JP3384681B2 - マッサージ装置 - Google Patents

マッサージ装置

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JP3384681B2
JP3384681B2 JP14812196A JP14812196A JP3384681B2 JP 3384681 B2 JP3384681 B2 JP 3384681B2 JP 14812196 A JP14812196 A JP 14812196A JP 14812196 A JP14812196 A JP 14812196A JP 3384681 B2 JP3384681 B2 JP 3384681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーム機構の出力
端に取り付けた施療子によって、人体にマッサージを施
すマッサージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、椅子の背もたれにマッサージ
機構を組み込んで、椅子に座った被施療者の背中等にマ
ッサージを施すマッサージ装置が普及している。例えば
図22に示すマッサージ装置は、椅子のフレーム(10)
に、昇降駆動機構(80a)を介して往復駆動機構(80b)を連
結すると共に、該往復駆動機構(80b)の出力部にアーム
(61)を突設し、該アーム(61)の先端部に施療子(60)を取
り付けたものである。昇降駆動機構(80a)及び往復駆動
機構(80b)は夫々駆動源としてモータ(図示省略)を具え
ており、該モータの回転は減速機構(図示省略)によって
減速され、出力部に往復動となって伝えられる。
【0003】上記マッサージ装置においては、先ず、被
施療者(9)の身体に合わせて施療子(60)の初期位置を決
める。この際、リモートコントローラ等の操作により前
記昇降駆動機構(80a)や往復駆動機構(80b)を動作させ
て、施療子(60)を初期位置まで移動させる。その後、昇
降駆動機構(80a)及び往復駆動機構(80b)のモータを正逆
に回転させることによって、アーム(61)が一定の範囲で
昇降すると同時に前後に揺動し、施療子(60)によって被
施療者(9)にマッサージが施されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しなしながら、従来の
マッサージ装置においては、昇降駆動機構(80a)及び往
復駆動機構(80b)が、予め規定された1或いは複数の変
位パターンに従って一定範囲で往復動作を行なうに過ぎ
ないため、被施療者(9)自身が常に被施療部を施療子(6
0)へ押し付けて、適切な接触力が得られる様に調整せね
ばならない。従って、被施療者(9)に与えるべき接触力
は被施療者(9)の恣意に任されることになる。又、被施
療部の柔らかさは被施療者毎にまちまちであるため、従
来の様に所定の変位パターンによる揉み動作では、施療
子が被施療部に対して滑ることがある。このため、従来
のマッサージ装置では、充分な施療効果が得られない問
題があった。
【0005】本発明の目的は、被施療部の柔らかさに応
じ、施療子に滑りの生じない適切な接触力によるマッサ
ージ動作を実現出来るマッサージ装置を提供し、充分な
施療効果を得ることである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るマッサージ装
置は、アクチュエータによって往復駆動されるアーム機
構の出力端に施療子を具え、アクチュエータの動作は制
御回路によって制御される。アクチュエータには、その
出力端が発揮する力の大きさを検出するための力センサ
ーが連繋している。又、制御回路は、被施療部が弾性部
材であると仮定した場合の該被施療部の弾性係数を設定
するためのパラメータ設定手段と、被施療部が弾性部材
であると仮定した場合の該被施療部に与えるべき弾性変
位量を時間の関数として生成する弾性変位量生成手段
と、生成された弾性変位量に被施療部の弾性係数を乗算
して弾性作用力を算出し、該弾性作用力に基づいて、被
施療部との接触点における力指令値を作成する力指令値
作成手段と、算出された力指令値をアクチュエータ出力
端における力指令値に変換する座標変換手段と、アクチ
ュエータ出力端における力指令値と前記力センサーによ
って検出された力現在値との偏差に基づいて、アクチュ
エータを制御する力制御手段とを具えている。
【0007】上記マッサージ装置は、アクチュエータの
制御に力制御方式を採用しており、該力制御において
は、力指令値として、従来の力制御の如く所定の力パタ
ーンを与えるのではなく、被施療部が弾性部材であると
仮定して、その弾性変位量を所定のパターンで与え、該
弾性変位量に被施療部の弾性係数を乗算することによっ
て、力指令値を作成している。従って、弾性係数を、被
施療部の柔らかさに応じて適宜変化させることによっ
て、施療子に滑りの生じない適切な接触力を力指令値と
して与えることが出来る。又、基本的には力制御が採用
されているので、被施療者の姿勢に拘わらず、常に適切
な接触力を被施療部に与えることが出来、これによって
高い施療効果が得られる。
【0008】具体的には、弾性変位量生成手段は、被施
療部に対して垂直の変位量と水平の変位量を生成するも
のである。ここで、垂直の変位量を適当な大きさに設定
すれば、施療子の滑りを防止し得る大きさの摩擦力を、
被施療部との間に発生させることが出来る。
【0009】又、力指令値作成手段は、前記弾性作用力
に、所定の予圧力を加算して、被施療部との接触点にお
ける力指令値を作成するものである。この場合、予圧力
の付加によって、施療子を被施療部に一定力で押し付け
た状態を維持しつつ、施療子のマッサージ動作が行なわ
れるので、指圧効果が得られると共に、被施療部との滑
りが防止される。
【0010】更に具体的構成において、アクチュエータ
には、その出力端の変位を検出するための変位センサー
が連繋し、制御回路は、変位センサーの検出信号に基づ
いて、施療子の被施療部との接触点における変位量を算
出する第1演算処理手段と、前記生成された弾性変位量
に、被施療部の変位についての遅れ補償を施して、変位
参照値を算出する第2演算処理手段と、第1及び第2演
算処理手段によって算出された変位量と変位参照値の偏
差を算出する第3演算処理手段と、算出された偏差に基
づいて、被施療部の弾性係数を適応的に変化させる適応
制御手段とを具えている。
【0011】該具体的構成において、パラメータ設定手
段によって設定された被施療部の弾性係数が、実際の被
施療部の弾性に応じた適切な値からずれている場合、施
療子の被施療部との接触点における変位量と変位参照値
の間には、弾性係数のずれによる偏差が生じる。そこ
で、該偏差に基づいて、被施療部の弾性係数を適応的に
変化させることによって、弾性係数は、実際の被施療部
の弾性に応じた適切な値に修正されることになる。
【0012】他の具体的構成においては、アクチュエー
タには、その出力端の変位を検出するための変位センサ
ーが連繋し、制御回路は、力センサーの検出信号に基づ
いて、施療子が被施療部に与える滑り方向の力成分を導
出し、該力成分から被施療部の滑り方向の変位速度を算
出する第1演算処理手段と、変位センサーの検出信号に
基づいて、施療子の滑り方向の変位速度を算出する第2
演算処理手段と、第1及び第2演算処理手段によって算
出された被施療部の変位速度と施療子の変位速度の差に
基づいて、施療子の被施療部に対する滑りの有無を検出
する滑り検出手段を具え、滑りが検出されたとき、パラ
メータ設定手段によって被施療部の弾性係数を変更する
ことが可能である。
【0013】該具体的構成において、施療子が被施療部
に与える滑り方向の力成分と、被施療部の滑り方向の変
位速度との間の関係は、例えば1次遅れの伝達関数によ
って表わすことが出来、第1演算処理手段は、この関係
に基づいて、被施療部の滑り方向の変位速度を算出す
る。滑りが生じていないときは、第1演算処理手段によ
って算出された被施療部の変位速度と、第2演算処理手
段によって算出された施療子の変位速度は互いに一致す
るが、滑りが生じたときには、両変位速度に差が生じる
ことになる。この場合、例えば被施療部の弾性係数を減
少させることによって、以後のマッサージ動作における
滑りの発生を防止することが出来る。
【0014】更に他の具体的構成において、アクチュエ
ータには、その出力端の変位を検出するための変位セン
サーが連繋し、制御回路は、力センサーによる検出信号
と変位センサーによる検出信号に基づいて、施療子の動
作についての評価値を算出する評価手段を具え、算出さ
れた評価値に基づいて、施療部の動作を規定する制御パ
ラメータの変更が可能である。
【0015】該具体的構成においては、力センサーによ
る検出信号から被施療部に対する押圧力を導出すること
が可能であり、変位センサーによる検出信号から被施療
部の変位量を導出することが可能であるので、例えば押
圧力と変位量を互いに乗算することによって、被施療部
に与えるエネルギーが算出される。そこで、このエネル
ギーを評価値として、評価値が大きい程、高い施療効果
を与えたものと判定する。そして、評価値が小さい場合
は、より大きな評価値が得られる様、弾性係数などの制
御パラメータを変更する。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るマッサージ装置によれば、
被施療部の柔らかさに応じて、弾性係数を適切な値に設
定することにより、施療子に滑りの生じないマッサージ
動作を実現することが出来る。然も、力制御の採用によ
って、所期の接触力を被施療部に与えることが出来、こ
れによって高い施療効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係るマッ
サージ装置は、図1に示す如く椅子のフレーム(1)に取
り付けられており、開閉可能な一対の施療子(6)(6)に
よって、被施療者の肩を揉む2本の指片(指1及び指2)
が構成されている。尚、図1に示すマッサージ装置は、
両肩に対応した位置に左右一対が取り付けられるが、こ
れらは同一の構成を有しているので、一方については図
示及び説明を省略する。
【0018】図示の如く、フレーム(1)には固定ベース
(11)が固定され、該固定ベース(11)上に、垂直の出力軸
を有する第1モータ(2)が取り付けられている。第1モ
ータ(2)の出力軸には、昇降ベース(21)が連結され、該
昇降ベース(21)上に、前後水平方向の出力軸を有する第
2モータ(3)が取り付けられている。第2モータ(3)の
出力軸には、前後水平方向の移動が案内された往復ブロ
ック(31)が連繋している。従って、往復ブロック(31)
は、第1モータ(2)によって垂直のX軸方向に往復駆動
が可能であると共に、第2モータ(3)によって水平のY
軸方向に往復駆動が可能である。
【0019】往復ブロック(31)には、一対の施療子(6)
(6)を具えたヘッド(41)が取り付けられており、該ヘッ
ド(41)は、往復ブロック(31)上に取り付けられた第3モ
ータ(4)によってφ軸回りに回転駆動される。又、一対
の施療子(6)(6)は、ヘッド(41)に取り付けられた第4
モータ(5)によってθ軸回りに開閉駆動される。
【0020】上述の如く、一対の施療子(6)(6)は、図
1中に示すX軸方向、Y軸方向、φ軸回り、及びθ軸回
りの合計4自由度についての駆動が可能であって、これ
ら4軸についての駆動を互いに協調させることによっ
て、様々なモードのマッサージ動作が実現される。以
下、図1に示す本発明のマッサージ装置をMTU(Mecha
notherapy Unit)と称する。
【0021】図2は、上記MTUにおいて、任意の1軸
についての駆動制御系を表わしている。尚、他の3軸に
ついても同様の駆動制御系が構成されており、前記第1
乃至第4モータ(2)(3)(4)(5)を図2中ではモータ(8
2)で代表している。従って、以下の制御動作は、各モー
タ(2)(3)(4)(5)を駆動源とする4つの駆動制御系の
夫々について実行される。
【0022】モータ(82)はモータドライバ(81)から供給
される電流によって駆動される。該モータ(82)には、出
力軸の回転角度を検出するための角度センサー(83)と、
出力軸が発揮する力を検出するための力センサー(84)が
内蔵されている。斯くして、モータドライバ(81)、モー
タ(82)、角度センサー(83)及び力センサー(84)を具えた
アクチュエータ(8)が構成される。
【0023】アクチュエータ(8)を駆動制御するべく、
マイクロコンピュータからなる制御回路(7)が装備され
ている。該制御回路(7)には、後述の制御動作に必要な
データを格納するためのメモリ(71)が接続されている。
【0024】被施療者がMTUに対して各種のデータや
指令を与えるための遠隔制御器(以下、リモコンという)
(72)が装備されており、該リモコン(72)からの制御信号
はインターフェース(73)を介して制御回路(7)へ入力さ
れる。又、アクチュエータ(8)の角度センサー(83)及び
力センサー(84)による検出信号はA/Dコンバータ(74)
を介して制御回路(7)へ入力される。これらの入力信号
に応じて制御回路(7)はアクチュエータ(8)に対する制
御信号を作成し、該制御信号はD/Aコンバータ(75)を
経て、アクチュエータ(8)のモータドライバ(81)へ供給
される。この結果、アクチュエータ(8)のモータ(82)が
駆動され、後述の各種動作が実現されるのである。
【0025】図3は、上記駆動制御系の制御回路によっ
て構成される制御ブロックを表わしており、各種の指令
を発するマッサージ動作制御システム(701)とMTU(70
6)の間には、力制御系と位置制御系が介在している。力
制御系を構成している力センサ(708)(図2では力センサ
ー(84))の検出信号と、位置制御系を構成している位置
センサ(714)(図2では角度センサー(83))の検出信号
は、マッサージ動作制御システム(701)へ供給される。
【0026】力制御系において、マッサージ動作制御シ
ステム(701)から発せられる指令には、後述する直接関
節力指令値τsd、予圧力指令値Fsd、バネ変位指令m、
接触点初期位置Pt0、及び直接関節位置指令値θsdが含
まれる。予圧力指令値Fsdは後述する変換行列Σ(702)
によって指座標における予圧力に変換される。又、バネ
変位指令mは後述する変換行列Ω(703)によって指先座
標におけるバネ作用力に変換される。そして、予圧力と
バネ作用力が加算されて、指先力指令値Fdが作成され
る。
【0027】指先力指令値Fdは、更に転置ヤコビアン
行列JcT(704)によって関節力に変換された後、直接関
節力τsdと加算されて、関節力指令値τdが作成され、
該関節力指令値τdは力サーボ制御器(705)へ供給され
る。又、バネ変位指令mは、施療対象(707)、即ち人体
の変位についての遅れを補償するための対象ダイナミッ
クス補償系G(709)を経て、指先変位参照値mtに変換さ
れる。一方、MTU(706)の関節位置θと初期接触点に
対応する関節位置θ0との偏差、即ち関節位置の変化
が、キネマティクス変換器(710)を経て指先位置の変化
(指先変位)に変換される。そして、前記の指先変位参照
値mtと指先変位との偏差eが算出され、マッサージ動
作制御システム(701)へ供給される。該偏差eは、対象
となる被施療部の柔らかさ或いは弾性についての予測誤
差を表わしており、この値に応じて後述のバネ定数Kが
変更される。
【0028】又、バネ変位指令mは積算器Σp(711)を経
て積算され、更に接触点初期位置Pt0と加算された後、
キネマティクス逆変換器(712)へ入力される。これによ
