JP3374315B2 - 赤さび・温泉の黒色付着物、黒さび・砂鉄・ベンガラ、セメント製品等に付着浸透した墨・油性インキ・ラッカースプレーの溶剤および前記記載の溶剤の製造方法 - Google Patents

赤さび・温泉の黒色付着物、黒さび・砂鉄・ベンガラ、セメント製品等に付着浸透した墨・油性インキ・ラッカースプレーの溶剤および前記記載の溶剤の製造方法

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JP3374315B2 JP09786097A JP9786097A JP3374315B2 JP 3374315 B2 JP3374315 B2 JP 3374315B2 JP 09786097 A JP09786097 A JP 09786097A JP 9786097 A JP9786097 A JP 9786097A JP 3374315 B2 JP3374315 B2 JP 3374315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温泉の施設、温泉
旅館・ホテル等の浴場などにおける洗浄作業、コンクリ
ートまたはモルタル等のアルカリ性セメント製品製造、
土木工事、建築工事、内外壁等補修作業、美装ならびに
内外装工事、内外壁洗浄作業、塗装工事、磁石にくっつ
いた砂鉄の除去作業、鉄鋼製品製造加工、冷暖房機器設
置工事、配管工事、衣類・じゅうたんなどのドライクリ
ーニング作業、石材加工、左官工事、タイル工事、配管
洗浄作業、洗車作業において、金属製品、アルカリ性セ
メント製品、内外装品、衣類に浸透付着した鉄さび、染
料・顔料、墨・油性インキを還元して溶解除去する際に
使用するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで温泉の施設、特に温泉旅館や温
泉ホテルの浴場の洗浄における、硫化鉄(II)のよう
な硫化物を主成分とした黒色付着物の除去に対処する薬
品はなかった。思い切って、濃塩酸、次亜塩素酸塩類を
主成分とした漂白剤、水酸化ナトリウム水溶液、ビルメ
ンテナンス業界で頻繁に用いられている二フッ化水素ア
ンモニウム溶液などを使用したが、まったく除去効果が
みられなかった。
【0003】金属製品の表面に現れれた鉄さび(これに
は赤さびおよび黒さびの両者を含む)の除去には、市販
のさび取り剤である潤滑油や塩酸のような酸を用いてき
たが、潤滑油の方は十分な除去が期待できず、酸の方
は、鉄さびそのものは一時的に除去できても、除去に用
いた酸の残留物が、その後の十分な水洗いの甲斐もな
く、直ちに、鉄さびの発生を誘発してしまうという難点
があった。また、サンドペーパーやワイヤーブラシによ
る物理的な除去方法もあるが、これだけではごく表面的
にしか除去が及ばないばかりか、体力的な消耗も甚だし
かった。温泉施設、温泉浴場の洗浄作業の際の赤さびの
除去にはビルメンテナンス業界推奬の二フッ化水素アン
モニウム溶液を専ら使用している。セメント製品、タイ
ル、レンガなどの表面に付着した、内部の鉄筋からのさ
びに対しては専ら液体または溶液状の酸あるいは酸性製
品が除去に有効とされてきた。 さらに、ドライクリーニ
ング作業においては、市販のフッ化水素を10倍に水で
希釈した溶液をしみ抜きに用いている。
【0004】特許出願公開番号:特開平07−4179
9の「コンクリート製品用洗浄剤」ではホスホン酸およ
びくえん酸、酒石酸、乳酸などのカルボキシル基を有す
る有機酸を洗浄剤全体で酸性状態として含有している。
【0005】特許登録番号:1918892の「鉄錆除
去剤」では、床材等を鉄さびの浸透付着した対象素材と
しており、また、床材に浸透している鉄さびを除去する
主成 分として、チオグリコール酸化合物をセロソルブ系
等の有機溶剤中に含有している。
【0006】コンクリート製品を区別するのに表示する
日付や製品名、コンクリート建築工事の際に職人が書き
込んだ線や寸法などの表示は墨と油性インキでコンクリ
ートに直接記入するが、誤記した場合や、建築終了後の
消去には、今まで、ワイヤーブラシ、サンドペーパーま
たはディスクサンダーにより墨・インキ分の染み込んだ
部分を削り落とすという物理的な除去作業と、シュウ酸
による漂白除去という化学的な方法の二通りしかなかっ
た。前者は、いわゆる「削り落とし」なので、コンクリ
ート表面の素地を削ることで、必ず砂目地を露出させて
しまうこととなり、外観上および耐久性の両面において
も決して芳しい方法とはいえず、そればかりか、最も余
計な労力を費やす方法であるともいえる。また、後者
は、唯一コンクリートに対して無害な有機酸であり、か
つコンクリートに対し、これまで最も良好な漂白剤とさ
れてきたが、濃厚な飽和溶液でもってしても、油性のイ
ンキ分の除去には十分な効果が期待できなかったばかり
か、毒物及び劇物取締法に定める医薬用外劇物の該当品
であり、それ自身毒性の強い物質でもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】温泉の施設や浴場の洗
浄における黒色付着物の除去に対処する薬品はこれまで
存在しなかった、という問題点がある。
【0008】市販のさび取り剤である潤滑油は金属製品
の表面に現れた鉄さびに対しては十分な除去効果が得ら
れていないという問題点がある。これは明らかに、鉄さ
びそのものを溶解できないという根本的な問題点がある
ためである。この鉄さびの成分は、酸化水酸化鉄(II
I)いわゆる赤さび、と呼ばれているものと、酸化二鉄
(III)鉄(II)すなわちスピネル型構造物である
黒さび、と呼ばれているものから構成されている。特許
出願公開番号:特開平07−41799の「コンクリー
ト製品用洗浄剤」にはホスホン酸またはその誘導体、カ
ルボキシル基を有する有機酸が酸または酸性物質として
洗浄剤全体が酸性となるように含まれているが、指定の
濃度では酸化水酸化鉄(III)酸化二鉄(III)鉄
(II) のどちらも常温下で溶解することはできない。
これはあくまでも洗浄剤という名称であるので、溶解ま
では要求されていないのであろうが、それにしても、酸
性物質により一時的に鉄さびを除去することができて
も、除去に用いた酸性成分の残留物が、その後の十分な
水洗いの甲斐もなく、直ちに鉄さびの二次的発生を促す
という問題点があるとなれば、これらの酸は、地金の鉄
自体も容易に腐食するものばかりであるので、大きな難
点が生じる。また、サンドペーパーやワイヤーブラシ、
ディスクサンダーなどによる物理的な除去方法では、サ
ンドペーパーではごく表面的にしか除去が及ばないとい
う問題点があり、ワイヤーブラシやディスクサンダーで
はたとえ鉄さびは取れても、かえって地金の鉄を傷つけ
てしまい、次回の二次的なさびの発生につながる可能性
を与えてしまうばかりか、体力的な消耗も甚だしいとい
う問題点がある。温泉施設、温泉浴場の洗浄作業におけ
る赤さびの除去にはビルメンテナンス業界推奨の二フッ
化水素アンモニウム溶液を専ら使用しているが、これ
は、やはり酸性物質であるばかりか、毒物及び劇物取締
法指定の医薬用外劇物の該当品でもあり、フッ化水素成
分を含有しているので、人体には著しい腐食作用を有
し、床面の石材やタイル、タイルの目地を占めているセ
メントおよびモルタル、鏡などのガラスを容赦なく侵食
するという問題点がある。また、酸あるいは酸性物質で
は、アルカリ性物質と強く作用するという自然原理があ
るため、当然に、アルカリ性セメント製品であるコンク
リートやモルタルを常温下においてもかなり激しく侵食
するという問題点がある。
【0009】衣類のドライクリーニング作業において
は、現在、55%フッ化水素を10倍に水で希釈したも
のを赤さびのしみ抜きに用いているが、これは綿を生地
としたものにしか使用しておらず、他の生地については
手をつけないようになっている。綿は他の生地に比して
酸性の薬品に対する抵抗力が強いということとされてい
るからではあるが、他の生地に付着した場合のことも考
慮に入れるとなると、こうした現状では明らかに問題で
ある。しかも、フッ化水素は、濃度の薄さに関係なく毒
物及び劇物取締法に指定されている医薬用外毒物に該当
するため、扱うのに危険が伴うという問題点がある。
【0010】コンクリート製品に直接記入した墨・油性
インキ分の除去作業において、ワイヤーブラシ、サンド
ペーパーまたはディスクサンダーによる「削り落とし」
という物理的な除去方法では、第一に、コンクリート表
面の素地を削ることで、必ず砂目地を露出させてしまう
こととなり、外観の悪化および耐久性の低下を引き起こ
すということと、第二に、最も体力を必要とする方法で
あるということから、作業員の労働力という各々の問題
点があった。また、シュウ酸による、漂白という化学的
な除去方法では、シュウ酸は唯一コンクリートに対して
無害な有機酸ではあるが、コンクリートそのものに対す
る漂白性はあるものの、半年以上ないし一、二年以上の
長期間放置しておいた墨・油性インキが浸透付着したア
ルカリ性セメント製品に対しては、毒物及び劇物取締法
に定める医薬用外劇物に該当するような高濃度のものか
ら、対象外の5%以下の希薄溶液に至るまで素地を傷め
て砂目地を出さずに消去することができるものはなく、
増して、このシュウ酸にあらゆる有機溶剤を添加しよう
とも消去しにくいという問題点が常時つきまとってき
た。また、オキシドールのような過酸化物による酸素系
漂白、かつ、次亜塩素酸塩類を含有したものによる塩素
系漂白によっても、十分にセメント製品を漂白したり、
油性インキ分を完全に消去できる、ものなど皆無であ
る、という問題点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】石材、タイル、レンガ、
特に、アルカリ性のセメント製品の表面に浸透付着した
赤さびや墨・油性インキ・ラッカースプレーは、酸のよ
うに製品の素地を傷めてしまうことがないように、赤さ
びの場合にあっては、酸性を示すキレート効果を有する
有機酸と、水溶性の亜二チオン酸塩を、ヒドラジンある
いはその水和物および無色の水溶液となる硫化アンモニ
ウムでアルカリ性化し、また、水溶液中において鉄さび
の各成分、酸化水酸化鉄(III)および酸化二鉄(I
II)鉄(II)とを強力に還元溶解するためと、水溶
液全体をアルカリ性で安定化するために、無水のヒドラ
ジンあるいはその水和物を水に希釈して、30%以下の
含有とした場合では、毒物及び劇物取締法による医薬用
外劇物指定外のいわゆる普通物として扱えるだけでな
く、そのような希薄な濃度であってもまたもちろん30
%を超える濃厚な含有量にあってもどちらも 十分に効果
が発揮できるものとし、これに還元助剤として、かつ赤
さび成分を一部硫化物化することにより、早期に赤さび
を溶解することができるようにするために無色の水溶液
となる硫化アンモニウムの固体またはその水溶液を場合
に応じて添加する。ここで、無色の水溶液となる硫化ア
ンモニウムに限定しているのは、黄色の水溶液となる多
硫化アンモニウムや硫化ナトリウムのような他の硫化物
では、赤さびの主成分である酸化水酸化鉄(III)を
黒色の硫化鉄(II)に還元形成するにとどまってしま
い、この硫化鉄(II)を溶解する能力がないので、タ
イルなどに付着している赤さびはこの硫化鉄(II)へ
黒変してしまい、それ以上溶解除去することはできなか
った、という実地実験の結果に基づくためである。ま
た、前記、請求項2記載の、無水または水溶液のヒドラ
ジンもしくはヒドラジンの水和物、および前記、請求項
1および請求項2記載の、固体の、または無色の水溶液
の硫化アンモニウムを場合に応じて加えた、と限定して
いるのは、各請求項の発明では、加えても加えなくても
どちらも赤さびを溶解できるからである。さらに、鉄さ
びを強力に還元溶解する助剤として、ハイドロサルファ
イトナトリウムのような水溶性の亜二チオン酸塩を加え
る。これも、水溶性のものの方が還元力を発揮しやす
く、かつ製造方法が簡易に済むことから、水溶性のもの
に限定している。そして、鉄さび成分中の鉄イオンと安
定な錯体を形成することにより、赤さびの溶解力を高め
る目的で、エチレンジアミン四酢酸やヒドロキサム酸の
ような、チオグリコール酸以外の、キレート効果を有す
る有機酸を溶液中に溶解させる。チオグリコール酸以外
とするのは、このチオグリコール酸を単独で混入または
他のキレート効果を有する有機酸とともに混合させる
と、かえって赤さび、黒さび、砂鉄、ベンガラを溶解す
る能力が低下してしまうからである。また、墨・油性イ
ンキ・ラッカースプレーについては、水溶性ケトンを加
えることで、墨や油性インキ、ラッカースプレーと被浸
透素材であるセメント製品、石材、レンガなどとの界面
を濡れやすくし、浸透付着物である墨や油性インキ、ラ
ッカースプレー分を剥離して浮かせることができ、墨、
および油性インキに含有されている鉄分と、ラッカース
プレーに含有されている着色料を、残りの、赤さびを溶
解する能力のあるアルカリ性の製剤によって溶解するこ
とができる。これらの汚れは、アルカリ性の各製剤をボ
ロ布などのウエス、あるいはできれば ナイロンたわしに
染み込ませ、繰り返し軽くこすり落とすようにすると除
去できる。
【0012】温泉の施設、浴場における硫化物を主成分
とした黒色付着物は、これまで完璧なまでに落とすこと
ができるものは市販のあらゆる洗浄剤の中には皆無であ
ったということで、本発明はその意味でも極めて重要な
位置を示している。赤さびを溶かす成分とまったく同じ
なので、その構成成分の各薬品の役割は赤さびの場合と
ほぼ同じであるが、唯一異なる点は、溶かすべき黒色付
着物が本発明品中の硫化アンモニウムによる作用を受け
ることなく、すでに硫化物となっているという点であ
る。これは、鉄さびが本発明品の溶液中で一部硫化物と
なって生成したものとしてみなせばその溶解原理も容易
に説明がつく。つまり、強還元剤であるヒドラジンやそ
の水和物、硫化アンモニウム、水溶性亜二チオン酸塩に
よる還元を受けつつ、硫化物イオンを硫化アンモニウム
に帰し、残りの金属イオンをキレート効果のある有機酸
にアルカリ性下で配立させて安定な錯体を形成させると
いう手法である。これは、主として温泉の浴場であるか
ら、本発明品またはその希釈水溶液を直接付着物のある
石材やタイルに散布し、場合に応じて、デッキブラシま
たはポリッシャーによってこすり取り、長くとも30分
間放置する。
【0013】衣類のドライクリーニング作業における赤
さびのしみ抜きについては、赤さびを専ら溶かす方の本
発明品またはその希釈水溶液に浸漬してもみ洗いする
か、これらの溶液のどちらかをウエス、場合に応じて、
ナイロンたわしに染み込ませ、軽くたたくか、軽くこす
り落とすようにする。
【0014】鉄筋、H型鋼、自動車の車体などの鉄鋼製
品に付着した赤さびと酸化二鉄(III)鉄(II)を
主成分とする黒さび、キッチンなどのステンレス鋼の表
面に付着した赤さび、磁石にくっついて離れにくい砂
鉄、赤色顔料のベンガラは、赤さびについては先の、単
独の水溶液で無色となる硫化アンモニウムと、新たにさ
らに強力な還元力を付与する目的で加える水素ヒホウ素
化合物を成分とした本発明品を原液または希釈水溶液と
してナイロンたわしに染み込ませて軽くふき取れ ばよ
く、各構成成分の赤さびに対する役割は前述のとおりで
ある。黒さび、砂鉄、およびベンガラについては、水に
単独で溶かした水溶液が黄色となる多硫化アンモニウム
やその他の水溶性の硫化物を無色の水溶液となる硫化ア
ンモニウムの変わりに混合してつくった本発明品を原液
もしくは希釈水溶液としてナイロンたわしに染み込ませ
て軽くふき取る。本発明品の各構成成分の黒さび、砂
鉄、およびベンガラに対する役割はやはり赤さびの場合
と同様であるが、唯一異なる点は、水に単独で溶かした
水溶液が黄色となる多硫化アンモニウムやその他の水溶
性の硫化物を、無色の水溶液となる硫化アンモニウムの
代わりに混合することにより、ヒドラジンや亜二チオン
酸塩の還元力の助けを借りつつ、硫化鉄(II)の状態
を経ることなく、キレート効果を有する有機酸に鉄イオ
ンを配位させて溶解する、という点である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、酸性溶液以外の製剤
で、赤さび、温泉の黒色付着物、黒さび、砂鉄、ベンガ
ラ、セメント製品等に浸透付着した墨・油性インキ・ラ
ッカースプレーを溶解除去することと、従来までのよう
に、アルカリ性のセメント製品や石材等の表面素地を傷
めてしまうことがないように配慮している。このため、
本発明品はアルカリ性溶液となっている。キレート効果
を有する有機酸は酸性物質であるので、これが酸性を示
さぬようにヒドラジンあるいはヒドラジンの水和物と水
溶性の亜二チオン酸塩、場合によっては硫化アンモニウ
ム・他の水溶性の硫化物・水素化ホウ素化合物によるア
ルカリ性成分で水溶液全体が弱アルカリ性を呈するよう
に設定した上で、溶解力の効果を高めている。また、ヒ
ドラジンもしくはその水和物を30%以下とした場合で
は、毒物及び劇物取締法における医薬用外劇物の対象外
である「普通物」として扱えるというだけでなく、その
ような希薄水溶液にしてもまたもちろん30%を超える
濃厚な含有量にあってもどちらも十分に溶解に必要とさ
れる還元力を発揮できるように配慮している。鉄鋼製品
等の金属性品に付着した赤さびに対して、水素化ホウ素
化合物をさらに添加しているのは、これを添加しない場
合よりも格段に溶解量、溶解量に対する溶解速度が優れ
ており、鉄から直にさびを形成している場合には、コン
クリート製品等に浸透している場合のさびの付着力とは
根本的に異なるため、添 加しないものでも除去できない
わけではないが、添加したものの方が使用可能面積も広
げることができ、より楽に溶解除去できるという点に配
慮している。こうして製造した、赤さび、黒さび、ベン
ガラ、セメント製品等に付着浸透した墨・油性インキ・
ラッカースプレー、の溶剤は原液あるいは2〜10倍希
釈の水溶液をナイロンたわしに染み込ませ、これらの汚
れが付着した表面全体をこすることによって溶解除去
し、砂鉄の溶剤は原液をボロ布などのウエスに染み込ま
せて砂鉄を包み込むようにしてぬぐい去り、温泉の黒色
付着物の溶剤は、原液あるいは2〜10倍希釈の水溶液
を付着物のついた石材等に直に散布し、場合に応じて、
デッキブラシまたはポリッシャーでこすり取り、長くと
も30分間放置後、多量の水またはお湯で洗い流すよう
にする。
【0016】
【実施例】本発明の赤さび・温泉の黒色付着物溶剤を5
00cm つくるにあたり、例えば、水200cm
に、79〜81%ヒドラジン一水和物を144.5c
加え、次に、無色の硫化アンモニウム溶液を100
cm 添加し、ハイドロサルファイトナトリウムすなわ
ち亜二チオン酸ナトリウムを60g、99.0%エチレ
ンジアミン四酢酸すなわちEDTAを70g溶解してみ
た。これを北海道洞爺湖温泉のK保養センター内の谷場
の床面の石材に付着した黒色付着物に原液で散布したと
ころ、一瞬にして溶解除去できたので、これを、事後処
理として水道水で水洗いした。また、同溶剤を北海道登
別温泉のホテルY内の浴場のタイル目地に付着していた
赤さびに対して、ナイロンたわしに染み込ませて塗布し
たところ、一瞬にして溶解除去できた。さらに、北海道
日高自動車道の躯体壁面に露出した鉄筋から流れ出して
コンクリートに浸透付着した赤さびに対して、ボロ布に
同溶剤を染み込ませて繰り返しこすったところ、砂目地
を出さずに溶解除去できた。
【0017】本発明の、セメント製品等に付着浸透した
墨・油性インキ・ラッカースプレーの溶剤を500cm
つくるにあたり、例えば、水200cm に、98.
000%ヒドラジン一水和物を100cm 加え、次
に、無色の硫化アンモニウム溶液を100cm 添加
し、ハイドロサルファイトナトリウムすなわち亜二チオ
酸ナトリウムを58g、99.5%エチレンジアミン
四酢酸すなわちEDTAを69g溶解したアルカリ性の
製剤を仮に400cm 採り、これに、アセトンを10
0cm 加えてかき混ぜて完全に混和させてみた。これ
を札幌市豊平区にあるH建設工業(株)の社屋前にある
電柱下部の赤色のスプレー文字(吹き付けてから、2年
経過後)に対し、ナイロンたわしに染み込ませてこすっ
たところ、少しもにじまずに溶解除去できた。また、同
溶剤を北海道江別市の大麻文化ホール(当時、建造中)
内の階段壁面に職人により書き込まれた約1年経過後の
油性インキの数字およびアルファベットと墨線に対し、
ナイロンたわしに染み込ませて塗布したところ、砂目地
を出さずに完全に溶解除去できた。
【0018】
【発明の効果】鉄さびの成分は、酸化水酸化鉄(II
I)、酸化二鉄(III)鉄(II)の二種類の無機
化合物から構成されている。このどちらも、これまで酸
以外には溶解するものとしては考えられなかった。本発
明の構成成分である、キレート効果のある有機酸のアル
カリ性水溶液だけでは、水溶液に容易に溶解するような
安定な錯体を形成するのには不十分なためか、鉄さび成
分の酸化水酸化鉄(III)酸化二鉄(III)鉄
(II)のどちらも溶解することはできない。そこで、
本発明では、このキレート効果のある有機酸に、鉄さび
成分、酸化水酸化鉄(III)、酸化二鉄(III)鉄
(II)をキレート効果を受けやすいかたちにするため
に、強力な還元剤として、ヒドラジンあるいはヒドラジ
ンの水和物、亜二チオン酸塩、および場合に応じて硫化
アンモニウム、またはその他の水溶性の硫化物を混在さ
せることで、目的を果たすに足る構成としている。ま
た、本発明品は、コンクリートの素地を形成している成
分、水酸化カルシウム、および未反応の酸化カルシウム
は溶解しない。このことは、アルカリ性のセメント製品
を傷めることがない、ということを断言する意味につな
がる。
【0019】本発明品には、漂白作用を示す成分とし
て、亜二チオン酸塩を含有している。これ単独の水溶液
には紙類等を溶易に漂白できる成分は含まれているが、
コンクリートまでを漂白する能力はない。また、衣類に
対する漂白作用については、本発明品の原液をウールに
滴下したところ、一時的に白く染まり、これは削ってみ
ても落ちなかったが、普通のドライクリーニングに出し
たところ、滴下した部分が取れて戻ってきたため、いわ
ゆる化学変化による本当の漂白は受けていなかったとい
える。 墨・油性インキ、およびラッカースプレーについ
ては、実施例の作業において分かったことであるが、漂
白による除去ではなく、前述のように、水溶性ケトンを
加えることで、墨・油性インキ・ラッカースプレーと被
浸透素材であるセメント製品、石材、レンガなどとの界
面を濡れやすくし、浸透付着物である墨や油性インキ、
ラッカースプレー分を剥離して浮かせることができ、墨
および油性インキに含有されている鉄分と、ラッカース
プレーに含まれている着色料を、残りの、赤さびや温泉
の黒色付着物を溶解するアルカリ性の製剤によって溶解
することができる、という仕組みによる溶解除去である
といえる。
【0020】温泉の黒色付着物については、本発明品の
成分である硫化アンモニウムや、その他の水溶性の硫化
物単独の水溶液では溶解できないため、やはり、ヒドラ
ジンあるいはその水和物、亜二チオン酸塩による還元作
用の助けを借りて、無色の水溶液となる硫化アンモニウ
ムを成分とした場合にのみ溶解する。これは、黄色の水
溶液となる多硫化アンモニウムでは、硫化物イオンが2
つ以上となると、硫化物イオンが1つの場合よりも硫化
物のもつ本来の溶媒に対する難溶性的な性質が強まるた
め、難溶性的性格の強い硫化鉄(II)のような硫化物
を溶解しがたいためといえる。また、硫化ナトリウムの
ようにアルカリ金属の硫化物に代表される水溶性のその
他の硫化物では、かえって、アルカリ性が強く発揮され
る傾向にあるため、強いアルカリ性ほど難溶性を示す硫
化鉄(II)や、赤さびの主成分である酸化水酸化鉄
(III)の溶解を妨げる向きに働くのである。
【0021】黒さびである酸化二鉄(III)鉄(II
I)や、砂鉄、ベンガラとなると、無色の水溶液となる
硫化アンモニウムを成分とした本発明品でも溶解できな
かったわけではないが、溶解量、溶解量に対する溶解速
度の点で比絞してみると、逆に、黄色の水溶液となる硫
化アンモニウムやその他の水溶性の硫化物の方が優れて
いる。これは、いったん2価の金属塩である硫化物にし
てから溶解する無色の 硫化アンモニウムの含有製剤とは
異なり、酸化状態がかなり進んだ状態の鉄の化合物で
は、硫化鉄(II)を経るよりも、強アルカリ性を背景
にしたより強い還元力を発揮させて鉄イオンを早期にキ
レート剤に配立させてしまう方が効果的なのである。
【0022】鉄鋼製品、ステンレス製品などの鉄製の金
属に直に発生した赤さびについても、ナイロンたわしを
併用すれば、何も水素化ホウ素化合物を加えなくとも十
分に除去は可能である。しかし、この水素化ホウ素化合
物を添加したものでは、添加しなかったものよりも溶剤
1cm あたりの有効使用面積、溶解量、溶解速度、除
去時の手の力のかけ具合など、どれをとってもその違い
は歴然としている。このため、より便利で、しかも赤さ
びが最も除去しがたい鉄製の金属に対する専用の赤さび
溶剤として、場合に応じて無水または水溶液のヒドラジ
ンもしくはヒドラジンの水和物、および無色の水溶液と
なる硫化アンモニウムを含有させる製剤に水素化ホウ素
化合物を添加したものを用いるのである。なお、この水
素化ホウ素化合物を含有させたアルカリ性の製剤でもア
ルカリ性自体はpH9程度と、大して強くはないので、
衣類、セメント製品等に付着した赤さびの除去も容易で
あり、セメント製品等の素地も傷めることはない。さら
に、温泉の黒色付着物も、水素化ホウ素化合物を含有さ
せた製剤でも溶解除去はできる。
【0023】衣類に対する標白力が皆無に等しいこと
は、先に述べたとおりであるが、現在、ドライクリーニ
ングにおいて、赤さびを落とす薬品として、フッ化水素
が用いられている。しかし、これは極めて猛毒な物質で
あり、人体に対して強力な腐食性を有する、毒物及び劇
物取締法に定められている医薬用外毒物に指定されてい
るものである。本発明品は、普通物としても用いること
ができるものであるばかりか、毒性や、人体かつ金属に
対する腐食性も、フッ化水素に比して比べものにならな
いくらい低影響性のものである。その上、弱アルカリ性
下においても、赤さびの成分をよく溶かすという利点も
あり、衣類に浸透付着した赤さびもしっかりとしみ抜き
できる効果がある。
【0024】したがって、本発明により得られた効果
は、第一に、セメント製品よりも弱いアルカリ性を有す
ることで、コンクリート製品等の素地を傷めることがな
く、また製品等が固有に有する強度、耐塩害性、耐候
性、耐凍結融解性等の諸性質を消失あるいは減退させる
ことがないということ、第二に、鉄さびを洗浄するだけ
でなく、溶解することもできたということ、第三に、墨
・油性インキ・ラッカースプレーが長期間付着したもの
でも、本発明品による化学的除去方法に委ねることで、
作業員の労力を低減でき、強引な摩擦を与えさえしなけ
れば溶剤自体では砂目地を露出させることなく溶解除去
できたということ、第四に、これまで完璧なまでの溶解
除去剤が見つからなかった温泉の黒色付着物を弱アルカ
リ性を有することで石剤等を傷めることなく容易に溶解
除去できたということ、である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 7:26 C11D 7:34 7:34) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 17/00 C11D 7/60 C11D 7/32 C11D 7/36 C11D 7/26 C11D 7/34 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類、モルタルやコンクリートといったア
    ルカリ性セメント製品、石材、タイル、レンガ等に付着
    浸透した酸化水酸化鉄(III)を主成分とする赤さび
    や温泉浴場施設における硫化鉄(II)といった硫化物
    のような黒色付着物を0℃以上25℃未満のような低温
    の液温でも、またアルカリ性を呈する赤さび・温泉の黒
    色付着物溶剤製造直後に自然に発熱した時の液温以下の
    液温でも溶解除去する作用があることを特徴とするため
    に、無水または水溶液のヒドラジンもしくはヒドラジン
    の水和物に、固体の、または無色の水溶液の硫化アンモ
    ニウムを場合に応じて加え、これにハイドロサルファイ
    トナトリウムのような水溶性の亜二チオン酸塩を溶解
    し、次にエチレンジアミン四酢酸あるいはヒドロキサム
    酸のようなキレート効果を有する、チオグリコール酸以
    外の有機酸を溶かしてつくった、アルカリ性を呈する
    さび・温泉の黒色付着物溶剤。
  2. 【請求項2】鉄筋、H型鋼、スチール缶といった鉄製品
    などに付着した酸化水酸化鉄(III)を主成分とする
    赤さびを0℃以上25℃未満のような低温の液温でも、
    またアルカリ性を呈する赤さび溶剤製造直後に自然に発
    熱した時の液温以下の液温でも溶解除去する作用がある
    ことを特徴とするために、無水または水溶液のヒドラジ
    ンもしくはヒドラジンの水和物に、固体の、または無色
    の水溶液の硫化アンモニウムを場合に応じて加え、これ
    にハイドロサルファイトナトリウムのような水溶性の亜
    二ニチオン酸塩を溶解し、次にエチレンジアミン四酢酸
    あるいはヒドロキサム酸のようなキレート効果を有す
    る、チオグリコール酸以外の有機酸を溶解して、さらに
    テトラヒドロホウ酸ナトリウム、テトラヒドロホウ酸リ
    チウムのような水素化ホウ素化合物を溶かしてつくっ
    た、アルカリ性を呈する赤さび溶剤。
  3. 【請求項3】酵化鉄(III)すなわちベンガラと、H
    型鋼、鋼製アングルなどの鉄鋼製品に付着した酸化二鉄
    (III)鉄(II)を主成分とする黒さび、砂鉄を0
    ℃以上25℃未満のような低温の液温でも、またアルカ
    リ性を呈する黒さび・砂鉄・ベンガラ溶剤製造直後に自
    然に発熱した時の液温以下の液温でも溶解除去する作用
    があることを特徴とするために、無水または水溶液のヒ
    ドラジンもしくはヒドラジンの水和物に、固体の、また
    は黄色の水溶液の多硫化アンモ ニウムあるいは、硫化ナ
    トリウム、硫化カリウムのような水溶性の硫化物および
    その水和物を加え、これにハイドロサルファイトナトリ
    ウムのような水溶性の亜二チオン酸塩を溶解し、次にエ
    チレンジアミン四酢酸あるいはヒドロキサム酸のような
    キレート効果を有する、チオグリコール酸以外の有機酸
    を溶かしてつくった、アルカリ性を呈する黒さび・砂鉄
    ・ベンガラ溶剤。
  4. 【請求項4】モルタルやコンクリートといったセメント
    製品等に付着して浸透した墨・油性インキ・ラッカース
    プレーを溶解除去する作用があることを特徴とするため
    に、無水または水溶液のヒドラジンもしくはヒドラジン
    の水和物に、固体の、または無色の水溶液の硫化アンモ
    ニウムを加え、これにハイドロサルファイトナトリウム
    のような水溶性の亜二チオン酸塩を溶解し、次にエチレ
    ンジアミン四酢酸あるいはヒドロキサム酸のようなキレ
    ート効果を有する、チオグリコール酸以外の有機酸を溶
    解して、さらにアセトン、エチルプロピルケトンのよう
    な水溶性のケトン類を添加し、完全に混和させてつくっ
    た、アルカリ性を呈する、セメント製品等に付着浸透し
    た墨・油性インキ・ラッカースプレーの溶剤。
  5. 【請求項5】請求項1記載の、アルカリ性を呈する赤さ
    び・温泉の黒色付着物溶剤を500cmつくるにあた
    り、水0cm以上500cm未満に、無水または水
    溶液のヒドラジンもしくはヒドラジンの水和物を0cm
    を超えて500cm未満の量で添加し、次に場合に
    応じて、固体の、または無色の水溶液の硫化アンモニウ
    ムを0gまたは0cmを超えて500gまたは500
    cm未満の量を加えあるいはまったく加えずに、かつ
    水溶性の亜二チオン酸塩を0gを超えて溶解時の液温に
    おける飽和量以下の範囲でいずれかの量を溶解し、さら
    キレート効果を有する、チオグリコール酸以外の有機
    酸を0gを超えて溶解時の液温における飽和量以下の範
    囲でいずれかの量を溶かす、前記、請求項1記載の、
    ルカリ性を呈する赤さび・温泉の黒色付着物溶剤の製造
    方法。
  6. 【請求項6】請求項2記載の、アルカリ性を呈する赤さ
    び溶剤を500cmつくるにあたり、水0cm以上
    500cm未満に、無水または水溶液のヒドラジンも
    しくはヒドラジンの水和物を0cmを超えて500c
    未満の量で添加し、これに水溶性の亜二チオン酸塩
    を0gを超えて溶解時の液温における飽和量以下の範囲
    でいずれかの量を溶解し、かつキレート効果を有する、
    チオグ リコール酸以外の有機酸を0gを超えて溶解時の
    液温における飽和量以下の範囲でいずれかの量を溶か
    し、さらに、水素化ホウ素化合物を0g以上溶解時の液
    温における飽和量以下の範囲でいずれかの量を溶解し、
    次に場合に応じて、固体の、または無色の水溶液の硫化
    アンモニウムを0gまたは0cmを超えて500gま
    たは500cm未満の量を加えるかあるいはまったく
    加えない、前記、請求項2記載の、アルカリ性を呈する
    赤さび溶剤の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項3記載の、アルカリ性を呈する黒さ
    び・砂鉄・ベンガラ溶剤を500cmつくるにあた
    り、水0cm以上500cm未満に、無水または水
    溶液のヒドラジンもしくはヒドラジンの水和物を0cm
    を超えて500cm未満の量で添加し、次に固体
    の、または黄色の水溶液の多硫化アンモニウムあるい
    は、水溶性の硫化物およびその水和物を0gまたは0c
    を超えて500gまたは500cm未満の量を加
    え、かつ水溶性の亜二チオン酸塩を0gを超えて溶解時
    の液温における飽和量以下の範囲でいずれかの量を溶解
    し、さらにキレート効果を有する、チオグリコール酸以
    外の有機酸を0gを超えて溶解時の液温における飽和量
    以下の範囲でいずれかの量を溶かす、前記、請求項3記
    載の、アルカリ性を呈する黒さび・砂鉄・ベンガラ溶剤
    の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項4記載の、アルカリ性を呈する、セ
    メント製品等に付着浸透した墨・油性インキ・ラッカー
    スプレーの溶剤を500cmつくるにあたり、水0c
    以上500cm 未満に、無水または水溶液のヒド
    ラジンもしくはヒドラジンの水和物を0cm を超えて
    500cm 未満の量で添加し、次に固体の、または無
    色の水溶液の硫化アンモニウムを0gまたは0cm
    超えて500gまたは500cm 未満の量を加え、か
    つ水溶性の亜二チオン酸塩を0gを超えて溶解時の液温
    における飽和量以下の範囲でいずれかの量を溶解し、さ
    らにキレート効果を有する、チオグリコール酸以外の有
    機酸を0gを超えて溶解時の液温における飽和量以下の
    範囲でいずれかの量を溶かしてつくった、前記、請求項
    1記載の、アルカリ性を呈する赤さび・温泉の黒色付着
    物溶剤0cmを超えて500cm未満に、一種類の
    み、または二種類以上の水溶性のケトン類をケトン全体
    で0cmを超えて500cm未満の量を添加し、完
    全に混和させてつくる、前記、請求項4記載の、アルカ
    リ性を呈する、セメント製品等に付着浸透した墨・油性
    インキ・ラッカースプレーの溶剤の製造方法。
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