JP3382049B2 - ディジタル移動通信システム及びその子機 - Google Patents

ディジタル移動通信システム及びその子機

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JP3382049B2
JP3382049B2 JP05139395A JP5139395A JP3382049B2 JP 3382049 B2 JP3382049 B2 JP 3382049B2 JP 05139395 A JP05139395 A JP 05139395A JP 5139395 A JP5139395 A JP 5139395A JP 3382049 B2 JP3382049 B2 JP 3382049B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の親機と該親機と
無線通信可能な複数の子機とから成るディジタル移動通
信システム及びその子機に係わり、詳しくは、前記子機
間で前記親機を介さずに直接通信する際の周波数利用効
率低下を防止するための通信スロット設定制御の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】複数の親機と該親機と無線通信を行う複
数の子機から成るディジタル移動通信システムにおい
て、周波数を有効利用するために、通信方式としてTD
MA−TDD方式を採用したものが知られている。
【0003】図8はこの種のディジタル移動通信システ
ムの概略構成図であり、特に、上述した親機(BS)1
と子機2a〜2d(PS1〜4)間で上記TDMA−T
DD方式により無線通信を行っている様子を示したもの
である。
【0004】また、図9は図8に示すシステムにおける
上記親機/子機間通信に係るタイムスロットの構成の一
例を示したものである。すなわち、この親機/子機間通
信において、親機BSは、同図(a)に示すように、送
信4スロット(T1〜T4)、受信4スロット(R1〜
R4)を全て使用し、4多重化による通信を実現してい
る。
【0005】これに対し、子機PS1〜PS4に関して
は、まず、PS1は親機BSとの通信において、同図
(b)に示す如く、親機BSの送信スロットT1を使用
して受信するとともに、親機BSの受信スロットR1を
使用して送信を行っている。
【0006】同様に、子機PS2,PS3,PS4は親
機BSとの通信において、それぞれ同図(c),
(d),(e)に示すように、親機BSの送信スロット
T2,T3,T4を使用して受信するとともに、親機B
Sの受信スロットR2,R3,R4を使用して送信を行
っている。
【0007】一方、図10は上記ディジタル移動通信シ
ステムにおいて、2組の子機すなわちPS1とPS2,
PS3とPS4がそれぞれ子機間直接通信を行う場合の
様子を示したものである。
【0008】また、図11は上記子機間直接通信におい
て、PS1とPS2の組がPS3とPS4の組より早く
子機間直接通信に入った場合におけるタイムスロットの
構成を示したものである。
【0009】すなわち、この場合、まずPS1とPS2
間の通信においては、同図(a),(b)に示すよう
に、PS1は送信スロットT2を使用して送信するとと
もに、受信スロットR2を使用して受信を行い、PS2
ではPS1の送信スロットT2のタイミングで受信し、
PS1の受信スロットR2のタイミングで送信を行って
いる。
【0010】続くPS3とPS4間の通信においては、
同図(c),(d)に示すように、PS3は送信スロッ
トT3を使用して送信するとともに、受信スロットR3
を使用して受信を行い、PS4はPS3の送信スロット
T3のタイミングで受信し、PS3の受信スロットR3
のタイミングで送信を行っている。
【0011】かかる動作条件下での子機間直接通信にお
いて、従来のディジタル移動通信システムでは、PS1
とPS2の組の後に、子機間直接通信を開始するPS3
とPS4の組は、使用する通信スロットの受信レベルを
検出し、この検出受信レベルを基に、既に開始されてい
るPS1,PS2間直接通信で該通信スロットが使われ
ていないことを確認してから、該通信スロットを設定し
て子機間直接通信を開始するようになっていた。
【0012】しかしながら、かかる従来の通信スロット
