JP3377069B2 - 光通信装置 - Google Patents

光通信装置

Info

Publication number
JP3377069B2
JP3377069B2 JP29949396A JP29949396A JP3377069B2 JP 3377069 B2 JP3377069 B2 JP 3377069B2 JP 29949396 A JP29949396 A JP 29949396A JP 29949396 A JP29949396 A JP 29949396A JP 3377069 B2 JP3377069 B2 JP 3377069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
dome
communication
light receiving
reflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29949396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10122951A (ja
Inventor
勇 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enplas Corp
Original Assignee
Enplas Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enplas Corp filed Critical Enplas Corp
Priority to JP29949396A priority Critical patent/JP3377069B2/ja
Publication of JPH10122951A publication Critical patent/JPH10122951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3377069B2 publication Critical patent/JP3377069B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信装置に関
し、例えば空間を伝送する近赤外線を介して、屋内でデ
ータ通信する場合に適用することができる。本発明は、
受光側に適用して、入射角の大きな通信光については、
所定の反射面で反射して入射角を低減して、受光素子に
集光することにより、簡易な構成で、種々の角度で到来
する通信光を効率良く受光することができるようにす
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信装置においては、コンピュ
ータ等に接続されて、空間を伝送する近赤外線(波長8
40±50〔nm〕程度)等の光(以下通信光と呼ぶ)
を介して所望の伝送対象との間で種々のデータを送受す
るようになされている。このような光通信装置は、伝送
対象との間で通信光を直接送受する形式のものと、天井
等で反射して通信光を送受する形式のものとがあり、後
者においては、伝送対象との間を人物等が横切っても通
信が途絶えないことにより、種々のデータを安定して送
受することができる。
【0003】この後者の光通信装置においては、受光素
子の周囲に配置した複数のレンズにより種々の角度で到
来する通信光を受光素子に集光し(特公平5−3925
7号)、又は受光素子に対向するように配置した反射鏡
により種々の角度で入射する通信光を受光素子に集光し
(特開平1−217221号)、これにより天井等で反
射した通信光を受光素子で受光するようになされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、単に受光素
子の周囲に複数のレンズを配置する場合、伝送対象との
間の距離が大きくなると、受光素子の受光面に対して大
きな角度で通信光が入射するようになる。従ってこの場
合、通信光を効率良く受光できなくなる問題がある。
【0005】また、受光素子に対向するように反射鏡を
配置して効率良く通信光を受光するためには、この反射
光を複雑な形状により形成しなくてはならず、その分全
体構成が複雑になる問題がある。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で、種々の角度で到来する通信光を効率
良く受光することができる光通信装置を提案しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、伝送対象から到来する通
信光を受光する光通信装置に適用して、ドーム形状に形
成され、前記ドーム形状の頂部内面に前記通信光を反
射する反射部が形成され、前記反射部から遠ざかるに従
って、順次、前記通信光を透過する第1の受光部、前記
通信光を透過する第2の受光部が形成されてなるドーム
状部材と、前記ドーム状部材の内側であって、前記頂部
に対向する位置に配置された受光素子と、前記受光素子
の周囲から前記ドーム状部材の前記第2の受光部より
前記頂部に対して遠い位置の側部内面に向けて、前記頂
部に向かって広がる形状の傾斜面とされ、前記ドーム状
部材の頂部の内面と対向する側の面が第1の反射面とさ
れた漏斗状の反射部材とを備え、前記ドーム状部材の中
心線に対して、所定の角度範囲の角度で到来する前記通
信光については、前記第1の受光部を透過した前記通信
光を前記受光素子に直接集光し、前記ドーム状部材の中
心線に対して、前記所定の角度範囲より大きな角度で到
来する前記通信光については、前記第2の受光部を透過
した前記通信光を、まず前記第1の反射面で反射
の後前記反射部で更に反射させて折り返すことにより
前記中心線に対する角度を低減して前記受光素子に集光
する。
【0008】また請求項2の発明においては、伝送対象
から到来する通信光を受光素子で受光する光通信装置に
適用して、ドーム形状に形成され、前記ドーム形状の頂
部の内面に前記受光素子が配置され、前記受光素子の周
囲から遠ざかるに従って、順次、前記通信光を反射する
反射部、前記通信光を透過する第1の受光部、前記通信
光を透過する第2の受光部が形成されてなるドーム状部
材と、前記ドーム状部材の内側に配置され、前記頂部に
対向する位置にある平面状の第1の反射部と、前記第1
の反射部から前記ドーム状部材の前記第2の受光部より
前記頂部に対して遠い位置の側部内面に向けて、前記頂
部に向かって広がる形状の傾斜面とされた漏斗状であっ
て、その前記ドーム状部材の頂部の内面と対向する側の
面が反射面とされた第2の反射部とを持つ反射部材とを
備え、前記ドーム状部材の中心線に対して、所定の角度
範囲の角度で到来する前記通信光については、前記第1
の受光部を透過した前記通信光を前記第1の反射部で反
させた後、前記受光素子に集光し、前記ドーム状部材
の中心線に対して、前記所定の角度範囲より大きな角度
で到来する前記通信光については、前記第2の受光部を
透過した前記通信光を前記第2の反射部、前記ドーム部
材に形成された反射部、前記第1の反射部で順次反射さ
せて折り返すことにより、前記中心線に対する角度を低
減して、前記受光素子に集光する。
【0009】また請求項3の発明においては、請求項1
又は請求項2の構成において、前記第1の受光部は、内
側面が突出して前記通信光を集光する光学系を形成す
る。
【0010】また請求項4の発明においては、発光素子
を駆動して所望の伝送対象に通信光を送出する光通信装
置に適用して、ドーム形状に形成され、前記ドーム形状
の頂部内面に前記通信光を反射する反射部が形成さ
れ、前記反射部から遠ざかるに従って、順次、前記通信
光を透過する第1の送光部、前記通信光を透過する第2
の送光部が形成されてなるドーム状部材と、前記ドーム
状部材の内側であって、前記頂部に対向する位置に配置
された発光素子と、前記発光素子の周囲から、前記ドー
ム状部材の前記第2の送光部より前記頂部に対して遠い
位置の側部内面に向けて、前記頂部に向かって広がる形
状の傾斜面とされ、前記ドーム状部材の頂部の内面と対
向する側の面が第1の反射面とされた漏斗状の反射部材
とを備え、前記ドーム状部材の中心線に対して、前記所
定の角度範囲の角度で前記発光素子より射出される前記
通信光については、前記反射部で反射した後、前記第1
の反射面で反射して前記第2の送光部より送出し、前記
ドーム状部材の中心線に対して、所定の角度範囲より大
きな角度で前記発光素子より射出される前記通信光につ
いては、前記第1及び第2の送光部を透過させて直接出
射する。
【0011】請求項1の構成によれば、伝送対象から到
来する通信光を受光する光通信装置に適用して、ドーム
形状に形成され、前記ドーム形状の頂部内面に前記通
信光を反射する反射部が形成され、前記反射部から遠ざ
かるに従って、順次、前記通信光を透過する第1の受光
部、前記通信光を透過する第2の受光部が形成されてな
るドーム状部材と、前記ドーム状部材の内側であって、
前記頂部に対向する位置に配置された受光素子と、前記
受光素子の周囲から前記ドーム状部材の前記第2の受
光部より前記頂部に対して遠い位置の側部内面に向け
て、前記頂部に向かって広がる形状の傾斜面とされ、前
記ドーム状部材の頂部の内面と対向する側の面が第1の
反射面とされた漏斗状の反射部材とを備え、前記ドーム
状部材の中心線に対して、所定の角度範囲の角度で到来
する前記通信光については、前記第1の受光部を透過し
た前記通信光を前記受光素子に直接集光し、前記ドーム
状部材の中心線に対して、前記所定の角度範囲より大き
な角度で到来する前記通信光については、前記第2の受
光部を透過した前記通信光を、まず前記第1の反射面で
反射その後前記反射部で更に反射させて折り返すこ
とにより、前記中心線に対する角度を低減して前記受光
素子に集光することにより、簡易な構成により、中心線
に対する角度を低減して受光素子に集光することがで
き、その分効率良く受光することができる。
【0012】また請求項2の構成によれば、伝送対象か
ら到来する通信光を受光素子で受光する光通信装置に適
用して、ドーム形状に形成され、前記ドーム形状の頂部
の内面に前記受光素子が配置され、前記受光素子の周囲
から遠ざかるに従って、順次、前記通信光を反射する反
射部、前記通信光を透過する第1の受光部、前記通信光
を透過する第2の受光部が形成されてなるドーム状部材
と、前記ドーム状部材の内側に配置され、前記頂部に対
向する位置にある平面状の第1の反射部と、前記第1の
反射部から前記ドーム状部材の前記第2の受光部より前
記頂部に対して遠い位置の側部内面に向けて、前記頂部
に向かって広がる形状の傾斜面とされた漏斗状であっ
て、その前記ドーム状部材の頂部の内面と対向する側の
面が反射面とされた第2の反射部とを持つ反射部材とを
備え、前記ドーム状部材の中心線に対して、所定の角度
範囲の角度で到来する前記通信光については、前記第1
の受光部を透過した前記通信光を前記第1の反射部で反
させた後、前記受光素子に集光し、前記ドーム状部材
の中心線に対して、前記所定の角度範囲より大きな角度
で到来する前記通信光については、前記第2の受光部を
透過した前記通信光を前記第2の反射部、前記ドーム部
材に形成された反射部、前記第1の反射部で順次反射さ
せて折り返すことにより、前記中心線に対する角度を低
減して、前記受光素子に集光することにより、簡易な構
成により、中心線に対する角度を低減して受光素子に集
光することができ、その分効率良く受光することができ
る。
【0013】また請求項3の構成によれば、請求項1又
は請求項2の構成において、前記第1の受光部は、内側
面が突出して前記通信光を集光する光学系を形成するこ
とにより、この第1の受光部を透過する通信光を効率良
く受光素子に集光することができる。
【0014】また請求項4の構成によれば、発光素子を
駆動して所望の伝送対象に通信光を送出する光通信装置
に適用して、ドーム形状に形成され、前記ドーム形状の
頂部内面に前記通信光を反射する反射部が形成され、
前記反射部から遠ざかるに従って、順次、前記通信光を
透過する第1の送光部、前記通信光を透過する第2の送
光部が形成されてなるドーム状部材と、前記ドーム状部
材の内側であって、前記頂部に対向する位置に配置され
た発光素子と、前記発光素子の周囲から、前記ドーム状
部材の前記第2の送光部より前記頂部に対して遠い位置
の側部内面に向けて、前記頂部に向かって広がる形状の
傾斜面とされ、前記ドーム状部材の頂部の内面と対向す
る側の面が第1の反射面とされた漏斗状の反射部材とを
備え、前記ドーム状部材の中心線に対して、前記所定の
角度範囲の角度で前記発光素子より射出される前記通信
光については、前記反射部で反射した後、前記第1の反
射面で反射して前記第2の送光部より送出し、前記ドー
ム状部材の中心線に対して、所定の角度範囲より大きな
角度で前記発光素子より射出される前記通信光について
は、前記第1及び第2の送光部を透過させて直接出射す
ることにより、最も光量分布の大きな角度範囲の通信光
を最も光強度が低下する遠距離の通信に割り当てること
ができ、その分、通信対象までの距離の変化に対して、
この通信対象に到達する通信光の光量を均一化すること
ができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0020】(1)第1の実施の形態 図2は、本発明の実施の形態に係る光通信装置を示す略
線図である。この光通信装置1は、送受信部2を介して
同一構成の光通信装置との間で通信光を送受し、この通
信光を介して所望のデータを送受する。
【0021】すなわちこの光通信装置1において、イン
ターフェース回路(IF)3は、コンピュータに接続さ
れて、このコンピュータとの間で所望のデータを入出力
する。駆動回路4は、コンピュータより入力される入力
データをこのインターフェース回路3を介して受け、こ
の入力データをシリアルデータに変換する。さらに駆動
回路4は、このシリアルデータにより送受信部2を駆動
する。
【0022】ここで送受信部2は、伝送対象に通信光を
送出する送光部5と、伝送対象より到来する通信光を受
光する受光部6とを並べて配置して構成される。このう
ち送光部5は、近赤外線を送出する複数の発光ダイオー
ド7を配列して形成され、これらの発光ダイオード7が
駆動回路4により駆動される。これにより光通信装置1
では、この送光部5より送出する通信光を入力データに
より変調して入力データを伝送対象に伝送する。
【0023】復調回路8は、受光部6より出力される受
光結果を復調することにより、伝送対象より伝送された
データを復調し、インターフェース回路3を介して出力
する。
【0024】ここでA−A線により断面を取って図1に
示すように、受光部6は、上下方向に延長する仮想の中
心軸Oを基準にして、略軸対象に形成される。すなわち
受光部6は、この中心軸Oがほぼ中心を垂直に横切るよ
うに、受光面を上方に向けて受光素子11が配置され、
この受光素子11で通信光を受光する。さらにこの受光
素子の出力信号を復調回路8に出力する。
【0025】また受光部6は、この受光素子11を囲む
ように、反射鏡12が配置される。ここでこの反射鏡1
2は、金属性の板材を加工して形成され、頂点部分を切
り取った略円錐筒形状に、中心軸Oを対象軸にして軸対
象形状に形成される。さらに反射鏡12は、この切り取
った頂点部分に受光素子11を配置して、開口が上方向
に向くように配置される。さらにこの反射鏡12は、内
側面が鏡面に形成され、この鏡面が同心円状に、内周側
の領域AR1と外周側の領域AR2とに分割される。こ
のうち内周側の領域AR1は、中心軸Oに対して所定の
角度で漏斗状に形成され、内側面がミラー面12Aに形
成される。これにより反射鏡12は、中心軸Oに対して
所定角度だけ全体が傾いて、受光素子11の受光面側に
おいて、受光素子11を帯状に囲むミラー面12Aを形
成する。外周側の領域AR2は、この内周側の領域AR
1に入射する通信光を遮らないように、中心軸Oに対す
る角度が内周側の領域AR1に比して大きな角度で漏斗
状に形成される。
【0026】さらに受光部6は、この受光素子11及び
反射鏡12を半球形状のドーム13で覆って保持する。
ここでこのドーム13は、近赤外線を効率良く透過し、
かつ近赤外線以外の外来光を透過しないように着色され
たアクリル樹脂を射出成形して形成され、中心軸Oを対
象軸にして軸対象形状に形成される。このドーム13
は、内側に反射鏡12が差し込まれて、この反射鏡12
を保持する。さらに中心軸Oと受光素子11の受光面と
が交差する点が、外形形状の中心とほぼ一致するように
受光素子11及び反射鏡12を保持する。
【0027】このドーム13は、中心軸Oより所定の角
度θ1の範囲、円形形状の領域AR3が通信光を遮光す
る領域に設定される。この領域AR3は、中心軸Oが垂
直に横切る平坦な面により内側面が形成され、受光素子
11の受光面に対向する平坦なミラー14をこの内側面
に貼り付けて保持する。
【0028】さらにドーム13は、この通信光を遮光す
る領域AR3の外側、中心軸Oより所定の角度θ2まで
の帯状の領域が第1の受光領域AR4に設定される。こ
の第1の受光領域AR4は、受光素子11側に向かって
扇状に突出するように内側面が形成され、これにより凸
レンズ形状の第1のレンズL1を構成し、この帯状の領
域に入射した通信光を集光する。この第1のレンズL1
は、ドーム13の半径よりドーム13の肉厚を除いた値
がほぼ焦点距離になるように設定される。これによりこ
の第1の受光領域AR4は、図3に示すように、中心軸
Oに対して所定の角度θで入射する通信光Lを直接受光
素子11の受光面に集光する。
【0029】ここで図4に示すように、このドーム13
は、この受光部6より1〜5〔m〕の範囲の通信対象よ
り射出された通信光Lが高さ2〔m〕の天井により正反
射してこの受光領域AR4に入射したとき、この通信光
Lを直接受光素子11に集光できるように、この受光領
域AR4の内周側角度θ1及び外周側角度θ2が設定さ
れるようになされている。これによりドーム13は、受
光素子11の受光面に対して垂直に近い角度で到来する
通信光Lについては、受光領域AR4により直接受光素
子11の受光面に集光するようになされている。
【0030】さらにドーム13は、この受光領域AR4
の外側、中心軸Oより所定の角度θ3までの帯状の領域
が第2の受光領域AR5に設定される(図1)。この第
2の受光領域AR5は、第1の受光領域AR4と同様
に、内側面が突出するように形成され、凸レンズ形状の
第2のレンズL2を構成する。これにより第2の受光領
域AR5は、ドーム形状の中心に向かって入射した通信
光Lを収束光によりミラー面12Aに導く。
【0031】これにより図5に示すように、この受光領
域AR5は、第1の受光領域AR4によっては直接受光
素子11に集光することが困難な、中心軸Oに対して大
きな角度で入射した通信光Lを反射鏡12のミラー面1
2Aに入射し、このミラー面12Aでミラー14に向け
て反射する。さらにこの通信光Lをミラー14で受光素
子11に向けて折り返し、これにより受光素子11の受
光面に対して斜めに大きく傾いて到来する通信光Lにつ
いては、ミラー面12A及びミラー14で折り返して、
小さな入射角により受光素子11の受光面に入射する。
【0032】受光領域AR5の内側曲面は、このように
して内周側領域AR1及びミラー14で折り返した通信
光Lが受光素子11の受光面で集光するように所定の曲
率により形成される。
【0033】かくするにつき図4に示すように、このド
ーム13は、この受光部6より5〜20〔m〕の範囲の
通信対象より射出された通信光Lが高さ2〔m〕の天井
により正反射して到来したとき、この受光領域AR5に
より受光素子11に集光するように設定される。
【0034】これによりこの実施の形態において、反射
鏡12は、この5〜20〔m〕の範囲については、受光
領域AR5より入射した通信光Lをミラー14で折り返
して受光素子11の受光面に導くことができるように、
中心軸Oに対するミラー面12Aの傾き及び大きさが選
定されるようになされている。またミラー14において
も、この範囲でミラー面12Aより入射した通信光Lを
受光素子11の受光面に反射することができるように、
大きさが選定されるようになされている。
【0035】以上の構成において、通信対象より到来す
る通信光L(図4)は、天井に反射して受光部6に到来
する。このとき通信光Lは、天井の状態に応じて天井で
乱反射することにより、伝送対象からの距離に応じた入
射角度を中心にして、天井の状態に応じた広がりの入射
角により受光部6に入射する。
【0036】このように種々の角度により入射する通信
光Lのうち、受光素子11の受光面に対して垂直に近い
角度でなる、中心軸Oに対して小さな角度の通信光は、
中心軸Oから角度θ1〜θ2の範囲でなる第1の受光領
域AR4に入射した成分が、この第1の受光領域AR4
に形成された第1のレンズL1により受光素子11の受
光面に集光される。
【0037】これにより天井の高さが2〔m〕の屋内に
この光通信装置1を設置した場合に、通信光Lが天井に
て正反射するとして、この光通信装置1より1〜5
〔m〕の伝送対象から送出された通信光Lがこの第1の
受光領域AR4を介して受光素子11で受光される。ま
た天井にて通信光Lが乱反射する場合は、さらにこの範
囲より広い範囲に設置した伝送対象からの通信光Lがこ
の第1の受光領域AR4を介して受光素子11で受光さ
れる。
【0038】かくするにつきこのように受光素子11の
受光面に対して垂直に近い角度で入射する通信光におい
ては、受光面に対する入射角が小さいことにより、受光
素子11にて効率良く光電変換され、これにより伝送対
象より送出された通信光を効率良く受光することができ
る。
【0039】これに対して受光素子11の受光面に対し
て大きな入射角で到来する、中心軸Oに対して大きな角
度で入射する通信光L、中心軸Oから角度θ2〜θ3の
範囲でなる第2の受光領域AR5に入射した成分が、こ
の第2の受光領域AR5に形成された第5のレンズL2
により収束光に変換され、反射鏡12のミラー面12A
に導かれる。ここでこの成分は、受光素子11の受光面
と対向するミラー14に向けてミラー面12Aにより反
射された後、このミラー14により折り返されて受光素
子11の受光面に集光される。
【0040】これにより受光素子11の受光面に対して
大きな入射角で到来する通信光Lについては、ミラー面
12A及びミラー14で反射を繰り返すことにより、受
光素子11の受光面に小さな入射角で入射し、これによ
り効率良く受光される。
【0041】これにより天井の高さが2〔m〕の屋内に
この光通信装置1を設置した場合に、通信光が天井にて
正反射するとして、この光通信装置1より5〜20
〔m〕の伝送対象から送出された通信光Lがこの第2の
受光領域AR5を介して受光素子11で効率良く受光さ
れる。また天井にて通信光が乱反射する場合は、さらに
この範囲より広い範囲に設置した伝送対象からの通信光
Lがこの第2の受光領域AR5を介して受光素子11で
受光される。
【0042】以上の構成によれば、受光素子11の受光
面に対して小さな入射角で到来する通信光Lについては
第1の受光領域AR4により直接受光素子11の受光面
に集光し、受光素子11の受光面に対して大きな入射角
で到来する通信光については、ミラー面12A及びミラ
ー14で反射を繰り返して受光素子11の受光面に小さ
な入射角で集光することにより、ドーム13の内側にミ
ラー14及び反射鏡12等を配置するだけの簡易な構成
で、種々の角度で到来する通信光を効率良く受光するこ
とができる。
【0043】(2)第2の実施の形態 図6は、図1と対比して送光部を示す断面図であり、こ
の送光部20は、図2について上述した送光部5に代え
て本発明の第2の実施の形態に係る光通信装置に適用さ
れる。ここでこの送光部20は、受光素子11(図1)
に代えて発光ダイオード21が配置される。
【0044】この図6に示す構成において、発光ダイオ
ード21より出射される通信光L1のうち、中心軸Oに
対して大きな角度で出射される成分は、それぞれドーム
13の内周側領域AR4及び外周側領域AR5より直接
出射される。これに対して中心軸Oに対して小さな角度
で出射される、強度の大きな発光素子21の正面方向の
成分は、ミラー14で折り返された後、ミラー面12A
で反射され、外周側領域AR5より中心軸Oに対して大
きな角度で出射される。これによりこの送光部20で
は、光量の低下する遠距離に対して、多くの光量を割り
振って、通信光を出射するようになされている。
【0045】図6に示す構成によれば、発光素子21の
正面方向に出射される通信光を折り返して大きな角度に
より出射することにより、光量の低下する遠距離に対し
て、多くの光量を割り振って通信光を出射することがで
き、これにより天井による反射を積極的に利用して安定
に光通信することができる。
【0046】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態では、半球形状にドームを形成す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、楕円
形状等、要は反射鏡12等を覆うようにドーム形状に形
成して同様の効果を得ることができる。
【0047】また上述の実施の形態では、中心軸Oに垂
直な平面より切り取って見たとき、それぞれ領域AR4
及びAR5の、内面形状が中心軸Oを中心にした円形形
状になるように、ドーム13を形成する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、このような平面により
切り取って見たとき、内面形状が微小な円弧形状の連続
になるようにドームを形成し、これによりこの平面内の
方向についても、通信光を収束光に変換してもよい。こ
のようにすれば、上方より見て、中心軸Oより斜めにね
じれて入射する通信光についても受光素子に導くことが
でき、その分効率良く通信光を受光することができる。
【0048】さらに上述の実施の形態では、ドームの内
周側領域AR4に入射した通信光については直接受光素
子11に集光する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、図7に示すように、受光素子11をドーム側
に配置し、内周側領域AR4に入射した通信光を折り返
して受光するようにしてもよい。なおこの場合、ミラー
面12Aを結ぶミラー面12Bよりそれぞれ内周側領域
AR4及び外周側領域AR5より入射した通信光をドー
ム側に折り返すことになる。
【0049】また上述の実施の形態では、中心軸0より
所定の角度範囲については、通信光を受光しないように
ドーム13を形成した場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えばミラー14に代えてハーフミラー
を配置し、又はミラー14に開口を形成し、真上方向か
ら入射する通信光についても受光素子11に導くように
しても良い。
【0050】また上述の実施の形態では、それぞれ送光
部及び受光部を個別に構成する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、図1について上述した受光素子
に代えて、発光ダイオード及び受光素子を配置して、送
光部及び受光部を一体化する場合にも広く適用すること
ができる。
【0051】さらに上述の実施の形態では、ドーム13
の外周側領域AR5をレンズ形状に形成する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、この外周側領域A
R5から受光素子11までの経路で通信光を収束光に変
換すれば良く、必要に応じて、外周側領域AR5、ミラ
ー面12A、ミラー14を種々の形状により形成するこ
とができる。すなわち外周側領域AR5においては、ミ
ラー面12A、ミラー14の形状との関係で、凸レンズ
形状、凹レンズ形状、平板形状を適用することができ
る。また同様に、ミラー面12A、ミラー14において
は、他の部材の形状との関係で、凹面形状、凸面形状、
平板形状を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入射角の
大きな通信光については、所定の反射面で反射して入射
角を低減して、受光素子に集光することにより、簡易な
構成で、種々の角度で到来する通信光を効率良く受光す
ることができる。また同様の構成を送信部に適用して、
光量の低下する遠距離に対して、多くの光量を割り振っ
て通信光L1を出射することができ、これにより天井に
よる反射を積極的に利用して安定に光通信することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光通信装置の
受光部を示す断面図である。
【図2】図1の光通信装置の全体構成を示す略線図であ
る。
【図3】図1の受光部の動作の説明に供する断面図であ
る。
【図4】通話対象との関係を示す略線図である。
【図5】図3との対比により入射角の大きな通信光の処
理の説明に供する断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光通信装置の
送光部を示す断面図である。
【図7】他の実施の形態に係る光通信装置の受光部を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 光通信装置 5、20 送光部 6 受光部 11 受光素子 12 反射鏡 13 ドーム 14 ミラー 21 発光ダイオ
ード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−172634(JP,A) 特開 昭62−98225(JP,A) 特開 平1−233992(JP,A) 特開 平3−199930(JP,A) 特開 平6−300620(JP,A) 特開 平8−315266(JP,A) 特開 平5−347591(JP,A) 特開 平4−147019(JP,A) 実開 平4−102392(JP,U) 実開 平6−13242(JP,U) 実開 平2−124522(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/02 - 1/06 G01J 5/08 G01V 8/12 G08B 13/19 - 13/191 H01L 31/00 - 31/02 H01L 31/08 H04B 10/00 H04Q 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送対象から到来する通信光を受光する光
    通信装置において、 ドーム形状に形成され、前記ドーム形状の頂部内面に
    前記通信光を反射する反射部が形成され、前記反射部か
    ら遠ざかるに従って、順次、前記通信光を透過する第1
    の受光部、前記通信光を透過する第2の受光部が形成さ
    れてなるドーム状部材と、 前記ドーム状部材の内側であって、前記頂部に対向する
    位置に配置された受光素子と、 前記受光素子の周囲から前記ドーム状部材の前記第2の
    受光部より前記頂部に対して遠い位置の側部内面に向け
    て、前記頂部に向かって広がる形状の傾斜面とされ、前
    記ドーム状部材の頂部の内面と対向する側の面が第1の
    反射面とされた漏斗状の反射部材とを備え、 前記ドーム状部材の中心線に対して、所定の角度範囲の
    角度で到来する前記通信光については、 前記第1の受光部を透過した前記通信光を前記受光素子
    に直接集光し、 前記ドーム状部材の中心線に対して、前記所定の角度範
    囲より大きな角度で到来する前記通信光については、 前記第2の受光部を透過した前記通信光を、まず前記第
    1の反射面で反射その後前記反射部で更に反射させ
    て折り返すことにより、前記中心線に対する角度を低減
    して前記受光素子に集光することを特徴とする光通信装
  2. 【請求項2】伝送対象から到来する通信光を受光素子で
    受光する光通信装置において、 ドーム形状に形成され、前記ドーム形状の頂部の内面に
    前記受光素子が配置され、前記受光素子の周囲から遠ざ
    かるに従って、順次、前記通信光を反射する反射部、前
    記通信光を透過する第1の受光部、前記通信光を透過す
    る第2の受光部が形成されてなるドーム状部材と、 前記ドーム状部材の内側に配置され、前記頂部に対向す
    る位置にある平面状の第1の反射部と、前記第1の反射
    部から前記ドーム状部材の前記第2の受光部より前記頂
    部に対して遠い位置の側部内面に向けて、前記頂部に向
    かって広がる形状の傾斜面とされた漏斗状であって、そ
    の前記ドーム状部材の頂部の内面と対向する側の面が反
    射面とされた第2の反射部とを持つ反射部材とを備え、 前記ドーム状部材の中心線に対して、所定の角度範囲の
    角度で到来する前記通信光については、 前記第1の受光部を透過した前記通信光を前記第1の反
    射部で反射させた後、前記受光素子に集光し、 前記ドーム状部材の中心線に対して、前記所定の角度範
    囲より大きな角度で到来する前記通信光については、 前記第2の受光部を透過した前記通信光を前記第2の反
    射部、前記ドーム部材に形成された反射部、前記第1の
    反射部で順次反射させて折り返すことにより、前記中心
    線に対する角度を低減して、前記受光素子に集光するこ
    とを特徴とする光通信装置。
  3. 【請求項3】前記第1の受光部は、 内側面が突出して前記通信光を集光する光学系を形成す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光通
    信装置。
  4. 【請求項4】発光素子を駆動して所望の伝送対象に通信
    光を送出する光通信装置において、 ドーム形状に形成され、前記ドーム形状の頂部内面に
    前記通信光を反射する反射部が形成され、前記反射部か
    ら遠ざかるに従って、順次、前記通信光を透過する第1
    の送光部、前記通信光を透過する第2の送光部が形成さ
    れてなるドーム状部材と、 前記ドーム状部材の内側であって、前記頂部に対向する
    位置に配置された発光素子と、 前記発光素子の周囲から、前記ドーム状部材の前記第2
    の送光部より前記頂部に対して遠い位置の側部内面に向
    けて、前記頂部に向かって広がる形状の傾斜面とされ、
    前記ドーム状部材の頂部の内面と対向する側の面が第1
    の反射面とされ た漏斗状の反射部材とを備え、 前記ドーム状部材の中心線に対して、所定の角度範囲の
    角度で前記発光素子より射出される前記通信光について
    は、 前記反射部で反射した後、前記第1の反射面で反射して
    前記第2の送光部より送出し、 前記ドーム状部材の中心線に対して、前記所定の角度範
    囲より大きな角度で前記発光素子より射出される前記通
    信光については、 前記第1及び第2の送光部を透過させて直接出射するこ
    とを特徴とする光通信装置。
JP29949396A 1996-10-23 1996-10-23 光通信装置 Expired - Fee Related JP3377069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29949396A JP3377069B2 (ja) 1996-10-23 1996-10-23 光通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29949396A JP3377069B2 (ja) 1996-10-23 1996-10-23 光通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10122951A JPH10122951A (ja) 1998-05-15
JP3377069B2 true JP3377069B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=17873292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29949396A Expired - Fee Related JP3377069B2 (ja) 1996-10-23 1996-10-23 光通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3377069B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4745860B2 (ja) * 2006-02-23 2011-08-10 パナソニック株式会社 光受信器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10122951A (ja) 1998-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4770514A (en) Collimating compound catoptric immersion lens
US4638343A (en) Optical radiation source or detector device having plural radiating or receiving characteristics
JP5078419B2 (ja) 発光モジュールおよび受光モジュール
KR101190334B1 (ko) 투광 장치 및 센서
US7733580B2 (en) Light emitting module and light receiving module
JP7065033B2 (ja) 光結合素子及び光通信システム
JPH077184A (ja) 半導体発光素子、並びに当該発光素子を用いた投光器、光学検知装置及び光学的情報処理装置
JP3916668B2 (ja) 窓ガラスの濡れ検出装置
US4563577A (en) Optical sensor and reflector to reflect a different wavelength
JPH09200136A (ja) 拡散透過光放射を利用する光信号トランシーバ
JPH09212303A (ja) 導光体及び光学的位置検出装置
JP3377069B2 (ja) 光通信装置
JP2005503702A (ja) 被写体を照明して撮像する光学系、光学エレメント及びユーザユニット
JP2002040299A (ja) 光結合装置
JPH0862039A (ja) 光空間伝送の受光装置
JP2668615B2 (ja) 光学反射素子
JPH07168061A (ja) 光送受信モジュール
JP3828755B2 (ja) 変位光量変換装置
JPS6171681A (ja) 受光素子付き発光装置
KR102446196B1 (ko) 돔 형태의 커버유닛을 포함하는 전방위 카메라모듈
JP2571996Y2 (ja) 光伝達装置
US6684034B2 (en) Optical signal receiving device
JP4745860B2 (ja) 光受信器
JPS61128639A (ja) 受光器
JP3022425B2 (ja) 送受信光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees