JP3376244B2 - 塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物 - Google Patents
塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物Info
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Description
脂、例えば、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体を主成
分とする成型品又はフィルムに対するプライマ−又はコ
−ティング組成物として使用される低公害型もしくは無
公害型塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物に関する
ものである。更に詳しくは、本発明はポリオレフィン系
樹脂の成型品又はフイルムに対するプライマ−又はベ−
スコ−トとして、ポリオレフィン基材との密着性又はベ
−スコ−ト及び/又はトップコ−トに対する層間密着
性、耐ガソホ−ル性、耐湿性、耐衝撃性、耐屈曲性等の
物性の良好な塗膜を与えるか又はワンコ−トとして、ポ
リオレフィン基材に塗布して得られる塗膜が基材との密
着性良好にして、かつ、併用されるポリマ−エマルジョ
ンや顔料との混和性もしくは相溶性に優れ、加うるに塗
装系表面において暴露後の塗膜物性の優秀な塩素化ポリ
オレフィン系水性樹脂組成物とその製造法を提供するも
ので、上記のように接着剤、同プライマ−のほかにイン
キ用塗料、同プライマ−、コ−ティング剤と同プライマ
−等に使用される。
で、優れた性能、例えば、耐薬品性、耐水性、耐熱性等
を有し、自動車部品等の工業用材料として広い分野で使
用されている。しかしながら上記のような特徴を有する
ポリオレフィン系樹脂は結晶性で表面に反応性に富んだ
官能基を有しないため、ポリオレフィン系樹脂の基材に
対して接着や塗装を施すことは困難である。これを改善
するため、当該樹脂表面を蒸気洗浄や脱脂又は酸処理あ
るいはコロナ放電又はプラズマ処理等の方法により改質
して塗膜の付着力を向上させる試みが行われている。一
方上記のように塗装困難なプラスチック表面に対して比
較的良好な密着性を有する塩素化ポリオレフィン類が塗
料、接着剤又はインキ分野で使用されてきた。しかしな
がら該塩素化ポリオレフィン類は大部分がトルエン、キ
シレン及び/又はエステル類等の有機溶剤に溶解した溶
液型のものであった。それ故に塗装時に大量の有機溶剤
が大気中に放出され、作業者や生活圏を共有する広範囲
の人々や生態系に対してすらも環境汚染、衛生面等に対
して深刻な影響があった。そこで最近、塩素化ポリオレ
フィンとカルボン酸含有樹脂とをブレンドさせた水性エ
マルジョン等が特許出願(WO9303104)され
た。しかしながら、これらのブレンド系では、塗膜形成
後に異なる種類のポリマ−同士が相分離を起し、塗膜ポ
リマ−中に界面活性剤等の親水性成分が侵入するため、
塗膜の強度及び耐水性に劣るという結果となった。
オレフィン類をモノマ−類及び/又はオリゴマ−類等に
溶解し、界面活性剤と共に乳化した後に重合せしめた水
系エマルジョンに関する発明を完成した(特開平5−2
09006、特開平5−287251、特開平6−28
7521、特開平8−176309)。これらの発明
は、塩素化ポリオレフィン類にアクリル系等のモノマ−
類を共重合せしめ、ポリマ−の高分子量化により塗膜の
強度及び耐水性を向上させることを目的としたものであ
る。しかしながら、重合工程を初期の目的通り実現せし
めるためには、界面活性剤の種類が狭く限定され、その
添加量も多くしなければならなかった。これら塩素化ポ
リオレフィン系水性樹脂エマルジョンの系での耐水性を
向上せしめるためには、水溶性物質の使用量を更に削減
する必要があった。
エタン等の塩素系有機溶剤でポリオレフィン基材の表面
を蒸気洗浄又は脱脂することなく、ポリオレフィン基材
に密着性を有し、更にベ−スコ−ト及び/又はトップコ
−トに対する層間密着性及び耐水性、耐ガソホ−ル性等
の諸物性を向上させると同時に、本発明品を使用するこ
とにより低公害もしくは無公害の塗装又はコ−ティング
を実現することを目的とするものである。
うな問題を解決するため、鋭意開発に努力した結果、本
発明を完成するに至ったもので、本発明の第1は、下記
(イ)、(ロ)及び(ハ)から選ばれる1種以上の化合
物で変性したポリオレフィンの1種又は2種以上を5〜
50重量%の範囲で塩素化した、酸価が1〜500mg
KOH/gの変性塩素化ポリオレフィンを含有し、かつ
乳化用として、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面
活性剤及びカチオン性界面活性剤から選ばれる1種以上
を、当該変性塩素化ポリオレフィン100重量部に対し
て、0.01〜100重量部配合してなることを特徴と
する、塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物である。 (イ)下記一般式(1)−c、(1)−d又は(1)−
eで表されるα,β−不飽和カルボン酸。 (ロ)下記一般式(1)−a又は(1)−bで表される
α,β−不飽和カルボン酸無水物。 (ハ)下記一般式(2)−a又は(2)−bで表される
一分子当たり1個以上の二重結合を有する化合物。
基を有する化合物及び/又はそのオリゴマー)対(変性
塩素化ポリオレフィン)が0.1:100〜50:10
0の重量比になるように、当該化合物及び/又はそのオ
リゴマーを配合することを特徴とする、上記第1記載の
塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物である。
を、溶液系又は不均一分散系において、上記(イ)、
(ロ)及び(ハ)から選ばれる1種以上の化合物でさら
に変性することによって、極性基を導入することを特徴
とする、上記第2記載の塩素化ポリオレフィン系水性樹
脂組成物である。
(1)−d又は(1)−eで表されるα,β−不飽和カ
ルボン酸及び/又は上記一般式(1)−a又は(1)−
bで表されるα,β−不飽和カルボン酸無水物を、0.
