JP3375926B2 - 電気錠の制御装置 - Google Patents

電気錠の制御装置

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JP3375926B2 JP2000027772A JP2000027772A JP3375926B2 JP 3375926 B2 JP3375926 B2 JP 3375926B2 JP 2000027772 A JP2000027772 A JP 2000027772A JP 2000027772 A JP2000027772 A JP 2000027772A JP 3375926 B2 JP3375926 B2 JP 3375926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各ドアに設けた
電気錠を、そこから離れた警備室や集中管理室などか
ら、施解錠するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各室のドアを、警備室等に設けたCPU
で集中制御するために、上記CPUに、各ドアに設けた
電気錠を個別に直接接続するものが知られている。この
ように、各電気錠とCPUとを直接接続するためには、
各電気錠とCPU間をそれぞれ、3対、すなわち、6本
のケーブルで接続しなければならない。一対は、電気錠
のソレノイドを、励磁させたり、非励磁にするための電
気錠駆動制御信号を送信するケーブルである。もう一対
は、この電気錠の、施解錠状態を確認するための信号ケ
ーブルで、例えば、ドアに設けたリミットスイッチのオ
ンオフ信号を送信するためのものである。そして、最後
の一対は、ドアの開閉状態を確認するための信号ケーブ
ルで、ドアとドア枠との間に設けたマグネットスイッチ
用のものである。
【0003】このように、各電気錠とCPUとを、3対
のケーブルで接続することにより、警備室等のCPU
は、離れた場所に設置した電気錠を駆動制御するととも
に、電気錠の施解錠状態や、ドアの開閉状態を検知し
て、表示することもできる。ところが、上記のように、
CPUと各電気錠とを個別に接続しているので、6本1
組のケーブルが、電気錠の数だけ必要になる。そして、
上記警備室等は、各電気錠から離れたところに有る。つ
まり、上記6本一組のケーブルを何組も、しかも、長い
距離に配線しなければならないので、その配線工事が大
変であった。
【0004】上記のような、配線工事の問題を解消する
ために、図5に示すようなものも考えられている。警備
室1には、メイン制御器Cを設け、各ドアDには、電気
錠2とそれを制御する電気錠制御器3を取り付けてい
る。各ドアD内では、電気錠2と電気錠制御器3との間
を、上記した6本のケーブル4で接続しているが、上記
メイン制御器Cと各電気錠制御器3との間は、一対のケ
ーブル5で接続している。上記メイン制御器Cから施解
錠を指示する施解錠信号と、電気錠制御器3からの錠お
よびドアの状態信号だけをやり取りできれば良いので、
一対の信号線ケーブル5だけで足りるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5の装置では、警備
室などに設けたメイン制御器Cと、各ドアD内の電気錠
制御器3とを接続するのに、2本のケーブルだけで足り
るとはいっても、それでも、長い2本ケーブルが、ドア
の数だけ必要なので、ドアが多ければ多いほど配線工事
は大変である。この発明の目的は、離れた警備室などか
らドアまでの配線工事を簡単にでき、かつ、ケーブルの
どこかで断線や短絡が発生しても影響を最小限に食い止
める電気錠の制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、メイン制
御器に、一対のメインケーブルを接続し、これら一対の
メインケーブルに、各ドアに個別に設けた電気錠を駆動
制御する電気錠制御器をパラレルに接続するとともに、
メイン制御器は、各電気錠制御器に対して、施・解錠信
