JP3377458B2 - ジャカゴ状構造体の製造装置 - Google Patents
ジャカゴ状構造体の製造装置Info
- Publication number
- JP3377458B2 JP3377458B2 JP35509298A JP35509298A JP3377458B2 JP 3377458 B2 JP3377458 B2 JP 3377458B2 JP 35509298 A JP35509298 A JP 35509298A JP 35509298 A JP35509298 A JP 35509298A JP 3377458 B2 JP3377458 B2 JP 3377458B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conveyed
- negative pressure
- gravel
- ejector device
- conveyance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Revetment (AREA)
- Air Transport Of Granular Materials (AREA)
- Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば網状筒体に
内装の内袋に礫を充填して、護岸や護床などに用いるジ
ャカゴ状の構造体を構成する際に上記礫や、その他、例
えば建築用資材の骨材や砕石、土砂などを存奏するため
のエア式の搬送装置を備えたジャカゴ状構造体の製造装
置に関する。 【０００２】 【従来の技術】上記エア式搬送装置の一つとして、ホッ
パー装置からの搬送物の取り出し口に、ジェット気流の
導入手段を備えた円周エジェクタ装置を接続し、この円
周エジェクタ装置に搬送物の導出管を接続して成るもの
がある。 【０００３】かゝる構成のエア式搬送装置にあっては、
具体構造は後述する本発明の実施の形態によって明らか
であるが、円周エジェクタ装置に周方向からジェット気
流を導入することで、円周エジェクタ装置の内部に負圧
域が形成され、かつ、ジェット気流は、所謂コアンダ効
果によって密度を高めるように、導出管内面に引き寄せ
られるのであって、ホッパー装置に投入された搬送物
は、円周エジェクタ装置の負圧域に吸引され、次いでジ
ェット気流により、導出管の吐出口に向けて圧送される
のである。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、ホ
ッパー装置にバイブレーターを備える一方、このホッパ
ー装置の搬送物取り出し口を負圧域の上部近傍に配置し
て、振動によって取り出し口から崩れ落ちて来る搬送物
を負圧域に吸引し、これをジェット気流によって導出管
の吐出口に圧送させていたのであるが、取り出し口から
崩れ落ちて来る搬送物の量にバラツキがあること、及
び、負圧域までの確実な供給に難があり、搬送物を定量
的に搬送することができず、特に、搬送物が湿潤してい
たり、粘土などが付着していたりすると、搬送物が取り
出し口から崩れ落ち難くなる。また、負圧域の手前で粘
土の付着壁ができ、搬送不能になることがある。これら
の理由により、搬送量のバラツキが一層顕著になり、搬
送能力が大幅に低下する点で問題があった。 【０００５】本発明は、粘土が付着している等、搬送物
がどのようなものであっても、これを定量的に搬送でき
る搬送能力の安定したエア式搬送装置を備えたジャカゴ
状構造体の製造装置を提供することを目的としている。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた技術的手段は次の通りである。即
ち、本発明は、ホッパー装置からの搬送物の取り出し口
に、ジェット気流の導入手段を備えた円周エジェクタ装
置を接続し、この円周エジェクタ装置に搬送物の導出管
を接続して、前記搬送物を、ジェット気流の導入によっ
て円周エジェクタ装置に形成される負圧域を通してジェ
ット気流により、前記導出管の吐出口に圧送するように
構成されたエア式搬送装置と、前記負圧域に搬送物を強
制的に送り出すスクリューコンベアと、ジャカゴ状構造
体材料の搬送用パレットからなるジャカゴ状構造体の製
造装置であって、ジャカゴ状構造体の網状筒体を前記搬
送物の導出管に被せ、これを前記パレットで受け止め、
前記エア式搬送装置による搬送によって網状筒体に搬送
物を送り込み、この搬送物の充填量に見合った速度でパ
レットを後退移動させて、搬送物を充填する点に特徴が
ある。 【０００７】上記の構成によれば、スクリューコンベア
