JP3377406B2 - 偏光検出器 - Google Patents
偏光検出器Info
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Description
記録再生装置等に用いられる集積型光導波路デバイスに
おける偏光検出器に関する。
度記録装置として、従来より研究開発が活発に行われて
おり、光磁気記録媒体から反射される光のカー効果によ
る偏光方向の回転を検出して情報を再生している。
回転は微小な値であるので、良好なS/N比を得るため
には、高精度な検光子や差動検出光学系等を必要として
いる。これらの光学系には、従来より検光子、プリズ
ム、ミラー及びレンズ等からなるバルク型光学系が用い
られているが、このバルク型光学系は光学部品の相互の
位置合わせが難しいという問題がある。また、装置構成
の小型化及び軽量化が困難であるという問題もある。
系の欠点を解消する半導体デバイスとして、検出光学系
を薄膜導波路上に集積化した導波路型光検出器が提案さ
れている。図17は、この導波路型光検出器、即ち検出
系集積素子95を備えた従来の導波路型光磁気情報記録
再生装置の概略構成を示す。
ーザ等からなる光源91と、光源91からの光を光磁気
情報記録媒体92上に集光させるべく配置された集光光
学系としてのコリメートレンズ93及び対物レンズ94
と、この光磁気情報記録媒体92からの反射光を検出す
る検出系集積素子95と、この検出系集積素子95上に
設けられるとともに、これらコリメートレンズ93と対
物レンズ94の間に設けられ、コリメートレンズ93か
らの入射光を底面で反射させて対物レンズ94に向けて
出射させるとともに、光磁気情報記録媒体92からの反
射光を検出系集積素子95側に導波モードとして導くプ
リズムカプラ96とを備えている。
の詳細について説明する。この検出系集積素子95は、
白地で示した領域部分Aと、網点で示した領域部分Bを
有する。領域部分Aは第1光導波路領域であり、その上
面に、光磁気情報記録媒体92からの反射光を導くプリ
ズムカプラ96が設けられている。領域部分Bは第2光
導波路領域であり、領域部分Aと光結合可能に設けられ
ている。
102が設けられ、他端側に導波路集光素子103、1
04が設けられている。導波路集光素子103、104
は光検出器101、102に光磁気情報記録媒体92か
らの反射光を導き、これらで焦点誤差信号(Fo信号)
検出部105が構成される。
体92からの反射光のTEモード光を反射させ、TMモ
ード光を屈折させるモード分離素子である第3光導波路
領域108が形成されている。更には、それぞれのモー
ド光を検出する光検出器106、107が設けられてお
り、これらで光磁気信号(MO信号)検出部109が構
成されている。
ードとTMoモードの第1等価屈折率をそれぞれNe
1,Nm1とし、第2光導波路におけるTEoモードと
TMoモードの第2等価屈折率をそれぞれNe2,Nm
2とすると、第1等価屈折率Ne1とNm1はほぼ等し
く、第2等価屈折率Ne2とNm2は異なっている。
91からの出射光はコリメートレンズ93によって平行
光線となり、プリズムカプラ96に入射する。この入射
光は、プリズムカプラ96の底面で反射した後、対物レ
ンズ94を通って光磁気情報記録媒体92上に集光す
る。一方、光磁気情報記録媒体92からの反射戻り光
は、再び対物レンズ94を通ってプリズムカプラ96に
入射する。この入射した光磁気情報記録媒体92からの
反射光は、プリズムカプラ96を介して、第1光導波路
にカップリングして導波光となる。
路に光結合した後、導波路集光素子103、104を介
して光検出器101、102に導かれる。また、第3光
導波路108を介して光検出器106、107に導かれ
る。つまり、導波光は焦点誤差信号検出部105e及び
光磁気信号検出部109にそれぞれ導かれ、焦点誤差信
号検出部105で焦点誤差信号が検出され、光磁気信号
検出部109で光磁気信号が検出される。
即ち光結合器について説明する。光導波層112上には
光導波層112よりも低い屈折率をもつ第1のギャップ
層113が積層され、その上に一端部が欠落した第2の
ギャップ層115が積層されている。そして、これらの
上に接着層116を介してプリズムカプラ96が配置さ
れている。プリズムカプラ96の屈折率は接着層116
の屈折率とほぼ等しく、光導波層113の屈折率よりも
高い。ここで第2のギャップ層115は、その欠落した
部分で光を光導波層113へ結合し、かつ、一度結合し
た光が再びプリズムカプラ96に結合してプリズムカプ
ラ96から外に出てこないような、十分な厚みをもって
いる。
ド光とTMoモード光に分離するモード分離素子につい
て説明する。損失を抑えるために第2光導波路部分の第
2光導波層122の膜厚が徐々に薄くなって第1結合部
を構成している。また、その部分に導かれる入射光は、
TEoモード光に対しては臨界角よりも大きいため、T
Eo光は反射され、TMoモード光は屈折される。
光検出器101、102、106、107の構成及びそ
の一般的な作製プロセスについて説明する。但し、同図
(a)、(b)は光検出器101、102、106、1
07の構造を示す断面図である。
107の構造について説明する。同図(a)において、
N+型Si基板131上には、受光素子の受光部を構成
するボロン等を拡散したP+領域132aを有するN-エ
ピタキシャル層132が設けられ、その上に熱酸化Si
O2膜133が設けられている。熱酸化SiO2膜133
はP+領域132a上で層厚が薄くなっている。熱酸化
SiO2膜133上には、第1光導波路層又は第2光導
波路層よりなる光導波路層134(又は第1光導波路層
と第2光導波路層の集積構造よりなる光導波路層13
4’)が設けられている。
波路層134(又は光導波路層134’)の開口部を介
してP+領域132aと接続される電極配線135が設
けられ、これら光導波路層134及び電極配線135を
覆うようにギャップ層136が設けられている。更に、
N+型Si基板131の裏面に裏面電極137が設けら
れている。
6、107は、以下の製造プロセスを経て作製される。
キシャル層132を成長させ、更にその上に熱酸化Si
O2膜133を形成する。続いて、光検出器を形成する
部分の熱酸化SiO2膜133をエッチング等で除去
し、ボロン等を含む高温雰囲気中に放置する。これによ
り、除去部分からボロンがN-エピタキシャル層132
内に拡散し、P+領域132aが形成される。次に、熱
酸化SiO2膜133上に第1光導波路層(又は第2光
導波路層)134を形成し、続いて、これら熱酸化Si
02膜133及び光導波路層134のP+領域132a上
に開口部を形成する。
を成膜し、続いて電極配線材料をパターニングして電極
配線135を形成する。次に、光導波路層134及び電
極配線135を覆うようにギャップ層136を形成す
る。また、N+型Si基板131の裏面に裏面電極13
7を形成する。以上の製造プロセスを経て上記構造の光
検出器101、102、106、107が作製される。
るために、ギャップ層136、即ちバッファ層136の
層厚は導波光入射側の前方より緩やかに減少させること
によりテーパを形成した構造になっている。これによ
り、導波光を導波層傾斜部Mを利用して光検出器により
受光し、この受光された信号を電極配線135を介して
外部制御回路(図示せず)に送ることで光検出を行うこ
とができる。
板131上に形成されるフォトダイオードのような受光
素子を用いる場合は、受光素子の受光量に応じた電流出
力等の電気信号を外部へ取り出すために電極配線が設け
られるが、この電極配線は、一般的には、Si基板13
1上の絶縁膜の上に金属材料等を成膜して作製される。
の詳細について説明する。まず、図21(a)に示す構
造の光検出器101、102、106、107では、電
極配線135は熱酸化SiO2膜133上の光導波路層
134(又は光導波路層134’)とギャップ層136
との間に形成され、光導波路層134及び熱酸化SiO
2膜133に設けた開口部を介して、受光素子の受光部
としてのP+領域132aに接続されている。
134の上部クラッド層として作用するとともに、電極
配線135の保護層としても作用しており、短絡、機械
的損傷、物理的汚染及び腐食等から電極配線135を有
効に保護する。また、この電極配線135は、熱酸化S
iO2膜133に加えて光導波路層134によってもS
i基板131から隔てられているので、熱酸化SiO2
膜133だけの場合に比べて、この間の静電容量を小さ
く保つことができる。
101、102、106、107では、電極配線135
と光導波路層134との間に、もう1層だけギャップ層
138が形成されている。この電極配線135はギャッ
プ層138、136間に形成されており、ギャップ層1
38、光導波路層134及び熱酸化SiO2膜133に
設けた開口部を介してに受光素子の受光部としてのP+
領域132aに接続されている。この構成では、ギャッ
