JP3373388B2 - 偏光変換素子及び偏光変換素子アレイ及び該偏光変換素子または該偏光変換素子アレイを用いた投射型表示装置 - Google Patents

偏光変換素子及び偏光変換素子アレイ及び該偏光変換素子または該偏光変換素子アレイを用いた投射型表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不定偏光である自然
光を、単一偏光に変換する光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】光源からの自然光を単一偏光に変換する
光学素子は、例えば液晶プロジェクタなどへ利用できる
ことが知られている。偏光板を用いた従来の液晶パネル
では自然光を発する光源から出射した光は液晶パネルの
入射側に設けられている偏光板のために、実際には入射
光の50%が該偏光板に吸収されてしまい、明るさの損
失となる。また、偏光板に吸収された光は熱になるた
め、偏光板の温度が上昇するという問題も生じる。
【0003】これを避けるために、偏光ビームスプリッ
タやコレステリック液晶などを用いて、入射した自然光
を2つの偏光成分に分離し、偏光状態と光の進行方向を
合わせた後、再度合成する偏光変換素子が考えられてい
る。偏向ビームスプリッタを用いた従来例としては特公
平5−58899号公報に示される光学系や特開平4−
310903号公報に示される素子などがあげられる。
また、コレステリック液晶を用いた従来例としては、特
開平3−45906号公報に示されるような光学系が考
えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
偏光変換素子には、以下のような問題があった。偏光ビ
ームスプリッタを使用するとき、前述した特公平5−5
8899号公報に示されるような光学系を用いた場合、
2つの異なる進行方向の光束を使うことになる。一般に
液晶パネルにおいては、該液晶パネルに垂直以外の角度
の光が入射したときには得られる画像のコントラストが
低下する。したがって、上記の光学系では液晶パネルに
対して垂直以外の光束が入射するためコントラストの悪
化を招くことになる。さらに、この場合、2つの光束の
進行方向が異なるため光の広がる範囲が大きくなって投
影レンズが取込みきれず、投影レンズの取りこぼしによ
る効率低下が生じる。この場合、両方の光束を有効に使
うためには口径の大きな投影レンズを用いる必要がある
が、重量,コストなどの面から現実的ではない。また、
本来1つの光束を2つに分岐させる構成を有しているた
めに光学系は大きくならざるを得ない。したがって、現
実的にはシステムおよび機器の大型化を伴うことにな
る。
【0005】また、特開平4−310903号公報に示
されるような偏光変換素子ではシステムの大型化などは
伴わないが、その構成が複雑であり、加工が困難であ
る。コレステリック液晶は、選択波長域において入射し
た自然光のうちある回転方向の円偏光を選択反射する特
性があるが、この特性は垂直入射時に最も顕著に現れ、
角度のついた入射時には必ずしもその特性は完全に発揮
されない。従って、コレステリック液晶を用いた従来例
でも前記の特開平3−45906号公報における請求項
6に記載されたもの等のように光束がコレステリック液
晶に対して大きい角度で入射している場合はコレステリ
ック液晶の特性が十分引き出せなくなり、偏光の変換に
よる利用効率はそれほど大きくならない。また、同じく
特開平3−45906号公報における請求項2〜5に記
載された光束を分離したあと一旦ランプに帰還させる光
学系では、光束はコレステリック液晶にほぼ垂直に入射
しているためコレステリック液晶の特性を有効に扱える
が、現実にはランプに大きさがあることからランプ側に
帰還する光束はランプ自身による反射などで損失が生
じ、有効に再利用することは難しい。
【0006】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、同一の回転方向を有する円偏光を高い光利
用効率で取り出すことができる偏光変換素子及び偏光変
換素子アレイと、該偏光変換素子または偏光変換素子ア
レイを用いた投射型表示装置を提供することをその解決
すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、自然
光を集光する第1のレンズ部と、該第1のレンズ部によ
り集光した光のうち一方の回転方向の円偏光を反射し、
他方の回転方向の円偏光を透過する特性を有するコレス
テリック液晶と、前記第1のレンズ部と前記コレステリ
ック液晶の間の光路中に配され、該集光した光を通過さ