によって搬送物が確実に且つ定量的に負圧域に導入され
ることから、粘土が付着しているような搬送物であって
も、これを定量的に導出管の吐出口に圧送できるのであ
って、本発明によれば、搬送能力の安定したエア式搬送
装置を備えたジャカゴ状構造体の製造装置が提供され
る。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は例えば護岸や護床などに用
いるジャカゴ状の構造体１を示し、一端側を閉じた内袋
２を網状筒体３に内装して、この網状筒体３の複数本
（この実施の形態では２本）を所定の間隔を隔てて基布
４に装着すると共に、前記内袋２のそれぞれに礫５を充
填し、かつ、礫充填口を閉じて、ジャカゴ状の構造体１
をマット状に構成している。 【０００９】上記のマット状構造体１の施工対象や施工
例などについては、本出願人らの一部が既に提案してい
る特願平９−３３０３０号の発明に準ずるものとして、
ここではその説明を省略することにする。 【００１０】図２及び図３はマット状構造体１の製造装
置６を示し、この構造体製造装置６は、礫充填用のエア
式搬送装置７と構造体材料の搬送用パレット８とから成
り、前記エア式搬送装置７は次のように構成されてい
る。 【００１１】即ち、前記パレット８の材料搬送方向と直
交する方向のレール９，９に沿って移動可能に台車１０
を設けると共に、図４及び図５にも示すように、この台
車１０に、それぞれバイブレーター１１付のシュート１
２を備えた二連のホッパー装置１３，１３を搭載し、か
つ、各ホッパー装置１３に投入される礫（搬送物）５の
取り出し口１４を、前記パレット８側に向けてホッパー
装置１３の下部側に開設すると共に、この礫取り出し口
１４に、それぞれジェット気流の導入手段１５を備えた
円周エジェクタ装置１６，１６を接続している。 【００１２】そして、円周エジェクタ装置１６，１６の
それぞれに、前記パレット８先端の管受け部材１７によ
って支持される礫導出管１８を接続すると共に、更に、
前記ホッパー装置１３の下部側に、ホッパー装置１３に
投入された礫５を円周エジェクタ装置１６に向けて強制
的に送り出すスクリューコンベア１９を、前記礫導出管
１８と同芯状に配置している。 【００１３】上記の円周エジェクタ装置１６は、前記ス
クリューコンベア１９の礫送り出し端部を内蔵する内筒
２０を、ホッパー装置１３の礫取り出し口１４に連設す
ると共に、この内筒２０の外まわりに連設したフランジ
２１に外筒２２を取り付け、かつ、内筒２０とほゞ同じ
内径の筒体２３を備えたフランジ２４を、内筒２０端部
とによって微小の環状スリットａを形成するように、前
記外筒２２のフランジ２５に連設して、前記内筒２０と
外筒２２およびフランジ２１，２４によって環状のエア
チャンバーＡを形成している。 【００１４】一方、前記ジェット気流の導入手段１５
は、前記外筒２２の周方向に所定の間隔を隔てて、例え
ば六等分箇所にエアノズル２６を設けると共に、コンプ
レッサー２７からのエア供給ライン２８をエアノズル２
６に接続して成り、前記エアチャンバーＡに高圧のエア
を導入して、前記環状スリットａからエアをジェット気
流にして礫導出管１８に噴出し、前記円周エジェクタ装
置１６の内筒２０内部に負圧域Ｂを形成するもので、前
記スクリューコンベア１９の礫送り出し端部を、この負
圧域Ｂに入り込ませている。 【００１５】上記の構成によれば、ホッパー装置１３に
投入される礫５が、湿潤していたり或いは粘土などが付
着していたりしても、これがスクリューコンベア１９に
よって確実に且つ定量的に、前記円周エジェクタ装置１
６の負圧域Ｂに送り出されることになる。 【００１６】従って、スクリューコンベア１９によって
負圧域Ｂに送り出される礫５は、このコンベア１９によ
る強制搬送に加えて、負圧による吸引作用を受けて、順
次負圧域Ｂを通過し、次いで、コアンダ効果によって礫
導出管１８内面に引き寄せられる高密度のジェット気流
に乗って、礫導出管１８の吐出口に向けて圧送されるの
であって、負圧域Ｂへの礫５の送り出しが定量的である
ことから、エア式搬送装置７の礫搬送能力は安定したも
のとなる。 【００１７】護岸や護床などに用いるマット状構造体１
の作製に際しては、基布４に装着された２本の網状筒体
３の内袋２を、二連の礫導出管１８，１８に被せるよう
にセットして、これをパレット８で受け止め、かつ、エ
ア式搬送装置７による上記の礫搬送によって内袋２に礫
５を送り込むのであって、その礫５の充填量に見合った
速度でパレット８を後退移動させて、内袋２に礫５が満
杯に充填された段階で礫充填口を閉じることで、ジャカ
