JP3378997B2 - 地図製版方法 - Google Patents

地図製版方法

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JP3378997B2
JP3378997B2 JP24851293A JP24851293A JP3378997B2 JP 3378997 B2 JP3378997 B2 JP 3378997B2 JP 24851293 A JP24851293 A JP 24851293A JP 24851293 A JP24851293 A JP 24851293A JP 3378997 B2 JP3378997 B2 JP 3378997B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロセス色以外の特色を
使って多色オフセット印刷を行っていた従来の印刷方法
に代わり、プロセス色だけで多色印刷を行う際の製版方
法に関する。特に、特色を使って高精細な多色印刷を行
う場合の多い地図印刷に適用して好適な製版方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)をプロセス色と
呼び、それ以外の色を特色と呼んでいる。多色印刷は、
用いるインキの数が減色混合の3原色とブラック(K)
であり少ないことと、それらによって広範な色調再現が
可能であることからプロセス色インキで行われることが
多い。しかし、建材印刷の木目や包装用紙のように印刷
物によっては印刷色の範囲が限定されていてインキ数が
少なくて済みかつ再現色の安定性が求められることから
特色インキだけを用いる場合や、それとは逆に、印刷表
現を高める目的でプロセス色インキだけでなく特色イン
キとの両方を用いる場合がある。
【0003】地図印刷においては、地図部分と一緒に名
所遺跡自然等の風景部分が多色印刷される場合がある。
その場合に風景部分の再現にはプロセス色インキを用い
るのが適しているが、地図部分は必ずしもプロセス色イ
ンキは適していない。特に地図部分には、道路、等高
線、記号、建物の輪郭のように特定の色で表現すること
が好ましく、かつ高精細な表現が求められる部分がある
が、風景部分の再現のように網点面積率の割合を変えた
複数のインキの重ね刷りによる表現では、色調の再現性
や輪郭の明瞭性において要求に答えることが出来ず、従
来はプロセス色インキと特色インキの両方を用いた多色
印刷が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような多数の色イ
ンキを用いた印刷は、製造する上においては多くの問題
があった。即ち、 色数分の多数の印刷版を製造する必要があり、材料だ
けでなく各印刷版の絵柄間の位置合わせチェック等で製
版工程の作業負荷及び製造費用が膨大と成る。 色数分のインキを用意することが必要で、特に特色は
高価である上に印刷後に余剰残インキが出ても他に流用
できない。 色数分だけ印刷ユニットを通すだけでも印刷費用は大
であるが、通常の印刷機はプロセス色の印刷に適合する
ような印刷ユニット数で構成されており、特色が含まれ
ると印刷工程に無駄が生じ更に費用がかかる。 本発明は上記従来技術の問題に鑑みてなされたもので、
特色インキを使わずにプロセス色インキだけで同等の印
刷物を得ることのできる製版方法の提供を目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。即ち、 (請求項1)プロセス色インキと特色インキで印刷され
て成る多色地図印刷物を得るための製版工程で作成され
るプロセス色フィルム原版と特色フィルム原版から、そ
の特色フィルム原版をプロセス色インキ用の高線数ネガ
フィルム版によって表現する変換過程と、その高線数ネ
ガフィルム版を前記プロセス色フィルム原版と合成する
合成過程とから成る地図製版方法。 (請求項2)前記変換過程は、前記特色フィルム原版を
プリンター反転露光して特色ネガフィルム版を得る第1
反転露光過程と、その特色ネガフィルム版から画線部以
外をマスクした特色ネガマスクフィルム版を得るマスク
版作成過程と、その特色ネガマスクフィルム版と所定網
点面積率所定スクリーン角度の高線数チントフィルムを
重ね合わせ前記高線数ネガフィルム版を得るチント版作
成過程とから成る、請求項1記載の地図製版方法。 (請求項3)前記変換過程は、前記特色フィルム原版の