01重量%以上60重量%以下の割合で含有することを
特徴とする、上記第1〜3のいずれかに記載の塩素化ポ
リオレフィン系水性樹脂組成物である。
(2)−bで表される一分子当たり1個以上の二重結合
を有する化合物を、0.01重量%以上60重量%以下
の割合で含有することを特徴とする、上記第1〜4のい
ずれかに記載の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物
である。
0.01重量%以上60重量%以下の割合で配合するこ
とを特徴とする、上記第1〜5のいずれかに記載の塩素
化ポリオレフィン系水性樹脂組成物である。
質を、変性塩素化ポリオレフィン100重量部に対し
て、0.01〜20重量部配合して、組成物のpHを5
〜10の範囲内に調整することを特徴とする、上記第1
〜6のいずれかに記載の塩素化ポリオレフィン系水性樹
脂組成物である。
ル基及びイソシアネート基から選ばれる1種以上の官能
基を含有するか又は官能基を含有しないポリウレタン系
水性樹脂又は水系エマルジョンを、0.01重量部以上
2000重量部以下の割合で配合することを特徴とす
る、上記第1〜7のいずれかに記載の塩素化ポリオレフ
ィン系水性樹脂組成物である。
に比較して極少量の界面活性剤を使用するか又は使用す
ることなく安定なエマルジョンが得られ、その結果、優
秀な耐水性が得られることを見出した。更にこの場合
に、オキサゾリン含有ポリマ−及び/又はポリウレタン
系水性樹脂又は水系エマルジョンを配合しても充分な安
定性と相溶性が得られるため、塗膜の耐水性などの塗膜
物性が優秀になることを見出した。
〔一般式(1) 〕c,d,eの極性を示す目安となるα,
β−不飽和カルボン酸の溶解性パラメ−タ−SP値は
9.5以上15.5以下が好適であり、また上記請求項
1(ハ) に使用される〔一般式(2)〕a,bの一分子当り
1個以上の二重結合を有する化合物のSP値は7.5以
上15.5以下が好適である。ここに溶解性パラメ−タ
−SP値は化合物の極性を示すもので、該モノマ−の化
学組成を基に、Fedors氏の方法に従い計算され
る。ここに、SP値に関するFedors氏の計算方法
を示すと下記の通りである。 ここに △H :蒸発熱 V :モル容積(cm3 /mol ) Σei =△H−RT(eal /mol ) Σvi : それぞれのモル容積の和 (cm3 /mol ) 上記よりSP値をFedors氏の△ei 及び△Vi 表
を用いて計算する。
性樹脂組成物を合成するに当り、SP値9.5以上1
5.5以下である極性モノマ−類及び/又はSP値が
7.5以上15.5以下である極性モノマ−類等でポリ
オレフィン類を高極性側に変性し、塩素化後必要なら
ば、これらと同SP値範囲の極性モノマ−類等で更に高
極性側に2段階の変性をすることにより、界面活性剤を
使用することなく、もしくは極少量の界面活性剤を使用
することにより、合成される塩素化ポリオレフィン系水
性樹脂組成物に関するものである。
水性樹脂組成物を製造するに当っては、構成成分として
α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその酸無水物を
0.01重量%以上60重量%以下の割合、及び/又は
一分子当り1個以上の二重結合を有する化合物を0.0
1重量%以上60重量%以下の割合で含有する塩素化ポ
リオレフィン系水性樹脂組成物を含むものである。また
上記塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物を製造する
に当り、製造段階で有機又は無機の塩基性物質を加える
のは本発明の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物エ
マルジョンの安定性を飛躍的に向上せしめるために有効
であるためである。
塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物エマルジョンの
安定性が著しく向上するのみならず、ベ−スとして用い
る塩素化ポリオレフィンの分子量、同分布、塩素化度、
含有する極性成分の種類及びその含有量、共存する溶剤
の種類及びその使用量、乳化条件にも依存するが、塗膜
物性等の2次物性が界面活性剤を併用しないときに比べ
良好になる。それ故に使用する界面活性剤の種類及びそ
の使用量は、ベ−スとして用いる塩素化ポリオレフィン
の分子量、同分布、塩素化度、含有する極性成分の種類
及びその含有量、共存する溶剤の種類及びその使用量な
どにより決定され、ノニオン性、アニオン性又はカチオ
ン性のいずれか又はノニオン性、アニオン性又はノニオ
ン性、カチオン性界面活性剤のブレンド系を使用する。
また、上記塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物のエ
マルジョンを使用、配合するに当り、合成中又は合成後
に、オキサゾリン含有ポリマ−を配合すると更によい。
説明するが、本発明の適用される範囲は以下により限定
されるものではない。本発明のポリオレフィンとして
は、ポリオレフィン系樹脂、例えば、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ブテン共重合体等のエチレン又はプロピレンと他のモ
ノマ−、例えば、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘブテ
ン、オクテン、ノネン等とのブロックコポリマ−及び/
又はランダムコポリマ−又はこれら及び/又は別のモノ
マ−からなる2成分以上のコポリマ−を単独又は2種以
上混合したものである。特に、ポリプロピレンのホモポ
リマ−又はプロピレン系コポリマ−には(a) アイソタク
ティク、(b) アタクティク、(c) シンジオタクティク、
(d) ヘミアイソタクティク、(e) ステレオブロックの立
体規則性異性体が知られている。
力学特性乃至は耐久性が要求されるポリプロピレン成型
品には現在、上記の立体規則性異性体の内、主として
(a) アイソタクティクポリプロピレンが使用されてい
る。そのため上記成型品を塗装するには、本発明の目的
を達成するため、アイソタクティクポリプロピレン等の
アイソタクティクポリマ−を主成分として本発明の塩素
化ポリオレフィン系水性樹脂組成物エマルジョンを使用
