JP3384816B2 - 複合金属酸化物含有樹脂組成物および該酸化物の製造方法 - Google Patents

複合金属酸化物含有樹脂組成物および該酸化物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な複合金属酸化
物、その製造方法およびその使用に関する。さらに詳し
くは、酸化マグネシウムよりも優れた熱安定性、耐候
性、加硫性、増粘性等を付与できる新規な複合金属酸化
物、その製造方法および該複合金属酸化物を配合してな
る熱安定性、加硫性、増粘性等に優れた樹脂および/ま
たはゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化マグネシウムは、比較的安価、比較
的安定、比較的強い塩基性、無毒性等の特徴があるた
め、種々の分野で使用されてきた。例えばクロロプレン
とかクロロスルホン化ポリエチレン等のハロゲン化ゴム
の加硫時の受酸剤、ポリ塩化ビニルの熱安定剤および耐
候性改良剤、FRPの増粘剤、ABS、EVA等の樹脂
中に存在するまたは熱分解時に発生する酸性物質の中和
剤、セラミック原料、電磁鋼板の焼鈍分離剤等に使用さ
れてきた。
【0003】しかし酸化マグネシウムは、凝集し易く、
樹脂やゴム中での分散が悪い。このため、酸、ハロゲン
の中和、増粘といった本来の機能を十分に発揮できな
い。その上、樹脂やゴムの機械的強度、外観を損なうこ
とが多い。また吸湿性が強く、種々のトラブルを起こし
易い。凝集を殆ど生じない高分散性の酸化マグネシウム
の新規な製造方法も提案された(特開平2−14141
8号公報)。しかし酸性物質との反応性はまだ十分満足
できるものではなく、また樹脂中に未反応の酸化マグネ
シウムが残存する傾向、および吸湿性が大であるという
欠点も解消されるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸化マグネシウムは、
本質的な欠点として耐水性、耐酸性に乏しく、樹脂やゴ
ム中で吸水するため、樹脂やゴムを膨潤させて本来の製
品特性を損なうことが多い。また樹脂やゴム製の容器に
酸化マグネシウムを使用した場合、酸性物質を入れると
徐徐に酸化マグネシウムが酸性物質中に溶出するという
問題をも有している。このため高レベルの耐水性が要求
される場合、例えば水道のパッキン、貯水池のライニン
グ材として使用するゴム、塩ビ製電線、窓枠、パイプ等
には有毒な鉛化合物が止むをえず使用されている。従っ
て酸化マグネシウム本来の利点である低毒性を維持し
て、酸やハロゲンに対する反応性をさらに高めることが
でき、しかも酸化マグネシウム本来の欠点である吸湿性
を改善できる新規な化合物が望まれてきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、100重量部
の樹脂および/またはゴムと0.001〜20重量部の
式(1) Mg1−x2+ x O (1) (式中、M2+はMn2+,Fe2+,Cu2+および
Zn2+からなる群から選ばれた二価金属イオンの少な
くとも一種を示し、xは0.001<x<0.5の範囲の
数を示す) の酸化マグネシウム系固溶体である複合金属酸化物とか
らなる樹脂および/またはゴム組成物を提供する。本発
明はさらに、上記式(1)の酸化マグネシウム系固溶体
を有効成分として含有する樹脂および/またはゴム用受
酸剤(熱安定剤、増粘剤を含む)を提供する。本発明は
さらに、式(3) Mg1−x2+ (OH)(3) (式中、M2+およびxは式(1)と同じ意味を表す) の水酸化マグネシウム系固溶体を400〜1000℃で
焼成することからなる上記式(1)の酸化マグネシウム
系固溶体の製造方法を提供する。
【0006】本発明者は、酸化マグネシウムの欠点であ
る耐水性、耐酸性不良を克服すべく鋭意研究に努めてき
た。その結果、酸化マグネシウムの耐水性等の不良は、
酸化マグネシウム固有の物性に起因するものであり、酸
化マグネシウムである限りこの欠点を著しく改善するこ
とは困難であると考えるに至り、さらに研究を進めた。
【0007】その結果、本発明者が先に発明した下記式
(3) Mg1−x2+ (OH)(3) (式中、M2+はMn2+,Fe2+,Cu2+および
Zn2+からなる群から選ばれた二価金属イオンの少な
くとも一種を示し、xは0.001<x<0.5の範囲の
数を示す) の水酸化マグネシウム系固溶体を約400〜1000℃
で焼成すると酸化マグネシウム系固溶体となること、し