プ層138によってN+型Si基板131との間の静電
容量をさらに低下させることができる。
(バルク光学系)において、近年の光検出器はその用途
から高速応答性や高集積化が要求されるようになり、外
部制御回路の集積回路と並行して作製されるために、そ
の構造が複雑になってきている。図22(a)にその一
例を示す。
辺には、不純物拡散時のマスクである熱酸化SiO2膜
142、エッチングのストッパーであると同時に集積回
路部では配線の働きをする金属層143、反射防止用窒
化膜144、配線絶縁用窒化膜145及び集積回路と金
属配線、即ち 金属層143のための保護膜146等が
積層されているため、受光部141とは全体として数μ
mの段差ができている。なお、ここでは、電極配線の引
き出し部分の構造は省略してある。
去することが可能であるが、反射防止用窒化膜144は
その機能から必須のものであり、また、熱酸化SiO2
膜142はPN接合を保護するために必須のものであ
る。このため、図22(b)に示されるような最も簡単
な構造のものを考えても、熱酸化SiO2膜142によ
る段差の約1μmは避けることができない。
出用の光は自由空間から入射するので、この程度の段差
は全く問題にならない。
光検出器の作製工程において、上記のような段差が生じ
る理由について説明する。
ン基板151上に熱酸化SiO2膜152を形成する。
その方法としては、酸素気流中で加熱するドライ酸化
と、水蒸気を含んだ酸素気流中で加熱する水蒸気酸化が
知られている。こうして得られた熱酸化SiO2膜15
2にフォトレジスト等でパターニングを行い、エッチン
グ加工をすることで、図23(b)のような熱酸化Si
O2によるマスク152aを形成する。その後、このエ
ッチング部分からシリコン基板151に拡散処理を行
い、図23(c)のような不純物拡散領域151aを作
製する。
3(c)に示すような熱酸化膜153が形成される。集
積回路部と同時に作製していくため、図23(d)に示
すように、CVD法等でSiO2層154をさらに積層
する。その後、エッチング加工し、SiO2膜154及
び熱酸化膜153に、図23(e)に示すような開口部
155を形成する。一回目と二回目のエッチングパター
ンは、マスクの位置合わせ精度やエッチングの精度等の
問題で2〜3μmのずれができ、これに起因して段差部
156が発生する。
すような構造の光結合器を作製する際に、接着層が粘性
をもつ場合はその量を調整することが難しい。ここで、
上記従来の光結合器には、接着に必要な接着剤の最適量
を効率よく充填する工夫がされておらず、またその様子
を観察するための特別な構成にもなっていなかった。
剤がプリズム側面に溢れて濡れ上がっていったり、図示
されていないプリズムの保持手段にまで回り込んでしま
う不具合を生じるという問題があった。
層内に気泡或いは空間が残り、これらによって光が散乱
されるため、結合効率が低下するという問題があった。
第2のギャップ層に支えられたまま接着層の応力を受け
続けることになるため、プリズムがはがれてしまう等、
歩留りと信頼性に問題があった。
子を形成するために積層される誘電体層は、厚みが不足
した場合、平坦化の工程で下層の構造が露出し、表面の
汚染やキズのために伝搬損失が増加し、素子特性が劣化
するという問題があった。
ャップ層等が積層された集積回路は、その膜応力による
素子の特性変化及びクラックが発生する等の致命的な問
題があった。ここで、膜応力を緩和するために、リンや
ホウ素をドープした材料も積層できるが、このドーパン
トによる光導波路の伝搬損失も懸念されるところであ
る。
積化に適した光検出器の受光部周辺には段差があること
を考慮すると、このような段差を有する構造の光検出器
の上に光導波路層を積層して、伝搬する光を光検出器の
作製された半導体基板に導く、いわゆる導波路型光検出
器を作製しようとした場合、段差近辺でのバッファ層
(誘電体層)の形状設計が複雑であり、またその微細加
工が困難であるという問題があった。
(b)で示した導波路傾斜部Mを有する導波路型光検出
器の実際の作製方法について説明する。光導波路層の構
成によっては、まず熱酸化SiO2膜161を形成し、
さらにその上にバッファ層162を積層する。続いて、
バッファ層162の表層の平坦化が必要であり、これに
は導波損失に影響しない程度の表面粗度が要求される。
そのうえ、段差部分での損失が無視できるような形状
(厚さ、伝搬長および傾斜など)にバッファ層162を
加工しなければならないのであるが、その平坦化が不十
分であると、導波路傾斜部Mにも段差部H’が生じてし
まう。この段差部H’付近でバッファ層162が設計値
よりも薄くなると、図上左から右へ進行する伝搬光は光
導波路層163内から半導体基板164の方向又は自由
空間へ放射して、結合効率が低下することになる。
れる誘電体材料においては、成膜方法によっては、表面
粗度が大きくなることがあり、そのままの状態では光導
波路素子には使用できないほどになることもあった。ま
た、それにエッチング等の加工を施すと、さらに粗度は
大きくなり、その影響はより深刻なものとなっていた。
基板上に集積した構造においては、不純物拡散により形
成された光検出器の表面はSiO2等の材料の薄膜で覆
われているだけであり、外部より侵入した金属イオン、
特にアルカリイオンが前記薄膜を透過して拡散層に達
し、PN接合の電荷分布に悪影響を与える等して光検出
機能が損なわれる可能性があった。
いSiO2層が存在するだけなので、光導波層材料に金
属イオンを含むガラス系のもの、例えば、コーニング社
の商品番号#7059ガラス等を使用すると、これに含
まれる金属イオンがSiO2層を透過し、上記と同様な
悪影響を及ぼす懸念があった。
ことで、光学的特性、熱的特性、機械的特性、電気的特
性及び加工方法等を自由に変えることができるが、含ま
れる金属イオンの影響のため、集積型光導波路素子への
応用はかなりの制約を受けることになる。
おいては、光検出器とSiO2層との界面で光の反射に
よる結合効率の低下が間題となることがあった。
したような屈折−反射型のモードスプリッタの場合に
は、各モード光の進行方向にかなりの開きが生じる。よ
って、それぞれに対応する光検出器も位置が離れること
になり、光検出器間の特性がそろわないという問題があ
る。また、全反射を起こす入射角近くでは、反射率の変
動が大きいため、その角度の許容範囲が小さいという問
題があった。
せんとする先行技術として、特開平6−82644号公
報に開示された導波路型モードスプリッタがある。以
下、図25に基づきこの光導波路型モードスプリッタに
ついて説明する。
は、同図中の断面図に示すように、ガラス基板172に
積層され、領域B’を構成するガラス膜(コーニング社
の商品番号号#7059)からなるクラッド層173及
び領域A’を構成するTiO2膜からなる導波層174
を有している。更に、この光導波路型モードスプリッタ
171を構成する領域A’と領域B’で示される2つの
光導波路の境界は、光の波長に対して十分緩やかなテー
パ部C’により結合されている。
ているため、境界C’にある角度で入射した各モード光
(TEoモード光、TMoモード光)はA’、B’2つ
の領域での等価屈折率の違いから角度θ’をもって空間
的に分離される。具体的な値としては、例えば光導波路
を断面図に示したようにTiO2や無アルカリガラスで
構成すると、波長780nmのTEoモード光、TMo
モード光の等価屈折率は、 光導波路A’部 TEo:1.75 TMo:1.57 光導波路B’部 TEo:1.47 TMo:1.47 となる。
路A’から光導波路B’へ入射角45゜で光が入射する
と、TEoモード光、TMoモード光の屈折角はそれぞ
れ12.3゜、4.0゜となり、両者の角度差θ’は
8.3゜(=12.3−4.0)となる。
である半導体レーザは周囲温度によって発振波長が変動
し、また、ピックアップの組み立て調整を容易にするた
めには、構成部品の取り付け誤差を十分大きくしておく
必要があるので、波長や入射角の変動があっても十分な
結合効率が得られ、偏光依存性の小さい光結合器が必須
である。特殊な構成を含まないプリズムカプラの場合、
入射光のビーム径は一般的に小さいほうがそれらの目的
を達成するのが容易となる。
質があるため、直径数μmといったような細いビーム径
を長い距離維持することは困難である。このため、必然
的に入射ビームは収束光となり、その収束光の焦点位置
に光カプラを配置することになる。
度は発散光となるので、前述の屈折角の差を利用した光
導波路型モードスプリッタにおいては、分離角を十分に
とる必要がある。なぜなら、発散光に対する光導波路型
モードスプリッタの実質的なモード分離角は、(平行光
に対する分離角)−(入射光の発散全角)となるからで
ある。
クアップを考えた場合、特にNA変換レンズ等の追加が
なければ、ディスクからの反射光は半導体レーザからの
放射角と同じ角度で検出器に集光することになり、その
角度は10゜を越える。これを考慮して光導波路内での