することにより、密着性をはじめとする塗膜物性が良好
なものになる。一方(b) アタクティクポリプロピレン等
のアタクティクポリマ−、又は(c) シンジオタクティク
ポリプロピレン等のシンジオタクティクポリマ−を主成
分として本発明の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成
物のエマルジョンを使用すると、密着性不良乃至は塗膜
物性不良を招来する。
として、1,000 以上300,000 以下であり、より好適な分
子量範囲としては重量平均分子量として5,000 以上100,
000以下である。重量平均分子量として1,000 未満なら
ば塩素化後に塗膜強度が低下するか、もしくは耐ガソホ
−ル性や耐水性等の塗膜物性が低下するため、使用する
ことができない。また300,000 を超過すると変性工程及
び/又は塩素化工程において該工程中に粘度が増大する
ため操作が困難になり不適当である。またそのまま用い
ない場合としては、例えば、適当な溶媒に溶解するか、
又は溶解せずに熱分解あるいは酸素又は過酸化物等の酸
化剤により減成したポリオレフィンを使用してもよい。
これら本発明に使用のポリオレフィン類は本発明の目的
とする用途に供するには、結晶性が20%以上70%以
下のものがよい。結晶性が20%未満の場合は本発明の
範囲での塩素化後には塗膜強度が低下するか、もしくは
耐ガソホ−ル性や耐水性等の塗膜物性が低下するため使
用し難く、また塗膜に粘着性が発現するため目的の物性
が得難い。一方結晶化度が70%を超過すると、塩素化
後も結晶が塗膜ポリマ−中に多く存在し、例えば、トル
エン等の芳香族系有機溶剤に対しても溶解せしめ難く、
後の変性工程で処理しにくくなる。
を一旦、トルエン又はキシレンのような有機溶剤に溶解
せしめ、ラジカル発生剤の存在下にα,β−不飽和カル
ボン酸及び/又はその酸無水物及び/又は一分子当り1
個以上の二重結合を有する化合物で行うか、あるいはポ
リオレフィンの軟化温度あるいは融点以上まで昇温でき
る溶融状態で反応させ得るオ−トクレ−プ又は1軸又は
2軸以上の多軸エクストル−ダ−中でラジカル発生剤の
存在下又は不存在下にα,β−不飽和カルボン酸及び/
又はその酸無水物及び/又は一分子当り1個以上の二重
結合を有する化合物を用いて行う。
ては、例えば、ジ−tert−ブチルパ−フタレ−ト、tert
−ブチルヒドロパ−オキサイド、ジクミルパ−オキサイ
ド、ベンゾイルパ−オキサイド、tert−ブチルパ−オキ
シベンゾエ−ト、tert−ブチルパ−オキシエチルヘキサ
ノエ−ト、tert−ブチルパ−オキシピバレ−ト、メチル
エチルケトンパ−オキサイド、ジ−tert−ブチルパ−オ
キサイドのような過酸化物類や、アゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビスイソプロピオニトリル等のアゾニトリ
ル類がある。これらの過酸化物類を用いてグラフト共重
合せしめる場合、該過酸化物の量はポリオレフィンに対
して、0.1重量部以上50重量部以下が望ましく、特
に好ましくは0.5重量部以上30重量部以下である。
また変性反応に用いられるα,β−不飽和カルボン酸及
び/又はその酸無水物としては、例えば、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、無水シトラ
コン酸、メサコン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、ア
コニット酸、無水アコニット酸等がある。これらのモノ
マ−を単独で使用してもよいが、これらのモノマ−を2
種類又はそれ以上併用すると塗膜物性が良好になる場合
が多い。更に変性反応に用いられる一分子当り1個以上
の二重結合を有する化合物としては、例えば(メタ)ア
クリル酸系モノマ−として、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシブチル、(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸テトラ
ヒドロフルフリル、(メタ)フクリル酸イソボルニル、
(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸−2
−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ベンジル、
(メタ)アクリル酸、ジ(メタ)アクリル酸(ジ)エチ
レングリコ−ル、ジ(メタ)アクリル酸−1,4−ブタ
ンジオ−ル、ジ(メタ)アクリル酸−1,6−ヘキサン
ジオ−ル、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロ−ルプロ
パン、ジ(メタ)アクリル酸グリセリン、(メタ)アク
リル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウ
リル、(メタ)アクリル酸ステアリル、アクリルアミド
等が挙げられる。更にスチレン系モノマ−類としては、
スチレン、α−メチルスチレン、バラメチルスチレン、
クロロメチルスチレン等が挙げられる。更に上記以外に
併用し得るモノマ−類としては、ジビニルベンゼン、酢
酸ビニル、バ−サチック酸のビニルエステル等のビニル
系モノマ−類が挙げられる。
重合せしめる場合、そのモノマ−の使用すべき種類は少
なくとも1種類であり、望ましくは2種類以上使用す
る。モノマ−量はポリオレフィンに対して0.1重量部
以上50重量部以下が望ましく、特に好ましくは0.5
重量部以上30重量部以下である。特に変性ポリオレフ
ィンとしての酸価は1KOH−mg/g以上500KOH
−mg/g以下が望ましく、更に好ましくは5KOH−mg
/g以上100KOH−mg/g以下である。ここでいう
適正な酸価が得られると、乳化せしめたときに中和する
ことにより、ポリマ−自体が界面活性剤としての効果を
示すことになる。この変性反応はトルエン及び/又はキ
シレン等の有機溶剤中で溶液状態として行う場合又は水
系等での非溶媒中で行う不均一分散系での反応の場合に
おいては、窒素置換を充分に行う必要がある。
は公知の方法で製造することができる。その製造法の一
例としては、塩素化ポリオレフィンを塩素化溶媒中に溶
解し、紫外線の照射下又は過酸化ベンゾイル等の過酸化
物を含む触媒の存在下において、溶液状態で又は不均一
