JP3376390B2 - ハイドロソーダライト成形体及びその製造方法 - Google Patents
ハイドロソーダライト成形体及びその製造方法Info
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Description
性ガス(塩化水素ガスを含む)を高温域で反応させて炉
の腐食を防止すると共に、塩化水素ガスをソーダライト
として回収することにより、焼却炉で発生するダイオキ
シンの低減をはかるようにしたハイドロソーダライト成
形体及びその製造方法に関するものである。
れる都市ゴミ等の廃棄物の処理が問題化しており、特に
可燃性廃棄物の中には化学物質、例えば塩化ビニル樹脂
を含むプラスチックとか塩素系漂白剤のように多量の塩
素を含んだ物質が混入している。これらの塩素を含んだ
物質をそのまま焼却すると、ダイオキシンの元になる塩
化水素ガスを含む有害な酸性ガスが発生して環境を汚染
するとともに焼却施設が早期に劣化するという問題が発
生する。
後の高温でゴミ等の被処理物を焼却する。この際に焼却
炉内でダイオキシンの元になる塩化水素ガスと、二酸化
炭素(CO2)まで分解されない炭素又は有機化合物が
発生する。これらは冷却過程(一般的には500℃以下
で発生量が多い)で反応してダイオキシンが生成すると
考えられている。
図8に示した化学構造式を持ち、主としてクロロベンゼ
ンとかクロロフェノール,炭化水素,未燃炭素と塩素系
ガスもしくは金属酸化物が、銅とか塩化銅などの触媒の
存在下で反応してダイオキシン類が生成すると考えられ
ている。このダイオキシンは塩素が存在しないと発生し
ないため、塩化水素ガスを取り除くことによりダイオキ
シンの生成を防止することができる。
灰とか炭酸カルシウムの粉末を噴霧して塩化水素ガスを
反応させて回収する手段が知られているが、回収温度は
燃焼ガスの温度が下がった150℃〜250℃の低温域
である。しかしダイオキシンは300℃〜400℃で既
に発生するため、温度が下がった150〜250℃で塩
化水素ガスを反応させて回収しても既に生成したダイオ
キシンを低減することはできない。
000℃程度まで加熱してダイオキシンを熱分解する方
法も考えられるが、省エネルギーの観点から好ましい方
法であるとは言えず、更にダイオキシンの吸着した消石
灰等の粉末の処理にも大きな問題が残る。
種排ガスの浄化処理、例えば二次燃焼とかバグフィルタ
処理により有害な塩化水素ガスが大気中に放散されない
ようにする手段も行われている。
を高温状態で反応させて回収することを目的としてハイ
ドロソーダライトが研究されており、特定の原料を用い
てハイドロソーダライトを製造する技術が検討されてい
る。このハイドロソーダライトの製造方法としては、シ
リコンとアルミニウムの原子比1:1の原料に、過剰の
ナトリウム溶液を混合し加熱処理することによりハイド
ロソーダライトを合成できることが従来より知られてい
る。
焼却炉の煙道に設置することが困難なため、ハイドロソ
ーダライト粉にポリビニルアルコールとかカルボキシメ
チルセルロース等の有機バインダーもしくはカオリン鉱
物等の可塑性粘土及び水を添加して成形し、焼成して成
形体を作製する必要がある。
O24(OH)2の構造を持ち、高温域で安定であり(9
00℃以上でネフェリンに相転移するため、800℃以
下で使用可能)、塩化水素ガスと反応してソーダライト
(Na8Al6Si6O24Cl2)に変化する。従ってハイ
ドロソーダライトを使用することにより、ダイオキシン
が発生する以前の高温域(500−800℃)で塩化水
素ガスを反応させて回収するという作用が得られるた
め、ダイオキシンの発生を大幅に低減することができ
る。
含んだ物質を焼却することによりダイオキシンの元にな
る塩化水素ガスを含む有害な酸性ガスが発生し、処理炉
自体も損傷してしまうという問題があり、消石灰とか炭
酸カルシウムを用いて塩化水素ガスを反応させて回収す
る手段を用いても、ダイオキシンの生成後に塩化水素ガ
スを反応させて回収することになるため、ダイオキシン
の生成を大幅に低減することはできない。
タ処理を行うことによって一定の効果は期待できるが、
塩化水素ガスの大気中への拡散は防止できても焼却炉の
残渣中に残存したりするために完全な除去は困難であ
り、ダイオキシン発生の一因となっているのが実状であ
る。
とにより、ダイオキシンが発生する以前の高温域で塩化
水素ガスとハイドロソーダライトが反応して塩化水素ガ
スが回収されるため、ダイオキシンの発生を大幅に低減
することができて有効な手段であるものと考えられる。
このハイドロソーダライトを実際に使用するためには、
前記したようにハイドロソーダライト粉に有機バインダ
ーとか可塑性粘土及び水を添加して圧縮,押出し,造粒
等の成形と焼成を行って成形体を作製する必要がある。
しかしハイドロソーダライト粉は可塑性が乏しく、成形
体を作製するのが非常に困難であり、成形体として要求
される強度が出にくいという問題がある。
度を満足させるためには、多量の添加物と高温焼成が必
要となる。しかしこれらの添加物は酸性ガスと反応する
ことが無いため、成形体重量当たりの酸性ガスとの反応
性が低下するという根本的な問題が生じる。特に900
℃以上で焼成して成形体を作製すると、ハイドロソーダ
ライトがネフェリンに相転移して酸性ガスと反応する能
力がなくなるという難点がある。
て高温状態で塩化水素ガスと反応させるためには、ハイ
ドロソーダライトを焼却炉の高温の煙道に設置する必要
があるが、粉体の場合には高温に耐えるバグフィルター
を必要とし、粉体の飛散を防止することが困難であって
圧力損失も大きくなるという問題がある。
めて高温高速の燃焼ガスに接触しても損壊せず、しかも
塩化水素ガスとの接触面積を大きくして酸性ガスとの反
応性が高く、多量の添加物とか高温焼成を不要として製
造が容易なハイドロソーダライト成形体及びその製造方
法を得ることを目的とするものである。
成するために、可塑性を有する粘土鉱物を原料とし、こ
の原料に水を加えて圧縮,押出し,造粒等の手段で成形
した後、乾燥,焼成を行って原料成形体とし、この原料
成形体にカセイソーダ又は炭酸ソーダと水を添加して加
熱処理を行うことにより作製したハイドロソーダライト
成形体とその製造方法を提供する。
鉱物,スメクタイト等のシリカ、又はアルミナを主成分
とする鉱物が用いられ、更に粘土鉱物に、珪砂,フライ
アッシュ,水ガラス,火山岩ガラス,珪藻土,石炭灰,
水酸化アルミニウムから選択した物質を混合して原料と
する形態を含んでいる。
加えて圧縮,押出し,造粒等の手段で成形した後に乾燥
し、300℃〜1000℃の温度範囲で焼成して原料成
形体を作成し、原料成形体にカセイソーダ又は炭酸ソー
ダと水を加え、加熱処理してハイドロソーダライトを合
成する。
製造方法によれば、製造が容易であるとともに成形体の
全量がハイドロソーダライトに合成されて不純物が混在
していない上、成形体はハニカム状に繋がり、多数の細
孔を形成しているため、塩化水素ガスとの反応性が高い
だけでなく、ハイドロソーダライト成形体の圧縮強度が
原料成形体よりも10倍以上も高くなり、成形体として
必要とする強度が得られる。
ダライト成形体及びその製造方法に関する各種の実施形
態を説明する。
成形体を製造する方法を提供することが目的の1つとな
っている。得られた成形体は造粒体もしくはハニカム成
形体等の形態を有しているが、被処理物とともに焼却炉
の排ガスの煙道に入れて処理可能であれば他の形状でも
良く、焼却炉に応じた形態を選択することができる。成
形体に要求される性能として、塩化水素ガスとの接触面
積が大きくて圧力損失は小さく、かつ、焼却炉の煙道を
通過する高温,高速の燃焼ガスに接触しても損壊しない
強度を保持していることが挙げられる。
鉱物またはハイドロソーダライトの原料となり得る他の
原料と粘土鉱物を混合したものに水を添加し、セラミッ
クスの成形方法と同様に、圧縮,押出し,造粒等の方法
を用いて成形して原料成形体とし、この原料成形体を乾
燥してから300〜1000℃で焼成を行い、次にカセ
イソーダ又は炭酸ソーダをハイドロソーダライト理論量
以上に添加し、成形体が浸漬するまで水を添加した後、
加熱処理を行うことによりハイドロソーダライト成形体
を得ることができる。
ダライト成形体は、製造が容易であるとともに成形体の
全量がハイドロソーダライトであって不純物が混在して
いないため、塩化水素ガスとの反応性が高いという特徴
がある。
℃としたのは、300℃以下では原料成形体の強度が弱
く、ハイドロソーダライト合成時の加熱処理で損壊する
惧れがあり、1000℃を越えると粘土鉱物の相転移が
起こり、ハイドロソーダライトの合成が進みにくくなる
ためである。望ましくは焼成炉の温度を500〜900
℃に保持して焼成するのがよい。
リカ源としては珪砂,フライアッシュ,水ガラス,火山
岩ガラス,珪藻土,石炭灰等があり、アルミナ源として
は水酸化アルミニウム等のハイドロソーダライトを合成
可能な原料なら何でも良く、特に限定するものではな
い。この粘土鉱物と他の原料の混合割合も限定されず、
成形,乾燥した後に300〜1000℃の温度で焼成し
て成形体を得られる混合割合であれば良く、特に最適混
合割合は使用する原料によっても相違する。
件でハイドロソーダライト成形体を合成した場合、得ら
れたハイドロソーダライト成形体の強度は原料成形体の
強度よりも数倍強くなる。その詳細は後述するSEM
(走査型電子顕微鏡)写真により説明する。
を、比較例とともに説明する。 〔実施例1〕粘土鉱物のカオリン鉱物であるジョージア
カオリンをハイスピードミキサー(高速撹拌型造粒機)
を用いて水を添加しながら造粒し、温風乾燥機で十分に
乾燥した後、焼成炉で700℃で焼成して粒径1〜2m
mの原料成形体を作製した。この原料成形体30gに対
しハイドロソーダライト理論量の2倍molのカセイソ
ーダ25.5gと水44.5gを添加して混合した後、モ
ーレ型加圧分解容器に入れ120℃で24時間加熱処理
を行ってハイドロソーダライトを合成した。
め、十分に洗浄を行い、ハイドロソーダライト成形体を
得た。
でも可塑性の優れた蛙目粘土30%と他の原料(珪藻土
と水酸化アルミニウム粉末を、シリコン/アルミニウム
原子比1/1に混合したもの)70%を混合し、実施例
1と同条件にて造粒,乾燥,焼成して原料成形体を得
た。この原料成形体を用いて実施例1と同条件にて合
成,洗浄してハイドロソーダライト成形体を得た。
ライトのX線回析(XRD)チャート図、図2は実施例
2で合成した場合の同X線回析チャート図である。図
1,2によれば、実施例1,2とも非常に純度の高いハ
イドロソーダライト成形体が合成されていることが判明
した。
として、ジョージアカオリン30kgに対しハイドロソ
ーダライト理論量の2倍molのカセイソーダ25.5
kgと水44.5kgを添加して混合した後、大型オー
トクレーブに入れ120℃で24時間加熱処理してハイ
ドロソーダライトの合成を行った。合成後に未反応のカ
セイソーダを除くため十分に洗浄を行い、ハイドロソー
ダライト粉を得た。このハイドロソーダライト粉に蛙目
粘土を30%添加し、ハイスピードミキサー(高速撹拌
型造粒機)を用いて水を添加しながら粒径1〜2mmの
成形体を作製した。しかしハイドロソーダライト粉は可
塑性が乏しいため、作業が困難であった。この成形体を
700℃で焼成し、比較例としてのハイドロソーダライ
ト成形体を得た(ハイドロソーダライト成形体−3)。
ドロソーダライト成形体−1,2と比較例のハイドロソ
ーダライト成形体−3の圧縮強度を表1〜表3に示す。
イドロソーダライト成形体−1の圧縮強度を示してお
り、表2は実施例2の原料成形体と合成したハイドロソ
ーダライト成形体の圧縮強度を各々示している。更に表
3は比較例により合成したハイドロソーダライト成形体
−3の圧縮強度を示している。表1,2によれば、原料
成形体の圧縮強度よりもハイドロソーダライト成形体の
圧縮強度の方が10倍以上も高くなっているのが分か
る。例えば、実施例1の原料成形体の圧縮強度は0.4
2Kgfであるに対し、ハイドロソーダライト成形体−
1の圧縮強度は5.60Kgfと大幅に増加している。
これに対して表3に示す比較例により合成したハイドロ
ソーダライト成形体−3の圧縮強度は0.30Kgfで
あって、実施例1のハイドロソーダライト成形体−1の
圧縮強度5.60Kgfに較べて5%程度の圧縮強度し
かなく、非常に低いことがわかる。
形状を示すSEM(走査型電子顕微鏡)写真であり、図
4は同じ実施例1のハイドロソーダライト成形体の表面
組織の形状を示すSEM(走査型電子顕微鏡)写真であ
る。図5,図6は同様に実施例2の原料成形体とハイド
ロソーダライト成形体の表面組織の形状を示すSEM
(走査型電子顕微鏡)写真である。なお、図3〜図7に
おけるSEM(走査型電子顕微鏡)写真の倍率はいずれ
も3500倍である。
形体は粒子が集合しているだけであるが、実施例1,2
はともに原料の成形体を作成した後にハイドロソーダラ
イト成形体を合成しているため、得られたハイドロソー
ダライト成形体は均一にハニカム状に繋がっており、し
かも多数の細孔が観察される。このように成形体が均一
にハニカム状に繋がっていることにより必要とする強度
が得られ、しかも多数の細孔の存在によって塩化水素ガ
スとの接触面積が増大して反応が高められるという作用
が得られる。
体−3のSEM(走査型電子顕微鏡)写真である。この
写真から判るように、比較例のハイドロソーダライト成
形体−3には成形のために添加した粘土粒子が混在して
いるため、実施例1の原料成形体と同様に粒子が集合し
ているだけで、ハニカム状に繋がっておらず、細孔も観
察されなかった。なお、圧縮強度は実施例1の原料成形
体の70%程度、ハイドロソーダ成形体−1の5%程度
である。
かるハイドロソーダライト成形体とその製造方法によれ
ば、成形体の製造が容易であるとともに得られた成形体
の全量がハイドロソーダライトであって不純物が混在し
ておらず、しかも成形体に多数の細孔が形成されるた
め、ダイオキシンの発生源となる塩化水素ガスとの反応
性が高いという効果が得られる。
るため、ハイドロソーダライト成形体としての圧縮強度
が極めて高く、それに伴って成形体として必要とする強
度が得られるので、そのまま焼却炉の排ガスの煙道に入
れて高温状態で酸性ガス(塩化水素ガスを含む)を反応
させて回収することが可能であり、焼却炉の排ガスの煙
道以降のプラントの腐食を防止するとともに焼却炉で発
生するダイオキシンを低減することができる。特に従来
のハイドロソーダライト粉の場合における可塑性が乏し
いことに起因して成形体として要求される強度が出にく
いという問題点が解消され、多量の添加物及び高温焼成
を実施することなく強度が高められる。
煙道内に入れて使用した際に、高温高速の燃焼ガスに接
触しても損壊せず、しかも塩化水素ガスとの接触面積を
大きくして酸性ガスとの反応性が高く、ダイオキシンの
低減効果の大きなハイドロソーダライト成形体及びその
製造方法を得ることができる。
イトのX線回析チャート図。
イトのX線回析チャート図。
SEM(走査型電子顕微鏡)写真。
組織の形状を示すSEM(走査型電子顕微鏡)写真。
SEM(走査型電子顕微鏡)写真。
組織の形状を示すSEM(走査型電子顕微鏡)写真。
織の形状を示すSEM(走査型電子顕微鏡)写真。
Claims (6)
- 【請求項1】 可塑性を有する粘土鉱物を原料とし、こ
の原料に水を加えて圧縮,押出し,造粒等の手段で成形
した後、乾燥,焼成を行って原料成形体とし、この原料
成形体にカセイソーダ又は炭酸ソーダと水を添加して加
熱処理を行うことにより作製したことを特徴とするハイ
ドロソーダライト成形体。 - 【請求項2】 可塑性を有する粘土鉱物として、カオリ
ン鉱物,スメクタイト等のシリカ、又はアルミナを主成
分とする鉱物を用いた請求項1に記載のハイドロソーダ
ライト成形体。 - 【請求項3】 可塑性を有する粘土鉱物に、珪砂,フラ
イアッシュ,水ガラス,火山岩ガラス,珪藻土,石炭
灰,水酸化アルミニウムから選択した物質を混合して原
料としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のハイ
ドロソーダライト成形体。 - 【請求項4】 300℃〜1000℃の温度範囲で焼成
することにより加熱処理を行なった請求項1,2又は3
に記載のハイドロソーダライト成形体。 - 【請求項5】 可塑性を有する粘土鉱物を原料とし、こ
の原料に水を加えて圧縮,押出し,造粒等の手段で成形
した後に乾燥し、300℃〜1000℃の温度範囲で焼
成して原料成形体を作成し、原料成形体にカセイソーダ
又は炭酸ソーダと水を加え、加熱処理してハイドロソー
ダライトを合成することを特徴とするハイドロソーダラ
イト成形体の製造方法。 - 【請求項6】 可塑性を有する粘土鉱物に、珪砂,フラ
イアッシュ,水ガラス,火山岩ガラス,珪藻土,石炭
灰,水酸化アルミニウムから選択した物質を混合して原
料とし、この原料に水を加えて圧縮,押出し,造粒等の
手段で成形した後に乾燥し、300℃〜1000℃の温
度範囲で焼成して原料成形体を作成し、原料成形体にカ
セイソーダ又は炭酸ソーダと水を加え、加熱処理してハ
イドロソーダライトを合成することを特徴とするハイド
ロソーダライト成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04878198A JP3376390B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | ハイドロソーダライト成形体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP04878198A JP3376390B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | ハイドロソーダライト成形体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11228257A JPH11228257A (ja) | 1999-08-24 |
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ID=12812801
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JP04878198A Expired - Lifetime JP3376390B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | ハイドロソーダライト成形体及びその製造方法 |
Country Status (1)
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JP4941975B2 (ja) * | 2007-03-20 | 2012-05-30 | 三菱自動車工業株式会社 | 排ガス浄化用触媒の製造方法 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP04878198A patent/JP3376390B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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