って得られる関節位置は直接関節位置指令値θsdと加算
されて、関節位置指令値θdが作成され、該関節位置指
令値θdは位置サーボ制御器(713)へ供給される。力サー
ボ制御器(705)の出力と位置サーボ制御器(713)の出力は
加算され、実関節力τとなって、MTU(706)へ加えら
れる。この結果、MTU(706)が発揮する力Fによって
施療対象(707)にマッサージが施されることになる。
尚、上述の力制御系及び位置制御系は、4つの関節軸
(X軸、Y軸、φ軸及びθ軸)の夫々について、任意の何
れか一方の制御系をオン、他方の制御系をオフとして、
関節軸毎に制御方式を切り替える。
【0029】マッサージ動作制御システム(701)は、図
4に示す如く、肩揉み位置検索動作タスク(721)、なら
い面検索動作タスク(722)、揉み動作タスク(723)、制御
パラメータ調整タスク(724)、指先滑り検知タスク(725)
及び揉み動作評価タスク(726)の6つのタスクを実行す
ることが可能である。以下、各タスクを実行するための
制御手続きについて説明する。
【0030】肩揉み位置探索動作タスク 肩揉み位置検索動作は、施療子を被施療者の肩揉み位置
まで移動させて、2本の指片を肩に接触させるための動
作であって、背面検索動作、両指着地動作、及び揉み姿
勢調節動作から構成される。図5はMTUを模式的に表
わしたものであって、図中において、φ軸よりも先端側
をリスト、φ軸のx−y座標上での位置をリスト位置と
いう。又、φ軸が時計方向に回転するとき、遅れ側の指
片を指1、進み側の指片を指2という。
【0031】(1) 背面検索動作 背面検索動作は、図6に示す如くリストを被施療者に向
けて前進させて、基準となる指1を被施療者の背面に適
度な高さで接触させる動作である。該動作においては、
図示の如く被施療者の体格によって背面の高さが異なる
ため、リストは、被施療者に向けて前進させると共に、
高さ位置の調節を行なう必要がある。
【0032】図17は、背面検索動作における制御手続
きを表わしている。尚、図17中で使用されている変数
は、図6中に定義されている。先ずステップS11に
て、x軸及びy軸については位置サーボをオンとする一
方、φ軸及びθ軸については、力目標値を零とする力サ
ーボをオンとした後、ステップS12にて、y軸につい
ての位置目標値を更新することによって、一定速度でy
軸を移動させる。そして、ステップS13では、指1が
被施療者に接触したか否かを判断し、YESの場合は、
y軸の動作を停止して、ステップS15にて後述の両面
着地動作へ移行する。標準の座高を有する被施療者につ
いては、ステップS13にてYESと判断され、被施療
者の背面検索が終了する。尚、施療子の指片が被施療部
に接触したか否かは、例えば指片に接触センサーを設け
ることによって検出することが出来るが、本実施例で
は、力センサーによって検出される反力が所定の閾値を
上回ったとき、指片が被施療部に接触したものと判定す
る。
【0033】これに対し、座高が標準よりも高い被施療
者や標準よりも低い被施療者については、ステップS1
3にてNOと判断される。そして、ステップS16にて
指2の接触を判断する。ここで、座高の高い被施療者に
ついてはYESと判断される。次にステップS17にて
y軸の動作を停止して、ステップS18にて、リストを
更に上方に移動させることが出来るか否かを判断する。
ここで、YESと判断されたときは、ステップS19に
移行して、x座標値を変えずに背面検索初期位置までリ
ストを移動させ、更にステップS20にて、リストの開
き距離Lの1/2の距離だけx軸を上方へ移動させた
後、ステップS12に戻る。これによって、リストの高
さ位置を調節した上で、再度、y軸の移動が行なわれる
ことになる。ステップS18にてNOと判断されたとき
は、ステップS21で対象が無いものと判断する。
【0034】座高の低い被施療者については、ステップ
S16にてNOと判断される。この場合、ステップS2
2へ移行して、y軸が背面標準位置から更に許容偏差だ
け前進したどうかを判断し、NOのときはステップS1
2へ戻り、YESのときは、ステップS23でy軸の動
作を停止する。その後、ステップS24にて、リストを
更に下方へ移動させることが出来るか否かを判断する。
ここで、YESと判断されたときは、ステップS25に
移行して、x座標値を変えずに背面検索初期位置までリ
ストを移動させ、更にステップS26にて、リストの開
き距離Lの1/2の距離だけx軸を下方へ移動させた
後、ステップS12に戻る。これによって、リストの高
さ位置を調節した上で、再度、y軸の移動が行なわれる
ことになる。ステップS24にてNOと判断されたとき
は、ステップS27で対象が無いものと判断する。上述
の手続きによって、指1のみが被施療者の背面に接触し
た状態が実現される。
【0035】(2) 両指着地動作 両指着地動作は、図7に示す如くリストを前進させつ
つ、両指を閉じて、両指を被施療者の肩に接触させる動
作である。該動作においては、被施療者の体格に応じて
肩の位置が異なるため、両指で肩を挟み込むことが出来
るリスト位置を設定する必要がある。
【0036】図18は、両指着地動作における制御手続
きを表わしている。尚、図18中で使用されている変数
は、図7中に定義されている。先ずステップS31に
て、x軸及びφ軸については、力目標値を零とする力サ
ーボをオンとする一方、y軸及びθ軸については位置サ
ーボをオンとする。又、ステップS32では、y軸フラ
グ及びθ軸フラグをオンとする。
【0037】次にステップS33にて、y軸フラグ及び
θ軸フラグがオンならば、両軸の位置目標値を更新する
とによって、y軸を前進方向へ、θ軸を閉じ方向へ一定
速度で移動させる。続いてステップS34にて、指2が
被施療者に接触したかどうかを判断し、YESの場合
は、ステップS35にてy軸及びθ軸の動作を停止させ
る。そして、ステップS36では、角度φの現在値が所
定の閾値φuを下回ったかどうかを判断し、YESのと
きは、両指が被施療者の肩を挟み込んだものと判定し
て、ステップS37の肩揉み位置推定動作へ移行する。
その後、ステップS38にて、リストを肩揉み推定位置
へ移動させた後、ステップS39にてならい面検索動作
へ移行する。
【0038】一方、ステップS36にてNOと判断され
たときは、リストの位置が低すぎるものと判定し、更に
ステップS40にてリストを更に上昇させることが出来
るかどうかを判断し、YESのときは、ステップS4
1、S42にてリストを上昇させた後、ステップS43
にて前述の背面検索動作へ戻る。ステップS40にてN
Oと判断されたときは、ステップS50の異常終了動作
へ移行する。又、ステップS34にてNOと判断された
ときは、ステップS44にて、θ軸フラグがオンである
かどうかを判断し、YESのとき、即ちθ軸が動作中の
ときは、ステップS45にて、角度θが所定の下限値θ
uを下回ったか否かを判断し、YESのときはステップ
S46にてθ軸の動作を停止させると共に、θ軸フラグ
をオフとする。
【0039】その後、ステップS47にて、y軸フラグ
がオンであるかどうかを判断し、YESのとき、即ちy
軸が動作中のときは、ステップS48にて、y座標値が
所定の下限値yuを下回ったか否かを判断し、YESの
ときはステップS49にてy軸の動作を停止させると共
に、y軸フラグをオフとし、ステップS50の異常終了
動作へ移行する。一方、ステップS45にてNOと判断
されたときは、ステップS51にてy軸フラグがオンで
あるかどうかを判断し、YESのとき、即ちy軸が動作
中のときは、ステップS52にて、y座標値が所定の下
限値yuを下回ったか否かを判断し、YESのときはス
テップS53にてy軸の動作を停止させると共に、y軸
フラグをオフとし、ステップS33へ戻る。
【0040】上述の手続きによって、両指片が被施療者
の肩を両側から挟み込んだ状態が実現されることにな
る。この過程で、x軸機構部及びφ軸機構部が力目標値
を零として力制御されることにより、リストのx軸方向
の位置やφ軸回りの姿勢が被施療者から受ける反力によ
って自動的に調整されて、両指片が無理なく、被施療者
に接触することになる。
【0041】(3) 揉み姿勢調節動作 上述の如く両指片が被施療者に接触すると、そのときの
リストの位置及び姿勢に基づいて、最適な揉み位置が推
定される。
【0042】図8及び図9は、標準肩モデル(図8(b))
に基づいて、実際の肩(図8(a))における肩揉み位置推
定位置Mを導出する原理と手続きを表わしている。図8
(a)中のWは、前記両指着地動作後のリストの位置であ
る。図9の手続きによれば、実際の肩と標準肩モデルの
間に相似的な関係が成り立つことを前提に、標準肩モデ
ルにおいて予め設定されている肩揉み位置に対応する位
置として、実際の肩における肩揉み推定位置が導出され
る。
【0043】次に、肩揉み推定位置へリストを移動させ
る。この際、移動軌跡は、指片の開き角度に応じて、図
8中の所定の経路、、或いはを選択する。図19
は、肩揉み推定位置への移動動作における制御手続きを
表わしている。先ずステップS61にて、φ軸について
は力目標値を零とする力サーボをオン、θ軸については
力目標値を一定の把握力とする力サーボをオンとすると
共に、x軸及びy軸については位置サーボをオンとす
る。
【0044】次にステップS62では、x軸及びy軸に
ついての位置目標値を更新することによって、両軸を夫
々一定軌道に沿って目標点へ移動させる。そして、ステ
ップS63にて、指1の接触力Ft1の絶対値が所定の上
限値Fmaxよりも小さいか否かを判断し、YESの場合
は更にステップS64にて、指2の接触力Ft2の絶対値
が所定の上限値Fmaxよりも小さいか否かを判断する。
ステップS63及びS64にて夫々NOと判断されたと
きは、ステップS68に移行して、x軸及びy軸の動作
を停止する。
【0045】ステップS64にてYESと判断されたと
きは、ステップS65にてリストが目標点に達したか否
かを判断し、NOの場合は、ステップS62に戻ってx
軸及びy軸の移動を続行する。ステップS65にてYE
Sと判断されたときは、ステップS66に移行して、x
軸及びy軸の動作を停止した後、ステップS67にて後
述のならい面検索動作へ移行する。上記手続きによっ
て、リストは、被施療者に無理な力を与えることなく、
被施療者の肩の位置や形状に応じた適切な肩揉み推定位
置へ移動し、位置決めされることになる。
【0046】ならい面検索動作タスク ならい面検索動作は、図10中に矢印で示す如く、リス
