転動作により混練り及びモルタル
の前記軸線方向への搬送を行う混練り部と、該混練り部
で混練りされたモルタルを前記スクリュー軸の回転によ
り軸線方向に排出口まで搬送するモルタル搬送部とが内
部に直列配置された筒状体胴部からなるミキサー部とを
備えたことを特徴とするものである。
【0007】また、前記攪拌翼は、前記スクリュー軸の
回転動作に伴って混練りされたモルタルを進行方向に搬
送可能な順送り方向翼と、該順送り方向翼による前記モ
ルタルの搬送動作を阻止する方向に向けて取り付けられ
た逆送り方向翼とを組み合わせて配設することが好まし
い。
【0008】さらに、前記ミキサー部のスクリュー軸
は、内部に軸線方向に沿って前記混練り部に到達する混
練り水供給路を形成させるようにすることが好ましい。
【0009】前記ミキサー部は、前記筒状体胴部を支持
する支持軸回りに所定角度に傾胴できるようにすること
が好ましい。
【0010】
【作用】本発明によれば、ホッパ部の内部に横向きスク
リュー軸を回転自在に収容し、該スクリュー軸の回転に
より、前記ホッパ部に投入された粉体モルタルを攪拌し
て排出口に導くようにし、該ホッパ部から取り入れられ
た前記粉体モルタルを搬送経路のスクリュー軸の回転に
より該スクリュー軸の軸線方向に定量搬送させて、前記
粉体モルタルを分配ダンパのダンパ切換えにより分配
し、その一方を、全長にわたってスクリュー軸が回転可
能に収容され、前記分配ダンパから供給された前記粉体
モルタルを前記スクリュー軸の回転により軸線方向に搬
送する粉体搬送部と、該粉体搬送部から供給された粉体
モルタルに所定水量の混練り水を添加して前記スクリュ
ー軸に固着された攪拌翼の回転動作により混練り及びモ
ルタルの前記軸線方向への搬送を行う混練り部と、該混
練り部で混練りされたモルタルを前記スクリュー軸の回
転により軸線方向に排出口まで搬送するモルタル搬送部
とが内部に直列配置された筒状体胴部からなるミキサー
部に接続するようにしたので、均一なかさ比重の混練り
材料を前記ミキサー部に定量搬送できるとともに、前記
ミキサー部での混練りにより均質な低フローモルタルを
連続的に製造、供給することができる。
【0011】また、前記攪拌翼を、前記スクリュー軸の
回転動作に伴って混練りされたモルタルを進行方向に搬
送可能な順送り方向翼と、該順送り方向翼による前記モ
ルタルの搬送動作を阻止する方向に向けて取り付けられ
た逆送り方向翼とを組み合わせて配設したので、前記混
練り部で粉体モルタルと混練り水との混合を確実に行う
ことができ、均質なフローのモルタルを製造することが
できる。
【0012】さらに、前記ミキサー部のスクリュー軸の
内部に軸線方向に沿って前記混練り部に到達する混練り
水供給路を形成させるようにしたので、筒状の胴部内に
おいて、供給水を均一に粉体モルタルに混ぜることがで
きる。
【0013】前記ミキサー部を、前記筒状体胴部を支持
する支持軸回りに所定角度に傾胴できるようにしたの
で、製造したモルタルの硬軟に応じて搬送能力の調整を
行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による連続モルタルミキサーの
一実施例を添付図面を参照して説明する。図1は、連続
モルタルミキサーを示した正面全体図である。この連続
モルタルミキサーの構成部品は、ドライミクスされた粉
体モルタルが投入されるホッパ部10と、ホッパ部10
から供給されたモルタルを連続的に搬送可能な搬送経路
を構成する搬送コンベア部20と、搬送コンベア部20
から搬送されたモルタルをミキサー部40に供給するミ
キサー投入口35とキャリブレーションのための計量用
の計量口36とを備えた2又形状の分配ダンパ30と、
スクリュー羽根及び攪拌翼による連続的な混練り・搬送
を行うミキサー部40とから構成され、これらの各部は
ベース2上の所定位置に配置固定されている。なお、図
1では説明のために制御盤3(図2参照)の図示を省略
している。
【0015】このうち、ホッパ部10はベース2の端部
に設置され、鋼板を屈曲加工して製作した側面視して底
部が狭まった台形状の箱状体をなしている(図1〜4参
照)。また、ホッパ上部は天板11で覆われており、天
板11の一部には切欠が形成され、モルタル投入口12
となっている。このモルタル投入口12には格子13が
はめ込まれており、異物がホッパ部10内に投入されな
いようになっている。また、ホッパ底部にはホッパ部1