発散光の全角を仮に10゜とした場合、分離角8゜のモ
ードスプリッタでは分離できない。
は増大するが、この場合、途中で一方のモード光の一部
が2つの領域の境界で全反射されたり、素子寸法が大き
くなりすぎたりするので好ましくない。
示された導波路型モードスプリッタによれば、広がり角
の大きい伝搬光を高効率で分離できないという新たな問
題がある。
の光を伝搬させる光導波路層と、伝搬光を屈折角の差に
よって2つの成分に分離する偏光分離部と、半導体材料
で形成され、分離された伝搬光を光電変換する光検出器
とが同一の半導体基板上に形成された従来の偏光検出器
においては、上記したような種々の解決すべき課題があ
った。
ものであり、接着層が最適な形状に制限され、これのみ
により支えられるプリズム又はビームスプリッタが応力
の影響を受けにくく、接着強度の大きい、低価格、高効
率及び高信頼性の光結合器を有する偏光検出器を提供す
ることにある。
半導体基板との間のバッファ層材料による集積回路等へ
の膜応力や光吸収、加工中に露出する可能性のある下層
の構造の影響等が少ない誘電体層を有する偏光検出器を
提供することにある。
の損失が抑えられ、様々な材料を誘電体層に適用でき、
高速応答性・高集積の光検出器との結合が可能な低光損
失のテーパ導波路を有する偏光検出器を提供することに
ある。
染物質による集積回路への悪影響を抑制でき、かつ結合
光の反射による損失が抑えられ、高効率及び高信頼性の
光検出器を有する偏光検出器を提供することにある。
反面広がり角の大きい伝搬光を高効率で分離できる高特
性の偏光分離部を有する偏光検出器を提供することを目
的とする。
光結合器と、該光結合器からの光を伝搬させる光導波路
層と、伝搬光を屈折角の差によって2つの成分に分離す
る偏光分離部と、半導体材料で形成され、分離された伝
搬光を光電変換する光検出器とが同一の半導体基板上に
形成された偏光検出器であって、前記光結合器が誘電体
材料で形成されたプリズム又はビームスプリッタであ
り、前記光導波路層上に接着剤層のみにより支持され、
且つ該プリズム又はビームスプリッタの光結合部付近の
接着剤層には直線のエッジが形成されており、該プリズ
ム又はビームスプリッタからの入射光の、該接着剤層と
該光導波路層の界面でのビームの長径をLとし、該光導
波路層に対する入射角をθとしたとき、該接着剤層の厚
さdが、下記(1)式の条件を満足するように d≧L/tanθ …(1) 設定してあり、そのことにより上記目的が達成される。
ターン形成されたものであり、T字を構成する縦線部に
相当する縦方向の長さが前記プリズム又はビームスプリ
ッタとの接着面の縦方向の長さよりも十分長く、T字を
構成し、前記エッジが形成されている横線部の幅が該プ
リズム又はビームスプリッタの縦方向の長さよりも細
く、且つ該縦線部の太さが該プリズム又はビームスプリ
ッタの横方向の長さよりも細くなる構成とし、該プリズ
ム又はビームスプリッタからの光は、該エッジ付近で前
記光導波路層に結合する。
層パターンの縦方向のうち、前記プリズム又は前記ビー
ムスプリッタよりも外側の部分の幅が、該プリズム又は
該ビームスプリッタの下部の部分の幅よりも小さくなる
構成とする。
その上面が光学研磨されたものを用いる。
ビームスプリッタが前記光導波路層の表面に前記接着剤
層によって接着されており、接着に関与する該光導波路
層の表面と該プリズム又は該ビームスプリッタの底面と
が、予めプラズマ処理されている構成とする。
と、該光結合器からの光を伝搬させる光導波路層と、伝
搬光を屈折角の差によって2つの成分に分離する偏光分
離部と、半導体材料で形成され、分離された伝搬光を光
電変換する光検出器とが同一の半導体基板上に形成され
た偏光検出器であって、該半導体基板と該光導波路層と
の間が、該光検出器及び該光検出器に隣接する集積回路
の最も突出した部分よりも厚い誘電体層によって隔てら
れており、且つ該誘電体層の厚みがバッファ層として機
能する厚みに設定されており、そのことにより上記目的
が達成される。
体、或は該NSGを含む積層体で構成する。
膜又はBPSG膜の単層、或いは該PSG又は該BPS
Gを含む積層体で構成する。
と、該光結合器からの光を伝搬させる光導波路層と、伝
搬光を屈折角の差によって2つの成分に分離する偏光分
離部と、半導体材料で形成され、分離された伝搬光を光
電変換する光検出器とが同一の半導体基板上に形成され
た偏光検出器であって、該光検出器が該半導体基板上に
形成された不純物拡散領域を有する光電変換素子であっ
て、該光電変換素子の上方に誘電体を介して該光導波路
層を含む光伝搬用の光導波路素子が形成され、該光導波
路層の一部と該不純物拡散領域との間で光結合可能な受
光領域が形成され、該受光領域が、厚みが徐々に薄くな
る該誘電体層の上に該光導波路層が積層されたテーパ導
波路で構成されており、そのことにより上記目的が達成
される。
ない滑らかな断面形状であり、その最大斜度が10゜以
下である構成とする。
て、前記不純物拡散領域の先端付近での前記誘電体層の
厚さがバッファ層として機能する厚さに設定されてお
り、且つ該誘電体層が該不純物拡散領域内にその厚みが
0となるテーパ先端を有する構成とする。
て、前記不純物拡散領域内でのテーパ導波路先端に前記
誘電体の厚さが0である領域が20μm以上続く構成と
する。
有する光電変換素子と前記誘電体層との間及び前記受光
領域における該光電変換素子と前記光導波路層との間の
うち、少なくともいずれか一方に保護層が設けられてい
る構成とする。
D窒化ケイ素膜で形成されている構成とする。
前記光電変換素子及び前記誘電体層と前記光導波路層と
の間に反射防止層を形成する構成とする。
ズマCVD窒化ケイ素膜で構成する。
形成した際に形成される上層段差部に囲まれた領域が、
前記受光領域よりも大きく、前記光結合器の光結合部
分、光導波路層、偏光分離部及び該光検出器のすべてが
該上層段差部に囲まれた領域の範囲内に形成される構成
とする。
と、該光結合器からの光を伝搬させる光導波路層と、伝
搬光を屈折角の差によって2つの成分に分離する偏光分
離部と、半導体材料で形成され、分離された伝搬光を光
電変換する光検出器とが同一の半導体基板上に形成され
た偏光検出器であって、該光導波路層が誘電体層上に光
導波路層を積層して形成され、且つ該光検出器に電極配
線及び集積回路が隣接し、該電極配線及び集積回路部分
の金属層が該誘電体層の表面よりも高い位置に露出して
おらず、そのことにより上記目的が達成される。
と、該光結合器からの光を伝搬させる光導波路層と、伝
搬光を屈折角の差によって2つの成分に分離する偏光分
離部と、半導体材料で形成され、分離された伝搬光を光
電変換する光検出器とが同一の半導体基板上に形成され
た偏光検出器であって、該光導波路層が、その一部に光
の伝搬方向に厚みが徐々に変化するテーパ形状部を有す
る光導波路層であり、該偏光分離部がパターン形成され
た高屈折領域からなり、該偏光分離部が該光結合器と該
光導波路層との間であって、その周囲に該テーパ形状部
が位置するように配置されており、そのことにより上記
目的が達成される。
上に光導波路層を積層して形成され、前記高屈折領域が
該光導波路層と該誘電体層との間に位置する高屈折率材
料層で形成されている構成とする。
記伝搬光をその伝搬方向と略平行に2分割して異なる方
向に伝搬させ、かつ分割されたそれぞれの伝搬光が前記
高屈折率領域による屈折を複数回受けるような形状に形
成されている構成とする。
搬光をその伝搬方向と略平行に4分割して異なる方向に
伝搬させ、かつ分割されたそれぞれの伝搬光が前記高屈
折率領域による屈折を複数回受けるような形状に形成さ
れている構成とする。
分割又は4分割された各伝搬光をいずれも中心より離れ
た方向に屈折するような形状に構成する。
分割された伝搬光のうち中心寄りの2つの屈折角が外側
の2つの伝搬光の屈折角よりも大きくなるような形状に
構成する。
プリッタを直線的なエッジの形成された接着剤層のみに
より光導波路層上に支持する構成によれば、加工仕様の
厳しくない安価な光結合器を使用することができる。加
えて、プリズム又はビームスプリッタと光導波路層との
間の構造が単純になり、接着剤の収縮により応力の影響
を緩和することができる。このため、光結合器が接着剤
層が不測に剥がれることがないので、信頼性を向上でき
る。
の入射光の接着剤層と光導波路層との界面でのビームの
長径をL、光導波路層に対する入射角をθとしたとき、
接着剤層の厚さがL/tanθ以上となる構成によれ
ば、接着剤層が薄膜として機能し、多重反射を発生する
ことがない。従って、多重反射による光の損失が抑えら
れるので、結合効率を向上できる。
とし、その縦方向の長さがプリズム又はビームスプリッ
タの接着面の縦方向の長さよりも十分長く、且つT字を
構成する横線の太さがプリズム又はビームスプリッタの
縦方向の長さよりも細く、縦線の太さがプリズム又はビ
ームスプリッタの1チップあたりの横方向の長さよりも
細いものとする構成によれば、適量の接着剤でプリズム
又はビームスプリッタを効果的に支持することができる
ので、余分な接着剤による悪影響がなくなる。
のうち、プリズム又はビームスプリッタよりも外の部分
の幅を、プリズム又はビームスプリッタの下の部分の幅
よりもさらに細くする構成によれば、接着剤の充填を効
率よく行うことができる。
面を光学研磨すると、顕微鏡等を用いて接着剤の充填の
様子を観察できるので、充填工程を効率よく、かつ正確
に行うことができる。
スプリッタの底面と、光導波路層表面の両方を予めプラ
ズマ処理する構成によれば、それらの接着強度を大きく
することができる。
光検出器及び集積回路の最も突出した部分よりも厚い誘
電体層によって隔て、且つその厚みをバッファ層として
機能する値に設定する構成によれば、加工中に下層の構
造が露出して光導波路の伝搬損失に悪影響を及ぼすこと
がないので、結合効率を向上できる。
D−SiO2)膜の単体、或はこれを含む積層体により
構成すれば、誘電体層に含まれるドーパントによる伝搬
光の吸収の心配がなくなる。従って、この点において
も、結合効率を向上できる。
−Silicate Glass)膜またはBPSG
(Boron−doped Phospho−Sili
cate Glass)膜の単層、或はこれを含む積層
体により構成すれば、誘電体層の膜応力が緩和されるの
で、素子の特性変化やクラックの発生を抑えることがで
きる。
する光電変換素子が形成され、光電変換素子の上方に誘
電体を介して光導波路層を含む光伝搬用の光導波路素子
を設け、光導波路層の一部と不純物拡散領域との間で光
結合可能な受光領域を設け、この受光領域を厚みが徐々
に薄くなる誘電体層の上に光導波路が積層されたテーパ
導波路で構成すれば、伝搬損失を低減できるので、光結
合効率を大きくすることができる。
ような屈曲点のない滑らかな形状とし、その最大斜度を
10゜以下とする構成によれば、光結合効率を一層大き
くすることができる。
散領域の先端付近での誘電体層の厚さをバッファ層とし
て十分機能する値とし、且つ不純物拡散領域内にその厚
みが0となるテーパ先端を有する構成とすれば、効率よ
く伝搬光を光検出器に導くことができる。
物拡散領域内でのテーパ導波路先端に誘電体厚さが0で
ある領域が20μm以上続く構成とすれば、光検出器へ
の伝搬光の結合が容易になる。
子と誘電体層との間及び受光領域における光電変換素子
と光導波路層との間のうち、少なくともいずれかに保護
層を設ける構成によれば、汚染物質が侵入するのを防止
できるので、外部からの汚染物質による光電変換素子や
集積回路への悪影響や加工中のダメージを抑えることが
できる。
すれば、高特性で、且つ生産性も高い偏光検出器を実現
できる。
誘電体層と光導波路層との間に、反射防止層を設ける構
成によれば、加工中のダメージを抑えつつ、且つ光電変
換素子への伝搬光の結合効率を大きくすることができ
る。
イ素膜とすれば、更に一層効果的に加工中のダメージを
抑えつつ、光電変換素子への伝搬光の結合効率を大きく
することができる。
される上層段差部に囲まれた領域を、受光領域よりも大
きく、光結合器の光結合部分、光導波路層、偏光分離部
及び光検出器のすべてが上層段差部に囲まれた領域の範
囲内に設ける構成によれば、導波光が上層段差部の上部
を通過せず、この上層段差部によるバッファ層及び光検
出器の設計上及び加工上の問題がなくなるので、従来の
導波路傾斜部を有する導波路型光検出器の構成を、高速
応答性、高集積型の光検出器にも応用することができ
る。
回路部分の金属層が誘電体層の表面よりも高い面に露出
しない構成とすれば、加工中に誘電体層の追加積層を行
うことにより、下層の構造が露出して光導波路の伝搬損
失に悪影響を及ぼすことがない。
波路層との間に配置された、パターン周囲全体にテーパ
形状を有する高屈折率領域からなるものとする構成によ
れば、伝搬光がその境界で受ける損失を抑えることがで
きるので、結合効率を向上できる。加えて、集光性がよ
い反面広がり角の大きい伝搬光を高効率で分離すること
ができる。
体層との間に位置する高屈折率材料層により構成すれ
ば、汚れなどの影響を受けにくくなる。
の伝搬方向と略平行に2分割して異なる方向に伝搬さ
せ、且つ分割されたそれぞれの伝搬光が高屈折率領域に
よる屈折を複数回受けるような形状にすれば、伝搬光が
開き角の大きい発散光であっても屈折後の開き角を小さ
くでき、その分実質的なモード分離角を大きくすること
ができる。
の伝搬方向と略平行に4分割して異なる方向に伝搬さ
せ、且つ分割されたそれぞれの伝搬光が高屈折率領域に
よる屈折を複数回受けるような形状にすれば、伝搬光が
開き角の大きい発散光であっても屈折後の開き角をさら
に小さくでき、その分実質的なモード分離角をより大き
くすることができる。また、一方ではモード光の伝搬距
離を短縮することもできる。
4分割されたそれぞれの伝搬光をいずれも中心より離れ
た方向に屈折するような形状とすれば、異なる偏光が空
間的に交差して混合することがなくなるので、偏光の分
離・検出が確実に行える。
された伝搬光のうち中心寄りの2つの屈折角が外側の2
つの伝搬光の屈折角よりも大きくなるような形状とすれ
ば、伝搬光の導かれる光検出器の数を減らすことがで
き、特性のばらつきを抑えることができる。
に基づき具体的に説明する。
出器の実施形態1を示す。まず、図1に基づきこの偏光
検出器の概略全体構成及びその動作について説明する。
する光電変換素子3が設けられている。不純物拡散領域
2上の図上左右両側部には、不純物を拡散する際にエッ
チングした熱酸化SiO2膜4の段差部4a、4aが残
っている。不純物拡散領域2及び熱酸化SiO2膜4上
には、汚染物質侵入防止用の保護層5及び反射防止層1
2が設けられている。
を介して誘電体層(バッファ層)6が設けられている。
誘電体層6の図上右端部は、伝搬光の進行方向に厚みが
徐々に薄くなるテーパ状に形成されている。このテーパ
状傾斜部9の終端部は不純物拡散領域2の右側部上に延
出している。なお、テーパ状傾斜部9の終端部には平坦
部が形成され、その右側には伝搬光の進行方向に徐々に
厚みが厚くなる誘電体層6が形成されている。
波路層7が設けられており、この光導波路層7の右側端
部と不純物拡散領域2とが誘電体層6を介さずに設けら
れて、光結合可能な受光領域8が形成されている。即
ち、上述の平坦部の上方に位置する光光導波路層7の平
坦部が受光領域8になっている。
ーパ状傾斜部9の左側部分は平坦状になっており、この
平坦部上は光磁気記録媒体(図示せず)からの反射光を
光導波路層7にカップリングするプリズムカブラ10が
接着剤層13によって固定されている。
の間の、プリズムカプラ10に近接した位置には、誘電
体層6と光導波路層7に挟まれた高屈折率材料層14か
らなる偏光分離部15が設けられている。即ち、高屈折
率材料層14の存在によって光導波路7が盛り上がった
部分に偏光分離部15が形成されている。
ては、半導体基板1上に形成された光検出器の受光領域
8周辺の段差部4aに囲まれる領域は、受光領域8より
も面積が大きく、受光領域8周辺の段差部4aに囲まれ
る領域上に上記保護層5、反射防止層12及び誘電体層
6を介して積層された光導波路層7を含む光導波路素
子、プリズムカプラ10、偏光分離部15及び受光領域
8が形成されており、光を伝搬させる実質機能部分がこ
の領域内に作製されている。
の熱酸化SiO2膜4及び保護層5には開口部が設けら
れ、開口部を含む保護層5上には光電変換素子3からの
電極配線11、11の引き出し部が設けられている。電
極配線11、11は光電変換素子3と、この光電変換素
子3で光電変換された電気信号を信号処理する集積回路
(図示せず)とを接続する。電極配線11よりも上層に
は、反射防止層12及び層間膜16で隔てられた上層配
線17が設けられている。反射防止層12は電極配線1
1と上層配線17との絶縁の役割も兼ねている。
集積回路と並行して作製されるが、その際、多層配線間
の平坦化のために上記の層間膜16が設けられている。
層間膜16の材料としては、例えば、SOG(Spin
On Glass)とPSG(Phospho−Si
licate Glass)で構成されるので、光の伝
搬経路における作用は後に述べる誘電体層6と同一であ
る。
端部には、反射防止層12及び層間膜16が除去され、
電極配線11と上層配線17が接した部分が形成されて
いる。誘電体層6及び光導波路層7のこの部分に位置す
る部分には開口部が形成され、ここに電極パッド18が
形成されている。なお、上層配線17は多層配線の上層
部であるとともに集積回路上の遮光層も兼ねている。
する。まず、光磁気情報記録媒体(図示せず)からの反
射光がプリズムカプラ10を介して光導波路層7内に入
射されて導波光となる。この導波光は、誘電体層6によ
って半導体基板1、保護層7及び反射防止層12から隔
てられた光導波路層7を図上左側から右側に向かって伝
搬し、導波路傾斜部であるテーパ状傾斜部9を経由して
光損失なく光検出器の受光領域8に導かれる。
子3で光電変換された電気信号は、電極配線11によっ
て集積回路へ伝えられて信号処理される。光電変換素子
3以外の光電変換に関与しない領域は遮光層、即ち上層
配線17によって覆われており、不要な部分での光電変
換を防いでいる。集積回路で処理された信号は、電極配
線11で電極パッド18まで導かれ、ボンディングされ
た金やA1(Si)などのワイヤー(図示せず)によっ
て外部に取り出される。
な部分について説明する。図1に示すように、光検出器
の受光部8周辺の段差部4a、4aのうち、図中左側の
光入射部の段差4aが光電変換素子3よりも外側になる
ように、大きな不純物拡散領域2を形成し、この不純物
拡散領域2の所定の位置に分離電極3aを拡散形成し、
これにより光検出器のセグメントを作製してある。
Si基板1aとその上にエピタキシャル成長されたN型
シリコン層1bからなり、この中に拡散形成された不純
物拡散領域2及び分離電極3aはP型Si基板1aより
も不純物濃度の高いP+領域である。
ように、プリズムカプラ10下の光導波路層7の光入射
部から受光領域8までの光伝搬経路において、導波光は
段差部4aの上部を通過しないので、この段差部4aに
よる誘電体層6及び光検出器の設計上及び加工上の問題
がなくなる。この結果、従来のテーパ状傾斜部を有する
導波路型光検出器の構成を、高速応答性、高集積型の光
検出器にも応用することができるので、素子特性を向上
でき、高性能化が図られる。
て、プリズムカプラ10から光導波路層7を介して受光
領域8までの光の伝搬経路を、光検出器の周辺の段差部
4a、4aで囲まれる領域内に作製すると、この段差部
4aを埋める平坦化工程(導波損失に影響しない程度の
表面粗度が要求される)を省略することができる。
集積回路と反射防止層12との間に保護層5を積層する
構成によれば、光導波路材料自体からの汚染物質、又は
光導波路層7を介して外部から侵入する汚染物質の影響
を抑えることができる。即ち、上記の保護層5は、低圧
CVDで作製された窒化ケイ素でできており、半導体基
板1上の光電変換素子3や集積回路に侵入する汚染物質
を遮断する働きがある。その厚みは、保護層としてはサ
ブミクロンオーダーで十分であるが、従来のバルク型の
光検出器では同時に反射防止も兼ねているので、本実施
形態1でも約0.1μm積層している。
Doped Silicate Glass)、SO
G、PSG、BPSG(Boron−Doped Ph
ospho−Slicate Glass)等の単体、
或いはこれらからなる積層体で構成されていれば、膜応
力を緩和してクラックの発生を抑えたり、素子特性の安
定化を図ることができるので、実施する上で好ましいも
のになる。
して十分半導体基板1への光の吸収の影響を防ぐことが
可能でなければならない。その役割だけを考えれば、約
2μmあれば十分であるが、上層配線17や電極パッド
18が露出しないようにするため、本実施形態1の場合
は、例えば3μm以上は必要である。実際には、後述の
テーパ形状の加工(研磨処理を施す)による突出部の厚
み減少があるため、積層厚さは5μm、研磨後の残りで
4μm(上層配線17上の残り1μm)としてある。
受光領域8における光電変換素子3と光導波路層7との
間に上記のように反射防止層12を積層する構成によれ
ば、その反射防止能によって伝搬光を効率よく光検出器
に結合することができる。即ち、結合効率を向上でき
る。
及び層間膜16に受光領域8の開口部を加工する際の終
点としても機能する。即ち、この反射防止層12はプラ
ズマCVDで作製された窒化ケイ素でできており、受光
領域8の開口部の作製におけるエッチングストップ層と
して機能も有する。
すると、結合効率の向上及び加工精度の向上を図ること
ができるので、素子特性及び信頼性の高い偏光検出器を
実現できる。
プラ10の支持構造にも特徴を有する。以下にその詳細
を図2に基づき説明する。但し、図2は説明をわかりや
すくするため、偏光分離部、光検出器及び集積回路は省
略し、また、接着剤層は図1の場合よりも厚みを誇張し
て表示してある。
器は、プリズムカプラ10が接着剤層13のみにより支
持された構造である。この支持構造は、略T字状にパタ
ーニングされたフォトレジスト層24の上に上面が光学
研磨された台形プリズム10を配置し、そのパターン内
に接着剤を含浸させ、接着剤を硬化した後にチップに切
り分け、最後にフォトレジスト層24を除去することで
作製される。
は、半導体基板1に形成された誘電体層6上に積層され
た光導波路層7上のフォトレジスト層24を示してい
る。同図(a)に示すように、フォトレジスト層24に
は、略T字状パターン22と格子状パターン23の両方
が形成されている。即ち、同図(a)の中央部に略T字
状パターン22が形成され、その周囲に格子状パターン
23が形成されている。これらのパターン22、23は
具体的には、例えば同一のフォトマスクで密着露光・現
像を行うことで作製される。
シングしてチップに切り分ける際に、ブレードがフォト
レジスト24で目詰まりするのを避けるために設けられ
ている。このため、格子状パターン23のパターン幅
は、ブレードの厚みよりも広い幅になっている。即ち、
その幅でフォトレジスト24を除去してある。この構成
によれば、ブレードがフォトレジスト24で目詰まりす
ることがないので、ダイシング工程での作業性を向上で
きる。
分にも線状のパターン23aが形成されており、このパ
ターン23aも同じ目的で作られているが、その途中に
後述の接着剤導入部22bが設けられているため、その
部分で途切れている。
(b)に示すように、そのT字の横方向の長さがプリズ
ムカプラ10のプリズム接着面(下面)の横方向の長さ
よりも長く、縦方向の長さがプリズム接着面の縦方向の
長さよりも十分長くなっている。また、T字を構成する
横線の太さがプリズムカプラ10の縦方向の長さよりも
細く、縦線の太さがプリズムカプラ10の横方向の長さ
よりも細くなっている。更に、縦線の中間部22bは特
に細くなっており、縦線の終端部22aは横方向に広幅
になっている。
aとして機能し、中間部22bは接着剤導入部22bと
して機能する。より具体的には、接着剤注入部22aは
滴下した接着剤が必要以上に広がらないようにするため
のものであり、接着剤導入部22bは効率よく接着剤を
導入するためのものである。
路層7表面よりもフォトレジスト24の壁面の方を速く
広がって行く。そのため、注入部22aがなければ、接
着剤はフォトレジストパターンの壁面に接している部分
だけが速く滲み込み、略T字状パターン22全体への含
浸の効率が悪くなる。
ーン22の横線の長さがプリズムカプラ10よりも長い
ので、プリズムカプラ10よりはみ出た部分が略T字状
パターン22内部の気体の抜き部22cになる。この抜
き部22cがなければ、略T字状パターン22内部の気
体の抜け出すところがなく、接着剤の含浸の効率が悪く
なるが、本実施形態1によれば、抜き部22cが存在す
るので、接着剤の含浸効率、即ち作業性を向上できる。
ニングされて露出する光導波路層7の表面は、プリズム
カプラ10との接着強度を大きくするために、プラズマ
処理が施されている。その条件は後述する台形プリズム
のプラズマ処理と同じである。プラズマ処理を施すこと
により、表面の汚れが除去され、且つ表面に原子レベル
の凹凸ができるため、接着性が格段に向上する。よっ
て、プリズムカプラ10が剥離するのを効果的に防止で
きる。
ターンが形成されたフォトレジスト層24の上に上面が
光学研磨(その機能については後述する)されたプリズ
ムカプラ10(本実施形態1では、台形プリズム10)
をマウントする。マウント状態において、台形プリズム
10からはみ出した略T字状パターン22のうちの接着
剤注入部22aは、台形プリズム10の斜面側に設けら
れている。このため、反対側の光結合部に余分な接着剤
が残る等の悪影響を及ぼすことがない。
を細管等により吸引保持され、レジストパターン或いは
素子基板1に対して相対的な位置が調整される。また、
この台形プリズム10の接着に関わる面、即ち下面であ
る接着面は、予めプラズマ処理を施してある。これによ
り、表面に残った汚れ(主にプリズム作製時に使用され
たワックスなど)が除去され、加えてプリズム表面に原
子レベルの凹凸ができるため、接着性が格段に向上す
る。以下にプラズマ処理条件の一例を示す。
れ、代わりに金属製プローブ(図示せず)で台形プリズ
ム10の上を押圧固定する。このような押圧工程を採用
するため、本実施形態1のプリズムカプラ10は、好ま
しい形状として、台形プリズム10が採用されている。
光硬化型接着剤を接着剤注入部22aから注入する。す
ると、光硬化型接着剤は接着剤導入部22bを伝わって
台形プリズム10の下のフォトレジストパターン内に含
浸していく。必要量の光硬化型接着剤を注入した後は、
台形プリズム10の光学研磨された上面から光硬化型接
着剤の含浸の様子が顕微鏡観察でき、十分に接着剤が含
浸したことを確認してから、光照射を行う。例えば、光
硬化型接着剤が紫外線硬化型であれば、照射する光は紫
外線である。照射は硬化ムラができないようにあらゆる
方向から十分に行う。ここで光学研磨された台形プリズ
ム10の上面は、照射された光を効率よく接着剤に導
く。
ングし、その後、フォトレジスト層24を専用のレジス
トリムーバで除去する。これにより、図3に示すような
偏光検出器のチップが作製される。ダイシング後にフォ
トレジスト層24を除去するのは、フォトレジスト層2
4が、ダイシングのときに出る塵埃の付着で光導波路層
7表面が汚れるのを防止するためである。
剤層13のみにより支持され、更にプリズム接着面はプ
ラズマ処理されているため、台形プリズム10の剥がれ
は生じない。
しては、例えば、接着面が0.5mm×0.5mmの正
方形のプリズムに対して、T字の横方向の長さは0.7
mm、縦方向の長さは1mm、縦横の線の太さは0.3
mmである。接着剤導入部22bの幅は100μmとし
た。格子状パターン23は、例えば使用ブレード厚さ2
00μmの場合、線幅は300μmである。
チップに対応する大きさに加工された台形プリズム10
を接着したが、棒状のプリズム35を接着した後、基板
1のダイシングと同時に切り離すことも可能である。こ
うすることにより、プリズムの位置合わせが数チップ分
同時にできるため、正確で容易になる。図4はそのよう
な棒状のプリズム35を用いた場合を示している。以下
に図2の場合との違いを中心にして説明する。
誘電体層6上に積層された光導波路層7上のフォトレジ
スト層34を示している。フォトレジスト層34には、
略T字状パターン32と格子状パターン33の両方が形
成されている。
向の長さが、後で切り出される1チップあたりのプリズ
ム35’(図5参照)の接着面の横方向の長さよりも長
く、縦方向の長さがプリズム接着面の縦方向の長さより
も十分長くなっている。T字を構成する横線の太さはプ
リズム35の縦方向の長さよりも細く、縦線の太さは後
で切り出される1チップあたりのプリズム35’の横方
向の長さよりも細い。その縦線の中間部32bは特に細
くなっており、接着剤導入部32bを構成する。また、
縦線の終端部32aは横方向に広幅になっており、接着
剤注入部32aを構成する。
まであるため、略T字状パターン32内部の気体の抜き
部32cは略T字の横線の上に、プリズム35を配置し
たときにプリズム底面からはみ出るように設けられてい
る。
の表面は、プリズム35との接着強度を大きくするため
に、プラズマ処理が施されている。その条件は上述した
ものと同じである。プラズマ処理を施すことにより、表
面の汚れが除去され、加えて表面に原子レベルの凹凸が
できるため、接着性が格段に向上する。
ジスト層34の上に上面が光学研磨された台形棒状プリ
ズム35をマウントする。図4(b)に示すように、プ
リズム35からはみ出した接着剤注入部32aは、プリ
ズム35の斜面側に設けられている。このため、その反
対側の光結合部には余分な接着剤が残る等の悪影響を及
ぼすことがない。台形棒状プリズム35は、例えば側面
を細管(図示せず)等により吸引保持され、レジストパ
ターン或は素子基板1に対して相対的な位置が調整され
る。
る面も、予めプラズマ処理を施してある。これにより、
上記した理由により接着性を格段に向上できる。この例
におけるプラズマ処理条件は図2の場合と同じである。
5から細管が離され、代わりに金属製プローブでプリズ
ム35の上を押圧固定する。そのために、このプリズム
35も台形プリズムとなっている。この状態で、別の細
管を用いて、光硬化型接着剤を接着剤注入部32aから
注入する。すると、光硬化型接着剤は接着剤導入部32
bを伝わって台形棒状プリズム35の下のフォトレジス
トパターン内に含浸していく。必要量の光硬化型接着剤
を注入した後は、台形プリズムの光学研磨された上面か
ら光硬化型接着剤の含浸の様子が顕微鏡観察でき、十分
に接着剤が含浸したことを確認してから、光照射を行
う。
あれば、照射する光は紫外線である。照射は硬化ムラが
できないようにあらゆる方向から十分に行う。ここで光
学研磨された台形プリズム35の上面は、照射された光
を効率よく接着剤に導く。
シングし、その後フォトレジスト層34を専用のレジス
トリムーバで除去することで、図5に示すような偏光検
出器のチップが作製される。ダイシング後にフォトレジ
スト層34を除去するのは、フォトレジスト層34が、
ダイシングのときに出る塵埃の付着で光導波路層37表
面が汚れるのを防止するためである。
3にも特徴を有する。以下に図6に基づきその詳細を説
明する。但し、偏光分離部と光検出器及び集積回路は省
略し、接着剤層は図1に比べて厚みを誇張して表示して
ある。
ム10の間の接着剤層13は、図ではすでに除去されて
いるフォトレジストパターンによって直線的なエッジ部
Eが形成されている。台形プリズム10の硝材と接着剤
の屈折率は略等しいので、実際には台形プリズム10の
直角な部分ではなく接着剤でできたこのエッジ部E付近
で入射光Aは光導波路層7に結合する。そのため、台形
プリズム10の厳密な意味でのエッジは必要なく、アー
ルが付いたり、欠けが残っても問題ないので、作製仕様
の厳しくない安価なものを用いることができる。
接着剤層13との界面で反射されるが、台形プリズム1
0の底面で更に反射されることがないようにするのが望
ましい。即ち、多重反射による光の損失を防止できるよ
うにするのが望ましい。
導波路層7と接着剤層13との界面での入射光の長径を
L、光導波路層7に対する入射角をθとしたときに、L
/tanθ以上に設定する必要がある。
止するためには、接着剤層13が薄膜として機能しなけ
ればよく、その条件とは、多重反射を抑制できるように
接着剤層13の厚みdを定めることであって、図6に示
すように、入射光Aの接着剤層13と光導波路層7との
界面におけるビームの長径をLとし、入射角をθとする
と、接着剤層13の厚みdが、下記(1)式の条件を満
たす必要がある。
角をθ=60゜とした場合、L=20μmとなり、接着
剤層13の厚みdは11.5μm以上必要となる。
の部分のフォトレジスト層の除去を容易にするため、接
着剤層13の厚みは約40μmとしてある。
成の一例を示す。
リズム10を用いる場合について説明したが、光結合器
として、他に、図7(a)に示す平行四辺形プリズム、
図7(b)に示す逆台形プリズム及び図7(c)に示す
長方形ビームスプリッタを用いることができる。但し、
同図(a)〜(c)において、符号Aは入射光を示す。
ズム10aは、図6の台形プリズム10に比べると、平
板を平行に切り出して加工を進めればよいので、作製が
容易で安価であるという利点がある。
0bを用いる場合は、入射光を反射させて接着剤層13
のエッジに導くため、半導体基板1に対して垂直入射と
なり、全体的な配置を小さくすることができるという利
点がある。
10cを用いる場合は、金属或いは誘電体多層膜からな
るミラ−10dがビームスプリッタ10cの内部に設け
られているので、逆台形プリズム10bの場合に比べて
光の反射面の汚れによる結合効率の低下が抑えられると
いう利点がある。
テーパ状傾斜部9の作製方法にも特徴を有する。図1に
おいて、偏光分離部15で偏光分離されたモード光が光
検出器56まで導かれる経路のテーパ状傾斜部9は、誘
電体層6をテーパ状態に加工し、その上と、一部露出し
た反射防止層12との上に光導波路層7を積層すること
で作製される。具体的には、予めテーパ形状をウェット
エッチング法等で加工し、これに研磨処理を施すことで
作製される。
パ形状の作製方法としては、例えば図8(a)〜(g)
に示す製造方法があり、例えば、特開平4−55802
号公報に開示されている。以下にその作製プロセスを説
明する。
熱酸化SiO2膜42を形成する(同図(b)参照)。
次に、熱酸化SiO2膜42上にエッチング速度を制御
できる第2のSiO2膜43を形成する(同図(c)参
照)。続いて、その上にフォトレジスト44をパターニ
ングする(同図(d)参照)。
に簡略化して示す光電変換素子3が形成されているが、
ここでは省略している。
バッファ層として機能し、図1の誘電体層(バッファ
層)6に相当する。適当なエッチャントによってこれら
のSiO2膜のエッチングを行うと、第2のSiO2膜4
3は熱酸化SiO2膜42よりエッチング速度が大きい
ため、先にエッチングされていく。
は比較的エッチング速度が小さいため、徐々にエッチン
グが進行し、エッチャントに触れた時間に比例してエッ
チングされることになる。
2膜42のうちフォトレジスト44に覆われていない部
分は大きく、その内側は小さくエッチングされ、結果的
として同図(f)、(g)に図示するようなテーパ形状
45が得られる。
形状45(ここでは、符号9で表示)の研磨工程につい
て説明する。
パ形状45(9)は、その表面粗度は成膜直後よりも大
きくなっている。ここで、第2のSiO2膜43を残し
たまま、研磨処理を施す。研磨剤としては、例えば0.
5μm径ダイヤモンドスラリーが用いられる。研磨布は
軟質のものが適している。図中の符号46は窒化ケイ素
膜を示しており、この窒化ケイ素膜46はエッチングに
よるテーパ加工及びこの研磨工程においては保護層とし
て機能し、Si基板41を加工のダメージから保護する
(同図(a)参照)。
に、第2のSiO2膜43は除去され、同時に滑らか、
且つ緩やかなテーパ形状9’が得られる。
層を示す。
の工程により、エッチングで荒れた誘電体層42表面が
滑らかにされた形状をもつことである。これは、誘電体
層(バッファ層)の材質として、NSG、PSG、BP
SG等、選択の幅を広くすることにもなり、且つテーパ
導波路の伝搬損失を低減することにもなる。
のない滑らかな曲面となり、そのテーパ長は100μm
程度になる。ここで、伝搬光の高効率結合を達成するた
めには、テーパの最大斜度は10゜以下でなけらばなら
ないが、本実施形態4の滑らかなテーパ導波路はその条
件も十分に満足するものである。
図1の上層配線17や電極パッド18等が露出した場合
は、上からさらに誘電体材料を積層することで対処でき
る。配線材料は金属であり、研磨加工中に露出すると表
面に付着し、伝搬損失の増加を引き起こす場合がある。
また、誘電体層6よりも硬いものが露出すると、研磨加
工中に表面にキズが入り、これもまた伝搬損失の増加に
つながる。
換素子3の受光領域8の中にあることは、その目的から
言うまでもない。しかし、誘電体層の厚みが完全に0に
なる前に、すでに伝搬光は半導体基板1側へ漏れ出して
くる。具体的には、バッファ層として機能しなくなる限
界の厚み付近からその漏れ出しは始まる。そのためテー
パ先端は余裕をみて(最低限、光電変換素子の始まりの
位置でバッファ層として機能するだけの厚みtを有して
いること。)光電変換素子と位置合わせすることが望ま
しい。
は二層の窒化膜によって光電変換素子3の形成された半
導体基板1から隔てられているため、この内部を伝わる
距離も考慮する必要がある。これがいわゆる光検出器へ
の結合距離で、例えば20μm以上は必要である、この
実施形態4では、テーパの加工精度との兼ね合い(フォ
トレジストの解像度、エッチング・研磨によるパターン
サイズの変化等)もあって、図1中のWの長さを70μ
mに設定している。
光検出器の実施形態2を示す。本実施形態2の偏光検出
器は偏光分離部の構成に特徴を有するものである。
する。半導体基板52上には、誘電体層(バッファ層)
53が積層され、その上に光導波路層54が積層されて
いる。光導波路層54上にはプリズムカプラ55が固定
され、半導体基板52中には光検出器56、56が形成
されている。加えて、プリズムカプラ55の図上左斜め
上方に集光レンズ57が配設されている。この集光レン
ズ57は収束光をプリズムカプラ55に導く。
す。光導波路層54は図中左右に長く、等価屈折率の異
なる領域A及びBで構成されており、その境界は光の波
長に対して十分緩やかなテーパ部Cにより結合されてい
る。領域Aは第1の光導波路からなり、領域Bは第2の
光導波路からなる。
重なって接した2つの三角形が、プリズムカプラ55と
光検出器56との間の位置で対向配置して構成されてい
る。領域Aは、半導体基板52に積層した誘電体層53
上に、無アルカリガラス(例えば、コーニング社の商品
名#7059の無アルカリガラス)層54b及びSi0
2層54aを積層して形成されている。
カリガラス層54b及びSiO2層54aを積層して形
成される。
a及び無アルカリガラス層54bは、スパッタリング
法、CVD法、蒸着法等の成膜方法で形成することがで
きる。また、テーパ部CはTa2O5層51の形成時にシ
ャドウマスク法等を利用することで形成できる。
たNSG、PSG、BPSG等のCVD膜が用いられ
る。
を用いて作製してもよいが、前記の誘電体材料はいずれ
も結晶化しにくく、伝搬損失の低い光導波路が得られる
ので好ましい。各誘電体層の屈折率と厚さの例は次に示
すとおりである。
A、BでTEoモード光及びTMoモード光いずれの偏
光も単一横モードとなり、各々の領域A、BでのTEo
モード光とTMoモード光の等価屈折率は次のようにな
る。
には、伝搬光の境界への入射角αは、 |α|<sin-1(1.4798/1.5876)=6
8.8゜ を満たすことが必要であり、本実施形態2では、境界が
中心線FF’(図10参照)に対して45゜の角度をな
すようにすることでこれを満足させている。
上記に示す各モード光の透過屈折率で与えられるから、
境界と中心線FF’とがなす角度を適宜設定すれば、最
後の境界(伝搬方向における最後の境界)に入射する角
度は、スネルの法則を繰り返し適用することによって計
算できる。このため、計算により入射角αが上記の値、
即ち68.8゜を越えない範囲の境界と中心線FF’の
なす角度は容易に求めることができる。
分離されるべきTEoモード光、TMoモード光は、集
光レンズ57で収束光に変換された後、ほぼその焦点が
プリズムカプラ55のエッジ(実際には図6における接
着剤層13に形成された直線的なエッジ部E)に位置す
るようになされている。
図13は偏光分離パターンの拡大図である。伝搬光が境
界で全反射されないための上記条件を満足するために、
本実施形態では、境界が中心線FF’に対して45゜の
角度をなすようにしている。
KLMは、中心線FF’となす角が光軸に対して線対称
な形状である。このため、集光レンズ57、プリズムカ
プラ55を経て、光導波路層54内に導かれた光は、領
域Aでは発散光として伝搬するが、その発散光はこの部
分を通過すると2分割され、互いに離れる方向に屈折さ
れる。そして領域A、領域Bの境界でさらに3回屈折さ
れた後、実質的な偏光分離角γ(図10に表記)を得
て、光検出器56、56により各々検出される。
よれば、発散する伝搬光を開き角の小さい2つの光束に
分割するため、開き角の大きな発散光も容易にモード分
離することができる。また、2分割された光は互いに離
れる方向に屈折されるようになっているので、異なる偏
光が空間的に交差して混合されることがない。よって、
偏光の分離・検出を確実に行うことができる。
偏光検出器の実施形態3を示す。本実施形態3の偏光検
出器は偏光分離部の構成に特徴を有する。
態3の偏光分離部は、境界の形状を、TEoモード光及
びTMoモード光がそれぞれ4分割される形状にしてあ
る。なお、符号は上記実施形態2と同様の符号を付して
ある。
図13で示した領域Bの形状のうち、図中左の部分を光
軸に垂直になるように省略し、パターンの対向する光軸
中心に三角形の切り欠きを設けるようにしてある。この
ためこの部分に境界線PQRSTを有する。
境界RSは中心線FF’に対して45゜の角度をなして
いるが、境界PQ及び境界STは中心線FF’に対して
垂直である。このため、境界PQ及び境界STで屈折さ
れる光の屈折角は、境界QR又は境界RSで屈折される
光のそれよりも小さい。ここで、点Q及び点Sの位置は
発散光がほぼ4等分されるように設定するのがよい。
界QR(又は境界RS)を通過したTEoモード光及び
境界PQ(又は境界ST)を通過したTMoモード光の
屈折角と広がり角で決定される。図13に示した実施形
態2のものと比較して、本実施形態3では発散光を開き
角が更に小さい4つの光束に分割しているため、モード
光の分離は容易であり、光束の幅を考慮して完全にモー
ド分離されるまでの光路長も短くすることができる。言
い換えれば、同じ光路長であれば、分離角を大きくとる
ことができる。これは、より安定した信頼性の高い偏光
検出器を作製するうえでの利点となる。
QR(又は境界RS)を通過し合計4回の屈折を受けた
光からの分離光は、光軸に対してそれよりも外側を通過
する境界PQ(又は境界ST)を通過した光の分離光と
ほとんど同じ方向に進行することである。このため、分
離されたそれぞれのモード光は共通の光検出器56に導
くことができる。
出器において、図11に示したテーパ部Cは、伝搬光の
通過する境界すべてに形成されている必要がある。即
ち、そのような構成によれば、伝搬損失を低減でき、結
合効率を向上できるからである。具体的には、図11、
図15における偏光分離パターンの領域Bの周囲すべて
にテーパ導波路Cが形成されている。但し、伝搬光の通
過しない部分や進行方向と平行な部分は、実際にはテー
パ形状は必要ない。
端は、それが形成されている面内であらゆる方向を向く
ことになる。このようなパターンのテーパ形状の作製に
は、Journal of Lightwave Te
chnology(Vol.8,No.4,pp587
−593,April 1990)に開示された、図1
6に示す方法を応用することができる。
ーサ72によって半導体基板1からある間隔を保って配
置されている。この状態で上方から成膜を行うと、マス
ク71の陰になる部分に成膜粒子が回り込むことによっ
て膜厚に分布ができ、図示するようなテーパ形状の構造
部分74が得られる。
合器を構成するプリズム又はビームスプリッタを直線的
なエッジの形成された接着剤層のみにより光導波路層上
に支持する構成をとるので、加工仕様の厳しくない安価
な光結合器を使用することができる。加えて、プリズム
又はビームスプリッタと光導波路層との間の構造が単純
になり、接着剤の収縮により応力の影響を緩和すること
ができる。このため、光結合器が接着剤層が不測に剥が
れることがないので、信頼性を向上できる。
らの入射光の接着剤層と光導波路層との界面でのビーム
の長径をL、光導波路層に対する入射角をθとしたと
き、接着剤層の厚さがL/tanθ以上となる構成をと
るので、接着剤層が薄膜として機能し、多重反射を発生
することがない。従って、多重反射による光の損失が抑
えられるので、結合効率を向上できる。
接着剤層のパターン形状を略T字状とし、その縦方向の
長さがプリズム又はビームスプリッタの接着面の縦方向
の長さよりも十分長く、且つT字を構成する横線の太さ
がプリズム又はビームスプリッタの縦方向の長さよりも
細く、縦線の太さがプリズム又はビームスプリッタの1
チップあたりの横方向の長さよりも細いものとする構成
をとるので、適量の接着剤でプリズム又はビームスプリ
ッタを効果的に支持することができるので、余分な接着
剤による悪影響がなくなる。
略T字状接着剤層パターンの縦方向のうち、プリズム又
はビームスプリッタよりも外の部分の幅を、プリズム又
はビームスプリッタの下の部分の幅よりもさらに細くす
る構成をとるので、接着剤の充填を効率よく行うことが
できる利点がある。
プリズム又はビームスプリッタからなる光結合器の上面
を光学研磨する構成をとるので、顕微鏡等を用いて接着
剤の充填の様子を観察できるので、充填工程を効率よ
く、かつ正確に行うことができる。
接着に関与するプリズム又はビームスプリッタの底面
と、光導波路層表面の両方を予めプラズマ処理する構成
をとるので、それらの接着強度を大きくすることができ
るので、より一層信頼性の高い光結合器の支持構造を実
現できる。
半導体基板と光導波路層との間を、光検出器及び集積回
路の最も突出した部分よりも厚い誘電体層によって隔
て、且つその厚みをバッファ層として機能する値に設定
する構成をとるので、加工中に下層の構造が露出して光
導波路の伝搬損失に悪影響を及ぼすことがないので、結
合効率を向上できる。
誘電体層をNSG膜の単体、或はこれを含む積層体によ
り構成するので、誘電体層に含まれるドーパントによる
伝搬光の吸収の心配がなくなる。従って、この点におい
ても、結合効率を向上できる。
誘電体層をPSG膜又はBPSG膜の単層、或はこれを
含む積層体により構成するので、誘電体層の膜応力が緩
和され、素子の特性変化やクラックの発生を抑えること
ができる。
半導体基板上に不純物拡散領域を育する光電変換素子が
形成され、光電変換素子の上方に誘電体を介して光導波
路層を含む光伝搬用の光導波路素子を設け、光導波路層
の一部と不純物拡散領域との間で光結合可能な受光領域
を設け、光結合可能な受光領域を、厚みが徐々に薄くな
る誘電体層の上に光導波路が積層されたテーパ導波路で
構成するので、伝搬損失を低減でき、光結合効率を大き
くすることができる。
テーパ導波路を研磨処理で得られるような屈曲点のない
滑らかな形状とし、その最大斜度を10゜以下とする構
成をとるので、光結合効率を一層大きくすることができ
る。
光結合可能な領域の中で、不純物拡散領域の先端付近で
の誘電体層の厚さを、バッファ層として十分機能する値
とし、且つ不純物拡散領域内にその厚みが0となるテー
パ先端を有する構成をとるので、効率よく伝搬光を光検
出器に導くことができる。
光結合可能な受光領域の中で、不純物拡散領域内でのテ
ーパ導波路先端に、誘電体厚さが0である領域が20μ
m以上続く構成とすれば、光検出器への伝搬光の結合が
容易になる。
不純物拡散領域を有する光電変換素子と誘電体層との
間、及び受光領域における光電変換素子と光導波路層と
の間のうち、少なくともいずれかに保護層を設ける構成
をとるので、汚染物質が侵入するのを防止でき、外部か
らの汚染物質による光電変換素子や集積回路への悪影響
や加工中のダメージを抑えることができる。
保護層を低圧CVD窒化ケイ素膜とすれば、高特性で、
且つ生産性も高い偏光検出器を実現できる。
受光領域における光電変換素子及び誘電体層と光導波路
層との間に、反射防止層を設ける構成をとるので、加工
中のダメージを抑えつつ、且つ光電変換素子への伝搬光
の結合効率を大きくすることができる。
反射防止層としてプラズマCVD窒化ケイ素膜を用いる
構成をとるので、更に一層効果的に加工中のダメージを
抑えつつ、光電変換素子への伝搬光の結合効率を大きく
することができる。
不純物拡散領域を作製した際に形成される上層段差部に
囲まれた領域を、受光領域よりも大きく、光結合器の光
結合部分、光導波路層、偏光分離部及び光検出器のすべ
てが上層段差部に囲まれた領域の範囲内に設ける構成を
とるので、導波光が上層段差部の上部を通過せず、この
上層段差部によるバッファ層及び光検出器の設計上及び
加工上の問題がなくなるので、従来の導波路傾斜部を有
する導波路型光検出器の構成を、高速応答性、高集積型
の光検出器にも応用することができる。
光検出器に隣接する電極配線や集積回路部分の金属層が
誘電体層の表面よりも高い面に露出しない構成をとるの
で、加工中に誘電体層の追加積層を行うことにより、下
層の構造が露出して光導波路の伝搬損失に悪影響を及ぼ
すことがない。
偏光分離分部を光結合器とテーパ導波路層との間に配置
された、パターン周囲全体にテーパ形状を有する高屈折
率領域からなるものとする構成をとるので、伝搬光がそ
の境界で受ける損失を抑えることができるので、結合効
率を向上できる。また、集光性のよい反面広がり角の大
きい伝搬光を高効率で分離できる。
高屈折率領域を、光導波路層と誘電体層との間に位置す
る高屈折率材料層により構成するので、汚れ等の影響を
受けにくくなる。
偏光分離部のパターンを伝搬光をその伝搬方向と略平行
に2分割して異なる方向に伝搬させ、且つ分割されたそ
れぞれの伝搬光が高屈折率領域による屈折を複数回受け
るような形状にする構成をとるので、伝搬光が開き角の
大きい発散光であっても屈折後の開き角を小さくでき、
その分実質的なモード分離角を大きくすることができ
る。
偏光分離部のパターンを伝搬光をその伝搬方向と略平行
に4分割して異なる方向に伝搬させ、且つ分割されたそ
れぞれの伝搬光が高屈折率領域による屈折を複数回受け
るような形状にする構成をとるので、伝搬光が開き角の
大きい発散光であっても屈折後の開き角をさらに小さく
でき、その分実質的なモード分離角をより大きくするこ
とができる。また、一方ではモード光の伝搬距離を短縮
することもできる。
光分離部パターンを、2分割又は4分割されたそれぞれ
の伝搬光をいずれも中心より離れた方向に屈折するよう
な形状とする構成わとるので、異なる偏光が空間的に交
差して混合することがなくなるので、偏光の分離・検出
が確実に行える。
上記偏光分離部パターンを、4分割された伝搬光のうち
中心寄りの2つの屈折角が外側の2つの伝搬光の屈折角
よりも大きくなるような形状とする構成をとるので、伝
搬光の導かれる光検出器の数を減らすことができ、特性
のばらつきを抑えることができる利点がある。
図。
ズムが接着される前の偏光検出器を示す部分斜視図、
(b)は台形プリズムが配置された偏光検出器を示す部
分斜視図。
置した偏光検出器を示す斜視図。
プリズムが接着される前の偏光検出器を示す部分斜視
図、(b)は台形棒状プリズムが配置された偏光検出器
を示す部分斜視図。
を1チップ化した偏光検出器を示す斜視図。
図。
として平行四辺形プリズムを用いた偏光検出器を示す側
面図、(b)は光結合器として逆台形プリズムを用いた
偏光検出器を示す側面図、(c)は光結合器としてビー
ムスプリッタを用いた偏光検出器を示す側面図。
グ法によるテーパ形状の作製工程を示す工程図。
工程を示す工程図。
視図。
出器の側面図。
出器を示す平面図。
大図。
面図。
大図。
法を示す斜視図。
略構成を示す側面図。
搭載される検出系集積素子を示す平面図。
(b)はまた別の従来の光検出器を示す断面図。
る光検出器を示す断面図、(b)はまた別の従来の集積
回路と並行して作製される光検出器を示す断面図。
製工程を示す工程図。
器を示す断面図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 光結合器と、該光結合器からの光を伝搬
させる光導波路層と、伝搬光を屈折角の差によって2つ
の成分に分離する偏光分離部と、半導体材料で形成さ
れ、分離された伝搬光を光電変換する光検出器とが同一
の半導体基板上に形成された偏光検出器であって、 前記光結合器が誘電体材料で形成されたプリズム又はビ
ームスプリッタであり、前記光導波路層上に接着剤層の
みにより支持され、且つ該プリズム又はビームスプリッ
タの光結合部付近の接着剤層には直線のエッジが形成さ
れており、 該プリズム又はビームスプリッタからの入射光の、該接
着剤層と該光導波路層の界面でのビームの長径をLと
し、該光導波路層に対する入射角をθとしたとき、該接
着剤層の厚さdが、下記(1)式の条件を満足するよう
に d≧L/tanθ …(1) 設定した偏光検出器。 - 【請求項2】 前記接着剤層は略T字状にパターン形成
されたものであり、T字を構成する縦線部に相当する縦
方向の長さが前記プリズム又はビームスプリッタとの接
着面の縦方向の長さよりも十分長く、T字を構成し、前
記エッジが形成されている横線部の幅が該プリズム又は
ビームスプリッタの縦方向の長さよりも細く、且つ該縦
線部の太さが該プリズム又はビームスプリッタの横方向
の長さよりも細く、該プリズム又はビームスプリッタか
らの光は、該エッジ付近で前記光導波路層に結合する、
請求項1記載の偏光検出器。 - 【請求項3】 前記略T字状の接着剤層パターンの縦方
向のうち、前記プリズム又は前記ビームスプリッタより
も外側の部分の幅が、該プリズム又は該ビームスプリッ
タの下部の部分の幅よりも小さい請求項1記載の偏光検
出器。 - 【請求項4】 前記光結合器の上面が光学研磨されてい
る請求項1記載の偏光検出器。 - 【請求項5】 前記プリズム又は前記ビームスプリッタ
が前記光導波路層の表面に前記接着剤層によって接着さ
れており、接着に関与する該光導波路層の表面と該プリ
ズム又は該ビームスプリッタの底面とが、予めプラズマ
処理されている請求項1記載の偏光検出器。
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JP (1) | JP3377406B2 (ja) |
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KR100635882B1 (ko) * | 2004-05-25 | 2006-10-18 | 강준모 | 광도파로 및 광도파로의 테이퍼 형성 방법 |
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1997
- 1997-05-27 JP JP13729397A patent/JP3377406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10332969A (ja) | 1998-12-18 |
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