JP3375316B2 - 戸の改造部材セット - Google Patents

戸の改造部材セット

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JP3375316B2
JP3375316B2 JP2000030888A JP2000030888A JP3375316B2 JP 3375316 B2 JP3375316 B2 JP 3375316B2 JP 2000030888 A JP2000030888 A JP 2000030888A JP 2000030888 A JP2000030888 A JP 2000030888A JP 3375316 B2 JP3375316 B2 JP 3375316B2
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智裕 杉本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイング式開き戸
機構を引戸機構にリフォームするための戸の改造部材セ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の戸の改造部材セットとしては、ス
イング式開き戸機構をなす戸と、この戸に設けられたハ
ンドルと、このハンドルと連動するラッチを有するロッ
ク機構と、前記戸の取付対象側の枠部材と、この枠部材
に前記ラッチに対応して設けられたラッチ受けと、前記
戸と前記枠部材との間に設けられた丁番からなるヒンジ
機構とを全て取り去った後に取り付けられる第1のタイ
プのものと、前記枠部材だけは流用する第2のタイプの
ものとがある。
【0003】従来の第1のタイプの戸の改造部材セット
は、引戸機構のための戸(引戸専用の戸)と、この戸を
スライド自在にガイドするガイド機構と、前記戸のスラ
イド範囲の両端で戸を規制するために床上に設けられる
戸当りと、前記枠部材の代わりの枠部材とを備えてい
る。スイング式開き戸機構の枠部材には、戸を閉めたと
きに戸の回動方向の規制をするとともに気密性を高める
ための凸稜部が設けられているからである。
【0004】戸には、引戸用取手が設けられている。ガ
イド機構は、戸の取り付け対象となる壁(前記枠部材の
上側枠の上側の壁)と戸の上部との間に設けられて前記
戸をスライド自在に吊り下げる上側レール機構と、前記
戸の下部と床との間に設けられる下側レール機構とを備
えている。下側レール機構は、前記下部に設けられる凹
部を有するレール部材と、前記凹部に係合するように床
上に設けられるフレ止め部材とからなる場合と、前記下
部に設けられる戸車と、この戸車と係合するように床上
に設けられる凹状レール部材とからなる場合とがある。
【0005】一方、従来の第2のタイプの戸の改造部材
セットは、スイング式開き戸機構の枠部材を流用するの
で、従来の第1のタイプの戸の改造部材セットの枠部材
の代わりに、スイング式開き戸機構の枠部材からラッチ
受けと丁番とを取り去った跡を覆う化粧部材が、従来の
第1のタイプの戸の改造部材セットに追加されている。
前記化粧部材は、断面視コ字状をしたものを、枠部材の
幅寸法に合わせて形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特にバリアフリーの観
点から、スイング式開き戸機構を引戸機構にリフォーム
することが多く、低コストでリフォームしたいという要
望は強い。しかしながら、従来の第1のタイプの戸の改
造部材セットの場合には、スイング式開き戸機構のもの
を全く用いないため、戸の改造部材セット自体のコスト
が高い(即ち、部材代が高い。)。また、凸稜部が設け
られた枠部材を凸稜部が設けられていない枠部材に取り
替えることになる。この取り替え作業は、非常に手間が
かかる。よって、改造作業コストも高い。
【0007】一方、従来の第2のタイプの戸の改造部材
セットの場合には、スイング式開き戸機構の枠部材を流
用しているので、従来の第1のタイプの戸の改造部材セ
ットの場合よりも、部材代と作業コストとの低コスト化
が図られるものの低コスト化が十分に図られているとは
言えない。
【0008】本発明の主たる目的は、スイング式開き戸
機構を引戸機構に低コストでリフォーム可能な戸の改造
部材セットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る戸の改造部材セットは、ス
イング式に開閉される戸と、この戸に設けられたハンド
ルと、このハンドルと連動するラッチを有するロック機
構と、前記戸の取付対象側の枠部材と、この枠部材に前
記ラッチに対応して設けられたラッチ受けと、前記戸と
前記枠部材との間に設けられたヒンジ機構とを備えたス
イング式開き戸機構の前記戸と前記枠部材とを流用して
引戸機構に改造するための部材セットであって、前記ハ
ンドルと前記ロック機構とを取り去った後の前記ハンド
ルが設けられていた側の開口を覆う化粧部材付引戸用取
手と、前記ロック機構を取り去った後の前記ラッチの跡
の少なくとも開口を覆う戸側第1化粧部材と、前記ヒン
ジ機構を取り去った後の前記戸のヒンジ機構の跡の少な
くとも切欠きを覆う戸側第2化粧部材と、前記ラッチ受
けと前記ヒンジ機構とを取り去った後の前記枠部材の少
なくとも垂直側部材を覆う枠側化粧部材と、前記戸をス
ライド自在にガイドするガイド機構とを備える。
【0010】本発明の請求項2に係る戸の改造部材セッ
トは、本発明の請求項1に係る戸の改造部材セットにお
いて、前記戸側第1化粧部材と前記戸側第2化粧部材と
は前記戸の厚みに合わせて、前記枠側化粧部材は前記枠
部材の幅に合わせて、それぞれ自身の幅を調整するため
の幅調整機構を有している。
【0011】本発明の請求項3に係る戸の改造部材セッ
トは、本発明の請求項2に係る戸の改造部材セットにお
いて、前記ガイド機構は、前記戸の取り付け対象と前記
戸の上部との間に設けられて前記戸をスライド自在に吊
り下げる上側レール機構と、前記戸の下部と床との間に
設けられる下側レール機構とを備え、前記下側レール機
構は、前記下部に設けられる凹部を有するレール部材
と、前記凹部に係合するように床に設けられるフレ止め
部材とを備え、前記レール部材は前記戸の厚みに合わせ
て自身の幅を前記凹部の幅も含めて調整するための幅調
整機構を有し、前記フレ止め部材は、ベース部とこのベ
ース部の上に突設した2つのピン部とを有し且つ前記2
つのピン部を結ぶ方向を前記レール部材の長手方向に対
して角度的にずらして前記凹部の幅に応じた設置を可能
にする。
【0012】本発明の請求項4に係る戸の改造部材セッ
トは、本発明の請求項3に係る戸の改造部材セットにお
いて、前記幅調整機構は、前記戸側第1化粧部材と前記
戸側第2化粧部材と前記枠側化粧部材と前記レール部材
とがそれぞれ2つの部材からなり且つ前記2つの部材が
相互に重なる領域を有し、この領域の重なりの調節によ
って幅調整されるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
戸の改造部材セットを図1〜図15を参照しつつ説明す
る。
【0014】図1は本発明の実施の形態に係る戸の改造
部材セットと、流用した戸と枠部材とを、取り付け対象
に取り付けた状態を示す概略図であって、同図(A)は
水平方向断面図、同図(B)は正面図、同図(C)は垂
直方向断面図、図2は本発明の実施の形態に係る戸の改
造部材セットに用いられる化粧部材付引戸用取手を示す
図であって、同図(A)は正面図、同図(B)は側面
図、同図(C)は背面図、図3は本発明の実施の形態に
係る戸の改造部材セットに用いられる戸側第1化粧部材
を示す図であって、同図(A)では同図(B)よりも戸
の厚み寸法が大きい場合を示す平面図、図4は本発明の
実施の形態に係る戸の改造部材セットに用いられる戸側
第1化粧部材の第1部材を示す図であって、同図(A)
は平面図、同図(B)は側面図、図5は本発明の実施の
形態に係る戸の改造部材セットに用いられる戸側第1化
粧部材の第2部材を示す図であって、同図(A)は平面
図、同図(B)は側面図、図6は本発明の実施の形態に
係る戸の改造部材セットに用いられる枠側化粧部材を示
す図であって、同図(A)では同図(B)よりも枠部材
の幅寸法が大きい場合を示す平面図、図7は本発明の実
施の形態に係る戸の改造部材セットに用いられる枠側化
粧部材の第1部材を示す図であって、同図(A)は平面
図、同図(B)は側面図である。
【0015】また、図8は本発明の実施の形態に係る戸
の改造部材セットに用いられるガイド機構の上側レール
機構のローラ部材とその周辺を示す図であって、同図
(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側
面図、図9は本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットに用いられるガイド機構の下側レール機構のレール
部材を示す図であって、同図(A)では同図(B)より
も戸の厚み寸法が大きい場合を示す側面図、図10本発
明の実施の形態に係る戸の改造部材セットに用いられる
ガイド機構の下側レール機構のフレ止めを示す図であっ
て、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図
(C)は正面図である。なお、図1(A)における下側
が戸の表側であるとする。また、図1(A)における上
下左右方向が前後左右方向であるとする。
【0016】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットは、スイング式開き戸機構の戸と枠部材とを流用し
て引戸機構に改造するための部材セットである。なお、
スイング式開き戸機構は、スイング式に開閉される戸1
00(流用後の図1参照)と、この戸100に設けられ
たハンドル(図示省略)と、このハンドルと連動するラ
ッチ(図示省略)を有するロック機構(図示省略)と、
戸100の取付対象となる壁K側の枠部材900(流用
後の図1参照)と、この枠部材900に前記ラッチに対
応して設けられたラッチ受け(図示省略)と、戸100
と枠部材900との間に設けられた丁番からなるヒンジ
機構(図示省略)と、固定部材としてのネジ類(図示省
略)とを備えたものである。戸100は、一般的な略矩
形状のものである。枠部材900は、垂直側部材91
0、910と、この垂直側部材910、910の上部間
に設けられた上側枠920とからなる。垂直側部材91
0には、凸稜部911が設けられている。
【0017】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットは、前記ハンドルと前記ロック機構とを取り去った
後の前記ハンドルが設けられていた側の開口(表側開口
と裏側開口)を覆う化粧部材付引戸用取手200と、前
記ロック機構を取り去った後の前記ラッチの跡の開口が
面する戸100の側面側を覆う戸側第1化粧部材300
と、前記ヒンジ機構を取り去った後の戸100の前記ヒ
ンジ機構の跡の切欠きを有する側面側を覆う戸側第2化
粧部材300′と、前記ラッチ受けと前記ヒンジ機構と
を取り去った後の枠部材900の垂直側部材910、9
10を覆う枠側化粧部材400と、戸100をスライド
自在にガイドするガイド機構500と、戸100のスラ
イド範囲の両端で戸100を規制するために床FL上に
設けられる戸当り700と、固定部材としてのネジ80
0類(図8等参照)とを備える。
【0018】戸側第1化粧部材300と戸側第2化粧部
材300とは戸100の厚みに合わせて、枠側化粧部材
400は枠部材900の垂直側部材910の幅に合わせ
て、それぞれ自身の幅を調整するための幅調整機構を有
している。
【0019】ガイド機構500は、戸100の取り付け
対象となる壁K(枠部材900の上側枠920の上側の
壁)と戸100の上部との間に設けられて戸100をス
ライド自在に吊り下げる上側レール機構510と、戸1
00の下部と床FLとの間に設けられる下側レール機構
560とを備えている。
【0020】上側レール機構510は、壁Kに取り付け
られるレール部材取り付け用アングル520と、このレ
ール部材取り付け用アングル520に取り付けられるレ
ール部材530と、このレール部材530に係合される
ローラ541を有するローラ部材540と、レール部材
530の両端に嵌め込まれるレールキャップ550とを
備えている。
【0021】下側レール機構560は、戸100の下部
に設けられる凹部579を有するレール部材570と、
凹部579(図9参照)に係合するように床FL上に設
けられるフレ止め部材580とを備えている。
【0022】レール部材570は戸100の厚みに合わ
せて自身の幅を調整するとともに前記凹部579の幅も
調整するための調整機構を有している。
【0023】前記幅調整機構は、戸側第1化粧部材30
0と戸側第2化粧部材300′と枠側化粧部材400と
下側レール機構560のレール部材570とがそれぞれ
2つの部材からなり且つ前記2つの部材が相互に重なる
領域を有し、この領域の重なりの調節によって幅調整さ
れるものである。
【0024】化粧部材付引戸用取手200は、図1およ
び図2に示されるように、戸100の前記表側開口を覆
うように設けられる表側部材210と、前記裏側開口を
覆うように設けられる裏側部材220と、表側部材21
0と裏側部材220とを戸100に固定するためのネジ
800′とからなる。
【0025】表側部材210は、前記表側開口を覆うベ
ース部211と、このベース部211上に突設された取
手212とからなる。ベース部211は鋼板等の薄くて
も強度のあるもので形成するのが好ましいが合成樹脂等
製で形成してもよい。取手212は合成樹脂、木、金属
等一般的な材料で形成されたものである。ベース部21
1から取手212の基端側内部にかけて、ネジ800′
の先端側が螺合される穴213が設けられている。
【0026】裏側部材220は、前記裏側開口を覆うベ
ース部221と、このベース部221の中央に突設した
凸稜222とからなる。ベース部221には、ネジ80
0′を通す穴221Aが設けられている。凸稜222
は、取手として機能する部分である。凸稜222の高さ
寸法は、戸100に裏側部材220が取り付けられた状
態で戸100がスライドしたとき、凸稜222が図1
(A)における垂直側部材910上の枠側化粧部材40
0に接触しないように小さめになっている。
【0027】ネジ800′は、戸100の厚み寸法が様
々なものがあるのに応じて、何種類か寸法の異なるもの
を準備し、その中から戸100の厚み寸法に最適なもの
を選択して使用する。
【0028】戸側第1化粧部材300は、図3〜図5に
示されるように、前記2つの部材としての第1部材31
0と第2部材320とからなる。第1部材310と第2
部材320とは、合成樹脂またはアルミ等の金属等製の
断面視略L字状の長尺状体である。
【0029】第1部材310は、戸100の側面側に当
接される側面側部311と、戸100の表側に当接され
る表側部312とからなる。側面側部311の上部に
は、切欠き311Aが設けられている。この切欠き31
1Aは、後述するローラ部材540のベース部545の
垂直部545Bの上下方向の全体と幅方向の全体または
その殆どの部分とが配置されるエリアとなる。そのため
切欠き311Aの上下方向寸法は、垂直部545Bの上
下方向寸法に一致させる。切欠き311Aの幅寸法は、
戸100の厚み寸法の最も小さいものにも対応可能とし
た場合、垂直部545Bの幅寸法に一致させる。
【0030】側面側部311には、複数のネジ挿入用の
長孔311Bが前後方向に長くなるように設けられてい
る。側面側部311と表側部312との接合部となる角
には戸100の側面外側方向に突出する突出部311C
が設けられている。この突出部311Cの突出高さ寸法
は、後述する第2部材320の側面側部321の厚み寸
法に一致させる。
【0031】第2部材320は、第1部材310の側面
側部311の表側に当接される側面側部321と、戸1
00の裏側に当接される裏側部322とからなる。側面
側部321には、前記複数の長孔311Bに対応して複
数のネジ挿入用の穴321Aが設けられている。
【0032】図3(A)に示されるように、第1部材3
10と第2部材320とを、許容する厚み寸法の最も大
きな戸100に設けたときでも、図3(B)に示される
ように、許容する厚み寸法の最も小さな戸100に設け
たときでも、穴321Aと長孔311Bとにネジ(図示
省略)が嵌め込めるように、穴321Aと長孔312B
とは設けられている。このとき、当然、穴321Aが設
けられている側面側部321と、長孔311Bが設けら
れている側面側部311とは相互に重なる領域を有し、
この領域の重なりの調節によって幅調整されていること
になる。
【0033】図3(A)に示されるように、第1部材3
10と第2部材320とを、許容する厚み寸法の最も大
きな戸100に設けたときでも、第1部材310の側面
側部311の外側に重ねられる第2部材320の側面側
部311によって、側面側部311の切欠き311Aが
覆われるように、穴321Aと長孔311Bとの位置お
よび寸法は決められている。もし、一種類の第1部材3
10と第2部材320とで、戸100の厚み寸法の全範
囲のラインアップをカバーできない場合には、幅寸法の
異なる第1部材310と第2部材320とを準備すれば
よい。
【0034】裏側部322には、ハケ状体330が上端
から下端にかけて設けられるように、このハケ状体33
0を固定するための一対の突設部322Aが突設されて
いる。ハケ状体330は、戸100が閉められた状態
(図1の状態)において、戸100の裏面と、枠部材9
00の垂直側部材910に取り付けられた枠側化粧部材
400との間の隙間を塞ぐためのものである。
【0035】なお、第1部材310と第2部材320と
は、戸100の上下方向寸法が様々なものがあるのに応
じて、上下方向寸法の異なるものを何種類か準備する。
準備したものの中から流用する戸100の上下方向寸法
に最適なものを選択するが、戸100に第1部材310
と第2部材320とを取り付けた際の寸法は、それぞれ
戸100の上下方向寸法よりもやや大きい。このやや大
きい分だけ戸100の下側から突出することになるが、
この突出する寸法は、下側レール機構560のレール部
材570が戸100の下側から突出する寸法に一致させ
る。前記突出する寸法よりも大きな場合には第1部材3
10と第2部材320との下部を切断して調節する。
【0036】戸側第2化粧部材300′は、図1(A)
に示されるように、第1化粧部材300を面対称にした
形状(鏡に写した形状)である。
【0037】枠側化粧部材400は、図6および図7に
示されるように、前記2つの部材としての第1部材41
0と第2部材420とからなる。第1部材410と第2
部材420とは、合成樹脂またはアルミ等の金属等製の
断面視略L字状の長尺状体である。ただし、第2部材4
20は、第1部材410と同様のものである。
【0038】第1部材410は、垂直側部材910の凸
稜部911と当接される第1板状部411と、垂直側部
材910の前面または裏面と当接される第2板状部41
2とからなる。第2部材420は、第1部材410の第
1板状部411の外側に重ねられる第1板状部421
と、垂直側部材910の裏面または前面と当接される第
2板状部422とからなる。
【0039】第1板状部411、421には、垂直側部
材910の幅寸法が様々であっても、凸稜部911にネ
ジ800(図6では先端側を図示省略している。)を螺
入可能なように、それぞれ複数のネジ挿入用の長孔41
1B、421Bが前後方向に長くなるように設けられて
いる。即ち、ネジ挿入用の長孔411B、421Bは、
許容する幅寸法の最も大きな垂直側部材910に設けた
ときでも、許容する幅寸法の最も小さな垂直側部材91
0に設けたときでも、ネジ800を挿入可能であって且
つ凸稜部911にネジ800を螺入可能となっている。
【0040】よって、枠側化粧部材400も、第1部材
410と第2部材420との2つの部材からなり且つ前
記2つの部材が相互に重なる領域を有し、この領域の重
なりの調節によって幅調整される。もし、一種類の第1
部材410と第2部材420とで、垂直側部材910の
幅寸法の全範囲のラインアップをカバーできない場合に
は、幅寸法の異なる第1部材410と第2部材420と
を準備すればよい。
【0041】なお、第1部材410と第2部材420と
は、垂直側部材910の上下方向寸法が様々なものがあ
るのに応じて、上下方向寸法の異なるものを何種類か準
備する。準備したものの中から流用する垂直側部材91
0の上下方向寸法に最適なものを選択するが、垂直側部
材910に第1部材410と第2部材420とを取り付
けた際の寸法は、垂直側部材910の上下方向寸法(た
だし、凸稜部911と同様の凸稜部を設けていない上側
枠920の下面までの寸法)である。よって、もし第1
部材410と第2部材420とが長めであれば切断して
調節する。
【0042】また、もし上側枠920の下面に凸稜部9
11と同様の凸稜部が設けられている場合には、現場合
わせで前記凸稜部に応じた切欠きを第1部材410と第
2部材420とに作ればよい。この切欠きは、第1部材
410の場合、例えば図7(B)に 2点鎖線で示した切
欠き411Aのようになる。
【0043】上側レール機構510は、基本的に従来同
様のものである。
【0044】即ち、上側レール機構510のレール部材
取り付け用アングル520は、断面視略L字状の長尺状
体である。レール部材取り付け用アングル520は、水
平板部521と垂直板部522とからなる。水平板部5
21には、レール部材530を前後方向に位置調節可能
に取り付けるための複数の長孔(図示省略)が設けられ
ている。垂直板部522には、レール部材取り付け用ア
ングル520を壁K〔ただし、内部に下地S(木製)が
設けられている。〕に水平に取り付ける際、調節し易い
ように上下方向に長い複数の長孔(図示省略)が設けら
れている。
【0045】上側レール機構510のレール部材530
は、断面視略C字状の長尺状体である。レール部材53
0は、天板部531(図8参照)に複数の穴(図示省
略)が設けられている。この穴はレール部材取り付け用
アングル520の水平板部521の長孔に対応して設け
られている。前記穴と前記長孔とには、図示しないボル
トが挿入され、レール部材530とレール部材取り付け
用アングル520との間の固定がナット(図示省略)と
ともになされる。レール部材530の側板部532に
は、両端付近に、レールキャップ550の係止爪(図示
省略)を係合させるための一対の穴(図示省略)がそれ
ぞれ設けられている。
【0046】ローラ部材540は、4つのローラ541
と、この4つのローラ541を回動自在に支えるボディ
542と、このボディ542に回動自在に設けられたシ
ャフト543と、これらを支える断面視略L字状のベー
ス部545と、このベース部545裏面に固定されたナ
ット部546と、このナット部546に螺入される前記
シャフト543をベース部545に固定するためにシャ
フト543に嵌め込まれてベース部545の上面側に設
けられるナット547とを備えている。
【0047】シャフト543は、ナット部546とナッ
ト547とのネジ溝に対応する図示しないネジ溝が設け
られている。シャフト543には、このシャフト543
をスパナで回動させるためのナット状突出部543Aが
設けられている。このナット状突出部543Aをスパナ
で回動させれば、ナット部546に対してシャフト54
3が回動させられて、シャフト543が上下方向に移動
させられるので、ベース部545からのローラ541の
高さ調節ができる。
【0048】ベース部545は、水平部545Aと垂直
部545Bとからなる。水平部545Aと垂直部545
Bとには、それぞれネジ挿入用の穴545A1、545
B1が設けられている。
【0049】下側レール機構560のレール部材570
は、図9に示されるように、前記2つの部材としての第
1部材571と第2部材572とからなる。第1部材5
71と第2部材572とは、合成樹脂、アルミ等の金属
等製の長尺状体である。
【0050】第1部材571と第2部材572とは、そ
れぞれ断面視略J字状の側板部571A、572Aとそ
の先端側に延設された水平板部571B、572Bとか
らなる。側板部571A、572Aは、戸100の前面
または裏面が当接する部分と、戸100の下部から下方
に突出する部分とからなる。水平板部571Bは戸10
0の下面が当接される部分である。水平板部572B
は、水平板部571Bの表面に当接される部分である。
【0051】第1部材571には、水平板部571Bに
前後方向に長い複数のネジ挿入用の長孔571B1が設
けられている。水平板部572Bには、長孔571B1
に対応してネジ挿入用の穴572B1が設けられてい
る。長孔571B1と穴572B1とは、図9(A)に
示されるように、許容する厚み寸法の最も大きな戸10
0に設けたときでも、図9(B)に示されるように、許
容する厚み寸法の最も小さな戸100に設けたときで
も、ネジ800(図9では先端側を図示省略)を挿入可
能になっている。
【0052】よって、レール部材570も、第1部材5
71と第2部材572との2つの部材からなり且つ前記
2つの部材が相互に重なる領域を有し、この領域の重な
りの調節によって幅調整される。また、第1部材571
と第2部材572とを重ね合わせたときに形成される凹
部579の幅寸法も前記領域の重なりの調節によって幅
調整される。もし、一種類の第1部材571と第2部材
572とで、戸100の厚み寸法の全範囲のラインアッ
プをカバーできない場合には、幅寸法の異なる第1部材
571と第2部材572とを準備すればよい。
【0053】なお、第1部材571と第2部材572と
は、戸100の幅寸法が様々なものがあるのに応じて、
寸法の異なるものを何種類か準備する。準備したものの
中から流用する戸100の幅寸法に最適なものを選択す
るが、戸100に第1部材571と第2部材572とを
取り付けた際の寸法は、戸100の幅寸法よりもやや小
さい。このやや小さくするのは、戸100の両端に戸側
第1化粧部材300と戸側第2化粧部材300′とが設
けられるので、この戸側第1化粧部材300と戸側第2
化粧部材300′とが戸100の前面と裏面とに掛かる
分だけ第1部材571と第2部材572とを小さくする
必要があるからである。もし第1部材571と第2部材
572とが長めであれば切断して調節する。
【0054】フレ止め部材580は、ベース部581と
このベース部581の上に突設した2つのピン部585
とを有し且つ前記2つのピン部585を結ぶ方向をレー
ル部材570の長手方向に対して角度的にずらして前記
凹部579の幅に応じた設置を可能にしている。2つの
ピン部585を結ぶ方向をレール部材570の長手方向
と同じとした場合、凹部579の幅が最も狭いときに対
応する。2つのピン部585を結ぶ方向をレール部材5
70の長手方向と直角とした場合、凹部579の幅が最
も広いときに対応する。
【0055】ベース部581には、ネジ挿入用の穴58
1Aと長孔582Aとが設けられている。長孔582A
は2つのピン部585を結んだ中点を中心とした湾曲し
た形状のものである。ピン部585は、軸部585A
と、この軸部585Aに回転自在に嵌め込まれれる筒状
のローラ部585Bとからなる。このローラ部585B
によって、戸100がスムーズにスライドする。
【0056】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る戸の改造部材セットは例えば次のように改造に
用いられる。
【0057】先ず、スイング式開き戸機構の段階におい
て、戸100と枠部材900とに設けられたハンドルと
ロック機構とラッチ受けと丁番からなるヒンジ機構とを
取り外して、戸100と枠部材900とを流用可能とす
る。
【0058】次に、戸100の上部に、一対のローラ部
材540のシャフト543とナット部546の先端側と
のための穴をドリルで開口し、各ローラ部材540をネ
ジ800で取り付ける。戸100の両側面に戸側第1化
粧部材300と戸側第2化粧部材300′とをネジ80
0で取り付ける。戸100の下部にレール部材570を
ネジ800で取り付ける。戸100の前面から裏面にか
けてドリルで一対のネジ800′を通す穴を開口し、化
粧部材付引戸用取手200を取り付ける。
【0059】一方、枠部材900の一対の垂直側部材9
10に枠側化粧部材400をネジ800で取り付ける。
また、レール部材取り付け用アングル520にレール部
材530をボルトとナットとで固定した上で、レール部
材取り付け用アングル520を、内部に下地Sがある壁
Kに水平を取りながらネジ800で取り付ける。この
際、垂直板部522の複数の長孔のうち両端付近のもの
にネジ800を仮止めし、水平が取れたら残りの長孔に
ネジ800を本格的にねじ込む。仮止めのネジ800も
本格的にねじ込む。
【0060】レール部材530の横から、戸100のロ
ーラ部材540のローラ541側を挿入する。レール部
材530の両端をレールキャップ550で塞ぐ。戸10
0の下部側を手前に引いてフレ止め部材580を凹部5
79に嵌め込み、その後、戸100を垂直状態に戻す。
所定の位置にフレ止め部材580を移動させ、フレ止め
部材580の長孔582Aにネジ800を仮止めする。
前記中点を回動中心としてフレ止め部材580を回動さ
せて、凹部579の幅に2つのピン部585を合わせ
る。フレ止め部材580の穴581Aにネジ800を本
格的にねじ込む。仮止めのネジ800も本格的にねじ込
む。
【0061】なお、レール部材取り付け用アングル52
0およびレール部材530が水平に取り付けられていて
も、戸100の垂直方向と垂直側部材910とが平行と
ならずにやや傾く場合がある。この場合には、戸100
をレール部材530に吊り下げた状態で、ローラ部材5
40のシャフト543のナット状突出部543Aをスパ
ナで回動させて微調整するとよい。
【0062】最後に、一対の戸当り700を所定の位置
に固定する。
【0063】なお、本発明の実施の形態に係る戸の改造
部材セットにおけるレール部材570の代わりに図11
に示されるレール部材570′としてもよい。図11は
本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セットに用いら
れる下側レール機構のレール部材の別の実施例を示す図
であって、同図(A)では同図(B)よりも戸の厚み寸
法が大きい場合を示す側面図である。
【0064】レール部材570′は、戸100の前面側
と裏面側とに当接される部分を有さず、戸100の厚み
寸法に一致させて、戸100の下部に取り付けられるも
のである。レール部材570′も、レール部材570と
基本的には同様であって、前記2つの部材としての第1
部材571′と第2部材572′とからなる。第1部材
571′と第2部材572′とは、合成樹脂またはアル
ミ等の金属等製の長尺状体である。
【0065】第1部材571′と第2部材572′と
は、それぞれ側板部571A′、572A′とその上部
側に延設された水平板部571B′、572B′とから
なる。側板部571A′、572A′は、戸100の下
面から下方に突出する部分である。水平板部571B′
は戸100の下面が当接される部分である。
【0066】側板部571A′、572A′には、それ
ぞれ内側に突出した凸稜部571A1′、572A1′
が設けられている。この凸稜部571A1′、572A
1′は、フレ止め部材580の2つのピン部585と接
触する部分であるとともに、第1部材571′と第2部
材572′との強度を高めるためのものである。
【0067】水平板部572B′は、水平板部571
B′の表側に当接される部分である。第1部材571′
には、水平板部571B′に前後方向に長い複数のネジ
挿入用の長孔571B1′が設けられている。水平板部
572B′には、長孔571B1′に対応してネジ挿入
用の穴572B1′が設けられている。長孔571B
1′と穴572B1′とは、図11(A)に示されるよ
うに、許容する厚み寸法の最も大きな戸100に設けた
ときでも、図11(B)に示されるように、許容する厚
み寸法の最も小さな戸100に設けたときでも、ネジ8
00(図11では先端側を図示省略)を挿入可能になっ
ている。
【0068】よって、レール部材570′も、第1部材
571′と第2部材572′との2つの部材からなり且
つ前記2つの部材が相互に重なる領域を有し、この領域
の重なりの調節によって幅調整される。また、第1部材
571′と第2部材572′とを重ね合わせたときに形
成される凹部579′の幅寸法も前記領域の重なりの調
節によって幅調整される。
【0069】このレール部材570′は、戸側第1化粧
部材300と戸側第2化粧部材300′との側面側部3
11等の裏面まで至るように設けられる。そのため、レ
ール部材570′は、戸側第1化粧部材300と戸側第
2化粧部材300′とに当接される戸当り700が強く
衝突したとしても、その衝撃で戸側第1化粧部材300
と戸側第2化粧部材300′とが、レール部材570の
ときよりも変形しにくいようにできる。
【0070】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットにおいては、枠部材900の上側枠920は、覆う
ようにしていないが、枠側化粧部材400と同様の部材
によって覆ってもよい。
【0071】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットにおいては、ハケ状体330は、戸100の上下方
向にのみ設けたが、ハケ状体330と同様のハケ状体
を、戸100の上部または枠部材900の上側枠920
の水平方向にも、両面テープ等の固定手段で取り付けて
閉塞性を高めてもよい。
【0072】また、戸100の下方に多少できる隙間に
ついても、レール部材570の凹部579、579′
に、特開平10−280827号公報に開示されている
ような隙間閉塞装置を設けて、閉塞性を更に高めてもよ
い。この隙間閉塞装置は、戸100を閉じた状態で隙間
閉塞用昇降体が自動的に下降して閉塞に寄与する一方、
戸100を開けると前記隙間閉塞用昇降体が自動的に上
昇して戸100のスライドに影響を与えないようにした
ものである。なお、フレ止め部材は、隙間閉塞装置に対
応したものを使用する。
【0073】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットにおける下側レール機構560の代わりの下側レー
ル機構として、戸の下部に設けられる戸車と、この戸車
と係合するように床上に設けられる凹状レール部材とか
らなるものにしてもよい。ただし、バリアフリーの観点
からは下側レール機構560の方が好ましい。
【0074】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットにおいて、戸側第1化粧部材300によって前記ロ
ック機構を取り去った後の前記ラッチの跡の開口が面す
る戸100の側面側を覆い、戸側第2化粧部材300′
によって前記ヒンジ機構を取り去った後の戸100の前
記ヒンジ機構の跡の切欠きを有する側面側を覆ったが、
少なくとも前記ラッチの跡の開口と前記ヒンジ機構の跡
の切欠きとを覆えばよい。よって、戸側第1化粧部材3
00と戸側第2化粧部材300′との代わりに、例え
ば、前記ラッチの跡の開口一帯のみを覆う戸側第1化粧
部材と、前記ヒンジ機構の跡の切欠き一帯のみを覆う戸
側第2化粧部材とにしてもよい。この際、レール部材5
70、570′の両端部に、戸当り700に接触するキ
ャップを嵌め込む等して、戸側第1化粧部材300と戸
側第2化粧部材300′との代わりに戸当り700と適
切に接触する部分を設けるとよい。
【0075】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セ
ットにおける構成・材料は上述のものに限定するもので
はない。例えば、ローラ部材は、4つのローラを有する
ものでなく1つや2つ等のローラを有するものであって
もよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る戸の改造部材セットは、スイング式に開閉される
戸と、この戸に設けられたハンドルと、このハンドルと
連動するラッチを有するロック機構と、前記戸の取付対
象側の枠部材と、この枠部材に前記ラッチに対応して設
けられたラッチ受けと、前記戸と前記枠部材との間に設
けられたヒンジ機構とを備えたスイング式開き戸機構の
前記戸と前記枠部材とを流用して引戸機構に改造するた
めの部材セットであって、前記ハンドルと前記ロック機
構とを取り去った後の前記ハンドルが設けられていた側
の開口を覆う化粧部材付引戸用取手と、前記ロック機構
を取り去った後の前記ラッチの跡の少なくとも開口を覆
う戸側第1化粧部材と、前記ヒンジ機構を取り去った後
の前記戸のヒンジ機構の跡の少なくとも切欠きを覆う戸
側第2化粧部材と、前記ラッチ受けと前記ヒンジ機構と
を取り去った後の前記枠部材の少なくとも垂直側部材を
覆う枠側化粧部材と、前記戸をスライド自在にガイドす
るガイド機構とを備える。
【0077】即ち、本発明の請求項1に係る戸の改造部
材セットの場合には、戸と枠部材とを流用する一方、こ
の流用によって、化粧部材付引戸用取手と戸側第1化粧
部材と戸側第2化粧部材と枠側化粧部材とを必要として
いる。化粧部材付引戸用取手と戸側第1化粧部材と戸側
第2化粧部材と枠側化粧部材とにかかる材料代は、戸と
枠部材とを流用しないで新たな戸と枠部材とが必要なと
きの新たな戸と枠部材とにかかる材料代に比べると非常
に安くてすむ。一方、作業コストは、戸と枠部材とを流
用しても、さほど手間でないので比較的かからない。し
たがって、トータル的に、本発明の請求項1に係る戸の
改造部材セットの場合には、低コスト化が可能である。
特にバリアフリーのためのリフォームを低コストで実現
するのに適している。
【0078】本発明の請求項2に係る戸の改造部材セッ
トは、本発明の請求項1に係る戸の改造部材セットにお
いて、前記戸側第1化粧部材と前記戸側第2化粧部材と
は前記戸の厚みに合わせて、前記枠側化粧部材は前記枠
部材の幅に合わせて、それぞれ自身の幅を調整するため
の幅調整機構を有している。
【0079】よって、本発明の請求項2に係る戸の改造
部材セットの場合には、戸側第1化粧部材と戸側第2化
粧部材と枠側化粧部材とが、幅寸法に関して大幅にそれ
ぞれ共通部材化されるので、大量生産によるコストダウ
ンや、品種削減による管理コスト低減により、低コスト
化が図られる。
【0080】本発明の請求項3に係る戸の改造部材セッ
トは、本発明の請求項2に係る戸の改造部材セットにお
いて、前記ガイド機構は、前記戸の取り付け対象と前記
戸の上部との間に設けられて前記戸をスライド自在に吊
り下げる上側レール機構と、前記戸の下部と床との間に
設けられる下側レール機構とを備え、前記下側レール機
構は、前記下部に設けられる凹部を有するレール部材
と、前記凹部に係合するように床に設けられるフレ止め
部材とを備え、前記レール部材は前記戸の厚みに合わせ
て自身の幅を前記凹部の幅も含めて調整する幅調整機構
を有し、前記フレ止め部材は、ベース部とこのベース部
の上に突設した2つのピン部とを有し且つ前記2つのピ
ン部を結ぶ方向を前記レール部材の長手方向に対して角
度的にずらして前記凹部の幅に応じた設置を可能にす
る。
【0081】よって、本発明の請求項3に係る戸の改造
部材セットの場合には、レール部材とフレ止め部材と
が、幅寸法に関して大幅にそれぞれ共通部材化されるの
で、大量生産によるコストダウンや、品種削減による管
理コスト低減により、更に低コスト化が図られる。
【0082】本発明の請求項4に係る戸の改造部材セッ
トは、本発明の請求項3に係る戸の改造部材セットにお
いて、前記幅調整機構は、前記戸側第1化粧部材と前記
戸側第2化粧部材と前記枠側化粧部材と前記レール部材
とがそれぞれ2つの部材からなり且つ前記2つの部材が
相互に重なる領域を有し、この領域の重なりの調節によ
って幅調整されるものである。
【0083】よって、本発明の請求項4に係る戸の改造
部材セットの場合には、前記相互に重なる領域を設ける
ことでの材料代のコストアップ分は小さい一方、共通部
材化して大量生産によるコストダウンや、品種削減によ
る管理コスト低減により、トータルコストの削減が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
と、流用した戸と枠部材とを、取り付け対象に取り付け
た状態を示す概略図であって、同図(A)は水平方向断
面図、同図(B)は正面図、同図(C)は垂直方向断面
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられる化粧部材付引戸用取手を示す図であって、
同図(A)は正面図、同図(B)は側面図、同図(C)
は背面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられる戸側第1化粧部材を示す図であって、同図
(A)では同図(B)よりも戸の厚み寸法が大きい場合
を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられる戸側第1化粧部材の第1部材を示す図であ
って、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられる戸側第1化粧部材の第2部材を示す図であ
って、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられる枠側化粧部材を示す図であって、同図
(A)では同図(B)よりも枠部材の幅寸法が大きい場
合を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられる枠側化粧部材の第1部材を示す図であっ
て、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられるガイド機構の上側レール機構のローラ部材
とその周辺を示す図であって、同図(A)は平面図、同
図(B)は正面図、同図(C)は側面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セット
に用いられるガイド機構の下側レール機構のレール部材
を示す図であって、同図(A)では同図(B)よりも戸
の厚み寸法が大きい場合を示す側面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セッ
トに用いられるガイド機構の下側レール機構のフレ止め
を示す図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は
側面図、同図(C)は正面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る戸の改造部材セッ
トに用いられる下側レール機構のレール部材の別の実施
例を示す図であって、同図(A)では同図(B)よりも
戸の厚み寸法が大きい場合を示す側面図である。
【符号の説明】
100 戸 200 化粧部材付引戸用取手 300 戸側第1化粧部材 300′戸側第2化粧部材 400 枠側化粧部材 500 ガイド機構 900 枠部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−125069(JP,A) 特開 平10−238220(JP,A) 特開 平9−189174(JP,A) 特開 平8−312260(JP,A) 特開2000−199377(JP,A) 実開 平5−83263(JP,U) 実開 昭61−9484(JP,U) 実開 平7−38566(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/32 E06B 1/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイング式に開閉される戸と、この戸に
    設けられたハンドルと、このハンドルと連動するラッチ
    を有するロック機構と、前記戸の取付対象側の枠部材
    と、この枠部材に前記ラッチに対応して設けられたラッ
    チ受けと、前記戸と前記枠部材との間に設けられたヒン
    ジ機構とを備えたスイング式開き戸機構の前記戸と前記
    枠部材とを流用して引戸機構に改造するための部材セッ
    トであって、前記ハンドルと前記ロック機構とを取り去
    った後の前記ハンドルが設けられていた側の開口を覆う
    化粧部材付引戸用取手と、前記ロック機構を取り去った
    後の前記ラッチの跡の少なくとも開口を覆う戸側第1化
    粧部材と、前記ヒンジ機構を取り去った後の前記戸のヒ
    ンジ機構の跡の少なくとも切欠きを覆う戸側第2化粧部
    材と、前記ラッチ受けと前記ヒンジ機構とを取り去った
    後の前記枠部材の少なくとも垂直側部材を覆う枠側化粧
    部材と、前記戸をスライド自在にガイドするガイド機構
    とを具備したことを特徴とする戸の改造部材セット。
  2. 【請求項2】 前記戸側第1化粧部材と前記戸側第2化
    粧部材とは前記戸の厚みに合わせて、前記枠側化粧部材
    は前記枠部材の幅に合わせて、それぞれ自身の幅を調整
    するための幅調整機構を有していることを特徴とする請
    求項1記載の戸の改造部材セット。
  3. 【請求項3】 前記ガイド機構は、前記戸の取り付け対
    象と前記戸の上部との間に設けられて前記戸をスライド
    自在に吊り下げる上側レール機構と、前記戸の下部と床
    との間に設けられる下側レール機構とを備え、前記下側
    レール機構は、前記下部に設けられる凹部を有するレー
    ル部材と、前記凹部に係合するように床に設けられるフ
    レ止め部材とを備え、前記レール部材は前記戸の厚みに
    合わせて自身の幅を前記凹部の幅も含めて調整するため
    の幅調整機構を有し、前記フレ止め部材は、ベース部と
    このベース部の上に突設した2つのピン部とを有し且つ
    前記2つのピン部を結ぶ方向を前記レール部材の長手方
    向に対して角度的にずらして前記凹部の幅に応じた設置
    を可能にしたことを特徴とする請求項2記載の戸の改造
    部材セット。
  4. 【請求項4】 前記幅調整機構は、前記戸側第1化粧部
    材と前記戸側第2化粧部材と前記枠側化粧部材と前記レ
    ール部材とがそれぞれ2つの部材からなり且つ前記2つ
    の部材が相互に重なる領域を有し、この領域の重なりの
    調節によって幅調整されるものであることを特徴とする
    請求項3記載の戸の改造部材セット。
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