0の幅方向の全幅にわたり、スクリュー軸15が設けら
れている。このスクリュー軸15は側板部に固着された
ベアリングケース16に嵌着されたボールベアリング軸
受(図示せず)に回転可能に軸架されている。そして、
ベアリングケース16から外部に突出した回転軸17に
はスプロケットホィール18が固着されている。このス
プロケットホィール18にはチェーン19が掛け渡され
ており、このチェーン19を介して、ベース2上に設置
されたギヤードモータ4の回転駆動力がスクリュー軸1
5に伝達されるようになっている。また、スクリュー軸
15には幅方向の中央位置に関して対称に逆巻きのらせ
ん状のスクリュー羽根15a、15bが形成されてい
る。このため、スクリュー軸15が矢印A方向(図4)
に回転するのに伴って粉体モルタルは、攪拌されながら
中央位置に向けて集合し、連続的にモルタル排出口14
から排出することができる。これにより塊状で投入され
たり、ホッパ内で堆積して圧密された状態にある粉体モ
ルタルを十分に攪拌でき、排出口14から排出される粉
体モルタルのかさ比重を均一にすることができる。
【0016】ホッパ部10のモルタル排出口14の対向
位置のベース2上には搬送コンベア部20が立設されて
いる。また、モルタル排出口14の外周には四角形状の
接合用フランジプレート14aが取り付けられており、
この接合用フランジプレート14aと搬送コンベア部2
0の搬入口フランジプレート21aとが止めボルト(図
示せず)により接合されている。これによりホッパ部1
0のモルタル排出口14から排出されたドライな状態の
粉体モルタルは直接、搬送コンベア部20の下部搬入口
21に供給される(図5参照)。
【0017】図1、2に示したように、搬送コンベア部
20はベース2上に立設された外形が円形の円筒体をな
している。図5は搬送コンベア部20の内部構造がわか
るようにケーシング22を切り欠いて示した断面図であ
る。このケーシング22の内部にはケーシング全高にわ
たり、スクリュー軸23が収容されている。このスクリ
ュー軸23はケーシング22の上下位置にボルト接合さ
れた円形厚板からなるベアリングケース24に装着され
たボールベアリング軸受25に回転自在に軸支されてい
る。また、スクリュー軸23は、図5に矢印を付して示
したように下方から見て時計回りに回転することによ
り、スクリュー羽根23aと軸部23bとで区画された
部分に貯留されている一定容量のモルタルを一定の速度
で上方に移送させることができる。このため、ケーシン
グ22の上端位置に設けられた斜めシュート部26に向
かって時間当たり一定量のモルタルが搬送され、この斜
めシュート部26から一定量のモルタルを後述する分配
ダンパ30を介してミキサー部40に連続的に供給する
ことができる。
【0018】一方、下端ベアリングケース24から突出
したスクリュー軸23の下端にはスプロケットホィール
27が嵌着されている。このスプロケットホィール27
には掛け渡されたチェーン28を介してベース2上に立
置きされた可変速ギヤドモータ5(図1)の回転駆動力
が伝達されるようになっている。このように搬送コンベ
ア部20のモルタル移送能力はこの可変速ギヤドモータ
5の回転数により自由に設定することができる。可変速
ギヤドモータ5の回転数は制御盤3(図2参照)の操作
により微調整できるようになっている。なお、ケーシン
グ22の側部には公知の粉体流量計29が設置されてお
り、スクリュー軸23の回転によりケーシング22内を
連続的に搬送される粉体モルタルの流量を所定のタイミ
ングで連続的に把握できるようになっている。
【0019】さらに、斜めシュート部26の下端にはフ
ランジプレート26aを介して2又形状の分配ダンパ3
0の上端フランジプレート31がボルト接合されてい
る。この分配ダンパ30の内部には図6に示したように
支持軸32に関して矢印方向に揺動可能なダンパ33が
収容されており、このダンパ33の傾き方向により排出
される粉体モルタルの排出経路を切り換えることができ
るようになっている。本実施例では分配ダンパ30は、
2又形状に分岐したシュート形状34からなり、シュー
ト筒先は搬送コンベア部20から搬送された粉体モルタ
ルをミキサー部40に供給するミキサー投入口35とキ
ャリブレーション用計量口36とに分岐されている。図
1、2に示したようにミキサー投入口35は接続ホース
6を介してミキサー部40のモルタル投入口55に、計
