JP3373570B2 - ライナー自動交換装置 - Google Patents
ライナー自動交換装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライナー自動交換装置
に係り、特に、搬送中の帯状部材にライナーを貼着させ
る装置に用いられるライナー自動交換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、粘着性を持つ帯状部材をロール状
に巻き取る場合、部材が密着するのを防止するために、
シート状のライナーを部材間に挿入する装置が知られて
いる。 【0003】この装置では、ライナーは巻き出しボック
スロールに巻き取られており、この巻き出しボックスロ
ールから引き出したライナーを2本のローラ間で、所定
方向に搬送される帯状部材の表面に重ね合わせ貼着さ
せ、その後、ライナーが貼着された帯状部材を巻き取り
機に送っている。 【0004】しかしながら、この装置では、巻き出しボ
ックスロールに巻き取られているライナーを使い切った
場合に、帯状部材の搬送を一旦停止させ、作業者が手作
業によって、ライナーを使い切った巻き出しボックスロ
ールを新たな巻き出しボックスロールと交換している。 【0005】このため、特に、平面視で波状の補強コー
ドを複数本配列しゴムでコーティングした板状の帯状部
材を製造する場合には、前記ボックスロール交換作業時
にゴムシートの搬送を一旦停止するため、コーティング
設備の運転が中断され、補強コードの波形形状が微妙に
変化し、ゴムシートの特性が変化するという不具合があ
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、帯状部材の搬送を停止させることなくライナーの
巻き出しボックスロールを交換することができるライナ
ー自動交換装置を得ることが目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
ライナー自動交換装置は、帯状部材を搬送するための固
定ローラと、前記固定ローラ上の帯状部材に当接する圧
着位置と前記固定ローラ上の帯状部材から離間した待機
位置とに移動可能とされた圧着ローラと、巻き出しボッ
クスロールに巻き取られたライナーの先端を前記圧着ロ
ーラとで挟持し前記圧着ローラを前記待機位置に停止さ
せるとともに前記圧着ローラを前記待機位置から前記圧
着位置へ移動させるための圧着ローラ支持手段と、前記
ライナーを裁断するための裁断手段と、を有するライナ
ー交換ユニットを1本の帯状部材搬送ラインに対して2
つ以上備え、且つ1つのライナー交換ユニットのライナ
ーから他のライナー交換ユニットのライナーに切り替え
る時に使用する信号を出すための測長手段と、前記測長
手段の信号により前記裁断手段及び前記圧着ローラ支持
手段を制御し1つのライナー交換ユニットのライナーか
ら他のライナー交換ユニットのライナーに切り替える制
御手段と、を有することを特徴としている。 【0008】 【作用】請求項1記載の本発明のライナー自動交換装置
では、ライナーを供給していないライナー交換ユニット
において、圧着ローラを圧着位置から待機位置へ移動
し、圧着ローラと圧着ローラ支持手段との間に、巻き出
しボックスロールに巻き取られたライナーの先端を挟持
し、この状態で圧着ローラ支持手段によって、圧着ロー
ラを待機位置に停止させる。 【0009】ライナーを供給中のライナー交換ユニット
から他のライナー交換ユニットのライナーに切り替える
場合には、測長手段から1つのライナー交換ユニットの
ライナーから他のライナー交換ユニットのライナーに切
り替える時に使用する信号が出る。この信号により制御
手段は、圧着ローラ支持手段を作動させ、既に、巻き出
しボックスロールに巻き取られたライナーの先端を挟持
し待機位置に停止している圧着ローラを、圧着位置へ移
動させる。圧着ローラが待機位置から圧着位置へ移動す
ると、ライナーの先端は圧着ローラと、固定ローラによ
って搬送されている帯状部材との間に挟持され、裁断手
段によって裁断されたライナーに代えて、新たなボック
スロールからのライナーを連続的に帯状部材に貼着する
ことができる。 【0010】以上を繰り返し行うことで、帯状部材の搬
送を停止させることなくライナーの巻き出しボックスロ
ールを交換することができる。 【0011】 【実施例】以下本発明のライナー自動交換装置の一実施
例を図1〜図9に従って説明する。 【0012】図1に示される如く、ライナー自動交換装
置10は、帯状部材としてのゴムシート12の搬送ライ
ンに沿って配置されており、ライナー自動交換装置10
の搬入口10Aの搬送方向(図1の矢印A方向)上流側
近傍には、ゴムシート12の長さを測定するための側長
手段としての側長器14が設けられている。この側長器
14は、パルスエンコーダ16を有しており、このパル
スエンコーダ16からのパルス信号が、制御手段として
の制御装置18に入力されるようになっている。 【0013】ゴムシート12の搬送ラインには2つ以
上、本実施例では、2つのライナー交換ユニット20が
配置されている。 【0014】図2に示される如く、ライナー交換ユニッ
ト20には、ゴムシート12の搬送ラインを挟んで固定
ローラとしての下ローラ22と、圧着ローラとしての上
ローラ24とが配設されており、下ローラ22はライナ
ー自動交換装置10の基台10Bに固定された軸受け台
26に回転可能に支持されており、鼓状ローラとされて
いる。また、下ローラ22の搬送方向(図2の矢印A方
向)上流側近傍には、鍔付のガイドローラ28が配設さ
れており、ガイドローラ28はライナー自動交換装置1
0の基台10Bに固定された軸受け台30に回転可能に
支持されている。 【0015】図3に示される如く、上ローラ24は鍔付
の太鼓状ローラとされており、その回転軸32は、2本
のアーム34によって揺動軸36の一方の端部36A
に、揺動軸36に対して平行に固定されている。揺動軸
36の他方の端部36Bは、アーム40の一方の端部が
固定されており、アーム40の他方の端部は、連結ピン
44によって、エアシリンダ46のロッド46Aの端部
に回動可能に軸支されている。 【0016】図4に示される如く、エアシリンダ46は
ライナー自動交換装置10の基台10Bに固定されたブ
ラケット48に垂直方向へ向けて軸支されている。ま
た、揺動軸36の中間部36Cは、ライナー自動交換装
置10の基台10Bに固定された一対の軸受け台49に
回転可能に支持されている。 【0017】従って、図5に示される如く、エアシリン
ダ46にエアーを送り、ロッド46Aが上方(図5の矢
印B方向)へ移動すると、アーム40によって、揺動軸
36が図5の反時計回転方向(図5の矢印C方向)へ揺
動し、これによって、図2に示される如く、回転軸32
とともに上ローラ24が図2の反時計回転方向(図2の
矢印D方向)へ揺動して、下ローラ22から離間した待
機位置方向(図2の想像線の位置)に移動するようにな
っている。 【0018】一方、図5に示される如く、エアシリンダ
46のエアーを抜くと、ロッド46Aが下方(図5の矢
印E方向)へ移動可能となり、揺動軸36が図5の時計
回転方向(図5の矢印F方向)へ揺動可能となる。 【0019】図1に示される如く、上ローラ24の搬送
方向(図1の矢印A方向)下流側近傍には、ガイド付シ
リンダ50が設けられている。このガイド付シリンダ5
0は軸線方向を搬送方向に向けた状態で、ライナー自動
交換装置10の基台10Bに固定されており、ガイド付
シリンダ50のロッド50Aには、圧着ローラ支持手段
としての支持板52が固定されている。 【0020】図6に示される如く、支持板52は、搬送
方向上流側へ延設されており、幅W1が、上ローラ24
の搬送部幅W2より若干狭くなっている。また、ガイド
付シリンダ50のロッド50Aが、ガイド付シリンダ5
0と反対方向(図6の矢印J方向)へ移動した場合に
は、支持板52は、上ローラ24の下方に進入した位置
(図1の左側の支持板52の位置)となり、上ローラ2
4を待機位置(図1の左側の位置)に停止させるととも
に、支持板52と上ローラ24とで、後述するライナー
54の先端54Aを挟持するようになっている。 【0021】一方、ガイド付シリンダ50のロッド50
Aが、ガイド付シリンダ50の方向(図6の矢印H方
向)へ移動した場合には、支持板52は、上ローラ24
から離間した位置(図1の右側の位置)となる。このた
め、図2に示される如く、回転軸32とともに上ローラ
24が図2の時計回転方向(図2の矢印G方向)へ揺動
して、上ローラ24は固定ローラ22上のゴムシート1
2とでライナー54の先端54Aを挟む圧着位置(図2
の実線の位置)に移動するようになっている。 【0022】図1に示される如く、ライナー自動交換装
置10のライナー交換ユニット20の上方の部位には、
ライナー54が巻き取られた巻き出しボックスロール5
6が取り付けられている。 【0023】図8に示される如く、巻き出しボックスロ
ール56には、一方の端部56Aから軸心に沿って断面
正方形の孔58が穿設されており、孔58の開口縁部に
は、金属プレート60が埋め込まれている。 【0024】図7に示される如く、ライナー自動交換装
置10の上部には、ボックスロール56を取り付ける軸
62が、搬送方向と直交する方向(図7の左右方向)に
沿って配置されている。この軸62は、ライナー自動交
換装置10の基部10Bに固定された軸受け台64によ
って、回転可能に支持されている。軸62の一方の端部
62Aは断面正方形とされており、巻き出しボックスロ
ール56の孔58に挿入され巻き出しボックスロール5
6と一体的に回転するようになっている。 【0025】また、巻き出しボックスロール56の金属
プレート60と当接する軸62の部位には、磁石63が
埋め込まれており、金属プレート60と磁力によって吸
着するようになっている。軸62の他方の端部62Bに
はデイスク65が固定されており、このデイスク65
は、ライナー自動交換装置10の基部10Bに固定され
たブレーキシュー66によって、挟持されており、巻き
出しボックスロール56から上ローラ24に掛け渡され
たライナー54が弛まないように、軸62に制動力を加
えている。 【0026】図1に示される如く、巻き出しボックスロ
ール56から上ローラ24に掛け渡されたライナー54
の軌跡上には、裁断手段としてのカッタ68が配置され
ており、このカッタ68は制御装置18に接続されてい
る。 【0027】図9に示される如く、カッタ68は、ライ
ナー54の軌跡を挟んで配置された上刃68Aと下刃6
8Bを備えており、下刃68Bがシリンダ70のロッド
70Aに固定されている。シリンダ70のロッド70A
は、制御装置18からの信号により、上刃68Aの方向
(図9の矢印K方向)へ移動して、ライナー54を裁断
するようになっている。 【0028】従って、制御装置18は、側長器14の信
号によって、ライナー切替の信号を出す。この場合、ラ
イナー巻取長さにはバラツキがあるので、その中の一番
短い巻取長さのものよりも短い長さで裁断指令を出すよ
うに設定しておき、側長器14のカウント長さが前記設
定長さになったら、ライナー切替えの信号を出す。 【0029】次に、本実施例の作用に付いて説明する。
ライナーを供給していないライナー交換ユニット20
(図1の左側のライナー交換ユニット20)において、
エアシリンダ46のロッド46Aを図5の矢印B方向へ
移動させる。これによって、アーム40により、揺動軸
36が図5の矢印C方向へ揺動し、回転軸32とともに
上ローラ24が図2の矢印D方向へ揺動して、下ローラ
22から離間する。 【0030】次に作業者はライナーを供給していない巻
き出しボックスロール56(図1の左側の巻き出しボッ
クスロール56)からライナー54を引き出し、先端5
4Aを上ローラ24の太鼓ロールに巻付け保持する。こ
の状態で、ガイド付シリンダ50のロッド50Aを図6
の矢印J方向へ移動し、支持板52を上ローラ24の下
方の位置とする。次に、エアシリンダ46のロッド46
Aを図5の矢印E方向へ移動させて、揺動軸36を矢印
F方向へ揺動させ2本のアーム34を図2の矢印G方向
に揺動させて、前記ライナー54の先端54Aが巻き付
けられた状態の上ローラ24を前記支持板52上に降ろ
し、ライナー54の先端54Aを上ローラ24と支持板
52とで挟持して待機位置(図2の想像線の位置)に停
止させる。 【0031】図1において、右側のライナー54から左
側のライナー54に切り替える場合と、左側のライナー
54から右側のライナー54に切り替える場合では、カ
ッタ68を作動させるタイミングと、ガイド付シリンダ
50のロッド50Aを矢印H方向に移動させるタイミン
グが異なる。 【0032】即ち、右側のライナー54から左側のライ
ナー54に切り替える場合には、ライナー切り替えの信
号により右側のカッタ68で右側のライナー54を裁断
し、ゴムシート12が、右側の下ローラ22と左側の下
ローラ22の距離だけ送られたことを測長器14で検出
したら、左側のガイド付シリンダ50のロッド50Aを
図6の矢印H方向に移動する。これによって、左側の上
ローラ24が図2の矢印G方向へ揺動して、上ローラ2
4が固定ローラ22上のゴムシート12との間にライナ
ー54を挟むことにより、右側のライナー54から左側
のライナー54への切り替えが完了する。 【0033】また、左側のライナー54から右側のライ
ナー54に切り替える場合には、ライナー切り替えの信
号により右側のガイド付シリンダ50のロッド50Aを
図6の矢印H方向に移動する。これによって、右側の上
ローラ24が図2の矢印G方向へ揺動して、上ローラ2
4が固定ローラ22上のゴムシート12との間にライナ
ー54を挟むことにより、ゴムシート12にライナー5
4を貼付け、ゴムシート12が右側の下ローラ22と左
側の下ローラ22の距離だけ送られたことを測長器14
で検出したら、左側のカッタ68で左側のライナー54
を裁断し、左側のライナー54から右側のライナー54
への切り替えが完了する。 【0034】以上を繰り返し行うことで、ゴムシート1
2の搬送を停止させることなくライナーの巻き出しボッ
クスロールを交換することができる。このため、生産性
が向上するとともにゴムシート12の特性が変化するこ
ともない。 【0035】また、本実施例では、下ローラ22を鍔付
の鼓状ローラとし、ガイドローラ28を鍔付ローラと
し、上ローラ24を太鼓状ローラとしたので、ゴムシー
ト12及びライナー54の蛇行を防止することができ
る。 【0036】 【発明の効果】本発明のライナー自動交換装置は、上記
構成としたので帯状部材の搬送を停止させることなくラ
イナーの巻き出しボックスロールを交換することができ
るという優れた効果を有する。
に係り、特に、搬送中の帯状部材にライナーを貼着させ
る装置に用いられるライナー自動交換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、粘着性を持つ帯状部材をロール状
に巻き取る場合、部材が密着するのを防止するために、
シート状のライナーを部材間に挿入する装置が知られて
いる。 【0003】この装置では、ライナーは巻き出しボック
スロールに巻き取られており、この巻き出しボックスロ
ールから引き出したライナーを2本のローラ間で、所定
方向に搬送される帯状部材の表面に重ね合わせ貼着さ
せ、その後、ライナーが貼着された帯状部材を巻き取り
機に送っている。 【0004】しかしながら、この装置では、巻き出しボ
ックスロールに巻き取られているライナーを使い切った
場合に、帯状部材の搬送を一旦停止させ、作業者が手作
業によって、ライナーを使い切った巻き出しボックスロ
ールを新たな巻き出しボックスロールと交換している。 【0005】このため、特に、平面視で波状の補強コー
ドを複数本配列しゴムでコーティングした板状の帯状部
材を製造する場合には、前記ボックスロール交換作業時
にゴムシートの搬送を一旦停止するため、コーティング
設備の運転が中断され、補強コードの波形形状が微妙に
変化し、ゴムシートの特性が変化するという不具合があ
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、帯状部材の搬送を停止させることなくライナーの
巻き出しボックスロールを交換することができるライナ
ー自動交換装置を得ることが目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
ライナー自動交換装置は、帯状部材を搬送するための固
定ローラと、前記固定ローラ上の帯状部材に当接する圧
着位置と前記固定ローラ上の帯状部材から離間した待機
位置とに移動可能とされた圧着ローラと、巻き出しボッ
クスロールに巻き取られたライナーの先端を前記圧着ロ
ーラとで挟持し前記圧着ローラを前記待機位置に停止さ
せるとともに前記圧着ローラを前記待機位置から前記圧
着位置へ移動させるための圧着ローラ支持手段と、前記
ライナーを裁断するための裁断手段と、を有するライナ
ー交換ユニットを1本の帯状部材搬送ラインに対して2
つ以上備え、且つ1つのライナー交換ユニットのライナ
ーから他のライナー交換ユニットのライナーに切り替え
る時に使用する信号を出すための測長手段と、前記測長
手段の信号により前記裁断手段及び前記圧着ローラ支持
手段を制御し1つのライナー交換ユニットのライナーか
ら他のライナー交換ユニットのライナーに切り替える制
御手段と、を有することを特徴としている。 【0008】 【作用】請求項1記載の本発明のライナー自動交換装置
では、ライナーを供給していないライナー交換ユニット
において、圧着ローラを圧着位置から待機位置へ移動
し、圧着ローラと圧着ローラ支持手段との間に、巻き出
しボックスロールに巻き取られたライナーの先端を挟持
し、この状態で圧着ローラ支持手段によって、圧着ロー
ラを待機位置に停止させる。 【0009】ライナーを供給中のライナー交換ユニット
