JP3375627B2 - 無味オオバコドリンクミックス組成物 - Google Patents
無味オオバコドリンクミックス組成物Info
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- A23L2/00—Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
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Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
本発明は約60メッシュ篩より大きな粒度を有するオオ
バコ殻（husk）約10％以下を含む小さな粒度のオオバコ
殻、食用酸約2.0％以下及び糖から本質的になる無味オ
オバコ殻含有ドリンクミックス組成物に関し、しかもそ
の組成物は液体とミックスされてオオバコ殻の懸濁液を
形成しうる形態をしている。このような組成物はオオバ
コ含有ドリンクミックス組成物による実質的フレーバー
インパクトなしにオオバコ殻を懸濁させるために様々な
液体、例えばミルク及びフルーツジュースを消費者に選
択させる上で有用である。低レベルの食用酸の添加は、
用いられるレベルがドリンク組成物中におけるそれらの
存在の知覚がほとんど又は全くないようなレベルであ
り、しかもこの低レベルが利用される小さな粘度のオオ
バコ殻のゲル化速度を遅くする上で十分かつ必要である
ために味覚面から許容される。
バコ殻（husk）約10％以下を含む小さな粒度のオオバコ
殻、食用酸約2.0％以下及び糖から本質的になる無味オ
オバコ殻含有ドリンクミックス組成物に関し、しかもそ
の組成物は液体とミックスされてオオバコ殻の懸濁液を
形成しうる形態をしている。このような組成物はオオバ
コ含有ドリンクミックス組成物による実質的フレーバー
インパクトなしにオオバコ殻を懸濁させるために様々な
液体、例えばミルク及びフルーツジュースを消費者に選
択させる上で有用である。低レベルの食用酸の添加は、
用いられるレベルがドリンク組成物中におけるそれらの
存在の知覚がほとんど又は全くないようなレベルであ
り、しかもこの低レベルが利用される小さな粘度のオオ
バコ殻のゲル化速度を遅くする上で十分かつ必要である
ために味覚面から許容される。
オオバコ種子殻を含有した製品は知られている〔例え
ばプロクター＆ギャンブル社（The Procter ＆ Gamble
Company）販売のメタムシル（Metamucil ）〕。このよ
うな製品は腸機能及び便通を正常化させる効果のために
有用である。加えて、最近の研究ではヒト血清コレステ
ロールレベルを減少させかつ糖尿病患者で血液グルコー
スレベルをコントロールする上でオオバコ種子殻繊維の
有効性を立証した。
ばプロクター＆ギャンブル社（The Procter ＆ Gamble
Company）販売のメタムシル（Metamucil ）〕。このよ
うな製品は腸機能及び便通を正常化させる効果のために
有用である。加えて、最近の研究ではヒト血清コレステ
ロールレベルを減少させかつ糖尿病患者で血液グルコー
スレベルをコントロールする上でオオバコ種子殻繊維の
有効性を立証した。
近年になり、オオバコ含有組成物の美的側面を更に改
善する多くの開発作業が始まった。１つの重要な進展は
オオバコ殻の粒度が実質上減少できて、しかもなおオオ
バコ殻の効力を維持しているという発見であった。更
に、このように小さなサイズのオオバコ殻を含有したド
リンクミックス組成物の美的側面は以前に用いられたも
っと大きなサイズのオオバコ殻に伴う砂状質感を解消し
て、オオバコ殻の懸濁性を劇的に増加させることにより
改善される。このように改善された組成物は例えば参考
のためその全体でここに組み込まれるプロクター＆ギャ
ンブル社により1990年４月11日付で公開された欧州特許
出願公開第362,926号明細書で記載されている。
善する多くの開発作業が始まった。１つの重要な進展は
オオバコ殻の粒度が実質上減少できて、しかもなおオオ
バコ殻の効力を維持しているという発見であった。更
に、このように小さなサイズのオオバコ殻を含有したド
リンクミックス組成物の美的側面は以前に用いられたも
っと大きなサイズのオオバコ殻に伴う砂状質感を解消し
て、オオバコ殻の懸濁性を劇的に増加させることにより
改善される。このように改善された組成物は例えば参考
のためその全体でここに組み込まれるプロクター＆ギャ
ンブル社により1990年４月11日付で公開された欧州特許
出願公開第362,926号明細書で記載されている。
更に、無糖であるか又は低レベルの糖を有するだけで