網点で表現された画像を連続調として読取り画像データ
を得る画像入力過程と、その画像データを色変換テーブ
ルに基づいて色調変換を行ってプロセス色画像データを
得る色調変換過程と、そのプロセス色画像データをネガ
の網点画像として高線数所定スクリーン角度でフィルム
に出力し前記高線数ネガフィルム版を得るネガ版出力過
程とから成る請求項1記載の地図製版方法。 (請求項4)前記合成過程は、前記プロセス色フィルム
原版をプリンター反転露光してプロセス色ネガフィルム
版を得る第2反転露光過程と、前記高線数ネガフィルム
版をプリンター反転露光し更に前記プロセス色ネガフィ
ルム版をプリンター反転多重露光することによって新フ
ィルム原版を得る多重露光過程とから成る請求項1〜3
記載の地図製版方法。
【0006】
【作用】特色フィルム原版をプロセス色インキ用の高線
数ネガフィルム版によって表現する変換過程によって、
特色インキによって表現されていた絵柄の部分はプロセ
ス色インキによって色が忠実に再現されるだけでなく、
高線数のプロセス色の網点面積率の重ね刷りとなるから
絵柄の形状の明瞭性も得られる。また、高線数ネガフィ
ルム版を前記プロセス色フィルム原版と合成する合成過
程によって、高線数のプロセス色の絵柄の部分の品質が
保持されると共に、プロセス色インキによって表現され
ていた絵柄の部分はそのままに表現される。以上の地図
製版方法によって、特色インキを使用せずプロセス色イ
ンキだけを使用した地図印刷を行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明について好適な実施例に基づき
説明する。図1は本発明の地図製版方法の全容を示す概
略図である。図1において1はフィルム原版、2はフィ
ルム原版1から絵柄の表現形式を変換する変換過程、3
は変換過程2によって得られる高線数ネガフィルム版、
4は高線数ネガフィルム版3を使用しフィルム原版1と
合成する合成過程、5は合成過程4によって得られる新
フィルム原版を示している。ここにこの例においては、
従来の製版に用いられたフィルム原版1の中、特色は1
色であって特色フィルム原版1が1つ、プロセス色は4
色であって、K,Y,M,Cのフィルム原版1が各1
つ、合計5色用のフィルム原版1で構成されている。そ
して本発明の地図製版方法によって得られる新フィルム
原版5は、特色は無くプロセス色4色だけであって、
K",Y",M",C" の4つのフィルム原版5で構成されて
いる。即ち本発明の地図製版方法はこの実施例において
は、特色とK,Y,M,Cの合計5つのフィルム原版1
から、K",Y",M",C" の4つのフィルム原版5を得る
方法である。
【0008】まず以上の構成において、特色フィルム原
版1に基づき変換過程2の処理を行うことによってY',
M',C' の高線数ネガフィルム版3を得る。この変換過
程2は特色フィルム原版1の網点で表現された絵柄をよ
り高スクリーン線数の網点で表現すると同時にプロセス
色に分解する過程である(後述する)。次に、Y,M,
Cのフィルム原版1とY',M',C' の高線数ネガフィル
ム版3に基づき合成過程4の処理を行うことによって
Y",M",C" の3つのフィルム原版5を得る。この合成
過程5は特色を使用している絵柄の部分だけ、即ち通常
は地図の部分について前記高線数ネガフィルム版3を新
フィルム原版5にネガポジ反転露光し、その他の部分は
従来のY,M,Cのフィルム原版1をそのまま新フィル
ム原版5にネガポジ反転露光し、両者を同じフィルム上
にレイアウトする合成処理である(後述する)。そし
て、Kフィルム原版は何ら処理されることなくK”新フ
ィルム原版となる。即ちKフィルム原版とK”新フィル
ム原版とは同一の原版である。
【0009】(変換過程その1)図2は本発明の変換過
程2を説明する図である。図2において6は特色フィル
ム原版1を反転露光する第1反転露光過程、7は第1反
転露光過程6によって得られる特色ネガフィルム版、8
は特色ネガフィルム版7について特色を使用していない
部分を遮光するマスク版作成過程、9はマスク版作成過
程8によって得られる特色ネガマスクフィルム版、10
はプロセス色Y,M,Cで特色を表現する場合の各網点
面積率かつ高精細な絵柄表現が可能な高スクリーン線数
の所定スクリーン角度の平網から成る高線数チントフィ
ルム、11は特色ネガマスクフィルム版9に高線数チン
トフィルム10を重ね合わせ(あるいは貼り込み)高線
