JP3381868B2 - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JP3381868B2
JP3381868B2 JP26324093A JP26324093A JP3381868B2 JP 3381868 B2 JP3381868 B2 JP 3381868B2 JP 26324093 A JP26324093 A JP 26324093A JP 26324093 A JP26324093 A JP 26324093A JP 3381868 B2 JP3381868 B2 JP 3381868B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子又は
液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際
に、フォトマスク又はレチクル等のパターンをウエハ等
の感光基板上に転写露光するために使用される投影露光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子又は薄膜磁気
ヘッド等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、フ
ォトマスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称す
る)のパターンを感光材が塗布されたウエハ(又はガラ
スプレート等)上の各ショット領域に転写する投影露光
装置が使用されている。最近、半導体素子の集積度は益
々高くなり、転写用のパターンをより微細化することが
要求されているが、そのためには投影露光装置の解像度
を上げる必要がある。そのように解像度を上げるための
手法の一つが、投影光学系の開口数(NA)を大きくす
ることであるが、投影光学系の開口数を高めると投影像
の焦点深度は浅くなる傾向にある。
【0003】一方、半導体素子の製造プロセスも複雑化
し、ウエハ上の回路パターン相互の段差は大きくなる傾
向にあるため、ウエハ上の露光領域全体を投影光学系の
結像面(焦点面)に対して焦点深度の幅内に収めるため
には、レチクルのパターン像の結像面とウエハの露光面
の平均的な面とを正確に合わ込む必要がある。投影光学
系の結像面に対してウエハの露光面の平均面を合わせ込
むために、従来の投影露光装置には、ウエハの露光面の
平均面の投影光学系の光軸方向の位置(フォーカス位
置)を調整するフォーカス位置調整機構、及びその露光
面の平均面の傾斜角を調整するチルト機構が備えられて
いる。そのように露光面の傾斜角を調整する動作を「レ
ベリング」と呼ぶ。
【0004】図3(a)は従来の投影露光装置の一例を
示し、この図3(a)において、照明光学系1からの照
明光によりレチクル2が照明され、レチクル2上のパタ
ーンの像が投影光学系3を介して、ウエハ・テーブル4
上に保持されたウエハ5上の各ショット領域に転写露光
される。このウエハ・テーブル4上の端部には移動鏡6
が取り付けられ、移動鏡6とウエハXY干渉計8とによ
って、投影光学系3の光軸(これに平行に「Z軸」を取
る)に垂直な2次元平面(これを「XY平面」とする)
内でのウエハ・テーブル4の位置が計測されている。
【0005】ウエハ・テーブル4は、それぞれピエゾ素
子等からなる3個の伸縮自在な支点9A〜9Cを介して
Xステージ10上に載置され、Xステージ10はYステ
ージ11上に載置され、Yステージ11はベース12上
に載置されている。3個の支点9A〜9C及びXステー
ジ10内の駆動部からチルト機構が構成され、このチル
ト機構によってウエハ5をウエハ・テーブル4と一体的
に傾けることにより、ウエハ5のレベリングが行われ
る。更に、3個の支点9A〜9Cを同じ量だけ伸縮する
ことにより、ウエハ5のフォーカス位置の微調整(フォ
ーカシング)が行われる。また、駆動部13を介してX
ステージ10を移動させ、駆動部14を介してYステー
ジ11を移動させることにより、ウエハ5の全面の各シ
ョット領域にレチクル2のパターン像が露光される。
【0006】また、ベース12上に門型のコラム15が
植設され、コラム15の第1の梁15aに照明光学系1
が固定され、コラム15の第2の梁15bにレチクル2
を支持するテーブル部15が形成され、コラム15の第
3の梁15cに投影光学系3が固定され、コラム15の
支柱部にウエハXY干渉計8が取り付けられている。ウ
エハXY干渉計8からは移動鏡6に計測用レーザビーム
が照射されると共に、投影光学系3の側面に固定された
参照鏡7にも参照用レーザビームが照射され、参照鏡7
の位置を基準とした移動鏡6の位置が、ウエハ・テーブ
ル4の座標としてXステージ10により計測されてい
る。
【0007】更に、投影光学系3の鏡筒下部の側面にオ
フ・アクシス方式のアライメント系17及びウエハ5の
露光面の位置及び傾斜角を検出するための露光面センサ
ー18が取り付けられている。アライメント系17は、
例えば画像処理方式又は位置検出用のレーザビームを照
射する方式でウエハ5上のアライメントマークの位置を
検出するための光学系である。一方、露光面センサー1
8は、ウエハ5の露光面上の所定の計測点での投影光学
系3のフォーカス位置の結像面からのずれ量を検出する
AFセンサー、及びウエハ5の露光面の結像面からの傾
斜角を検出するレベリングセンサーより構成されてい
る。
【0008】そして、露光面センサー18中のAFセン
サーは、ウエハ5の露光面の所定の計測点(例えば投影
光学系3の露光フィールド内の中心点)に投影光学系3
の光軸に斜めに例えばスリットパターン像を投影する照
射光学系と、そのスリットパターン像を再結像する集光
光学系とより構成され、ウエハ5の露光面のフォーカス
位置が変化するとそのスリットパターン像の再結像され
た像が横ずれすることを利用して、その計測点でのフォ
ーカス位置のベストフォーカス位置からのずれ量に所定
範囲内で比例したフォーカス信号を出力する。また、露
光面センサー18中のレベリングセンサーは、ウエハ5
の露光面の投影光学系3の露光フィールド内に、投影光
学系3の光軸に斜めに例えば平行光束を投影する照射光
学系と、その平行光束の反射光を集光して例えば4分割
受光素子で受光する集光光学系とより構成され、ウエハ
5の露光面の傾斜角が変化するとその平行光束の集光点
が横ずれすることを利用して、その露光面の傾斜角(2
方向の成分を有する)の結像面の傾斜角からのずれ量に
所定範囲内で比例した傾斜角信号を出力する。
【0009】そして、従来はチルト機構である支点9A
〜9Cの伸縮量を調整して、フォーカス信号及び傾斜角
信号がそれぞれ0になるようにウエハ5の露光面の状態
を設定していた。第3図(b)は従来の投影露光装置の
他の例を示し、この従来例は第3図(a)の従来例と比
べて、チルト機構を構成する支点9A〜9Cがウエハ・
テーブル4B上にある点が異なっている。即ち、この図
3(b)において、Xステージ10上にウエハ・テーブ
ル4Bが載置され、ウエハ・テーブル4B上に3個の支
点9A〜9Cを介してウエハ・ホルダー4Aが載置さ
れ、このウエハ・ホルダー4A上にウエハ5が保持され
ている。また、ウエハ・テーブル4Bの一端に移動鏡6
が固定され、ウエハXY干渉計8により、投影光学系3
の側面に固定された参照鏡7を基準とした移動鏡6(ひ
いてはウエハ・テーブル4B)の位置が常時計測されて
いる。他の構成は図3(a)の例と同じである。
【0010】従って、この図3(b)の従来例では、露
光面センサー18の検出結果に基づいて、チルト機構で
ある支点9A〜9Cの伸縮量を調整することにより、ウ
エハ5及びウエハ・ホルダー4Aを一体としてフォーカ
ス位置及び傾斜角の調整が行われる。そして、図3
(a)の従来例ではチルト機構を動作させると、移動鏡
6の傾斜角も変化するのに対して、図3(b)の従来例
ではチルト機構を動作させても、移動鏡6の傾斜角は変
化しない点が異なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の投
影露光装置において、ウエハ5の露光面のレベリングを
行う場合、その露光面の傾斜角の変化量が微小な範囲内
では、チルト機構としての支点9A〜9Cを伸縮させて
もウエハ5はX方向及びY方向に殆ど変位しない。しか
しながら、実際にはチルト機構の所謂ガタ分、及び変形
等によって、支点9A〜9Cを伸縮させたことにより、
ウエハ5が極く微小量だけX方向及びY方向にずれるこ
とがある。このようにウエハ5がX方向及びY方向にず
れた状態で露光を行うと、これから投影するレチクル2
のパターン像と、ウエハ5上の各ショット領域に既に形
成されているチップパターンとのマッチング精度が悪く
なり、製造された半導体素子等の歩留まりが悪化すると
いう不都合がある。
【0012】特に、図3(b)の従来例では、移動鏡6
と支点9A〜9Cとが同一のウエハ・テーブル4B上に
固定され、チルト機構としての支点9A〜9Cの伸縮に
より生じたウエハ5のX方向及びY方向へのずれ量をウ
エハXY干渉計8では計測することができず、位置決め
精度が悪化する要因となっていた。一方、第3図(a)
の従来例では、移動鏡6とウエハ5との間には可動部分
がなく、チルト機構のガタ分及び変形で生じたウエハ5
のX方向及びY方向へのずれ量は、ウエハXY干渉計8
で検出可能である。但し、この図3(a)の構成でも、
チルト機構のガタ分及び変形以外に、システム構成上必
然的に発生するX方向及びY方向へのずれ量がある。こ
のずれ量は以下の4つの誤差要素に分類される。
【0013】干渉計コサイン誤差 移動鏡6が傾斜することで、ウエハXY干渉計8のレー
ザビームの光路が傾き、ウエハXY干渉計8の読み値と
ウエハ5のXY平面内での位置との関係が変化すること
による誤差である。 アッベ誤差 ウエハXY干渉計8のレーザビームの光路のZ方向の位
置と、ウエハ5の露光面のZ方向の位置とが異なる状態
で、即ちウエハXY干渉計8のレーザビームの光路がZ
方向にアッベの条件を満たしていない状態において、レ
ベリングを行うことによる誤差である。
【0014】ウエハ・コサイン誤差 ウエハXY干渉計8用の移動鏡6から、ウエハ5の露光
面上の露光位置までの線分を、XY平面上に射影して得
られる線分の長さが、レベリング動作に伴って変化する
ことによる誤差である。 移動鏡倒れ誤差 ウエハXY干渉計8用の移動鏡6の反射面が、ウエハ・
テーブル4(又は4B)に対して垂直な面から傾いて設
置されている場合、レベリング時の移動鏡6のZ方向へ
の変位に伴って、移動鏡6のレーザビームの反射点から
ウエハの露光面上の露光位置までの距離が変化すること
による誤差である。
【0015】上記の各誤差要因の大きさは、従来はあま