かもこの酸化マグネシウム系固溶体が酸化マグネシウム
よりも優れた耐水性、耐酸性を示すことを発見するに至
った。さらにこの酸化マグネシウム系固溶体は、酸化マ
グネシウムよりも酸やハロゲンに対して反応性が優れて
いるという意外な特徴をも発見した。
【0008】本発明の式(1)で表される酸化マグネシ
ウム系固溶体の粉末X線回折パターンは酸化マグネシウ
ムと実質的に同じであり、M2+O(M2+は式(1)
のM2+と同じ意味を表す)に相当する回折パターンは
現れない。酸化マグネシウムにM2+Oが固溶している
ため、その固溶量と固溶したM2+の種類によりわずか
に回折角度がシフトする。M2+Oの固溶量xが大きく
なるほど、耐水性、耐酸性が向上し、酸やハロゲンに対
する反応性、増粘性および焼結性が向上する傾向にあ
る。しかし、xが0.5以上になると酸化マグネシウム
よりも反応性が低下する。従って、xの範囲としては好
ましくは0.01≦x<0.5、さらに好ましくは0.0
3≦x<0.3である。
【0009】式(1)のM2+の中では、ニッケルの耐
水性、耐酸性が優れている。M2+が亜鉛の場合はニッ
ケル程耐水性、耐酸性の改善は顕著でないが、酸化マグ
ネシウムよりも優れた白色度、酸やハロゲンに対する反
応性を示すと共に、樹脂特に塩化ビニルの熱安定剤とし
て用いた場合に酸化マグネシウムの赤色系着色を著しく
抑える等の特徴を示す。上記特徴を有する酸化マグネシ
ウム系固溶体は式(2) Mg1−x(Zn2+O (2) (式中、xは式(1)と同じ意味を表す) で表される。
【0010】本発明の酸化マグネシウム系固溶体は、そ
の能力を最大限発揮させるために凝集が殆ど無く、樹脂
やゴム中で高分散性であることが好ましい。このような
特性を発揮させるためには、平均2次粒子径が好ましく
は0.1〜2μm、特に好ましくは0.1〜1.0μmで
あり、BET比表面積が5m/g以上、好ましくは1
0m/g以上であり、特に好ましくは20m/g〜
300m/gである。
【0011】本発明の酸化マグネシウム系固溶体は、そ
のまま用いることができると共に、高級脂肪酸、高級脂
肪酸の金属塩、アニオン系界面活性剤、リン酸エステ
ル、シラン系、チタネート系、アルミニウム系カップリ
ング剤、多価アルコールと脂肪酸のエステル等の表面処
理剤で表面処理して用いてもよい。
【0012】表面処理剤として好ましく用いられるもの
を例示すると次の通りである。ステアリン酸、オレイン
酸、エルカ酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸
等の炭素数10以上の高級脂肪酸類;前記高級脂肪酸類
のMg、Ca、Zn、Al、Na等の塩類;ステアリル
アルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールの
硫酸エステル塩;ポリエチレングリコールエーテルの硫
酸エステル塩;アミド結合硫酸エステル塩、エステル結
合硫酸エステル塩、エステル結合スルホネート、アミド
結合スルホン酸塩、エーテル結合スルホン酸塩、エーテ
ル結合アルキルアリルスルホン酸塩、エステル結合アル
キルアリルスルホン酸塩、アミド結合アルキルアリルス
ルホン酸塩等のアニオン系界面活性剤類;オルトリン酸
とオレイルアルコール、ステアリルアルコール等のモノ
またはジエステルまたは両者の混合物であって、それら
の酸型またはアルカリ金属塩またはアミン塩等のリン酸
エステル類;ビニルエトキシシラン、ビニル−トリス
(2−メトキシ−エトキシ)シラン、ガンマ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、ベ−タ−(3、4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ガンマ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシランカッ
プリング剤類;イソプロピルトリイソステアロイルチタ
ネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロフォス
フェート)チタネート、イソプロピルトリデシルベンゼ
ンスルホニルチタネート等のチタネート系カップリング
剤類;アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレー
ト等のアルミニウム系カップリング剤類;グリセリンモ