トを前記肩揉み推定位置から僅かに上下移動させること
によって、2本の指先を滑らせ、この際の両指先の位置
の変化から、被施療部の傾斜角度を検知するための動作
である。
【0047】図20は、ならい面検索動作における制御
手続きを表わしている。先ずステップS71にて、リス
トが肩揉み推定位置にセットされた状態おける両指先の
位置を記録した後、ステップS72にて、φ軸について
は力目標値を零とする力サーボをオン、θ軸については
力目標値を一定の把握力とする力サーボをオンとすると
共に、x軸及びy軸については位置サーボをオンとす
る。
【0048】その後、ステップS73にて、x軸及びy
軸についての位置目標値を更新することによって、両軸
を夫々一定軌道に沿って目標点へ移動させる。そして、
ステップS74にて、指1の接触力Ft1の絶対値が所定
の上限値Fmaxよりも小さいか否かを判断し、YESの
場合は更にステップS75にて、指2の接触力Ft2の絶
対値が所定の上限値Fmaxよりも小さいか否かを判断す
る。ステップS74及びS75にて夫々NOと判断され
たときは、ステップS81に移行して、x軸及びy軸の
動作を停止する。
【0049】ステップS75にてYESと判断されたと
きは、ステップS76にてリストが目標点に達したか否
かを判断し、NOの場合は、ステップS73に戻ってx
軸及びy軸の移動を続行する。ステップS76にてYE
Sと判断されたときは、ステップS77に移行して、x
軸及びy軸の動作を停止した後、ステップS78にて、
両指先の位置を記録する。その後、ステップS79に
て、同じ動作モードでリストを元の肩揉み推定位置へ移
動させた上で、ステップS80にて後述の揉み動作へ移
行する。上記手続きによって両指先の位置の変化が検知
され、該検知に基づいて、被施療部の傾斜が判明する。
後述の揉み動作においては、前記傾斜を有するならい面
を想定して、該ならい面を基準として揉み動作の制御を
行なう。
【0050】揉み動作タスク 揉み動作の制御においては、図11に示す揉み動作制御
モデルを前提とし、図中に示す変数を定義する。ここ
で、両指先が接触している被施療部は、仮想的にバネ部
材から形成されているものとして、仮想バネ定数及び仮
想バネ変位を想定する。又、両指先の初期接触点位置に
は、前述の手続きによって求めたならい面に沿うならい
動作方向ベクトルを定義すると共に、両指先にローカル
座標(h1,v1)及び(h2,v2)を設定する。そし
て、本発明のMTUにおいては、前記仮想バネ変位に伴
うバネ作用力と予圧力を同時に被施療部に与えて、揉み
動作が行なわれる。
【0051】上記揉み動作制御モデルにおいて、ベース
座標における接触力は下記数1によって表わされる。
【数1】
【0052】又、接触力と定義変数との関係は、下記数
2によって表わされる。
【数2】
【0053】従って、指座標における接触力は、下記数
3によって得られる仮想バネ変位に伴うバネ作用力と、
下記数4によって得られる予圧力の合計値として算出さ
れる。
【数3】
【0054】
【数4】 上記数3は、図3に示す変換行列Ω(703)の入出力関係
を表わし、数4は、図3に示す変換行列Σ(702)の入出
力関係を表わしている。
【0055】指先位置は下記数5によって算出される。
【数5】 数5は、図3に示すキネマティクス逆変換器(712)に対
する入力信号を表わしている。
【0056】関節位置座標は下記数6によって算出され
る。
【数6】 数6は、図3に示すキネマティクス逆変換器(712)の出
力信号を表わしている。
【0057】更に、関節力は下記数7によって算出され
る。
【数7】 数7は、図3に示す転置ヤコビアン行列JcT(704)の入
出力関係を表わしている。
【0058】仮想バネ変位(指先変位)は、関節位置座標
から下記数8によって算出される。
【数8】 数8は、図3に示すキネマティクス変換器(710)の入出
力関係を表わしている。
【0059】各指片のならい動作力は、関節力から下記
数9によって算出される。
【数9】
【0060】揉み動作制御モデルにおいて、被施療部の
ダイナミックスは、下記数10の第1式で表わされる1
次遅れ系を想定するこによって考慮される。数10の第
1式に第2式のZ変換を施すと、第3式で表わされる離
散系が得られる。
【数10】
【0061】制御パラメータ調整タスク 更に、前記の仮想バネ定数を実際の被施療部のバネ性に
適応させるべく、下記数11で表わされる適応アルゴリ
ズムを導入する。ここで、γは適応ゲインであって、e
は指先位置の誤差である。
【数11】
【0062】前記の仮想バネに対するバネ変位指令m
は、図12に矢印で示す如く、両指先の初期接触点位置
Pt10、Pt20を基準として、先ずならい面に対して垂直
の変位指令を与え、その後、ならい面に対して平行な変
位指令を与えることによって、被施療部との摩擦を充分
に確保した揉み動作が実現される。
【0063】指先滑り検知タスク 指先の滑りを検知するべく、図13に示す如くバネ及び
ダンパーが接続されたブロックを指先で移動させる滑り
モデルを想定する。図14は、該モデルをブロック線図
で表わしたものであって、1次遅れ系と摩擦システムか
ら構成される。ここで、1次遅れ系の出力であるブロッ
クの変位Xmの時間微分値と、摩擦システムの出力であ
