JP3376816B2 - トロリー線用絶縁セクション - Google Patents
トロリー線用絶縁セクションInfo
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Description
部に用いるトロリー線用絶縁セクションに関するもので
ある。
の移動体の給電線として絶縁トロリー線が使用されてい
る。一般に、アルミレール等のレール側面に開口部を横
向きにして敷設されたトロリー線から動力及び制御信号
を受けて移動体が走行できるように構成されている。そ
して、給電区間及び制御区間毎に絶縁されており、この
ために絶縁セクションが用いられている。
ンの構成を示す正面図である。図13は図12のC−C
断面図であり、図14は図12のD−D断面図である。
また、図15は図12の絶縁セクションの底面図、図1
6は図12の絶縁セクションにトロリー線を接続した状
態を示す正面図である。絶縁セクション1は樹脂等の絶
縁材を用いて全体が角柱状(長方形断面)を成すように
作られ、その1つの面にU字状の一本の溝部2が全長に
渡って設けられている。この溝部2内には、後記するト
ロリー線(導体と、この導体の3面を覆う絶縁材とで構
成されている)が装着される。このトロリー線の集電面
の形状(略V字形)に似た形状を持つ摺接部分3a及び
この摺接部分3aに長さ方向に直交させて設けられる平
行溝部分3bを有する絶縁部3が形成されている。この
絶縁部3は、溝部2に対して図15に示すように突堤状
に盛り上がっており、その表面高さはトロリー線の集電
面と同一高さに設定されている。
の両内壁面には、トロリー線に設けられている溝に嵌合
する突起1bが図14に示すように形成されている。ま
た、トロリー線支持部1aには、裏面に貫通する取付孔
4a,4bが設けられている。また、絶縁セクション1
のトロリー線支持部1aの両壁部と絶縁部3の部分の両
壁部との間には、スリット1dが高さ方向に設けられて
いる。両者は図15に示すように高さが異なり、絶縁部
3の部分の両壁部が高くなっている。
にトロリー線を接続した状態を示したのが図16であ
る。絶縁セクション1に接続されるトロリー線5a,5
bは同一構造であり、Y字形等の断面形状を有する導体
6と、この導体6の集電面を露出させた状態で取り囲む
ように装着される絶縁カバー7から構成されている。取
付孔4a,4bに不図示のネジを通して、絶縁セクショ
ン1を所定のレール側面に固定した後、トロリー線5
a,5bは、集電面が露出するようにして絶縁セクショ
ン1の両側に挿入(絶縁セクション1の突起1bにトロ
リー線5a,5bの溝を嵌合させて挿入)され、その先
端面を絶縁部3の両面に接触する位置まで挿入して支持
される。
1におけるトロリー線5aとトロリー線5bは電気的に
絶縁させた状態で連結することができる。
ー線用絶縁セクションによると、トロリー線の集電面と
移動体側の集電子が接触した際に生じた集電子の磨耗粉
が絶縁部3の摺接部分3a及び平行溝部分3bに溜ま
り、絶縁セクション1における絶縁特性が低下する。更
には、トロリー線の短絡を招く恐れがある。
ブラシ等を装着することも行われてはいるが、磨耗粉を
完全に除去することは難しく、長期間の使用に伴って絶
縁部に磨耗粉が堆積することは避けられない。また、近
年、動力回路として、従来の100Vに代えて200V
(更には400V)を用いる傾向にある。加えて、移動
体の使用頻度が高くなっていることに伴い、絶縁部3に
磨耗粉が堆積し易くなっている。このため、短絡等が発
生し易い。短絡等が発生すると被害が大きくなることは
避けられない。
トロリー線との接触を防止し、トロリー線の短絡を防止
することのできるトロリー線用絶縁セクションを提供す
ることを目的としている。
めに、本発明は、移動体の集電子の摺接に支障を及ぼす
ことなく、集電面以外を覆う状態で絶縁部を介して2本
のトロリー線を支持するトロリー線用絶縁セクションに
おいて、前記絶縁部は、トロリー線の終端部が位置する
部位に前記摺接によって生じる導電性磨耗粉を収容する
空隙を設けて前記2本のトロリー線の電気的接触を防ぐ
ようにした構成にしている。
れた空隙は、絶縁部に生じた磨耗粉がトロリー線に接触
するのを低減する。この結果、トロリー線の短絡を防止
することができる。また、上記の目的は、移動体の集電
子の摺接に支障を及ぼすことなく、集電面以外を覆う状
態で絶縁部を介して2本のトロリー線を支持するトロリ
ー線用絶縁セクションにおいて、前記絶縁部が、前記集
電子の接する面に少なくとも1本の貫通孔を有した構成
によっても達成される。
積した磨耗粉をエアーにより排除することができるの
で、磨耗粉とトロリー線との接触が低減する。この結
果、トロリー線の短絡を防止することができる。
について図面を基に説明する。図1は本発明によるトロ
リー線用絶縁セクションの第1の実施の形態を示す正面
図、図2は図1のトロリー線用絶縁セクションのA−A
断面図、図3は図1のトロリー線用絶縁セクションのB
−B断面図である。また、図4は図1の絶縁セクション
の底面図、図5は図1の絶縁セクションにトロリー線を
接続した状態を示す正面図である。なお、図1〜図5に
おいては、図12〜図16に示したと同一であるものに
は、同一引用数字を用いている。
態は、絶縁部3の両側のトロリー線5a,5bに面して
絶縁部3よりも高さの低いストッパ8a,8bを設けた
ところに特徴がある。他の構成は図12〜図16に示し
た通りであるので、説明は省略する。このストッパ8
a,8bを設けたことにより、図5に示すように、トロ
リー線5a,5bを装着したときにストッパ8a,8b
の厚み分(軸方向の幅)だけトロリー線5a,5bと絶
縁部3の間に隙間が生じる。
付着或いは堆積しても、ストッパ8a,8bによる隙間
が絶縁区間として機能し、絶縁部3とトロリー線5a,
5bが電気的に接続されることはなく、短絡は生じな
い。仮に、ストッパ8a,8b上に磨耗粉が堆積したと
しても、短絡に至るまでには長時間を要し、その間には
メンテナンス周期になるので、短絡を招く恐れはない。
ションの第2の実施の形態を示す正面図である。また、
図7は図6の絶縁セクションの底面図であり、図8は図
6の絶縁セクションにトロリー線を接続した状態を示す
正面図である。なお、図6〜図8においては、図12〜
図16に示したと同一であるものには、同一引用数字を
用いている。
態は、裏面まで貫通するエアー吹出口9a,9bを絶縁
部3の平行溝部分3bに設けたところに特徴がある。他
の構成は図12〜図16に示した通りであるので、説明
は省略する。エアー吹出口9a,9bを設けたことによ
り、移動体の集電子がトロリー線5a,5bの集電面に
摺接して磨耗粉を生じ、これが平行溝部分3bやその周
囲に付着又は堆積しても、メンテナンス時にポンプ等を
用いて裏面側からエアー吹出口9a,9bに加圧空気を
導入して磨耗粉を吹き飛ばせば、平行溝部分3b及びそ
の周囲が清浄化される。この結果、絶縁部3に集電子の
磨耗粉が付着或いは堆積しても、絶縁部3とトロリー線
5a,5bが電気的に接続されることはなく、短絡は生
じない。また、手作業により絶縁部3の清掃を行ってい
た従来に比べ、メンテナンス性も向上する。
ションの第3の実施の形態を示す正面図である。また、
図10は図9の絶縁セクションの底面図であり、図11
は図9の絶縁セクションにトロリー線を接続した状態を
示す正面図である。なお、図9〜図11においては、図
12〜図16に示したと同一であるものには、同一引用
数字を用いている。
形態は、絶縁部3の両側の側壁1eの内、下側の側壁に
切欠部10を設けたところに特徴がある。切欠部10は
先端縁ラインから絶縁部3の上面の高さまでにし、その
幅は2つの平行溝部分3bを含む幅相当にする。この他
の構成は図12〜図16に示した通りであるので、ここ
では説明を省略する。
集電子がトロリー線5a,5bの集電面に摺接して磨耗
粉を生じ、これが平行溝部分3b及びその周囲に付着又
は堆積しようとしても、その都度、切欠部10を通して
自然落下する。したがって、絶縁部3上に堆積すること
がない。この結果、絶縁部3に集電子の磨耗粉が付着或
いは堆積しても、絶縁部3とトロリー線5a,5bが電
気的に接続されることはなく、トロリー線5a,5bの
相互間に短絡は生じない。
線の相互を隔離するための絶縁部の両側のトロリー線に
面する部位に空隙を設けた構成にしたので、絶縁部に生
じた磨耗粉がトロリー線に接触するのを低減する。この
結果、トロリー線の短絡を防止することができる。更
に、メンテナンス周期を長くすることができる。
る面に少なくとも1本の貫通孔を設ける構成にしたの
で、絶縁部に付着或いは堆積した磨耗粉をエアーにより
排除することができる。よって、磨耗粉とトロリー線と
の接触が低減し、トロリー線の短絡を防止することがで
きる。更に、メンテナンス周期を長くすることができる
ほか、メンテナンス作業が容易になる。
1の実施の形態を示す正面図である。
面図である。
面図である。
状態を示す正面図である。
ンの第2の実施の形態を示す正面図である。
状態を示す正面図である。
3の実施の形態を示す正面図である。
た状態を示す正面図である。
示す正面図である。
した状態を示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 移動体の集電子の摺接に支障を及ぼすこ
となく、集電面以外を覆う状態で絶縁部を介して2本の
トロリー線を支持するトロリー線用絶縁セクションにお
いて、 前記絶縁部は、トロリー線の終端部が位置する部位に前
記摺接によって生じる導電性磨耗粉を収容する空隙を設
けて前記2本のトロリー線の電気的接触を防ぐようにし
たことを特徴とするトロリー線用絶縁セクション。 - 【請求項2】 移動体の集電子の摺接に支障を及ぼすこ
となく、集電面以外を覆う状態で絶縁部を介して2本の
トロリー線を支持するトロリー線用絶縁セクションにお
いて、 前記絶縁部は、前記集電子が接する面に少なくとも1本
の貫通孔を有することを特徴とするトロリー線用絶縁セ
クション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11447196A JP3376816B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | トロリー線用絶縁セクション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11447196A JP3376816B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | トロリー線用絶縁セクション |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09301018A JPH09301018A (ja) | 1997-11-25 |
JP3376816B2 true JP3376816B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=14638573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11447196A Expired - Fee Related JP3376816B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | トロリー線用絶縁セクション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3376816B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5781478B2 (ja) | 2012-08-24 | 2015-09-24 | 三菱重工業株式会社 | 絶縁セクション、給電レール及び軌道系交通システム |
CN106985707B (zh) * | 2017-04-13 | 2023-10-31 | 北京公共交通控股(集团)有限公司 | 一种接触网防漏电绝缘滑行木 |
-
1996
- 1996-05-09 JP JP11447196A patent/JP3376816B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH09301018A (ja) | 1997-11-25 |
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