から他のライナー交換ユニットのライナーに切り替える
場合には、測長手段から1つのライナー交換ユニットの
ライナーから他のライナー交換ユニットのライナーに切
り替える時に使用する信号が出る。この信号により制御
手段は、圧着ローラ支持手段を作動させ、既に、巻き出
しボックスロールに巻き取られたライナーの先端を挟持
し待機位置に停止している圧着ローラを、圧着位置へ移
動させる。圧着ローラが待機位置から圧着位置へ移動す
ると、ライナーの先端は圧着ローラと、固定ローラによ
って搬送されている帯状部材との間に挟持され、裁断手
段によって裁断されたライナーに代えて、新たなボック
スロールからのライナーを連続的に帯状部材に貼着する
ことができる。 【0010】以上を繰り返し行うことで、帯状部材の搬
送を停止させることなくライナーの巻き出しボックスロ
ールを交換することができる。 【0011】 【実施例】以下本発明のライナー自動交換装置の一実施
例を図1〜図9に従って説明する。 【0012】図1に示される如く、ライナー自動交換装
置10は、帯状部材としてのゴムシート12の搬送ライ
ンに沿って配置されており、ライナー自動交換装置10
の搬入口10Aの搬送方向(図1の矢印A方向)上流側
近傍には、ゴムシート12の長さを測定するための側長
手段としての側長器14が設けられている。この側長器
14は、パルスエンコーダ16を有しており、このパル
スエンコーダ16からのパルス信号が、制御手段として
の制御装置18に入力されるようになっている。 【0013】ゴムシート12の搬送ラインには2つ以
上、本実施例では、2つのライナー交換ユニット20が
配置されている。 【0014】図2に示される如く、ライナー交換ユニッ
ト20には、ゴムシート12の搬送ラインを挟んで固定
ローラとしての下ローラ22と、圧着ローラとしての上
ローラ24とが配設されており、下ローラ22はライナ
ー自動交換装置10の基台10Bに固定された軸受け台
26に回転可能に支持されており、鼓状ローラとされて
いる。また、下ローラ22の搬送方向(図2の矢印A方
向)上流側近傍には、鍔付のガイドローラ28が配設さ
れており、ガイドローラ28はライナー自動交換装置1
0の基台10Bに固定された軸受け台30に回転可能に
支持されている。 【0015】図3に示される如く、上ローラ24は鍔付
の太鼓状ローラとされており、その回転軸32は、2本
のアーム34によって揺動軸36の一方の端部36A
に、揺動軸36に対して平行に固定されている。揺動軸
36の他方の端部36Bは、アーム40の一方の端部が
固定されており、アーム40の他方の端部は、連結ピン
44によって、エアシリンダ46のロッド46Aの端部
に回動可能に軸支されている。 【0016】図4に示される如く、エアシリンダ46は
ライナー自動交換装置10の基台10Bに固定されたブ
ラケット48に垂直方向へ向けて軸支されている。ま
た、揺動軸36の中間部36Cは、ライナー自動交換装
置10の基台10Bに固定された一対の軸受け台49に
回転可能に支持されている。 【0017】従って、図5に示される如く、エアシリン
ダ46にエアーを送り、ロッド46Aが上方(図5の矢
印B方向)へ移動すると、アーム40によって、揺動軸
36が図5の反時計回転方向(図5の矢印C方向)へ揺
動し、これによって、図2に示される如く、回転軸32
とともに上ローラ24が図2の反時計回転方向(図2の
矢印D方向)へ揺動して、下ローラ22から離間した待
機位置方向(図2の想像線の位置)に移動するようにな
っている。 【0018】一方、図5に示される如く、エアシリンダ
46のエアーを抜くと、ロッド46Aが下方(図5の矢
印E方向)へ移動可能となり、揺動軸36が図5の時計
回転方向(図5の矢印F方向)へ揺動可能となる。 【0019】図1に示される如く、上ローラ24の搬送
方向(図1の矢印A方向)下流側近傍には、ガイド付シ
リンダ50が設けられている。このガイド付シリンダ5
0は軸線方向を搬送方向に向けた状態で、ライナー自動
交換装置10の基台10Bに固定されており、ガイド付
シリンダ50のロッド50Aには、圧着ローラ支持手段
としての支持板52が固定されている。 【0020】図6に示される如く、支持板52は、搬送
方向上流側へ延設されており、幅W1が、上ローラ24
の搬送部幅W2より若干狭くなっている。また、ガイド
付シリンダ50のロッド50Aが、ガイド付シリンダ5
0と反対方向(図6の矢印J方向)へ移動した場合に
は、支持板52は、上ローラ24の下方に進入した位置
(図1の左側の支持板52の位置)となり、上ローラ2
4を待機位置(図1の左側の位置)に停止させるととも
に、支持板52と上ローラ24とで、後述するライナー
54の先端54Aを挟持するようになっている。 【0021】一方、ガイド付シリンダ50のロッド50
Aが、ガイド付シリンダ50の方向(図6の矢印H方
向)へ移動した場合には、支持板52は、上ローラ24
から離間した位置(図1の右側の位置)となる。このた
め、図2に示される如く、回転軸32とともに上ローラ
24が図2の時計回転方向(図2の矢印G方向)へ揺動
して、上ローラ24は固定ローラ22上のゴムシート1
2とでライナー54の先端54Aを挟む圧着位置(図2
の実線の位置)に移動するようになっている。 【0022】図1に示される如く、ライナー自動交換装
置10のライナー交換ユニット20の上方の部位には、
ライナー54が巻き取られた巻き出しボックスロール5
6が取り付けられている。 【0023】図8に示される如く、巻き出しボックスロ
ール56には、一方の端部56Aから軸心に沿って断面
正方形の孔58が穿設されており、孔58の開口縁部に
は、金属プレート60が埋め込まれている。 【0024】図7に示される如く、ライナー自動交換装
置10の上部には、ボックスロール56を取り付ける軸
62が、搬送方向と直交する方向(図7の左右方向)に
沿って配置されている。この軸62は、ライナー自動交
換装置10の基部10Bに固定された軸受け台64によ
って、回転可能に支持されている。軸62の一方の端部
62Aは断面正方形とされており、巻き出しボックスロ
ール56の孔58に挿入され巻き出しボックスロール5
6と一体的に回転するようになっている。 【0025】また、巻き出しボックスロール56の金属
プレート60と当接する軸62の部位には、磁石63が
埋め込まれており、金属プレート60と磁力によって吸
着するようになっている。軸62の他方の端部62Bに
はデイスク65が固定されており、このデイスク65
は、ライナー自動交換装置10の基部10Bに固定され
たブレーキシュー66によって、挟持されており、巻き
出しボックスロール56から上ローラ24に掛け渡され
たライナー54が弛まないように、軸62に制動力を加
えている。 【0026】図1に示される如く、巻き出しボックスロ
ール56から上ローラ24に掛け渡されたライナー54
の軌跡上には、裁断手段としてのカッタ68が配置され
ており、このカッタ68は制御装置18に接続されてい
る。 【0027】図9に示される如く、カッタ68は、ライ
ナー54の軌跡を挟んで配置された上刃68Aと下刃6
8Bを備えており、下刃68Bがシリンダ70のロッド
70Aに固定されている。シリンダ70のロッド70A
は、制御装置18からの信号により、上刃68Aの方向
(図9の矢印K方向)へ移動して、ライナー54を裁断
するようになっている。 【0028】従って、制御装置18は、側長器14の信
号によって、ライナー切替の信号を出す。この場合、ラ
イナー巻取長さにはバラツキがあるので、その中の一番
短い巻取長さのものよりも短い長さで裁断指令を出すよ
うに設定しておき、側長器14のカウント長さが前記設
定長さになったら、ライナー切替えの信号を出す。 【0029】次に、本実施例の作用に付いて説明する。
ライナーを供給していないライナー交換ユニット20
(図1の左側のライナー交換ユニット20)において、
エアシリンダ46のロッド46Aを図5の矢印B方向へ
移動させる。これによって、アーム40により、揺動軸
36が図5の矢印C方向へ揺動し、回転軸32とともに
上ローラ24が図2の矢印D方向へ揺動して、下ローラ
22から離間する。 【0030】次に作業者はライナーを供給していない巻
き出しボックスロール56(図1の左側の巻き出しボッ
クスロール56)からライナー54を引き出し、先端5
4Aを上ローラ24の太鼓ロールに巻付け保持する。こ
の状態で、ガイド付シリンダ50のロッド50Aを図6
の矢印J方向へ移動し、支持板52を上ローラ24の下
方の位置とする。次に、エアシリンダ46のロッド46
Aを図5の矢印E方向へ移動させて、揺動軸36を矢印
F方向へ揺動させ2本のアーム34を図2の矢印G方向
に揺動させて、前記ライナー54の先端54Aが巻き付
けられた状態の上ローラ24を前記支持板52上に降ろ
し、ライナー54の先端54Aを上ローラ24と支持板
52とで挟持して待機位置(図2の想像線の位置)に停
止させる。 【0031】図1において、右側のライナー54から左
側のライナー54に切り替える場合と、左側のライナー
54から右側のライナー54に切り替える場合では、カ
ッタ68を作動させるタイミングと、ガイド付シリンダ
50のロッド50Aを矢印H方向に移動させるタイミン
グが異なる。 【0032】即ち、右側のライナー54から左側のライ
ナー54に切り替える場合には、ライナー切り替えの信
号により右側のカッタ68で右側のライナー54を裁断
し、ゴムシート12が、右側の下ローラ22と左側の下
ローラ22の距離だけ送られたことを測長器14で検出
したら、左側のガイド付シリンダ50のロッド50Aを
図6の矢印H方向に移動する。これによって、左側の上
ローラ24が図2の矢印G方向へ揺動して、上ローラ2
4が固定ローラ22上のゴムシート12との間にライナ
ー54を挟むことにより、右側のライナー54から左側
のライナー54への切り替えが完了する。 【0033】また、左側のライナー54から右側のライ
ナー54に切り替える場合には、ライナー切り替えの信
号により右側のガイド付シリンダ50のロッド50Aを
図6の矢印H方向に移動する。これによって、右側の上
ローラ24が図2の矢印G方向へ揺動して、上ローラ2
4が固定ローラ22上のゴムシート12との間にライナ
ー54を挟むことにより、ゴムシート12にライナー5
4を貼付け、ゴムシート12が右側の下ローラ22と左
側の下ローラ22の距離だけ送られたことを測長器14
で検出したら、左側のカッタ68で左側のライナー54
を裁断し、左側のライナー54から右側のライナー54
への切り替えが完了する。 【0034】以上を繰り返し行うことで、ゴムシート1
2の搬送を停止させることなくライナーの巻き出しボッ
クスロールを交換することができる。このため、生産性
が向上するとともにゴムシート12の特性が変化するこ
ともない。 【0035】また、本実施例では、下ローラ22を鍔付
の鼓状ローラとし、ガイドローラ28を鍔付ローラと
し、上ローラ24を太鼓状ローラとしたので、ゴムシー
ト12及びライナー54の蛇行を防止することができ
る。 【0036】 【発明の効果】本発明のライナー自動交換装置は、上記
構成としたので帯状部材の搬送を停止させることなくラ
イナーの巻き出しボックスロールを交換することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
を示す側面図である。 【図2】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットを示す側面図である。 【図3】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットを示す平面図である。 【図4】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットを示す正面図である。 【図5】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットのエアシリンダを示す側面図で
ある。 【図6】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
の支持板を示す平面図である。 【図7】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
の正面図である。 【図8】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のボックスロールの端部を示す斜視図である。 【図9】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のカッタを示す正面図である。 【符号の説明】 10 ライナー自動交換装置 12 ゴムシート(帯状部材) 14 側長器(側長手段) 16 パルスエンコーダ 18 制御装置(制御手段) 20 ライナー交換ユニット 22 下ローラ(固定ローラ) 24 上ローラ(圧着ローラ) 52 支持板(圧着ローラ支持手段) 54 ライナー 56 ボックスロール 68 カッタ(裁断手段)
を示す側面図である。 【図2】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットを示す側面図である。 【図3】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットを示す平面図である。 【図4】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットを示す正面図である。 【図5】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のライナー交換ユニットのエアシリンダを示す側面図で
ある。 【図6】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
の支持板を示す平面図である。 【図7】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
の正面図である。 【図8】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のボックスロールの端部を示す斜視図である。 【図9】本発明の一実施例に係るライナー自動交換装置
のカッタを示す正面図である。 【符号の説明】 10 ライナー自動交換装置 12 ゴムシート(帯状部材) 14 側長器(側長手段) 16 パルスエンコーダ 18 制御装置(制御手段) 20 ライナー交換ユニット 22 下ローラ(固定ローラ) 24 上ローラ(圧着ローラ) 52 支持板(圧着ローラ支持手段) 54 ライナー 56 ボックスロール 68 カッタ(裁断手段)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 帯状部材を搬送するための固定ローラ
と、前記固定ローラ上の帯状部材に当接する圧着位置と
前記固定ローラ上の帯状部材から離間した待機位置とに
移動可能とされた圧着ローラと、巻き出しボックスロー
ルに巻き取られたライナーの先端を前記圧着ローラとで
挟持し前記圧着ローラを前記待機位置に停止させるとと
もに前記圧着ローラを前記待機位置から前記圧着位置へ
移動させるための圧着ローラ支持手段と、前記ライナー
を裁断するための裁断手段と、を有するライナー交換ユ
ニットを1本の帯状部材搬送ラインに対して2つ以上備
え、且つ1つのライナー交換ユニットのライナーから他
のライナー交換ユニットのライナーに切り替える時に使
用する信号を出すための測長手段と、前記測長手段の信
号により前記裁断手段及び前記圧着ローラ支持手段を制
御し1つのライナー交換ユニットのライナーから他のラ
イナー交換ユニットのライナーに切り替える制御手段
と、を有することを特徴とするライナー自動交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00325893A JP3373570B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | ライナー自動交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00325893A JP3373570B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | ライナー自動交換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06206259A JPH06206259A (ja) | 1994-07-26 |
JP3373570B2 true JP3373570B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=11552452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00325893A Expired - Fee Related JP3373570B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | ライナー自動交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3373570B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP00325893A patent/JP3373570B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06206259A (ja) | 1994-07-26 |
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