設定方法では、フェージング等による受信レベルのばら
つきなどによって、正確な送受信タイミングが分からな
いことが多く、図11(d)に示す如く、通信スロット
よりも短いために通信に使用できない時間Δtを生じる
こともあった。その結果、従来では、4多重通信ができ
なくなってしまい、周波数利用効率が低下することにな
った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
のディジタル移動通信システムでは、子機間直接通信を
開始する場合、目的とする通信スロットの受信レベルを
測定し、その受信レベルを基に該通信スロットが使用可
能かどうかを判断していたため、フェージング等による
受信レベルのばらつきなどに起因して正確な送受信タイ
ミングが分からず、図11(d)に示す如く、Δtのよ
うな通信に使用できない時間によって4多重化が実行不
能となり、周波数の利用効率の低下を招来するという問
題点があった。 本発明は上記問題点を除去し、子機間
直接通信を開始する際、フェージング等に左右されるこ
となく上記通信スロットを設定でき、通信に使用できな
い時間を無くして周波数の利用効率を向上させることの
できるディジタル移動通信システムを提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、親機と、当該
親機と通信可能な複数の子機とから成るディジタル移動
通信システムにおいて、前記子機は、他の子機と子機間
直接通信を開始する場合、既に通信中の子機が送信する
信号のパターン及び信号レベルを検出して当該通信中の
子機との同期を確立し、前記子機間直接通信に使用する
通信スロットを決定することを特徴とする。また、本発
明は、親機と、当該親機と通信可能な複数の子機とから
成るディジタル移動通信システムにおける当該子機であ
って、他の子機と子機間直接通信を開始する場合、既に
通信中の子機が送信する信号のパターン及び信号レベル
を検出して当該通信中の子機との同期を確立し、前記子
機間直接通信に使用する通信スロットを決定する子機を
備える。
【0015】
【作用】本発明では、同一通信エリア内で既に通信が行
われている状態から、別の子機が新たに他の子機と子機
間直接通信を開始する場合、この通信開始しようとする
子機は、既に通信している子機が送信する信号のパター
ン及び信号レベルを検出してこれら既に通信中の子機と
の同期を確立した後、その新たな子機間直接通信に使用
する通信スロットを決定するようにしたものである。
【0016】本発明によれば、既に通信中の子機または
親機と同期を確立し、前記子機間直接通信に使用する通
信スロットの決定ができ、通信に使用できない時間を生
じさせることなく、同一周波数での多重化が行えるよう
になる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明に係るディジタル移動
通信端末の一実施例を示す機能ブロック図であり、アン
テナ21、RF部22、モデム部23、TDMA部2
4、コーデック部25、送受器26、操作部27及び制
御部28を具備して構成される。この中で、TDMA部
24は、同期生成部241、UW(ユニークワード)検
出部242、送信回路部243、受信回路部244によ
り構成される。
【0018】このディジタル移動通信端末2は、図8あ
るいは図10に示す如くのディジタル移動通信システム
の子機(PS1〜PS4)として用いられ、制御部28
における上記各回路部の制御によって種々の機能動作を
実施する。以下、その機能動作の1つである子機間直接
通信の概略について説明する。図1に示すディジタル移
動通信端末2を子機(PS1〜PS4)として配置して
成る本発明のディジタル移動通信システムにおいて、こ
れら子機間の直接通信を開始するためには、動作モード
を、子機間直接通信モードに予め設定しておく必要があ
る。
【0019】この子機間直接通信モードの設定は、例え
ば各子機の操作部27からの所定のキー操作によって行
うことができる。子機間直接通信モードが設定される
と、各子機は、子機間直接通信に割り当てられた信号の
みを受信する待受状態に維持される。図2は本発明に係
るディジタル移動通信システムで用いられるチャネル周
波数とキャリア番号の関係を示す図表であり、本実施例
においては、上記子機間直接通信に割り当てられる信号