分散状態で常圧又は加圧下に50〜150℃の温度で塩
素ガスを吹き込み、反応させて得ることができる。
飽和カルボン酸及び/又はその酸無水物及び/又は一分
子当り1個以上の二重結合を有する化合物で変性したポ
リオレフィンの塩素化物(以下変性塩素化ポリオレフィ
ンという)の塩素化度は5〜50重量%の範囲で使用す
ることができ、好ましくは10〜40重量%である。塩
素化度が5重量%より低いと溶液状態が悪くなり、また
塩素化度が50重量%より高くなるとポリオレフィン系
樹脂との密着性及び耐溶剤性が低下する。また塩素化ポ
リオレフィンの酸価は1から500で、好ましくは10
〜400である。酸価が1より低いと耐溶剤性が悪くな
り、酸価が500より高いとベ−スコ−ト及び/又はト
ップコ−トに対する層間密着性が低下する。ここで塩素
化反応終了後に、上記のような変性塩素化ポリオレフィ
ンに熱安定性を付与するために、エポキシ化合物又は同
オリゴマ−を配合するとよい。1分子当り1個のエポキ
シ基を有する化合物及び/又は同オリゴマ−と変性塩素
化ポリオレフィンとの配合比は、重量部比で0.1:1
00〜50:100の範囲が本発明の実施上望ましい。
これはエポキシ基を有する化合物及び/又はそのオリゴ
マ−が0.1未満では安定剤効果が充分でなく、50を
越えるとポリオレフィン系樹脂の成型品及びフィルムに
対する密着性が低下するためである。上記のエポキシ基
を有する化合物及び/又はそのオリゴマ−を用いること
により、上記工程に用いるまでの保存期間中に2官能エ
ポキシ化合物と酸無水物もしくは有機酸に起因する架橋
反応が抑制せられることが有利な原因となる。
キシ基を有する化合物及び/又はその樹脂としては、塩
素化ポリオレフィンと相溶性の良好なものが好ましく、
例えば、フェニルグリシジルエ−テル、2−メチルフェ
ニルグリシジルエ−テル、tert−ブチルフェニルグリシ
ジルエ−テル、4−クロロフェニルグリシジルエ−テ
ル、4−メトキシフェニルグリシジルエ−テル、2−ビ
フェニルグリシジルエ−テル、1−ナフチルグリシジル
エ−テル、メチルグリシジルエ−テル、イソプロピルグ
リシジルエ−テル、ブチルグリシジルエ−テル、tert−
ブチルグリシジルエ−テル、2−エチルグリシジルエ−
テル等があり、これらの1種あるいは2種以上を混合し
て使用するとその効果が更に増大する。
オレフィン系水性樹脂エマルジョンを用いて、(1) 脱公
害化を図る。(2) ポリオレフィン基材等のプラスチック
ス素材に対する優秀な密着性を実現する。(3) 耐水性、
耐ガソホ−ル性等の塗膜物性が良好な塗装系を実現す
る。というところにある。これらの目的に対しては、上
記のようにして得られる変性塩素化ポリオレフィン類を
更にα,β−不飽和カルボン酸及び/又はその酸無水物
及び/又は一分子当り1個以上の二重結合を有する化合
物で溶液系又は不均一分散系で変性することにより更に
有効となる。こうすることにより変性塩素化ポリオレフ
ィンの極性が更に増大し、上記の目的(1)〜(3) を達成
しやすくなる。即ち、(2) の密着性が良好になると、そ
の結果として、塗装系外部からの水(湿気)又はガソリ
ン等が侵入し難くなり、ひいては塗膜物性や塗膜の耐久
性が増加するのである。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル類、ポリ
オキシエチルアルキル類、ポリオキシエチレンアルキル
アリ−ルエ−テル類、ポリエチレンアルキルエステル
類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレ
ンソルビタンアルキルエステル類、ポリ(オキシエチレ
ン−オキシプロピレン)ブロックコポリマ−類等のノニ
オン性界面活性剤、またアニオン性界面活性剤として
は、高級アルキル硫酸エステル類、アルキル、アリ−ル
ポリオキシエチレン硫酸エステル塩類、高級脂肪酸塩
類、アルキルアリ−ルスルフォン酸塩類、アルキルリン
酸エステル塩類等がある。一方カチオン性界面活性剤と
しては、アルコキシ化アミンが使用できる。その他、ポ
リマ−系乳化剤又は分散剤を用いてもよい。これらを使
用することより、系内の粘度を上昇させうるので安定化
に寄与する。本発明の目的に寄与するものとして、代表
的なものを列挙すると、ゼラチン、トラガントゴム、デ
ンプン、メチル繊維素、カルボキシメチルセルロ−ス、
ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセル
ロ−ス等の高分子、又はそれらの誘導体とポリビニルア
ルコ−ル、部分ケン化ポリビニルアルコ−ル、エチレン
−ビニルアルコ−ル共重合体、エチレンビニルアルコ−
ル酢酸ビニル共重合体類、ポリアクリル酸塩類等の水溶
性有機高分子類又は分散剤としては、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、燐酸カルシウム等の難水溶性微粉末状無機
化合物又はこれらの混合物及びタルク、ベントナイト、
珪酸、珪藻土、粘土等の無機性物質並びに金属酸化物粉
末がある。以上述べたアニオン性、ノニオン性又はカチ
オン性、更にまた高分子系又は無機系の分散剤を含む界
面活性剤は単独で使用してもよいが、2種類以上の組み
合わせで用いると物性が向上する場合が多い。これら界
面活性剤には反応性界面活性剤を含めることも出来る。
この反応性界面活性剤としては、アニオン性又はノニオ
ン性のものが一般的である。反応性界面活性剤として分
子内に親水基としてポリオキシエチレン基を有するもの
が特に望ましく、例えば、アルキルプロペニル(ジ)フ
ェノ−ルポリエチレンオキサイドのアダクト体及び/又
はそれらの硫酸エステル塩がある。更にまた非反応性界
面活性剤と反応性界面活性剤との組み合わせでもよく、
それぞれの界面活性剤を2種類以上使用することも可能
である。上記の界面活性剤又はそれらの混合物の使用量
としては、塩素化ポリオレフィン類100重量部に対し
て0.01〜100重量部とするのが好適である。
性塩素化ポリオレフィン類と水とを用いて乳化する必要
がある。この際、界面活性剤を添加しなくてもよいが添
加するとエマルジョンの物性等が向上する利点がある。
その方法としては、例えば、ホモミキサ−のような乳化
器をセットした容器の中に界面活性剤を所定量溶解せし
めた水溶液を入れ、その中に変性塩素化ポリオレフィン