数ネガフィルム版3を得るチント版作成過程である。
【0010】以上の構成において、まず第1反転露光過
程6では通常は密着露光プリンターを使って未露光のフ
ィルムに特色フィルム原版1を焼付ける。この例では特
色フィルム原版1の絵柄はポジ画像であって、未露光の
フィルムには焼付けによりネガの画像が記録され、それ
を現像処理して得られるのが特色ネガフィルム版7であ
る。この焼付けの際に、未露光のフィルムには一方が丸
孔、一方がずらし丸孔から成る2つ孔の位置合わせ用ピ
ン孔を開けておく。この位置合わせ用ピン孔はフィルム
原版1には既に設けられており、ピン孔にピンを挿入し
て未露光のフィルムとフィルム原版1とを重ね合わせる
ことによって、焼付けられる絵柄とピン孔の位置関係が
正確に規定されるようにする。このようにピンを使用し
て位置合わせする方法をピンシステムという。次のマス
ク版作成過程8において、特色の絵柄の無い部分が遮光
される。これはポジ画像においては即ち特色フィルム原
版1においては特色の絵柄の無い部分は遮光されマスク
されているため、その部分に多重露光が可能であるが、
反転露光によってネガポジ反転しマスク部分が透明とな
るため再度マスクしないと多重露光が不可能となるため
である。このようにマスクされて得られるのが特色ネガ
フィルム版9である。
【0011】次にチント版作成過程11において、特色
ネガフィルム版9に高線数チントフィルム10を重ね合
わせる。高線数チントフィルム10はプロセス色Y,
M,Cで特色を表現する場合の各網点面積率なっており
(後述する)、かつフィルム原版1よりも高スクリーン
線数の平網フィルムであって、例えばフィルム原版1が
通常の175線(インチ当たり175本の網点配列)で
あれば300線を使用する。そして高線数チントフィル
ム10はプロセス色Y,M,C各々網点のスクリーン角
度(配列角度)がモアレを生じないような所定の角度と
なるように特色ネガフィルム版9に重ね合わせる。この
重ね合わせの方法も、高線数チントフィルム10に網点
のスクリーン角度が所定の角度となるように位置合わせ
用のピン孔を開けておき、あるいはピン孔を開けたリー
ドフィルムを高線数チントフィルム10に網点のスクリ
ーン角度が所定の角度となるように貼り込み、このピン
孔にピンを挿入して、特色ネガフィルム版9と重ね合わ
せることにより正確な位置角度合わせが行われる。この
ような重ね合わせの方法によるのではなくて、高線数チ
ントフィルム10を特色ネガフィルム版9に貼り込むよ
うにしてもよい。その場合も各々のスクリーン角度は所
定の角度と成るようにする。このモアレを生じないスク
リーン角度は、プロセス色のY,M,C,Kに対して通
常決められるスクリーン角度の組み合わせとともに特色
ネガフィルム版9のスクリーン角度も考慮してモアレが
発生しない角度となるように決定する。以上のようにし
て、プロセス色のY,M,Cの3色に対応する高線数ネ
ガフィルム版3を得る。
【0012】(変換過程その2)図3は本発明の変換過
程2について、図2とは別の方法として製版システムを
使用した方法を説明する図である。図3において、12
はスキャナーを使用し特色フィルム版1をディジタルデ
ータとして取り込む画像入力過程である。13は画像入
力過程12で得られる画像データ、14は特色をプロセ
ス色のY,M,Cで表現する場合の各網点面積率を求め
るための色変換テーブルである。15は画像データ13
と色変換テーブル14に基づき各プロセス色Y,M,C
の画像データを計算する色調変換過程である。16は色
調変換過程15で得られるプロセス色画像データであ
る。17はプロセス色画像データ16から出力装置を使
用し高線数ネガフィルム版3を出力するネガ版出力過程
である。
【0013】以上の構成において、画像入力過程12で
は特色フィルム原版1をディジタルデータとして取り込
む。特色フィルム原版1上では画像は網点や線画として
2値化されたデータとして表現されているが、それをそ
のまま取り込むのではなくて連続調画像データとして取
り込む。その理由は、特色フィルム原版1の網点の線数
は通常の線数であるが特色フィルム原版1をプロセス色
で表現してプロセス色新フィルム原版を得る際、本発明
においては線数を細密化して高スクリーン線数とするた
め特色フィルム原版1の網点の形状が残るようなデータ
入力は意味を成さず寧ろ有害であるからである。このよ