として、当該図表中のキャリア番号1〜10の10波を
想定している。
【0020】上記待受状態が設定された後、図3に示す
如くの制御シーケンスに従って子機間直接通信が開始さ
れる。すなわち、上記待受状態において、発信側子機
(便宜上、PS1と称する)では、空チャネル検出後、
着信側子機(同、PS2と称する)への呼出信号として
5msに1回の間隔でバーストを10秒間送出する。
【0021】この時、着信側PS2では、子機間直接通
信に割り当てられた周波数を10回変えて順番に非同期
で受信を行うことにより、上記10波の間欠受信を行
う。発信側PS1からの呼出に対し、着信側PS2で
は、自PS宛の呼出を受信し、以後、発信側PS1との
同期を確立するために、当該発信側PS1との間で制御
信号のフォーマットでデータの無い信号の送受信を実行
する。
【0022】この間の動作において、発信側PS1から
の同期信号が受信された着信側PS2では、リンガ音を
発生してオペレータを呼び出す。その後、オペレータが
オフフック操作を行うと、着信側PS2ではこの操作を
応答操作と認識し、発信側PS1に対して応答信号を送
信する。
【0023】一方、着信側PS2から応答信号を受信し
た発信側PS1では、通話チャネルを利用するための前
処理として、通話用の信号フォーマットでデータの無い
信号「Tchアイドル」を送信し、更に、その信号を受
信した着信側PS2では発信側PS1に対して同様の
「Tchアイドル」信号を送信する。この「Tchアイ
ドル」信号の送受を経て、発信側PS1と着信側PS2
との直接通信が可能となる。以上に述べた子機間直接通
信動作では、制御チャネル(Cch)及び通話チャネル
(Tch)に関して、周波数,スロットとも同じものが
用いられる。すなわち、子機間直接通信では、発信側P
S1から着信側PS2の呼出と、その後における発信側
PS1と着信側PS2間の同期信号の送受をCchを用
いて実施した後、その周波数も通信スロットも変えるこ
となく、単にCchからTchへと構成を変更した後、
該Tchを用いて「Tchアイドル」信号の交信を行う
ようになっている。
【0024】ところで、この種の従来装置では、上述し
た子機間直接通信の開始に際して通信スロットを決定す
る場合、この通信スロットが既に行われている子機間直
接通信で使用されていないことを当該通信スロットの受
信レベルの検出結果に基づき判断することにより実現し
ていた。
【0025】これに対し、本発明では、子機間直接通信
を開始しようとする子機が、既に通信中の子機または親
機が送出する信号のパターン及び信号レベルを監視し、
その監視結果に基づき既に通信中の子機または親機と同
期を確立した後、通信スロットを決定することを特徴と
している。
【0026】ここで、ある子機が子機間直接通信を開始
しようとした時、既に実行されている通信の形態として
は、親機と子機間の通常の通信や子機間直接通信が考え
られる。
【0027】図4は、上記通信において親機と子機間あ
るいは子機間で送受される信号の一構成例を示したもの
であって、同図(a)は制御物理スロットの信号フォー
マットを、同図(b)は通話物理スロットの信号フォー
マットを示している。
【0028】同図(a),(b)に示す各スロットの信
号構成において、UWはユニークワードを示しており、
本発明に係るディジタル移動通信端末2が子機間直接通
信を開始する際に、既に通信中の子機または親機との同
期をとるべく監視する信号としては、このユニークワー
ドが想定されている。
【0029】すなわち、図1に示す構成を有する端末2
の動作に関して述べると、この端末2が子機間直接通信
を開始しようとした場合、まず、既に通信中の子機また
は親機が上記制御スロット若しくは通信スロットで送出
する図4(a)または(b)に示す如くのフォーマット
の信号をアンテナ21、RF部22を通して受信し、更
にモデム部23により復調してTDMA部24に転送し
た後、受信回路部244によりその受信処理を行う。
【0030】その際、UW検出部242では上記復調信
号中に含まれるUWの信号パターン及び信号レベルを検
出する。次いで、同期生成部241では、このUW検出
部242の検出結果を参照し、既に通信中の上記子機ま
たは親機との同期確立の制御を行う。
【0031】ここで、同期を確立できた場合、上記端末