量口36は接続ホース7を介してホッパ部10の天板1
1の開口11aに接続されている。なお、本実施例で
は、ダンパ33は支持軸32端に連結されたレバー37
のハンドル38を操作して人力で所定傾き位置に切り換
えるようになっている。
【0020】ここで、計量口36から粉体モルタルを採
取して行うキャリブレーション作業について、簡単に説
明する。前述したように、均質な低フローモルタルを実
現するには、均一なかさ比重の粉体モルタルに所定の水
セメント比の水量を均等に混ぜ合わせて混練りする必要
がある。このためには、まずミキサー部40に、かさ比
重が一定の粉体モルタルが連続的に供給される必要があ
る。そこで、分配ダンパ30に搬送コンベア部20から
連続的に搬送されてくる粉体モルタルを外部の容器等に
取り出して計量し、単位時間当たりの供給量(重量)を
確認するキャリブレーション作業を行うようになってい
る。このキャリブレーション作業により、粉体モルタル
の供給量の増減等の調整が必要な場合には、可変速ギヤ
ドモータ5(図1)の回転数を変え、スクリュー軸23
の回転を調整し、粉体モルタル搬送量を制御すれば良
い。なお、キャリブレーション作業終了後は、計量口3
6をホッパ部10の天板11の開口11aに接続して計
量後の供給分をホッパ部10に返送するようになってい
る。
【0021】次に、ミキサー部40の構成について説明
する。ミキサー部40の胴部41は図1、2に示したよ
うに横置きされた円筒形状をなし、胴部41の後端41
aの両側部に突設された耳軸42により揺動可能に軸支
され、ベース2上に装備された上下動駆動装置(図示せ
ず)により水平位置を基準として図中矢印で示したよう
に±15°の傾角で傾胴させることができるようになっ
ている。また、胴部41の下方位置のベース2上にはミ
キサー部40に混練り水を供給する水ポンプ8と、水ポ
ンプ8に接続された水タンク9が設置されている。この
水ポンプ8は制御盤3(図2参照)からのインバータ制
御により単位時間当たりの吐出容量を可変的に調整で
き、ミキサー部40に送る混練り水量を自由に設定でき
るようになっている。
【0022】胴部41は図7、8にその断面を示したよ
うに円筒形状をなし、内部にはスクリュー軸60が胴部
41の両端に設けられた軸受部43により回転可能に軸
支された状態で収容されている。後端軸受部43aには
円形厚板からなるベアリングケース44がボルト45止
めされており、このベアリングケース44の中央位置に
ブッシュ46が嵌着されている。このブッシュ46はス
クリュー軸60の軸端を回転可能に軸支する役割を果た
しており、その外側部は押え板47で固定されている。
【0023】一方、前端軸受部43bにはベアリングケ
ース48がゴムパッキン49を介在させてボルト止めさ
れており、このベアリングケース48の中央位置にボー
ルベアリング軸受50が嵌着されている。さらにボール
ベアリング軸受50から突出したスクリュー軸60の先
端60aにはスプロケットホィール51が嵌着されてい
る。このスプロケットホィール51にはチェーン52が
掛け渡されいる。また、胴部41の前端上部には取付フ
ランジ53を介して可変速ギヤドモータ54が横置き設
置されており、チェーン52を介して可変速ギヤドモー
タ54の回転駆動力がスクリュー軸60に伝達されるよ
うになっている。したがって、ミキサー部40のモルタ
ル混練り及び搬出能力は、この可変速ギヤドモータ54
の回転数により自由に設定することができる。可変速ギ
ヤドモータ54の回転数は制御盤3(図2参照)の操作
により微調整できるようになっている。
【0024】胴部41の後端41aの上部にはモルタル
投入口55が突設されており、分配ダンパ30のミキサ
ー投入口35と樹脂製フレキシブルホース6によって接
続されている(図1)。一方、胴部41の先端には混練
りされたモルタルの排出口56が下向きに設けられてい
る。このモルタル排出口56には図1に示したように接
続ホース57が取着され、モルタルをモルタル圧送ポン
プ(図示せず)に送り出すようになっている。
【0025】ここで、ミキサー部40の内部構成につい
て説明する。本発明によるミキサー部40は連続練り構
造であるため、ミキサー部40に連続的に供給される粉
体モルタルに対して一定の水セメント比を保持して混練
り水を添加して、モルタルと水とを所定時間混練りし、
練り上がったモルタルを前述のモルタル排出口57から