類を徐々に加えながら乳化を行う。この際、同樹脂が充
分水中に乳化分散できるように、トルエン及び/又はキ
シレンのような有機溶剤でもって予め溶解せしめるか又
は、少なくとも膨潤あるいは分散状態にしておく必要が
ある。そうしないと充分な撹拌動力が系内に投下されな
いので希望する粒径が得られないのである。この方法に
よると、系内に予め添加したトルエン及び/又はキシレ
ンのような有機溶剤が残留するために後で減圧濃縮によ
り、該有機溶剤を除く必要がある。勿論、乳化せしめる
際には容器中に先に変性塩素化ポリオレフィン類及び有
機溶剤を入れておき、しかる後に界面活性剤水溶液及び
/又は水を添加して乳化する。
とにより、ポリマ−中に導入された酸成分を中和して、
同部分を電離せしめることにより、ポリマ−分子が伸長
して系全体が粘度上昇を起すため乳化液はより安定性を
増すのである。この場合塩基性物質の添加により、希望
するPHに調整することができる。この場合に使用され
る塩基性物質としては、(ジ)メチルアミン、(ジ)エ
チルアミン、(ジ)プロピルアミン、(ジ)ブチルアミ
ン、(ジ)ヘキシルアミン、(ジ)オクチルアミン、
(ジ)エタノ−ルアミン、(ジ)プロパノ−ルアミン、
N−メチルジエタノ−ルアミン、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルエタノ−ルアミン、2−ジメチルアミ
ノ−2−メチル−1−プロパノ−ル、2−アミノ−2−
メチル−1−プロパノ−ル、モルフォリン等の有機塩基
性物質、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸アン
モニウム、炭酸カリウム等の無機塩基性物質を挙げるこ
とができる。これら上記の塩基性物質を用いる際、1種
類でもよいが、2種類以上の塩基性物質を併用すると本
発明の目的がより効果的に達成されるようになる。中和
するのに用いられる塩基性物質の量は変性塩素化ポリオ
レフィンの変性度合いによっても異なるが、変性塩素化
ポリオレフィン樹脂に対して0.1〜10重量部とする
のがよい。
図る。(2) ポリオレフィン基材等のプラスチックス素材
に対する優秀な密着性を実現する。(3) 耐水性、耐ガソ
ホ−ル性等の塗膜物性が良好な塗装系を実現する点にお
いて、(3) の物性を追求するために本発明に使用される
2液硬化型エマルジョンを得るために使用されるオキサ
ゾリンポリマ−とは、オキサゾリン基をペンダントとし
てポリマ−中に導入された水系架橋剤であって、カルボ
キシル基及び/又は酸無水物基含有樹脂等のポリマ−類
の架橋剤に用いられ、適当な配合比で配合し、塗膜とし
て焼き付け又は加温することにより架橋し得るものであ
る。更にオキサゾリンポリマ−は水溶性樹脂又は水分散
型樹脂であり、ポリマ−分子中に1個又は2個以上のオ
キサゾリン基を有し、主成分ポリマ−として(メタ)ア
クリル系ポリマ−、ウレタン系ポリマ−及び/又はポリ
エステル系ポリマ−等がある。
リオレフィンとの配合割合としては、1:300〜30
0:1の範囲で使用することが望ましく、特に好ましく
は1:60〜5:1である。配合後塗装し、焼き付けす
るか又は加温する場合の温度は70℃以上130以下が
望ましく、特に好ましくは80℃以上120℃以下であ
る。またこの硬化反応を促進せしめるため、クエン酸の
ような水溶性弱酸を触媒として添加してもよい。
の塗膜物性が良好な塗装系を実現するために、上記2液
効果型以外にも、硬化反応を伴わない系、例えば、互い
の相溶性が良好であるならば、ポリウレタン系水性樹脂
又は水系エマルジョンをブレンドすることにより、塗膜
物性が大きく向上することが本発明者等によって見出さ
れた。ここで言うポリウレタン系水性樹脂又は水系エマ
ルジョンとは、ベ−スポリマ−が主としてポリウレタン
からなる水性樹脂又は水系エマルジョンである。更にこ
こで言うポリウレタンは活性水素含有化合物とポリイソ
シアネ−トとの反応物であるが、必要に応じて鎖伸長
剤、反応停止剤、従来公知の各種添加剤を用いて公知の
方法により得られる。この活性水素含有化合物として
は、例えば、高分子ポリオ−ル及びポリアミンが挙げら
れる。高分子ポリオ−ルとしては、一般的にポリエ−テ
ルポリオ−ル、ポリエステルボリオ−ル、(水添)ポリ
ブタジエンポリオ−ル、ポリカ−ボネ−トジオ−ルなど
がある。高分子ポリオ−ルの水酸基当量は通常、200
〜3.000 である。低分子ポリオ−ルとして好ましいもの
は、(ジ)エチレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、ジメチロ−ルプロピオン酸、3−メチルペンタジオ
−ル、2−エチメ−1,3−ヘキサンジオ−ルである。
ポリアミンとしては、ヘキサメチレンジアミン、イソホ
ロンジアミン、ジエタノ−ルアミン、N−ヒドロキシエ
チレンジアミン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシル
メタンである。これら活性水素含有化合物は通常高分子
ポリオ−ル単独又は高分子ポリオ−ルと低分子ポリオ−
ル及び/又はポリアミンと併用して使用される。ポリイ
ソシアネ−トとしては芳香族、脂肪族又は脂環族の各種
公知のイソシアネ−ト類を使用することができる。例え
ば、TDI(トルエンジイソシアネ−ト)、MDI
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシエネ−ト)、H
DI(ヘキサメチレンジイソシアネ−ト)、IPDI
(イソホロンジイソシアネ−ト)、水添MDI及びテト
ラメチルキシリレンジイソシアネ−トである。ウレタン
樹脂を製造するには、ポリイソシアネ−トと活性水素含
有化合物の割合は任意に変えうるが、通常当量比として
1:1から1:2である。ポリウレタンの数平均分子量
は通常、3,000 〜300,000 てある。更に本発明のポリウ
レタンには、分子中にカルボキシ基及び/又は水酸基及
び/又はイソシアネ−ト基を含有するものも特に有効で
ある。更にポリウレタンの水性化については、様々な方
法がありその多くは公知である。例えば、分子内にカル
ボン酸ナトリウム又はスルホン酸ナトリウムを有するポ
リウレタンをアセトン/水系で合成し、アセトンを留去
するなどである。このように親水基を分子中に導入し、