る指先の変位Xrの時間微分値の差がずり速度となる。
尚、図14中の摩擦システムは解析困難であるが、指先
変位Xrの時間微分値は計測可能である。
【0064】前記1次遅れ系は図15(a)に示す伝達関
数で表わされる。該伝達関数にZ変換を施すことによっ
て、同図(b)に示す離散系伝達関数が得られる。該離散
系伝達関数の入力である滑り方向力成分Fx(k)の時間
微分値は、力センサーによる計測値から求めることが出
来るが、該計測値にはノイズが含まれることになる。図
16は、ノイズW(k)の入力を含めた離散系伝達関数の
状態線図を表わしている。
【0065】そして、上記入力ノイズを除去するべく、
周知のカルマンフィルタを適用する。これによって、下
記数12に示すフィルタ方程式、フィルタゲイン、共分
散方程式、及び初期条件が導出される。該カルマンフィ
ルタの適用によって、ノイズの除去されたブロック変位
Xmの時間微分値が得られることになる。
【数12】
【0066】この様にして算出されたブロック変位Xm
の時間微分値から、計測された指先変位Xrの時間微分
値を減算すれば、ずり速度が精度良く算出され、該算出
結果に基づいて、指先の滑りの有無を正確に判断するこ
とが出来る。
【0067】揉み動作評価タスク 本実施例のマッサージ装置においては、1回の揉み動作
が終了する度に、その揉み動作の評価を行なう。下記数
13は、2本の指片による揉み動作の評価関数を一般的
に表わしたものであって、夫々、接触力、変形エネルギ
ー及び変位量を変数とする関数で表わされている。
【数13】
【0068】具体的には、例えば変形エネルギーに着目
すると、下記数14で定義される評価関数を採用するこ
とが出来る。
【数14】 該評価関数によれば、より小さな力でより大きな変形を
与えることの出来る揉み動作が高い評価を受けることに
なる。
【0069】制御手続き 図21は、揉み動作における制御手続きを表わしてい
る。先ずステップS91にて、全軸についての力サーボ
をオンとし、ステップS92では、適当な予圧力を設定
し、ステップS93では適当なバネ定数を設定する。そ
の後、ステップS94にて、図12の矢印で示すバネ変
位を与えるべくバネ変位指令を更新し、ステップS95
では、前記数3によって算出されるバネ作用力と下記数
4によって算出される予圧力を加算して、指先力指令値
を算出する。そして、ステップS96にて、前記数7に
よって指先力を各軸の関節力に変換した後、ステップS
97にて、該関節力を力サーボの目標値として出力す
る。
【0070】又、ステップS98では関節座標値を計測
し、その後、ステップS99及びS100にて、前記数
8によって指先位置及び指先変位を算出する。続いて、
ステップS101では、前記数10で表わされる対象ダ
イナミックスモデルによって指先変位参照値mtを算出
し、ステップS102にて、指先変位参照値mtと指先
変位との偏差eが算出される。
【0071】更に又、ステップS103では指先力或い
は関節力を計測し、その後、ステップS104にて、前
記数9によって各指の押圧力、或いはならい動作力を算
出する。続いて、ステップS105では、1制御周期だ
け過去の力との差、即ち力差分値を算出する。
【0072】その後、ステップS106では、図14の
滑りモデルにおけるずり速度を算出して、滑りの有無を
検出する。ここで、滑りが検出されなかったときは、ス
テップS107に移行して、前記数11で表わされる適
応アルゴリズムによって、仮想バネ定数を更新した後、
ステップS108へ移行する。一方、滑りが検出された
ときは、仮想バネ定数を更新することなく、ステップS
108へ移行し、1回の揉み動作が完了したか否かを判
断する。ここでNOと判断されたときは、ステップS9
4、S98及びS103に戻って、揉み動作を続行す
る。
【0073】ステップS108にてYESと判断された
ときは、ステップS109に移行して、前記数14によ
って揉み動作の評価を行なう。又、同時に前記ステップ
S106にて滑りが検出されたかどうかについても評価
の対象とする。その後、ステップS110にて揉み動作
を続行するか否かを判断し、YESの場合は、ステップ
S92に戻って、予圧力及びバネ定数を必要に応じて変
更した後、揉み動作を実行する。例えば、ステップS1
06にて滑りが検出された場合において、揉み動作を続
行する場合は、ステップS93にてバネ定数を減少させ
る。
【0074】上記制御手続きによれば、被施療部の柔ら
かさに応じて、被施療部のバネ定数を適応的に調整する
ことが出来、これによって、滑りの生じない適切な接触
力による揉み動作を実現することが出来る。
【0075】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッサージ装置の斜視図である。
【図2】該マッサージ装置の駆動制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】該マッサージ装置の制御ブロック線図である。
【図4】マッサージ動作制御システムによって実現され
る複数のタスクを表わすブロック図である。
【図5】リストの構成を表わす模式図である。
【図6】背面検索動作を説明する図である。
【図7】両面着地動作を説明する図である。
