JP3377103B2 - 背面投写型画像ディスプレイ装置 - Google Patents

背面投写型画像ディスプレイ装置

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JP3377103B2 JP16868192A JP16868192A JP3377103B2 JP 3377103 B2 JP3377103 B2 JP 3377103B2 JP 16868192 A JP16868192 A JP 16868192A JP 16868192 A JP16868192 A JP 16868192A JP 3377103 B2 JP3377103 B2 JP 3377103B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、背面投写型画像ディス
プレイ装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】画像発生源としての投写管に表示された
画像を、レンズブロックにより拡大し、スクリーンに背
面より投写する背面投写型画像ディスプレイ装置は、近
年、画質の向上が著しく、大画面による迫力ある臨場感
を楽しむことができるため、家庭用、業務用に普及が進
んでいる。 【0003】この背面投写型画像ディスプレイ装置にお
いては、スクリーン上の画面の輝度を十分に明るくする
ために、一般に、赤、緑、青の3原色についてそれぞれ
投写管とレンズブロックを組み合わせて、スクリーン上
で3原色の画像の合成を行っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おける、家庭用の背面投写型画像ディスプレイ装置は対
角36インチ以上のものに限られており、その奥行きは
最小でも450mm前後であり、その重量は最小でも5
5kg前後であった。 【0005】そのため、従来では、背面投写型画像ディ
スプレイ装置を設置するためのスペースを広くとる必要
があり、また、背面投写型画像ディスプレイ装置を設置
場所まで移動するに当たり、一人で持ち上げて移動させ
ることができないという問題があった。 【0006】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、設置するためのスペースが狭くて済み、し
かも、設置場所まで一人で持ち上げて移動させることが
できるよう、軽量化に資する構成の背面投写型画像ディ
スプレイ装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明による背面投写型画像ディスプレイ装置
、筐体内に、投写管と、レンズブロックと、ミラー
と、スクリーンと、スピーカと、を少なくとも備え、前
記投写管に表示された画像を、前記レンズブロックによ
り拡大し、前記ミラーで反射した後、前記スクリーンに
背面より投写する背面投写型画像ディスプレイ装置であ
って、前記スピーカは、前記筐体と略等しい高さを有
し、前記筐体内における両側面側にそれぞれ配置され、
前記スピーカの上端は該筐体の天板部の両端と固定或い
は一体化されていることを特徴としている。 【0008】 【作用】本発明では、上記した構成を採用したことによ
り、設置するためのスペースが狭くて済み、しかも、設
置場所まで一人で持ち上げて移動させることができるよ
う、軽量化に資する構成の背面投写型画像ディスプレイ
装置を実現している。 【0009】 【実施例】図1は本発明の一実施例としての背面投写型
画像ディスプレイ装置の外観を概略的に示した正面図、
図2は図1の背面投写型画像ディスプレイ装置の外観を
概略的に示した側面図である。図1及び図2において、
1は背面投写型画像ディスプレイ装置であり、2は背面
投写型画像ディスプレイ装置1の画面を形成するスクリ
ーンである。 【0010】本実施例では、スクリーン2の画面サイズ
は対角35インチで、背面投写型画像ディスプレイ装置
1本体の寸法は、図1に示すように、高さ1030m
m、幅750mmであり、また、図2に示すように、奥
行き350mmである。また、背面投写型画像ディスプ
レイ装置1の重量は35kgである。 【0011】図3は図1の背面投写型画像ディスプレイ
装置の内部構成を、正面から見て概略的に示した断面
図、図4は同じく図1の背面投写型画像ディスプレイ装
置の内部構成を、側面から見て概略的に示した断面図で
ある。 【0012】図3に示すように、背面投写型画像ディス
プレイ装置1は、前述のスクリーン2、ミラー3、レン
ズブロック4、投写管5、スピーカ6、回路基板7、電
源8、及びそれらを収納し背面投写型画像ディスプレイ
装置1の外枠の一部となる筐体9等で構成されており、
投写管5の管面上の画像をレンズブロック4で拡大し
て、ミラー3で光線を折り曲げ、スクリーン2上に結像
する。 【0013】なお、レンズブロック4及び投写管5は、