せる開口部が設けられるとともに、前記コレステリック
液晶で反射した円偏光の回転方向を逆にして該コレステ
リック液晶へ向けて再反射させる反射光学素子と、該反
射光学素子による該再反射の過程を経ることなく前記コ
レステリック液晶を透過した光を入射させる第2のレン
ズ部と、該反射光学素子による前記再反射の過程を経て
前記コレステリック液晶を透過した光を入射させる第3
のレンズ部とを備え、前記第1のレンズ部に入射する自
然光を回転方向が同一の円偏光に変換して前記第2及び
第3のレンズ部から出射させる機能を有することを特徴
とし、レンズ系を備えているため、その焦点距離、口径
等を最適化することにより偏光変換後の照射面積を制御
でき、照射範囲の光度ムラも生じさせずに偏光変換を行
なうことが可能となり、また、得られた円偏光を、例え
ば、位相差板に入射させることにより簡便に直線偏光が
得られ、液晶パネル表示装置や液晶プロジェクタに好適
に使用できるようにしたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1のレンズ部に入射する自然光が平行光であ
るときに、前記第2及び第3のレンズ部から出射する光
が平行光となるように各構成要素が設定されていること
を特徴とし、液晶パネル表示装置や液晶プロジェクタに
好適である平行光の単一回転円偏光が得られるようにし
たものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記コレステリック液晶及び前記反射光学
素子のそれぞれが入射する自然光の光軸に対して斜めに
配され、前記コレステリック液晶で反射した光が前記反
射光学素子の前記開口部を再度通過しないようにして損
失光となることを抑制することを特徴とし、光の利用効
率をより高めることができるようにしたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれか1の偏光変換素子をアレイ状に配列してなること
を特徴とし、薄型化,軽量化,光度ムラの改善,及びコ
ストダウンを実現した偏光変換素子アレイが得られるよ
うにしたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1ないし4いず
れか1の偏光変換素子または偏光変換素子アレイと、光
源と、該偏光変換素子または該偏光変換素子アレイを出
射した円偏光を直線偏光に変換する位相差板と、直線偏
光を変調する透過型ライトバルブと、該変調した光を投
射する投射光学手段とを備えることを特徴とし、従来、
偏光板により生じていた約50%の損失光を有効利用
し、明るい画像を投射できる投射型表示装置が得られる
ようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の偏光変換素子は入射自然
光をある1つの回転方向の円偏光に変換することができ
るものである。
【0013】請求項1及び2の発明は、光源からの自然
光を2つの偏光成分に分離する手段と、偏光状態及び光
の進行方向を合わせる手段と、再度合成する手段とを有
する偏光変換素子において、集光機能を持つ第1のレン
ズ部と、その集光された光を2つの円偏光成分に分離す
る機能を持つコレステリック液晶と、コレステリック液
晶で反射した光の偏光状態及び光の進行方向を、透過し
た光に合わせる機能を持つ反射光学素子と、第1のレン
ズ部で集光された光を元に戻す第2,第3のレンズ部を
具備するようにしたものである。
【0014】請求項3の発明は、光源からの自然光を2
つの偏光成分に分離する手段と、偏光状態及び光の進行
方向を合わせる手段と、再度合成する手段とを有する偏
光変換素子において、集光機能を持つ第1のレンズ部
と、その集光された光を2つの円偏光成分に分離する機
能を持つコレステリック液晶と、コレステリック液晶で
反射した光の偏光状態及び光の進行方向を、透過した光
に合わせる機能を持つ反射光学素子と、第1のレンズ部
で集光された光を元に戻す機能を持つ第2のレンズ部を
具備するとともに、上記コレステリック液晶面と反射光
学素子面を光軸に対して傾けさせ、再利用光の取込みを
良くしたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載の偏光変換素子をアレイ状に配列すること
で部材の薄型化および強度ムラの改善をはかるものであ
る。
【0016】請求項5の発明は、自然光である白色光源
と、その光源光の有する2つの偏光成分の内の1つの偏
光成分のみを変調し、他の偏光成分は遮断する透過型ラ
イトバルブと、その変調された光を投射する投射型表示