り問題とならない程度の微小なものであるが、半導体素
子等のデザインルールの微細化が進むにつれて、もはや
無視できないものとなって来ている。これらの誤差要因
の大きさは、レベリングによる傾斜角の変化量、ウエハ
・テーブル4(又は4B)に対する移動鏡6の倒れ角、
移動鏡6から露光ショットまでの距離、ウエハXY干渉
計8の光路長、ウエハXY干渉計8に対するウエハ5の
露光面のアッベはずれ量(アッベ誤差の要因となるずれ
量)に依存して変化する。これらの誤差要因に基づく誤
差量は、計算によって求めることができるので、ウエハ
5のXY平面内での位置決め及びレベリング動作の完了
後に、ウエハ・テーブル4(又は4B)のX方向及びY
方向の位置を微調整して、それらの誤差量を補正するこ
とも可能である。しかしながら、これはウエハ・テーブ
ル4(又は4B)の位置決めを2段階で行うことに他な
らず、露光工程のスループットを低下させるため望まし
くない。
【0016】本発明は斯かる点に鑑み、感光性の基板
チルトできるように保持されている露光方法及び露光装
において、その基板の傾斜角の調整(レベリング)を
行う際に、例えばその基板をチルトさせるためのチルト
手段の内部機構等の観測不可能な部分で生じるガタ分、
及び変形等の誤差要因を排除すると共に、レベリング動
作時にシステム構成上必然的に発生するX方向及びY方
向へのずれ量の補正を行うことによって、露光工程のス
ループットを低下させることなく、総合的な位置決め精
度を向上することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による露光装置
は、例えば図1に示すように、投影光学系(3)を用い
て所定のパターンの像で基板(5)を露光する露光装置
であって、その基板を保持し、その投影光学系の光軸に
対して傾斜及び移動が可能な基板保持テーブル(4)
と、その光軸と略直交する方向に対してその基板の位置
に関する第1の位置情報を検出する第1検出手段と、そ
の基板保持テーブルの互いに異なる複数点に対し、その
光軸と略平行な方向に対する位置に関する第2の位置情
報を検出する第2検出手段と、その第2検出手段で得ら
れたその第2の位置情報に基づいて、その基板保持テー
ブルがその光軸に対して傾斜した際に生じる、その光軸
と略直交する方向におけるその基板の変位に関する第3
の位置情報を検出し、該第3の位置情報に基づいてその
パターンのその投影光学系による像面とその基板との相
対位置関係を制御する制御手段(23)と、を備えたも
のである。
【0018】この場合、その第2検出手段は、一例とし
てその第2の位置情報に基づいて、その基板保持テーブ
ルのその光軸に対する傾斜角を検出するものである。ま
た、その光軸と略直交する第1の平面内でその基板保持
テーブルを位置決めする基板位置決めステージ(10,
11)と、その基板保持テーブルをその基板位置決めス
テージに対して傾斜させるチルト手段(9A,9B)と
をさらに備え、その第2検出手段は、その基板保持テー
ブルのその複数点とその基板位置決めステージとの間
の、その光軸と略平行な方向に対する距離に関する情報
を検出するようにしてもよい。
【0019】次に、本発明による露光方法は、投影光学
系(3)を用いて所定のパターンの像で基板(5)を露
光する露光方法であって、その投影光学系の光軸と略直
交する方向に対してその基板の位置に関する第1の位置
情報を検出する第1のステップと、その基板を保持し、
その光軸に対して傾斜及び移動が可能な基板保持テーブ
ル(4)の互いに異なる複数点に対し、その光軸と略平
行な方向に対する位置に関する第2の位置情報を検出す
る第2のステップと、その第2の位置情報に基づいて、
その基板保持テーブルがその光軸に対して傾斜した際に
生じる、その光軸と略直交する方向におけるその基板の
変位に関する第3の位置情報を求め、この第3の位置情
報に基づいてそのパターンのその投影光学系による像面
とその基板との相対位置関係を制御する第3のステップ
と、を含むものである。
【0020】
【作用】斯かる本発明によれば、その第2の位置情報に
基づいて、その基板保持テーブルがその光軸に対して傾
斜した際に生じる、その光軸と略直交する方向における
その基板の変位に関する第3の位置情報を検出し、この
第3の位置情報に基づいてそのパターンのその投影光学
系による像面とその基板との相対位置関係を制御してい
るため、露光時の基板の位置決め精度を向上させること
ができる。以下、本発明の作用につき具体的に説明す
る。即ち、本発明によれば、基板(5)の位置決め後
に、基板(5)のレベリングによって発生する基板
(5)の第1の平面(これをXY平面とする)内での動
きに対して、例えばマスク(2)を微動することによっ
て位置決め補正を行うことができる。本発明の露光装置
による露光動作は一例として次のようになる。
【0021】先ず、基板(5)の所定のショット領域
が、投影光学系(3)の直下の露光位置に設定されるよ
うに、基板側位置計測手段(6〜8)の計測値を用いて
基板位置決めステージ(10,11)を駆動して位置決
めを行う。このとき、基板(5)の露光面の露光を行う
領域の傾斜角を、基板用傾斜角検出手段(18)により
検出し、この傾斜角が投影光学系(3)の像面とほぼ一
致するように、基板保持テーブル用チルト手段(9A,