2では、制御部28が、TDMA部24の多重化あるい
は分解処理を監視しながら当該同期の確立された既に通
信中の子機または親機と干渉し合わない通信スロットを
決定し、この通信スロットを用いて子機間直接通信を開
始する。
【0032】一方、既に通信中の子機または親機との同
期を確立できない場合、この端末2の制御部28では、
当該端末2自らが持っているタイミングで通信スロット
を決定し、子機間直接通信を開始する。
【0033】このように、本発明では、子機間直接通信
を開始しようとする子機はマスターモードとスレーブモ
ードの2つの動作モードを持ち、同一周波数で既に通信
中の子機または親機が存在しない場合にはマスターモー
ドとなり、その子機自らのタイミングで通信スロットを
決定して子機間直接通信に移行し、他方、既に通信中の
子機または親機が存在する場合にはスレーブモードとな
って、マスターモードの子機またはその通信相手の子機
または親機の送信するユニークワードの信号パターン及
び信号レベルを検出し、同期を確立した後、使用する通
信スロットを決定し、子機間直接通信を開始するもので
ある。
【0034】ここで、仮にスレーブモードのみを持つシ
ステム構成とした場合、子機間直接通信を開始する時点
で既に通信が行われていない状態からはユニークワード
を検出できず、通信スロットを決定できなくなるが、上
述の如くマスターモードを併用することによって、既に
通信中の子機または親機が存在しない状態からも自立的
に子機間直接通信へと移行可能となる。
【0035】以下、本発明に係るディジタル移動通信シ
ステムの子機間直接通信動作の詳細について、発信側P
Sの動作と着信側PSの動作に分け、図5及び図6に示
すフローチャートを参照して説明する。ここで、図5は
発信側PSの動作を示し、図6は着信側PSの動作を示
している。
【0036】まず、新たに子機間直接通信を開始しよう
とする発信側PSでは上述した手順を経て子機間直接モ
ードへの設定が完了した後の待受状態において、発呼ボ
タンが「ON」された否かを監視する(S501)。
【0037】ここで、発呼ボタンが「ON」された場合
(S501Y)、任意の空きチャネルの中から1つのチ
ャネルを選択して設定する(S502)。次いで、この
設定したチャネルを既に使用している子機または親機が
他に存在するか否かを監視する(S503)。
【0038】ここで、他に当該設定チャネルを使用して
いる子機または親機が存在する場合(S503Y)は、
スレーブモード(S504)へと移行し、他に当該設定
チャネルを使用している子機または親機が存在しない場
合(S503N)は、マスタモード(S520)へと移
行する。
【0039】スレーブモードへと移行した場合、次いで
発信側PSは上記設定チャネルを既に使用中の子機また
は親機の動作タイミングに同期をとるための制御動作を
実施する(S505)。そして、既に通信中の子機また
は親機と同期が確立された後、発信側PSは使用できる
通信スロットがあるかどうかを判断し(S506)、こ
こで、使用できるスロットが無ければ(S506N)、
上記S502へと戻り、別のチャネルの設定を行う動作
を行う。
【0040】これに対して、使用できる通信スロットが
あった場合(S506Y)、発信側PSはその通信スロ
ットを使用スロットとして設定し(S507)、以後、
着信側PSとの間の通信手順(図3の制御シーケンス参
照)を実行する。
【0041】最初に、発信側PSは「呼出」を送信し
(S508)、次いで、その「呼出」に対して着信側P
Sより送られてくる「同期」を受信すると(S50
9)、更にその着信側PSに対して「同期」を送信する
(S510)。
【0042】その後、発信側PSではS510で送信し
た「同期」に対して着信側PSから「応答」を受信する
と(S511)、「Tchアイドル」を送信し(S51
2)、更に着信側PSからの「Tchアイドル」を受信
した後(S513)、着信側PSとの通信中の状態へと
移行する(S514)。
【0043】一方、S503において、先に設定したチ
ャネルを既に使用している子機または親機が無く、マス
ターモードへと移行した場合(S520)、発信側PS
は自らが持つタイミングで使用する通信スロットを設定
する(S521)。この通信スロット設定後の動作は、