ゴ状の構造体１がマット状に作製されるのである。 【００１８】上記の内袋２の布帛の素材としては、耐腐
食性であると共に通気性が良好で耐久性のあるものが好
ましく、例えばアクリルやポリ塩化ビニリデン、ポリエ
ステル、ビニロン、ナイロン等で編織した布帛を使用で
きるが、植物種子や根茎等を礫などに混合し、これを内
袋２に充填して植物による緑化を目的とする場合には、
綿等のセルロース繊維もしくは、これらのセルロース繊
維と合成繊維を混紡・混織したものが好適に使用でき
る。こうすることにより、植物の生育を阻害することが
ない。 【００１９】また、基布４としては、例えばナイロンや
ポリエステル等の耐久性繊維素材あるいは耐久性樹脂を
被覆した素材による織布又は不織布で形成されたものが
好ましく、その厚みは０．３ｍｍ〜５ｍｍ程度、また、
縦２〜６ｍで横５０ｃｍ〜２ｍ程度のものを標準タイプ
とするが、その寸法は施工条件等に応じて適宜に設定さ
れてよく、また、グリット・メッシュ状に形成したもの
であってもよい。 【００２０】一方、網状筒体３の素材としては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ビニロン、ポリ塩化ビニリデン等の合成
樹脂繊維材が適材であり、また、金網で筒状体を形成し
てもよく、例えば、その径が１０〜５０ｃｍφで長さ２
ｍ〜６ｍのものを標準タイプとして、実施の形態で示し
たように２本、或いは、それ以上の例えば６本や８本程
度の網状筒体３を一枚の基布２に装着し、構造体１をマ
ット状に作製するものとするが、マット状に作製するこ
となく、内袋２を内装した網状筒体３を単体で用いて、
更には、内袋２を省略した網状筒体３そものもを用い
て、構造体１を単なるジャカゴ状に作製してもよいので
ある。 【００２１】また、内部に充填する礫５としては、通
常、直径１０ｃｍ以下のぐり石が使用されるが、施工性
を考慮すると２０〜７０ｍｍの直径のものが好適であ
り、ぐり石に限らず、コンクリート廃材、蛎殻、木炭、
ヤシ繊維等の粗大有機物や、陶器、ガラス片等のリサイ
クル資材なども好適に用いることができる。 【００２２】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によるジャ
カゴ状構造体の製造装置によれば、円周エジェクタ装置
の負圧域に搬送物を強制的に送り出すスクリューコンベ
アを備えたことで、搬送物が湿潤していたり粘土が付着
していたりしても、これを確実に且つ定量的に負圧域に
搬送できるのであって、従って本発明によれば、搬送能
力の安定したエア式搬送装置を備えたジャカゴ状構造体
の製造装置が提供される。
内装の内袋に礫を充填して、護岸や護床などに用いるジ
ャカゴ状の構造体を構成する際に上記礫や、その他、例
えば建築用資材の骨材や砕石、土砂などを存奏するため
のエア式の搬送装置を備えたジャカゴ状構造体の製造装
置に関する。 【０００２】 【従来の技術】上記エア式搬送装置の一つとして、ホッ
パー装置からの搬送物の取り出し口に、ジェット気流の
導入手段を備えた円周エジェクタ装置を接続し、この円
周エジェクタ装置に搬送物の導出管を接続して成るもの
がある。 【０００３】かゝる構成のエア式搬送装置にあっては、
具体構造は後述する本発明の実施の形態によって明らか
であるが、円周エジェクタ装置に周方向からジェット気
流を導入することで、円周エジェクタ装置の内部に負圧
域が形成され、かつ、ジェット気流は、所謂コアンダ効
果によって密度を高めるように、導出管内面に引き寄せ
られるのであって、ホッパー装置に投入された搬送物
は、円周エジェクタ装置の負圧域に吸引され、次いでジ
ェット気流により、導出管の吐出口に向けて圧送される
のである。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、ホ
ッパー装置にバイブレーターを備える一方、このホッパ
ー装置の搬送物取り出し口を負圧域の上部近傍に配置し
て、振動によって取り出し口から崩れ落ちて来る搬送物
を負圧域に吸引し、これをジェット気流によって導出管
の吐出口に圧送させていたのであるが、取り出し口から
崩れ落ちて来る搬送物の量にバラツキがあること、及
び、負圧域までの確実な供給に難があり、搬送物を定量
的に搬送することができず、特に、搬送物が湿潤してい
たり、粘土などが付着していたりすると、搬送物が取り
出し口から崩れ落ち難くなる。また、負圧域の手前で粘
土の付着壁ができ、搬送不能になることがある。これら
の理由により、搬送量のバラツキが一層顕著になり、搬
