JP3380342B2 - 誘導電動機 - Google Patents
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Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機に関し、特
に高いトルクを発生し得る誘導電動機に関するものであ
る。
に高いトルクを発生し得る誘導電動機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機は、堅牢で安価であり速度制
御の必要がないため、従来から種々の産業分野で広く利
用されている。また、可変速度で用いられる場合に従来
は直流モータが主流であったのが、パワーエレクトロニ
クス素子の進歩、及び、ベクトル制御等の制御技術の発
展により誘導電動機の可変速度運転が可能となり、現在
直流モータに取って代わりつつある。この誘導電動機の
原理は、固定子に配置された1次コイルに電流を流して
磁束を発生させ、この磁束により回転子側に誘導電流を
発生させ、該磁束と誘導電流との相互作用によりトルク
を発生させるものである。
御の必要がないため、従来から種々の産業分野で広く利
用されている。また、可変速度で用いられる場合に従来
は直流モータが主流であったのが、パワーエレクトロニ
クス素子の進歩、及び、ベクトル制御等の制御技術の発
展により誘導電動機の可変速度運転が可能となり、現在
直流モータに取って代わりつつある。この誘導電動機の
原理は、固定子に配置された1次コイルに電流を流して
磁束を発生させ、この磁束により回転子側に誘導電流を
発生させ、該磁束と誘導電流との相互作用によりトルク
を発生させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この誘導電動機におい
て、種々の分野で高トルクが要求されているが、モータ
自体の構成により高トルクを発生し得る技術については
あまり提案されていなかった。なお、誘導電動機が高ト
ルクを発生し得ない主たる原因は、固定子により発生さ
れる磁束がバイパスし(回転子の内側まで入らず)、ト
ルクの発生に寄与する回転子の径方向への磁束密度が小
さいことにある。
て、種々の分野で高トルクが要求されているが、モータ
自体の構成により高トルクを発生し得る技術については
あまり提案されていなかった。なお、誘導電動機が高ト
ルクを発生し得ない主たる原因は、固定子により発生さ
れる磁束がバイパスし(回転子の内側まで入らず)、ト
ルクの発生に寄与する回転子の径方向への磁束密度が小
さいことにある。
【0004】この磁束のバイパスについて図10を参照
して説明する。図10は4極のかご型誘導電動機を表
し、固定子82には巻線84が設けられて、回転子86
には複数の二次導体88aを備えるかご88が設けられ
ている。なお、図中の矢印Aは固定子82により発生さ
れる磁界の回転方向を示している。誘導電動機では、固
定子82に設けられた各極において磁力線90がループ
状の軌跡を取り、回転子86における径方向に向かう成
分が小さかった。更に図11を参照して、磁束のバイパ
スによるトルクの低下について説明する。図11(A)
は、回転子86に設けられたかご88を構成する複数の
二次導体88aの内の1つの二次導体Gに於ける速度起
電力の発生を表す図である。二次導体Gは、回転子86
の回転に伴い矢印C方向に磁束Bに対して速度vで相対
的に移動している。この二次導体Gに於ける速度起電力
eは、フレミング右手の法則に従い有効な磁束成分と速
度との積となる。ここで有効な磁束成分は、移動方向に
垂直方向(即ち、回転子の径方向)の成分となるが、こ
こでは磁束が径方向から cosθ分偏向しているのでBco
sθとなる。従って、速度起電力eは(v×B cosθ)
Lとなる(ここでLは、二次導体Gの長さを表してい
る)。即ち、速度起電力eは cosθ分低下することにな
る。
して説明する。図10は4極のかご型誘導電動機を表
し、固定子82には巻線84が設けられて、回転子86
には複数の二次導体88aを備えるかご88が設けられ
ている。なお、図中の矢印Aは固定子82により発生さ
れる磁界の回転方向を示している。誘導電動機では、固
定子82に設けられた各極において磁力線90がループ
状の軌跡を取り、回転子86における径方向に向かう成
分が小さかった。更に図11を参照して、磁束のバイパ
スによるトルクの低下について説明する。図11(A)
は、回転子86に設けられたかご88を構成する複数の
二次導体88aの内の1つの二次導体Gに於ける速度起
電力の発生を表す図である。二次導体Gは、回転子86
の回転に伴い矢印C方向に磁束Bに対して速度vで相対
的に移動している。この二次導体Gに於ける速度起電力
eは、フレミング右手の法則に従い有効な磁束成分と速
度との積となる。ここで有効な磁束成分は、移動方向に
垂直方向(即ち、回転子の径方向)の成分となるが、こ
こでは磁束が径方向から cosθ分偏向しているのでBco
sθとなる。従って、速度起電力eは(v×B cosθ)
Lとなる(ここでLは、二次導体Gの長さを表してい
る)。即ち、速度起電力eは cosθ分低下することにな
る。
【0005】更に、該二次導体Gで発生する力Fについ
て、図11(B)を参照して説明する。該二次導体Gを
流れる電流iは、二次導体の抵抗分をRとすると、i=
e/Rで表される。また、二次導体Gで発生する力F
は、フレミング左手の法則に従い、磁束Bと上記速度起
電力eによる電流iとの積になりF=(i×B)L=
〔(v・B cosθ・L)/R〕・B・Lで表される。こ
の発生力Fは磁束Bに対して垂直方向に発生するため、
回転子86を回転させる二次導体Gにおける力は、この
力Fの cosθ成分(回転子に対する接線成分)であるF
cosθとなる。従って、発生する力は、〔(v・B cos
θ・L)×B)〕L・ cosθ=v・B2 ・L2 ・ cos2
θとなり、磁束の径方向に対する偏向角度である cosθ
の2乗で低下していることが分かる。
て、図11(B)を参照して説明する。該二次導体Gを
流れる電流iは、二次導体の抵抗分をRとすると、i=
e/Rで表される。また、二次導体Gで発生する力F
は、フレミング左手の法則に従い、磁束Bと上記速度起
電力eによる電流iとの積になりF=(i×B)L=
〔(v・B cosθ・L)/R〕・B・Lで表される。こ
の発生力Fは磁束Bに対して垂直方向に発生するため、
回転子86を回転させる二次導体Gにおける力は、この
力Fの cosθ成分(回転子に対する接線成分)であるF
cosθとなる。従って、発生する力は、〔(v・B cos
θ・L)×B)〕L・ cosθ=v・B2 ・L2 ・ cos2
θとなり、磁束の径方向に対する偏向角度である cosθ
の2乗で低下していることが分かる。
【0006】磁束のバイパスを防ぎ誘導電動機のトルク
を増大せしめる構造として、図12に示す回転子が提案
されている。この回転子186は、軸170に積層鉄心
172を取り付け、多数の鉄線174を放射状に埋め込
んだ銅製ロータ176を該積層鉄心172の回りに設け
た構造になっている。磁束は、磁気抵抗の小さな鉄線1
74を透過するために径方向へ向けられることになり、
上述した cosθの値が“1”に近づきトルクを増大させ
ることができる。しかしながら、銅製ロータ176に多
数の鉄線174を放射状に配置しなければならないた
め、構造が複雑になりコストが高くなるという問題点が
あった。
を増大せしめる構造として、図12に示す回転子が提案
されている。この回転子186は、軸170に積層鉄心
172を取り付け、多数の鉄線174を放射状に埋め込
んだ銅製ロータ176を該積層鉄心172の回りに設け
た構造になっている。磁束は、磁気抵抗の小さな鉄線1
74を透過するために径方向へ向けられることになり、
上述した cosθの値が“1”に近づきトルクを増大させ
ることができる。しかしながら、銅製ロータ176に多
数の鉄線174を放射状に配置しなければならないた
め、構造が複雑になりコストが高くなるという問題点が
あった。
【0007】また、誘導電動機のトルクを増大させる別
の方法として、図13に示す回転子の内側に固定子を設
ける構造が、IEEE TRANSACTIONS O
NMAGNETICS, VOL. MAG−20,
NO.5,SEPTEMBER 1984の第1786
〜1788頁に紹介されている。この誘導電動機では、
外部固定子282Aの内側に、中空シャフト270Aに
支持された回転子286を配置し、更に、この回転子2
86の内側に内部固定子282Bが配置されている。こ
の内部固定子282Bはシャフト270Bに固定され、
回転子286は、シャフト270Bに対してベーアリン
グ272により片持ち支持されている。なお、中空シャ
フト270Aには冷却用のファン274が周設されてい
る。
の方法として、図13に示す回転子の内側に固定子を設
ける構造が、IEEE TRANSACTIONS O
NMAGNETICS, VOL. MAG−20,
NO.5,SEPTEMBER 1984の第1786
〜1788頁に紹介されている。この誘導電動機では、
外部固定子282Aの内側に、中空シャフト270Aに
支持された回転子286を配置し、更に、この回転子2
86の内側に内部固定子282Bが配置されている。こ
の内部固定子282Bはシャフト270Bに固定され、
回転子286は、シャフト270Bに対してベーアリン
グ272により片持ち支持されている。なお、中空シャ
フト270Aには冷却用のファン274が周設されてい
る。
【0008】図13に示す誘導電動機では、トルクを増
大できる反面、回転子286の回転力を中空シャフト2
70Aを介して取り出すと共に該回転子286を片持ち
支持するため、構造が複雑で製造し難く、また、シャフ
ト270B内に内部固定子282B用の電線を通す必要
があり、配線が困難であった。この誘導電動機の構造を
本発明者が磁場解析したところ、高いトルクを発生させ
るためには、外部固定子282Aと内部固定子282B
とで、等しい強さの磁束を発生させる必要があることが
判明した。しかしながら、このためには外部固定子28
2Aを薄く(巻線の量を少なくする)すると共に内部固
定子282Bの半径を大きく(巻線の量を多く)しなけ
ればならない。即ち、従来の誘導電動機の固定子に相当
する外部固定子282Aの巻線量を減らさなければなら
ないため、従来の誘導電動機に対して大幅なトルク向上
は望みえなかった。また、ファン274が設けられてい
るものの、内部固定子282Bの冷却が問題となった。
更に、この誘導電動機は、内部固定子282Bの外側に
設けられた回転子286から成る1つのモータと、外部
固定子282Aの内側に設けられた回転子286から成
る1つのモータとを組み合わせたモータであると考える
ことができ、この構造ではトルクを向上させ得る反面、
効率が従来の誘導電動機に対してかなり低下した。これ
らの問題から、図13に示す誘導電動機は実用化に向け
ての研究及び提案は続けられていない。
大できる反面、回転子286の回転力を中空シャフト2
70Aを介して取り出すと共に該回転子286を片持ち
支持するため、構造が複雑で製造し難く、また、シャフ
ト270B内に内部固定子282B用の電線を通す必要
があり、配線が困難であった。この誘導電動機の構造を
本発明者が磁場解析したところ、高いトルクを発生させ
るためには、外部固定子282Aと内部固定子282B