あるドリンクミックス組成物における使用上食用酸でオ
オバコ殻をコートすることにより、このような組成物の
ミックス性はかなり改善されることが示された。この技
術は例えば参考のためその全体でここに組み込まれるプ
ロクター＆ギャンブル社により1991年２月13日付で公開
された欧州特許出願公開第412,604号明細書で記載され
ている。
あるドリンクミックス組成物における使用上食用酸でオ
オバコ殻をコートすることにより、このような組成物の
ミックス性はかなり改善されることが示された。この技
術は例えば参考のためその全体でここに組み込まれるプ
ロクター＆ギャンブル社により1991年２月13日付で公開
された欧州特許出願公開第412,604号明細書で記載され
ている。
小さな粒度のオオバコ殻の無味ドリンクミックスバー
ジョンを生産する試みから、容易にミックス及び懸濁し
うる組成物は製造できるけれども、このような組成物の
ゲル化速度は酸性フレーバー化剤が含有されないときに
許容しえないほど速いことがわかった。そのゲル化速度
はドリンク組成物の速やかな消費を強要し、さもなけれ
ば非常に粘稠な組成物が消費されねばならなかった。し
かしながら、ゲル化速度はドリンクミックス組成物で容
易に知覚されるレベルよりも低いほんの低レベルで食用
酸（通常約2.0％以下である）を用いることで許容しう
る速度まで遅くさせうることが発見された。このような
組成物で利用される糖のレベルは組成物の良好なミック
ス性を保つ上で十分に高いレベルでなければならない。
ジョンを生産する試みから、容易にミックス及び懸濁し
うる組成物は製造できるけれども、このような組成物の
ゲル化速度は酸性フレーバー化剤が含有されないときに
許容しえないほど速いことがわかった。そのゲル化速度
はドリンク組成物の速やかな消費を強要し、さもなけれ
ば非常に粘稠な組成物が消費されねばならなかった。し
かしながら、ゲル化速度はドリンクミックス組成物で容
易に知覚されるレベルよりも低いほんの低レベルで食用
酸（通常約2.0％以下である）を用いることで許容しう
る速度まで遅くさせうることが発見された。このような
組成物で利用される糖のレベルは組成物の良好なミック
ス性を保つ上で十分に高いレベルでなければならない。
ある食用酸を高レベルで含有した糖添加オオバコ含有
製品は公知であり、例えば参考のためその全体でここに
組み込まれる1936年11月10日付で発行されたNearらの米
国特許第2,060,336号明細書で記載されている。面白い
ことに、この特許では“望ましい酸味の付加にとり満足
できるクエン酸、酒石酸、リンゴ酸又はいずれか他の類
似酸のような酸の必要量”を加えることが望ましいと記
載している（第３頁、第１欄、69〜72行目）。これはオ
オバコのゲル化性質を高める上で必要と言われている：
“ゲル又は分散液が後になって形成される粉末製品が生
産される場合には、製品は最良の結果を得る上で性質上
やや酸性であることが望ましい。約２より低いpHの存在
を避ける注意が払われねばならず、それはそれ以上の酸
性条件だとゼリー化性質をある程度壊すように作用する
からである”（第３頁、第１欄、38〜45行目）。このよ
うな開示は、本発明による糖添加無味ドリンクミックス
組成物で実質的な味覚インパクトを避けているここで用
いられているような低いレベルが、小さな粒度のオオバ
コのゲル化速度を減少させる、ということを全く一層と
意外なものにしている。
製品は公知であり、例えば参考のためその全体でここに
組み込まれる1936年11月10日付で発行されたNearらの米
国特許第2,060,336号明細書で記載されている。面白い
ことに、この特許では“望ましい酸味の付加にとり満足
できるクエン酸、酒石酸、リンゴ酸又はいずれか他の類
似酸のような酸の必要量”を加えることが望ましいと記
載している（第３頁、第１欄、69〜72行目）。これはオ
オバコのゲル化性質を高める上で必要と言われている：
“ゲル又は分散液が後になって形成される粉末製品が生
産される場合には、製品は最良の結果を得る上で性質上
やや酸性であることが望ましい。約２より低いpHの存在
を避ける注意が払われねばならず、それはそれ以上の酸
性条件だとゼリー化性質をある程度壊すように作用する
からである”（第３頁、第１欄、38〜45行目）。このよ
うな開示は、本発明による糖添加無味ドリンクミックス
組成物で実質的な味覚インパクトを避けているここで用
いられているような低いレベルが、小さな粒度のオオバ
コのゲル化速度を減少させる、ということを全く一層と
意外なものにしている。
したがって、本発明の目的は実質的なフレーバーイン
パクトを示さない低レベルの食用酸、糖及び小さな粒度
のオオバコから本質的になる無味オオバコ含有ドリンク
ミックス組成物を提供することである。もう１つの目的
はミルク及びフルーツジュースを含めた様々な液体中で
許容しうるミックス性、分散性及び懸濁性だけではなく
液体懸濁物の粘度が液体懸濁物の消費にとり必要な通常
の時間にわたり許容しうるような低いゲル化性質も有す
るこのような組成物を提供することである。
パクトを示さない低レベルの食用酸、糖及び小さな粒度
のオオバコから本質的になる無味オオバコ含有ドリンク
ミックス組成物を提供することである。もう１つの目的
はミルク及びフルーツジュースを含めた様々な液体中で
許容しうるミックス性、分散性及び懸濁性だけではなく
液体懸濁物の粘度が液体懸濁物の消費にとり必要な通常
の時間にわたり許容しうるような低いゲル化性質も有す
るこのような組成物を提供することである。
本発明のこれら及び他の目的は以下の詳細な記載から
容易に明らかになるであろう。
容易に明らかになるであろう。
ここで用いられるすべてのパーセンテージ及び比率は
他で指摘されないかぎり重量による。ここで用いられる
篩メッシュサイズは他で指摘されないかぎりU.S.標準に
基づく。
他で指摘されないかぎり重量による。ここで用いられる
篩メッシュサイズは他で指摘されないかぎりU.S.標準に
基づく。
発明の要旨
本発明は：
（ａ）約60メッシュ篩より大きな粘度を有するオオバコ
殻約10％以下を含む小さな粒度のオオバコ殻約10〜約95
％； （ｂ）食用酸約0.1〜約2.0％；及び （ｃ）糖約５〜約90％； から本質的になる無味オオバコ含有ドリンクミックス組
成物に関し、しかもその組成物はオオバコ殻の懸濁液を
形成するために液体とミックスしうる形態をしている。
殻約10％以下を含む小さな粒度のオオバコ殻約10〜約95
％； （ｂ）食用酸約0.1〜約2.0％；及び （ｃ）糖約５〜約90％； から本質的になる無味オオバコ含有ドリンクミックス組
成物に関し、しかもその組成物はオオバコ殻の懸濁液を
形成するために液体とミックスしうる形態をしている。
発明の具体的な説明
前記されたように、低レベルの食用酸はそれらの存在
が液体中に分散しているときに消費者の味覚により容易
にわかるレベルより低いのであるが、液体ドリンク組成
物で小さな粒度のオオバコ殻を用いたときに伴う速いゲ
ル化速度を減少させる上で必要でありかつそれが可能で
あることが発見された。このような組成物で観察される
フレーバーインパクトの欠如はオオバコドリンクミック
ス組成物の無味バージョンが製造されているときに望ま
しい。このような組成物は個々の消費者により味付けさ
れるミルク、フルーツドリンク又は他のドリンクのよう
な水以外の液体中にオオバコ殻を懸濁させたいと希望す
る消費者にとり特に有用である。
が液体中に分散しているときに消費者の味覚により容易
にわかるレベルより低いのであるが、液体ドリンク組成
物で小さな粒度のオオバコ殻を用いたときに伴う速いゲ
ル化速度を減少させる上で必要でありかつそれが可能で
あることが発見された。このような組成物で観察される
フレーバーインパクトの欠如はオオバコドリンクミック
ス組成物の無味バージョンが製造されているときに望ま
しい。このような組成物は個々の消費者により味付けさ
れるミルク、フルーツドリンク又は他のドリンクのよう
な水以外の液体中にオオバコ殻を懸濁させたいと希望す
る消費者にとり特に有用である。
本発明による組成物の成分及び代表的な量は以下で詳
細に記載されている。
細に記載されている。
オオバコ殻：
本発明で用いられるオオバコ殻はプランタゴ（Planta
go）属植物のオオバコ種子に由来する。プランタゴ・ラ
ンセオレート（Plantago lanceolate）、P.ルゲリイ
（P.rugelii）及びP.マジョル（P.major）のような様々
な種が知られている。市販オオバコ殻としてはフランス
産〔ブラック；プランタゴ・インディカ（Plantago ind
ica）〕、スペイン産〔P.シリウム（P.psyllium）〕及
びインド産〔ブロンド;P.オバタ（P.ovata）〕がある。
インド産（ブロンド）オオバコ殻がここでは使用上好ま
しい。少くとも約85％の純度、更に好ましくは少くとも
約90％の純度、最も好ましくは少くとも約95％の純度で
あるオオバコ殻も好ましい。
go）属植物のオオバコ種子に由来する。プランタゴ・ラ
ンセオレート（Plantago lanceolate）、P.ルゲリイ
（P.rugelii）及びP.マジョル（P.major）のような様々
な種が知られている。市販オオバコ殻としてはフランス
産〔ブラック；プランタゴ・インディカ（Plantago ind
ica）〕、スペイン産〔P.シリウム（P.psyllium）〕及
びインド産〔ブロンド;P.オバタ（P.ovata）〕がある。
インド産（ブロンド）オオバコ殻がここでは使用上好ま
しい。少くとも約85％の純度、更に好ましくは少くとも
約90％の純度、最も好ましくは少くとも約95％の純度で
あるオオバコ殻も好ましい。
オオバコ殻はオオバコ種子の種皮から得られる。例え
ばわずかな機械的圧力により種子の残部から種皮を取出
してしかる後種皮のみを用いることが典型的である。種
皮は当業界で公知の方法により取出されて消毒されるこ
とが好ましい。実質上完全な細胞構造を有する消毒され
たオオバコ種子殻が好ましく、消毒はエチレンオキシド
消毒及び過熱スチーム消毒（1990年３月27日付で発行さ
れたLelandらの米国特許第4,911,889号明細書で開示さ
れている；その開示は参考のためそれら全体でここに組
み込まれる）のような方法により実施されてきた。
ばわずかな機械的圧力により種子の残部から種皮を取出
してしかる後種皮のみを用いることが典型的である。種
皮は当業界で公知の方法により取出されて消毒されるこ
とが好ましい。実質上完全な細胞構造を有する消毒され
たオオバコ種子殻が好ましく、消毒はエチレンオキシド
消毒及び過熱スチーム消毒（1990年３月27日付で発行さ
れたLelandらの米国特許第4,911,889号明細書で開示さ
れている；その開示は参考のためそれら全体でここに組
み込まれる）のような方法により実施されてきた。
本発明の組成物で利用されるオオバコ殻は、約10％以
下が約60メッシュより大きいもの、更に好ましくは約15
％以下が約80メッシュより大きいものであるように分布
したオオバコ殻粒度である小さな粒度を有している。更
に好ましい粒度は下記のとおりである：約15％以下が約
80メッシュより大きいもの、少くとも約40％が約80〜約
200メッシュの範囲内のものであり、約50％以下が約200
メッシュより小さいもの。約10％以下が約80メッシュよ
り大きいもの、少くとも約50％が約80〜約200メッシュ
の範囲内のものであり、約50％以下が約200メッシュよ
り小さいものであるような粒度分布が更に好ましい。
下が約60メッシュより大きいもの、更に好ましくは約15
％以下が約80メッシュより大きいものであるように分布
したオオバコ殻粒度である小さな粒度を有している。更
に好ましい粒度は下記のとおりである：約15％以下が約
80メッシュより大きいもの、少くとも約40％が約80〜約
200メッシュの範囲内のものであり、約50％以下が約200
メッシュより小さいもの。約10％以下が約80メッシュよ
り大きいもの、少くとも約50％が約80〜約200メッシュ
の範囲内のものであり、約50％以下が約200メッシュよ
り小さいものであるような粒度分布が更に好ましい。
オオバコ殻は更に約60メッシュより大きな粒度が約５
％以下であることも好ましく、最も好ましくは本質的に
約60メッシュより大きな粒度がない。約５％以下が約80
メッシュより大きいものであることも好ましく、最も好
ましくは本質的に約80メッシュより大きな粒度がなく、
約25％以下が100メッシュより大きいものである。粒度
及び粒度分布は例えばアルパイン・ラボラトリー・エア
・ジェット・シーブ（Alpine Laboratory Air Jet Siev
e）、タイプ200LS〔マサチューセッツ州，ナティックの
アルパイン・アメリカン社（Alpine American Corp.）
販売〕を用いて篩分けすることで当業者により容易に調
べられる。
％以下であることも好ましく、最も好ましくは本質的に
約60メッシュより大きな粒度がない。約５％以下が約80
メッシュより大きいものであることも好ましく、最も好
ましくは本質的に約80メッシュより大きな粒度がなく、
約25％以下が100メッシュより大きいものである。粒度
及び粒度分布は例えばアルパイン・ラボラトリー・エア
・ジェット・シーブ（Alpine Laboratory Air Jet Siev
e）、タイプ200LS〔マサチューセッツ州，ナティックの
アルパイン・アメリカン社（Alpine American Corp.）
販売〕を用いて篩分けすることで当業者により容易に調
べられる。
無味ドリンクミックス組成物はこの小さな粒度のオオ
バコ殻を好ましくは約10〜約95％、更に好ましくは約20
〜約75％、最も好ましくは約25〜約60％で含有する。
バコ殻を好ましくは約10〜約95％、更に好ましくは約20
〜約75％、最も好ましくは約25〜約60％で含有する。
食用酸：
ここで用いられる“食用酸”という用語は約５以下、
好ましくは約２〜約５の範囲内のpKaを有してヒトによ
る摂取上安全であるあらゆる水溶性酸物質を意味する。
食用酸の例としては限定されず、クエン酸、アスコルビ
ン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、リン酸、リン酸一
カリウム及びそれらの混合物がある。リン酸及びクエン
酸が好ましく、クエン酸が最も好ましい。
好ましくは約２〜約５の範囲内のpKaを有してヒトによ
る摂取上安全であるあらゆる水溶性酸物質を意味する。
食用酸の例としては限定されず、クエン酸、アスコルビ
ン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、リン酸、リン酸一
カリウム及びそれらの混合物がある。リン酸及びクエン
酸が好ましく、クエン酸が最も好ましい。
本発明の組成物は約0.1〜約2.0％、好ましくは約0.5
〜約1.5％、更に好ましくは約0.5〜約1.0％で本質的に
食用酸を含む。本発明の目的にとり、必ずではないが一
部又は全部の食用酸はオオバコ殻にコートされることが
好ましいことに留意されるべきである。
〜約1.5％、更に好ましくは約0.5〜約1.0％で本質的に
食用酸を含む。本発明の目的にとり、必ずではないが一
部又は全部の食用酸はオオバコ殻にコートされることが
好ましいことに留意されるべきである。
糖：
加えて、本発明によるオオバコ殻含有組成物は小さな
粒度のオオバコ殻を液体中に容易にミックスさせうるレ
ベル、好ましくはドリンクミックス組成物の重量で約５
〜約90％、更に好ましくは約25〜約80％、最も好ましく
は約40〜約75％の範囲内で本質的に糖を含む。オオバコ
殻を、一部又は全部の糖でコート又は凝集させること
は、特に糖のレベルがより低くてオオバコ殻がより高い
レベルで利用されることが望まれるならば、更に好まし
い。
粒度のオオバコ殻を液体中に容易にミックスさせうるレ
ベル、好ましくはドリンクミックス組成物の重量で約５
〜約90％、更に好ましくは約25〜約80％、最も好ましく
は約40〜約75％の範囲内で本質的に糖を含む。オオバコ
殻を、一部又は全部の糖でコート又は凝集させること
は、特に糖のレベルがより低くてオオバコ殻がより高い
レベルで利用されることが望まれるならば、更に好まし
い。
ここで用いられる“糖”という用語は、このような物
質がオオバコ殻にコートされようと又は組成物中に存在
しようといずれにせよ単糖類及び二糖類を意味する。単
糖類は一般にヘキソース又はペントースであって甘味を
有するアルデヒドアルコール類又はケトンアルコール類
である炭水化物である。それらは水に易溶性であり、結
晶固体物を形成する。単糖類の例はデキストロース、マ
ンノース及びフルクトースである。二糖類は加水分解で
２つの単糖を生じる炭水化物である。二糖類の例はラク
トース、スクロース及びマルトースである。
質がオオバコ殻にコートされようと又は組成物中に存在
しようといずれにせよ単糖類及び二糖類を意味する。単
糖類は一般にヘキソース又はペントースであって甘味を
有するアルデヒドアルコール類又はケトンアルコール類
である炭水化物である。それらは水に易溶性であり、結
晶固体物を形成する。単糖類の例はデキストロース、マ
ンノース及びフルクトースである。二糖類は加水分解で
２つの単糖を生じる炭水化物である。二糖類の例はラク
トース、スクロース及びマルトースである。
製造方法：
前記のように、本発明の好ましい組成物は、食用酸及
び／又は糖の一部又は全部がオオバコ殻にコートされた
組成物であって、しかも好ましくは、オオバコ殻が凝集
されているような組成物である。オオバコ殻の好ましい
単一層コーティングは、好ましくは様々なピッチでブレ
ードが取り付けられた円筒壁及び回転シャフトにより形
成される高度乱流輪状ゾーンからドライブレンドオオバ
コ含有物質を落とすことにより作動する装置（ここでは
１回通過流動粉末湿潤装置と称される）を利用して行
う。食用酸含有溶液はドライオオバコ含有ブレンドと接
触させるためにこのゾーン中にスプレーされる。得られ
たコート、好ましくは凝集オオバコ殻は流動層ドライヤ
ーに落とされ、そこで添加溶媒が除去される。この装置
の例は６平方フィート（約0.56m2）層振動流動層ドライ
ヤー〔ニュージャージー州，ワシントンのウィット社
（Witte Corporation,Inc.）販売〕を備えたベペックス
・ターボフレックス（Bepex Turboflex）モデルNo.TFX
−４（ミネソタ州，ミネアポリスのベペックス社販売）
である。
び／又は糖の一部又は全部がオオバコ殻にコートされた
組成物であって、しかも好ましくは、オオバコ殻が凝集
されているような組成物である。オオバコ殻の好ましい
単一層コーティングは、好ましくは様々なピッチでブレ
ードが取り付けられた円筒壁及び回転シャフトにより形
成される高度乱流輪状ゾーンからドライブレンドオオバ
コ含有物質を落とすことにより作動する装置（ここでは
１回通過流動粉末湿潤装置と称される）を利用して行
う。食用酸含有溶液はドライオオバコ含有ブレンドと接
触させるためにこのゾーン中にスプレーされる。得られ
たコート、好ましくは凝集オオバコ殻は流動層ドライヤ
ーに落とされ、そこで添加溶媒が除去される。この装置
の例は６平方フィート（約0.56m2）層振動流動層ドライ
ヤー〔ニュージャージー州，ワシントンのウィット社
（Witte Corporation,Inc.）販売〕を備えたベペックス
・ターボフレックス（Bepex Turboflex）モデルNo.TFX
−４（ミネソタ州，ミネアポリスのベペックス社販売）
である。
オオバコ含有ブレンドは好ましくは約10〜約95％のオ
オバコと約５〜約90％の糖も含む。着色剤及び／又は薬
剤はこのブレンド中に存在してよい他の物質の例であ
る。前記したように、オオバコ含有ブレンドは乾燥して
いることが好ましいが、適切な溶媒（例えば、アルコー
ル類及び／又は水）を利用することは可能である。但
し、特に水が利用されるときは、次の乾燥工程でオオバ
コを実質的に水和及び膨脹させないように注意を要す
る。その理由は、このようになるとオオバコ殻が水又は
他の液体と相互作用しうる速度に悪影響を与えると予想
されるからである。
オバコと約５〜約90％の糖も含む。着色剤及び／又は薬
剤はこのブレンド中に存在してよい他の物質の例であ
る。前記したように、オオバコ含有ブレンドは乾燥して
いることが好ましいが、適切な溶媒（例えば、アルコー
ル類及び／又は水）を利用することは可能である。但
し、特に水が利用されるときは、次の乾燥工程でオオバ
コを実質的に水和及び膨脹させないように注意を要す
る。その理由は、このようになるとオオバコ殻が水又は
他の液体と相互作用しうる速度に悪影響を与えると予想
されるからである。
オオバコ含有ブレンド上にスプレーされる１種以上の
食用酸を含んだ溶液混合物は、食用酸がオオバコ殻にコ
ートされる上で適切な液体（例えば、アルコール及び／
又は水）を選択することにより調製される。しかしなが
ら、水が利用されることが好ましい。ドライオオバコ含
有ブレンド上に溶液混合物をスプレーすることも好まし
い。好ましくは、スプレー技術が用いられる場合、溶液
混合物は約0.5〜約80％（好ましくは約５〜約50％）の
食用酸を含む水溶液である。本プロセスのコーティング
及び乾燥ステップを繰返し、それにより薄い数層の食用
酸を含んだコーティングをオオバコ殻上に形成すること
も場合により可能である。加えて、着色剤、薬剤及びそ
れらの混合物のような他の任意物質も溶液混合物中に存
在してよい。
食用酸を含んだ溶液混合物は、食用酸がオオバコ殻にコ
ートされる上で適切な液体（例えば、アルコール及び／
又は水）を選択することにより調製される。しかしなが
ら、水が利用されることが好ましい。ドライオオバコ含
有ブレンド上に溶液混合物をスプレーすることも好まし
い。好ましくは、スプレー技術が用いられる場合、溶液
混合物は約0.5〜約80％（好ましくは約５〜約50％）の
食用酸を含む水溶液である。本プロセスのコーティング
及び乾燥ステップを繰返し、それにより薄い数層の食用
酸を含んだコーティングをオオバコ殻上に形成すること
も場合により可能である。加えて、着色剤、薬剤及びそ
れらの混合物のような他の任意物質も溶液混合物中に存
在してよい。
本発明による組成物を製造するための他の方法は、諸
成分のドライブレンド及びオオバコ殻の多層コーティン
グのための他の手段を包含する。後者は例えばフルード
エアー社（Fluid Air,Inc.）モデル0300グラニュレータ
ー−ドライヤーのような流動層凝集装置を用いて行え
る。
成分のドライブレンド及びオオバコ殻の多層コーティン
グのための他の手段を包含する。後者は例えばフルード
エアー社（Fluid Air,Inc.）モデル0300グラニュレータ
ー−ドライヤーのような流動層凝集装置を用いて行え
る。
コーティングプロセス後に集められた製品がそれを液
体にミックスすることですぐに摂取しうるように本発明
による凝集オオバコ殻を製造することが望ましいが、残
量の糖又は食用酸、着色剤及び／又は薬剤のような物質
を凝集オオバコ殻に加えて本発明による無味オオバコ含
有ドリンクミックス製品を得ることも可能である。
体にミックスすることですぐに摂取しうるように本発明
による凝集オオバコ殻を製造することが望ましいが、残
量の糖又は食用酸、着色剤及び／又は薬剤のような物質
を凝集オオバコ殻に加えて本発明による無味オオバコ含
有ドリンクミックス製品を得ることも可能である。
下記例は本発明の範囲内に属する態様について更に記
載及び証明している。この例は単に説明目的で示されて
おり、本発明の制限として解釈されるべきではなく、そ
の多数のバリエーションがその精神及び範囲から逸脱す
ることなく可能である。
載及び証明している。この例は単に説明目的で示されて
おり、本発明の制限として解釈されるべきではなく、そ
の多数のバリエーションがその精神及び範囲から逸脱す
ることなく可能である。
例
オオバコ46.4％／スクロース53.6％のドライブレンド
をベペックスモデルNo.TFX−４凝集機に充填する。ドラ
イブレンドが凝集機に充填されたら、11.7％クエン酸水
溶液を粉末上にスプレーして凝集物を形成させる。次い
で凝集物をシュギ（Schugi）流動層ドライヤー〔５平方
フィート（約0.46m2モデル〕中で乾燥し、しかる後スウ
ェコ（Sweco）振動篩分け機〔ビブロ−エナジー（Vibro
−Energy）セパレーターLS308866;サイズ38TBC〕で篩分
けして、無味オオバコ含有ドリンクミックス組成物を得
る。最終製品処方はオオバコ46％、スクロース53.1％及
びクエン酸0.9％である。この組成物は水中で容易にミ
ックスできて低粘度を有するオオバコ懸濁液を提供し、
しかも許容されない目立つフレーバーインパクトなしに
ヒト消費用に様々な液体とミックスできる。１さじのこ
のドリンクミックス組成物（オオバコ約3.4gを含有した
約7.4g）を８オンス（約230g）のミルクとミックスする
ことにより調製されたドリンクの消費は治療の必要な患
者に有効な緩下効果を示す。
をベペックスモデルNo.TFX−４凝集機に充填する。ドラ
イブレンドが凝集機に充填されたら、11.7％クエン酸水
溶液を粉末上にスプレーして凝集物を形成させる。次い
で凝集物をシュギ（Schugi）流動層ドライヤー〔５平方
フィート（約0.46m2モデル〕中で乾燥し、しかる後スウ
ェコ（Sweco）振動篩分け機〔ビブロ−エナジー（Vibro
−Energy）セパレーターLS308866;サイズ38TBC〕で篩分
けして、無味オオバコ含有ドリンクミックス組成物を得
る。最終製品処方はオオバコ46％、スクロース53.1％及
びクエン酸0.9％である。この組成物は水中で容易にミ
ックスできて低粘度を有するオオバコ懸濁液を提供し、
しかも許容されない目立つフレーバーインパクトなしに
ヒト消費用に様々な液体とミックスできる。１さじのこ
のドリンクミックス組成物（オオバコ約3.4gを含有した
約7.4g）を８オンス（約230g）のミルクとミックスする
ことにより調製されたドリンクの消費は治療の必要な患
者に有効な緩下効果を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 バーバラ，メルビン アンソニー
アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナ
チ、ストーンハースト、レイン、424
(72)発明者 バーンズ，ラリー アール
アメリカ合衆国オハイオ州、ゴセン、ス
テート、ルート、132、2137
(72)発明者 マルチニ，エイミー マイケル
アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナ
チ、サウスリッジ、レイン、1538
(56)参考文献 特開 平３−141226（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−200167（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A23L 2/00
ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)
ＷＰＩ（ＤＩＡＬＯＧ)
Claims (4)
- 【請求項１】低減化されたゲル化速度を有する無味オオ
バコ含有ドリンクミックス組成物の製造方法であって、
該方法が、60メッシュ（250ミクロン）より大きな粒子1
0％以下を含む小さな粒度のオオバコ殻、及び、該小さ
な粒度のオオバコ殻のゲル化速度を遅くするのに充分な
レベルであるがフレーバー成分となるレベルよりも低い
レベルの食用酸を含有するように上記ドリンクミックス
組成物を製造することから成る、上記方法。 - 【請求項２】食用酸が、クエン酸、アスコルビン酸、リ
ンゴ酸、コハク酸、酒石酸、リン酸、リン酸一カリウム
及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項
１に記載の方法。 - 【請求項３】食用酸が、0.1〜1.0％のレベルで存在する
クエン酸である、請求項２に記載の方法。 - 【請求項４】前記製造方法が、更に、オオバコ殻をコー
ティングするか、或いは凝集することを含み、その際、
更に、クエン酸が0.1〜0.5％のレベルで存在する、請求
項３に記載の方法。
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| US07/779,683 US5234687A (en) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | Method of making an unflavored psyllium drink mix |
| PCT/US1992/008889 WO1993007767A1 (en) | 1991-10-21 | 1992-10-19 | Unflavored psyllium drink mix compositions |
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| JPH07500249A JPH07500249A (ja) | 1995-01-12 |
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Family
ID=25117191
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|---|---|---|---|
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| EP (1) | EP0609343B1 (ja) |
| JP (1) | JP3375627B2 (ja) |
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| AU (1) | AU670545B2 (ja) |
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| DE (1) | DE69219611T2 (ja) |
| ES (1) | ES2101875T3 (ja) |
| FI (1) | FI941840A (ja) |
| MX (1) | MX9206024A (ja) |
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| US4548806A (en) * | 1982-07-23 | 1985-10-22 | G. D. Searle & Co. | Psyllium hydrophilic mucilloid composition |
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| US4619831A (en) * | 1984-06-04 | 1986-10-28 | Warner-Lambert Company | Dietary fiber composition and process of manufacture |
| US4747881A (en) * | 1985-02-05 | 1988-05-31 | Warner-Lambert Company | Ingestible aggregate and delivery system prepared therefrom |
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- 1991-10-21 US US07/779,683 patent/US5234687A/en not_active Expired - Lifetime
-
1992
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- 1992-10-19 EP EP92922324A patent/EP0609343B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-10-19 JP JP50784993A patent/JP3375627B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-10-19 WO PCT/US1992/008889 patent/WO1993007767A1/en active IP Right Grant
- 1992-10-19 AT AT92922324T patent/ATE152585T1/de not_active IP Right Cessation
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