【図8】揉み姿勢調整動作における肩揉み推定位置の導
出原理を説明する図である。
【図9】肩揉み推定位置導出の手続きを表わすフローチ
ャートである。
【図10】ならい面検索動作を説明する図である。
【図11】揉み動作制御モデルを表わす図である。
【図12】バネ変位指令の生成例を表わす図である。
【図13】滑りモデルを表わす図である。
【図14】滑りモデルのブロック線図である。
【図15】滑りモデルにおける1次遅れ系の伝達関数を
表わす図である。
【図16】ノイズの入力を加味した同上伝達関数の状態
線図である。
【図17】背面検索動作の制御手続きを表わすフローチ
ャートである。
【図18】両指着地動作の制御手続きを表わすフローチ
ャートである。
【図19】肩揉み推定位置への移動動作の制御手続きを
表わすフローチャートである。
【図20】ならい面検索動作の制御手続きを表わすフロ
ーチャートである。
【図21】揉み動作の制御手続きを表わすフローチャー
トである。
【図22】従来のマッサージ装置の側面図である。
【符号の説明】
(1) フレーム (2) 第1モータ (3) 第2モータ (4) 第3モータ (5) 第4モータ (6) 施療子 (7) 制御回路 (8) アクチュエータ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータによって往復駆動される
    アーム機構の出力端に施療子が取り付けられ、アクチュ
    エータの動作は制御回路によって制御されるマッサージ
    装置において、アクチュエータには、その出力端が発揮
    する力の大きさを検出するための力センサーが連繋し、
    制御回路は、 被施療部が弾性部材であると仮定した場合の該被施療部
    の弾性係数を設定するためのパラメータ設定手段と、 被施療部が弾性部材であると仮定した場合に、該被施療
    部に与えるべき弾性変位量を時間の関数として生成する
    弾性変位量生成手段と、 生成された弾性変位量に被施療部の弾性係数を乗算して
    弾性作用力を算出し、該弾性作用力に基づいて、被施療
    部との接触点における力指令値を作成する力指令値作成
    手段と、 算出された力指令値をアクチュエータ出力端における力
    指令値に変換する座標変換手段と、 アクチュエータ出力端における力指令値と、前記力セン
    サーによって検出された力現在値との偏差に基づいて、
    アクチュエータを制御する力制御手段とを具えているこ
    とを特徴とするマッサージ装置。
  2. 【請求項2】 弾性変位量生成手段は、被施療部に対し
    て垂直の変位量と水平の変位量を生成する請求項1に記
    載のマッサージ装置。
  3. 【請求項3】 力指令値作成手段は、前記弾性作用力
    に、所定の予圧力を加算して、被施療部との接触点にお
    ける力指令値を作成する請求項1又は請求項2に記載の
    マッサージ装置。
  4. 【請求項4】 アクチュエータには、その出力端の変位
    を検出するための変位センサーが連繋し、制御回路は更
    に、 変位センサーの検出信号に基づいて、施療子の被施療部
    との接触点における変位量を算出する第1演算処理手段
    と、 前記生成された弾性変位量に、被施療部の変位について
    の遅れ補償を施して、変位参照値を算出する第2演算処
    理手段と、 第1及び第2演算処理手段によって算出された変位量と
    変位参照値の偏差を算出する第3演算処理手段と、 算出された偏差に基づいて、被施療部の弾性係数を適応
    的に変化させる適応制御手段とを具えている請求項1乃
    至請求項3の何れかに記載のマッサージ装置。
  5. 【請求項5】 アクチュエータには、その出力端の変位
    を検出するための変位センサーが連繋し、制御回路は更
    に、 力センサーの検出信号に基づいて、施療子が被施療部に
    与える滑り方向の力成分を導出し、該力成分から被施療
    部の滑り方向の変位速度を算出する第1演算処理手段
    と、 変位センサーの検出信号に基づいて、施療子の滑り方向
    の変位速度を算出する第2演算処理手段と、 第1及び第2演算処理手段によって算出された被施療部
    の変位速度と施療子の変位速度の差に基づいて、施療子
    の被施療部に対する滑りの有無を検出する滑り検出手段
    とを具え、滑りが検出されたとき、パラメータ設定手段
    によって被施療部の弾性係数を変更することが可能な請
    求項1乃至請求項3の何れかに記載のマッサージ装置。
  6. 【請求項6】 アクチュエータには、その出力端の変位
    を検出するための変位センサーが連繋し、制御回路は更
    に、力センサーによる検出信号と変位センサーによる検
    出信号に基づいて、施療子の動作についての評価値を算
    出する評価手段を具え、算出された評価値に基づいて、
    施療部の動作を規定する制御パラメータの変更が可能な
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載のマッサージ装
    置。
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