とで、等しい強さの磁束を発生させる必要があることが
判明した。しかしながら、このためには外部固定子28
2Aを薄く(巻線の量を少なくする)すると共に内部固
定子282Bの半径を大きく(巻線の量を多く)しなけ
ればならない。即ち、従来の誘導電動機の固定子に相当
する外部固定子282Aの巻線量を減らさなければなら
ないため、従来の誘導電動機に対して大幅なトルク向上
は望みえなかった。また、ファン274が設けられてい
るものの、内部固定子282Bの冷却が問題となった。
更に、この誘導電動機は、内部固定子282Bの外側に
設けられた回転子286から成る1つのモータと、外部
固定子282Aの内側に設けられた回転子286から成
る1つのモータとを組み合わせたモータであると考える
ことができ、この構造ではトルクを向上させ得る反面、
効率が従来の誘導電動機に対してかなり低下した。これ
らの問題から、図13に示す誘導電動機は実用化に向け
ての研究及び提案は続けられていない。
【0009】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、簡易且
つ堅牢な構成で高いトルクを発生し得る誘導電動機を提
供することにある。
なされたものであり、その目的とするところは、簡易且
つ堅牢な構成で高いトルクを発生し得る誘導電動機を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では回転磁界を発生する固定子22と、軸3
2に固定され該固定子22内で回転する回転子26とか
ら成る誘導電動機20であって、前記回転子26内に形
成された中空空間に配置される磁気抵抗の低い材質から
成り、外周に前記固定子22の回転磁界と対向するよう
に磁石36が取り付けられ、前記軸32に回転自在に支
持された筒状部材34を有することを特徴とする。
め、本発明では回転磁界を発生する固定子22と、軸3
2に固定され該固定子22内で回転する回転子26とか
ら成る誘導電動機20であって、前記回転子26内に形
成された中空空間に配置される磁気抵抗の低い材質から
成り、外周に前記固定子22の回転磁界と対向するよう
に磁石36が取り付けられ、前記軸32に回転自在に支
持された筒状部材34を有することを特徴とする。
【0011】
【作用】上記のように構成された誘導電動機20では、
筒状部材34の表面に固定子22の回転磁界と対向する
ように磁石36が取り付けられているため、固定子22
が励磁され回転磁界が発生するとこれに同期して該筒状
部材34が回転する。該固定子22に発生される磁束
は、対向する磁石36へ向かうため、回転子26に対し
て径方向に横切ることになる。即ち、回転子26に対し
て磁束が径方向に横切るため、回転子26に発生するト
ルクが大きくなる。
筒状部材34の表面に固定子22の回転磁界と対向する
ように磁石36が取り付けられているため、固定子22
が励磁され回転磁界が発生するとこれに同期して該筒状
部材34が回転する。該固定子22に発生される磁束
は、対向する磁石36へ向かうため、回転子26に対し
て径方向に横切ることになる。即ち、回転子26に対し
て磁束が径方向に横切るため、回転子26に発生するト
ルクが大きくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図を参照
して説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る40
0Wの3相4極かご型誘導電動機20の構成を示してい
る。ここで図1(A)は縦断面を、図1(B)は横断面
を表している。固定子22の内周には複数のスロット2
4が設けられ、それぞれのスロット24には巻線23が
配置されている。この固定子22は従来のかご型誘導電
動機と同じものが用いられ、略中央部には1対のベアリ
ング30、30が取り付けられ、軸32を回転自在に支
持している。この軸32には、かごを組み込んだ回転子
26が固定されている。かごは従来のかご型誘導電動機
と同様に1対の短絡環28b(図1(B)中には一方の
み示す)と複数の二次導体28aとから成る。この回転
子26の内側には、鋼製の筒状ロータ34が配置され、
該筒状ロータ34は1対のベアリング38、38により
軸32に対して回転可能に支持されている。この筒状ロ
ータ34の外周には、かご型誘導電動機20の極(界
磁)の数に対応させて4つの永久磁石36が取り付けら
れている。この永久磁石36は、ネオジウム−鉄−ほう
素磁石により構成されている。なお、図示しないが、上
記固定子22の外周には固定子枠が設けられている。
して説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る40
0Wの3相4極かご型誘導電動機20の構成を示してい
る。ここで図1(A)は縦断面を、図1(B)は横断面
を表している。固定子22の内周には複数のスロット2
4が設けられ、それぞれのスロット24には巻線23が
配置されている。この固定子22は従来のかご型誘導電
動機と同じものが用いられ、略中央部には1対のベアリ
ング30、30が取り付けられ、軸32を回転自在に支
持している。この軸32には、かごを組み込んだ回転子
26が固定されている。かごは従来のかご型誘導電動機
と同様に1対の短絡環28b(図1(B)中には一方の
み示す)と複数の二次導体28aとから成る。この回転
子26の内側には、鋼製の筒状ロータ34が配置され、
該筒状ロータ34は1対のベアリング38、38により
軸32に対して回転可能に支持されている。この筒状ロ
ータ34の外周には、かご型誘導電動機20の極(界
磁)の数に対応させて4つの永久磁石36が取り付けら
れている。この永久磁石36は、ネオジウム−鉄−ほう
素磁石により構成されている。なお、図示しないが、上
記固定子22の外周には固定子枠が設けられている。
【0013】次に、上記かご型誘導電動機20の動作に
ついて図2を参照して説明する。固定子22の巻線23
に3相交流が通電されると、図中矢印Aの向きに回転磁
界が発生する。この回転磁界の磁束が回転子26の各二
次導体28aを横切ることにより、該二次導体28aに
速度起電力が発生し、この速度起電力により該二次導体
28a内に電流が流れ、この電流と磁束との相互作用に
よりトルクが発生して回転子26を磁界と同じ方向へ回
転させる。この回転速度は、発生するトルクに関連して
滑りを有し固定子22側の回転磁界の速度よりも低い。
他方、筒状ロータ34は、固定子側に発生する磁力に各
永久磁石36が吸引されるため、固定子22に発生する
回転磁界に完全に同期して回転する(正確には、僅かな
角度的な遅れを有している)。このかご型誘導電動機2
0では、磁束が対向する永久磁石36へ向けられるた
め、回転子26の二次導体28aに対して径方向に横切
ることになる。即ち、二次導体28aに対して磁束が径
方向に横切るため、回転子26に発生するトルクが大き
くなる。
ついて図2を参照して説明する。固定子22の巻線23
に3相交流が通電されると、図中矢印Aの向きに回転磁
界が発生する。この回転磁界の磁束が回転子26の各二
次導体28aを横切ることにより、該二次導体28aに
速度起電力が発生し、この速度起電力により該二次導体
28a内に電流が流れ、この電流と磁束との相互作用に
よりトルクが発生して回転子26を磁界と同じ方向へ回
転させる。この回転速度は、発生するトルクに関連して
滑りを有し固定子22側の回転磁界の速度よりも低い。
他方、筒状ロータ34は、固定子側に発生する磁力に各
永久磁石36が吸引されるため、固定子22に発生する
回転磁界に完全に同期して回転する(正確には、僅かな
角度的な遅れを有している)。このかご型誘導電動機2
0では、磁束が対向する永久磁石36へ向けられるた
め、回転子26の二次導体28aに対して径方向に横切
ることになる。即ち、二次導体28aに対して磁束が径
方向に横切るため、回転子26に発生するトルクが大き
くなる。
【0014】このトルクの発生原理について、図3を参
照して更に詳細に説明する。図3(A)に示すように、
巻線23からの磁力線90は対向する永久磁石36側に
向かうと共に、永久磁石36からの磁力線90は対向す
る巻線23側に向かうことになる。即ち、磁束は回転子
26の径方向に向けれられる。従って、回転磁界の回転
に伴い矢印C方向に磁束Bに対して速度vで相対的に移
動している1つの二次導体Hに於ける速度起電力eは、
フレミング右手の法則に従い有効な磁束成分と速度との
積となる。ここで有効な磁束成分は、相対的な移動方向
Cに対して垂直方向(即ち、回転子の径方向)の成分で
あるが、ここでは磁束が径方向に向けられているため全
ての磁束Bが有効に働くことになる。従って、速度起電
力eはvBLで表される(ここでLは、二次導体Hの長
さを表している)。
照して更に詳細に説明する。図3(A)に示すように、
巻線23からの磁力線90は対向する永久磁石36側に
向かうと共に、永久磁石36からの磁力線90は対向す
る巻線23側に向かうことになる。即ち、磁束は回転子
26の径方向に向けれられる。従って、回転磁界の回転
に伴い矢印C方向に磁束Bに対して速度vで相対的に移
動している1つの二次導体Hに於ける速度起電力eは、
フレミング右手の法則に従い有効な磁束成分と速度との
積となる。ここで有効な磁束成分は、相対的な移動方向
Cに対して垂直方向(即ち、回転子の径方向)の成分で
あるが、ここでは磁束が径方向に向けられているため全
ての磁束Bが有効に働くことになる。従って、速度起電
力eはvBLで表される(ここでLは、二次導体Hの長
さを表している)。
【0015】更に、該二次導体Hで発生する力Fについ
て、図3(B)を参照して説明する。該二次導体Hを流
れる電流iは、二次導体Hの抵抗分をRとするとi=e
/Rで表される。また、二次導体Hで電流と磁束の相互
作用により発生する力Fは、フレミング左手の法則に従
い、磁束Bと上記速度起電力eによる電流iとの積とに
なりF=(i×B)L=で表される。この発生力Fは、
径方向に向かう磁束Bに対して垂直方向(即ち回転子2
6の接線方向)に発生するため、回転子26を回転させ
る向きに発生することになる。従って、各二次導体で発
生する力は、全て回転子26のトルクとして有効に用い
られることとなる。
て、図3(B)を参照して説明する。該二次導体Hを流
れる電流iは、二次導体Hの抵抗分をRとするとi=e
/Rで表される。また、二次導体Hで電流と磁束の相互
作用により発生する力Fは、フレミング左手の法則に従
い、磁束Bと上記速度起電力eによる電流iとの積とに
なりF=(i×B)L=で表される。この発生力Fは、
径方向に向かう磁束Bに対して垂直方向(即ち回転子2
6の接線方向)に発生するため、回転子26を回転させ
る向きに発生することになる。従って、各二次導体で発
生する力は、全て回転子26のトルクとして有効に用い
られることとなる。
【0016】ここで、かご型誘導電動機20に発生する
径方向の磁束密度(T)を磁場解析により計算した結果
について図4のグラフを参照して説明する。グラフ中の
点線は従来型のかご型誘導電動機のものを、実線は第1
実施例のものを示し、また、横軸は電気角(rad)
を、縦軸は径方向の磁束密度(T)を表している。ここ
で、比較対象としている従来のかご型誘導電動機は、第
1実施例のかご型誘導電動機20と同一規格の固定子及
び巻線とかごとを有する。これに対して第1実施例のも
のは、図1を参照して前述したように、該回転子26内