送能力が大幅に低下する点で問題があった。 【０００５】本発明は、粘土が付着している等、搬送物
がどのようなものであっても、これを定量的に搬送でき
る搬送能力の安定したエア式搬送装置を備えたジャカゴ
状構造体の製造装置を提供することを目的としている。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた技術的手段は次の通りである。即
ち、本発明は、ホッパー装置からの搬送物の取り出し口
に、ジェット気流の導入手段を備えた円周エジェクタ装
置を接続し、この円周エジェクタ装置に搬送物の導出管
を接続して、前記搬送物を、ジェット気流の導入によっ
て円周エジェクタ装置に形成される負圧域を通してジェ
ット気流により、前記導出管の吐出口に圧送するように
構成されたエア式搬送装置と、前記負圧域に搬送物を強
制的に送り出すスクリューコンベアと、ジャカゴ状構造
体材料の搬送用パレットからなるジャカゴ状構造体の製
造装置であって、ジャカゴ状構造体の網状筒体を前記搬
送物の導出管に被せ、これを前記パレットで受け止め、
前記エア式搬送装置による搬送によって網状筒体に搬送
物を送り込み、この搬送物の充填量に見合った速度でパ
レットを後退移動させて、搬送物を充填する点に特徴が
ある。 【０００７】上記の構成によれば、スクリューコンベア
によって搬送物が確実に且つ定量的に負圧域に導入され
ることから、粘土が付着しているような搬送物であって
も、これを定量的に導出管の吐出口に圧送できるのであ
って、本発明によれば、搬送能力の安定したエア式搬送
装置を備えたジャカゴ状構造体の製造装置が提供され
る。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は例えば護岸や護床などに用
いるジャカゴ状の構造体１を示し、一端側を閉じた内袋
２を網状筒体３に内装して、この網状筒体３の複数本
（この実施の形態では２本）を所定の間隔を隔てて基布
４に装着すると共に、前記内袋２のそれぞれに礫５を充
填し、かつ、礫充填口を閉じて、ジャカゴ状の構造体１
をマット状に構成している。 【０００９】上記のマット状構造体１の施工対象や施工
例などについては、本出願人らの一部が既に提案してい
る特願平９−３３０３０号の発明に準ずるものとして、
ここではその説明を省略することにする。 【００１０】図２及び図３はマット状構造体１の製造装
置６を示し、この構造体製造装置６は、礫充填用のエア
式搬送装置７と構造体材料の搬送用パレット８とから成
り、前記エア式搬送装置７は次のように構成されてい
る。 【００１１】即ち、前記パレット８の材料搬送方向と直
交する方向のレール９，９に沿って移動可能に台車１０
を設けると共に、図４及び図５にも示すように、この台
車１０に、それぞれバイブレーター１１付のシュート１
２を備えた二連のホッパー装置１３，１３を搭載し、か
つ、各ホッパー装置１３に投入される礫（搬送物）５の
取り出し口１４を、前記パレット８側に向けてホッパー
装置１３の下部側に開設すると共に、この礫取り出し口
１４に、それぞれジェット気流の導入手段１５を備えた
円周エジェクタ装置１６，１６を接続している。 【００１２】そして、円周エジェクタ装置１６，１６の
それぞれに、前記パレット８先端の管受け部材１７によ
って支持される礫導出管１８を接続すると共に、更に、
前記ホッパー装置１３の下部側に、ホッパー装置１３に
投入された礫５を円周エジェクタ装置１６に向けて強制
的に送り出すスクリューコンベア１９を、前記礫導出管
１８と同芯状に配置している。 【００１３】上記の円周エジェクタ装置１６は、前記ス
クリューコンベア１９の礫送り出し端部を内蔵する内筒
２０を、ホッパー装置１３の礫取り出し口１４に連設す
ると共に、この内筒２０の外まわりに連設したフランジ
２１に外筒２２を取り付け、かつ、内筒２０とほゞ同じ
内径の筒体２３を備えたフランジ２４を、内筒２０端部
とによって微小の環状スリットａを形成するように、前
記外筒２２のフランジ２５に連設して、前記内筒２０と
外筒２２およびフランジ２１，２４によって環状のエア
チャンバーＡを形成している。 【００１４】一方、前記ジェット気流の導入手段１５
は、前記外筒２２の周方向に所定の間隔を隔てて、例え
ば六等分箇所にエアノズル２６を設けると共に、コンプ
レッサー２７からのエア供給ライン２８をエアノズル２
６に接続して成り、前記エアチャンバーＡに高圧のエア
を導入して、前記環状スリットａからエアをジェット気
流にして礫導出管１８に噴出し、前記円周エジェクタ装
置１６の内筒２０内部に負圧域Ｂを形成するもので、前
記スクリューコンベア１９の礫送り出し端部を、この負
圧域Ｂに入り込ませている。 【００１５】上記の構成によれば、ホッパー装置１３に
投入される礫５が、湿潤していたり或いは粘土などが付
着していたりしても、これがスクリューコンベア１９に
よって確実に且つ定量的に、前記円周エジェクタ装置１
６の負圧域Ｂに送り出されることになる。 【００１６】従って、スクリューコンベア１９によって
負圧域Ｂに送り出される礫５は、このコンベア１９によ
る強制搬送に加えて、負圧による吸引作用を受けて、順
次負圧域Ｂを通過し、次いで、コアンダ効果によって礫
導出管１８内面に引き寄せられる高密度のジェット気流
に乗って、礫導出管１８の吐出口に向けて圧送されるの
であって、負圧域Ｂへの礫５の送り出しが定量的である
ことから、エア式搬送装置７の礫搬送能力は安定したも
のとなる。 【００１７】護岸や護床などに用いるマット状構造体１
の作製に際しては、基布４に装着された２本の網状筒体
３の内袋２を、二連の礫導出管１８，１８に被せるよう
にセットして、これをパレット８で受け止め、かつ、エ
ア式搬送装置７による上記の礫搬送によって内袋２に礫
５を送り込むのであって、その礫５の充填量に見合った
速度でパレット８を後退移動させて、内袋２に礫５が満
杯に充填された段階で礫充填口を閉じることで、ジャカ
ゴ状の構造体１がマット状に作製されるのである。 【００１８】上記の内袋２の布帛の素材としては、耐腐
食性であると共に通気性が良好で耐久性のあるものが好
ましく、例えばアクリルやポリ塩化ビニリデン、ポリエ
ステル、ビニロン、ナイロン等で編織した布帛を使用で
きるが、植物種子や根茎等を礫などに混合し、これを内
袋２に充填して植物による緑化を目的とする場合には、
綿等のセルロース繊維もしくは、これらのセルロース繊
維と合成繊維を混紡・混織したものが好適に使用でき
る。こうすることにより、植物の生育を阻害することが
ない。 【００１９】また、基布４としては、例えばナイロンや
ポリエステル等の耐久性繊維素材あるいは耐久性樹脂を
被覆した素材による織布又は不織布で形成されたものが
好ましく、その厚みは０．３ｍｍ〜５ｍｍ程度、また、
縦２〜６ｍで横５０ｃｍ〜２ｍ程度のものを標準タイプ
とするが、その寸法は施工条件等に応じて適宜に設定さ
れてよく、また、グリット・メッシュ状に形成したもの
であってもよい。 【００２０】一方、網状筒体３の素材としては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ビニロン、ポリ塩化ビニリデン等の合成
樹脂繊維材が適材であり、また、金網で筒状体を形成し
てもよく、例えば、その径が１０〜５０ｃｍφで長さ２
ｍ〜６ｍのものを標準タイプとして、実施の形態で示し
たように２本、或いは、それ以上の例えば６本や８本程
度の網状筒体３を一枚の基布２に装着し、構造体１をマ
ット状に作製するものとするが、マット状に作製するこ
となく、内袋２を内装した網状筒体３を単体で用いて、
更には、内袋２を省略した網状筒体３そものもを用い
て、構造体１を単なるジャカゴ状に作製してもよいので
ある。 【００２１】また、内部に充填する礫５としては、通
常、直径１０ｃｍ以下のぐり石が使用されるが、施工性
を考慮すると２０〜７０ｍｍの直径のものが好適であ
り、ぐり石に限らず、コンクリート廃材、蛎殻、木炭、
ヤシ繊維等の粗大有機物や、陶器、ガラス片等のリサイ
クル資材なども好適に用いることができる。 【００２２】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によるジャ
カゴ状構造体の製造装置によれば、円周エジェクタ装置
の負圧域に搬送物を強制的に送り出すスクリューコンベ
アを備えたことで、搬送物が湿潤していたり粘土が付着
していたりしても、これを確実に且つ定量的に負圧域に
搬送できるのであって、従って本発明によれば、搬送能
力の安定したエア式搬送装置を備えたジャカゴ状構造体
の製造装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】一部を取り出して拡大図示したマット状構造体
の斜視図である。 【図２】マット状構造体の製造装置を示す側面図であ
る。 【図３】マット状構造体の製造装置を示す平面図であ
る。 【図４】負圧域を形成する円周エジェクタ装置とホッパ
ー装置とを示す断面図である。 【図５】網状筒体に内装の内袋に対する礫（搬送物）の
充填説明図である。 【符号の説明】 ２…内袋、３…網状筒体、５…搬送物（礫）、１３…ホ
ッパー装置、１４…礫取り出し口、１５ジェット気流の