装置に、請求項1ないし4のいずれかに記載の偏光変換
素子または偏光変換素子アレイと、円偏光を直線偏光に
変換する位相差板を具備するようにしたものである。
【0017】ここで、本発明において、従来の技術にあ
げた特開平3−45906号公報のものとの差異につい
て述べる。構成としては、本発明では、入射側と出射側
にレンズを配し、光利用効率を高めたものとなってい
る。すなわち、特開平3−45906号公報における図
1に示される構成のものでは、入射する拡散光は偏光変
換後にその照射面積がさらに大きくなって出射してい
る。つまり、変換前の光に比べ、変換後の光は照射範囲
は広がっているがその密度が小さくなっており、更にそ
の密度分布にムラが大きく生じると思われる。また、拡
散光をそのまま入射,変換,出射させているので、光束
の持つ角度分布は非常に大きなものとなってしまう。例
えば、これを液晶プロジェクタの光学系に利用する際、
液晶パネルに入射する光はほぼ平行光束でなければなら
ないので光源の拡散光をそのまま用いるのは好ましくな
い。それに対し本発明ではレンズ系をあらかじめ設けて
あるため、その焦点距離,口径を選択し、最適化するこ
とで変換後の照射面積を増大させず、したがって、密度
もほとんど変えずにムラなく、平行光束で照射すること
ができる。
【0018】本発明の請求項3では、コレステリック液
晶及びミラー面を傾けて配置することにより、変換を行
なう光をより多くすることができる。また、本発明の請
求項4では、偏光変換機能をもつ素子単位をアレイ上に
配列することにより、素子の薄型化,軽量化,ムラ改
善,及びコストダウンを図ることができる。
【0019】また、同じく特開平3−45906号公報
の図1に示してあるものは、「光源から出射した拡散光
の一部」を取込んで、偏光変換している。一方、本発明
では「入射してくる平行光束を全て」を取込んで、偏光
変換を行なっている。本発明の請求項ではその平行光束
がいかにして作り出されたかについて言及していない
が、その平行光束が請求項4に示す光学系のように光源
からの出射光をリフレクタで集光したものであるなら
ば、特開平3−45906号公報のものに比べて高い効
率で光を利用しているといえる。
【0020】以下に、本発明の実施例について添付され
た図面を参照しながらさらに詳しく説明する。なお、実
施例を説明するための全図において同一の作用をする部
分には同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略す
る。
【0021】(実施例1)図1は、本発明の偏光変換素
子の一実施例を説明するための側面図で、図中、1は第
1のレンズ部(入射側レンズ部)、2はミラー、3はコ
レステリック液晶、4は第2のレンズ部(第1の出射側
レンズ部)、5は第3のレンズ部(第2の出射側レンズ
部)、Oは開口である。図2は、図1に示す実施例の斜
視図である。図3及び図4は、図1に示す実施例におけ
る光路の一部を概念的に示す図で、図中、L1はコレス
テリック液晶の透過方向成分、L2はコレステリック液
晶の反射方向成分である。図5は、図1に示す実施例の
偏光変換素子の製作方法の一例を概念的に示す側面図
で、図中、P1,P2,P3は偏光変換素子を作製するた
めの部品である。
【0022】第1のレンズ部1に入射した自然光の平行
光束は、ミラー2が設けられる面に集光される。ミラー
2には第1のレンズ部1によって平行光が焦点を結ぶ部
分に開口Oが設けられていて、結像した光源像にケラレ
が生じないような開口Oの幅が選択されている。焦点を
結んだ光束はさらにコレステリック液晶3において2つ
の回転方向の円偏光に分離される(自然光は2つのすな
わち右回転と左回転の円偏光が合成でしたものとして表
されるが、コレステリック液晶は、選択された波長域の
一方の円偏光を反射し、それ以外は透過する特性があ
る。ここでは選択波長域が可視波長域全体を占める広帯
域コレステリック液晶を用いるが、R,G,Bそれぞれ
の選択波長域を持つコレステリック液晶を用いたもので
もよい)。
【0023】図3は、別々の回転方向の円偏光に分離さ
れた光束のうち、コレステリック液晶3を透過する回転
方向の円偏光光束L1の光路を示したものである。透過
する回転方向の円偏光光束は、第2のレンズ部4によっ
て再び平行光となって出射していく。一方、図4は、別
々の回転方向の円偏光に分離された光束のうち、コレス
テリック液晶3で反射する回転方向の円偏光光束L2
光路を示したものである。コレステリック液晶3によっ
て反射した光束はミラー2により再び反射し、このとき
に回転方向が反対の円偏光に変換される。この回転方向