ポリマ−自体の親水性を向上せしめれば、界面活性剤を
用いて乳化しなくても充分な自己乳化性を得ることがで
きる。ソ−プフリ−型水性樹脂と言われるのは主として
このタイプである。それ故に本発明の塩素化ポリオレフ
ィン系水性樹脂組成物とブレンド及び/又は反応せしめ
れば系内の界面活性剤総量が減ることになり、両者の相
溶性が充分である場合には良好な塗膜性能を発揮するこ
とになる。
った本発明の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物は
ポリオレフィン基材等の低極性プラスチック素材に対す
る密着性のみならず耐水性や耐ガソホ−ル性のような塗
膜物性、エマルジョン安定性等が良好であり、かつ保存
物性が良好な機能特性を遺憾なく発揮する。この応用例
としては水系塗装システム、水系接着剤、水系インキ用
等の樹脂とすることもできる。またこのような水系での
コ−ティングにおいては工業上、実際問題として水の蒸
発スピ−ドが律速段階になることが多い。しかるに本発
明の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂エマルジョンは前
述したように、ポリマ−の極性を上昇せしめた結果、水
に対して馴染みやすく、加うるにアルコ−ル系を始めと
する成膜助剤あるいは蒸発促進剤にも容易に混和し得る
し、かつ実用上長期間の保存が可能である。本発明にお
いて、使用することが好ましい代表的な成膜助剤乃至は
蒸発促進剤を挙げると、イソプロピルアルコ−ル、エチ
レングリコ−ル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テ
ル、エチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、エチレン
グリコ−ルモノエチルエ−テル、エチレングリコ−ル−
2−エチルヘキシル、プロピレングリコ−ル、プロピレ
ングリコ−ルモノメチルエ−テル、プロピレングリコ−
ルモノブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルモノエチ
ルエ−テル、プロピレングリコ−ル−2−エチルヘキシ
ル、ジエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルモノ
メチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノブチルエ−
テル、ジエチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、ジエ
チレングリコ−ル−2−エチルヘキシル、ジプロピレン
グリコ−ル、ジプロピレングリコ−ルモノメチルエ−テ
ル、ジプロピレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジプ
ロピレングリコ−ルモノエチルエ−テル、ジプロピレン
グリコ−ル−2−エチルヘキシルがある。これらのうち
1種類もしくは2種類以上を同時に使用すると、様々な
塗料性能を充分発現せしめることが可能である。これら
の使用量としては本発明の塩素化ポリオレフィン系水性
樹脂エマルジョンに対して、0.1〜300重量部、特
に好ましくは0.5〜100重量部を混合して使用す
る。これら以外に添加剤としては、有機性及び/又は無
機性の顔料及び/又は染料、増粘剤、たれ防止剤、チキ
ソ剤、粘度調整剤、消泡剤、耐候剤、紫外線吸収剤、増
粘剤、防黴剤、安定剤、その他の水性塗料及び/又は水
系エマルジョン、例えば、水系ウレタンポリマ−、同ア
クリル樹脂、同エポキシ樹脂、同アミノ樹脂、同シリコ
ン樹脂等のポリマ−類を配合することも可能である。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
約30000)280Kg、アクリル酸5.0g、無水マ
レイン酸16.8g、ジクミルパ−オキサイド5.6g
及びトルエン420gを撹拌器を取付けたオ−トクレ−
プ中に加え、窒素置換を約5分間行った後、加熱撹拌し
ながら140℃で5時間反応を行った(以降、この段階
をグラフト重合反応(1) と称する)。反応終了後、反応
液を大量のメチルエチルケトン中に投入し、樹脂を析出
させた。この樹脂を更にメチルエチルケトンで数回洗浄
し、未反応のモノマ−を除去した後、60℃、10torr
の圧力で充分に減圧乾燥した。得られた酸変性樹脂を1
00g及びテトラクロロエチレン900gを四つ口フラ
スコ中に加え、窒素置換を約5分間行った後、110℃
に加熱し樹脂を充分に溶解させた。次いでジ−tert−ブ
チルパ−オキサイド1.0gを加え、塩素ガスを吹き込
んだ。63gの塩素ガスを3時間かけて吹き込んだ後、
窒素ガスを吹き込み、未反応の塩素ガス及び塩化水素を
除去した。溶媒のテトラクロロエチレンをエバポレ−タ
−で留去後、トルエンで置換し、酸変性塩素化ポリオレ
フィン(酸価KOH・50mg/g、塩素含量:22.2
重量%、Mw=25,000)の20wt%トルエン溶液
を得た。得られた組成物の20wt%トルエン溶液にデナ
コ−ルEX−141(ナガセ化成工業株式会社製:フェ
ニルグリシジルエ−テル、エポキシ当量が154である
エポキシ化合物)を樹脂に対して4重量%添加し充分に
撹拌した。上記20.6重量%トルエン溶液を100g
フラスコ中に取る。これとは別に、フラスコ中にネオコ
−ルP(第一工業製薬株式会社製:アニオン性界面活性
剤)1.0g、更にノイゲンEA−190D(第一工業
製薬株式会社製:ノニオン性界面活性剤)1.0gを仕
込み、脱イオン水100gを入れ、50℃に保った状態
で充分溶解せしめる。これらトルエン溶液と界面活性剤
水溶液とを乳化器を用いて、20,000rpmで5分
間撹拌し、プレエマルジョンを得た。このプレエマルジ
ョンの粒径を測定したところ、50%粒径は0.22μ
mであり、この分散度は1.0であった。ここでの分散
度は次式で与えられる。 このプレエマルジョンを25%アンモニア水でph8に
調製し、脱イオン水50gとともに1lナスフラスコに
入れ、プレエマルジョンの温度を45℃に保ち、エバホ
−レ−タ−を用いて100〜200torrで系内のトルエ
ンを減圧留出せしめた。これを25℃まで冷却して#4
00の金網で濾過して極微量の約50μm以上の乳化物
等や不溶解物を除き、phが7.8で20.2重量%の
固形分を有する50%粒径0.24μmであり、かつ、
分散度は1.1、そして残留トルエン含量が0である塩
素化ポリオレフィン系水性樹脂エマルジョンを得た。
50,000)280Kg、無水マレイン酸6.8g、ジ
クミルパ−オキサイド5.6g及びトルエン420gを
撹拌器を取付けたオ−トクレ−プ中に加え、窒素置換を
約5分間行った後、加熱撹拌しながら140℃で5時間
反応を行った。反応終了後、反応液を大量のアセトン中
に投入し、樹脂を析出させた。この樹脂を更にアセトン
で数回洗浄し、未反応のモノマ−を除去し、60℃、1
0torrの圧力で充分に減圧乾燥した。得られた酸変性樹
脂のうち100g及びテトラクロロエチレン1,000
gを四つ口フラスコ中に加え、窒素置換を約5分間行っ
た後、110℃に加熱し樹脂を充分に溶解させた。次い
でジ−tert−ブチルパ−オキサイド1.0gを加え、塩
素ガスを吹き込んだ。80gの塩素ガスを3時間かけて
吹き込んだ後、窒素ガスを吹き込み、未反応の塩素ガス
及び塩化水素を除去した。溶媒のテトラクロロエチレン
をエバポレ−タ−で留去後、トルエンで置換し、酸変性
塩素化ポリプロピレン(酸価KOH−60mg/g、塩素
含量:24.1重量%、Mw=48,000)の20wt
%トルエン溶液を得た。得られた組成物の20wt%トル
エン溶液にデナコ−ルEX−141(ナガセ化成工業株
式会社製:フェニルグリシジルエ−テル)を樹脂に対し
て4重量%添加し充分に撹拌した。上記20.5重量%
トルエン溶液を100g、撹拌機、滴下漏斗、冷却器、
温度計、窒素導入管を取付けたフラスコ中に取る。この
滴下漏斗中に1.0gの過酸化ベンゾイル、メタクリル
酸2.5g、更にメタクリル酸−2−エチルヘキシル
1.5g及びトルエン10gを加えて充分に混合溶解し
たものを仕込む。窒素置換を約5分間行った後、90℃
まで昇温した後に、加熱撹拌しながら3時間一定の流量
で滴下し、90℃で5時間反応を行った(以降、この段
階での反応をグラフト重合反応(2) と称する)。この反
応液をトルエンを加えて希釈し、20重量%溶液とす
る。これとは別に、フラスコ中にノイゲンEA−190
D(第一工業製薬株式会社製:ノニオン性界面活性剤)
2.0gを仕込み、脱イオン水100gを加え、50℃
に保った状態で充分溶解せしめる。上記トルエン溶液と
界面活性剤水溶液とを乳化器を用いて、20,000r
pmで5分間撹拌し、プレエマルジョンを得た。このプ
レエマルジョンの粒径を測定したところ、50%粒径は
0.22μmであり、この分散度は1.3であった。こ
のプレエマルジョンをモルフォリンでph9に調製し、
脱イオン水50gとともに1lナスフラスコに入れ、実
施例1と全く同様にトルエンを減圧留出せしめた。これ
を25℃まで冷却して#400の金網で濾過して極微量
の約50μm以上の未乳化物や不溶物等を除去して、p
hが8.5、19.8重量%の固形分を有する50%、
粒径0.19μm、分散度0.9、かつ残留トルエン含
量が0である塩素化ポリオレフィン系水性樹脂エマルジ
ョンを得た。
フト重合(1) 又はグラフト重合(2) の成分、同量等をそ
れぞれ使用して実施例1又は2と全く同様な方法で、塩
素化ポリオレフィン系水性樹脂エマルジョンを得た。
フィン系水性樹脂エマルジョン(樹脂固形分20.2
%)100gとNeoRezR972(ゼネカ株式会社製;水
性ウレタン樹脂;樹脂固形分20%調整品)100gを
充分混合し、更にエポクロスWS−500(日本触媒株
式会社製;オキサゾリン基含有水溶性ポリマ−;樹脂固
形分40重量%)4.9gをこの混合液中に加えて充分
撹拌して塩素化ポリオレフィン系水性樹脂エマルジョン
/水性ウレタン樹脂/オキサゾリン基含有水溶性ポリマ
−ブレンド系樹脂組成物を得た。
〔表2〕に示す配合例で水性ウレタン樹脂及び/又はア
クリル系エマルジョン及びオキサゾリン基含有水溶性ポ
リマ−をブレンドし、ブレンド系樹脂組成物を得た。
5;ヘキスト社製ウレタンエマルジョン、NeoRez
972、NeoRez984、NeoRez9603、
NeoRez9621、NeoRez9320;ゼネカ
株式会社製水性ウレタン(樹脂固形分を20重量%に水
で調整したもの)、NeoCrylA1070、Neo
CrylA6075、NeoCrylXK−90;ゼネ
カ株式会社製水性アクリルウレタン(樹脂固形分を20
重量%に水で調製したもの) (3) エポクロスWS500(日本触媒株式会社製;樹脂
固形分40重量%)
フィン系水性樹脂エマルジョン(樹脂固形分20.2
%)100gとNeoRezR972(ゼネカ株式会社
製水性ウレタン樹脂;樹脂固形分20%調整品)100
gを充分混合し、更にNeoRezR990(ゼネカ株
式会社製;ブロックイソシアネ−ト基含有水性ウレタ
ン;樹脂固形分35重量%)15.5gをこの混合液中
に加えて充分撹拌して塩素化ポリオレフィン系水性樹脂
エマルジョン/水性ウレタン樹脂/ブロックイソシアネ
−ト基含有水性ウレタン系樹脂組成物を得た。
り、実施例1又は2と同様な方法で塩素化ポリオレフィ
ン系水性樹脂エマルジョンを合成し、以下に示す物性を
測定して〔表3〕に示した。
B−E3を定法によりプレス成型したもので、100mm
×50mm、厚さ2mm)の表面をイソプロピルアルコ−ル
で洗浄し、実施例1〜12及び比較例1〜5の組成物を
エア−式スプレ−ガン(明治機械製作所株式会社製;F
−88型)を用いて塗装した。乾燥は80℃で30分間
行い、室温で放冷した。次に2液硬化型ウレタン塗料主
剤(関西ペイント株式会社製;レタンPG80)及び同
硬化剤を100:25の重量比で混合し、シンナ−を塗
布量が50〜60g/m2 になるよう調合し、エア−式
スプレ−ガンを用いて塗装した。乾燥は120℃で30
分間行い、室温に戻して24時間経過したものをテスト
した。評価は塗面上に素地に達する25個のマス目を作
り、その上にセロハンテ−プを圧着させて塗面に対して
90度の角度で引き剥がし、マス目の残存数を調べた。 (2) 耐水性:(1) の方法で塗装したポリプロピレン板を
40℃に保った水道水中に240時間浸漬し、塗装片表
面上の塗膜外観をチェックし、かつ(1) と同様の方法で
このときの層間密着性を評価した。 (3) 耐ガソホ−ル製:(1) の方法で塗装したポリプロピ
レン板を20℃に保ったガソホ−ル(レギュラ−ガソリ
ン:エタノ−ル=90:10(重量%))中に10分間