互いブラケット45で連結されており、各々赤色、緑
色、青色用に3組設置されている。また、スピーカ6
は、両側に1組ずつ計2組設置されている。また、図4
に示すように、観視者がスクリーン2を通して直接レン
ズブロック4を見ることがないよう、遮蔽板13が設け
てある。 【0014】さらに、背面投写型画像ディスプレイ装置
1の下面には、移動用のキャスタ12が3個以上設置さ
れており、本実施例では4個設置されている。また、キ
ャスタ12は球形状になっており、その接地点は筐体9
を基準として常に一定であり、背面投写型画像ディスプ
レイ装置1をどの方向に移動するときも同じである。 【0015】ここで、本実施例における背面投写型画像
ディスプレイ装置1の各部品の分類別の重量を、表1に
示す。なお、参考のため、本発明にかかる背面投写型画
像ディスプレイ装置として、スクリーン2の画面サイズ
が対角30インチまたは40インチである背面投写型画
像ディスプレイ装置についても、その各部品の分類別の
重量を併記した。 【0016】 【表1】【0017】以下、本実施例における背面投写型画像デ
ィスプレイ装置1、即ち、スクリーン2の画面サイズが
対角35インチの背面投写型画像ディスプレイ装置を代
表例として説明する。 【0018】外枠等の筐体9に関連する部品は主にプラ
スチックで製作されており、その重量は10.3kgで
ある。スクリーン2は、筐体9に取り付けるための枠等
の関連する部品を含み1.8kgである。ミラー3はプ
ラスチックで製作されており、関連する背面のカバー等
の部品を含み3.2kgである。また、レンズブロック
4、投写管5にそれらを連結するプラケット45や冷却
媒体を加えた光学系の重量は、赤色、緑色、青色用を合
計して11.8kgである。スピーカ6は、左右両側を
合計して2kgである。基板に関連する部品は、回路基
板7、電源8などで、合わせて5.9kgである。これ
らを全て合計した総重量は、前述した35kgである。 【0019】次に、本実施例における背面投写型画像デ
ィスプレイ装置1の画面サイズ(対角)、奥行き及び重
量を、従来の背面投写型画像ディスプレイ装置または直
視型テレビと比較して、表2に示す。 【0020】 【表2】 【0021】前述したように、従来、家庭用の背面投写
型画像ディスプレイ装置は対角36インチ以上のものに
限られており、その奥行きは最小でも450mm前後で
あり、その重量は最小でも55kg前後であった。ま
た、直視型テレビは、本実施例における背面投写型画像
ディスプレイ装置とほぼ同等の画面サイズである対角3
3〜37インチでは、その奥行きが550mm前後、そ
の重量が65kg前後もあった。 【0022】これらに対し、本実施例における背面投写
型画像ディスプレイ装置1は、画面サイズが35インチ
で、その奥行きが350mm、その重量が35kgと、
従来に比較して大幅に低減できている。 【0023】奥行きを従来の背面投写型画像ディスプレ
イ装置より小さくできた理由は、画面サイズが小さくな
ったことも当然関係しているが、それだけではなく、次
に述べる理由により、さらに奥行きを小さくすることが
できた。 【0024】即ち、その第1の理由は、図3に示した背
面投写型画像ディスプレイ装置のレンズブロック4の投
写距離が、対角35インチの場合、投写時で560mm
と小さいことである。図5は図3のレンズブロックの内
部構成を示す断面図である。背面投写型画像ディスプレ
イ装置1は、前述したようにレンズブロック4を3本備
えているが、図5ではそのうちの一本を示している。 【0025】図5に示すレンズブロック4は、投写距離
が560mmであり、5枚のレンズ41と、それらの間
隔を規定し保持するためレンズ鏡筒42などで構成され
ている。また、レンズ41は、投写管5側から順番に、
第1レンズ41a、第2レンズ41b、第3レンズ41
c、第4レンズ41d、第5レンズ41eで構成されて
いる。 【0026】また、レンズブロック4は、ブラケット4
5で投写管5に連結されている。このとき、レンズ41
の第1レンズ41aはブラケット45に接しており、こ
のブラケット45内の、第1レンズ41aと投写管5と
の間の間隙には、投写管5から発生される熱を逃がすた
めの液体冷媒43が密封されている。 【0027】次に、その第2の理由、即ち、背面投写型
画像ディスプレイ装置1内の各部品の点数及び大きさが
従来とほぼ同等(スクリーン2は除く)であるにもかか
わらず、その奥行きを従来より小さくできた理由は、背
面投写型画像ディスプレイ装置1内の各部品を高密度に
配置したことである。 【0028】まず、背面投写型画像ディスプレイ装置1
内における部品のうち、スクリーン2、ミラー3、レン
ズブロック4、投写管5などの光学系に関連する部品の
高密度の配置について説明する。 【0029】図6は図1の背面投写型画像ディスプレイ
装置内における光学系に関連する部品の位置関係を、正
面から見て概略的に示した断面図、図7は同じく図1の
背面投写型画像ディスプレイ装置内における光学系に関
連する部品の位置関係を、側面から見て概略的に示した
断面図である。なお、図7において、91、92につい
ては後述する。 【0030】本実施例では、投写管5のラスタサイズは
対角4.5インチであり、レンズブロック4の先端面か
らミラー3を介してスクリーン2までの距離、即ち所謂
投写距離は前述したように560mmであり、スクリー
ン2上の画面サイズは対角35インチである。したがっ
て、レンズブロック4のレンズによる画像の拡大倍率は
7.78倍である。また、投写管5は鉛直方向に対し1
3.5度(角γ)傾いている。また、ミラー3は、スク
リーン2にできる限り配置されており、その間隔は最も
近い位置で約16mmである。また、レンズブロック4
及び投写管5の上端はスクリーン2の下端よりも下方に
配置されている。 【0031】一般に、背面投写型画像ディスプレイ装置
1の奥行きは、投写距離、ミラー3の位置及び投写管5
の角度(あるいはミラー3の角度)に影響されるもので
あり、したがって、本実施例では、投写距離を短くし、
ミラー3をスクリーン2にできる限り接近して配置し、
投写管5を鉛直方向に近く傾けることにより背面投写型
画像ディスプレイ装置1の奥行きを小さくすることがで
きた。 【0032】次に、背面投写型画像ディスプレイ装置1
内における部品のうち、回路基板7、電源8などの電気
系に関連する部品の高密度の配置について説明する。図
8は図1の背面投写型画像ディスプレイ装置内における
電気系に関連する部品の位置関係を、正面から見て概略
的に示した断面図、図9は同じく図1の背面投写型画像
ディスプレイ装置内における電気系に関連する部品の位
置関係を、側面から見て概略的に示した断面図である。
なお、図9において、91、92については後述する。 【0033】電気系に関連する主な部品としては、回路
基板7、電源8のほか、図8に示すように、フライバッ
クトランス10、コンバーゼンス回路(図示せず)の放
熱板11、及び端子板12などが挙げられる。このう
ち、端子板12は、背面投写型画像ディスプレイ装置1
の上面にVTRなどを載せた場合の操作性を考慮して、
背面投写型画像ディスプレイ装置1内の上部の背面側に
配置した。また、その他の部品は、何れも背面投写型画
像ディスプレイ装置1内の下部に配置し、即ち、回路基
板7及びフライバックトランス10は下部の背面側に、
電源8、及びコンバーゼンス回路(図示せず)の放熱板
11は下部の側面側に、それぞれ配置した。本実施例で
は、電気系に関連する部品をこのように配置することに
より、背面投写型画像ディスプレイ装置1の奥行きを小
さくすることができた。 【0034】ところで、本実施例においては、以上のよ
うに、背面投写型画像ディスプレイ装置1内の各部品を
高密度に配置するに当たり、さらに、以下のような配慮
を行った。 【0035】即ち、背面投写型画像ディスプレイ装置1
の筐体9内を大きく2つの部屋に分け、各々の部屋の状
態を異ならせた上で、各部品を適宜分けて、それら2つ
の部屋の何れかに配置するようにした。 【0036】図10は図1の背面投写型画像ディスプレ
イ装置の筐体内を2つの部屋に分けた様子を概略的に示
した側面図である。背面投写型画像ディスプレイ装置1
の外枠は、スクリーン2や筐体9などによって構成され
ている。この筐体9には分割部9aが設けられており、
この分割部9aによって、背面投写型画像ディスプレイ
装置1の筐体9内は、第1の部屋91と第2の部屋92
の2つの部屋に分けられている。 【0037】ここで、第1の部屋91は、外囲部9bと
分割部9aなどによって、外部との空気の対流による流
通作用をほぼ妨げる密閉状態となっている。一方、第2
の部屋92は、外囲部9cに通気孔(図示せず)を設け
ているため、外部との空気の流通を妨げない開放状態と
なっている。また、これら2つの部屋91、92の間に
は分割部9aが存在するため、両者の間の空気流による
熱の伝達は妨げられる。 【0038】そうして、図7に示したように、スクリー
ン2、ミラー3、レンズブロック4、投写管5などの光
学系に関連する部品は、すべて、密封状態とした第1の
部屋91に配置するようにした。このようにすることに
より、外気と共にゴミが入ってくるのを妨げることがで
き、ゴミがスクリーン2や、ミラー3や、レンズブロッ
ク4に付着することによって発生する光学性能の劣化を
防止することができる。 【0039】また、図9に示したように、電気系に関連
する部品のうち、端子板12は、密封状態とした第1の
部屋91に配置するものの、その他の回路基板7、電源
8、フライバックトランス10、コンバーゼンス回路
(図示せず)の放熱板11は、それぞれ、開放状態とし
た第2の部屋92に配置するようにした。この結果、第
2の部屋92には数多くの発熱部品が高密度に配置され
ることになるが、第2の部屋92は外部との空気の流通
を妨げない開放状態となっているので、発熱部品より発
せられた熱は背面投写型画像ディスプレイ装置1の外部
に放出され、第2の部屋92内にこもることはない。 【0040】また、発熱量の大きな電源8などの部品
と、スクリーン2、ミラー3、レンズブロック4、投写
管5などの光学系に関連する部品は、互い異なる部屋に
配置されており、それらの部屋91、92の間には空気
流による熱の伝達を妨げる分割部9aが存在するため、
電源8など部品の発した熱の、光学系に関連する部品へ
の伝達は小さく、そのため、光学性能、即ち、画質の劣
化を防止することができる。以上が、背面投写型画像デ
ィスプレイ装置1内の各部品を高密度に配置するに当た
って行った配慮である。 【0041】次に、背面投写型画像ディスプレイ装置1
内における部品のうち、スピーカ6の配置について説明
する。図11は図1の背面投写型画像ディスプレイ装置
内におけるスピーカの位置関係を、正面から見て概略的
に示した断面図、図12は同じく図1の背面投写型画像
ディスプレイ装置内におけるスピーカの位置関係を、側
面から見て概略的に示した断面図である。 【0042】図11に示すように、スピーカ6は、背面
投写型画像ディスプレイ装置1内の左右の両側面に配置
され、それぞれ2つのコーン6a,6bが設けられてい
る。スピーカ6の上端は、筐体9の天板部9dの両端と
接着等により固定あるいは一体化されている。 【0043】これにより、背面投写型画像ディスプレイ
装置1の天板部9dの上面に、VTRなどの重量物を載
せた場合に、その荷重を強度の大きなスピーカ6で支え
ることができるため、偏荷重によりスクリーン2やミラ
ー3などの光学系に関連する部品に変形が発生すること
がなく、変形の発生による光学性能の劣化を防止するこ
とができる。 【0044】なお、スピーカ6は、図12に示すよう
に、密封状態とした第1の部屋91に配置される。以上
述べたように、本実施例によれば、光学性能を劣化させ
ることなく、奥行きを小さくすることができ、かつ重量
を小さくすることができる。 【0045】ところで、このように、背面投写型画像デ
ィスプレイ装置1の奥行きを小さしたことによって、今
度は、装置の転倒の問題が生じてくる。そこで、次に、
この転倒の問題の解決技術について開示する。 【0046】図13は図1の背面投写型画像ディスプレ
イ装置における装置の重心とキャスタとの位置関係を、
正面から見て概略的に示した説明図、図14は同じく図
1の背面投写型画像ディスプレイ装置における装置の重
心とキャスタとの位置関係を、側面から見て概略的に示
した説明図である。 【0047】本実施例において、背面投写型画像ディス
プレイ装置1の重心(以下、装置の重心という)Gは、
床面から高さ425mmの位置で、背面投写型画像ディ
スプレイ装置1の前面から155mmの位置にある。キ
ャスタ12は、装置の重心Gに対して、前後に各々13
3mm、左右に各々340mmに配置されている。した
がって、装置の重心Gと前後または左右の2個のキャス
タ12のなす角度は、前後方向には72.6度、左右方
向には51.3度である。よって、転倒角度は、90度
からこれらの角度を引いた値であるので、前後方向には
17.3度、左右方向には38.7度であり、電気用品
取締法その他に転倒角度の基準として定められている1
2度以上は、前後、左右方向共に満足している。 【0048】図15は図13及び図14における装置の
重心とキャスタの位置を水平平面に投影した場合の位置
関係を示す説明図である。装置の重心Gとキャスタ12
の位置を水平平面に投影した場合に、4個のキャスタ1
2の中心位置から求められるキャスタの重心G1は、装
置の重心Gの位置と一致する位置に位置している。キャ
スタの重心G1の位置と装置の重心Gの位置とが水平平
面に投影した場合に互いに離れていると、4個のキャス
タ12のうち、何れかのキャスタ12が偏荷重となり、
背面投写型画像ディスプレイ装置1は転倒しやすくな
る。 【0049】そこで、本実施例では、転倒しにくくする
ために、キャスタの重心G1の位置と装置の重心Gの位
置を水平平面に投影した場合に互いに接近させ、一致す
るように配置している。水平平面に投影した場合の、キ
ャスタの重心G1と装置の重心Gとの間の距離は、小さ
い方がよく、50mm以内とする。図16に、キャスタ
が6個の場合について、装置の重心とキャスタの位置を
水平平面に投影した場合の位置関係を示す。 【0050】また、前述したように、キャスタ12の接
地点は常に筐体9から見て一定であるため、背面投写型
画像ディスプレイ装置1を移動する場合でも、水平平面
に投影した場合の、キャスタの重心G1と装置の重心G
との位置関係も、常に一定となり、移動中の転倒が起こ
りにくい。また、35kgと軽量であるため、キャスタ
12の代わりに、ポリエチレンやフッ素樹脂のように耐
摩耗性のある摩擦係数の小さい材料で、すり板を作り、
底面の4コーナーに設けても良い。 【0051】ところで、前述したように、本実施例にお
ける背面投写型画像ディスプレイ装置1においては、前
後、左右方向共に転倒角度は基準である12度以上を確
保しているものの、前後方向の転倒角度は、従来の背面
投写型画像ディスプレイ装置が約30度あるのに比べ、
奥行きが小さくなった分、17.3度と小さくて、前後
方向に転倒しやすくなっている。 【0052】そこで、次に、転倒防止のため、装置の重
心Gを下げ得るようにした本実施例の変形例について説
明する。図17及び図18は本実施例の変形例としての
背面投写型画像ディスプレイ装置の内部構成を、正面か
ら見て概略的に示した断面図であり、図17は装置を移
動している時の状態を示し、図18は装置を設置した時
の状態を示している。 【0053】この変形例では、転倒を防止すべく、装置
の重心Gを下げ得るようにするために、背面投写型画像
ディスプレイ装置1の下部に錘を取付けできるようにし
た。また、単に、錘を取付けるだけでは、装置の重心G
は下げられるものの、重量が大きくなり、本実施例にお
いて重量を小さくした意味がなくなる。そこで、取付け
た錘を取外しできるようにもした。 【0054】即ち、この変形例では、図17及び図18
に示すように、背面投写型画像ディスプレイ装置1の下
部に、錘取付け部16が設けられており、背面投写型画
像ディスプレイ装置1の前面側から、必要に応じて錘1
5を取付け、取外しができるようになっている。 【0055】したがって、例えば、背面投写型画像ディ
スプレイ装置1を移動する場合は、重量を小さくして移
動しやすいようにするために、図17に示すように、錘
取付け部16から錘15を取外し、背面投写型画像ディ
スプレイ装置1を所望の位置に設置した場合は、転倒を
防止するために、図18に示すように、錘取付け部16
に錘15を取付けるようにすれば良い。 【0056】図19は図18の錘を取付けた場合におけ
る錘の重量と装置の重心Gの高さ及び転倒角度との関係
を示すグラフである。即ち、図19は、床面から30m
mまたは50mmの位置に、0〜20kgの錘15を取
付けた場合の重心Gの高さと転倒角度を示している。 【0057】図19に示すように、床面から30mm、
50mmの位置の場合とも、転倒角度を20度以上に保
つためには、約10kg以上の錘15が必要である。 【0058】ところで、前述したように、本実施例にお
ける背面投写型画像ディスプレイ装置1においては、そ
の重量が、従来の背面投写型画像ディスプレイ装置や直
視型テレビに比べて、40kg以下と軽く、しかも、小
型になっているため、一人で持ち上げることも可能とな
った。そこで、本実施例では、持ち上げやすさを考慮し
て、背面投写型画像ディスプレイ装置1の両側面に、図
20に示すように、取っ手16を取付けている。 【0059】図20は図1の背面投写型画像ディスプレ
イ装置における取っ手の取付け位置を示す側面図であ
る。即ち、取っ手16は、背面投写型画像ディスプレイ
装置1の両側面において、その中心位置が、装置の重心
Gと取っ手16の位置を筐体9の側面に平行な平面に投
影した場合に、装置の重心Gの鉛直線上の位置となり、
背面投写型画像ディスプレイ装置1の天板(上面)から
250mmの位置となるように、取り付けてある。この
ようにすることにより、図21に示すように、背面投写
型画像ディスプレイ装置1を一人で持ち上げる際、非常
に持ち上げやすくなる。なお、取っ手16の、天板(上
面)からの位置は200乃至300mmが適当である。 【0060】 【発明の効果】本発明によれば、背面投写型画像ディス
プレイ装置の奥行きが小さくなるため、設置するための
スペースが狭くて済み、また、重量も軽くなるため、設
置場所に移動させる際に、一人で持ち上げて移動させる
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例としての背面投写型画像ディ
スプレイ装置の外観を概略的に示した正面図である。 【図2】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置の外観
を概略的に示した側面図である。 【図3】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置の内部
構成を、正面から見て概略的に示した断面図である。 【図4】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置の内部
構成を、側面から見て概略的に示した断面図である。 【図5】図3のレンズブロックの内部構成を示す断面図
である。 【図6】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置内にお
ける光学系に関連する部品の位置関係を、正面から見て
概略的に示した断面図である。 【図7】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置内にお
ける光学系に関連する部品の位置関係を、側面から見て
概略的に示した断面図である。 【図8】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置内にお
ける電気系に関連する部品の位置関係を、正面から見て
概略的に示した断面図である。 【図9】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置内にお
ける電気系に関連する部品の位置関係を、側面から見て
概略的に示した断面図である。 【図10】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置の筐
体内を2つの部屋に分けた様子を概略的に示した側面図
である。 【図11】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置内に
おけるスピーカの位置関係を、正面から見て概略的に示
した断面図である。 【図12】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置内に
おけるスピーカの位置関係を、側面から見て概略的に示
した断面図である。 【図13】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置にお
ける装置の重心とキャスタとの位置関係を、正面から見
て概略的に示した説明図である。 【図14】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置にお
ける装置の重心とキャスタとの位置関係を、側面から見
て概略的に示した説明図である。 【図15】図13及び図14における装置の重心とキャ
スタの位置を水平平面に投影した場合の位置関係を示す
説明図である。 【図16】キャスタが6個の場合について、装置の重心
とキャスタの位置を水平平面に投影した場合の位置関係
を示す説明図である。 【図17】図1の実施例の変形例としての背面投写型画
像ディスプレイ装置の内部構成を、正面から見て概略的
に示した断面図である。 【図18】図1の実施例の変形例としての背面投写型画
像ディスプレイ装置の内部構成を、正面から見て概略的
に示した断面図である。 【図19】図18の錘を取付けた場合における錘の重量
と装置の重心Gの高さ及び転倒角度との関係を示すグラ
フである。 【図20】図1の背面投写型画像ディスプレイ装置にお
ける取っ手の取付け位置を示す側面図である。 【図21】図20の取っ手を用いて図1の背面投写型画
像ディスプレイ装置を持ち上げる様子を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 1…背面投写型画像ディスプレイ装置、2…スクリー
ン、3…ミラー、4…レンズブロック、5…投写管、6
…スピーカ、7…回路基板、8…電源、9…筐体、12
…キャスタ、45…ブラケット、13…遮蔽板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 隆彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 大沢 敦夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 渡邊 敏光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (56)参考文献 特開 平5−191758(JP,A) 実開 平4−86377(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/74 H04N 5/64

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 筐体内に、投写管と、レンズブロック
    と、ミラーと、スクリーンと、スピーカと、を少なくと
    も備え、前記投写管に表示された画像を、前記レンズブ
    ロックにより拡大し、前記ミラーで反射した後、前記ス
    クリーンに背面より投写する背面投写型画像ディスプレ
    イ装置であって、 前記スピーカは、前記筐体と略等しい高さを有し、前記
    筐体内における両側面側にそれぞれ配置され、前記スピ
    ーカの上端は該筐体の天板部の両端と固定或いは一体化
    されていることを特徴とする背面投写型画像ディスプレ
    イ装置。
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