ノステアレート、グリセリンモノオレエート等のアルコ
ールと脂肪酸のエステル類。
【0013】表面処理剤による式(1)の酸化マグネシ
ウム系固溶体の表面コーティング処理は、それ自体公知
の方法により実施できる。例えば、酸化マグネシウム系
固溶体の粉末をヘンシェルミキサー等の混合機により十
分撹拌下に表面処理剤を液状、エマルジョン状、固形状
で加え、加熱または非加熱下に十分に混合すればよい。
表面処理剤の添加量は、適宜選択できるが、通常酸化マ
グネシウム系固溶体の重量に基づいて約0.1〜約10
重量%である。表面処理した後は、造粒、乾燥、粉砕、
分級等の手段を適宜選択して実施し、最終製品の形態と
される。
【0014】本発明の酸化マグネシウム系固溶体は、酸
化マグネシウムと同様に強い塩基性を示し、したがって
酸、ハロゲンと良く反応し、それらを中和し不活性化す
る。このため、樹脂やゴム中に存在するモノマー、製造
工程、添加剤、チーグラーナッタ触媒やフリーデルクラ
フト触媒等の触媒、後ハロゲン化、熱分解等に由来する
ハロゲン、酸性物質と反応して、これらを不活性化し、
その結果として樹脂やゴムの耐熱性、耐紫外線性等の耐
候性等を改善する。
【0015】この様な利用分野の具体的例としては、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、4−メチルペン
テン−1、EPDM等のチーグラーナッタ触媒で重合さ
れた樹脂またはゴム中に残存する触媒残渣の中和、AB
S中の酸性成分の中和、ポリアセタール中のフリーデル
クラフト触媒残渣の中和、有機ハロゲン系難燃剤から遊
離してくるハロゲンの中和、ポリアミド中の酸性成分の
中和、ポリ塩化ビニルの熱安定剤(脱離してくるHCl
の中和)、ポリ塩化ビニリデンの熱安定剤、ポリ酢酸ビ
ニルおよびエチレンと酢酸ビニルとの共重合体から遊離
する酢酸の中和による熱安定化と酢酸臭の除去、ポリフ
ェニレンサルファイドの熱安定剤(発生する硫化水素の
中和、不活性化)、クロロプレンゴム、ハロゲン化ブチ
ルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エピクロ
ルヒドリンゴム、フッ素ゴム、塩素化ポリエチレン等の
ハロゲン化ゴムの加硫時の受酸剤、FRPに使用するポ
リエステル、フェノール樹脂等の増粘剤等が例示され
る。
【0016】本発明で用いる式(1)の酸化マグネシウ
ム系固溶体は、本発明者の発明にかかる式(3) Mg1−x2+ (OH)(3) (式中、M2+とxは式(1)と同じ意味を表す)で示
される水酸化マグネシウム系固溶体を約400〜100
0℃で約0.1〜10時間、大気、窒素、ヘリウム、ア
ルゴン等の雰囲気下または真空下に焼成することにより
製造される。
【0017】式(3)の水酸化マグネシウム系固溶体
は、種々の方法で製造される。例えばMgイオンとM
2+イオンとを含有する水溶液にMgとM2+との合計
当量に対しほぼ1当量以下、好ましくは0.95当量以
下のアルカリを、好ましくは約40℃以下で撹拌下に加
えて沈澱させる共沈法で製造される。他の方法として、
酸化マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムと
2+を含有する水溶液を混合し、反応させる方法によ
っても製造される。さらに他の方法として、マグネシウ
ムとM2+のアルコラートの加水分解によるゾルーゲル
法によっても製造される。前記反応生成物はさらに結晶
成長、分散を改良するためにオートクレーブを用いて母
液または塩化カルシウムや塩化ナトリウムの共存下また
は非共存下に約100〜250℃で加温、加圧してもよ
い。
【0018】本発明で用いられる樹脂およびゴムの例と
しては、例えばポリエチレン、エチレンと他のα−オレ
フィンとの共重合体、エチレンと酢酸ビニル、アクリル
酸エチルまたはアクリル酸メチルとの共重合体、ポリプ
ロピレン、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合
体、ポリブテン−1、4−メチルペンテン−1、ポリス
チレン、スチレンとアクリロニトリル、エチレンとプロ
ピレンジエンゴムまたはブタジエンとの共重合体、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリレー
ト、ポリメタクリレート、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリエーテル、ポリアミド、ABS、ポリカーボネ
ート、ポリフェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂、
フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等の熱硬化性樹脂、E
PDM、SBR、NBR、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、イソプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ム、シリコンゴム、フッ素ゴム、塩素化ブチルゴム、臭
素化ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム、塩素化ポリ
エチレン等が例示される。
【0019】本発明において、樹脂および/またはゴム
に対する式(1)の酸化マグネシウム系固溶体の配合量
は、樹脂やゴムの種類、および含有するハロゲンおよび
酸の種類によって適宜変更される。通常樹脂および/ま
たはゴム100重量部に対して表面処理した、または処
理しない式(1)酸化マグネシウム系固溶体の約0.0
01〜約20重量部、好ましくは約0.01〜約10重
量部が配合される。
【0020】樹脂および/またはゴムと式(1)の酸化
マグネシウム系固溶体との混合、混練方法には特別の制
約はなく、両者を均一に混合できる方法であればよい。
例えば、一軸または二軸押出機、ロール、バンバリミキ
サー等により混合、混練される。成形方法にも特別の制
約はなく、樹脂およびゴムの種類、所望成形品の種類等
に応じてそれ自体公知の成形手段を任意に採用できる。
例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、プレス成形、
回転成形、カレンダー成形、シートフォーミング成形、
トランスファー成形、積層成形、真空成形等である。
【0021】本発明の熱伝導性樹脂および/またはゴム
組成物は、上記成分以外にも慣用の他の添加剤を配合し
てもよい。このような添加剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、加硫剤、加硫促進剤、帯電防止剤、
顔料、滑剤、架橋剤、亜鉛の有機酸塩類、β−ジケトン
類、有機錫類、フォスファイト類、多価アルコールの部
分エステル類等の塩化ビニルの熱安定剤、発泡剤、可塑
剤、充填剤等が例示される。
【0022】本発明の複合金属酸化物は、樹脂および/
またはゴム類に配合して、それらに含まれる酸性物質お
よび/またはハロゲンと速やかにかつ長時間反応して熱
安定性を改善したり、ハロゲン含有ゴムの加硫に作用し
たり、不飽和ポリエステルのプレゲル形成に作用した
り、塩ビ等の熱安定性、耐候性を延長したり、樹脂とか
ゴムの臭いを除去したりする作用を有しており、樹脂お
よび/またはゴム用受酸剤、加硫剤、増粘剤、熱安定
剤、消臭剤、耐候性改良剤として有用である。
【0023】以下実施例に基づき本発明をより詳細に説
明する。以下の各例において、部は特に断りの無い限り
重量部を意味する。 実施例1、2 塩化マグネシウムと硝酸亜鉛の混合水溶液(Mg2+
1.9モル/リットル、Zn2+=0.035モル/リッ
トル、20℃)5リットルを約10リットルのステンレ
ス製丸型反応槽に入れ、ケミスターラーで撹拌しつつ、
2モル/リットルの水酸化カルシウム(20℃)を4.
35リットル(MgとZnの合計当量の約0.9当量に
相当)加えて反応させた。得られた白色沈澱を含むスラ
リーを反応母液と共にオートクレーブに入れ、110℃
で2時間加温加圧処理した。その合計、脱水、水洗、乾
燥、粉砕した。この物の化学組成はMg0.98Zn
0.02(OH)である、粉末X線の回折パターンは
Mg(OH)と同様の回折パターンを示した。
【0024】この複合金属水酸化物を空気雰囲気中シリ
コニット炉を用いて500℃、5分間(実施例1)、7
50℃、30分間(実施例2)それぞれ焼成した。得ら
れた複合金属酸化物の化学組成、粉末X線回折、BET
比表面積、平均2次粒子径を測定した。結果を表1に示
す。
【0025】以下の例を含め、化学組成はキレート滴定
法により、BET比表面積は窒素吸着法により、平均2
次粒子径は試料をアルコールに加えて超音波で十分分散
させた後マイクロトラック粒度分析計によりそれぞれ測
定した。