浸漬し、塗膜状態を調べた。 (4) エマルジョン高温安定性:20重量%の水系樹脂組
成物を40℃に保った恒温層中で、6か月間放置したも
のについて、経時前後の50%粒径の比〔(6ケ月後の
50%粒径)/(製造直後の50%粒径)〕を求めた
(○−0.9〜1.1、△−1.2〜2、×−2以
上)。 (5) エマルジョン低温安定性:20重量%の水系樹脂組
成物を−5℃に保った恒温槽中で、6か月間放置したも
のについて、経時前後の50%粒径の比〔(6ケ月後の
50%粒径)/(製造直後の50%粒径)〕を求めた
(○−0.9〜1.1、△−1.2〜2、×−2以
上)。 (6) 粒:20重量%の水系樹脂組成物を40℃に保った
恒温層中で、1か月間放置したものについて、粒ゲ−ジ
試験器(太祐機材株式会社製)を用いた、JISK54
00に準じ測定した(○−40μ以上の粒が無く、40
μ以下の粒が5個未満のもの、×−40μ以上の粒が有
り、40μ以下の粒が5個以上のもの)。 (7) プロピレングリコ−ル希釈安定性:20重量%の水
系樹脂組成物を25℃に保った恒温層中で、100gの
水系樹脂組成物に対して20gのプロピレングリコ−ル
を徐々に加えながら撹拌し、均一なブレンド液とした
後、1週間保存する。期間満了後に、恒温層より取出し
て液の外観及び粒径を測定する。経時前後の50%粒径
の比〔(1ケ月後の50%粒径)/(製造直後の50%
粒径)〕を求めた(○−0.9〜1.1、△−1.2〜
2、×−2以上)。
3〕の配合例により、オキサゾリン基含有ポリマ−を共
存させ、ブレンド系樹脂組成物を得た。
例により、ブロックイソシアネ−ト基含有水性ウレタン
を共存させ、ブレンド系樹脂組成物を得た。
脂組成物の水系エマルジョンはポリプロピレン等のポリ
オレフィンを含む低極性表面プラスチック成型品もしく
は同フィルムに対する密着性に優れ、その他の耐水性や
耐ガソホ−ル性等の塗膜物性が良好で、かつ、エマルジ
ョン安定性に優れ、更にはオキサゾリン基含有ポリマ
−、ブロックイソシアネ−ト基含有水性ウレタンを始め
とする硬化剤及びその他の水性樹脂との相容性、更には
プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル等を始めとす
る成膜助剤乃至は蒸発促進剤添加時及び保存時の安定性
に優れてる。故に、従来のポリプロピレン等のポリオレ
フィンを含む低極性表面プラスチック成型品もしくは同
フィルム用の塗料、同プライマ−、接着剤、同プライマ
−を含むコ−ティング等に使用される水系組成物に比
べ、良好な塗膜を形成することができる。また、トルエ
ン又はキシレン等の芳香族溶剤を含む有機溶剤を全く含
有しないため、環境保全、安全、健康衛生面で格段に優
れるものである。
Claims (8)
- 【請求項1】 下記(イ)、(ロ)及び(ハ)から選ば
れる1種以上の化合物で変性したポリオレフィンの1種
又は2種以上を5〜50重量%の範囲で塩素化した、酸
価が1〜500mgKOH/gの変性塩素化ポリオレフ
ィンを含有し、かつ乳化用として、ノニオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤か
ら選ばれる1種以上を、当該変性塩素化ポリオレフィン
100重量部に対して、0.01〜100重量部配合し
てなることを特徴とする、塩素化ポリオレフィン系水性
樹脂組成物。 (イ)下記一般式(1)−c、(1)−d又は(1)−
eで表されるα,β−不飽和カルボン酸。 (ロ)下記一般式(1)−a又は(1)−bで表される
α,β−不飽和カルボン酸無水物。 (ハ)下記一般式(2)−a又は(2)−bで表される
一分子当たり1個以上の二重結合を有する化合物。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】 (一分子当り1個のエポキシ基を有する
化合物及び/又はそのオリゴマー)対(変性塩素化ポリ
オレフィン)が0.1:100〜50:100の重量比
になるように、当該化合物及び/又はそのオリゴマーを
配合することを特徴とする、請求項1記載の塩素化ポリ
オレフィン系水性樹脂組成物。 - 【請求項3】 変性塩素化ポリオレフィンを、溶液系又
は不均一分散系において、上記(イ)、(ロ)及び
(ハ)から選ばれる1種以上の化合物でさらに変性する
ことによって、極性基を導入することを特徴とする、請
求項2記載の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物。 - 【請求項4】 上記一般式(1)−c、(1)−d又は
(1)−eで表されるα,β−不飽和カルボン酸及び/
又は上記一般式(1)−a又は(1)−bで表される
α,β−不飽和カルボン酸無水物を、0.01重量%以
上60重量%以下の割合で含有することを特徴とする、
請求項1〜3のいずれかに記載の塩素化ポリオレフィン
系水性樹脂組成物。 - 【請求項5】 上記一般式(2)−a又は(2)−bで
表される一分子当たり1個以上の二重結合を有する化合
物を、0.01重量%以上60重量%以下の割合で含有
することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載
の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物。 - 【請求項6】 オキサゾリン含有ポリマーを0.01重
量%以上60重量%以下の割合で配合することを特徴と
する、請求項1〜5のいずれかに記載の塩素化ポリオレ
フィン系水性樹脂組成物。 - 【請求項7】 有機性又は無機性の塩基性物質を、変性
塩素化ポリオレフィン100重量部に対して、0.01
〜20重量部配合して、組成物のpHを5〜10の範囲
内に調整することを特徴とする、請求項1〜6のいずれ
かに記載の塩素化ポリオレフィン系水性樹脂組成物。 - 【請求項8】 分子中に水酸基、カルボキシル基及びイ
ソシアネート基から選ばれる1種以上の官能基を含有す
るか又は官能基を含有しないポリウレタン系水性樹脂又
は水系エマルジョンを、0.01重量部以上2000重
量部以下の割合で配合することを特徴とする、請求項1
〜7のいずれかに記載の塩素化ポリオレフィン系水性樹
脂組成物。
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