に永久磁石36の固定された筒状ロータ34が配置され
ている点で異なる。図中で、磁束密度の谷(磁束密度
0)は、透磁率の低いかごにより磁束の通過が妨げられ
ている部分である。従来のかご型誘導電動機において、
磁束が電気角に対して正弦波状に変化しているのに対し
て、第1実施例のかご型誘導電動機20においては、矩
形波状に、即ち、電気角π/4近傍にて急峻に立ち上が
って(立ち下がって)いる点に注意されたい。このグラ
フから分かるように、第1実施例のかご型誘導電動機2
0では、全ての電気角に渡って従来型よりも磁束密度
(T)が向上している。磁束密度の増加分は大きくなく
ても、トルクは径方向の磁束密度の2乗に比例するため
大きく増加している。
径方向の磁束密度(T)を磁場解析により計算した結果
について図4のグラフを参照して説明する。グラフ中の
点線は従来型のかご型誘導電動機のものを、実線は第1
実施例のものを示し、また、横軸は電気角(rad)
を、縦軸は径方向の磁束密度(T)を表している。ここ
で、比較対象としている従来のかご型誘導電動機は、第
1実施例のかご型誘導電動機20と同一規格の固定子及
び巻線とかごとを有する。これに対して第1実施例のも
のは、図1を参照して前述したように、該回転子26内
に永久磁石36の固定された筒状ロータ34が配置され
ている点で異なる。図中で、磁束密度の谷(磁束密度
0)は、透磁率の低いかごにより磁束の通過が妨げられ
ている部分である。従来のかご型誘導電動機において、
磁束が電気角に対して正弦波状に変化しているのに対し
て、第1実施例のかご型誘導電動機20においては、矩
形波状に、即ち、電気角π/4近傍にて急峻に立ち上が
って(立ち下がって)いる点に注意されたい。このグラ
フから分かるように、第1実施例のかご型誘導電動機2
0では、全ての電気角に渡って従来型よりも磁束密度
(T)が向上している。磁束密度の増加分は大きくなく
ても、トルクは径方向の磁束密度の2乗に比例するため
大きく増加している。
【0017】またここで、第1実施例のかご型誘導電動
機20と、従来のかご型誘導電動機とを有限積分方程式
プログラムを用いて二次元磁場解析を行った結果につい
て図5を参照して説明する。ここで、図5(A)は従来
のかご型誘導電動機における磁力線を、また、図5
(B)は第1実施例のかご型誘導電動機20における磁
力線を示している。図5(A)から分かるように、従来
のかご型誘導電動機では、磁力線がバイパスして回転子
の径方向に向かわないのに対して、図5(B)から第1
実施例のかご型誘導電動機20では、磁力線が回転子の
径方向に向けられていることが分かる。このように磁場
解析の結果からも図3を参照し前述したトルクの向上が
実証される。
機20と、従来のかご型誘導電動機とを有限積分方程式
プログラムを用いて二次元磁場解析を行った結果につい
て図5を参照して説明する。ここで、図5(A)は従来
のかご型誘導電動機における磁力線を、また、図5
(B)は第1実施例のかご型誘導電動機20における磁
力線を示している。図5(A)から分かるように、従来
のかご型誘導電動機では、磁力線がバイパスして回転子
の径方向に向かわないのに対して、図5(B)から第1
実施例のかご型誘導電動機20では、磁力線が回転子の
径方向に向けられていることが分かる。このように磁場
解析の結果からも図3を参照し前述したトルクの向上が
実証される。
【0018】更に、この第1実施例のかご型誘導電動機
20による発生トルクについて図6を参照して説明す
る。グラフ中の点線は従来型のかご型誘導電動機のもの
を、実線は第1実施例のかご型誘導電動機20のものを
示し、また、横軸は回転数(rpm)を、縦軸はトルク
(N・m)を表している。ここでは、ほぼすべり零の回
転数(1800rpm)から誘導電動機に負荷を大きく
して行き、すべりを大きくして回転数を下げていったと
きの発生トルクを測定した。従来のかご型誘導電動機
が、900〜1100rpmの間で最大トルク(停動ト
ルク)が6.4N・mであったのに対して、第1実施例
のかご型誘導電動機20では、900rpmにて7.6
N・mを発生し、トルクが約19%向上している。
20による発生トルクについて図6を参照して説明す
る。グラフ中の点線は従来型のかご型誘導電動機のもの
を、実線は第1実施例のかご型誘導電動機20のものを
示し、また、横軸は回転数(rpm)を、縦軸はトルク
(N・m)を表している。ここでは、ほぼすべり零の回
転数(1800rpm)から誘導電動機に負荷を大きく
して行き、すべりを大きくして回転数を下げていったと
きの発生トルクを測定した。従来のかご型誘導電動機
が、900〜1100rpmの間で最大トルク(停動ト
ルク)が6.4N・mであったのに対して、第1実施例
のかご型誘導電動機20では、900rpmにて7.6
N・mを発生し、トルクが約19%向上している。
【0019】次に、この第1実施例のかご型誘導電動機
20による力率について説明する。図7はかご型誘導電
動機20にトルク検出器等の負荷を取り付けて実測した
線間電圧−力率特性図である。この図から明らかなよう
に本第1実施例(マグネット付き)の場合は、力率角
(ψ)=0、即ち、 cosψ=1で運転できる。これか
ら、このかご型誘導電動機20は、従来型が力率( cos
ψ=0.75〜0.85)であるのに対し、 cosψ=1
として力率を100%で運転することができる。
20による力率について説明する。図7はかご型誘導電
動機20にトルク検出器等の負荷を取り付けて実測した
線間電圧−力率特性図である。この図から明らかなよう
に本第1実施例(マグネット付き)の場合は、力率角
(ψ)=0、即ち、 cosψ=1で運転できる。これか
ら、このかご型誘導電動機20は、従来型が力率( cos
ψ=0.75〜0.85)であるのに対し、 cosψ=1
として力率を100%で運転することができる。
【0020】また、図7より明らかなように従来型は力
率角が遅れ力率内に限定されている。しかし、本実施例
では力率角が遅れ力率から進み力率の広範囲におよんで
いる。これによって本実施例のかご型誘導電動機は任意
の力率で運転することができる。
率角が遅れ力率内に限定されている。しかし、本実施例
では力率角が遅れ力率から進み力率の広範囲におよんで
いる。これによって本実施例のかご型誘導電動機は任意
の力率で運転することができる。
【0021】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。第1実施例では、かご型誘導電動機の内部に、永久
磁石36が取り付けられた筒状ロータ34を配置した
が、この第2実施例では、ソリッドロータ型誘導電動機
に第1実施例の筒状ロータ34を配置している。この第
2実施例のソリッドロータ型誘導電動機の機械的構成に
ついては、図1を参照し前述した第1実施例のものと同
様であるため図示及び説明は省略する。このソリッドロ
ータ型誘導電動機では、回転子にかごや巻線のない塊状
鉄芯回転子(但し、筒状ロータ34を収容するための中
空部分が形成されている)を用いている。このソリッド
ロータ型誘導電動機は、コギングトルクがなく、始動ト
ルクが大きく垂下特性を有している。
る。第1実施例では、かご型誘導電動機の内部に、永久
磁石36が取り付けられた筒状ロータ34を配置した
が、この第2実施例では、ソリッドロータ型誘導電動機
に第1実施例の筒状ロータ34を配置している。この第
2実施例のソリッドロータ型誘導電動機の機械的構成に
ついては、図1を参照し前述した第1実施例のものと同
様であるため図示及び説明は省略する。このソリッドロ
ータ型誘導電動機では、回転子にかごや巻線のない塊状
鉄芯回転子(但し、筒状ロータ34を収容するための中
空部分が形成されている)を用いている。このソリッド
ロータ型誘導電動機は、コギングトルクがなく、始動ト
ルクが大きく垂下特性を有している。
【0022】この第2実施例に係るソリッドロータ型誘
導電動機に発生した径方向の磁束密度(T)を解析した
結果について図8のグラフを参照して説明する。グラフ
中の点線は従来型のソリッドロータ型誘導電動機のもの
を、実線は第2実施例のものを示し、また、横軸は電気
角(rad)を、縦軸は径方向の磁束密度(T)を表し
ている。ここで、比較対象としている従来のソリッドロ
ータ型誘導電動機は、第2実施例のソリッドロータ型誘
導電動機と同一規格の固定子及び巻線を有するが、回転
子がソリッドな鉄鎮で形成されている。これに対して、
第2実施例のものは、上述したように回転子内に永久磁
石の固定された筒状ロータが配置されている。従来のソ
リッドロータ型誘導電動機において、磁束が電気角に対
して正弦波状に変化しているのに対して、第2実施例の
ソリッドロータ型誘導電動機においては、矩形波状に、
即ち、電気角π/4近傍において急峻に立ち上がってい
る点に注意されたい。このグラフから分かるように、第
1実施例のソリッドロータ型誘導電動機では、全ての電
気角に渡って従来のものよりも磁束密度(T)が大きく
向上している。
導電動機に発生した径方向の磁束密度(T)を解析した
結果について図8のグラフを参照して説明する。グラフ
中の点線は従来型のソリッドロータ型誘導電動機のもの
を、実線は第2実施例のものを示し、また、横軸は電気
角(rad)を、縦軸は径方向の磁束密度(T)を表し
ている。ここで、比較対象としている従来のソリッドロ
ータ型誘導電動機は、第2実施例のソリッドロータ型誘
導電動機と同一規格の固定子及び巻線を有するが、回転
子がソリッドな鉄鎮で形成されている。これに対して、
第2実施例のものは、上述したように回転子内に永久磁
石の固定された筒状ロータが配置されている。従来のソ
リッドロータ型誘導電動機において、磁束が電気角に対
して正弦波状に変化しているのに対して、第2実施例の
ソリッドロータ型誘導電動機においては、矩形波状に、
即ち、電気角π/4近傍において急峻に立ち上がってい
る点に注意されたい。このグラフから分かるように、第
1実施例のソリッドロータ型誘導電動機では、全ての電
気角に渡って従来のものよりも磁束密度(T)が大きく
向上している。
【0023】またここで、第1実施例のソリッドロータ
型誘導電動機と、従来のソリッドロータ型誘導電動機と
を二次元磁場解析を行った結果について図9を参照して
説明する。ここで、図9(A)は従来のソリッドロータ
型誘導電動機における磁力線を、また、図9(B)は第
2実施例のソリッドロータ型誘導電動機における磁力線
を示している。図9(A)から分かるように、従来のソ
リッドロータ型誘導電動機では、磁力線がバイパスして
回転子の径方向に向かわないのに対して、図9(B)か
ら第2実施例のソリッドロータ型誘導電動機では、磁力
線が回転子の径方向に向けられていることが分かる。
型誘導電動機と、従来のソリッドロータ型誘導電動機と
を二次元磁場解析を行った結果について図9を参照して
説明する。ここで、図9(A)は従来のソリッドロータ
型誘導電動機における磁力線を、また、図9(B)は第
2実施例のソリッドロータ型誘導電動機における磁力線
を示している。図9(A)から分かるように、従来のソ
リッドロータ型誘導電動機では、磁力線がバイパスして
回転子の径方向に向かわないのに対して、図9(B)か
ら第2実施例のソリッドロータ型誘導電動機では、磁力
線が回転子の径方向に向けられていることが分かる。
【0024】図5を参照した第1実施例のかご型誘導電
動機20の磁場解析から理論的に25%トルクが改善さ
れることが算出され(径方向の磁束密度の2乗を回転子
の周囲について積分することにより算出)、図6を参照
して前述したように測定の結果実際に19%のトルク向
上を果たすことができた。即ち、永久磁石36により磁
束の向きを径方向に整えることにより高いトルクが得ら
れることが実証された。また、第2実施例のソリッドロ
ータ型誘導電動機では、図8に示す磁場解析の結果、実
に75%のトルク改善を成し得ることが算出された。即
ち、第1実施例では、かご型誘導電動機でありかごによ
り磁束が整えられるため、永久磁石36の効果が相対的
に大きくは現れないが、磁束の流れがバイパスし易いソ
リッドロータ型誘導電動機では、大きな効果が得られる
ものと予想される。このソリッドロータ型誘導電動機の
実機による測定は完了していないが、かなり高い数値が
得られるものと推測される。更に、この第1、第2実施
例では、図13を参照して前述した従来技術と異なりエ
ネルキーを消費しない永久磁石36を固定子の回転磁界
と共に回転させるだけの簡易な構造であり、エネルキー
のロスがほとんどないため、トルクの向上のみでなく誘
導電動機の効率をも改善し得る。
動機20の磁場解析から理論的に25%トルクが改善さ
れることが算出され(径方向の磁束密度の2乗を回転子
の周囲について積分することにより算出)、図6を参照
して前述したように測定の結果実際に19%のトルク向
上を果たすことができた。即ち、永久磁石36により磁
束の向きを径方向に整えることにより高いトルクが得ら
れることが実証された。また、第2実施例のソリッドロ
ータ型誘導電動機では、図8に示す磁場解析の結果、実
に75%のトルク改善を成し得ることが算出された。即
ち、第1実施例では、かご型誘導電動機でありかごによ
り磁束が整えられるため、永久磁石36の効果が相対的
に大きくは現れないが、磁束の流れがバイパスし易いソ
リッドロータ型誘導電動機では、大きな効果が得られる
ものと予想される。このソリッドロータ型誘導電動機の
実機による測定は完了していないが、かなり高い数値が
得られるものと推測される。更に、この第1、第2実施
例では、図13を参照して前述した従来技術と異なりエ
ネルキーを消費しない永久磁石36を固定子の回転磁界
と共に回転させるだけの簡易な構造であり、エネルキー
のロスがほとんどないため、トルクの向上のみでなく誘
導電動機の効率をも改善し得る。
【0025】従来の誘導電動機のベクトル制御等の制御
方法においては、磁束密度及び磁束の方向を一定である
との仮定の基に解析を行い制御システムを構築していた
ため、回転子の磁束等の変化によって精密に誘導電動機
を制御できない事態がしばしば起こった。これに対して
第1及び第2実施例の誘導電動機では、回転子の磁束密
度及び磁束の方向が常に一定であり、ベクトル制御のた
めの解析が容易且つ正確に行い得るので、更に精密に誘
導電動機を制御することが可能となる。
方法においては、磁束密度及び磁束の方向を一定である
との仮定の基に解析を行い制御システムを構築していた
ため、回転子の磁束等の変化によって精密に誘導電動機
を制御できない事態がしばしば起こった。これに対して
第1及び第2実施例の誘導電動機では、回転子の磁束密
度及び磁束の方向が常に一定であり、ベクトル制御のた
めの解析が容易且つ正確に行い得るので、更に精密に誘
導電動機を制御することが可能となる。
【0026】なお、図1を参照して前述した第1実施例
のかご型誘導電動機20の構成において、筒状ロータ3
4に鉄製の部材を用いたが、磁束を良好に透過し得る材
料であればニッケル等を用いることも可能である。ま
た、図1に示す筒状ロータ34の構成では、軸32との
間に中空部分が設けられているが、肉圧を更に厚くして
軸32以外の部分を鉄で構成することも可能である。反
対に肉圧を更に薄くすることも可能であるが、肉圧をあ
まり薄くすると磁束が通り難くなるため、磁束を透過さ
せ得るだけの肉圧は必要である。
のかご型誘導電動機20の構成において、筒状ロータ3
4に鉄製の部材を用いたが、磁束を良好に透過し得る材
料であればニッケル等を用いることも可能である。ま
た、図1に示す筒状ロータ34の構成では、軸32との
間に中空部分が設けられているが、肉圧を更に厚くして
軸32以外の部分を鉄で構成することも可能である。反
対に肉圧を更に薄くすることも可能であるが、肉圧をあ
まり薄くすると磁束が通り難くなるため、磁束を透過さ
せ得るだけの肉圧は必要である。
【0027】
【効果】以上記述したように本発明の誘導電動機によれ
ば、固定子に発生される磁束が対向する磁石に向かうた
め、回転子に対して径方向に横切ることになる。即ち、
回転子に対して磁束が径方向に横切るため、回転子に発
生するトルク、即ち、誘導電動機のトルクが大きくな
る。また、本発明の誘導電動機では、外周に固定子の回
転磁界と対向するように磁石が取り付けられた筒状部材
を回転子内に配置するだけの簡単な構成でトルクの向上
が図り得るため、安価かつ堅牢に構成することができ
る。このため、安価且つ堅牢という誘導電動機の特性を
生かしつつトルクアップを果たすことが可能になる。
ば、固定子に発生される磁束が対向する磁石に向かうた
め、回転子に対して径方向に横切ることになる。即ち、
回転子に対して磁束が径方向に横切るため、回転子に発
生するトルク、即ち、誘導電動機のトルクが大きくな
る。また、本発明の誘導電動機では、外周に固定子の回
転磁界と対向するように磁石が取り付けられた筒状部材
を回転子内に配置するだけの簡単な構成でトルクの向上
が図り得るため、安価かつ堅牢に構成することができ
る。このため、安価且つ堅牢という誘導電動機の特性を
生かしつつトルクアップを果たすことが可能になる。
【図1】本発明の第1実施例に係るかご型誘導電動機の
縦断面及び横断面図である。
縦断面及び横断面図である。
【図2】第1実施例のかご型誘導電動機の回転原理を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】第1実施例のかご型誘導電動機の速度起電力と
発生トルクとの説明図である。
発生トルクとの説明図である。
【図4】第1実施例に係るかご型誘導電動機の径方向の
磁束密度を示すグラフである。
磁束密度を示すグラフである。
【図5】第1実施例に係るかご型誘導電動機の磁場解析
の解析図である。
の解析図である。
【図6】第1実施例のかご型誘導電動機のトルク特性を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図7】第1実施例のかご型誘導電動機の線間電圧−力
率特性を示すグラフである。
率特性を示すグラフである。
【図8】第2実施例のソリッドロータ型誘導電動機の径
方向の磁束密度を示すグラフである。
方向の磁束密度を示すグラフである。
【図9】第2実施例に係るソリッドロータ型誘導電動機
の磁場解析の解析図である。
の磁場解析の解析図である。
【図10】誘導電動機の回転原理を示す説明図である。
【図11】従来技術に係るかご型誘導電動機の速度起電
力と発生トルクとの説明図である。
力と発生トルクとの説明図である。
【図12】トルク改善の為に提案された従来技術の誘導
電動機の回転子の斜視図である。
電動機の回転子の斜視図である。
【図13】トルク改善の為に提案された従来技術の誘導
電動機の構成図である。
電動機の構成図である。
20 かご型誘導電動機
22 固定子
26 回転子
28a 二次導体
34 筒状ロータ
36 永久磁石
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭58−176576(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02K 17/02
H02K 1/12
Claims (2)
- 【請求項1】 回転磁界を発生する固定子と、軸に固定
され該固定子内で回転する回転子とから成る誘導電動機
であって、 前記回転子内に形成された中空空間に配置される磁気抵
抗の低い材質から成り、外周に前記固定子の回転磁界と
対向するように磁石が取り付けられ、前記軸に回転自在
に支持された筒状部材を有することを特徴とする誘導電
動機。 - 【請求項2】 前記筒状部材の外周に取り付けられる磁
石の数が誘導電動機の極数と等しいことを特徴とする請
求項1の誘導電動機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26193694A JP3380342B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 誘導電動機 |
| US08/536,643 US5723928A (en) | 1994-09-30 | 1995-09-29 | Induction motor and method of adjusting power factor of the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26193694A JP3380342B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 誘導電動機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08103058A JPH08103058A (ja) | 1996-04-16 |
| JP3380342B2 true JP3380342B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=17368750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26193694A Expired - Fee Related JP3380342B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 誘導電動機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3380342B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3734566B2 (ja) * | 1996-05-13 | 2006-01-11 | 株式会社明電舎 | 回転電機の回転子 |
| EP1133045A4 (en) * | 1998-11-20 | 2002-02-13 | Hitachi Ltd | INDUCTION MOTOR WITH WINDED ROTOR AND ENERGY CONVERSION SYSTEM FOR ELECTRICAL MACHINES WITH VARIABLE SPEED |
| JP2019080438A (ja) * | 2017-10-25 | 2019-05-23 | 株式会社豊田中央研究所 | 二軸出力誘導機 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26193694A patent/JP3380342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08103058A (ja) | 1996-04-16 |
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