JP3373916B2 - 電子機器及びこれを利用した情報処理システム - Google Patents

電子機器及びこれを利用した情報処理システム

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JP3373916B2
JP3373916B2 JP31660993A JP31660993A JP3373916B2 JP 3373916 B2 JP3373916 B2 JP 3373916B2 JP 31660993 A JP31660993 A JP 31660993A JP 31660993 A JP31660993 A JP 31660993A JP 3373916 B2 JP3373916 B2 JP 3373916B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子手帳などの
ように外部情報記憶媒体を備えた情報処理システムに係
り、さらに詳しくは電子機器に対する情報記憶媒体の誤
排出対策技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メモリカードやICカードを利用した電
子機器で、携帯性を実現するために小型の手動式カード
排出機構を用いている場合、カードへの給電中にカード
が排出される恐れがある。その場合、信号線に電圧がか
かった状態でカードへの電源線が切断されるなどして電
源断のシーケンスが正しく行われず、カードの物理的破
壊につながる恐れがある。
【0003】従来、例えばメモリカードを備えた電子手
帳では、このようなカード破壊を防止するためにカード
排出のロック機構を設け、カード給電中にロック機構が
解除されると、直ちに電源断のシーケンスを実行するよ
うになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来方式で
は、カードの物理的な破壊は防止されるものの、誤って
ロックを解除した場合再びロックをかけようとしてもカ
ード端末はすでに電源断のシーケンスが実行し終わって
いるため、再開するには一旦カードを排出し、その後再
びカード端末に挿入しなければならず、操作性に問題が
有った。
【0005】また、カード内のメモリにファイルやデー
タの書替え中に誤ってロックを解除しカードを排出する
とファイルやデータが異常となり、以後の操作に支障が
出るという問題がある。
【0006】さらに、簡単なカード端末では通常、カー
ドのロック機構を有さず、この場合には前述のようにカ
ードの給電中にカードが排出される恐れがあり、カード
内部のICチップの破壊をもたらすという問題が有っ
た。
【0007】本発明は、このような従来技術が有してい
た問題点を解決し、もって操作性及び信頼性に優れた電
子機器及びこれを利用した情報処理システムを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の本発明は、電子機器を制御する制御手段と、
前記制御手段の制御下電子機器に着脱可能に装着され
る情報記憶媒体の端子との間で各種信号の通信を行う端
子と、前記情報記憶媒体の排出方向への移動開始を検知
する例えば後述するカード検出用端子などの排出開始検
知手段とを有し、前記制御手段は前記排出開始検知手段
が情報記憶媒体の排出方向への移動開始を検知後、情報
記憶媒体の端子と電子機器の端子との間で通信不能状態
となるまでに電源オフシーケンスを実行することを特徴
とするものである。
【0009】上記目的を達成するため、第2の本発明
は、電子機器に着脱可能に装着され電子機器と通信を
行うための端子を有する情報記憶媒体と、電子機器を制
御する制御手段と、前記情報記憶媒体に電源を供給しか
つ前記制御手段の制御の下信号のやり取りを行う端子
と、前記情報記憶媒体の排出方向への移動開始を検知す
例えば後述するカード検出用端子などの排出開始検知
手段とを有する電子機器を含む情報処理システムであ
記排出開始検知手段が前記情報記憶媒体の排出
向への移動開始を検知した後、前記情報記憶媒体の端子
と電子機器の端子が通信不能状態となるまでの間に、
制御手段が電源オフシーケンスを実行しうるように構
成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】前述のように本発明では、排出開始検知手段が
情報記憶媒体の排出開始を検知後、情報記憶媒体の端子
と電子機器の端子との間で通信不能状態となるまでに電
源オフシーケンスを実行するため、情報記憶媒体内のデ
ータ破壊が未然に防止でき、操作性及び信頼性に優れた
電子機器ならびに情報処理システムを提供することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1ならびに図2は本発明の実施例に係る携帯型
ICカード端末の外観図を示す図で、図1はカード端末
にICカードを挿入する途中の状態を示す図、図2はカ
ード端末にICカードを装着した状態を示す図である。
図3はカード端末の内部の状態を示す一部平面図、図4
はカード端末とICカードの接続状態を示す一部拡大側
面図である。
【0012】図1ならびに図2に示すように例えば電子
手帳などからなるカード端末1の手前側の側面にカード
挿入口2が形成され、右側の側面には排出レバー4とロ
ック解除ボタン5とが近接して設けられている。またカ
ード端末1の上面には液晶表示部6と多数の操作キー7
が列設されている。図示していないが、カード端末1の
内側にはブザー(アラーム)が設置されている。
【0013】図9は、カード端末1の回路構成を示すブ
ロック図である。カード端末1はICカード3上のクロ
ック端子61、リセット端子62、データの入出力を行
うI/O端子63、カード端末1から電源を受け取るた
めの電源端子64、アース端子65などを介して接続さ
れている。
【0014】カード端末1は、それの動作を制御するプ
ログラムを格納しているROM66、各種データやファ
イルを格納しているRAM67、前記制御プログラムに
基づいてカード端末1の動作を制御するMPU68、I
Cカード3と電気的に接続するためのICカードインタ
ーフェース69、液晶表示部6を制御するLCD制御部
70、操作キー7を制御するキーボード制御部71、電
源スイッチ72を接続し各部に供給する電源を制御する
電源制御部73、ICカード3の装着完了ならびに排出
開始を検出するカード検出スイッチ27、ICカード3
のロック解除を検出するロック解除検出スイッチ28な
どを有しており、各部はバスライン74を介して接続さ
れている。またこのカード端末1は、排出レバー4なら
びにロック解除ボタン5を有している。
【0015】図3に示すようにカード端末1の側壁8に
対して、ICカード3の幅寸法だけ間隔をおいてガイド
壁9が平行に延びており、前記側壁8とガイド壁9がI
Cカード3の挿入、排出時のガイドとして機能する。
【0016】ICカード3の装着完了位置付近には、前
記排出レバー4とロック解除ボタン5とが、排出レバー
4が端末操作者から見て手前側になるように設けられて
いる。
【0017】排出レバー4はICカード3の挿入、排出
方向に相当すX方向に往復動可能で、ロック解除ボタン
5は排出レバー4の移動方向(X方向)と直交するY方
向に往復動可能になっている。排出レバー4の側壁8か
ら少し外側へ突出した指当て部10の側面には図1など
で示しているようにローレット加工が施され、この指当
て部10と反対側には例えば図8に示すように係合凹部
11が形成されている。例えば図5に示すようにこの係
合凹部11の先端側角部には傾斜面12が設けられ、排
出レバー4の一部にはバネ掛け突起13が形成され、カ
ード端末1内のピン14とバネ掛け突起13との間に張
架されたバネ15により排出レバー4は待機位置に設け
られたストッパー16側に弾性付勢されている。排出レ
バー4の前記側壁8と対応する位置にはスライド案内片
17が一体に設けられ、側壁8の一部に形成されたガイ
ド溝18内にスライド可能に挿入されている。
【0018】前記ロック解除ボタン5はストッパー16
を介して排出レバー4の隣に配置され、ストッパー16
に沿ってY方向にスライドする。ロック解除ボタン5の
側壁8から少し外側へ突出した押圧部19は、例えば図
6に示すように前記排出レバー4の指当て部10と側壁
8に設けられた押圧防止用突部20の間に形成された幅
の狭い凹部21内に配置され、かつ指当て部10ならび
に押圧防止用突部20よりも突出量が少ないように設計
されている。
【0019】このようにすることにより、例えばカード
端末1を持ったときに指で不意にロック解除ボタン5を
押して、排出レバー4のロックを解除するようなことが
未然に防止できる。
【0020】ロック解除ボタン5には前記排出レバー4
の係合凹部11と係合する爪部22が設けられ、その爪
部22の手前側には傾斜面23が形成されている。
【0021】前記押圧部19とは反対側にバー24が突
設され、そのバー24にコイルバネ25が遊嵌されて、
さらにこのコイルバネ25は平面形状がコ字形をしたバ
ネ受部26内に収容されている。バネ受部26はカード
端末1内に固定されているから、前記コイルバネ25に
よってロック解除ボタン5は押圧部19が突出する方向
に弾性付勢されている。
【0022】図3に示すように、ICカード3の挿入完
了位置付近にはカード検出スイッチ27が、またロック
解除ボタン5の付近にはロック解除検出スイッチ28
が、それぞれ設置されている。これら検出スイッチ2
7、28は例えばマイクロスイッチあるいはフォトセン
サなどから構成されている。
【0023】次にカード端末1の接点バネ群29とIC
カード3の端子部32の接触構造について、図4を用い
て説明する。
【0024】弾性を有する接点バネ群29は、接点バネ
フレーム40に支持されている。この接点バネフレーム
40は、ピン41を中心にして回転可能にアーム42に
支持されている。アーム42は底板43に固定され、I
Cカード3のストッパの役割も果たす。前記接点バネ群
29はフレキシブルプリント板で配線が引き出されてい
るが、ここでは図示していない。
【0025】図4(a)に示すようにICカード3が挿
入される前の状態では、ピン41に取り付けられた捩じ
りバネ(図示せず)により接点バネフレーム40の端部
44が底板43と弾接し、前記接点バネ群29が底板4
3から離れた位置にある。
【0026】次にICカード3の挿入ならびに排出の動
作について説明する。
【0027】ICカード3を挿入する前の状態は図5に
示すように、排出レバー4はバネ15によってストッパ
ー16と当接する位置まで後退しており、ロック解除ボ
タン5はコイルバネ25によって排出レバー4と係合す
る位置に保持され、排出レバー4のX方向の移動を停止
している。
【0028】ICカード3を図1に示すように矢印Z方
向に挿入すると、図4(a)の状態から同図(b)に示
すようにICカード3の先端部によって接点バネフレー
ム40の端部44が押し上げられ、接点バネ群29がI
Cカード3の端子部32と接触し、カード端末1とIC
カード3は通信可能状態となる。
【0029】さらにICカード3を挿入すると図4
(c)に示すように前記端部44がICカード3の表面
に乗り上げた状態になる。この状態で接点バネ群29は
設計された適正荷重(この実施例では50g)でICカ
ード3の端子部32へ押しつけられる。
【0030】またICカード3が所定位置まで挿入され
るとそれの先端がカード検出スイッチ27を押して、I
Cカード3が挿入完了位置まで到達したことを検出し、
その検出信号は前記バスライン74を介してMPU68
に供給される。
【0031】ICカード3が挿入完了位置まで到達した
ときには、例えば図6に示すようにICカード3の先端
部が排出レバー4と接触するかあるいは近傍にある。
【0032】前述のように端子部32が接点バネ群29
と接触してICカード3がカード端末1と接続されるこ
とにより、カード端末1からICカード3への給電と、
カード端末1とICカード3との間での信号の授受が接
点バネ群29と端子部32の間を通して行われる。
【0033】このような信号の授受中に誤って排出レバ
ー4を排出方向に移動する力が作用しても、排出レバー
4はロック解除ボタン5によってその移動が阻止されて
いるから、排出レバー4の不意の移動はない。
【0034】ICカード3を排出するときには、図6に
示すように操作者の指先30でロック解除ボタン5の押
圧部19をコイルバネ25の弾性に抗してカード端末1
の内側に押す。前述のように排出レバー4の指当て部1
0と押圧防止用突部20の間(凹部21)は狭いから、
ロック解除ボタン5を移動させるためには指先30など
の先端が細いもので操作しなければならない。
【0035】図7に示すように、押圧部19を押し込む
ことによりロック解除ボタン5が図面に向かって左方向
に移動し、ロック解除ボタン5の爪部22が排出レバー
4の係合凹部11から外れ、ロック解除ボタン5で排出
レバー4のロックが解除される。
【0036】またこのロック解除ボタン5の移動はロッ
ク解除検出スイッチ28で検出され、そのロック解除検
出信号が制御部(図示せず)に送信される。
【0037】図7に示すように押圧部19を押し込んだ
とき指腹31が排出レバー4の指当て部10の近くにあ
るから、そのままバネ15の弾性に抗して指腹31を手
前側に引けば図に示すように排出レバー4が矢印方向
に移動し、その移動に伴ってICカード3が排出方向に
移動する。このICカード3の移動はカード検出スイッ
チ27によって検出されて、そのカード排出検出信号が
制御部(図示せず)に送信される。
【0038】この排出レバー4によるICカード3の移
動で、ICカード3の後端が指で摘まれる程度にカード
端末1から突出するから、後はICカード3の後端を指
で摘まんでカード端末1から引き抜けばよい。
【0039】前述のように指腹31で排出レバー4の移
動することにより指先30が押圧部19から離れるた
め、ロック解除ボタン5はコイルバネ25の復元力によ
り図8に示すようにストッパー16に当接する位置まで
戻っており、排出レバー4の傾斜面12とロック解除ボ
タン5の傾斜面23とが対向する。
【0040】この状態で指腹31を排出レバー4から離
せば、バネ15の復元力によって排出レバー4が待機位
置側に移動するとともに、前述の傾斜面12、23の働
きによりロック解除ボタン5を一時的に押し退けて、最
終的には図5に示すように排出レバー4とロック解除ボ
タン5が係合する仕組みになっている。
【0041】前述の排出開始から排出完了までのカード
端末の接点とICカードの端子部との導通状態の変化
は、図4を用いて説明したカード挿入時の場合と丁度逆
になる。即ち、図4(c)に示す状態から図4(b)に
示す状態までは導通状態にあり、図4(b)から図4
(a)に示す状態になると非導通状態になる。
【0042】図10は、ICカード3への電源印加中に
操作者が誤ってICカード3を排出したときの、カード
検出スイッチ27とロック解除検出スイッチ28と出力
とICカード3への電源オン/オフのシーケンスを表す
タイミングチャートである。
【0043】同図はカード電源オンシーケンスの実行か
らカード電源オフシーケンス(電源断シーケンス)の実
行までの間のロック解除検出スイッチ28の出力、カー
ド検出スイッチ27の出力、電源Vcc端子、クロック
端子、リセット端子、I/O端子の動作タイミングをそ
れぞれ示している。
【0044】ロック解除検出スイッチ28の出力は、ロ
ック解除ボタン5が押されていない状態ではハイレベル
であり、ロック解除ボタン5が押されるとローレベルに
なる。また、カード検出スイッチ27の出力は、カード
挿入状態ではハイレベルであり、カード排出状態ではロ
ーレベルとなる。なお、これらの両検出スイッチ27、
28の出力は、ハイレベルとローレベルとを逆に設定し
ても構わない。
【0045】同図に示すようにすでに両検出スイッチ2
7、28の出力がハイレベル状態、すなわち、ICカー
ド3がカード端末1の挿入完了位置にセットされた状態
になっている。この状態でICカード3の電源オンシー
ケンスが行われる。即ち、カード端末1からICカード
3へ所定の電圧Vccが印加され、諸種の制御動作のた
めのクロック信号が供給され、リセットが解除されて、
I/O端子でコマンドデータ、レスポンスデータのやり
取りが行われる。
【0046】正常な場合には、ICカード3への給電中
にそれの排出操作がされることはなく、すなわち、前記
カード検出スイッチ27ならびにロック解除検出スイッ
チ28の出力はハイレベルのまま、ICカード3の電源
オンシーケンスから電源オフシーケンスまでの間にIC
カード3のアクセス動作が通常の状態で成される。
【0047】ところがICカード3への給電の途中何ら
かの原因で不意にロック解除ボタン5が押されると、同
図に示すようにロック解除検出スイッチ28の出力はロ
ーレベルに変化する。
【0048】制御部ではICカード3のアクセス動作中
にロック解除検出スイッチ28の出力がローレベルに変
化すると警告信号を出力し、カード端末1に内蔵してい
るブザー(図示せず)で警告音を発するとともに、表示
部6(図2参照)に「ICカード使用中 カード排出禁
止!」と警告表示が成される。但しこの状態でも、IC
カード3への給電は継続される。
【0049】なお、この警告表示は、ICカードが処理
中の場合にのみ行うようにしてもよい。この場合は、I
Cカードにコマンド投入後、ICカード3から所定のレ
スポンスが返ってきていない状態でロック解除を検出し
た場合にのみ警告表示するように、制御プログラムを構
成すればよい。
【0050】このようにブザーで警告音を発するととも
に表示部6で警告表示が成されるため、通常であれば操
作者は誤操作に気付き、排出レバー4の操作を取り止め
る。そしてロック解除ボタン5から指が離れると、ロッ
ク解除検出スイッチ28の出力はハイレベルに戻るか
ら、ブザーならびに表示部6による警告が停止するシス
テムになっている。
【0051】しかし、何らかの間違いなどでロック解除
ボタン5を押したのに続き、排出レバー4が手前側にス
ライドされると、同図に示すようにカード検出スイッチ
27の出力がハイレベルからローレベルへ変化する。こ
のレベルの変化をドリガとして電源オフシーケンスが実
行される。
【0052】すなわち、カード端末の制御回路がICカ
ードにリセット信号を出力し、その後にリセットがかか
り、I/O端子をハイインピーダンスの状態とし、クロ
ック信号の供給を停止し、最後に電圧Vccの供給を停
止する。このような電源オフシーケンスは、カード検出
スイッチ27の出力がローレベルに変化してから、本実
施例では300μs以内に完了するようなプログラムシ
ーケンスになっている。このようにカード排出の前に電
源オフシーケンスを実行することにより、カード内部の
メモリの破壊あるいはマイコンの破壊が防止できる。
【0053】図11はカード検出スイッチ27がローレ
ベルになってから、カード端末1の接点バネ群29がI
Cカード3の端子部32から離れるまでの時間を150
回測定した時の度数分布図である。
【0054】この図から明らかなように、接点バネ群2
9がICカード3の端子部32から離れるまで1ms以
上かかっており、電源オフシーケンス(本実施例では3
00μs以内に設定)が完了した後で接点バネ群29が
ICカード3の端子部32から離れることが確認されて
いる。なお、排出開始を検知した状態から導通不能状態
となるまでのICカードの移動距離は、0.75mmで
ある。
【0055】図12は、本発明の第1の変形例を説明す
るための図である。なおこの図では、図面の複雑化を避
けるためロック解除ボタン5ならびにロック解除検出ス
イッチ28は省略している。
【0056】同図に示されているようにこの例では、排
出レバー4の近傍にそれの移動を検出する例えばマイク
ロスイッチなどからなるレバー検出スイッチ33が設け
られている。そして所定の位置に装着されたICカード
3の先端と排出レバー4の間には隙間34が設けられ、
この隙間34の分が排出レバー4の遊びのストローク3
5となっており、それに続いて排出ストローク36が設
けられている。
【0057】従って、排出レバー4を排出方向に移動す
る際、最初、前記レバー検出スイッチ33は排出レバー
4の遊びの段階で排出レバー4の動きを検出し、この検
出信号に基づいて電源断のシーケンスが実行されるよう
に構成されている。排出レバー4が隙間34の部分を通
過してICカード3の先端と接触することによって排出
ストローク36に入り、ICカード3を排出するととも
に、その排出動作がカード検出スイッチ27で検出され
る。よってこのカード検出スイッチ27はICカード3
の有無のみ検出し、電源断のシーケンスを実行するトリ
ガーには使用しない。
【0058】カードの排出機構には多数の部品が使用さ
れているため、前述のように遊びのストローク35を設
けることにより、排出レバー4の動きを確実に検出する
ことがてきる。
【0059】図13は、本発明の第2の変形例を説明す
るための図である。この例では接点端子37のICカー
ド排出方向上流側に所定の間隔をおいてカード検出用端
子38が設けられている。
【0060】同図(a)はICカード3が所定の位置に
装着された状態を示しており、前記接点端子37とカー
ド検出用端子38はICカード3上の同じ端子部32と
接触している。そのためカード検出用端子38と接点端
子37の通電状態の検出でICカード3が装着されてい
ることを検出することができる。
【0061】同図(b)はICカード3を排出する途中
の状態を示しており、ICカード3を矢印方向に排出す
ると、接点端子37はカード上の端子部32との電気的
接触を保ちつつ、その端子部32上を滑り始める。そし
てまず、カード検出用端子38が端子部32から外れ、
その段階でカード検出用端子38と接点端子37の導通
がなくなる。この変化を検知することによりICカード
3の排出開始を検出することができ、接点端子37が端
子部32から外れるまでの間に電源オフシーケンスを実
行する。
【0062】以上の説明では、ICカードを使った電子
機器の実施例を述べたが、メモリカードを使った電子機
器やモデムカードを挿入可能な電子機器にも同様に適用
可能である。
【0063】また上記実施例では接触式の情報記録媒体
を中心に説明したが、端子部に電磁コイルを使用した電
磁結合方式で給電ならびに信号の授受を行う場合にも本
発明は適用可能である。
【0064】
【発明の効果】前述のように本発明では、排出開始検知
手段が情報記憶媒体の排出開始を検知後、情報記憶媒体
の端子と電子機器の端子との間で通信不能状態となるま
でに電源オフシーケンスを実行するため、情報記憶媒体
内のデータ破壊が未然に防止でき、操作性及び信頼性に
優れた電子機器ならびに情報処理システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による携帯型ICカード端末
にICカードを挿入する途中の状態を示す斜視図であ
る。
【図2】ICカードの挿入が完了した状態を示す携帯型
ICカード端末の斜視図である。
【図3】そのカード端末の一部平面図である。
【図4】接点バネ群と端子部との接触状態を示す一部側
面図である。
【図5】ICカードを挿入する途中の状態を示すカード
端末の一部拡大平面図である。
【図6】ICカードを排出する途中の状態を示すカード
端末の一部拡大平面図である。
【図7】ICカードを排出する途中の状態を示すカード
端末の一部拡大平面図である。
【図8】ICカードを排出する途中の状態を示すカード
端末の一部拡大平面図である。
【図9】カード端末の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図10】各部のタイミングチャートである。
【図11】カード排出を検知してから接点バネ群がIC
カードの端子部から離れるまでの時間を測定した度数分
布図である。
【図12】本発明の第1の変形例を説明するための概略
図である。
【図13】本発明の第2の変形例を説明するための概略
図である。
【符号の説明】 1 携帯型ICカード端末 3 ICカード 4 排出レバー 5 ロック解除ボタン 8 側壁 10 指当て部 11 係合凹部 17 スライド案内片 18 ガイド溝 19 押圧部 20 押圧防止用突部 21 凹部 22 爪部 27 カード検出スイッチ 28 ロック解除検出スイッチ 29 接点バネ群 30 指先 31 指腹 32 端子部 33 レバー検出スイッチ 37 接点端子 38 カード検出用端子 66 ROM 67 RAM 68 MPU 70 LCD制御部 73 電源制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器を制御する制御手段と、 前記制御手段の制御下電子機器に着脱可能に装着され
    る情報記憶媒体の端子との間で各種信号の通信を行う端
    子と、 前記情報記憶媒体の排出方向への移動開始を検知する排
    出開始検知手段とを有し、 前記制御手段は前記排出開始検知手段が情報記憶媒体の
    排出方向への移動開始を検知後、情報記憶媒体の端子と
    電子機器の端子との間で通信不能状態となるまでに電源
    オフシーケンスを実行することを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 電子機器に着脱可能に装着され電子機
    器と通信を行うための端子を有する情報記憶媒体と、 電子機器を制御する制御手段と、前記情報記憶媒体に電
    源を供給しかつ前記制御手段の制御の下信号のやり取
    りを行う端子と、前記情報記憶媒体の排出方向への移動
    開始を検知する排出開始検知手段とを有する電子機器を
    含む情報処理システムであり、 記排出開始検知手段が前記情報記憶媒体の排出方向へ
    の移動開始を検知した後、前記情報記憶媒体の端子と電
    子機器の端子が通信不能状態となるまでの間に、前記
    御手段が電源オフシーケンスを実行しうるように構成し
    たことを特徴とする情報処理システム。
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