導入手段、１６…円周エジェクタ装置、１８…搬送物導
出管、１９…スクリューコンベア、Ｂ…負圧域。
の斜視図である。 【図２】マット状構造体の製造装置を示す側面図であ
る。 【図３】マット状構造体の製造装置を示す平面図であ
る。 【図４】負圧域を形成する円周エジェクタ装置とホッパ
ー装置とを示す断面図である。 【図５】網状筒体に内装の内袋に対する礫（搬送物）の
充填説明図である。 【符号の説明】 ２…内袋、３…網状筒体、５…搬送物（礫）、１３…ホ
ッパー装置、１４…礫取り出し口、１５ジェット気流の
導入手段、１６…円周エジェクタ装置、１８…搬送物導
出管、１９…スクリューコンベア、Ｂ…負圧域。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 鈴木 一
東京都渋谷区渋谷１丁目16番14号 東急
建設株式会社内
(72)発明者 東 晃
大阪府大阪市住之江区柴谷１丁目１番57
号 株式会社メックス内
(72)発明者 嶋 正行
大阪府大阪市住之江区柴谷１丁目１番57
号 株式会社メックス内
(72)発明者 谷口 美津男
岡山県津山市高尾590番地の１ 日本植
生株式会社内
(72)発明者 藤嶋 泰良
岡山県津山市高尾590番地の１ 日本植
生株式会社内
(56)参考文献 特開 昭60−161814（ＪＰ，Ａ)
特開 昭64−13330（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−3841（ＪＰ，Ａ)
実開 昭58−171802（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65G 51/02
B65G 53/00 - 53/28
B65G 53/32 - 53/66
E02B 3/04 - 3/14
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 ホッパー装置からの搬送物の取り出し口
に、ジェット気流の導入手段を備えた円周エジェクタ装
置を接続し、この円周エジェクタ装置に搬送物の導出管
を接続して、前記搬送物を、ジェット気流の導入によっ
て円周エジェクタ装置に形成される負圧域を通してジェ
ット気流により、前記導出管の吐出口に圧送するように
構成されたエア式搬送装置と、前記負圧域に搬送物を強
制的に送り出すスクリューコンベアと、ジャカゴ状構造
体材料の搬送用パレットからなるジャカゴ状構造体の製
造装置であって、ジャカゴ状構造体の網状筒体を前記搬
送物の導出管に被せ、これを前記パレットで受け止め、
前記エア式搬送装置による搬送によって網状筒体に搬送
物を送り込み、この搬送物の充填量に見合った速度でパ
レットを後退移動させて、搬送物を充填することを特徴
とするジャカゴ状構造体の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35509298A JP3377458B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | ジャカゴ状構造体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35509298A JP3377458B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | ジャカゴ状構造体の製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000177843A JP2000177843A (ja) | 2000-06-27 |
| JP3377458B2 true JP3377458B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=18441896
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35509298A Expired - Fee Related JP3377458B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | ジャカゴ状構造体の製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3377458B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7028173B2 (ja) * | 2016-08-31 | 2022-03-02 | セイコーエプソン株式会社 | シート製造装置 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58171802U (ja) * | 1982-05-13 | 1983-11-16 | 岡村製油株式会社 | 袋詰装置 |
| JPS60161814A (ja) * | 1984-02-03 | 1985-08-23 | Tobishima Kensetsu Kk | 粉体定量供給装置 |
| JPS6413330A (en) * | 1987-07-03 | 1989-01-18 | Mitsui Shipbuilding Eng | Coanda jet type conveying device |
| JP2678337B2 (ja) * | 1993-06-11 | 1997-11-17 | 株式会社橋本設備工業所 | 土砂輸送用吸引パイプ |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP35509298A patent/JP3377458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000177843A (ja) | 2000-06-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107497580B (zh) | 一种砂石生产线 | |
| US3480330A (en) | Dust collector | |
| US7228990B2 (en) | Unitized fibrous construct dispensing system | |
| CN209935199U (zh) | 一种洗石筛 | |
| US9752312B2 (en) | Fabricating a quilted drainage unit using a flat bed | |
| KR20100036129A (ko) | 폐기물복합처리장치 | |
| JP3377458B2 (ja) | ジャカゴ状構造体の製造装置 | |
| KR20210105847A (ko) | 드론, 장비 및 이의 이용 이송, 공사, 시공, 건설, 건축, 포장, 정화, 청정, 먼지제거 방법 | |
| JPH0259458A (ja) | 固体粒子層の補強工法 | |
| CN101560754A (zh) | 一种吹填淤泥围海造地的施工工艺及其装置 | |
| CN114505236A (zh) | 一种不同大小煤矸石快速分拣机 | |
| KR101317135B1 (ko) | 반응매트와 반응혼합토 및 이를 이용한 차수 및 복토 방법 | |
| US8470406B2 (en) | Method of spray application, and spray apparatus, for bentonite material | |
| CN204638544U (zh) | 一种轻柔薄片物料的杂质分离装置 | |
| CN205766888U (zh) | 一种带粉料仓地上除尘装置的混凝土搅拌站 | |
| JPH05229888A (ja) | 堆肥製造装置 | |
| CN214211223U (zh) | 一种用于粉砂土杂质的筛除装置 | |
| US7744308B2 (en) | Drainage element of ovate shape and method of making | |
| CN214982025U (zh) | 一种大流量水泥发泡机泵送设备 | |
| CN205952354U (zh) | 一种生产颗粒状化肥原料所用的装袋装置 | |
| TWM636162U (zh) | 移動式混凝土輸送裝置 | |
| CN211676742U (zh) | 一种粉料罐的罐顶除尘装置 | |
| CN208761720U (zh) | 一种大型落地式钢板仓地上出料系统 | |
| CN107745003A (zh) | 一种自动化垃圾分类回收装置 | |
| CN220532327U (zh) | 一种石子除粉装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021119 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131206 Year of fee payment: 11 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |