JPH07245735A - 背面投写型画像表示装置 - Google Patents

背面投写型画像表示装置

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JPH07245735A
JPH07245735A JP7003773A JP377395A JPH07245735A JP H07245735 A JPH07245735 A JP H07245735A JP 7003773 A JP7003773 A JP 7003773A JP 377395 A JP377395 A JP 377395A JP H07245735 A JPH07245735 A JP H07245735A
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JP7003773A
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English (en)
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Hiroki Yoshikawa
博樹 吉川
Takahiko Yoshida
隆彦 吉田
Kiyoshi Wada
清 和田
Shigeru Mori
繁 森
Atsuo Osawa
敦夫 大沢
Koji Hirata
浩二 平田
Satoru Oishi
哲 大石
Toshimitsu Watanabe
敏光 渡邊
Hiroshi Suso
公士 須曽
Yoshimasa Yokoyama
佳正 横山
Akira Takahashi
高橋  彰
Yasuhiko Komatsu
靖彦 小松
Yoshinori Matsumura
佳憲 松村
Kazunari Nakagawa
一成 中川
Kousuke Ozeki
考介 尾関
Maki Furui
眞樹 古井
Naoko Kubo
尚子 久保
Tsutomu Shimada
勤 嶋田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/10Projectors with built-in or built-on screen
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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    • G03B21/14Details
    • G03B21/16Cooling; Preventing overheating

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】設置するためのスペースが狭くてすみ、しか
も、壁面設置では壁面に装置の背面をピッタリ付けて設
置でき、コーナー設置では装置全体をコーナーに押し込
むことのできる背面投写型画像表示装置を提供すること
にある。 【構成】背面投写型画像表示装置の投写レンズの投写距
離を短縮するとともに、光学系,電気系の関連部品の実
装密度を上げた。さらに、筐体後部を上から下まで絞る
とともに、バックカバーの下部を内側に凹ませた。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、映像源に表示された画
像を、投写レンズにより拡大して、スクリーン上に投写
結像させるようにした投写光学装置を筐体内に納めた背
面投写型画像表示装置に関し、より詳しくは、複数の映
像源と、透過型スクリーンと、複数の映像源に表示され
た画像を透過型スクリーン上に投写する各々の映像源に
対応した複数の投写レンズと、投写レンズからの投影光
を途中で折り返す光路折り返し用反射鏡とを備え、映像
源に画像を表示するための電気回路を筐体内部の所定の
位置に固定収納した背面投写型画像表示装置に関する。
【従来の技術】比較的小形な陰極線管などの映像源に表
示された映像を、投写レンズで拡大してスクリーンに投
写する背面投写型画像表示装置は、近年、光学技術、回
路技術、生産技術等の進歩により、画質が著しく向上
し、広く使用されるようになってきた。例えば特開平2
−94784号公報,実開平4−96182号公報,特
開平4−333038号公報,特開平5−130541
号公報及び特開平5−183847号公報等には、背面
投写型画像表示装置が開示されている。これらに開示さ
れている背面投写型画像表示装置について、以下に図面
を使用して詳細に説明する。図37は、特開平2−94
784号公報公報に開示された背面投写型画像表示装置
の一部断面斜視図である。図において、22a,22
b,22c(総称する場合22で表す。以下同様であ
る。)は、それぞれ赤色,緑色,青色の投写型陰極線
管、23a,23b,23cはそれぞれ赤色,緑色,青
色の投写レンズ、24は光路折り返し用反射鏡、27は
透過型スクリーンである。28は投写型陰極線管22
投写レンズ23とを機械的及び光学的に結合する結合器
であり、それぞれ赤色28a,緑色28b,青色28c
の結合器である。29は、投写型陰極線管22に映像を
表示するための電気回路である。21はこれらの光学装
置及び電気回路をその内部の所定の位置に固定収納する
筐体である。背面投写型画像表示装置では、投写型陰極
線管22に表示された映像(図示せず)を投写レンズ
により透過型スクリーン27上に拡大投影することに
より画像を得ている。光路折り返し用反射鏡4は、投写
レンズ23からの投影光を途中で折り返すことにより背
面投写型画像表示装置の筐体21の奥行きを短縮するた
めに用いられている。この様子を図38に示す。図38
は前述の背面投写型画像表示装置を上から見た図の一部
断面図である。図37中の番号と同一の番号は同一部品
を表す。破線で示した投写型陰極線管22,投写レンズ
23,結合器28は、光路折り返し用反射鏡24で投影
光を途中で折り返さない場合の投写型陰極線管22,投
写レンズ23,結合器28の位置を示す。光路折り返し
用反射鏡24を使用しないと、破線で示した光学部品の
位置まで筐体21を大きくする必要がある。このよう
に、光路折り返し用反射鏡24は背面投写型画像表示装
置の筐体21の奥行きを短縮する効果がある。図39は
前述の背面投写型画像表示装置を後側から見た斜視図で
ある。図39において筐体21には、図37に示した電
気回路29の発熱を筐体21の外部に放熱するための通
風出口孔26が設けられている。通風出口孔26が筐体
21の背面に設けてある理由を図40で説明する。図4
0は前述の背面投写型画像表示装置を横から見た断面図
である。図40において図37中の番号と同一の番号は
同一部品を表す。背面投写型画像表示装置は上下2室に
分離されており、上室Aには投写レンズ23、光路折り
返し用反射鏡24、透過型スクリーン27等の光学部品
が設置されており、下室Bには投写型陰極線管22、電
気回路29等の電気部品が設置されている。上室Aと下
室Bとは結合器取付金具25で分離され、相互の空気の
流通はない。このように上室Aと下室Bを分離する理由
は、背面投写型画像表示装置の発熱源の大部分を収めた
下室Bは冷却のため通風を良くする必要があるが、発熱
源の少ない上室Aは密閉して塵埃による汚染を防ぐため
である。下室Bの通風は、筐体21の底板31に設けら
れた通風入口孔32より筐体21の背面に設けられた通
風出口孔26に向い通風路Cに従って行われる。上室A
の唯一の発熱源である投写型陰極線管22の螢光面(図
示せず)の冷却は、結合器28に封入した冷却液(図示
せず)により行なわれる。螢光面により加熱された冷却
液は結合器28を通して外部に放熱するが、結合器28
に設けられたフィン(図示せず)により自然対流で上室
Aに放熱される分は約20%にすぎず、残りの約80%
は熱伝導により結合器取付金具25を通じて放熱されて
いる。従って、結合器取付金具25の放熱を良くする必
要があり、通風出口孔26を筐体21の背面に設けるこ
とにより、結合器取付金具25を下室Bの通風路Cの中
に置いている。以上が通風出口孔26を筐体21の背面
に設ける理由である。特開平5−130541号公報
は、その図2などに一体物からなるバックカバー(3)
を教示している。実開平4−96182号公報は、後方
に行くほど絞られた(幅の狭くなった)一体型シールド
ケース(13)について教示している。特開平4−33
3038号公報は、バックカバーを後方に行くほど絞る
ことなどについてその図4,8に教示している。特開平
5−183847号公報は、スクリーン(3)及び反射
鏡(9)等を支持するキャビネット(枠体)の構造、及
びバックカバーを後方に行くほど絞る(幅を狭くする)
こと等について教示している。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
背面投写型画像表示装置は、画像を映出する透過型スク
リーンの対角が36インチ以上のものに限られており、
その奥行きは最小でも450mm前後であった。また、
透過型スクリーンの対角が40インチ以上のものでは、
その奥行きは、最も薄いものでも透過型スクリーンの対
角1インチあたり10.8mm以上有り、46インチの
もので500mm,50インチのもので540mm,6
0インチのもので650mmであった。そのため、従来
では背面投写型画像表示装置を設置するためのスペース
を広く取らなければならないという課題があった。ま
た、ハイビジョン放送に最適な3−1方式のステレオ音
声方式を可能にするため、3個のスピーカを筐体の全面
に取り付けると、その奥行きはさらに大きくなり、ます
ますその設置スペースが大きくなるといった課題があっ
た。また、図39のようなタイプの従来の背面投写型画
像表示装置は、筐体21の背面が、光路折り返し用反射
鏡24を蓋う部分21aと電気回路29を蓋う部分21
bで形状が異なっており、背面から見た場合、スッキリ
していない。さらに、図39において想像線(2点鎖
線)21cで示すように、バックカバー21のうち下側
バックカバー21cが上側バックカバー21aとは独立
に後方へ突出しているタイプのもの(例えば特開平5−
183847号公報の図1)では、下側バックカバー2
1cの上面21d等に埃も溜りやすいと言った課題があ
った。このことは、一体物からなるバックカバーについ
て、その図3等に開示している特開平5−130541
号公報にもあてはまる。また、前述したように、特開平
2−94784号公報に教示されているタイプの従来技
術の背面投写型画像表示装置においては、筐体21内の
発熱部品の冷却を筐体21の背面に設けた通風出口孔2
6によって行っていた。従って、特開平5−18384
7号公報自体には、冷却に関する開示は実際上一切無い
けれども、仮に、図39において想像線(2点鎖線)2
1cで示した下側バックカバーの後面に通風出口孔26
aを設けると仮定すると、このような背面投写型画像表
示装置を部屋の壁面に隙間なく付けて設置した場合に
は、通風出口孔26aが壁面により塞がれるため、電気
部品の発熱を筐体の外に放熱することが不可能となる。
そのために、従来のこのタイプの背面投写型画像表示装
置では、装置を部屋の壁面に隙間なく付けて設置するこ
とはできなかった。実際に販売されている背面投写型画
像表示装置では、壁面から約10cm離して設置するよ
う、その取り扱い説明書に明示されている。このような
設置方法は、背面投写型画像表示装置が部屋の他の家具
から大幅に飛び出し、視聴時に圧迫感があるばかりでな
く、部屋の雰囲気を損なうといった課題があった。尚、
特開平5−183847号公報には、その図9にバック
カバーの下部の後方への突出量を上部の後方への突出量
よりも小さくするという教示自体はある。また、従来の
背面投写型画像表示装置には、光路折り返し用反射鏡2
4を蓋う上部21aは後が比較的絞られているにもかか
わらず、図39のようにバックカバー21の背面の電気
回路29を蓋う下部21cは、電気回路29等を収容す
るスペースを十分に確保すべく長方形に近い断面形状を
しているものがあった。このようなタイプの従来の背面
投写型画像表示装置を部屋のコーナーに設置しようとす
る場合、電気回路29を蓋う部分21cの後部が絞られ
ていないため、光路折り返し用反射鏡24を蓋う部分2
1aの後部が比較的絞られているにもかかわらず、装置
全体をコーナーに押し込むことができず、装置が部屋の
中央方向に大幅に飛び出してしまうといった課題があっ
た。
【課題を解決するための手段】本発明の主要な目的は、
前記した特定タイプの背面投写型画像表示装置における
前述の課題の少なくとも一部を解決し得る背面投写型画
像表示装置を提供することにある。本発明の第1の目的
は、設置するためのスペースが狭くてすむ背面投写型画
像表示装置を提供することにある。この第1の目的は、
特定タイプの背面投写型画像表示装置であって、透過型
スクリーンのアスペクト比が略16:9で画面サイズが
33インチ以上かつ40インチ以下、若しくはアスペク
ト比が略4:3で画面サイズが36インチ以上かつ40
インチ以下であり、かつ前記筐体の奥行きが400mm
以下である背面投写型画像表示装置によって達成され
る。本発明の別の目的は、設置場所が壁面と平行の場合
は、壁面に装置の背面をピッタリ付けて設置できるよう
にした背面投写型画像表示装置を提供することにある。
この目的は、装置の筐体背面に設けた放熱のための通風
孔を筐体の最大奥行きより内側になるように構成した背
面投写型画像表示装置によって達成される。本発明のさ
らに別の目的は、発熱部の冷却が確実に行われ、且つ装
置の高さを抑制し得る背面投写型画像表示装置を提供す
ることにある。この目的は、装置の発熱部を自然対流に
より冷却される部分と強制対流により冷却される部分と
に分ける構成にした背面投写型画像表示装置によって達
成される。本発明のさらに別の目的は、装置の背面がス
ッキリして見栄えが良い背面投写型画像表示装置を提供
することにある。この目的は、装置の筐体背面を蓋うカ
バーを上下一体構造とし、かつ、背面カバーを側面カバ
ー若しくは側面及び上面カバーと一体構成にした背面投
写型画像表示装置によって達成される。本発明のさらに
別の目的は、設置場所が部屋のコーナーの場合は、装置
全体をコーナーに押し込むことができる背面投写型画像
表示装置を提供することにある。この目的は、背面カバ
ーを後に行くに従い幅を狭くする様に絞った背面投写型
画像表示装置によって達成される。本発明のさらに別の
目的は、設置場所への移動等が簡単にできる背面投写型
画像表示装置を提供することにある。この目的は、装置
全体の質量が50kg以下なるように構成した背面投写
型画像表示装置によって達成される。
【作用】上述の手段により、背面投写型画像表示装置を
設置するためのスペースが狭くてすみ、しかも設置場所
まで容易に移動させることができ、設置場所が壁面と平
行の場合は壁面に装置の背面をピッタリ付けて設置で
き、設置場所が部屋のコーナーの場合は装置全体をコー
ナーに押し込むことができ、装置の背面がスッキリして
いることから、見栄えが良く、掃除がしやすくなる。
【実施例】図1は本発明の一実施例としての背面投写型
画像表示装置の外観を概略的に示した正面図、図2は図
1の背面投写型画像表示装置の外観を概略的に示した側
面図である。図1及び図2において、1は背面投写型画
像表示装置であり、7は背面投写型画像表示装置1の画
面を形成する透過型スクリーンである。本実施例では、
透過型スクリーン7の画面サイズは38インチで、その
アスペクト比は16:9である。現在主流である画面の
アスペクト比は4:3であるが、新しいタイプの画像表
示装置として画面のアスペクト比が16:9の画像表示
装置が普及しつつある。本発明の一実施例として、背面
投写型画像表示装置の画面サイズを38インチの画面で
アスペクト比を16:9にした理由を図3で説明する。
図3は、画面7aのアスペクト比が16:9の背面投写
型画像表示装置と、画面7bのアスペクト比が4:3の
直視型画像表示装置の画面サイズを比較した図である。
背面投写型画像表示装置では画面サイズは透過型スクリ
ーン7の対角線の実寸をいうことから、アスペクト比が
16:9の38インチの画面7aの縦寸法は18.6イ
ンチとなる。これに対して、直視型画像表示装置では、
使用している陰極線管の対角寸法をいうため、アスペク
ト比が4:3の33インチの実画面7bの縦寸法も1
8.6インチとなる。これは、アスペクト比が16:9
の38インチの背面投写型画像表示装置にアスペクト比
が4:3の映像を映出しても、その大きさはアスペクト
比が4:3の33インチの直視型画像表示装置の画面サ
イズより小さくならないことを意味している。従って、
アスペクト比が4:3の33インチの直視型画像表示装
置から、アスペクト比が16:9の38インチの背面投
写型画像表示装置に置き換えても、画面が小さく感じら
れることはない。図4は、同じく画面7cのアスペクト
比が16:9の33インチの背面投写型画像表示装置
と、画面7dのアスペクト比が4:3の29インチの直
視型画像表示装置の画面サイズを比較した図である。こ
の場合、画面の縦寸法はアスペクト比が16:9の33
インチの背面投写型画像表示装置の方がアスペクト比が
4:3の29インチの直視型画像表示装置よりも若干大
きいことがわかる。以上説明したように、画面のアスペ
クト比が4:3の29インチの直視型画像表示装置から
画面のアスペクト比が16:9の背面投写型画像表示装
置に置き換えるとき、背面投写型画像表示装置の画面サ
イズは、33インチ以上、好ましくは38インチ以上必
要となる。以上、本発明の一実施例として、背面投写型
画像表示装置の画面サイズを38インチとし画面のアス
ペクト比を16:9にした理由を説明したが、40イン
チ以下の画面サイズの背面投写型画像表示装置の画面の
アスペクト比を16:9に限定するものではない。しか
し、画面のアスペクト比が16:9で33インチ以上の
表示を画面のアスペクト比が4:3の画面に映出するに
は、36インチ以上の大きさが必要であり、画面のアス
ペクト比が16:9で38インチ以上の表示を画面のア
スペクト比が4:3の画面に映出するには、41インチ
の大きさが必要となる。従って、画面のアスペクト比が
4:3の背面投写型画像表示装置の画面サイズは、36
インチ以上、好ましくは41インチ以上必要となる。本
発明による40インチ以上の画面サイズの背面投写型画
像表示装置の実施例については後述する。以下、画面の
アスペクト比にかかわらず、画面サイズが40インチ以
下の背面投写型画像表示装置の実施例について説明す
る。図1に示した実施例では、背面投写型画像表示装置
1の本体の高さは、その図に示すように990mmであ
る。これは、画面中心高さを725mmに設定すること
により、アスペクト比が16:9の38インチの画面サ
イズから決定された値である。画面中心高さを725m
mにした理由を図5及び表1により説明する。図5は、
一般家庭で画像表示装置を見る時の視聴姿勢と目の高さ
を示した図である。表1は、画像表示装置の画面中心高
さを変えたときの、図5の視聴姿勢で画面を見た場合の
見易さを表した表で、発明者等が行った官能試験の結果
である。試験は、身長155cmから180cmまでの
日本人男女15名の被験者により行われた。
【表1】 表1の記号の意味は、主に画面全体の明るさ及び見る姿
勢からくる疲れに対し、○は非常に良い,△はちょっと
暗いが許せる,×は暗くて許せないの3段階の評価であ
る。表1より、○の非常に良いは、図5の目の高さに比
例して画像表示装置の画面中心高さも高くなっていく
が、△と×は、床座とごろ寝で一部反転している場所が
ある。これは、画像表示装置の画面中心高さが755m
m以上になると、ごろ寝ではもともと画面を見上げる姿
勢であるので許せても、床座では画面を見上げるように
なり疲れそうで許せないという意見が強い為である。こ
の結果から、画像表示装置の画面中心高さの上限は75
0mm以下、好ましくは725mm以下にする必要があ
る。また、本実施例では、背面投写型画像表示装置1の
本体横幅は、図1に示すように900mmである。この
値は、アスペクト比が16:9の38インチの画面サイ
ズから決定された値である。アスペクト比が16:9で
33インチの場合は本体横幅は約790mmとなる。本
体の奥行きは図2に示すように390mmである。本体
奥行きを400mm以下とした理由は、家具と並べて設
置するときの納まりの良さを考慮したためである。家具
の奥行きは洋服箪笥等の600mm前後からチェスト等
の450mm前後が一般的であるが、画像表示装置が一
般的に設置される居間等にあるサイドボード等では、4
00mm前後となっている。この一番奥行きの小さいサ
イドボード等と並べて設置した場合でも、納まりを良く
するには、画像表示装置の本体の奥行きも400mm以
下にする必要がある。また、図1に示した背面投写型画
像表示装置1の本体質量は48kgである。図6は、図
1の背面投写型画像表示装置1の内部構成を概略的に示
した一部断面斜視図である。図6において、は投写型
陰極線管であり、より具体的には、赤色投写型陰極線管
2a、緑色投写型陰極線管2b、及び青色投写型陰極線
管2cよりなる(投写型陰極線管2a,2b,2cの総
称等の場合で表す。後記の等も同様である。)。な
お実施例においては、映像源が投写型陰極線管からなる
が、映像源が投写型陰極線管の代わりに透過型液晶表示
素子とこれを背後から照射する光源との組合せまたはプ
ラズマ式画像表示装置からなっていても良い。は投写
レンズであり、赤色投写レンズ3a、緑色投写レンズ3
b、及び青色投写レンズ3cよりなる。は投写型陰極
線管と投写レンズとを機械的及び光学的に結合する
結合器であり、赤色結合器8a、緑色結合器8b、及び
青色結合器8cよりなる。4は光路折り返し用反射鏡、
7は透過型スクリーンである。9は投写型陰極線管
映像を表示するための電気回路である。10は合成樹
脂、木材、金属などの材料よりなる筐体であり、以上述
べた投写光学系及び電気回路がその内部の所定位置に固
定保持されている。赤色結合器8a、緑色結合器8b、
青色結合器8cは、結合器取付金具5にインラインに固
定され、該結合器取付金具5は筐体10の下部構造体を
兼ねたスピーカーボックス13の側面に固定されてい
る。背面投写型画像表示装置は、投写型陰極線管に表
示された映像(図示せず)を投写レンズにより透過型
スクリーン7上に拡大投影することにより画像を得てい
る。光路折り返し用反射鏡4は、投写レンズからの投
影光を途中で折り返すことにより背面投写型画像表示装
置の筐体1の奥行きを短縮するために用いられている。
ここで、本実施例における背面投写型画像表示装置1の
各部品の分類別の重量を表2に示す。なお参考のため、
本発明にかかる背面投写型画像表示装置として、透過型
スクリーン7のサイズが、アスペクト比16:9で対角
33インチまたは40インチである背面投写型画像表示
装置についても、その各部品の分類別の重量を併記し
た。
【表2】 以下、本実施例における背面投写型画像表示装置1の画
面サイズ、すなわち、透過型スクリーン7の画面サイズ
が対角38インチの背面投写型画像表示装置を代表例と
してその構成部品について説明する。図7は、筐体10
を構成する部品を概略的に示した斜視図である。図7に
おいて、11は底板、13は該底板11に固定された左
右一対のスピーカーボックス、14は下縁のみを想像線
(2点鎖線)で示した透過型スクリーン7及び想像線
(2点鎖線)で示した光路折り返し用反射鏡4を支持固
定するアーチ状の構造体、15はバックカバーである。
これらの部品は、合成樹脂、木材、金属などの材料より
なるが、部品ごとに特に材料を特定しなくとも本発明の
本質に影響はない。底板11には、通風孔入り口12
設けてある。また、アーチ状の構造体14には、軽量化
のための肉抜き孔14aが施してある。スピーカーボッ
クス13のD部は結合器取付け金具5(図示せず)を固
定するための突起である。従来は、結合器取付け金具5
はスピーカーボックス13の上部に固定されていたが、
本発明ではスピーカーボックス13のD部を利用して結
合器取付け金具5をスピーカーボックス13の側面に固
定する。これにより、結合器取付け金具5を小型化する
ことができ、装置の総重量を軽減することができる。バ
ックカバー15の材質も何等規定されるものではない
が、合成樹脂で成形により作ることにより、軽量化が図
れる。バックカバー15は上下一体構造とし、さらに、
側面乃至側面及び上面のカバーも一体構造とする。これ
により装置の背面がデザイン的にスッキリするだけでな
く、繋ぎ目が無いので埃が溜りにくいことから掃除も簡
単になる。以上説明した筐体10関係の質量は、表2に
示すごとく合計17kgである。透過型スクリーン7
は、アーチ状の構造体14に取り付けるための枠等の関
連する部品を含み4kgである。光路折り返し用反射鏡
4は、その上部をアーチ状の構造体14にその下部をス
ピーカーボックス13の上部に取り付けるための金具等
の関連する部品を含み3kgである。また投写型陰極線
,投写レンズ,結合器及び結合器取付金具5や
冷却媒体(図示せず)を加えた光学系の質量は15kg
である。スピーカ(図示せず)は、左右両側を合計して
2kgである。回路基板関係は合計7kgである。これ
らを全てを合計した総質量は、前述したように48kg
である。次に、本実施例における背面投写型画像表示装
置1の画面サイズ(対角)、奥行き及び質量を、従来の
画面のアスペクト比が16:9の背面投写型画像表示装
置または直視型画像表示装置と比較して、表3に示す。
【表3】 前述したように、従来の背面投写型画像表示装置は画面
サイズが対角36インチ以上のものに限られており、特
に、画面のアスペクト比が16:9のものは、40イン
チが最も小さいサイズであった。その奥行きは最小でも
450mmであり、その質量は71kgであった。ま
た、画面のアスペクト比が16:9の直視型画像表示装
置は、本実施例における背面投写型画像表示装置とほぼ
同等の画面サイズである対角36インチのものでは、そ
の奥行きは627mm、その質量は91kgもあった。
これらに対し、本実施例における背面投写型画像表示装
置1は、画面サイズが38インチで、その奥行きが39
0mm,その質量が48kgと従来の画像表示装置に比
べて大幅に低減できている。奥行きを従来の背面投写型
画像表示装置より小さくできた理由を次に述べる。すな
わちその第1の理由は、投写距離が極めて短い投写レン
ズを使用することである。図8にその一実施例を示す。
本投写レンズの特長は、図12に関連して後述するよ
うに、投写距離が画面の対角38インチの場合、590
mmと短いことである。図8は、図6に示した投写レン
の実施例を示す構成図であって51,52,53,
54,55は、各々第1レンズ群,第2レンズ群,第3
レンズ群,第4レンズ群,第5レンズ群である。第5レ
ンズ群55において55aはレンズ、55bは冷却液で
ある。56は投写型陰極線管の蛍光面パネルである。同
図において、投写レンズは、透過型スクリーン(図示
せず)側から投写型陰極線管の蛍光面パネル56側へと
順に配列された第1レンズ群,第2レンズ群,第3レン
ズ群,第4レンズ群,第5レンズ群の5群から構成され
ている。第1レンズ群51は光軸上の頂点をスクリーン
方向へ向けた非球面凸メニスカス形状のレンズ,第2レ
ンズ群52は逆に、頂点を投写型陰極線管2方向へ向け
た非球面凸メニスカス形状のレンズ、第3レンズ群53
は全系の7割以上のパワーを有する両凸球面レンズ、第
4レンズ群54は中心部が両凸、レンズ周辺部がメニス
カスとなる非球面形状のレンズ、第5レンズ群55はレ
ンズ55aと投写型陰極線管2の蛍光面パネル56との
間に冷却液55bが充填されて形成されており、大きな
負のパワーを持つレンズである。ここで、第3レンズ群
53は1枚のガラスレンズであり、他の非球面の第1レ
ンズ群,第2レンズ群,第4レンズ群,第5レンズ群、
51,52,54,55は、プラスチックレンズであ
る。以下では、この投写レンズ3の口径をf/1.0、
半画角=38°として、この投写レンズ3の実施例を具
体的に説明する。実施例での各エレメント(レンズ群5
1〜55)のデータの一具体例を図9に示す。ここで、
球面系は光軸近傍のレンズ領域を、非球面系はその外側
のレンズ領域をそれぞれ表している。図9において、例
えば透過型スクリーン7(図6に図示)は全体として平
面であるため、曲率半径は∞であり、透過型スクリーン
7から第1レンズ群51の面S1までの光軸上の距離
(面間隔)が588mmであることを示す。また第1レ
ンズ群51のS1面の曲率半径は94.354mmであ
り、第1レンズ群51の面S1と面S2との面間隔は7.
282mm、その間の屈折率が1.49345であるこ
とを示している。なお、屈折率が空欄の項は、その面間
の媒質が空気(屈折率1.0)であることを示す。以下
同様にして、最後は投写型陰極線管の蛍光面パネル56
の螢光面P1の曲率半径が−350mm、光軸上の厚み
(面間隔)が14.6mm、屈折率が1.53994で
あることを示す。なお、ここにいう屈折率とは、波長5
45nmの光線に対する屈折率である。第1レンズ群5
1の面S1,S2,第2レンズ群52の面S3,S4,第4
レンズ群54の面S7,S8及び第5レンズ群55の面S
9,S10は非球面であり、図9の下段の非球面系の欄に
それらの非球面係数のデータを示している。なお、ここ
でいう非球面係数とは、面形状が数1で表現した時の各
係数CC,AE,AF,AG,AHである。但し、数1
のZ(r)は、図10に示すようにレンズの光軸方向を
Z軸、半径方向をr軸としたときのレンズ面のZ軸方向
への変位量(rの関数)を表し、rは半径方向の距離、
Rdは近軸曲率半径である。従って、各係数CC,A
E,AF,AG,AHが決まれば、数1により、レンズ
面の高さ、すなわちレンズ面形状が決まる。
【数1】 図8において、レンズ群51〜55のレンズデータが図
9に示されるものであるとすると、全系のパワーを1/
0、各レンズ群のパワーをそれぞれ1/f1,1/
2,1/f3,1/f4,1/f5としたとき、それぞれ
のレンズ群の全系のパワーに対する相対的なパワーf0
/f1〜f0/f5は、 第1レンズ群51;f0/f1= 0.230 第2レンズ群52;f0/f2= 0.0311 第3レンズ群53;f0/f3= 0.760 第4レンズ群4;f0/f4= 0.311 第5レンズ群55;f0/f5=−0.630 となる。かかる投写レンズにおいて結像に大きく関わる
のは、最も正のパワーが大きい第3レンズ群53であ
り、その他のレンズ群は収差補正用の非球面レンズ群で
ある。これらの非球面レンズ群のうち、第5レンズ群5
5を除いては、皆、中心部に正のパワーを与えている。
これは、第3レンズ群53の正のパワーを多少なりとも
他の群に分散することにより、球面収差の補正を効率良
く行うためである。また図8に示したように、投写型陰
極線管の蛍光面56の中心と周辺から射出される各々の
光束は、いずれも第3レンズ群53を通過する前後で大
きく拡がっている。従って、第3レンズ群53よりも図
面上右側にある透過型スクリーン7(図示せず)側に位
置する第1,第2レンズ群51,52が、各画角の物点
から出射する光線群の収差を非球面によって微妙にコン
トロールして補正されるのに対し、第4,第5レンズ群
54,55は、第1,第2レンズ群51,52への光束
の入射条件をコントロールしてこれら第1,第2レンズ
群51,52による収差補正の円滑化を図るように構成
されている。次に、各レンズ群51〜55の機能につい
て説明する。投写型陰極線管の蛍光面に最も近い第5レ
ンズ群55は、凹形状のレンズ55aと、冷却液55b
とからなって、強い負のパワーを有する像面湾曲補正用
の凹レンズであって、投写型陰極線管の湾曲した蛍光面
56と相まって、レンズ系に入射する各物高さの光束の
通過位置を規定し、レンズ系全体の像面湾曲を補正して
いる。さらにレンズ55aは、その透過型スクリーン7
側への出射面が非球面になっており、各画角におけるサ
ジタル像面とメリディオナル像面の像面のずれである非
点隔差を低減する形状となっている。なお、投写型陰極
線管2から発生する熱は、冷却液55bによって放熱さ
れる。第4レンズ群54は非球面レンズから成り、その
レンズ中心部が両凸形状をなして結像のための弱い正の
パワーを分担している。従って相対画角0.2〜0.4
程度の画角の小さな物点から出射する光束に対し、この
中心部はコマ収差を発生する形状となっている。またそ
のレンズ周辺部は、中心部とは逆方向となる透過型スク
リーン7側に湾曲したメニスカス形状をとり、相対画角
0.7〜1.0程度の画角の大きな物点から出射する光
束の、特に下側の光線群を拡げる作用を持っている。こ
れにより、画面周辺部から入射して来る光線が光軸方向
へ移動し、パワーの強い第3レンズ群53の口径を極力
小型化する。第3レンズ群53は、上述のようにパワー
が最も大きいガラスレンズである。低次の球面収差をあ
る程度抑制するために、透過型スクリーン7側の面の曲
率半径を投写型陰極線管2側よりも小さく設定してい
る。第2レンズ群52は、第3レンズ群53の近辺に配
置された補助レンズ群であり、非球面レンズから成って
いる。弱い正のパワーを持つレンズ中心部は、投写型陰
極線管2側に頂点を有するメニスカス形状をなし、第
4,第3レンズ群54,53のレンズ中心部で発生した
コマ収差を補正する。また、レンズ周辺部は、特に、そ
の出射面が中心部と逆方向に湾曲して高次の球面収差の
補正を行い、レンズ中央部よりも強い正のパワーを持つ
ことにより、画角の大きな物点から出射した光束の周辺
光線をレンズの中心方向へ曲げる作用を有している。第
1レンズ群51はレンズ中央部が透過型スクリーン7側
に頂点を有する凸メニスカス形状の非球面レンズであ
る。このレンズの中央部は、他の第2,第3,第4レン
ズ群52,53,54のレンズ中央部とは逆方向へ湾曲
して負の球面収差,コマ収差を発生し、これら第2,第
3,第4レンズ群52,53,54が発生する正の球面
収差,コマ収差を補正する。またレンズ周辺部は両凹形
状をなして局部的に強い負のパワーを有しており、第2
レンズ群52の周辺部に付与された強い正のパワーと組
合さって(即ち、第2レンズ群52の周辺部を通過する
画角の大きな光線群に対しては凹レンズとして作用し
て)、相対画角が0.6以上の物点から出た光線のメリ
ディオナル方向の横収差を補正する。以上の構成によ
り、投写型陰極線管2の蛍光面56上周辺部の画角が大
きな物点から出射した光束を広く取り込んで十分な周辺
光量を確保し、かつ、短い投写距離で高解像度の画像を
投写できる。次に、その第2の理由、すなわち背面投写
型画像表示装置1内の各部品の点数及び大きさが従来と
ほぼ同等(透過型スクリーン7は除く)であるにもかか
わらず、その奥行きを従来よりも小さくできた理由は、
背面投写型画像表示装置1内の各部品を高密度に配置し
たことである。まず、背面投写型画像表示装置1内にお
ける部品のうち、投写型陰極線管,投写レンズ,光
路折り返し用反射鏡4,結合器,透過型スクリーン7
等の光学系に関する部品の高密度配置について説明す
る。図11は、図1の背面投写型画像表示装置1内にお
ける光学系に関連する部品の位置関係を正面から見て概
略的に示した断面図、図12は、同じく図1の背面投写
型画像表示装置1内における光学系に関連する部品の位
置関係を側面から見て概略的に示した断面図である。図
11,図12において図6中の番号と同一の番号は同一
部品を表す。図6に示さなかった部品のうち、16がカ
ソード及び静電レンズからなる電子銃(いずれも図示せ
ず)等を含む投写型陰極線管に映像を映出するための
電力及び信号を給電するCPT基板、17がキャスタ、
18が筐体10を構成する底板、19が該底板18には
った金網である。なお図11,図12に示した電気回路
9については後述する。本実施例では、投写型陰極線管
の緑色光に対する基準ラスタサイズは5インチであ
り、投写レンズの先端面から光路折り返し用反射鏡4
を介して透過型スクリーン7までの距離、すなわち所謂
投写距離y1+y2は、前述したように590mmであ
り、透過型スクリーン7上の画面サイズは対角38イン
チである。従って、投写レンズによる画像の拡大倍率
は7.6倍である。また図12において、投写型陰極線
が鉛直方向となす角γは18度である。投写レンズ
の先端面から結合器の投写型陰極線管の取付け面
までの距離が110mm、投写型陰極線管の長さが2
56mm、投写レンズの直径が110mm、CPT基
16の幅が75mmであることから投写レンズの上
端からCPT基板16の下端までの高さは377mmと
なる。背面投写型画像表示装置1を設置する床面(図で
はハッチングで示す)から底板18までの距離Eは、キ
ャスタ17を設ける必要があることから最小でも35m
m必要であり、またCPT基板16の下端には最低でも
20mmのクリアランス(図の距離F)が必要であるこ
とから、床面から投写レンズの上端までの高さは43
2mmとなる。なお、本実施例ではこの高さをできる限
り低くするため、底板18のCPT基板16の下端がく
る部分を削除して底板18の下面に金網19をはってあ
る。これに対し、透過型スクリーン7の中心高さは前述
のように725mmであることから、透過型スクリーン
7下端の高さは488mmとなる。従って、投写レンズ
の上端よりも透過型スクリーン7下端の高さのほうが
高くなる。この理由の1つは、本発明の場合投写レンズ
のように極めて短い投写距離の投写レンズを使用して
いるためであり、従来技術により構成した背面投写型画
像表示装置では、投写レンズの上端よりも透過型スク
リーン7下端の高さのほうが低くなることと好対照を示
している。他の理由を以下に示す。図13は、本発明に
よる光学系に関連する部品の位置関係を、別の方法で配
置した図である。仮に、図13に示すように電気回路2
9をCPT基板16の下部に配置すると仮定すると、投
写型陰極線管が鉛直方向となす角γ’は、30度程度
まで大きい必要がある。投写型陰極線管を30度まで
倒す理由は、図12のように18度程度とすると透過型
スクリーン7の中心高さが750mm以上となり不都合
となるためである。このとき、投写レンズの上端より
も透過型スクリーン7下端の高さのほうが低くなる。ま
た、この図13に示すような配置方法では、筐体の奥行
きが450mmとなり、400mmを超えてしまうとい
った不都合が生じる。なお特開平2−94784号公報
の図13に対応する従来技術の図60には、回路基板2
9と投写型陰極線管との位置関係に限れば、図12と
同様な状態が示されているが、本発明のように投写距離
の極めて短い投写レンズを使用していないため、投写型
陰極線管が鉛直方向となす角を30度程度まで大きく
している。この配置は、図13の範囲において、電気回
路29を筐体後部(透過型スクリーンと反対側)へ移動
させたに過ぎない。次に、本発明において光学系に関連
する部品の上記配置を可能にした電気回路9(図11及
び図12に図示)等の電気系の高密度の配置について説
明する。図12において、本発明では、電気回路9は筐
10の下部の底板18の上に底板18と平行に配置さ
れる。この時、底板18の直上にあるCPT基板16
干渉しないように電気回路9は、その奥行き寸法が30
0mm以下、好ましくは250mm以下になっている。
これにより、奥行き400mm以下の筐体10内に電気
回路を高密度に配置することができる。次に、本発明に
よる電気回路9の横幅について説明する。図11におい
て、電気回路9は筐体の横幅よりも小さくなっている。
この理由を図14で説明する。図14には、電気系に関
連する部品に加えて光学系に関連する部品の内、光路折
り返し用反射鏡4(図中、2点鎖線),透過型スクリー
ン7が同時に図示されている。背面投写型画像表示装置
では光路折り返し用反射鏡4を用いることにより、筐体
の奥行きを低減することが一般に行われていることは既
に説明した。光路折り返し用反射鏡4は、投写レンズ3
から透過型スクリーン7にいたる光路の途中に斜めに挿
入されている(図12)から、光路折り返し用反射鏡4
の有効部分は台形となる。従って、本実施例のように、
台形(取付け状態を正面から見た図11及び取付け状態
を上部から見た図14参照)にしても何等その性能を損
なうものではない。従って、電気回路9の幅とほぼ同程
度まで、光路折り返し用反射鏡4の下端(後端)の横幅
を小さくすることにより、図14に示すごとく筐体10
の後部を絞ることができる。筐体10の後部の絞りは、
次にその理由を述べるごとく大きければ大きいほど都合
が良い。しかし、筐体10の後部の絞りを大きくする
と、電気回路9が小さくなり、その分、別の場所に分割
回路(例えば、図30の基板43参照)を設置する必要
が生じる。これは、電気回路9の主要体積部分が、電源
回路等の小型化しにくいもの及び偏向回路等の発熱量が
比較的大きくて集積化されにくいものからなり、小型化
に限度があるからである。また分割回路を設けるとして
も、光路折り返し用反射鏡4の内側まで筐体10後部を
絞り込むことは物理的にできない。本実施例では光路折
り返し用反射鏡4の寸法が580mmであることから、
筐体10後部は光路折り返し用反射鏡4をクリアする隙
間を考慮すると、600mmまでしか絞り込むことがで
きない。筐体10の後部の絞りが大きければ大きいほど
良い理由を図15及び図16で説明する。図15及び図
16は、図14と同様に背面投写型画像表示装置を上部
から見て概略的に示した図である。但し、筐体10の後
部の絞りは、図15では450mmであり、本実施例の
最大絞りの600mmを超えて絞っており、便宜的な説
明図であることは言うまでもない。図15に示すごと
く、筐体後部の絞りを450mmにすれば、90度のコ
ーナーにピッタリ納まり、コーナーのすみから透過型ス
クリーン面までの距離は最小の615mmにすることが
できる。これに対し、図14に示した本実施例の筐体後
部の絞りが600mmの場合は、図16に示すごとく、
90度のコーナーのすみから透過型スクリーン面までの
距離は690mmとなり75mm飛び出すことになる。
しかし、この75mmの飛び出しは、発明者等は問題に
ならないと判断している。その根拠を、直視型テレビを
90度のコーナーに設置する場合と比較することにより
示す。図17は、奥行き450mmの29型の直視型テ
レビを90度のコーナーに設置した状態を、上部から見
て概略的に示した図である。図から明らかなように、9
0度のコーナーのすみからブラウン管(図示せず)まで
の距離は770mmである。この事実は、背面投写型画
像表示装置を90度のコーナーに設置した場合90度の
コーナーのすみから透過型スクリーン面までの距離が7
70mm以下であれば、違和感なく29型の直視型テレ
ビを38型の背面投写型画像表示装置に置き替えられる
ことを意味している。従って、図18に示すごとく背面
投写型画像表示装置の筐体後部の絞りは760mm以上
であれば良いことになる。無論、上述のように筐体後部
の絞りが大きければ大きいほど、コーナーのすみから透
過型スクリーン面までの距離が小さくなるので、筐体後
部の絞りが大きいほど良いことは言うまでもない。従っ
て、筐体後部の絞りは筐体の横幅に対する比率で表す
と、0.67から0.84までの間に設定すれば良いこ
とになる。図14では、筐体10後部の絞りを筐体10
の奥行き方向のほぼ中央から直線的に絞っているが、図
19に示すように、光路折り返し用反射鏡4(図では2
点鎖線で示す)及び光線(図示せず)と干渉しないかぎ
り内側に凹ます事も可能である。以上説明したように、
本発明による電気回路9では、背面投写型画像表示装置
1の筐体10の後部を絞るため、その横幅を背面投写型
画像表示装置1の筐体後部の絞りの効果が発生する76
0mmを可能とする740mm以下かつ光路折り返し用
反射鏡4の最小幅部分、すなわち下縁部の幅以下にする
ことは無意味であるため580mm以上にしている。以
上、本発明による背面投写型画像表示装置1は、光学系
及び電気系の各々に関連する部品を高密度に配置するこ
とにより、従来よりもその奥行きを小さくできたことを
説明した。このように、本発明による背面投写型画像表
示装置1が、その高さ及び奥行きで小型になったことか
ら、従来のように1箇所に設置しっぱなしではなく、あ
ちこち移動させたり、移動させないまでも設置場所から
引き出して裏側の掃除をしたりし易くなることは容易に
類推できる。図7の背面投写型画像表示装置1の筐体
の構成部品を概略的に示した図において、バックカバ
ー15を一体構成品としたのは、上述した使い方を考え
てのことである。一体構成のバックカバー15は、図7
で説明したように上下一体構造、さらには側面及び上面
のカバーも一体構造であるため、装置の背面がデザイン
的にスッキリするだけでなく、繋ぎ目が無いため埃が溜
りにくいことから、掃除も簡単になるといった特長があ
る。図20,図21は、図1の装置のバックカバーの2
つの別の実施例である。図20は、筐体上下面及び筐体
側面のカバーを一体化したバックカバー35と筐体上面
を覆うトップトレイ36との2部品とした例であり、図
21は、筐体上下面及び筐体上面のカバーを一体化した
バックカバー37と筐体側面を覆う2つのサイドパネル
38との3部品とした例である。いずれの実施例でも上
下のバックカバーなどをそれぞれ別体で形成する場合に
比べ、装置の背面がデザイン的にスッキリするだけでな
く繋ぎ目が少ないため埃が溜りにくいと言った特長があ
る。図7,図20及び図21のバックカバーには、いず
れも段差Gを設けてある。この理由を以下に説明する。
図22は、背面投写型画像表示装置1を壁面にピッタリ
付けて設置した状態を縦断面で表示した概略図、図23
は、図22の設置状態を上から見た概略図である。図に
おいて、図12中の番号と同一の番号は同一部品を表
す。図22において筐体10の内部は、結合器取付け金
具5で上下2室に分離されている。上室Hには結合器
,投写レンズ,光路折り返し用反射鏡4,透過型ス
クリーン7等の非発熱部品が設置され、基本的に密閉構
造になっている。下室Iには少なくとも発熱部品である
投写型陰極線管,電気回路9が設置され、冷却され得
るように、基本的に開放構造になっている。冷却のため
の通風は、筐体10の下部を構成する地板18に設けら
れた通風入口孔12(19は通風入口孔12に貼られた
金網である)より、筐体10を構成するバックカバー1
5に設けられた通風出口孔6(20は通風出口孔6に貼
られた金網である)に向い、通風路Jにより行われる。
この時、背面投写型画像表示装置1では、バックカバー
15に段差Gを設けてあるため、図22,図23に示す
ように、背面投写型画像表示装置1を壁面(図ではハッ
チングで示した)にピッタリ付けて設置しても、壁面が
通風路Jを塞ぐことはない。また、図23に示すように
家具40を背面投写型画像表示装置1にピッタリ付けて
設置しても、筐体10の後部が絞られていることから、
家具40が通風路Jを塞ぐことは無い。電気回路9の発
熱が大きい場合、若しくは筐体10の後部を大きく絞っ
てあってバックカバー15に通風出口孔6を大きく設け
られない場合等、冷却性能が確保できない場合には、次
のように構成することに解決できる。まず第1の方法
は、バックカバー側面を利用し通風出口孔面積を大きく
することである。図24は、背面投写型画像表示装置1
の別の一実施例を斜め後から見た概略図である。図24
より明らかなように、筐体10を構成するバックカバー
15に設けられた通風出口孔6は、該バックカバー15
の背面だけでなく、側面まで大きく開口していることに
特長がある。20は、開口部に貼られた保護用の金網で
ある。このように構成することにより、本発明による背
面投写型画像表示装置1の通風性能は一段と向上する。
図では、開口部を背面から側面までの一つのラウンドタ
イプとしているが、カバー15のコーナーに想像線(2
点鎖線)で示したような柱条部aがあって、通風出口孔
6の背面及び側面のそれぞれが独立していても、効果は
同じである。次に、第2の方法を図25,図26,図2
7,図28及び図29で説明する。図25は、背面投写
型画像表示装置1の別の一実施例を壁面にピッタリ付け
て設置した状態を縦断面で表示した概略図、図26は、
図25の設置状態を上から見た概略図、図27は、送風
ファン(後述)の吹き出し方向を、筐体10の側面とし
た場合の背面投写型画像表示装置1のさらに別の一実施
例を壁面にピッタリ付けて設置した状態を上から見た概
略図、図28は、送風ファン(後述)の吹き出し方向
を、筐体10の背面と側面の稜とした場合の背面投写型
画像表示装置1のさらに別の一実施例を壁面にピッタリ
付けて設置した状態を上から見た概略図、図29は、同
じく送風ファン(後述)の吹き出し方向を、筐体10
背面と側面の稜とした場合の背面投写型画像表示装置1
を、送風ファン側を壁面にピッタリ付けて部屋のコーナ
ーに設置した状態を上から見た概略図である。図25か
ら図29において、図22中の番号と同一の番号は、同
一部品を表す。図25において、新たに追加されている
部品は41のダクト及び42の送風ファンである。電気
回路9の熱は、送風ファン42をその出口に設けたダク
ト41により通風路Kを通り筐体10の外へ吸いだされ
る。従って、電気回路9を構成する電気部品のうち、特
に発熱量の大きい部品を、ダクトの入口部Lに集めると
冷却効率が良くなる。送風ファン42の吹き出し方向は
図26に示すように筐体10の背面でも、前述のように
本発明ではバックカバー15には段差Gを設けてあるた
め、十分な冷却効果が得られる。しかし、送風ファン4
2から吹き出された風の一部が、通風出口孔6より筐体
10内に逆流し得る。これによって、筐体10内の温度
が過度に上昇するおそれがある場合、次の手段を採用す
るとより効果的である。図27は、送風ファン42の吹
き出し方向を筐体10の側面とした例である。これによ
り、本発明による背面投写型画像表示装置1を壁面にピ
ッタリ付けて設置しても、冷却風は通風路Kを通り、送
風ファン42からスムーズに吹き出される。図28,図
29のように、送風ファン42の吹き出し方向を、筐体
10の背面と側面との稜とした場合には、図28に示す
ように背面投写型画像表示装置1を壁面にピッタリ付け
て設置しても、図29に示すように背面投写型画像表示
装置1を、送風ファン側を壁面にピッタリ付けて部屋の
コーナーに設置しても、冷却風は通風路Kを通り、送風
ファン42からスムーズに吹き出される。図30は、本
発明によるさらに別の背面投写型画像表示装置1の一実
施例を壁面にピッタリ付けて設置した状態を縦断面で表
示した概略図、図31は、図30の設置状態を上から見
た概略図である。図30,31において、図25中の番
号と同一の番号は、同一部品を表す。図25との違い
は、ダクト41の一方の構成面に電源回路基板43を使
用している点にある。これにより、最も発熱が大きく最
も冷却の必要な電源部分の十分な冷却が得られる。図3
0,図31では、電源回路基板43をダクト41内に納
める例を示したが、コンバーゼンスアンプ(図示せ
ず),偏向回路(図示せず)等その他の発熱部品を納め
ても、また、ダクト41を延長し、発熱量の大きい全て
の部品を納めても良い。図32は、図30,図31の背
面投写型画像表示装置1の変形例を斜め後から見た概略
図である。図32に示すように、送風ファン吹き出し孔
44は通風出口孔6と分離しており、筐体10を壁面に
ピッタリ付けて設置した時にバックカバー15が壁面に
接する部分Mと同じ高さの突起部Nで左右に完全に分離
される。このように構成することにより、この図32の
背面投写型画像表示装置1を壁面にピッタリ付けて設置
した場合でも、送風ファン(図示せず)から吹き出され
た風の一部が、通風孔出口6より筐体10内に逆流し、
筐体10内の温度を上昇させるといった不都合がなくな
る。次に、本発明による40インチ以上の画面サイズの
背面投写型画像表示装置の実施例について図33,34
を参照しつつ説明する。図33は本発明の一実施例とし
ての背面投写型画像表示装置の外観を概略的に示した正
面図、図34は図33の背面投写型画像表示装置の外観
を概略的に示した側面図である。図33及び図34にお
いて、201は背面投写型画像表示装置であり、207
は背面投写型画像表示装置201の画面を形成する透過
型スクリーンである。本実施例では、透過型スクリーン
207の画面サイズは50インチで、そのアスペクト比
は4:3である。また、背面投写型画像表示装置201
の横幅は1100mm,高さは1315mm,奥行きは
図34に示すように490mmである。背面投写型画像
表示装置201の横幅は小さい方が設置性が良いが画面
サイズから決定される。高さについていえば、40イン
チ以上の画面サイズの背面投写型画像表示装置は画面サ
イズが大きいので、上述の表1の画面高さが適用できな
い。画面高さを無理に低くすると、大画面では画面の下
端が極端に低くなり却って見にくくなる。そこで、40
インチ以上の画面サイズの背面投写型画像表示装置で
は、高さは画面とのバランスで決定されることが多い。
奥行きは設置性を考え薄ければ薄いほど良い。本発明で
は上述の技術により画面サイズ1インチあたり1cm以
下を実現できる。図33,図34に示した画面サイズ5
0インチの背面投写型画像表示装置201を例に以下説
明する。図35は図33の背面投写型画像表示装置20
1内における光学系に関連する部品の位置関係を側面か
ら見て概略的に示した断面図である。図35において図
33中の番号と同一の番号は同一部品を表す。図33に
示さなかった部品のうち、は投写型陰極線管、は投
写レンズ、は投写型陰極線管と投写レンズとを連
結する結合器、16は投写型陰極線管に映像を映出す
るための電力及び信号を給電するCPT基板、217は
キャスタ、218は筐体210を構成する地板、219
は該地板218にはった金網、204は光路折り返し用
反射鏡である。上述のように投写型陰極線管の緑色光
に対する基準ラスタサイズは5インチであり、投写レン
の先端面から光路折り返し用反射鏡204を介して
透過型スクリーン207までの距離、すなわち所謂投写
距離y3+y4は、776mmであり、透過型スクリー
ン207上の画面サイズは対角50インチである。従っ
て、投写レンズによる画像の拡大倍率は10倍であ
る。また図35において、投写型陰極線管が鉛直方向
となす角δは20度である。このように配置することに
より、背面投写型画像表示装置201の奥行きを図34
に示すように490mmと画面サイズ1インチあたり1
cm以下にできる。以上、画面のアスペクト比が4:3
の場合について説明したが、画面のアスペクト比が1
6:9の場合でも同様に薄型化が可能である。40イン
チ以上の画面サイズの背面投写型画像表示装置では、筐
体210の下部中心にセンタースピーカを付ける場合が
ある。センタースピーカの目的は、スーパーウーハとし
て超重低音を出したり、画面のアスペクト比が16:9
の背面投写型画像表示装置では、ハイビジョン放送に最
適な3−1方式のステレオ音声方式を可能にするためで
ある。この時の課題は、超重低音を出すスーパーウーハ
の場合は大容積のスピーカボックスが必要になること
で、これは背面投写型画像表示装置の奥行きがスピーカ
ボックス分大きくなることを意味している。また、3−
1方式の場合のセンタースピーカでも、比較的スペース
のある投写型陰極線管のネック部(図35のN部)に
設置しようとすると、スピーカの磁石が投写型陰極線管
の偏向ヨーク等へ悪影響を及ぼす。従って、センター
スピーカは偏向ヨーク等へ悪影響を及ぼさないようさら
に上部の図35ではスペースの無い部分(図35のP
部)に設置せざるをえない。従って、この場合も背面投
写型画像表示装置の奥行きがスピーカ取付け分大きくな
ることを意味している。図36は本発明の一実施例とし
ての背面投写型画像表示装置201内における光学系に
関連する部品の位置関係を側面から見て概略的に示した
断面図である。図において図35中の番号と同一の番号
は同一部品を表す。図36ではセンタースピーカ220
及びセンタースピーカ220用スピーカーボックス23
0を設置するため、投写型陰極線管が鉛直方向となす
角εを10度に設定してある。これにより筐体210
奥行きを90mm増加させるだけで、奥行き180mm
のセンタースピーカ220用スピーカーボックス230
を設置可能としている。図36の実施例は、超重低音を
出すため大容積のスピーカーボックス230が必要な場
合であり、3−1方式の場合のセンタースピーカではス
ピーカーボックスの奥行きは更に小さいので、筐体21
の奥行きは更に縮めることが可能となる。
【発明の効果】以上説明したように本発明の実施例によ
れば、背面投写型画像表示装置の投写レンズの投写距離
を大幅に短縮し、かつ光学系に関連する部品及び電気系
に関連する部品を高密度実装することにより、装置を薄
型でコンパクトにでき、従って設置するためのスペース
が少なくてすみ、しかも、設置場所が壁面と平行の場合
は壁面に装置の背面をピッタリ付けて設置でき、設置場
所が部屋のコーナーの場合は筐体後部を上から下まで絞
ってあるため、装置全体をコーナーに押し込むことがで
き、装置のバックカバーを側面ないし側面及び上面まで
一体構成としたことから、装置の背面がスッキリしてお
り、見栄えが良く、掃除がしやすいといった効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による好ましい一実施例の背面投
写型画像表示装置の外観を概略的に示した正面図であ
る。
【図2】図2は図1の背面投写型画像表示装置の外観を
概略的に示した側面図である。
【図3】図3は画面のアスペクト比が16:9の背面投
写型画像表示装置の画面サイズと、画面のアスペクト比
が4:3の直視型画像表示装置の画面サイズとを比較し
た図である。
【図4】図4は画面のアスペクト比が16:9の33イ
ンチの背面投写型画像表示装置の画面サイズと、画面の
アスペクト比が4:3の29インチの直視型画像表示装
置の画面サイズとを比較した図である。
【図5】図5は一般家庭で画像表示装置を見る時の視聴
姿勢と目の高さを示した図である。
【図6】図6は図1の背面投写型画像表示装置の内部構
成を概略的に示した一部破断斜視図である。
【図7】図7は本発明の一実施例としての背面投写型画
像表示装置の筐体を構成する部品を概略的に示した斜視
図である。
【図8】図8は図1の背面投写型画像表示装置の投写レ
ンズの一例の構成図である。
【図9】図9は図8の投写レンズのデータの一具体例で
ある。
【図10】図10は非球面の定義を示す図である。
【図11】図11は図1の背面投写型画像表示装置内に
おける光学系に関連する部品の位置関係を、正面から見
て概略的に示した断面図である。
【図12】図12は図1の背面投写型画像表示装置内に
おける光学系に関連する部品の位置関係を、側面から見
て概略的に示した断面図である。
【図13】図13は図12の光学系に関連する部品の配
置と対比するための部品の比較配置例を示す図である。
【図14】図14は図1の背面投写型画像表示装置内に
おける電気系に関連する部品の位置関係を、上部から見
て概略的に示した断面図である。
【図15】図15は本発明の一実施例としての背面投写
型画像表示装置を、図14と同様に上部から見て概略的
に示した図である。
【図16】図16は図14の背面投写型画像表示装置
を、上部から見て概略的に示した図である。
【図17】図17は奥行き450mmの29型の直視型
テレビを90度のコーナーに設置した状態を、上部から
見て概略的に示した図である。
【図18】図18は筐体後部を760mmに絞った本発
明の一実施例としての背面投写型画像表示装置を90度
のコーナーに設置した状態を、上部から見て概略的に示
した図である。
【図19】図19は筐体後部の絞りを別な形状とした本
発明の一実施例としての背面投写型画像表示装置を、上
部から見て概略的に示した図である。
【図20】図20は図1の背面投写型画像表示装置のバ
ックカバーの別の実施例である。
【図21】図21は図1の背面投写型画像表示装置のバ
ックカバーの更に別の実施例である。
【図22】図22は図1の背面投写型画像表示装置を壁
面にピッタリ付けて設置した状態を縦断面で表示した概
略図である。
【図23】図23は図22の設置状態を上から見た概略
図である。
【図24】図24は本発明による別の一実施例の背面投
写型画像表示装置を、斜め後から見た概略図である。
【図25】図25は本発明による更に別の一実施例の背
面投写型画像表示装置を壁面にピッタリ付けて設置した
状態を縦断面で表示した概略図である。
【図26】図26は図25の設置状態を上から見た概略
図である。
【図27】図27は送風ファン42の吹き出し方向を筐
体の側面とした場合の本発明による更に別の一実施例の
背面投写型画像表示装置を壁面にピッタリ付けて設置し
た状態を上から見た概略図である。
【図28】図28は送風ファンの吹き出し方向を、筐体
の背面と側面の稜とした場合の本発明による更に別の一
実施例の背面投写型画像表示装置を壁面にピッタリ付け
て設置した状態を上から見た概略図である。
【図29】図29は送風ファンの吹き出し方向を、筐体
の背面と側面の稜とした場合の本発明による背面投写型
画像表示装置を、送風ファン側を壁面にピッタリ付けて
部屋のコーナーに設置した状態を上から見た概略図であ
る。
【図30】図30は本発明による更に別の一実施例の背
面投写型画像表示装置を壁面にピッタリ付けて設置した
状態を縦断面で表示した概略図である。
【図31】図31は図30の設置状態を上から見た概略
図である。
【図32】図32は図30の背面投写型画像表示装置の
変形例の装置を、斜め後から見た概略図である。
【図33】図33は本発明の別の一実施例としての背面
投写型画像表示装置の外観を概略的に示した正面図。
【図34】図34は図33の背面投写型画像表示装置の
外観を概略的に示した側面図である。
【図35】図35は図33の背面投写型画像表示装置内
における光学系に関連する部品の位置関係を、側面から
見て概略的に示した断面図である。
【図36】図36はセンタースピーカを設けた本発明の
一実施例としての背面投写型画像表示装置内における光
学系に関連する部品の位置関係を、側面から見て概略的
に示した断面図である。
【図37】図37は従来の背面投写型画像表示装置の一
例の一部断面斜視図である。
【図38】図38は図37の背面投写型画像表示装置を
上から見た図の一部破断上面図である。
【図39】図39は図37の背面投写型画像表示装置を
後側から見た斜視図である。
【図40】図40は図37の背面投写型画像表示装置を
横から見た断面図である。
【符号の説明】
1…背面投写型画像表示装置、…投写型陰極線管、
…投写レンズ、4…光路折り返し用反射鏡、5…結合器
取付金具、6…通風出口孔、7…透過型スクリーン、
…結合器、9…電気回路、10…筐体、11…底板、1
2…通風入口孔、13…スピーカーボックス、14…ア
ーチ状構造体、15…バックカバー、16…CPT基
板、17…キャスター、36…トップトレイ、38…サ
イドパネル、41…ダクト、42…送風ファン、43…
電源回路基板、44…送風ファン吹き出し孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 清 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 森 繁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 大沢 敦夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 平田 浩二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 大石 哲 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 渡邊 敏光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 須曽 公士 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 横山 佳正 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 高橋 彰 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 小松 靖彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 松村 佳憲 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 中川 一成 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 尾関 考介 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 古井 眞樹 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内 (72)発明者 久保 尚子 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内 (72)発明者 嶋田 勤 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の映像源と、透過型スクリーンと、前
    記複数の映像源に表示された画像を前記透過型スクリー
    ン上に投写する各々の映像源に対応した複数の投写レン
    ズと、前記投写レンズからの投影光を途中で折り返す光
    路折り返し用反射鏡とを備え、前記映像源に画像を表示
    するための電気回路を筐体内部の所定の位置に固定収納
    した背面投写型画像表示装置において、前記透過型スク
    リーンのアスペクト比が略16:9で画面サイズが33
    インチ以上かつ40インチ以下、若しくはアスペクト比
    が略4:3で画面サイズが36インチ以上かつ40イン
    チ以下であり、かつ前記筐体の奥行きが400mm以下
    である背面投写型画像表示装置。
  2. 【請求項2】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記透過型スクリーンの中心の高さが750mm以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の背面投写型画像表示
    装置。
  3. 【請求項3】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記投写レンズの投写距離が640mm以下であることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の背面投写型画
    像表示装置。
  4. 【請求項4】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記投写レンズが、全レンズ系のパワーに対して7割以上
    の正のパワーを有し、スクリーン側の曲率半径を画像表
    示素子側の曲率半径よりも小さくした1つの両凸形状の
    レンズ群と、その前後に少なくとも2つずつ配置された
    4つの非球面レンズ群とによって5群で構成され、該レ
    ンズ群中、最も画像表示素子側に位置するレンズ群が負
    のパワーを有し、前記最も大きな正のパワーを有するレ
    ンズ群に対してスクリーン側に配置された2つの非球面
    レンズ群のうち、スクリーン側に位置する第1の非球面
    レンズ群の入射面周辺部及び画像表示素子側に位置する
    第2の非球面レンズ群の出射面周辺部の湾曲方向を前記
    最もパワーの大きなレンズ群の出射面の湾曲方向と同じ
    方向とし、前記第2の非球面レンズ群の中心部のパワー
    を0もしくは正としたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3記載の背面投写型画像表示装置。
  5. 【請求項5】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記映像源の画像表示面がスクリーン側に曲率中心を有す
    る円弧状に湾曲した球面であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4記載の背面投写型画像表示装置。
  6. 【請求項6】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記投写レンズ及び前記映像源が前記透過型スクリーンの
    下端より下方に配置されていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5記載の背面投写型画像表示装置。
  7. 【請求項7】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記電気回路を構成する少なくとも1箇以上の電気回路基
    板の中で最大の電気回路基板の奥行きが、300mm以
    下であることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の
    背面投写型画像表示装置。
  8. 【請求項8】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記電気回路を構成する少なくとも1箇以上の電気回路基
    板の中で最大の電気回路基板の幅が、580mm以上か
    つ740mm以下であることを特徴とする請求項7記載
    の背面投写型画像表示装置。
  9. 【請求項9】前記背面投写型画像表示装置であって、前
    記電気回路を構成する少なくとも1箇以上の電気回路基
    板の中で最大の電気回路基板が、筐体内部の底面に、上
    から見て前記映像源の映像を発生させるための電気基板
    と重ならないように配置されたことを特徴とする請求項
    7乃至請求項8記載の背面投写型画像表示装置。
  10. 【請求項10】複数の映像源と、透過型スクリーンと、
    前記複数の映像源に表示された画像を前記透過型スクリ
    ーン上に投写する各々の映像源に対応した複数の投写レ
    ンズと、前記投写レンズからの投影光を途中で折り返す
    光路折り返し用反射鏡とを備え、前記映像源に画像を表
    示するための電気回路を筐体内部の所定の位置に固定収
    納した背面投写型画像表示装置において、前記筐体背面
    が、前記筐体底面に対し略垂直で、前記筐体の最大奥行
    きとなる第1背面部とそれより小さな奥行きとなる第2
    背面部とから構成され、前記光路折り返し用反射鏡の下
    端縁を前記筐体第1背面部近傍に、上端縁を筐体上面近
    傍に傾斜配置し、放熱開孔が前記筐体第2背面部に設け
    られたことを特徴とする背面投写型画像表示装置。
  11. 【請求項11】前記背面投写型画像表示装置であって、
    放熱開孔が前記筐体の2側面の内の少なくとも1方に設
    けられたことを特徴とする請求項10記載の背面投写型
    画像表示装置。
  12. 【請求項12】前記背面投写型画像表示装置であって、
    放熱開孔が主に自然対流により放熱する開口部と、主に
    強制対流により放熱する開口部とから構成されたことを
    特徴とする請求項10または請求項11記載の背面投写
    型画像表示装置。
  13. 【請求項13】複数の映像源と、透過型スクリーンと、
    前記複数の映像源に表示された画像を前記透過型スクリ
    ーン上に投写する各々の映像源に対応した複数の投写レ
    ンズと、前記投写レンズからの投影光を途中で折り返す
    光路折り返し用反射鏡とを備え、前記映像源に画像を表
    示するための電気回路を筐体内部の所定の位置に固定収
    納した背面投写型画像表示装置において、前記電気回路
    を構成する電気回路基板が、主に自然対流により放熱す
    る部分と、主に強制対流により放熱する部分とに分けら
    れたことを特徴とする背面投写型画像表示装置。
  14. 【請求項14】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記電気回路基板の主に強制対流により放熱する部分に
    ダクトが設けられたことを特徴とする請求項13記載の
    背面投写型画像表示装置。
  15. 【請求項15】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記ダクトを構成する壁面のうちの少なくとも1面が電
    気回路基板の一部で構成されたことを特徴とする請求項
    14記載の背面投写型画像表示装置。
  16. 【請求項16】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記ダクトの内部に前記電気回路の高発熱部品が配置さ
    れたことを特徴とする請求項14または請求項15記載
    の背面投写型画像表示装置。
  17. 【請求項17】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記ダクトの内部に配置される高発熱部品が前記電気回
    路の電源部であることを特徴とする請求項16記載の背
    面投写型画像表示装置。
  18. 【請求項18】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記ダクトの入り口の近傍に前記電気回路の高発熱部品
    が配置されたことを特徴とする請求項14乃至請求項1
    7記載の背面投写型画像表示装置。
  19. 【請求項19】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記ダクトに少なくとも1箇以上の送風ファンが設けら
    れたことを特徴とする請求項14乃至請求項18記載の
    背面投写型画像表示装置。
  20. 【請求項20】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記送風ファンは前記ダクトの出口側に位置し、ダクト
    内の空気を吸いだすように構成されたことを特徴とする
    請求項19記載の背面投写型画像表示装置。
  21. 【請求項21】前記背面投写型画像表示装置であって、
    筐体の底面を構成する底板に外気の取り入れ用開口部が
    設けられたことを特徴とする請求項10乃至請求項20
    記載の背面投写型画像表示装置。
  22. 【請求項22】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンのアスペクト比が略16:9で画
    面サイズが33インチ以上かつ40インチ以下、若しく
    はアスペクト比が略4:3で画面サイズが36インチ以
    上かつ40インチ以下であり、前記筐体の奥行きが40
    0mm以下であることを特徴とする請求項10乃至請求
    項21記載の背面投写型画像表示装置。
  23. 【請求項23】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンの中心の高さが750mm以下で
    あることを特徴とする請求項22記載の背面投写型画像
    表示装置。
  24. 【請求項24】複数の映像源と、透過型スクリーンと、
    前記複数の映像源に表示された画像を前記透過型スクリ
    ーン上に投写する各々の映像源に対応した複数の投写レ
    ンズと、前記投写レンズからの投影光を途中で折り返す
    光路折り返し用反射鏡とを備え、前記映像源に画像を表
    示するための電気回路を筐体内部の所定の位置に固定収
    納した背面投写型画像表示装置において、前記筐体の背
    面を構成するバックカバーが前記筐体の上下で一体構成
    されると共に、前記バックカバーにより前記筐体の上面
    と両側面とのうちの少なくとも一方が同時に覆われる構
    成としたことを特徴とする背面投写型画像表示装置。
  25. 【請求項25】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記バックカバーは、少なくとも光学系に関連する部品
    から分離されていることを特徴とする請求項24記載の
    背面投写型画像表示装置。
  26. 【請求項26】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンのアスペクト比が略16:9で画
    面サイズが33インチ以上かつ40インチ以下、若しく
    はアスペクト比が略4:3で画面サイズが36インチ以
    上かつ40インチ以下であり、前記筐体の奥行きが40
    0mm以下であることを特徴とする請求項24または請
    求項25記載の背面投写型画像表示装置。
  27. 【請求項27】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンの中心の高さが750mm以下で
    あることを特徴とする請求項26記載の背面投写型画像
    表示装置。
  28. 【請求項28】複数の映像源と、透過型スクリーンと、
    前記複数の映像源に表示された画像を前記透過型スクリ
    ーン上に投写する各々の映像源に対応した複数の投写レ
    ンズと、前記投写レンズからの投影光を途中で折り返す
    光路折り返し用反射鏡とを備え、前記映像源に画像を表
    示するための電気回路を筐体内部の所定の位置に固定収
    納した背面投写型画像表示装置において、前記筐体の後
    部を絞ると共に、その絞りの形状を光路折り返し用反射
    鏡の下端を含む水平面での断面形状と、筐体下部を構成
    する底板を含む水平面での断面形状とで、略同一となる
    ように構成されたことを特徴とする背面投写型画像表示
    装置。
  29. 【請求項29】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記筐体後部の絞りの大きさは、筐体前部の横幅と筐体
    後部の絞りの横幅の最小値との比が、0.67以上0.
    84以下となるように構成されたことを特徴とする請求
    項28記載の背面投写型画像表示装置。
  30. 【請求項30】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンのアスペクト比が略16:9で画
    面サイズが33インチ以上かつ40インチ以下、若しく
    はアスペクト比が略4:3で画面サイズが36インチ以
    上かつ40インチ以下であり、前記筐体の奥行きが40
    0mm以下であることを特徴とする請求項28または請
    求項29記載の背面投写型画像表示装置。
  31. 【請求項31】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンの中心の高さが750mm以下で
    あることを特徴とする請求項30記載の背面投写型画像
    表示装置。
  32. 【請求項32】複数の映像源と、透過型スクリーンと、
    前記複数の映像源に表示された画像を前記透過型スクリ
    ーン上に投写する各々の映像源に対応した複数の投写レ
    ンズと、前記投写レンズからの投影光を途中で折り返す
    光路折り返し用反射鏡とを備え、前記映像源に画像を表
    示するための電気回路を筐体内部の所定の位置に固定収
    納した背面投写型画像表示装置において、前記透過型ス
    クリーンのアスペクト比が略16:9で画面サイズが3
    3インチ以上かつ40インチ以下、若しくはアスペクト
    比が略4:3で画面サイズが36インチ以上かつ40イ
    ンチ以下であり、当該装置全体の質量が50kg以下で
    あることを特徴とする背面投写型画像表示装置。
  33. 【請求項33】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記筐体の奥行きが400mm以下であることを特徴と
    する請求項32記載の背面投写型画像表示装置。
  34. 【請求項34】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンの中心の高さが750mm以下で
    あることを特徴とする請求項32または請求項33記載
    の背面投写型画像表示装置。
  35. 【請求項35】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記筐体の下部が1対のスピーカーボックスで構成さ
    れ、該スピーカーボックスの内側側面に少なくとも前記
    複数の映像源と前記複数の投写レンズからなる投写光学
    系とが固定されたことを特徴とする請求項32乃至請求
    項34記載の背面投写型画像表示装置。
  36. 【請求項36】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記1対のスピーカーボックスの上面に前記透過型スク
    リーンの少なくとも上端及び上記光路折り返し用反射鏡
    の上端を固定するアーチ状の構造体が設けられたことを
    特徴とする請求項35記載の背面投写型画像表示装置。
  37. 【請求項37】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記アーチ状の構造体が孔の空いた部材で構成されたこ
    とを特徴とする請求項36記載の背面投写型画像表示装
    置。
  38. 【請求項38】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記筐体の背面を構成するバックカバーが筐体の上下で
    一体構成されると共に、前記バックカバーによって前記
    筐体の上面と両側面とのうちの少なくとも一方が同時に
    覆われている構成としたことを特徴とする請求項32乃
    至請求項37記載の背面投写型画像表示装置。
  39. 【請求項39】複数の映像源と、透過型スクリーンと、
    前記複数の映像源に表示された画像を前記透過型スクリ
    ーン上に投写する各々の映像源に対応した複数の投写レ
    ンズと、前記投写レンズからの投影光を途中で折り返す
    光路折り返し用反射鏡とを備え、前記映像源に画像を表
    示するための電気回路を筐体内部の所定の位置に固定収
    納した背面投写型画像表示装置において、前記透過型ス
    クリーンの画面サイズが40インチ以上で、前記筐体の
    奥行きが画面サイズ1インチあたり10mm以下である
    ことを特徴とする背面投写型画像表示装置。
  40. 【請求項40】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記投写レンズの投写距離が画面サイズ1インチあたり
    16mm以下であることを特徴とする請求項39記載の
    背面投写型画像表示装置。
  41. 【請求項41】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記投写レンズは、全系のパワーに対して7割以上の正
    のパワーを有し、スクリーン側の曲率半径が画像表示素
    子側の曲率半径よりも小さくした1つの両凸形状のレン
    ズ群と、その前後に少なくとも2つずつ配置された4つ
    の非球面レンズ群とによって5群で構成され、該レンズ
    群中、最も画像表示素子側に位置するレンズ群が負のパ
    ワーを有し、前記最も大きな正のパワーを有するレンズ
    群に対してスクリーン側に配された2つの非球面レンズ
    群は、スクリーン側に位置する第1の非球面レンズ群の
    入射面周辺部及び画像表示素子側に位置する第2の非球
    面レンズ群の出射面周辺部の湾曲方向を前記最もパワー
    の大きなレンズ群の出射面の湾曲方向と同じ方向とし、
    前記第2の非球面レンズ群の中心部のパワーを0もしく
    は正としたことを特徴とする請求項39または請求項4
    0記載の背面投写型画像表示装置。
  42. 【請求項42】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記映像源の画像表示面がスクリーン側に曲率中心を有
    する円弧状に湾曲した球面であることを特徴とする請求
    項39乃至請求項41記載の画像表示装置。
  43. 【請求項43】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記映像源として、陰極線管を用いたことを特徴とする
    請求項1〜42のいずれかに記載の背面投写型画像表示
    装置。
  44. 【請求項44】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記映像源として、透過形液晶表示素子とそれを背後か
    ら照射する光源との組合せを用いたことを特徴とする請
    求項1〜42のいずれかに記載の背面投写型画像表示装
    置。
  45. 【請求項45】前記背面投写型画像表示装置であって、
    前記映像源として、プラズマ式画像表示装置を用いたこ
    とを特徴とする請求項1〜42のいずれかに記載の背面
    投写型画像表示装置。
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