JP2004255356A - 貝殻及び廃ガラスの有効利用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】産業廃棄物である貝殻及び廃ガラスを同時に有効利用する。
【解決手段】貝殻を焼成して酸化カルシウムを得、次いで該酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして珪酸ナトリウムを得る工程、これらの工程によって得られた該塩化カルシウムと該珪酸ナトリウムを反応させて珪酸カルシウムを製造する工程からなる貝殻及び廃ガラスの有効利用方法。
【選択図】 図1
【解決手段】貝殻を焼成して酸化カルシウムを得、次いで該酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして珪酸ナトリウムを得る工程、これらの工程によって得られた該塩化カルシウムと該珪酸ナトリウムを反応させて珪酸カルシウムを製造する工程からなる貝殻及び廃ガラスの有効利用方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は産業廃棄物としての貝殻及び廃ガラスの有効利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
水産加工業において、毎年大量に発生している貝殻は、産業廃棄物として、その処理・処分が環境保全上の重要な社会的問題になっている。貝殻の加工において生じる嵩高い貝殻は、そのままでは処分できないので、粉砕処理した後、埋め立てなどの方法によって処分されている。
【0003】
しかし、貝殻はタンパク質などの有機物と炭酸カルシウムを主成分とし、リン酸カルシウムが架橋構造を形成して機械的強度を高くしているため、これを粉砕処理するには強力な粉砕機と多大な動力を必要とし、しかも粉砕の際に生じる騒音や粉塵が問題となっている。
【0004】
そこで、貝殻を焼成し、各種用途に用いることが実験的に模索されている。例えば、下記特許文献には、金属の精錬用フラックスとして用いることが開示されている。しかし、いずれの提案も実用性において十分であるとはいい難いものであった。
【0005】
一方、近年、環境対策が叫ばれる中、廃ガラス瓶等のリサイクルが盛んに行われている。集められた廃ガラス瓶の内、一部の廃ガラス瓶は、洗浄して再利用される。また、廃ガラスの破砕物はアスファルトと混ぜて舗装材としたり、地盤改良材として利用することも考えられている。しかし、大半の廃ガラスは、再利用が難しく、その処理が困難となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−25524号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、従来は産業廃棄物として処理が困難であった貝殻及び廃ガラスを有効に利用し、肥料の他、耐火材料、断熱材などの建築資材として有用な工業的化学材料を製造することにより、貝殻及び廃ガラスの利用方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、貝殻と廃ガラスの処理を組合せることにより、上記目的が達成されることを見出し本発明に至った。
【0009】
即ち、第1に、本発明は貝殻及び廃ガラスの有効利用方法であり、貝殻を焼成して酸化カルシウムを得、次いで該酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして珪酸ナトリウム(珪酸ソーダ)を得る工程、これらの工程によって得られた該塩化カルシウムと該珪酸ナトリウムを反応させて珪酸カルシウムを製造する工程からなる。
【0010】
ここで、前記酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程の後、該塩化カルシウムを含む溶液のpHを4.5〜8.0の範囲に調節し、濾過により不純物を除去する工程を含むことにより、より高純度の塩化カルシウムを製造することが出来る。
【0011】
第2に、本発明は、貝殻を焼成して得られる酸化カルシウムを塩酸で処理して得られた塩化カルシウムと、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして得られた珪酸ナトリウムを反応させて得られる珪酸カルシウムである。
以下に本発明を詳細に説明する。
【0012】
図1に本発明の珪酸カルシウムの製造スキームを示す。
先ず、貝殻を焼成して酸化カルシウムを得る。貝殻は、炭酸カルシウムを主成分とする。その反応式は下記式(1)で表される。
CaCO3 ───→ CaO + CO2 (1)
【0013】
本発明に用いられる貝殻の種類は何ら制限されず、ホタテ貝、アワビ、ホッキ、サザエ、牡蠣、シャコ貝、アコヤ貝などの他、アサリ、ハマグリなどの海水中に生息する天然または養殖の貝類及びシジミなどの淡水に生息する貝類などが挙げられる。
【0014】
貝殻は、通常600℃以上の温度で加熱焼成する。その結果、貝殻の主たる構成成分であるタンパク質などは熱分解・燃焼し、次いで炭酸カルシウムが熱分解して酸化カルシウムに変化する。好ましい加熱温度は800〜1300℃である。加熱温度が600℃より低い場合は、酸化カルシウムへの転化が不充分となり、好ましくない。加熱時間は貝殻の種類によって異なるが、通常5〜60分間、好ましくは10〜20分間である。
【0015】
加熱手段は特に限定されないが、経済面や環境保全の面から、石炭、天然ガス、石油類などの炭素系燃料、さらには廃油類を燃料とする加熱焼成、または廃油の焼却炉で発生する燃焼熱を用いた焼成が例示される。
【0016】
次いで酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る。その反応式は下記式(2)で表される。
CaO + 2HCl ───→ CaCl2 + H2O (2)
【0017】
反応条件に制限はなく、先に得られた酸化カルシウムに塩酸水溶液を反応させればよい。得られた塩化カルシウム水溶液を加熱・乾燥させて塩化カルシウムの固体を得ることができる。
【0018】
任意工程として、先の酸化カルシウムを塩酸で処理して得られた塩化カルシウムを含む溶液のpHを4.5〜8.0の範囲、例えばpH6.8程度に調節することにより、原料の貝殻に含まれていたカルシウム以外の成分を不溶化させ、該不溶物を濾過により除くことで、生成物である塩化カルシウムの純度を容易に高めることができる。
上記の貝殻から塩化カルシウムを得るための各反応は、必ずしも厳密な制御・管理を必要とするものではなく、この点、本発明を実用的なものとしている。
【0019】
一方、廃ガラスの主成分は珪酸であり、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして珪酸ナトリウムを得る主反応は、下記式(3)で表される。
SiO2 + 2NaOH ───→ Na2SiO3 + H2O (3)
【0020】
用いられる廃ガラスは、透明ガラスに限らず着色ガラスでもよい。また、反応条件に制限はなく、廃ガラスの破砕物に水酸化ナトリウムを加え、800〜900℃程度の高温で数時間加熱するだけでよい。生成物に水を加え、100℃以上の温度で加熱する。未反応物は、濾過で取り除くと、珪酸ナトリウム溶液が得られる。この珪酸ナトリウムを得る反応も、上記の塩化カルシウムを得る反応と同様に、必ずしも厳密な制御・管理を必要とするものではない。
【0021】
上記の反応によって得られた塩化カルシウムと珪酸ナトリウムを反応させて珪酸カルシウムを製造する反応は、下記式(4)で表される。
【0022】
工業的には、珪酸カルシウムは、珪酸と酸化カルシウムより、100℃、1気圧以上の熱水または水蒸気中での水熱反応で得られるが、本発明の場合は、室温、大気圧下で容易に反応する。この珪酸カルシウムを得る反応も、上記の各反応と同様に、必ずしも厳密な制御・管理を必要とするものではない。
このように、本発明の各工程の操作は、格別に困難なものではなく、この点、本発明をより実用的なものとしている。
【0023】
本発明で得られる珪酸カルシウムは、従来より知られた各種用途に用いることができる。例えば、肥料、土壌改良剤、耐火ボード、保温材、防音材等に用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図1の製造スキームを参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【0025】
[塩化カルシウムの製造]
牡蠣の貝殻を850℃で焼成した。得られた酸化カルシウム粉末を35%塩酸で溶解した。得られた塩化カルシウム溶液に上記牡蠣の貝殻を加え、pH=6.8とした。濾過により不純物を除去した。溶液は、比重1.44、塩化カルシウム濃度42wt%であった(塩化カルシウム溶液)。上記溶液を180℃で加熱・乾燥させ、CaCl2・H2Oの固体が得られた。
【0026】
[珪酸ナトリウムの製造]
廃ガラス12.5gを微細化し、水酸化ナトリウム18.37gを加え、水を加えながら、180℃、180分を保った(珪酸ナトリウム水溶液)。得られた水溶液を加熱・乾燥させたところ、珪酸ナトリウム19.38gを得た。
【0027】
[珪酸カルシウムの製造]
上記塩化カルシウム水溶液に、貝殻より製造した上記42%wt塩化カルシウム溶液21.3gを加えた。沈殿物を濾過、洗浄し、乾燥させたところ、珪酸カルシウム18.4gを得た。その収率は76.3%であった。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、従来より産業廃棄物としてその処理に窮していた貝殻及び廃ガラスを同時に有効利用するものであり、社会的に活用されるべき有用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の珪酸カルシウムの製造スキームを示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は産業廃棄物としての貝殻及び廃ガラスの有効利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
水産加工業において、毎年大量に発生している貝殻は、産業廃棄物として、その処理・処分が環境保全上の重要な社会的問題になっている。貝殻の加工において生じる嵩高い貝殻は、そのままでは処分できないので、粉砕処理した後、埋め立てなどの方法によって処分されている。
【0003】
しかし、貝殻はタンパク質などの有機物と炭酸カルシウムを主成分とし、リン酸カルシウムが架橋構造を形成して機械的強度を高くしているため、これを粉砕処理するには強力な粉砕機と多大な動力を必要とし、しかも粉砕の際に生じる騒音や粉塵が問題となっている。
【0004】
そこで、貝殻を焼成し、各種用途に用いることが実験的に模索されている。例えば、下記特許文献には、金属の精錬用フラックスとして用いることが開示されている。しかし、いずれの提案も実用性において十分であるとはいい難いものであった。
【0005】
一方、近年、環境対策が叫ばれる中、廃ガラス瓶等のリサイクルが盛んに行われている。集められた廃ガラス瓶の内、一部の廃ガラス瓶は、洗浄して再利用される。また、廃ガラスの破砕物はアスファルトと混ぜて舗装材としたり、地盤改良材として利用することも考えられている。しかし、大半の廃ガラスは、再利用が難しく、その処理が困難となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−25524号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、従来は産業廃棄物として処理が困難であった貝殻及び廃ガラスを有効に利用し、肥料の他、耐火材料、断熱材などの建築資材として有用な工業的化学材料を製造することにより、貝殻及び廃ガラスの利用方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、貝殻と廃ガラスの処理を組合せることにより、上記目的が達成されることを見出し本発明に至った。
【0009】
即ち、第1に、本発明は貝殻及び廃ガラスの有効利用方法であり、貝殻を焼成して酸化カルシウムを得、次いで該酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして珪酸ナトリウム(珪酸ソーダ)を得る工程、これらの工程によって得られた該塩化カルシウムと該珪酸ナトリウムを反応させて珪酸カルシウムを製造する工程からなる。
【0010】
ここで、前記酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程の後、該塩化カルシウムを含む溶液のpHを4.5〜8.0の範囲に調節し、濾過により不純物を除去する工程を含むことにより、より高純度の塩化カルシウムを製造することが出来る。
【0011】
第2に、本発明は、貝殻を焼成して得られる酸化カルシウムを塩酸で処理して得られた塩化カルシウムと、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして得られた珪酸ナトリウムを反応させて得られる珪酸カルシウムである。
以下に本発明を詳細に説明する。
【0012】
図1に本発明の珪酸カルシウムの製造スキームを示す。
先ず、貝殻を焼成して酸化カルシウムを得る。貝殻は、炭酸カルシウムを主成分とする。その反応式は下記式(1)で表される。
CaCO3 ───→ CaO + CO2 (1)
【0013】
本発明に用いられる貝殻の種類は何ら制限されず、ホタテ貝、アワビ、ホッキ、サザエ、牡蠣、シャコ貝、アコヤ貝などの他、アサリ、ハマグリなどの海水中に生息する天然または養殖の貝類及びシジミなどの淡水に生息する貝類などが挙げられる。
【0014】
貝殻は、通常600℃以上の温度で加熱焼成する。その結果、貝殻の主たる構成成分であるタンパク質などは熱分解・燃焼し、次いで炭酸カルシウムが熱分解して酸化カルシウムに変化する。好ましい加熱温度は800〜1300℃である。加熱温度が600℃より低い場合は、酸化カルシウムへの転化が不充分となり、好ましくない。加熱時間は貝殻の種類によって異なるが、通常5〜60分間、好ましくは10〜20分間である。
【0015】
加熱手段は特に限定されないが、経済面や環境保全の面から、石炭、天然ガス、石油類などの炭素系燃料、さらには廃油類を燃料とする加熱焼成、または廃油の焼却炉で発生する燃焼熱を用いた焼成が例示される。
【0016】
次いで酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る。その反応式は下記式(2)で表される。
CaO + 2HCl ───→ CaCl2 + H2O (2)
【0017】
反応条件に制限はなく、先に得られた酸化カルシウムに塩酸水溶液を反応させればよい。得られた塩化カルシウム水溶液を加熱・乾燥させて塩化カルシウムの固体を得ることができる。
【0018】
任意工程として、先の酸化カルシウムを塩酸で処理して得られた塩化カルシウムを含む溶液のpHを4.5〜8.0の範囲、例えばpH6.8程度に調節することにより、原料の貝殻に含まれていたカルシウム以外の成分を不溶化させ、該不溶物を濾過により除くことで、生成物である塩化カルシウムの純度を容易に高めることができる。
上記の貝殻から塩化カルシウムを得るための各反応は、必ずしも厳密な制御・管理を必要とするものではなく、この点、本発明を実用的なものとしている。
【0019】
一方、廃ガラスの主成分は珪酸であり、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして珪酸ナトリウムを得る主反応は、下記式(3)で表される。
SiO2 + 2NaOH ───→ Na2SiO3 + H2O (3)
【0020】
用いられる廃ガラスは、透明ガラスに限らず着色ガラスでもよい。また、反応条件に制限はなく、廃ガラスの破砕物に水酸化ナトリウムを加え、800〜900℃程度の高温で数時間加熱するだけでよい。生成物に水を加え、100℃以上の温度で加熱する。未反応物は、濾過で取り除くと、珪酸ナトリウム溶液が得られる。この珪酸ナトリウムを得る反応も、上記の塩化カルシウムを得る反応と同様に、必ずしも厳密な制御・管理を必要とするものではない。
【0021】
上記の反応によって得られた塩化カルシウムと珪酸ナトリウムを反応させて珪酸カルシウムを製造する反応は、下記式(4)で表される。
【0022】
工業的には、珪酸カルシウムは、珪酸と酸化カルシウムより、100℃、1気圧以上の熱水または水蒸気中での水熱反応で得られるが、本発明の場合は、室温、大気圧下で容易に反応する。この珪酸カルシウムを得る反応も、上記の各反応と同様に、必ずしも厳密な制御・管理を必要とするものではない。
このように、本発明の各工程の操作は、格別に困難なものではなく、この点、本発明をより実用的なものとしている。
【0023】
本発明で得られる珪酸カルシウムは、従来より知られた各種用途に用いることができる。例えば、肥料、土壌改良剤、耐火ボード、保温材、防音材等に用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図1の製造スキームを参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【0025】
[塩化カルシウムの製造]
牡蠣の貝殻を850℃で焼成した。得られた酸化カルシウム粉末を35%塩酸で溶解した。得られた塩化カルシウム溶液に上記牡蠣の貝殻を加え、pH=6.8とした。濾過により不純物を除去した。溶液は、比重1.44、塩化カルシウム濃度42wt%であった(塩化カルシウム溶液)。上記溶液を180℃で加熱・乾燥させ、CaCl2・H2Oの固体が得られた。
【0026】
[珪酸ナトリウムの製造]
廃ガラス12.5gを微細化し、水酸化ナトリウム18.37gを加え、水を加えながら、180℃、180分を保った(珪酸ナトリウム水溶液)。得られた水溶液を加熱・乾燥させたところ、珪酸ナトリウム19.38gを得た。
【0027】
[珪酸カルシウムの製造]
上記塩化カルシウム水溶液に、貝殻より製造した上記42%wt塩化カルシウム溶液21.3gを加えた。沈殿物を濾過、洗浄し、乾燥させたところ、珪酸カルシウム18.4gを得た。その収率は76.3%であった。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、従来より産業廃棄物としてその処理に窮していた貝殻及び廃ガラスを同時に有効利用するものであり、社会的に活用されるべき有用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の珪酸カルシウムの製造スキームを示す。
Claims (3)
- 貝殻を焼成して酸化カルシウムを得、次いで該酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして珪酸ナトリウムを得る工程、これらの工程によって得られた該塩化カルシウムと該珪酸ナトリウムを反応させて珪酸カルシウムを製造する工程からなる貝殻及び廃ガラスの有効利用方法。
- 前記酸化カルシウムを塩酸で処理して塩化カルシウムを得る工程の後、該塩化カルシウムを含む溶液のpHを4.5〜8.0の範囲に調節し、濾過により不純物を除去する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の貝殻及び廃ガラスの有効利用方法。
- 貝殻を焼成して得られる酸化カルシウムを塩酸で処理して得られた塩化カルシウムと、廃ガラスを水酸化ナトリウムで処理をして得られた珪酸ナトリウムを反応させて得られる珪酸カルシウム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003052222A JP2004255356A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 貝殻及び廃ガラスの有効利用方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003052222A JP2004255356A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 貝殻及び廃ガラスの有効利用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004255356A true JP2004255356A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33117143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003052222A Pending JP2004255356A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 貝殻及び廃ガラスの有効利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004255356A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009088173A2 (en) * | 2008-01-04 | 2009-07-16 | Gil-Seob Song | Apparatus and method for manufacturing partitioned panel, and partitioned panel manufactured by the same |
CN109482135A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-03-19 | 广东海洋大学 | 一种硅酸钙吸附材料的制备方法及应用 |
KR102457957B1 (ko) * | 2022-02-28 | 2022-10-24 | 주식회사 블루랩스 | 굴패각을 이용한 염화칼슘의 제조방법 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003052222A patent/JP2004255356A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009088173A2 (en) * | 2008-01-04 | 2009-07-16 | Gil-Seob Song | Apparatus and method for manufacturing partitioned panel, and partitioned panel manufactured by the same |
WO2009088173A3 (en) * | 2008-01-04 | 2009-10-08 | Gil-Seob Song | Apparatus and method for manufacturing partitioned panel, and partitioned panel manufactured by the same |
CN109482135A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-03-19 | 广东海洋大学 | 一种硅酸钙吸附材料的制备方法及应用 |
CN109482135B (zh) * | 2018-11-06 | 2022-02-22 | 广东海洋大学 | 一种硅酸钙吸附材料的制备方法及应用 |
KR102457957B1 (ko) * | 2022-02-28 | 2022-10-24 | 주식회사 블루랩스 | 굴패각을 이용한 염화칼슘의 제조방법 |
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