【0026】参考例1、2 塩化マグネシウムと塩化ニッケルの混合水溶液(Mg
2+=1.73モル/リットル、Ni2+=0.27モル
/リットル、15℃)5リットルを約10リットルのス
テンレス製丸型反応槽に入れ、ケミスターラーで撹拌し
つつ、2モル/リットルの水酸化カルシウム(15℃)
を4.5リットル(MgとZnの合計当量の約0.9当量
に相当)加えて反応させた。得られた白色沈澱を含むス
ラリーを反応母液と共にオートクレーブに入れ、120
℃で1時間加温加圧処理した。その合計、脱水、水洗、
乾燥、粉砕した。この物の化学組成はMg0.85Ni
0.15(OH)であった。粉末X線回折パターンは
Mg(OH)と同様の回折パターンを示した。
【0027】この複合金属水酸化物を空気雰囲気中シリ
コニット炉を用いて500℃、5分間(参考例1)、7
50℃、30分間(参考例2)それぞれ焼成した。得ら
れた複合金属酸化物の化学組成、粉末X線回折、BET
比表面積、平均2次粒子径を測定した。結果を表1に示
す。
【0028】実施例3 砂濾過、脱炭酸処理した海水150リットル(Mg2+
=0.052モル/リットル、12℃)を容量200リ
ットルの反応槽に入れ、撹拌機で撹拌しつつ塩化第2銅
を0.15モル加え、溶解した。1モル/リットルの水
酸化カルシウムを7.02リットル(MgとCaの合計
当量の0.88当量に相当、15℃)加えて反応させ
た。濾過、脱水後、2モル/リットルの塩化カルシウム
水溶液に乳化し、100℃で1時間加熱した。その後脱
水、水洗、乾燥、粉砕した。この物の化学組成はMg
0.96Cu0.04(OH)であった。粉末X線回
折パターンはMg(OH)と同様のパターンを示し
た。
【0029】この複合金属水酸化物を空気中、シリコニ
ット炉を用いて、750℃で30分間焼成した。この酸
化物の試験結果を表1に示す。
【0030】参考例3 沸騰させた後、窒素ガスを吹込み脱酸素処理した脱イオ
ン水に硝酸マグネシウムと塩化コバルトを溶解し、Mg
2+=1.0モル/リットル、Co2+=0.20モル/
リットルの混合水溶液6リットルを、容量10リットル
の反応槽に入れ撹拌しながら、窒素ガス雰囲気中で4モ
ル/リットルの水酸化ナトリウムを3リットル(20
℃)加えて反応させた。反応物を母液と共に窒素ガス雰
囲気中98℃で3時間加熱後、濾過、水洗、乾燥、粉砕
した。この物の化学組成はMg0.80Co
0.20(OH)であった。粉末X線回折パターン
は、Mg(OH)と同様のパターンを示した。
【0031】この複合金属水酸化物を窒素雰囲気中、シ
リコニット炉を用いて、450℃で5分間焼成した。こ
の酸化物の試験結果を表1に示す。
【0032】実施例4、5 脱酸素処理した脱イオン水に塩化マグネシウムと塩化マ
ンガン(実施例4)または硫酸第1鉄(実施例5)を溶
解した混合水溶液4リットル(15℃)を容量10リッ
トルの反応槽に入れ、撹拌しながら脱酸素処理した2モ
ル/リットルの水酸化ナトリウム4リットルを加えて反
応させた。得られた反応物を母液と共にオートクレーブ
に入れ、140℃で2時間加温加圧後、濾過、水洗、乾
燥、粉砕した。以上の操作は全て窒素ガス雰囲気下で実
施した。この物の化学組成はMg0.90Mn0.10
(OH)(実施例4)およびMg0.90Fe
0.10(OH)(実施例5)であった。これらの粉
末X線回折パターンはMg(OH)と同様のパターン
を示した。これらの複合金属水酸化物をシリコニット炉
を用いて窒素雰囲気中、800℃で30分間焼成した。
試験結果を表1に示す。
【0033】比較例1、2 市販の高活性酸化マグネシウムおよび中活性酸化マグネ
シウム2種類の試験結果を表1に示す。
【0034】比較例3 実施例1において、Mg2+=1.1モル/リットル、
Zn2+=0.3モル/リットルの混合水溶液(10
℃)6リットルと、2モル/リットルの水酸化カルシウ
ム(10℃)3リットルとを反応させた以外は、実施例
1と同様に操作して水酸化物を製造した。得られた水酸
化物の粉末X線回折パターンは、水酸化マグネシウムと
同様のMg1−xZn(OH)と(0.3−x)Z
n(OH)1.6Cl0.4との混合物のパターンを示
した。Zn/Mgのモル比は0.30であった。この物
を500℃で5分間焼成した物の試験結果を表1に示
す。
【0035】比較例4 参考例1において、混合水溶液としてMg2+=0.5
4モル/リットル、Ni2+=1.26モル/リットル
を用いた以外は参考例1と同様に操作して水酸化物を得
た。この物の化学組成はMg0.30Ni0.70(O
H)であった。粉末X線回折パターンはMg(OH)
と同様であった。この複合水酸化物を窒素雰囲気中、
500℃で5分間焼成した。酸化物の試験結果を表1に
示す。
【0036】 表1 例 粉末X線回折 BET比表面積 平均2次粒子径 (m/g) (μm) 実施例1 MgOと同じ 181 0.24 実施例2 MgOと同じ 42 0.27 参考例1 MgOと同じ 220 0.31 参考例2 MgOと同じ 40 0.33 実施例3 MgOと同じ 44 0.30 参考例3 MgOと同じ 212 0.72 実施例4 MgOと同じ 34 0.63 実施例5 MgOと同じ 32 0.48 比較例1 MgOと同じ 148 5.52 比較例2 MgOと同じ 32 4.16 比較例3 MgOとZnO 126 1.73 比較例4 MgOと同じ 141 0.46
【0037】実施例6(クロロプレンゴムの受酸剤) クロロプレンゴムに受酸剤として、表2に示す酸化マグ
ネシウム系化合物を下記の通りに配合した。 クロロプレンゴム(昭和電工デュポン(株)製、Neoprene GS) 100部 受酸剤 4部 酸化亜鉛(正同化学(株)製、亜鉛華1号) 5部 ステアリン酸(和光純薬(株)製、試薬1級) 1部 カーボンブラック(東海電極(株)製、シーストS) 30部 上記配合物を、オープンロールを用いて均一に混合後、
ムーニースコーチ試験を行うと共に、153℃で30分
間プレス加硫して物性を測定した。試験結果を表2に示
す。
【0038】本発明の酸化マグネシウム系固溶体は、酸
化マグネシウムと比較して、著しく改善された貯蔵安定
性(ムーニースコーチ性)を示すと共に、加硫後のゴム
物性が改善されていた。特に耐水性、圧縮永久歪、モジ
ュラスが改善されていた。
【0039】 表2 酸化マグネシウム系化合物の種類 実施例 参考例 比較例 1 1 3 1 3 4 貯蔵安定性 オリジナル 最小粘度Vm(ムーニー) 30.4 30.9 29.9 29.0 29.2 29.5 T 34.8 35.7 34.0 31.2 30.7 26.2 T35 62.0 65.7 61.8 50.5 48.0 36.5 加硫ゴムの物性 100%モジュラス 30 32 30 27 26 24 300%モジュラス 125 130 114 109 102 95 引張強さ 215 220 219 207 199 190 伸び(%) 520 518 522 540 558 565 硬度 66 67 67 65 64 62 圧縮永久歪(%) 54.6 53.2 54.5 56.3 57.0 57.9 耐水性 9.5 6.2 5.3 10.6 10.4 4.5 注:貯蔵安定性;ムーニースコーチ、125℃ 圧縮永久歪;100℃、22時間後 耐水性;70℃で7日間浸漬後の体積増加率(%)。 単位:モジュラス(kgf/cm)、引張強さ(kgf/cm
【0040】 実施例7(ポリエステル樹脂の増粘剤としての利用) ポリエステル樹脂のSMC(シートモールディングコン
パウンド)用増粘剤としての性能を調べるため、不飽和
ポリエステル樹脂(日本触媒(株)製、エポラックN−2
1)100部、炭酸カルシウム(日東粉化(株)製、NS
−100)、酸化マグネシウム系増粘剤1.0部をホモ
ジナイザーで2分間混合後、30℃のオーブンに入れ、
粘度の経時変化をブルックフィールド粘度計を用いて測
定した。試験結果を図1に示す。図1中、記号1は実施
例2の複合金属酸化物を添加した場合、記号2は参考例
2の複合金属酸化物を添加した場合を示す。記号3は比
較例2で使用した市販酸化マグネシウムを添加した場合
を示す。理想的な増粘剤としては、初期粘度が低く、そ
の後S字型のシャープな増粘性を示し、かつ最終到達粘
度が高いことである。図1から、本発明の酸化マグネシ
ウム系固溶体は、市販酸化マグネシウムよりも理想に近
い増粘剤であることがわかる。
【0041】 実施例8(EVAからの酢酸発生の抑制と酢酸臭の抑
制) EVA(三井デュポン(株)製、ELVALOY 74
1)100部に、酸化マグネシウム系化合物0.5部を
混合し、オープンロールを用いて約140℃で混練して
試料とした。この試料1.0gを窒素ガスフロー下にD
TA装置を用いて、200℃に昇温し、60分間維持し
て、熱分解により発生した酢酸を脱イオン水に吸収さ
せ、水酸化ナトリウムで中和滴定し、酢酸の量を定量し
た。試験結果を表3に示す。