うに網点画像から連続調画像を得る過程はデ・スクリー
ニングと呼ばれ、光学系、センサー系、信号処理系等の
信号伝達特性の設計制御とともにディジタル画像処理の
方法が併用された方法によって行われることが一般的で
ある。それらの方法は公知技術である。このようにして
取り込まれた特色フィルム原版1のディジタルデータは
画像データ13として製版システムのハードディスクメ
モリ内に格納される。
【0014】一方、色変換テーブル14は予め作成され
て製版システムのハードディスクメモリ内に格納されて
いる。変換テーブル14の作成方法としては、プロセス
色の種々の網点面積率の平網を掛け合わせて印刷したカ
ラーチャートに基づき、特色と近いカラーチャート上の
色を幾つか選び出し、荷重平均計算等によって各プロセ
ス色の網点面積率を決定する。特色の各網点面積率に対
してこの計算を行って、特色の各網点面積率に対する各
プロセス色の各網点面積率のテーブルを完成させる。こ
の計算は特色のあらゆる網点面積率に対して行う必要は
なく、幾つかのデータに基づき直線近似、曲線近似等に
より補間することができる。更に、色変換テーブル14
のデータに従って実際の印刷を行って、本来の特色とプ
ロセス色の掛け合わせ印刷で得られる特色とを比較し
て、データに修正を加えてより正確な色変換テーブル1
4を得る。
【0015】色調変換過程15において、画像データ1
3の各画素毎にそのデータに相当する色変換テーブル1
4のデータが選択計算され、全ての画素についてその計
算が行われる。またこの際、特色の絵柄部分以外の部分
がマスクされ、絵柄部分だけが絵柄として出力されるよ
うにマスクデータが付与される。マスクデータの付与は
製版システムにおいて、モニターディスプレイに画像デ
ータ13の画像を表示してオペレータが座標入力装置等
で特色の絵柄部分とそれ以外の部分を指定することによ
り行う。そして、Y,M,C各色のプロセス色画像デー
タ16が得られるとその画像データは製版システムのハ
ードディスク内に格納される。
【0016】次に、ネガ版出力過程17において製版シ
ステムのフィルム出力装置を使用してY,M,C各色の
高線数ネガフィルム版3が出力される。ここで得られる
高線数ネガフィルム版3には高精細な網点のネガの絵柄
が得られるよう、スクリーン線数が決定される。通常が
例えば175線であれば本発明においては300線程度
の高スクリーン線数が選定される。またスクリーン角度
はY,M,C各色の重ね刷りを行った時モアレが発生し
ないような角度が選定される。前記マスク部分は次の多
重露光において遮光されるよう黒ベタとして出力され
る。更に、特色フィルム原版1のピン孔と絵柄の位置関
係が同じになるように上記高線数ネガフィルム版3にピ
ン孔を開けたリードフィルムを貼り込み、このピン孔に
によって正確な位置合わせが行えるようにする。この貼
り込みはライトテーブル上で特色フィルム原版1のピン
孔にピンを挿入し、更にピン孔を開けたリードフィルム
を挿入し、高線数ネガフィルム版3の絵柄を特色フィル
ム原版1の絵柄に位置合わせして、その状態で特色フィ
ルム原版1とリードフィルムを粘着テープ貼りすること
により容易に行える。
【0017】図4は図3に示した製版システムを使用す
る変換過程を示した絵図である。図において、18は製
版システムの入力装置、19は製版システムの操作テー
ブル、20は製版システムの出力装置である。変換テー
ブル14は変換データを表として図示してある。
【0018】(合成過程)図5は本発明における合成過
程4を説明する図である。図2に示した密着露光プリン
ターを使用する変換過程(実施例1)及び図3に示した
製版システムを使用する変換過程(実施例2)の共通の
後に続く工程である。図において21はプロセス色フィ
ルム原版1を未露光フィルムに密着露光プリンターを使
用して焼き付ける第2反転露光過程である。22は第2
反転露光過程21によって得られるプロセス色ネガフィ
ルム版である。23は高線数ネガフィルム版とプロセス
色ネガフィルム版22とを未露光フィルムに密着露光プ
リンターを使用して多重焼き付きして新フィルム原版5
を得る多重露光過程である。
【0019】以上の構成において、まず第2反転露光過
程21では通常は密着露光プリンターを使って未露光の
フィルムに各プロセス色Y,M,Cのフィルム原版1を
焼付ける。この例ではプロセス色フィルム原版1の絵柄
はポジ画像であって、未露光のフィルムには焼付けによ