9B)を駆動する。但し、このとき基板側位置計測手段
(6〜8)の計測値が変化しないように、基板位置決め
ステージ(10,11)の位置を制御する。この場合、
基板保持テーブル用チルト手段(9A,9B)の駆動に
よって、基板(5)の露光面上での露光位置は、X方向
及びY方向に後述のように所定量だけずれるので、この
ずれを補正するように、マスク側ステージ(25)の位
置を補正した後、マスク(2)のパターン像を基板
(5)上に露光する。以上の動作を基板(5)上の各シ
ョット領域について繰り返し行う。
【0022】次に、本発明において基板保持テーブル用
チルト手段(9A,9B)を駆動した際に生じる基板
(5)のX方向及びY方向へのずれ量と、このずれ量の
補正方法とについて説明する。以下ではX方向の1軸分
について説明するが、ずれ量及び補正方法はY方向につ
いても同様である。また、基板側位置計測手段(6〜
8)は、基板保持テーブル(4)の一端に固定された移
動鏡(6)とコーナキューブ(30)との間で光ビーム
(LB1)をほぼ2往復させるダブルパス方式の干渉計
であるものとして説明する。既に説明したように、チル
ト手段(9A,9B)の駆動によって生じる基板(5)
のX方向へのずれ量は、干渉計コサイン誤差、アッ
ベ誤差、ウエハコサイン誤差、移動鏡倒れ誤差の合
計である。
【0023】図2はこの合計量としてのずれ量の説明図
であり、図2(a)は基板保持テーブル(4)上の基板
(5)の露光面が移動鏡(6)に入射する光ビーム(L
B1)に平行である場合を示し、図2(b)は基板保持
テーブル(4)が図2(a)の状態から角度θだけ回転
した状態を示している。また、図2(a)において、干
渉計からの光ビーム(LB1)の光路と基板(5)の露
光面の高さ(フォーカス位置)との差、即ちアッベ外れ
量をh、移動鏡(6)の反射点から露光ショットの中心
までの距離をs、移動鏡(6)の反射面の倒れ角をα、
干渉計のコーナキューブ(30)の頂点から移動鏡
(6)までの光路の距離をLとする。
【0024】また、図2(a)のように角度θが0の場
合の基板(5)上の露光ショットの中心の、コーナキュ
ーブ(30)を基準としたX方向の位置をX(0)とす
る。そして、基板保持テーブル用チルト手段(9A,9
B)を介して図2(b)に示すように基板保持テーブル
(4)を角度θだけ回転しつつ、干渉計の計測値が変化
しないように基板位置決めステージ(10)の位置を制
御した際の、基板(5)上の露光ショットの中心のX方
向の位置をX(θ)とする。この場合、それら2つの状
態間の露光ショットの中心のX方向の位置の差分である
ずれ量△X(θ)、即ちX(θ)−X(0)は、上記4
項目の誤差要因の合計として、次式で与えられる。
【0025】
【数1】 ΔX(θ)=X(θ)−X(0) ={α−(1/2)θ}(s+2L)θ−h・θ この(数1)において、干渉計コサイン誤差〜移動
鏡倒れ誤差は次のようになる。なお、これらの誤差量は
ダブルパス方式の干渉計を使用した場合の誤差量であ
る。
【0026】
【数2】干渉計コサイン誤差=(1/2)・2(L−L/cos
θ)≒−L・θ2
【0027】
【数3】アッベ誤差=−h・θ
【0028】
【数4】ウエハコサイン誤差=s{1−(1/cos θ)}
≒−(1/2)s・θ2
【0029】
【数5】移動鏡倒れ誤差=α・(s+2L)θ
【0030】ここで、角度θは、基板(5)の位置決め
及びレベリング後に、基板保持テーブル用傾斜角検出手
段(22A,22B)により検出できる。また、移動鏡
(6)の倒れ角αは装置の組み立て時に定まる定数なの
で、予め計測しておけば良い。更に、距離s及びLは、
基板(5)内での露光ショットの位置毎に変化する変数
であるが、基板(5)のショット配列と、移動鏡(6)
を含む干渉計の計測値とから求めることができる。アッ
ベ外れ量hも、装置の組み立て時に定まる定数であり、
予め計測しておけば良い。実際には、基板(5)の露光
面の高さ(フォーカス位置)は、大気圧変動等に伴う投
影光学系(3)の像面の上下に連動して変動し、アッベ
外れ量hも変動するが、投影光学系(3)の像面の変動
分も考慮することでアッベ外れ量hを正確に管理でき
る。
【0031】こうして求められたずれ量ΔX(θ)を投
影倍率βで除した量ΔX(θ)/βを、マスク側ステー
ジ(25)の位置によって補正する。なお、上述のよう
にマスク側ステージ(25)の位置を補正する代わり
に、ΔX(θ)だけ基板位置決めステージ(10,1
1)側の位置を補正してもよい。しかしながら、投影露
光装置では、基板位置決めステージ(10,11)に比
べて、マスク側ステージ(25)はストロークを小さく
でき、且つ軽量で応答性を高くできるため、マスク側ス
テージ(25)の位置を補正する方式の方が、基板位置
決めステージ(10,11)を用いて補正を行う場合に
比べてスループット上有利である。更に、一般に投影倍
率βは例えば1/5等で1よりかなり小さいため、マス
ク側ステージ(25)の位置を補正する方が、要求され
る位置決め精度が緩くなる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図1及び図
2を参照して説明する。この図1において、図3(a)
に対応する部分には同一符号を付してその詳細説明を省
略する。図1は本実施例の投影露光装置を示し、この図
