JP3376614B2 - 加硫性アクリルゴム組成物 - Google Patents
加硫性アクリルゴム組成物Info
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Description
成物に関する。更に詳しくは、本発明は架橋性単量体と
して塩素基を持つ特定のアクリル酸エステルを構成成分
とする加硫性アクリルゴム組成物に関し、工業材料とし
ての用途に適した耐油性、耐熱性に優れ、高い応力を有
する加硫物をつくる加硫性組成物に関するものである。
主成分とする重合体であって、一般に耐熱性、耐油性お
よび耐オゾン性に優れたゴムとして知られており、オイ
ルシール、Oリングやパッキンなどの成形材料として用
いられている。近年においては、自動車の高性能化に伴
い、これまでのゴム材料の耐熱性、耐油性、耐寒性のレ
ベルでは要求性能を満足することができず、さらに高度
な機能を有するゴムの開発が求められている。特にシー
ル材の用途では、耐熱性、圧縮永久ひずみ性、応力の向
上が強く要求されている。
を解決すべく鋭意研究の結果、架橋性単量体として塩素
基を持つ特定のアクリル酸エステルを構成成分とするア
クリルゴムは、本来の良好な耐油性を損なうことなく、
耐熱性、圧縮永久ひずみ性、応力に優れることを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成するにいたった。
ば、(a)一般式1で表される単量体および/または一
般式2で表される単量体65〜99.5重量%、(b)
一般式3で表される架橋性単量体0.5〜5重量%なら
びに(c)上記(a)、(b)成分と共重合可能なモノ
エチレン性不飽和単量体0〜30重量%を構成単位とす
る共重合体100重量部に対し、加硫剤0.1〜5重量
部と、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドおよびソルビタン
脂肪酸エステルから選ばれる加工助剤0.5〜4重量部
とを配合してなる加硫性アクリルゴム組成物が提供され
る。 一般式1:
数1〜8のアルキル基を示す) 一般式3:
−O−(CO)−CH2Cl (式中、R4は水素原子またはメチル基、nは1〜8の
整数を示す)
の単量体のうち一般式1で表されるものとしては、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリ
レート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、
シクロヘキシルアクリレート、オクチルアクリレートな
どのような炭素数1〜8、好ましくは炭素数2〜4のア
ルキル基を有するアルキルアクリレートが挙げられる。
また、同じく成分(a)の単量体のうち一般式2で表さ
れるものとしては、メトキシメチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレートなどのような炭素数1
〜8のアルコキシ基を有するアルコキシアルキルアクリ
レートが挙げられる。 これらのアルキルアクリレートお
よび/またはアルコキシアルキルアクリレートの組成範
囲はポリマー中の全単量体単位中65〜99.5重量
%、好ましくは80〜98.5重量%である。また、ア
ルキルアクリレートとアルコキシアルキルアクリレート
とを併用する場合には、アルコキシアルキルアクリレー
トが20〜50重量%であることが好ましい。
は、一般式3により表され、架橋用単量体として作用す
るものである。加硫物性から、アルキレン単位が2〜4
のものが好ましい。これらの単量体の量は、ポリマー中
の全単量体単位中0.5〜5重量%、好ましくは1〜3
重量%である。0.5重量%未満では耐熱性の改良効果
が得られず、5重量%超過では耐圧縮永久ひずみ、ゴム
弾性が低下する。
レン系不飽和単量体は、得られるアクリル共重合ゴムの
機械的特性および耐油性、耐寒性などを改良するために
必要に応じて用いる任意成分である。その具体例として
は、アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、α−メ
チルスチレン、アクリルアミド、塩化ビニル、アクリル
酸、アクリル酸エステル、ポリアルキレングリコールア
クリル酸エステルのようなモノビニル系単量体;メチル
メタアクリレート、エチルメタアクリレート、メタクリ
ロニトリル、塩化ビニリデンのようなモノビニリデン系
単量体が挙げられる。このモノエチレン系不飽和単量体
の使用量は全単量体単位中30重量%以下である。
体混合物を通常使用されるラジカル開始剤を用いて乳化
重合、懸濁重合、溶液重合および塊状重合などの公知の
重合方法で重合することにより得られる。重合は回分重
合で行うか、または1種類以上の単量体成分を重合中に
連続あるいは断続的に加えて行うことができる。重合温
度は−10℃〜100℃の範囲であるが、好ましくは2
〜80℃である。
加工助剤と混合し、加硫性組成物に調整される。加硫剤
としては、活性塩素基を含有する架橋性単量体を共重合
したアクリルゴムで従来から使用されている加硫剤が使
用される。たとえば、硫黄もしくは硫黄供与体と脂肪酸
金属石鹸との組合せ、またはジチオカルバミン酸塩もし
くはその誘導体とトリチオシアヌル酸との組合せ等であ
る。
リルゴム加硫性組成物を調整する際の各種配合剤の分散
性を向上させるために添加されるものである。加工助剤
は、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、およびソルビタン
脂肪酸エステルから選ばれる。なかでは脂肪酸エステル
が好ましい。
ム工業で使用されている補強剤、充填剤、可塑剤、老化
防止剤などの各種の配合剤を配合することができる。エ
ラストマーの硬化温度は約140〜220℃の範囲内で
あるが、加硫温度は約160〜200℃が好ましい。加
硫時間はその温度に依存するが、一般に30秒〜20分
である。本発明のアクリルゴム組成物の加硫物は、耐熱
性、耐油性、圧縮永久ひずみ性を必要とする多くの分野
での用途に有用である。かかる用途としては、ガスケッ
ト、ホース、コンベアベルト、パッキン、ベアリングシ
ール、オイルシールなど種々のゴム部品が挙げられる。
加硫物は、従来の塩素基含有単量体を架橋点とするアク
リル系共重合体ゴムでは充分に満足されなかった耐熱性
を改良し、しかも優れた圧縮永久ひずみ性、高い応力を
有している。
る。なお部、%はとくに断わりのないかぎり重量基準で
ある。 (実施例1) 2リットルのセパラブルフラスコ中に温度計、撹拌機、
窒素導入管および減圧装置を設置し、表1に示す重合処
方(I)および(II)により、表2に記載した組成の
各単量体の混合物を重合した。架橋性単量体は、本発明
例では一般式3のnが2,4,6のもの、比較例ではビ
ニルクロロアセテートを用いた。まず、(I)の各成分
をフラスコに仕込んだ後フラスコ中の混合物のPHを7
に調整し、撹拌しつつ系内の温度を5℃にし、脱気、窒
素置換を繰り返し、系内の酸素を充分除去する。次いで
(II)の各成分を添加して重合を開始した。重合温度
は5℃で反応時間は約16時間である。重合転化率は9
4〜98%の範囲であった。重合終了後、重合生成物を
塩析し、充分水洗した後、減圧乾燥器にて24時間乾燥
させて目的のアクリルゴムを得た。
い、表3の配合処方に従って配合物を調製した。
社製
オープンロールにて行った。次いで、得られた配合物を
170℃で20分間プレス加硫し、さらにギヤーオーブ
ン中170℃で4時間熱処理を行い加硫物を得た。これ
らの加硫物についてJISK−6301に準じて加硫特
性を測定した。得られた結果を表4に示す。
リルゴムを用い、表5の配合処方に従って配合物を調製
した。前記実施例と同様に熱処理を行って加硫物を作成
し、各物性を測定した。その結果を表6に示す。
イミド 三菱モンサント化成社製
物の加硫物は、従来のアクリルゴムの加硫物が本来有す
る耐熱性を大幅に改良し、更に応力および圧縮永久ひず
み性を改良して、耐油性、耐熱性、圧縮永久ひずみ性の
バランスに極めて優れていることがわかる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)一般式1で表される単量体および
/または一般式2で表される単量体65〜99.5重量
%、(b)一般式3で表される架橋性単量体0.5〜5
重量%ならびに(c)上記(a)、(b)成分と共重合
可能なモノエチレン性不飽和単量体0〜30重量%を構
成単位とする共重合体100重量部に対し、加硫剤0.
1〜5重量部と、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドおよび
ソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる加工助剤0.5
〜4重量部とを配合してなる加硫性アクリルゴム組成
物。 一般式1: 【化1】CH2=CH−(CO)−O−R1 (式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基を示す) 一般式2: 【化2】CH2=CH−(CO)−R2−O−R3 (式中、R2は炭素数1〜8のアルキレン基、R3は炭素
数1〜8のアルキル基を示す) 一般式3: 【化3】CH2=(CR4)−(CO)−O−(CH2)n
−O−(CO)−CH2Cl (式中、R4は水素原子またはメチル基、nは1〜8の
整数を示す) - 【請求項2】 該共重合体が、(a)成分として、一般
式1で表される単量体および一般式2で表される単量体
65〜99.5重量%を構成単位とし、そのうちの一般
式2で表される単量体20〜50重量%を構成単位とす
る請求項1記載の加硫性アクリルゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28956992A JP3376614B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 加硫性アクリルゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28956992A JP3376614B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 加硫性アクリルゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06116467A JPH06116467A (ja) | 1994-04-26 |
JP3376614B2 true JP3376614B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
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Family Applications (1)
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JP28956992A Expired - Fee Related JP3376614B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 加硫性アクリルゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3376614B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100972530B1 (ko) * | 2008-10-17 | 2010-07-28 | 평화오일씰공업주식회사 | 자동 차고 유지장치용 고무 조성물 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP28956992A patent/JP3376614B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100972530B1 (ko) * | 2008-10-17 | 2010-07-28 | 평화오일씰공업주식회사 | 자동 차고 유지장치용 고무 조성물 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06116467A (ja) | 1994-04-26 |
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