モルタル圧送ポンプ(図示せず)に連続的に送り出すよ
うになっている。このため、ミキサー部40内は機能
上、粉体モルタル搬送部、混練り部、排出モルタル搬送
部の3ブロックに区画することができる。この区画され
たブロック内を、1本のスクリュー軸60のスクリュー
羽根の回転動作により連続的にモルタルを移動させるこ
とができる。粉体モルタル搬送部のスクリュー羽根61
は、図7に示したようにスクリュー軸60にらせん状に
溶接された金属製スクリュー羽根61aを基部として、
その周囲に硬質ゴム製スクリュー羽根61bが金属製ス
クリュー羽根61aの周縁を覆うようにして取り付けら
れている。硬質ゴム製スクリュー羽根61bの周縁は胴
部41の内面に摺接するように取り付けられているた
め、粉体状のモルタルの搬送精度が上がり、かさ比重が
一定な状態で正確に計量されたモルタルを次の混練り部
に送り出すことができる。また、混練り部からの混練り
水の逆流も防止することができる。
【0026】混練り部のスクリュー軸には攪拌翼が固着
されている。この攪拌翼は図7、8に示したような通常
のらせん形状からなるスクリュー羽根61、62と異な
り、平鋼を組み合わせた直線翼63、64から構成され
ている。図8に示したように直線翼63、64は、対向
する2組の翼の取付角度がスクリュー軸60の軸線方向
に対して所定傾角をなすようにスクリュー軸60回りに
十字形に固着されている。また、直線翼63、64は、
スクリュー軸の回転時に混練りされたモルタルを排出方
向に搬送する作用をする順送り方向翼63と、排出方向
へのモルタルの移動を阻止するようにスクリュー軸に固
着された逆向き方向翼64とからなり、両者はねじれの
位置になる。
【0027】さらに、順送り方向翼63の翼外端にはケ
ーシング内周面に沿って移動するスクレーパ65が直線
翼63に対して所定傾角をなして固着されている。ま
た、図7に示したようにスクリュー軸60内の中心軸線
位置には軸線方向に沿って混練り水供給路70が穿設さ
れている。混練り水供給路70はミキサー部40の後端
から混練り部の直線翼64近傍まで延設され、軸表面か
ら混練り水を混練り部に噴出可能な噴出管71が混練り
水供給路70の先端に一体的に形成されている。混練り
部はこのように構成されているため、連続的に粉体モル
タル搬送部から送られてくる粉体モルタルに対して一定
の水セメント比で混練り水を供給することができ、前述
したような直線翼63、64の組み合わせにより、搬送
方向へのモルタル送り動作に加え、搬送方向と反対方向
へ向けての練り混ぜ動作が加わるので、混練り水が添加
された状態のモルタルを十分に混練りすることができ、
均質なモルタルを製造することができる。
【0028】なお、混練り部位置の胴部の上部には水密
ハッチ58が設けられており、混練り作業終了時にこの
水密ハッチ58を開けてミキサー部40内部の水洗い等
を行えるようになっている。また、胴部内側表面の混練
り部と粉体モルタル搬送部の境界位置にはゴム製の逆流
防止板72が固着されている。この逆流防止板72はミ
キサー部40を傾胴させて使用した場合等に噴出管71
から供給された混練り水が混練り前の粉体モルタル側に
逆流するのを防止する役割を果たす。
【0029】混練りが完了したモルタルはミキサー外に
排出するためにモルタル排出口まで排出モルタル搬送部
を通じて搬送される。この排出モルタル搬送部は図示し
たようにスクリュー軸60に通常のらせん形状のスクリ
ュー羽根62が形成され、スクリュー軸60の回転によ
りモルタルをミキサー部40から連続的に排出すること
ができるようになっている。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、均質なドライモルタルまたは砂分を含まない
セメントペーストに近い組成の材料をもとに、低フロー
値のモルタルまたはペーストを連続的に混練り製造して
トンネル支保部材としてのロックボルト定着材として安
定供給することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連続モルタルミキサーの一実施例
を示した正面図。
【図2】図1に示した連続モルタルミキサーの平面図。
【図3】ホッパ部を排出口側から見た正面図。
【図4】図3に示したホッパ部をIV−IV端面線に沿って
示した端面図。
【図5】搬送コンベア部の内部構造を示した縦断面図。
【図6】分配ダンパの外形を示した縦断面図。
【図7】ミキサー部の内部構造を示した縦断面図。
【図8】図7に示したミキサー部をVIII−VIII断面線に
沿って示した横断面図。
【符号の説明】
1 連続モルタルミキサー 2 ベース 3 制御盤 4,5,54 可変速ギヤードモータ 8 水ポンプ 9 水タンク 10 ホッパ部 15,23,60 スクリュー軸 18,27,51 スプロケットホィール 20 搬送コンベア部 26 斜めシュート部 30 分配ダンパ 35 ミキサー投入口 36 計量口 40 ミキサー部 15a,15b,23a,61,61a,61b,62
スクリュー羽根 63,64 直線翼(攪拌翼) 70 混練り水供給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯沢 栄吉 埼玉県川口市原町6番1号 ヤマトボー リング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28C 5/14 B01F 7/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に横向きスクリュー軸が回転自在に収
    容され、該スクリュー軸の回転により、投入された粉体
    モルタルを攪拌して排出口に導くようにしたホッパ部
    と、 該ホッパ部から取り入れられた前記粉体モルタルをスク
    リュー軸の回転により該スクリュー軸の軸線方向に定量
    搬送可能な搬送経路と、 該搬送経路から搬送された前記粉体モルタルをダンパ切
    換えにより分配可能な分配ダンパと、 全長にわたり、スクリュー軸が回転可能に収容され、前
    記分配ダンパから供給された前記粉体モルタルを前記ス
    クリュー軸の回転により軸線方向に搬送する粉体搬送部
    と、該粉体搬送部から供給された粉体モルタルに所定水
    量の混練り水を添加して前記スクリュー軸に固着された
    攪拌翼の回転動作により混練り及びモルタルの前記軸線
    方向への搬送を行う混練り部と、該混練り部で混練りさ
    れたモルタルを前記スクリュー軸の回転により軸線方向
    に排出口まで搬送するモルタル搬送部とが内部に直列配
    置された筒状体胴部からなるミキサー部とを備えたこと
    を特徴とする連続モルタルミキサー。
  2. 【請求項2】前記攪拌翼は、前記スクリュー軸の回転動
    作に伴って混練りされたモルタルを進行方向に搬送可能
    な順送り方向翼と、該順送り方向翼による前記モルタル
    の搬送動作を阻止する方向に向けて取り付けられた逆送
    り方向翼とを組み合わせて配設してなることを特徴とす
    る請求項1記載の連続モルタルミキサー。
  3. 【請求項3】前記ミキサー部のスクリュー軸は、内部に
    軸線方向に沿って前記混練り部に到達する混練り水供給
    路が形成されたことを特徴とする請求項1記載の連続モ
    ルタルミキサー。
  4. 【請求項4】前記ミキサー部は、前記筒状体胴部を支持
    する支持軸回りに所定角度に傾胴するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の連続モルタルミキサー。
JP25865194A 1994-09-28 1994-09-28 連続モルタルミキサー Expired - Lifetime JP3385114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25865194A JP3385114B2 (ja) 1994-09-28 1994-09-28 連続モルタルミキサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25865194A JP3385114B2 (ja) 1994-09-28 1994-09-28 連続モルタルミキサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0890548A JPH0890548A (ja) 1996-04-09
JP3385114B2 true JP3385114B2 (ja) 2003-03-10

Family

ID=17323224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25865194A Expired - Lifetime JP3385114B2 (ja) 1994-09-28 1994-09-28 連続モルタルミキサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3385114B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195869A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Kotobuki Sangyo Kk 撹拌混合システム
KR101509635B1 (ko) * 2015-01-12 2015-04-07 박경수 연속 균등 주입 그라우트 믹서
CN107457912B (zh) * 2017-10-17 2019-07-26 长荣新材料技术有限公司 一种混凝土搅拌站配料装置
CN112657377A (zh) * 2020-12-09 2021-04-16 重庆地之根再生资源开发有限责任公司 一种再生混凝土骨料多功能混合系统
CN114905624B (zh) * 2021-02-09 2024-04-26 广东博智林机器人有限公司 砂浆供给装置
CN115253876B (zh) * 2022-06-14 2023-10-27 浙江小伦智能制造股份有限公司 一种矩阵式快速称配投料机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0890548A (ja) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3917236A (en) Concrete mixing plant
CA2503855C (en) Concrete batching pre-mixer and method
US7320539B2 (en) Concrete batching facility and method
JPS62140633A (ja) 連続的及び断続的な作業形式のための2軸式強制ミキサ−
CN211030631U (zh) 一种混凝土自动配料装置
WO2019102850A1 (ja) 混合物生成システム
JP3385114B2 (ja) 連続モルタルミキサー
JP2002105980A (ja) 連続固化処理装置
CN216181613U (zh) 一种混凝土立式搅拌装置
PL167567B1 (en) Apparatus for preparing pumpable mortar mixs, suitable for use at a building site
JP2004122050A (ja) スクリュー式連続混合装置、連続混合用スクリュー、およびスクリュー式連続混合方法
JP3080627B2 (ja) 連続混練機
CN209755670U (zh) 一种混凝土搅拌机
CN214819591U (zh) 一种混凝土搅拌站
CN115139412A (zh) 一种桩基施工用混凝土搅拌机构
JP2004060326A (ja) 軽量固化材料の製造方法および装置、管路型ミキサー装置、固化材製造装置、ならびに比重調整装置
JPH0149538B2 (ja)
CN209192935U (zh) 砂浆提升机
JP2004122051A (ja) 自走型スクリュー式連続混合装置
SU743772A1 (ru) Смеситель напрерывного действи
JPH1086133A (ja) コンクリート等の製造方法
JP2742988B2 (ja) セメント計量ホッパ
JPH03172403A (ja) 連続混練機
CN220677613U (zh) 一种混凝土速凝剂配料混合装置
CN218659819U (zh) 一种精准配料的混凝土制备系统

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121227

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131227

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131227

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141227

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term