1において、照明光学系1からの照明光のもとでレチク
ル2上のパターンの像が、投影光学系3を介してウエハ
・テーブル4上のウエハ5の各ショット領域に投影露光
される。投影光学系3の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸
に垂直で図1の紙面に平行な方向にX軸を取り、X軸に
垂直で図1の紙面に垂直な方向にY軸を取る。
【0033】本実施例のレチクル2は、レチクル・テー
ブル24上に保持され、レチクル・テーブル24はレチ
クルXYステージ25上に固定され、レチクルXYステ
ージ25はコラム15の第2の梁15b上にXY平面内
で摺動自在に載置されている。レチクル・テーブル24
上の端部には、梁15b上に固定されたレチクルXY干
渉計27からの計測用レーザビームを反射するための移
動鏡26が固定され、XY平面内でのレチクル・テーブ
ル24(ひいてはレチクル2)の位置が常時レチクルX
Y干渉計27により計測されている。この計測結果は、
装置全体の動作を制御する主制御系23に供給され、主
制御系23は、梁15b上に固定されたアクチュエータ
28を介して、X方向及びY方向にレチクルXYステー
ジ25を駆動することにより、レチクル2をXY平面内
の所望の位置に設定する。
【0034】一方、ウエハ5はウエハ・テーブル4上に
保持され、ウエハ・テーブル4はチルト機構を構成する
3個の伸縮自在な支点9A,9B,9C(9Cは図1に
は現れていない)を介してXステージ10上に載置さ
れ、Xステージ10はYステージ11上に載置され、Y
ステージ11は固定ステージ20を介してベース12上
に固定されている。また、ベース12は防振パッド21
A及び21Bを介して床上に載置され、床からの振動が
直接ベース12に伝わらない構成になっている。
【0035】また、コラム15内に固定されたウエハX
Y干渉計8からの計測用レーザビームが、ウエハ・テー
ブル4上に固定された移動鏡6に反射され、ウエハ5の
XY平面内での位置は、ウエハXY干渉計8により参照
鏡7と移動鏡6との相対距離として常時計測されてい
る。この計測結果も主制御系23に供給され、主制御系
23が駆動装置13及び14を介してそれぞれXステー
ジ10及びYステージ11を駆動することにより、ウエ
ハ5がXY平面内の所望の位置に位置決めされる。
【0036】ウエハ5の露光面の凹凸の状態は、投影光
学系3の鏡筒下部に配置された露光面センサー18内の
AFセンサー及びレベリングセンサーにより計測され、
AFセンサーにより得られたフォーカス信号(ウエハ5
の露光面の所定の計測点でのフォーカス位置を示す信
号)、及びレベリングセンサーにより得られた傾斜角信
号(ウエハ5の露光面の平均面の傾斜角を示す信号)が
それぞれ主制御系23に供給されている。主制御系23
が、フォーカス信号及び傾斜角信号がそれぞれ所定の基
準値に達するように、Xステージ10内の駆動部を介し
て支点9A〜9Cの伸縮量を調整することにより、ウエ
ハ5のこれから露光しようとするショット領域の露光面
が投影光学系3の結像面(レチクル2のパターン形成面
との共役面)に合致される。
【0037】更に本実施例では、ウエハ・テーブル4と
Xステージ10との間に、3個の支点9A,9B及び9
Cの伸縮量をそれぞれ独立に計測するための高さセンサ
ー22A,22B及び22C(図1では22Cは現れて
いない)が設けられ、これら高さセンサー22A〜22
Cの計測値が主制御系23に供給されている。主制御系
23は、3個の高さセンサー22A〜22Cの高さ計測
値よりウエハ・テーブル4自体の傾斜角を算出できる。
従って、支点9A〜9Cの伸縮量を調整してウエハ・テ
ーブル4を傾斜角(2方向の成分を有する)を変えた場
合に、実際にウエハ・テーブル4の傾斜角がどのように
変化したのかを主制御系23は認識することができる。
その他の構成は図3(a)と同様である。
【0038】次に、本実施例の露光時の動作の一例につ
き説明する。先ず、ウエハXY干渉計8の計測値を用い
てXステージ10及びYステージ11を駆動することに
より、ウエハ5の所定のショット領域を、投影光学系3
の露光フィールド内の露光位置に設定する。このとき、
ウエハ5の露光を行うショット領域のフォーカス位置及
び傾斜角を、露光面センサー18内のAFセンサー及び
レベリングセンサーにより検出し、これらフォーカス位
置及び傾斜角がそれぞれ投影光学系3の結像面のフォー
カス位置及び傾斜角とほぼ一致するように、支点9A〜
9Cの伸縮量を調整する。但し、このときウエハXY干
渉計8の計測値が変化しないように、Xステージ10及
びYステージ11の位置を制御する。この場合、支点9
A〜9Cの駆動によって、ウエハ5の露光対象とするシ
ョット領域の位置は、X方向及びY方向に後述のように
所定量だけずれるので、このずれ量を補正するように、
レチクルXYステージ25を介してレチクル2の位置を
補正した後、レチクル2のパターン像を投影光学系3を
介してウエハ5上のそのショット領域に露光する。以上
の動作をウエハ5上の各ショット領域について繰り返し
行う。
【0039】次に、本実施例において支点9A〜9Cを
駆動した際に生じるウエハ5のX方向及びY方向へのず
れ量について説明する。以下ではX方向の1軸分につい
て説明するが、ずれ量はY方向についても同様である。
また、ウエハXY干渉計8は、ダブルパス方式の干渉計
であるものとして説明する。図2(a)は、ウエハXY
干渉計8及びウエハ5のステージ系の構成を示し、この
図2(a)において、図示省略されたレーザ光源からの
レーザビームLBがウエハXY干渉計8内の偏向ビーム
スプリッター29に入射する。レーザビームLBは、周
波数が僅かに異なるレーザビームLB1及びLB2より
なり、レーザビームLB1及びLB2はそれぞれ偏向ビ
ームスプリッター29に対してS偏向及びP偏向となっ
ている。そして、レーザビームLB1は偏向ビームスプ
リッター29により反射された後、不図示の1/4波長
板を介して移動鏡6に向い、移動鏡6で反射されたレー
ザビームLB1は、不図示の1/4波長板を介してP偏
向の状態で偏向ビームスプリッター29を透過してコー
ナキューブ30に向かう。そして、コーナキューブ30
で反射されたレーザビームLB1は再び偏向ビームスプ
リッター29を透過して、不図示の1/4波長板を介し
て移動鏡6に向い、移動鏡6で反射されたレーザビーム
LB1は、不図示の1/4波長板を介してS偏向の状態
で偏向ビームスプリッター29により反射されて入射方
向に戻る。
【0040】一方、レーザビームLB2は偏向ビームス
プリッター29を透過した後、三角プリズム31及び不
図示の1/4波長板を介して参照鏡7に向い、参照鏡7
で反射されたレーザビームLB2は、三角プリズム31
及び不図示の1/4波長板を介してS偏向の状態で偏向
ビームスプリッター29で反射されてコーナキューブ3
0に向かう。そして、コーナキューブ30で反射された
レーザビームLB2は再び偏向ビームスプリッター29
で反射されて、三角プリズム31及び不図示の1/4波
長板を介して参照鏡7に向い、参照鏡7で反射されたレ
ーザビームLB2は、三角プリズム31及び不図示の1
/4波長板を介してP偏向の状態で偏向ビームスプリッ
ター29を透過して入射方向に戻る。入射方向に戻され
た2本のレーザビームLB1及びLB2の干渉光を光電
変換して得られるビート信号から、参照鏡7と移動鏡6
との相対的な変位量がダブルパス方式で検出される。
【0041】本実施例では、支点9A〜9Cの駆動によ
って生じるウエハ5のX方向へのずれ量の内で、支点9
A〜9Cを含むチルト機構の回転中心とウエハ5の露光
面とのずれ、及びチルト機構のガタ分等に起因するずれ
量は、ウエハXY干渉計8の計測値を一定に保ってウエ
ハ・テーブル4を傾斜させることで補正する。しかしな
がら、既に説明したように、ウエハXY干渉計8の計測
値を一定に保った場合でも、干渉計コサイン誤差、
アッベ誤差、ウエハコサイン誤差、移動鏡倒れ誤差
を合計した誤差量が残ってしまう。
【0042】図2(a)はウエハ・テーブル4上のウエ
ハ5の露光面が移動鏡6に入射するレーザビームLB1
に平行である場合を示し、図2(b)はウエハ・テーブ
ル4が図2(a)の状態から角度θだけ回転した状態を
示している。また、図2(a)において、レーザビーム
LB1の移動鏡6への入射時の光路とウエハ5の露光面
の高さ(フォーカス位置)との差、即ちアッベ外れ量を
h、移動鏡6の反射点から露光ショットの中心までの距
離をs、移動鏡6の反射面のZ軸に対する倒れ角をα、
コーナキューブ30の頂点から移動鏡6までの光路の距
離をLとする。
【0043】また、図2(a)のように角度θが0の場
合のウエハ5上の露光ショットの中心の、コーナキュー
ブ30を基準としたX方向の位置をX(0)とする。そ
して、支点9A〜9Cを介して図2(b)に示すように
ウエハ・テーブル4を角度θだけ回転しつつ、ウエハX
Y干渉計8の計測値が変化しないようにXステージ10
の位置を制御した際の、ウエハ5上の露光ショットの中
心のX方向の位置をX(θ)とする。この場合、それら
2つの状態間の露光ショットの中心のX方向の位置の差
分であるずれ量△X(θ)、即ちX(θ)−X(0)
は、上記4項目の誤差量の合計として、次式で与えられ
る。
【0044】
【数6】 ΔX(θ)=X(θ)−X(0) ={α−(1/2)θ}(s+2L)θ−h・θ 従って、図1に戻り、投影光学系3のレチクル2からウ
エハ5への投影倍率をβとして、レチクルXYステージ
25をX方向に、−ΔX(θ)/βだけ移動することに
より、レチクル2のパターンの投影像がウエハ5上でΔ
X(θ)だけX方向にずれて、上述の4つの誤差が除去
される。この場合、投影倍率βの値は例えば1/5等で
あるため、レチクルXYステージ25のX方向への移動
量の制御精度以上の高い精度でレチクル2とウエハ5と
のアライメントを行うことができる。
【0045】次に、図1のオフ・アクシス方式のアライ
メント系17を用いてアライメントを行う場合の、上述
の(数6)のずれ量ΔX(θ)の補正方法につき説明す
る。一般にウエハ5上の各ショット領域に既に形成され
ているチップパターン上にレチクル2のパターン像を露
光する際には、それら各ショット領域には位置合わせ用
のアライメントマークが形成されている。そこで、アラ
イメント系17により例えばダイ・バイ・ダイ方式で各
ショット領域のアライメントマークの位置を検出し、検
出された位置に基づいて各ショット領域を投影光学系3
の露光フィールド内の露光位置に位置決めする。この際
に、ウエハ・テーブル4を傾斜させた状態(即ち、図2
(b)に示すように角度θが0でない状態)で各ショッ
トへの露光を行う場合には、アライメント系17で検出
した各ショット領域の位置に(数6)で求められるΔX
(θ)分の補正を行った結果に基づいて、Xステージ1
0及びYステージ11を駆動してウエハ5上の各ショッ
ト領域の位置決めを行えばよい。これにより、特にレチ
クルXYステージ25を駆動する必要は無くなる。
【0046】また、ダイ・バイ・ダイ方式ではなく、例
えば特開昭61−44429号公報に開示されているよ
うにウエハ5上の全部のショット領域から予め選択され
た3個以上のショット領域の座標をアライメント系17
により検出し、最小自乗法によりウエハ上の全部のショ
ット領域の配列座標を求める所謂エンハンスト・グロー
バル・アライメント(以下、「EGA」という)方式で
アライメントを行うこともできる。このようにEGA方
式でアライメントを行う場合にも、求められた配列座標
に(数6)で求められるΔX(θ)分の補正を行えばよ
い。
【0047】なお、本実施例では、ウエハ・テーブル4
の傾斜角を検出するための傾斜角検出手段としての高さ
検出センサー22A〜22Cを、ウエハ・テーブル4と
Xステージ10との間に設けたが、ウエハ・テーブル4
上の異なる点でのZ方向の位置を検出するための干渉計
を投影光学系3の光軸に平行に複数軸並べる構成とし
て、平行に並んだ干渉計の計測値の差分からウエハ・テ
ーブル4の傾斜角を計測しても良い。この構成を採るこ
とにより、ウエハ側のXステージ10及びYステージ1
1の走りの真直度(ピッチング)の影響を除去すること
ができ、より高精度な位置決め補正が実現できる。
【0048】通常、投影露光装置では、X、Y干渉計か
らステージ上の移動鏡に向かう各測長ビームを含む平面
と投影光学系の結像面とが一致するように組立、調整さ
れているが、環境条件(大気圧、温度等)の変化、露光
光吸収による投影光学系の熱蓄積量に応じて結像面が光
軸方向にシフトする。そこで、例えば特開昭61−18
3928号公報、特開昭63−58349号公報に開示
されているように、環境条件や熱蓄積量に応じた結像面
(ベストフォーカス面)の変化量を逐次計算し、この計
算値に従って斜入射光式の焦点検出系によりウエハ面の
フォーカス合わせを行うようにしている。
【0049】このため、上述の実施例では主制御系23
において結像面の変化量を逐次計算し、この計算値に基
づいてアッベ外れ量hの値を求めるようにして(数6)
からウエハの横ずれ量ΔX(θ)を補正するようにする
とよい。また、レチクルステージを駆動する代わりに、
干渉計の出力がΔX(θ)だけオフセットをもつように
ウエハステージを駆動してレベリング時のレチクルとウ
エハとのずれを補正するようにしてもよい。
【0050】なお、本発明は上述実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る
ことは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上のように、各請求項に記載された発
明によれば、露光時の位置決め精度を向上させることが
できる。例えば、基板を保持する基板保持テーブルの位
置を直接計測しているため、基板の傾斜角を調整した場
合の基板保持テーブル(ひいては基板)の位置ずれ量、
即ち基板保持テーブル用チルト手段の内部機構等の観測
不可能な部分で生じるガタ分、及び変形等による誤差を
正確に計測できる。また、基板保持テーブルの傾斜角を
常時モニターしているため、基板保持テーブルの傾斜に
伴ってシステム構成上発生する、投影光学系の光軸にほ
ぼ垂直な面内でのずれ量も、計算によって求めることが
できる。そのため、基板位置決めステージ及び/又はマ
スク側ステージを駆動してそれらずれ量を補正すれば、
位置決め精度の向上が期待できる。
【0052】更に、上記の補正をマスク側ステージによ
って行う場合には、基板位置決めステージで補正する場
合に比べて、制御性が良くスループット上有利である。
また、特に縮小投影型の露光装置に適用した場合には、
マスク側ステージの方が移動量が大きくなるため、同じ
制御精度でも全体としての位置決め精度が高くできる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置を示す一部を
切り欠いた正面図である。
【図2】図1の実施例において、レベリング駆動時にシ
ステム構成上生じるウエハのX方向へのずれ量の説明図
であり、(a)はウエハ・テーブル4のレベリングの駆
動角度が0の状態を示す要部の拡大図、(b)はウエハ
・テーブル4のレベリング駆動角が角度θの状態を示す
要部の拡大図である。
【図3】(a)は従来の第1の投影露光装置を示す一部
を切り欠いた正面図、(b)は従来の第2の投影露光装
置を示す一部を切り欠いた正面図である。
【符号の説明】
1 照明光学系 2 レチクル 3 投影光学系 4 ウエハ・テーブル 5 ウエハ 6 ウエハXY干渉計用の移動鏡 7 ウエハXY干渉計用の参照鏡 8 ウエハXY干渉計 9A,9B 支点 10 Xステージ 11 Yステージ 15 コラム 22A,22B 高さ検出センサー 23 主制御系 24 レチクル・テーブル 25 レチクルXYステージ 27 レチクルXY干渉計 29 偏向ビームスプリッター 30 コーナキューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 521

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影光学系を用いて所定のパターンの像
    で基板を露光する露光装置であって、 前記基板を保持し、前記投影光学系の光軸に対して傾斜
    及び移動が可能な基板保持テーブルと、 前記光軸と略直交する方向に対して前記基板の位置に関
    する第1の位置情報を検出する第1検出手段と、 前記基板保持テーブルの互いに異なる複数点に対し、前
    記光軸と略平行な方向に対する位置に関する第2の位置
    情報を検出する第2検出手段と、 前記第2検出手段で得られた前記第2の位置情報に基づ
    いて、前記基板保持テーブルが前記光軸に対して傾斜し
    た際に生じる、前記光軸と略直交する方向における前記
    基板の変位に関する第3の位置情報を検出し、該第3の
    位置情報に基づいて前記パターンの前記投影光学系によ
    る像面と前記基板との相対位置関係を制御する制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする露光装置
  2. 【請求項2】 前記第2検出手段は、前記第2の位置情
    報に基づいて、前記基板保持テーブルの前記光軸に対す
    る傾斜角を検出することを特徴とする請求項1記載の露
    光装置。
  3. 【請求項3】 前記光軸と略直交する第1の平面内で前
    記基板保持テーブルを位置決めする基板位置決めステー
    ジと、 前記基板保持テーブルを前記基板位置決めステージに対
    して傾斜させるチルト手段とをさらに備え、 前記第2検出手段は、前記基板保持テーブルの前記複数
    点と前記基板位置決めステージとの間の、前記光軸と略
    平行な方向に対する距離に関する情報を検出することを
    特徴とする請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記第2検出手段は、前記チルト手段と
    並列に前記基板保持テーブルと前記基板位置決めステー
    ジとの間に配置されていることを特徴とする請求項3記
    載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記チルト手段を動作
    させる前の前記第1検出手段及び前記第2検出手段の各
    検出結果と、前記チルト手段を動作させた後の前記第1
    検出手段及び第2検出手段の各検出結果とに基づいて、
    前記相対位置関係を制御することを特徴とする請求項3
    又は4記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記所定のパターンが形成されたマスク
    を保持するマスクステージをさらに備え、 前記制御手段は、前記第3の位置情報に基づいて、前記
    光軸と略直交する方向における前記基板と前記マスクと
    の間の相対位置関係を調整することを特徴とする請求項
    1〜5の何れか一項に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記マスクステージは、前記光軸と略直
    交し、かつ前記第1の平面と異なる第2の平面内で移動
    可能であり、 前記制御手段は、前記基板位置決めステージと前記マス
    クステージとの少なくとも一方を移動させて前記基板と
    前記マスクとの間の相対位置関係を調整することを特徴
    とする請求項6記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記第1検出手段は、前記基板保持テー
    ブルに設けられた反射部と該反射部に計測用ビームを照
    射する干渉計とを備えていることを特徴とする請求項1
    〜7の何れか一項に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記干渉計と前記投影光学系とを支持す
    る支持部材と、 当該露光装置が設置される床と前記支持部材との間での
    振動の伝達を防止する防振手段とをさらに備えることを
    特徴とする請求項8記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 投影光学系を用いて所定のパターンの
    像で基板を露光する露光方法であって、 前記投影光学系の光軸と略直交する方向に対して前記基
    板の位置に関する第1の位置情報を検出する第1のステ
    ップと、 前記基板を保持し、前記光軸に対して傾斜及び移動が可
    能な基板保持テーブルの互いに異なる複数点に対し、前
    記光軸と略平行な方向に対する位置に関する第2の位置
    情報を検出する第2のステップと、 前記第2の位置情報に基づいて、前記基板保持テーブル
    が前記光軸に対して傾斜した際に生じる、前記光軸と略
    直交する方向における前記基板の変位に関する第3の位
    置情報を求め、該第3の位置情報に基づいて前記パター
    ンの前記投影光学系による像面と前記基板との相対位置
    関係を制御する第3のステップと、 を含むことを特徴とする露光方法。
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