【0042】 表3 MgO系化合物 酢酸発生量(mg/g−試料) 実施例1の試料 2.1 比較例1の試料 3.4 ブランク 5.8
【0043】実施例9 下記配合のポリ塩化ビニル ポリ塩化ビニル(信越化学(株)製、分子量700) 100部 ステアリン酸亜鉛(正同化学(株)製) 0.5部 酸化マグネシウム系化合物 1.0部 をオープンロールを用い、170℃で混練した。このシ
ートの一部を試料として、180℃でコンゴーレッド法
(JIS K6723−1969)により熱安定時間を
測定した。試験結果を表4に示す。
【0044】 表4から、本発明の酸化マグネシウム系固溶体は、酸化
マグネシウムに比して優れた熱安定性を示すことがわか
る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、低毒性を維持して酸、
ハロゲンに対する反応性に優れ、かつ吸湿性の改善され
た新規な酸化マグネシウム系固溶体が提供される。該酸
化マグネシウム系固溶体は、樹脂および/またはゴム用
受酸剤、増粘剤、熱安定剤、消臭剤、耐候性改良剤とし
ての優れた特性を呈する。更に本発明によれば、上記酸
化マグネシウム系固溶体を配合した樹脂および/または
ゴム組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化マグネシウム系固溶体が有する増
粘効果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 実施例2の複合金属酸化物 2 参考例2の複合金属酸化物 3 比較例2の市販酸化マグネシウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 21/00 C08L 21/00 C09C 3/08 C09C 3/08 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 101/00 C08L 21/00 C01G 1/00 - 57/00 CA(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100重量部の樹脂および/またはゴム
    と0.001〜20重量部の式(1) Mg1−x2+ x O (1) (式中、M2+はMn2+,Fe2+,Cu2+および
    Zn2+からなる群から選ばれた二価金属イオンの少な
    くとも一種を示し、xは0.001<x<0.5の範囲の
    数を示す) の酸化マグネシウム系固溶体である複合金属酸化物とか
    らなる樹脂および/またはゴム組成物。
  2. 【請求項2】 式(1)の複合金属酸化物が、式(2) Mg1−x(Zn2+O (2) (式中、xは式(1)と同じ意味を表す) の複合金属酸化物である請求項1記載の樹脂および/ま
    たはゴム組成物。。
  3. 【請求項3】 式(1)の複合金属酸化物が、高級脂肪
    酸類、リン酸エステル、シラン、チタネートおよびアル
    ミニウム系カップリング剤、および多価アルコールと脂
    肪酸のエステル類、高級脂肪酸の金属塩からなる群から
    選ばれた表面処理剤の少なくとも一種で表面処理されて
    なる請求項1記載の樹脂および/またはゴム組成物。
  4. 【請求項4】 ゴムが、クロロプレンゴム、クロロスル
    ホン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、塩
    素化または臭素化ブチルゴム、塩素化ポリエチレンゴム
    およびフッ素ゴムから選ばれた少なくとも一種のゴムで
    あり、複合金属酸化物が、該ゴムの受酸剤または加硫剤
    である請求項1記載の樹脂および/またはゴム組成物。
  5. 【請求項5】 樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニ
    ル樹脂、フェノール樹脂から選ばれた少なくとも一種の
    樹脂であり、複合金属酸化物が、該樹脂の増粘剤である
    請求項1記載の樹脂および/またはゴム組成物。
  6. 【請求項6】 式(3) Mg1−x2+ (OH)(3) (式中、M2+およびxは式(1)と同じ意味を表す) の水酸化マグネシウム系固溶体を400〜1000℃で
    焼成することからなる請求項記載複合金属酸化物の
    製造方法。
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