上記スレーブモードでの動作と同様(S508〜S51
3)に行われ、着信側PSとの子機間直接通信(S51
4)へと進む。
【0044】かかる発信側PSの動作に対し、着信側P
Sでは図6に示すフローチャートに従った制御動作を行
う。まず、着信側PSでは、上記待受状態において、子
機間通話用チャネルの全チャネルの間欠受信を行う(S
601)。次いで、着信側PSは、その受信チャネルに
ついて、自PS宛の発呼信号が有るか否かを判断する
(S602)。ここで、自PS宛の発呼信号が無い場合
(S602N)は、上記間欠受信及び自PS宛の発呼判
定を続行する。
【0045】これに対し、上記間欠受信したチャネルに
ついて、自PS宛の発呼信号が有ることが認識された場
合(S602Y)、次いで着信側PSはこの時の発信側
PSのタイミングに対して同期をとる(呼出受信)制御
を行う(S603)。
【0046】その後、着信側PSは図3に示す「呼出」
受信後のシーケンス制御を経て発信側PSとの間での子
機間直接通信へと進む準備を整える。すなわち、着信側
PSは上記S603の処理により発信側PSとの同期が
確立された後、該発信側PSに対して「同期」を送信す
る(S604)。その後、この着信側PSからの「同
期」に対して発信側PSより送られてくる「同期」を受
信すると(S605)、リンガ音等によりオペレータを
呼び出し、この呼び出しに対する応答操作を確認後、発
信側PSに対して「応答」を送信する(S606)。更
に、着信側PSでは、発信側PSから「Tchアイド
ル」を受信し(S607)、次いで発信側PSに「Tc
hアイドル」を送信した後(S608)、発信側PSと
の間の子機間直接通信中の状態へと移行する(S60
9)。
【0047】このように、本発明では、新たに子機間直
接通信を開始しようとする子機は、その時点で既に通信
中の子機または親機が送出する信号パターン及び信号レ
ベルを監視し、これら既に通信中の子機または親機と同
期を確立した後に通信スロットを決定することを基本と
している。
【0048】図7は、子機PS1〜PS4としては図1
に示す構成を有する端末2を用いた図10に示す如くの
ディジタル移動通信システムにおいて、PS1とPS2
が既に子機間直接通信中の状態からPS3とPS4が新
たに子機間直接通信を開始する場合の設定通信スロット
の一例を示すタイムチャートである。
【0049】上記動作条件によれば、PS3とPS4と
が子機間直接通信を開始する前、PS1とPS2との間
では、図4に示すような制御物理スロットや通信物理ス
ロットを使用した通信が行われており、この時、図7
(a),(b)に示す如くのタイミングに従い、PS1
においては送信スロットT2を使用した送信と受信スロ
ットR2を使用した受信が行われ、PS2においてはP
S1の送信スロットT2のタイミングでの受信とPS1
の受信スロットR2のタイミングでの送信が行われてい
る。
【0050】この状態から、例えばPS3からの要求に
よりPS4との間で新たに子機間直接通信を開始する場
合、まず発信側PS3では、既に通信中のPS1とPS
2が送出する信号(上記制御物理スロットや通信物理ス
ロット内のUW)のパターン及び受信レベルを監視し、
その監視結果を基にこれら既に通信中の子機PS1とP
S2との同期を確立した後、図7(c),(d)に示す
如くのタイミングの通信スロットを決定する。
【0051】すなわち、この例では、PS3では送信ス
ロットT3を使用した送信と受信スロットR3を使用し
た受信が行われ、PS4ではPS3の送信スロットT3
のタイミングでの受信とPS3の受信スロットR3のタ
イミングでの送信が行われるが、ここで、PS3とPS
4間の通信スロットは、上述した如く、既に通信中のP
S1,2と同期がとられたうえで選択されるために、図
11に示すような時間Δtは排除でき、通信に使用でき
ない時間を生じさせることなく同一周波数での多重化が
可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
子機は、他の子機と子機間直接通信を開始する場合、既
に通信中の子機の送信する信号のパターン及び信号レベ
ルを検出して当該通信中の子機との同期を確立し、上記
子機間直接通信に使用する通信スロットを決定するよう
にしたため、子機間直接通信を開始する際、発信側子機
は、子機間直接通信を既に行なっている子機があれば、
当該子機と同期を確立して子機間直接通信に使用する通
信スロットを決定することができ、通信スロット決定ま
での遅延時間を無くし、通信に使用できない時間を生じ
させることなく同一周波数での多重化に対処できると共
に、特に、子機間直接通信を行う子機の組が複数ある場
合の周波数の利用効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル移動通信端末の一実施
例を示すブロック図。
【図2】ディジタル移動通信システムで用いられる周波
数とキャリア番号の関係を示す表図。
【図3】本発明に係るディジタル移動通信システムの子
機間直接通信動作の制御シーケンスを示す図。
【図4】本発明に係るディジタル移動通信システムで用
いる制御物理スロット及び通信物理スロットの構成図。
【図5】本発明に係るディジタル移動通信システムの子
機間直接通信における発信側子機の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図6】本発明に係るディジタル移動通信システムの子
機間直接通信における着信側子機の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図7】本発明に係るディジタル移動通信システムの子
機間直接通信におけるタイムスロットの構成図。
【図8】ディジタル移動通信システムの親機と子機間の
通信状態を示す概略図。
【図9】ディジタル移動通信システムの親機と子機間の
通信時におけるタイムスロットの構成図。
【図10】ディジタル移動通信システムの子機間直接通
信状態を示す概略図。
【図11】従来のディジタル移動通信システムの子機間
直接通信時におけるタイムスロットの構成図。
【符号の説明】
1 親機(BS) 2,2a,2b,2c,2d 子機(PS1〜PS4) 21 アンテナ 22 RF部 23 モデム部 24 TDMA部 241 同期生成部 242 UW(ユニークワード)検出部 243 送信回路部 244 受信回路部 25 コーデック部 26 送受器 27 操作部 28 制御部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と、当該親機と通信可能な複数の子
    機とから成るディジタル移動通信システムにおいて、 前記子機は、他の子機と子機間直接通信を開始する場
    合、既に通信中の子機が送信する信号のパターン及び信
    号レベルを検出して当該通信中の子機との同期を確立
    し、前記子機間直接通信に使用する通信スロットを決定
    することを特徴とするディジタル移動通信システム。
  2. 【請求項2】 前記子機は、前記子機間直接通信開始の
    手順に関するマスターモードとスレーブモードの2つの
    モードを有し、マスターモードの場合は自ら持っている
    タイミングで通信スロットを決定して子機間直接通信を
    開始し、スレーブモードの場合は使用するチャネルを送
    信している子機または親機の送信する信号のパターン及
    び信号レベルを検出して当該通信中の子機または親機と
    の同期を確立し、該同期結果を基に使用する通信スロッ
    トを決定して子機間直接通信を開始することを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記子機が検出する信号は、既に通信中
    の子機または親機が制御スロット若しくは通信スロット
    により送信する信号中のユニークワードであることを特
    徴とする請求項1または2記載のディジタル移動通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 親機と、当該親機と通信可能な複数の子
    機とから成るディジタル移動通信システムにおける当該
    子機であって、 他の子機と子機間直接通信を開始する場合、既に通信中
    の子機が送信する信号のパターン及び信号レベルを検出
    して当該通信中の子機との同期を確立し、前記子機間直
    接通信に使用する通信スロットを決定することを特徴と
    する子機。
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