号を送信し、上記電気錠制御器はドアの開閉および施解
錠の状態を認識するとともに、それを上記メイン制御器
にフィードバックする電気錠制御装置であって、一対の
メインケーブルを、メイン制御器にループ状に接続し、
メイン制御器は、各電気錠制御器に対して、上記ループ
の一方向から施・解錠信号を送信する一方、各電気錠制
御器からのフィードバック信号に基づいて、メインケー
ブルの断線を認識し、断線時には、上記ループの他方か
らも信号を送信する点に特徴を有する。
【0007】第の発明は、メイン制御器に、一対のメ
インケーブルを接続するとともに、これら一対のメイン
ケーブルに、各ドアに個別に設けた電気錠を駆動制御す
る電気錠制御器をパラレルに接続した電気錠の制御装置
であって、電気錠制御器は、メインケーブルを介して接
続された各電気錠制御器間の回路を開閉するスイッチ回
路と、正常動作時に自身のアドレス信号をメイン制御器
に送信する機能とを備え、メイン制御器は、メインケー
ブルが短絡した際に、各電気錠制御器への電源供給を停
止する保護回路と、各電気錠制御器のスイッチ回路をオ
ン・オフするコマンドを送信する機能とを備え、メイン
ケーブルが短絡した際には、メイン制御器が、上記保護
回路を動作させるとともにこの保護回路を解除したとき
には、メイン制御器に近い電気錠制御器から順番にその
制御器のスイッチ回路をオンにするコマンドを送信し、
再度、保護回路が動作するまでに各電気錠制御器から送
信されたアドレス信号によって短絡箇所を検出し、その
後、保護回路を解除するとともに、上記短絡箇所と、メ
イン制御器からの信号送信方向上流側の電気錠制御器と
の間のスイッチ回路をオフにするコマンドを送信する
に特徴を有する。
【0008】第の発明は、上記第2の発明を前提と
し、メイン制御器は、各電気錠制御器に対して、施・解
錠信号を送信し、上記電気錠制御器はドアの開閉および
施解錠の状態を認識するとともに、それを上記メイン制
御器にフィードバックする点に特徴を有する。
【0009】第の発明は、第2または第3の発明を前
とし、一対のメインケーブルを、メイン制御器にルー
プ状に接続するとともに、各電気錠制御器の両側の回路
を開閉するスイッチ回路を備え、メイン制御器は、各電
気錠制御器に対して、上記ループの一方向から施・解錠
信号を送信する一方、上記メインケーブルが短絡したと
きには、電気錠制御器からのアドレス信号により短絡箇
所を検出し、メイン制御器の両方向から、上記短絡箇所
の両側に隣接する電気錠制御器に対し、その電気錠制御
器が制御するスイッチ回路をオフにするコマンドを送信
し、上記短絡箇所の両側の回路を遮断する構成にした点
に特徴を有する。
【0010】第の発明は、第の発明のスイッチ回路
が、メイン制御器からのコマンドによって開閉する一方
のメインケーブル中に設けた接点と、この接点の両脇か
ら電気錠制御器に接続する一対の配線と、各配線に設け
たダイオードとを備え、上記ダイオードが、上記メイン
ケーブルから上記電気制御器方向への電流のみを流す
点に特徴を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示す第1実施例は、メイン
制御器Cに、この発明の一対のメインケーブルである2
本ケーブル5を直接接続し、この2本ケーブル5に各ド
アDの電気錠制御器3を、それぞれ、パラレルに接続し
た電気錠の制御装置である。そして、各電気錠制御器3
の接続の仕方が、従来例と異なるが、各構成要素の機能
は、従来例と同じである。また、従来例と同じ構成要素
には、同じ符号を用いている。なお、上記メイン制御器
Cに接続した2本ケーブル5は、各ドアD内の電気錠制
御器3に、電源電流を供給するケーブルを兼ねている。
【0012】以下に、第1実施例の作用を説明する。上
記メイン制御器Cは、2本ケーブル5を介して、各電気
錠制御器3へ施錠信号または解錠信号を送信する。電気
錠制御器3は、施錠信号や解錠信号が入力されると、電
気錠2の図示しないソレノイドを制御して施解錠する。
このようなソレノイドの制御は、従来例と同様に、上記
6本ケーブル4のうちの2本を介して行われる。また、
電気錠2には、図示しないリミットスイッチを設け、こ
のリミットスイッチからの信号を、施解錠状態を示す信
号として、6本ケーブル4のうち、上記ソレノイド制御
用とは別の2本を介して、電気錠制御器3へ入力する。
【0013】さらに、ドアDには、ドア本体と枠との間
に図示しないマグネットスイッチを設け、このマグネッ
トスイッチによって、ドアの開閉状態を検出することが
できるようにしている。このドアの開閉状態信号も、上
記6本ケーブルのうち、残りの2本を介して、電気錠制
御器3に入力される。上記電気錠制御器3は、上記リミ
ットスイッチやマグネットスイッチから信号が入力され
たら、これらの信号を電気錠およびドアの状態信号とし
て、2本ケーブル5を介して、メイン制御器Cにフィー
ドバックする。
【0014】このように、各電気錠制御器3からのフィ
ードバック信号により、メイン制御器Cは、離れた場所
にある電気錠2の施解錠状態や、ドアDの開閉状態を検
知することができる。また、上記のような制御装置で
は、各ドアDから離れた場所にあるメイン制御器Cに直
接接続されるのは、1対の2本ケーブル5だけである。
メイン制御器Cと各ドアDとの間には、2本のケーブル
5だけを配線すればよいので、その配線工事は、図
示す従来例と比べて、格段に楽である。特に、メイン制
御器CとドアD間の距離が長い場合や、ドアDの数が多
くなればなるほど、その効果は著しい。
【0015】図2に示す第2実施例は、メイン制御器C
に直接接続する2本ケーブル5を、メイン制御器Cのポ
ートAからBまで、ループ状に接続した点が、上記第1
実施例と異なるが、その他は、第1実施例と同様であ
る。この制御装置では、メイン制御器Cから電源電流に
のせて、施解錠信号を各電気錠制御器3へ送信するが、
その送信方向は、図2の矢印a方向である。すなわち、
ポートAから各電気錠制御器3へ、矢印a方向に施解錠
信号が送信される。一方、電気錠制御器3からは、ドア
などの状態信号が矢印b方向に送信され、ポートAを介
してメイン制御器Cへフィードバックされる。
【0016】通常は、上記のように、メイン制御器Cの
ポートAと各電気錠制御器3との間で、信号のやり取り
が行われる。しかし、2本ケーブル5のどこかで、断線
が起こった場合には、ポートBからも、信号が送信され
る。例えば、上記ポートAから矢印a方向に、1番目の
ドアDと2番目のドアDとの間の点Pで、断線した場合
を考える。断線前なら、各ドアDからのフィードバック
信号が、ポートAからメイン制御器Cに入力されていた
のに、断線後は、1番目のドアDからの信号しかフィー
ドバックされない。
【0017】メイン制御器Cは、全てのドアDの電気錠
制御器3からのフィードバック信号が入力されていない
ことにより、2本ケーブル5が断線したことを検出す
る。上記メイン制御器Cは、2本ケーブル5の断線を検
出したら、ポートBを用いた信号の送受信を開始する。
つまり、断線箇所PとポートB間では、メイン制御器C
から各電気錠制御器3へ、施解錠信号が矢印b方向に送
信され、各電気錠制御器3からは、フィードバック信号
が、矢印a方向に送信される。ただし、断線箇所Pとポ
ートA間では、断線するまでと同様に、ポートAから矢
印a方向に施解錠信号が送信され、矢印b方向にフィー
ドバック信号が送信される。
【0018】このように、2本ケーブル5が断線したと
きには、断線箇所Pに向かって、メイン制御器Cが、両
方向から信号送信を行うことができる。そのため、断線
したからといっても、すぐに、電気錠の制御に支障をき
たすようなことはない。また、第2実施例においても、
メイン制御器Cと各ドアDという長距離部分では、2本
ケーブル5の往復だけの配線で良い。したがって、従来
例と比べて配線工事が非常に容易である。
【0019】なお、上記第2実施例では、上記メイン制
御器Cは、全電気錠制御器3からフィードバック信号が
無い場合に、ケーブル5が断線してしまったことだけを
検出して、両ポートA,Bから同じ信号を送信してい
る。つまり、断線検出後は、全ての電気錠制御器3に対
する施解錠信号を、両ポートA,Bから出力している。
ただし、ポートAから送信した信号は、断線箇所Pより
矢印a方向下流の電気錠制御器3には到達しないし、そ
こからのフィードバックは無い。また、ポートBからの
送信信号は、断線箇所Pより矢印b方向下流の電気錠制
御器3には到達しないし、そこからのフィードバックも
無い。
【0020】しかし、メイン制御器Cがフィードバック
信号によって、断線箇所までを特定できるようにするこ
ともできる。各電気錠制御器3の配列と、フィードバッ
ク信号が途絶えた電気錠制御器3がどれかがわかれば、
断線箇所Pがわかるからである。そして、断線箇所Pが
わかれば、各ポートA,Bからは、断線箇所Pまでの間
に接続されている電気錠制御器3に対する信号だけを出
力するようにすればよく、無駄な信号を出力する必要が
なくなる。さらに、メイン制御器Cが断線箇所Pを特定
できれば、断線ケーブルの修理も効率よくできる。
【0021】図3に示す第3実施例は、電気錠制御器3
間を接続するメインケーブル5にスイッチ回路6を設け
た点が上記第1実施例と異なる。また、メイン制御器C
内には、図示しない保護回路を設け、メインケーブル5
がどこかで短絡した場合には、各電気錠制御器3への電
源供給および信号送信を停止するようにしている。各電
気錠制御器3は、電気錠2を直接制御する制御回路3a
を備え、この制御回路3aでオン・オフを制御される接
点S1,S2を接続している。この接点S1,S2は、
コイルX1,X2を励磁することによって、閉じる接点
で、このコイルX1,X2の励磁電流を制御するトラン
ジスタTr1,Tr2を備えている。すなわち、上記接
点S1,S2、コイルX1,X2、トランジスタTr
1,Tr2によって、この発明のスイッチ回路6を構成
している。また、各電気錠制御器3は、正常に動作する
際に、アドレス信号をメイン制御器Cへ送信するように
している。なお、図中符号7は、ヒューズである。
【0022】そして、他の構成は、第1実施例と同様で
ある。このような装置においては、上記接点S1,S2
…が閉じて、初めて、隣り合う電気錠制御器3間が、接
続され、メインケーブル5が連続することになる。した
がって、通常は、全ての接点S1,S2…を閉じ、すな
わち、全てのスイッチ回路6をオンにして、全電気錠2
を制御する。
【0023】次に、この第3実施例の装置において、メ
インケーブル5に短絡が起こった場合を説明する。ここ
では、メインケーブル5において、メイン制御器Cに接
続した側を上流、反対側を下流ということにする。例え
ば、メイン制御器Cから2番目の電気錠制御器3の下流
側の短絡箇所Qで短絡したとすると、メイン制御器C内
の保護回路が動作して、各電気錠制御器3への電源供給
は停止する。この時点で、メイン制御器Cは、短絡した
ことを検知する。
【0024】次に保護回路解除して、電源を供給する際
には、メイン制御器Cに近い電気錠制御器3から順番に
電源を供給し、そのスイッチ回路を閉じるようにする。
具体的には、1番目の電気錠制御器3に電源を供給する
と、この電気制御器3は、アドレス信号をメイン制御器
Cへ送信し、続いてトランジスタTr1に電流が流れる
と、コイルX1が励磁され、接点S1がオンになる。上
記1番目の接点S1が閉じれば、その次の2番目の電気
錠制御器3へ電源が供給され、次に、2番目の接点S2
も閉じる。
【0025】ところが、上記2番目の接点S2が閉じる
と、再び短絡箇所Qで短絡する。そこで、再度、保護回
路が動作する。この時点で、メイン制御器Cは、1番目
と、2番目の電気錠制御器3、すなわち短絡箇所Qより
上流側の電気錠制御器3のみから、アドレス信号が送信
されている。したがって、上記メイン制御器Cは、アド
レス信号を正常に送信してきた電気錠制御器3のうち、
最も下流側に位置する電気錠制御器3の下流にある短絡
箇所Qを検出することができる。
【0026】そこで、次に保護回路を解除する際には、
短絡箇所Qに最も近い電気錠制御器3に対し、接点S2
を開き祖のスイッチ回路6をオフにするコマンドを送信
する。これにより、上記接点S2より下流側には、電源
が供給されない。このように、上記第3実施例では、メ
インケーブル5が短絡した場合には、その短絡箇所Qを
検出するとともに、短絡箇所Qの上流側であって、短絡
箇所Qに最も近い接点S2を開いて、それより下流側部
分を切り離している。と同時に、短絡箇所Qより上流側
の電気錠2は、通常通り制御することができる。
【0027】上記第3実施例では、スイッチ回路6を、
各電気錠制御器3内に設けているが、電気錠制御器3の
外部に設けてもかまわない。スイッチ回路6は、メイン
ケーブル5中に設けて、各電気錠制御器3によって制御
されれば、その接続方法や、スイッチ回路6の構成は上
記第3実施例に限定されない。また、上記アドレス信号
は、ドアの施・解錠状態を報せるフィードバック信号と
同様に、電気錠制御器3の作動中、定期的に送信される
ものであっても良いし、電気錠制御器3の始動時にのみ
送信される信号であっても良い。
【0028】図4に示す第4実施例は、メイン制御器C
に対してメインケーブル5をループ状に接続した点が上
記第3実施例と異なる。また、各電気錠制御器3にスイ
ッチ回路8を接続している。上記スイッチ回路8は、全
て同じ構成をしているので、メイン制御器CのAポート
に一番近い電気錠制御器3に接続されたスイッチ回路8
について、説明する。このスイッチ回路8は、一対のメ
インケーブル5のうち、一方のケーブル5a中に、設け
た接点S1と、この接点S1を開閉させるコイルX1
と、このコイルX1に励磁電流を供給するトランジスタ
Tr1とを備えている点は、第3実施例のスイッチ回路
6と同じである。
【0029】ただし、このスイッチ回路8では、上記接
点S1の両脇の点9a,9bから電気錠制御器3へ向か
う配線中に、電気錠制御器3方向の電流のみを流すダイ
オード10aと10bとを接続している。そして、この
構成は、他のスイッチ回路8も全て同じである。スイッ
チ回路8を上記のように構成したので、メイン制御器C
のAポート側から、電源電流および制御信号が送信され
る場合には、電流は、ダイオード10aを流れて、電気
錠制御器3に供給される。反対に、メイン制御器CのB
ポート側から電流が供給される場合には、電流は反対側
のダイオード10bを流れることになる。
【0030】つまり、Aポートから電流が供給される場
合にも、B方向から電流が供給される場合にも、その供
給方向に対して、電気錠制御器3の下流側に接点S1が
位置するようにしている。すなわち、接点S1の開閉に
関わりなく、この接点S1を制御する電気錠制御器3へ
は電流を供給することができる。そして、この制御装置
では、正常時には、メイン制御器Cからの電源電流や制
御信号の送信方向は、ポートAからの矢印a方向であ
る。一方、各電気錠制御器3からは、ドアなどの状態信
号や、アドレス信号は、矢印b方向に送信され、ポート
Aを介してメイン制御器Cへフィードバックされる。通
常は、上記のように、メイン制御器CのポートAと各電
気錠制御器3との間で、信号のやり取りが行われる。
【0031】しかし、2本ケーブル5のどこかで、短絡
が起こった場合には、以下のように制御される。例え
ば、上記ポートAから矢印a方向に、2番目の電気錠制
御器3と3番目の電気錠制御器3との間の点Qで、メイ
ンケーブルが断線した場合を考える。短絡した時点で、
メイン制御器C内の保護回路が作動して、電源供給が停
止されるとともに、短絡の発生を検知する。次に、上記
保護回路を解除して、上記第3実施例と同様に、ポート
A側から、電気制御器3へ電源電流を供給する。電気錠
制御器3は、電源供給を受けると、アドレス信号を送信
し、次に、スイッチ回路8をオンする。上流側の電気錠
制御器3から順に電源を供給し、その電気錠制御器3に
接続されたスイッチ回路8をオンしてゆくと、上記短絡
箇所Qに電源電流が供給された時点で、再び、保護回路
が作動する。しかし、この時点では、上記第3実施例と
同様に、上記アドレス信号に基づいて、短絡箇所Qを検
出することができる。
【0032】このようにして、短絡箇所Qを検知した
ら、メイン制御器Cは、短絡箇所Qの上流側であって、
そこに最も近いポートA側から2番目のスイッチ回路8
をオフにするコマンドを送信して、スイッチ回路8をオ
フにして状態で、ポートA側から、各電気信号制御器3
へ電源および制御信号を送信する。すなわち、接点S2
が開くので、上記ポートAからの電源電流は、短絡箇所
Qへはとどかないが、電気錠制御器3へは、ダイオード
10aを介して、電流が供給される。一方、メイン制御
器CのBポート側からも、このBポートと上記短絡箇所
Qとの間で、最も短絡箇所Qに近いスイッチ回路8をオ
フにするコマンドを送信する。すなわち、接点S3が開
いて、ポートBからも短絡箇所Qへは電流が供給されな
いが、電気錠制御器3へは、ダイオード10bを介し
て、電流が供給される。
【0033】これにより、短絡箇所Qは、その上下流に
位置するスイッチ回路8の接点S2,S3を開くことに
より,他の回路から分離される。そして、短絡箇所Qよ
り上流側の電気錠2は、ポートA側から送信される制御
信号により制御され、上記スイッチ回路6bより下流側
の電気錠2は、ポートB側から送信される制御信号によ
って制御される。そのため、短絡したからといっても、
すぐに、全ての電気錠2の制御に支障をきたすようなこ
とはなく、短絡箇所が一箇所ならば、全ての電気錠を正
常に制御できる。
【0034】また、メイン制御器Cが短絡箇所を記憶し
ているので、そのデータを基に短絡箇所の修復を簡単に
することができる。さらに、上記短絡箇所Q以外にも、
短絡箇所があった場合には、ポートB側から通電してい
過程で、もう一方の短絡箇所を検出することができ
る。その短絡箇所に最も近いスイッチ回路をオフにする
ことで、短絡の影響を最小限にとどめることができる。
【0035】
【発明の効果】第1の発明によればメイン制御器と、
各電気錠制御器とを接続する2本のケーブルのどこかが
断線したとしても、その断線箇所を境にして、両方向
で、信号の送受信ができる。したがって、ケーブルが断
線したとしても、電気錠の管理に支障をきたすことはな
い。
【0036】第2、第3の発明によれば、2本のメイン
ケーブルのどこが短絡したとしてもその短絡箇所より
下流側を切り離して、短絡箇所より上流側に接続された
電気錠の制御は、通常通り行うことができる。第4、第
の発明によれば、ループ状に接続したメインケーブル
のどこかが短絡しても、そこを境に、両側から電気錠を
制御することができる。したがって、メインケーブルが
短絡しても、その影響を最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の制御装置のブロック図である。
【図2】第2実施例の制御装置のブロック図である。
【図3】第3実施例の制御装置のブロック図である。
【図4】第4実施例の制御装置のブロック図である。
【図5】従来例の制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
2 電気錠 3 電気錠制御器 5 2本ケーブル C メイン制御器 D ドア P 断線箇所 6 スイッチ回路 8 スイッチ回 9a,9b 点 Q 短絡箇所 S1… 接点
フロントページの続き (72)発明者 今泉 俊彦 東京都品川区東五反田1−25−11 株式 会社アート内 (56)参考文献 特開 昭48−86447(JP,A) 特開 昭58−156666(JP,A) 特開 平2−171477(JP,A) 特開 平5−95587(JP,A) 特開 平10−262333(JP,A) 特開 平9−264083(JP,A) 特開 平5−204972(JP,A) 特開 平10−184125(JP,A) 実開 昭60−29869(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 47/00 E05B 65/00 H04Q 9/00 311 E05B 49/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メイン制御器に、一対のメインケーブル
    を接続し、これら一対のメインケーブルに、各ドアに個
    別に設けた電気錠を駆動制御する電気錠制御器をパラレ
    ルに接続するとともに、メイン制御器は、各電気錠制御
    器に対して、施・解錠信号を送信し、上記電気錠制御器
    はドアの開閉および施解錠の状態を認識するとともに、
    それを上記メイン制御器にフィードバックする電気錠制
    御装置であって、 一対のメインケーブルを、メイン制御器にループ状に接
    続し、メイン制御器は、各電気錠制御器に対して、上記
    ループの一方向から施・解錠信号を送信する一方、各電
    気錠制御器からのフィードバック信号に基づいて、メイ
    ンケーブルの断線を認識し、断線時には、上記ループの
    他方からも信号を送信することを特徴とする 電気錠の制
    御装置。
  2. 【請求項2】 メイン制御器に、一対のメインケーブル
    を接続するとともに、これら一対のメインケーブルに、
    各ドアに個別に設けた電気錠を駆動制御する電気錠制御
    器をパラレルに接続した電気錠の制御装置であって、 電気錠制御器は、メインケーブルを介して接続された各
    電気錠制御器間の回路を開閉するスイッチ回路と、正常
    動作時に自身のアドレス信号をメイン制御器に送信する
    機能とを備え、メイン制御器は、メインケーブルが短絡
    した際に、各電気錠制御器への電源供給を停止する保護
    回路と、各電気錠制御器のスイッチ回路をオン・オフす
    るコマンドを送信する機能とを備え、メインケーブルが
    短絡した際には、メイン制御器が、上記保護回路を動作
    させるとともにこの保護回路を解除したときには、メイ
    ン制御器に近い電気錠制御器から順番にその制御器のス
    イッチ回路をオンにするコマンドを送信し、再度、保護
    回路が動作するまでに各電気錠制御器から送信されたア
    ドレス信号によって短絡箇所を検出し、その後、保護回
    路を解除するとともに、上記短絡箇所と、メイン制御器
    からの信号送信方向上流側の電気錠制御器との間のスイ
    ッチ回路をオフにするコマンドを送信することを特徴と
    する 電気錠制御装置。
  3. 【請求項3】 メイン制御器は、各電気錠制御器に対し
    て、施・解錠信号を送信し、上記電気錠制御器はドアの
    開閉および施解錠の状態を認識するとともに 、それを上
    記メイン制御器にフィードバックすることを特徴とする
    請求項2に記載の電気錠の制御装置。
  4. 【請求項4】 一対のメインケーブルを、メイン制御器
    にループ状に接続するとともに、各電気錠制御器の両側
    の回路を開閉するスイッチ回路を備え、メイン制御器
    は、各電気錠制御器に対して、上記ループの一方向から
    施・解錠信号を送信する一方、上記メインケーブルが短
    絡したときには、電気錠制御器からのアドレス信号によ
    り短絡箇所を検出し、メイン制御器の両方向から、上記
    短絡箇所の両側に隣接する電気錠制御器に対し、その電
    気錠制御器が制御するスイッチ回路をオフにするコマン
    ドを送信し、上記短絡箇所の両側の回路を遮断する構成
    にしたことを特徴とする請求項2または3に記載の電気
    錠の制御装置。
  5. 【請求項5】 スイッチ回路が、メイン制御器からのコ
    マンドによって開閉する一方のメインケーブル中に設け
    た接点と、この接点の両脇から電気錠制御器に接続する
    一対の配線と、各配線に設けたダイオードとを備え、上
    記ダイオードが、上記メインケーブルから上記電気錠制
    御器方向への電流のみを流すことを特徴とする請求項4
    に記載の電気錠の制御装置。
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