JP3374842B2 - インジウムイオンビームの発生方法および関連装置 - Google Patents
インジウムイオンビームの発生方法および関連装置Info
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Description
入装置のようなイオンビーム照射装置等に用いられるも
のであって、イオン源からインジウムイオンビームを発
生させる方法およびそれに関連する装置に関し、より具
体的には、インジウムイオンビームを安定した量で発生
させる手段に関する。
イオンが注目されている。
発生させる方法として、特開平3−13576号公報に
は、ヨウ化インジウムを入れた加熱炉(カーボン容器)
を100℃〜200℃に予備加熱した後に、当該加熱炉
の温度を300℃〜500℃に上げてヨウ化インジウム
を蒸気化し、この蒸気をプラズマ生成容器(放電室)内
に導入してそこでアーク放電によって電離させてプラズ
マを生成し、このプラズマからインジウムイオンビーム
を引き出す方法が記載されている。
融点が210℃であるため、加熱炉の温度を前記のよう
に300℃〜500℃にして運転すると、加熱炉内でヨ
ウ化インジウムが完全に溶けて液体状態になる。その結
果、加熱炉、プラズマ生成容器、更には両者間をつなぐ
蒸気導入管等に液状化したヨウ化インジウムが粘液状に
付着してこれらの内部がひどく汚れるので、また蒸気導
入管を詰まらせることもあるので、インジウムイオンビ
ームを安定して引き出すことができない。
イオン源の運転を停止する度に、加熱炉、プラズマ生成
容器および蒸気導入管等の清掃や交換等が必要になり、
実用に耐えない。
入れる固体材料としてフッ化インジウムを用い、これを
水分除去のために250℃〜450℃で予備加熱した後
に、加熱炉の温度を450℃以上かつフッ化インジウム
の融点の1170℃未満の温度に上げてフッ化インジウ
ムを蒸気化し、この蒸気をプラズマ生成容器内に導入し
てそこでアーク放電によって電離させてプラズマを生成
してそれからインジウムイオンビームを引き出すことに
よって、加熱炉、プラズマ生成容器、更には両者間をつ
なぐ蒸気導入管等に液状化したフッ化インジウムが付着
するのを防止して、それらが汚れたり蒸気導入管が詰ま
ったりすることを防止しつつ、インジウムイオンビーム
を発生させることができることを見い出した。
てフッ化インジウムを用いる前記方法には、次のような
点に改善の余地のあることが分かった。
の介在によって非常に高くなる。つまり、フッ化インジ
ウムが含んでいる水分が多い方が、フッ化インジウムの
蒸気量は多くなり、プラズマ中のインジウムイオンの量
も多くなる。
合、フッ化インジウムに含まれている水分の抜けと共
に、短時間の内にフッ化インジウムの蒸気量が減少し、
ひいてはイオン源から発生させるインジウムイオンビー
ムの量も減少する。例えば、インジウムイオンビームの
量は、発生開始後1時間で、元の(即ち発生開始時の)
20%〜70%に減少する。
の図2は、加熱炉の温度を一定に保ったときのインジウ
ムイオンビームの発生時間の経過に伴うビーム量の変化
の一例を示すものであり、図中の比較例では、インジウ
ムイオンビームの発生開始後1時間で、インジウムイオ
ンビームの量は元の30%程度にまで急激に減少してい
る。この比較例は、固体材料として無水フッ化インジウ
ムを用いて、その予備加熱を450℃で1時間行ったと
きのものである。
激な減少は好ましくない。例えば、イオン源において、
それから発生させるインジウムイオンビーム量の制御を
困難にする。また、このようなインジウムイオンビーム
をイオン注入に用いたときのインジウムイオンの注入量
制御を困難にする。
ウムイオンビーム量が急減するので、これを補正するた
めに加熱炉の温度を上げても、再びインジウムイオンビ
ーム量が急減することになり、このような繰り返しが続
いて、いつまで経ってもインジウムイオンビーム量が安
定しない。例えば、インジウムイオンビーム量が安定す
るのに3〜4日もかかることがあり、これでは実用にな
らない。
のように、250℃〜450℃で予備加熱して水分を予
め除去する操作を行っているのであるけれども、前記の
ような問題が生じていた。
水分を含んでいないと言われるものを用いても、前記と
同様の傾向になっていた。
ムを安定した量で発生させることのできる手段を提供す
ることを主たる目的とする。
ムイオンビームの発生方法の一つは、インジウム化合物
から成る固体材料を加熱してその蒸気を発生させる加熱
炉および当該加熱炉から供給される蒸気を電離させてプ
ラズマを生成するプラズマ生成容器を有するイオン源を
用いてインジウムイオンビームを発生させる方法におい
て、前記固体材料として、フッ化インジウムを600℃
以上1170℃未満の温度で一旦加熱したものを用いる
ことを特徴としている。
インジウムが含んでいる水分には、次の二通りの状態が
あることが分かった。
子に単に付着している水分であり、これは前記250℃
〜450℃の予備加熱によって簡単に蒸発させることが
できる。これまではこの水分にしか着目しておらず、そ
れの除去で十分であると考えられていた。
かった。それは、フッ化インジウム(InF3 )分子と
分子結合によって結びついている水分である。即ち、I
nF3 ・x(H2O) という形で分子結合している水分で
ある。xは1、2または3であり、典型的には3であ
る。
な温度の予備加熱では除去できていなかったのである。
この水分が残存していたために、インジウムイオンビー
ムの発生を開始した後も、この水分が徐々に減り、これ
がフッ化インジウムの蒸気量を前述したように不安定に
していたのである。
っても、少しでも大気に曝すとすぐに吸水し、その水の
一部は分子結合によってフッ化インジウム分子と結びつ
き、容易に除去できなくなる。
ンジウムを600℃以上で一旦加熱(予備加熱)する
と、次式の化学反応が急速に促進されることが分かっ
た。
量の不安定要因である分子結合した水分(前記式の左辺
のH2O)を速やかに分解することができる。前記式の
右辺のIn(OF)xF3-x は、酸素を有してはいるけれど
も水は含んでいない。
ウムは、即ち前記In(OF)xF3- x に変化させたもの
は、水分を含んでいないので、加熱による蒸発量は安定
している。従って、このようなものを用いて、即ちこの
ようなものを固体材料として加熱炉内で加熱して蒸発さ
せて、イオン源からインジウムイオンビームを発生させ
ることによって、インジウムイオンビームを安定した量
で発生させることができる。即ち、インジウムイオンビ
ーム量の時間変化率を、先行技術に比べて遙かに小さく
することができる。その結果の一例を図2中に実施例と
して示す。これについては後で詳述する。
満では、前記数1の反応は殆ど起こらないので効果はな
い。
以上になると、1170℃はフッ化インジウムの融点で
あるので、フッ化インジウムが溶融して加熱炉、プラズ
マ生成容器、更には両者間をつなぐ蒸気導入管等を汚し
たり詰まらせたりするので、好ましくない。
数1の反応を起こさせる効果はさほど変わらない。従っ
て、フッ化インジウムの予備加熱温度は、前記範囲の内
でも、600℃〜700℃にするのがより好ましい。こ
の範囲が最も実用的である。
温度にも依るが、加熱温度が600℃〜700℃であれ
ば、30分〜90分程度が好ましい。30分未満だと、
固体材料としてのフッ化インジウムの全体を均一に加熱
するのに不十分である。しかし90分を超えても、加熱
効果は殆ど上がらず、時間の無駄が大きい。従って、1
時間程度がより好ましいと言える。
イオンビームを発生させる前に、即ち目的量のインジウ
ムイオンビームを発生させる前に、予め、600℃以上
1170℃未満の範囲内に保って加熱炉内のフッ化イン
ジウムの予備加熱を行う制御機能を有する制御装置を設
けても良く、そのようにすれば、イオン源の運転の省力
化または自動化を図ることができる。
(OF)xF3-x が作られるのであるから、加熱炉に入れ
る固体材料として、フッ化インジウムの代わりに、当該
In(OF)xF3-x (x=1、2または3)を用いても良
く、その場合も前記と同様の効果が得られる。即ち、イ
ンジウムイオンビームを安定した量で発生させることが
できる。
ムイオンビームの発生方法を実施するイオン源およびイ
オンビーム発生装置の一例を示す概略図である。
ム30を発生させるイオン源2と、当該イオン源2を制
御する制御装置40とを備えている。
加熱してその蒸気8を発生させる加熱炉4と、この加熱
炉4とプラズマ生成容器16との間をつないでいて加熱
炉4からの蒸気8をプラズマ生成容器16内へ導入する
蒸気導入管10と、この蒸気導入管10を通して導入さ
れる蒸気8を電離させてプラズマ24を生成するプラズ
マ生成容器16と、このプラズマ生成容器16内のプラ
ズマ24から電界の作用でイオンビーム30を引き出す
引出し電極28とを備えている。更にこの例では、プラ
ズマ生成容器16内に補助ガス12を導入するガス導入
管14を備えている。
5を有しており、加熱電源38からの通電によって加熱
される。
子放出用のフィラメント20が設けられており、他方側
には電子反射用の反射電極22が設けられている。プラ
ズマ生成容器16内には外部から電子捕捉用の磁界26
が印加される。このような構造のイオン源2は、バーナ
ス型イオン源と呼ばれる。
によって加熱される。フィラメント20とアノードを兼
ねるプラズマ生成容器16との間には、アーク電源34
からアーク放電用のアーク電圧が印加される。プラズマ
生成容器16と引出し電極28との間には、引出し電源
36からイオンビーム引き出し用の引出し電圧が印加さ
れる。これらの電源32、34、36および前記加熱電
源38は、この例では、制御装置40によって制御され
る。
たイオンビーム発生装置の運転方法の一例を示すと、イ
オン源2の加熱炉4に、固体材料6として、フッ化イン
ジウムを入れる。このフッ化インジウムは、無水フッ化
インジウムを用いる方が、その予備加熱時間を短縮する
ことができる等の点で好ましい。
ムイオンビーム(このインジウムイオンビームはイオン
ビーム30中に含まれることになる)を引き出す前に、
加熱炉4に通電して加熱炉4の温度を例えば600℃〜
700℃にまで上げて、フッ化インジウムの予備加熱
(プリベーキング)を行う。この加熱時間は、例えば1
時間程度とする。
前に行っても良いけれども、イオンビーム30として不
活性ガスイオンビームを発生させながら行っても良い。
後者の場合を例に説明すると、プラズマ生成容器16内
に補助ガス12として例えばアルゴンガスを導入し、フ
ィラメント20を加熱すると共にアーク電源34からア
ーク電圧を印加してプラズマ生成容器16内でアーク放
電を生じさせて、プラズマ生成容器16内にプラズマ2
4を生成させ、このプラズマ24からイオンビーム30
としてアルゴンイオンビームを引き出す。
で上げて加熱炉4内のフッ化インジウムの予備加熱を行
う。このようにすれば、予備加熱による蒸気8によって
プラズマ生成容器16内を汚さずに済む。
気8が発生し、それがプラズマ生成容器16内に導入さ
れて電離されるので、プラズマ24中にインジウムイオ
ンが含まれ、ひいてはイオンビーム30中にもインジウ
ムイオンビームが含まれる。しかし、予備加熱の初期に
は、前述した理由から、このインジウムイオンビームの
量は安定しない。即ち、加熱炉4の温度を一定にしてお
くと、時間経過と共に急激に減少する。
の予備加熱を行うと、このインジウムイオンビームの量
は安定する。その理由は前述のとおりである。これで予
備加熱は終了する。あるいは、イオンビーム30中のイ
ンジウムイオンビームの量を計測しながら予備加熱を行
って、イオンビーム30中のインジウムイオンビームの
量が安定した時点で予備加熱を終了するようにしても良
い。これの方が予備加熱がより確実である。
ウムイオンビームを含むイオンビーム30を発生させる
正規の運転を行えば良い。イオンビーム30中に含まれ
るインジウムイオンビームの量の制御は、主として加熱
炉4の加熱温度の制御によって行うことができる。この
制御は、この例では制御装置40によって自動で行うこ
とができる。また、前記のような予備加熱時の加熱炉4
の温度制御も、この例では制御装置40によって自動で
行うことができる。
を行うことによって、インジウムイオンビームを安定し
た量で発生させることができる。例えば、図2中の実施
例は、固体材料6として無水フッ化インジウムを用いて
その予備加熱を650℃で1時間行ったときのものであ
り、イオン源2から発生させるインジウムイオンビーム
の量は、その変化率が10%/時間以下であり、非常に
安定している。
ン源2から発生させるインジウムイオンビーム量の制御
や、当該インジウムイオンビームを用いたインジウムイ
オンの注入量制御等も非常に容易になる。これによって
初めて、インジウムイオンの実用的な利用が可能になっ
たと言うことができる。
目的量のインジウムイオンビームを発生させるときの加
熱炉4の温度は、フッ化インジウムを予備加熱する場合
と同じ前記理由から、600℃以上1170℃未満に保
つのが好ましく、その内でも600℃〜700℃に保つ
のがより好ましい。
00℃以上1170℃未満の範囲内であってしかもプラ
ズマ生成容器16の温度未満に保つのがより好ましい。
そのようにすると、加熱炉4とプラズマ生成容器16と
の間をつなぐ蒸気導入管10には、プラズマ生成容器1
6に向かって上昇する温度勾配が生じ、この温度勾配に
よって、加熱炉4で発生させた蒸気8が蒸気導入管10
やプラズマ生成容器16内で再凝固するのを防止するこ
とができるので、プラズマ生成容器16および蒸気導入
管10の汚れや蒸気導入管10の詰まりを防止すること
ができる。この効果は、加熱炉4の温度とプラズマ生成
容器16の温度との差をあまり大きくしなくても得られ
る。例えば、この温度差は10℃〜20℃程度でも良
い。このような温度制御も、この例では制御装置40に
よって自動で行うことができる。
たフッ化インジウムは、仮にその後に吸水しても、加熱
によって、例えばインジウムイオンビームを発生させる
際の加熱によって、水分を容易に除去することができる
ことが分かった。これは、吸水してもその水は分子結合
状態にはなりにくいからであると考えられる。即ち、前
記数1に示したように、フッ化インジウムは加熱によっ
てIn(OF)xF3-xに化学変化していて、このIn(OF)
xF3-x に水は分子結合しにくいからであると考えられ
る。従って、予備加熱を再び行う必要はない。
うに加熱炉4内で予備加熱する代わりに、予め別の所で
前記温度で一旦加熱しておいたものを、加熱炉4内に入
れても良い。このように一旦加熱したものは、前記のよ
うに水分が付着したとしても容易にそれを除去すること
ができるので、必ずしも真空中を通して加熱炉4内へ入
れる操作を行う必要はなく、大気中を通して加熱炉4内
へ入れても良い。従って、取り扱いが非常に容易にな
る。
加熱炉4の内外いずれで行うにしても、有害物質の拡散
防止の観点からは、真空に(例えば10-1〜10-3Pa
程度の低真空に)排気しながら行うのが好ましいけれど
も、単に予備加熱の観点からは、加熱時の雰囲気は問わ
ない。例えば、大気中でも良いし、真空雰囲気中でも良
いし、窒素ガス置換雰囲気中でも良い。
記数1に示したように、In(OF)xF3-x が作られるの
であるから、イオン源2の加熱炉4に入れる固体材料6
として、フッ化インジウムの代わりに、当該In(OF)x
F3-x を用いても良く、その場合も前記と同様の効果が
得られる。即ち、インジウムイオンビームを安定した量
で発生させることができる。
けるプラズマ24の生成手段は問わないので、バーナス
型イオン源以外のイオン源にも広く適用することができ
る。例えば、棒状のフィラメントを用いるフリーマン型
イオン源、プラズマ閉じ込めに多極磁場(カスプ磁場)
を用いるバケット型イオン源、プラズマ生成に高周波
(マイクロ波を含む)を用いる高周波イオン源、プラズ
マ生成にECR(電子サイクロトロン共鳴)を用いるE
CR型イオン源等にも適用することができる。
るので、次のような効果を奏する。
ば、インジウム化合物から成る固体材料の蒸発量の不安
定要因を除去することができるので、インジウムイオン
ビームを安定した量で発生させることができる。その結
果、例えば、インジウムイオンビーム量の制御や、当該
インジウムイオンビームを用いたインジウムイオンの注
入量制御等が非常に容易になる。
1等の発明と同様の効果を奏すると共に、イオン源の運
転の省力化または自動化を図ることができる。
方法を実施するイオン源およびイオンビーム発生装置の
一例を示す概略図である。
イオンビームの発生時間の経過に伴うビーム量の変化の
一例を示す概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 インジウム化合物から成る固体材料を加
熱してその蒸気を発生させる加熱炉および当該加熱炉か
ら供給される蒸気を電離させてプラズマを生成するプラ
ズマ生成容器を有するイオン源を用いてインジウムイオ
ンビームを発生させる方法において、前記固体材料とし
て、フッ化インジウムを600℃以上1170℃未満の
温度で一旦加熱したものを用いることを特徴とするイン
ジウムイオンビームの発生方法。 - 【請求項2】 フッ化インジウムを加熱してその蒸気を
発生させる加熱炉および当該加熱炉から供給される蒸気
を電離させてプラズマを生成するプラズマ生成容器を有
していてインジウムイオンビームを発生させるイオン源
と、このイオン源の加熱炉の温度を、目的量のインジウ
ムイオンビームを発生させる前に、600℃以上117
0℃未満の範囲内に保って加熱炉内のフッ化インジウム
の予備加熱を行う制御機能を有する制御装置とを備える
ことを特徴とするイオンビーム発生装置。 - 【請求項3】 インジウム化合物から成る固体材料を加
熱してその蒸気を発生させる加熱炉および当該加熱炉か
ら供給される蒸気を電離させてプラズマを生成するプラ
ズマ生成容器を有するイオン源を用いてインジウムイオ
ンビームを発生させる方法において、前記固体材料とし
て、In(OF)xF3-x (xは1、2または3)を用いる
ことを特徴とするインジウムイオンビームの発生方法。 - 【請求項4】 インジウム化合物から成る固体材料を加
熱してその蒸気を発生させる加熱炉および当該加熱炉か
ら供給される蒸気を電離させてプラズマを生成するプラ
ズマ生成容器を有していてインジウムイオンビームを発
生させるイオン源において、前記固体材料として、In
(OF)xF3-x (xは1、2または3)を用いているこ
とを特徴とするイオン源。
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