りネガの画像が記録され、それを現像処理して得られる
のが各プロセス色Y,M,Cのプロセス色ネガフィルム
版22である。この焼付けの際には、ピンシステムで焼
付けられる絵柄とピン孔の位置関係が正確に規定される
ようにする。
【0020】次に多重露光工程23において高線数ネガ
フィルム版3と位置合わせ用ピン孔を開けた未露光フィ
ルムとをピン孔基準で重ね合わせ、密着露光プリンター
を使用して高線数ネガフィルム版3を未露光フィルムに
焼き付ける。更に、プロセス色ネガフィルム版12を同
様にピンシステムで密着露光プリンターを使用して既に
一回露光したフィルムに焼き付ける。この多重焼したフ
ィルムを現像することによって、プロセス色の新フィル
ム原版5を得る。
【0021】(網点面積率の変換過程)図6は製版工
程、刷版工程及び印刷工程において網点面積率の変換過
程を説明する図である。図において、プロセス色ネガフ
ィルム版22、高線数ネガフィルム版3のネガフィルム
版の網点は密着露光プリンターによって新フィルム原版
5の網点に変換され、次の刷版工程で更に刷版用の密着
露光プリンターによってPS版に焼き付けられた刷版の
網点に変換される。刷版の網点は印刷工程において印刷
用紙に印刷された印刷物の網点に変換される。また各変
換過程で得られる網点面積率の測定にはこの実施例にお
いては図6に示すように下記測定器を使用する。 ◆DOTTIE−II (透過型網点面積率測定装置:商品名) ◆マッキントッシュ (PS版を写真撮影して、写真画像から網点面積率測定 「フォトショップ」 を行う:商品名) ◆X−Rite (網点面積率へのデータ変換機能付の反射型濃度計:商 品名) このような変換過程はプロセス色Y,M,Cで特色を表
現する場合の各網点面積率を決定する際に重要なデータ
である。即ち、チントフィルムの網点面積率を決定する
場合、色調変換テーブルのデータを決定する場合に利用
される。
【0022】図7は図6における網点面積率の測定デー
タを表にしたものである。一例としてY版の場合を示し
てある。図7において、実線はスクリーン線数300の
場合を、破線はスクリーン線数175の場合を表してい
る。この表の利用方法の一例を図7に従って説明する。
特色の色を標準の175線で印刷したカラーチャートか
ら選択したものとする。その時カラーチャートに記載さ
れているフィルム原版の網点面積率がパーセント表示で
(Y=65%,M=40%,C=40%)であったとす
ると、いまY版の表であるから、図7においてポジフィ
ルム網点%は65%()である。175線の変換曲線
(破線)を追って、これはPS版上では56%()で
あり印刷物上では73%()となる。今度は、300
銭の変換曲線(実線)を追って戻り、これはPS版上で
は51%()であり、ポジフィルム上では66%
()であり、ネガフィルム上では57%()であ
る。従って、高線数ネガフィルム版3のY版は網点面積
率を57%とすればよく、C,M版についても同様に求
めれば特色と同じ色がプロセス色で得られることにな
る。
【0023】以上の実施例の説明においては特色が1色
の場合について説明したが、特色が複数であっても前記
説明から実施することは容易である。例えばそれは合成
過程4において複数の特色を多重露光することによって
達成される。また特色の絵柄が線画と単一の網点面積率
から成る場合でないような、階調を有する場合において
も前記説明から実施することは容易である。その場合は
実施例1よりも実施例2の方法が容易に適用できる。各
実施例は、単に本発明の原理を例によって記載されたも
ので、本発明の技術思想から離れることなく他の付加削
除変更等を成しえることは明白である。
【0024】
【発明の効果】以上のようであるから本発明によれば、
特色フィルム原版をプロセス色インキ用の高線数ネガフ
ィルム版によって表現する変換過程によって、特色イン
キによって表現されていた絵柄の部分はプロセス色イン
キによって色が忠実に再現されるだけでなく、高線数の
プロセス色の網点面積率の重ね刷りとなるから絵柄の形
状の明瞭性も得られる。また、高線数ネガフィルム版を
前記プロセス色フィルム原版と合成する合成過程によっ
て、高線数のプロセス色の絵柄の部分の品質が保持され
ると共に、プロセス色インキによって表現されていた絵
柄の部分はそのままに表現される。従って特色インキを
使用せずプロセス色インキだけを使用した地図印刷を行
うことができるから、通常の4色刷りを行った後、特色
刷りのためにだけに印刷機を稼働させるような無駄がな
くなり通常の印刷機を効率よく運用でき、印刷インキに
余剰残インキができても標準のプロセス色インキだけで
あるから、他の印刷への流用が可能で、特色インキを使
用する場合のような余剰残インキによる無駄がなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の地図製版方法の全容を示す概略
図である。
【図2】図2は本発明の変換過程1を説明する図であ
る。
【図3】図3は本発明の変換過程1について、製版シス
テムを使用した方法を説明する図である。
【図4】図4は図3の変換過程1を絵図で示したもので
ある。
【図5】図5は本発明における合成過程4を説明する図
である。
【図6】図6は製版工程、刷版工程及び印刷工程におい
て網点の変換過程を説明する図である。
【図7】図7は図6における網点面積率の測定データを
表にしたものである。
【符号の説明】
1 フィルム原版 2 変換過程 3 高線数ネガフィルム版 4 合成過程 5 新フィルム原版 6 第1反転露光過程 7 特色ネガフィルム版 8 マスク版作成過程 9 特色ネガマスクフィルム版 10高線数チントフィルム 11チント版作成過程 12画像入力過程 13画像データ 14色変換テーブル 15色調変換過程 16プロセス色画像データ 17ネガ版作成過程 18入力装置 19操作テーブル 20出力装置 21第2反転露光過程 22プロセス色ネガフィルム版 23多重露光過程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−148451(JP,A) 特開 平4−246584(JP,A) 特開 平1−191855(JP,A) 特開 昭59−31955(JP,A) 特開 平4−224973(JP,A) 特公 昭44−6414(JP,B1) 特表 平6−505845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/00 - 3/18 G03F 1/00 - 1/16 G03F 5/00 - 5/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセス色インキと特色インキで印刷され
    て成る多色地図印刷物を得るための製版工程で作成され
    るプロセス色フィルム原版と特色フィルム原版から、そ
    の特色フィルム原版をプロセス色インキ用の高線数ネガ
    フィルム版によって表現する変換過程と、その高線数ネ
    ガフィルム版を前記プロセス色フィルム原版と合成する
    合成過程とから成ることを特徴とする地図製版方法。
  2. 【請求項2】前記変換過程は、前記特色フィルム原版を
    プリンター反転露光して特色ネガフィルム版を得る第1
    反転露光過程と、その特色ネガフィルム版から画線部以
    外をマスクした特色ネガマスクフィルム版を得るマスク
    版作成過程と、その特色ネガマスクフィルム版と所定網
    点面積率所定スクリーン角度の高線数チントフィルムを
    重ね合わせ前記高線数ネガフィルム版を得るチント版作
    成過程とから成る、ことを特徴とする請求項1記載の地
    図製版方法。
  3. 【請求項3】前記変換過程は、前記特色フィルム原版の
    網点で表現された画像を連続調として読取り画像データ
    を得る画像入力過程と、その画像データを色変換テーブ
    ルに基づいて色調変換を行ってプロセス色画像データを
    得る色調変換過程と、そのプロセス色画像データをネガ
    の網点画像として高線数所定スクリーン角度でフィルム
    に出力し前記高線数ネガフィルム版を得るネガ版出力過
    程とから成る、ことを特徴とする請求項1記載の地図製
    版方法。
  4. 【請求項4】前記合成過程は、前記プロセス色フィルム
    原版をプリンター反転露光してプロセス色ネガフィルム
    版を得る第2反転露光過程と、前記高線数ネガフィルム
    版をプリンター反転露光し更に前記プロセス色ネガフィ
    ルム版をプリンター反転多重露光することによって新フ
    ィルム原版を得る多重露光過程とから成る、ことを特徴
    とする請求項1〜3記載の地図製版方法。
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