が変換された円偏光光束は、コレステリック液晶3を透
過し、第3のレンズ部5によって再び平行光となって出
射する。従って、この素子を透過した光束は全て同一の
回転方向を有する円偏光に変換されることになる。
【0024】このような偏光変換素子の実際の作製方法
のひとつとして、図5に示すように3つの部品P1
2,P3をそれぞれ接合する方法が考えられる。部品P
1及びP3は、平凸レンズ断面を有するシリンドリカルレ
ンズである。部品P2は普通のガラス板だが、光束の入
射側には、開口を設けるために一定の隙間をあけてミラ
ー2が蒸着により形成されており、出射側にはコレステ
リック液晶3として広帯域コレステリックフィルムが貼
り付けられている。また各部品P1,P2,P3は同じ屈
折率のガラスから作られており、接合時には同様の屈折
率を持つマッチングオイルによって接合部分の隙間をう
めるようにする。このような作製方法は、後述する実施
例2及び実施例3の偏光変換素子にも適用できるもので
ある。
【0025】(実施例2)図6は、本発明の偏光変換素
子の他の実施例を説明するための側面図で、素子構成と
概念的な光路とを示すものである。図中、11は第1の
レンズ部(入射側レンズ部)、12はミラー、13はコ
レステリック液晶、14は第2のレンズ部(第1の出射
側レンズ部)、15は第3のレンズ部(第2の出射側レ
ンズ部)、Lは入射光束である。
【0026】本実施例の偏光変換素子が実施例1の偏光
変換素子と異なる点は、ミラー12及びコレステリック
液晶13が光軸に対して垂直でなく、角度をもって斜め
に配置されているという点である。入射側レンズ部11
に入射した自然光の平行光束Lは、焦点を結んだ後、コ
レステリック液晶13において2つの回転方向の円偏光
に分離される。別々の回転方向の円偏光に分離された光
束のうちコレステリック液晶13を透過する回転方向の
円偏光光は第2の出射側レンズ部14によって再び平行
光となって出射していく。
【0027】一方、コレステリック液晶13によって反
射した光束は、ミラー12により再び反射し、このと
き、回転方向が反対の円偏光に変換される。この回転方
向が変換された円偏光光束は、コレステリック液晶13
を透過し、第3のレンズ部15によって再び平行光とな
って出射する。従って、この素子を透過した光束は全
て、同一の回転方向の円偏光に変換されることになる。
このときコレステリック液晶13には入射した全光束を
ミラー12に向かって反射させ、さらにミラー12には
その光束が第3のレンズ部15によって平行光となるよ
うな角度に設定されているので、コレステリック液晶1
3に入射する角度はやや大きくなるが、実施例1で捨て
られていた光をも利用することが出来る。入射角度が大
きくなるという点については、第1のレンズ部11の焦
点距離を長くすることで改善することも出来る。
【0028】(実施例3)図7は、本発明の偏光変換素
子アレイの一実施例を説明するための側面図である。本
実施例の偏光変換素子は、実施例1の偏光変換素子をア
レイ状に配列したものである。これによって素子の薄型
化によるコストダウンや出射光の強度ムラの改善が図れ
る。ここではもちろん実施例2の偏光変換素子をアレイ
状に配列した構成としてもよい。
【0029】(実施例4)図8は、本発明の投射型表示
装置の一実施例を説明するための構成概念図で、図中、
20は偏光変換素子、21は第1のコンデンサレンズ、
22は四分の一波長板、23は第2のコンデンサレン
ズ、24は液晶パネル、25は投影光学系、26は光
源、27はランプ、28はリフレクタである。本実施例
の投射型表示装置は、自然光を発するランプ27及びリ
フレクタ28からなる光源26と、第1及び第2のコン
デンサレンズ21,23と、光源26からの自然光を特
定の回転方向の円偏光に変換する偏光変換素子20と、
円偏光を直線偏光に変換する四分の一波長板22と、液
晶パネル24とその像をスクリーンに投影する投影光学
系25からなる。実施例1ないし3のいずれかの偏光変
換素子または偏光変換素子アレイに四分の一波長板を組
み合わせることで自然光を同一の偏光方向の直線偏光に
変換することが出来る。このような構成とすることによ
って、従来の液晶プロジェクタよりも光の利用効率を向
上させることが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の効果:不定偏光である自然光を効率よく単一
回転方向の円偏光に変換することができる。また、レン
ズ系を備えているため、その焦点距離,口径等を最適化
することにより偏光変換後の照射面積を制御でき、ま
た、照射範囲の光度ムラも生じさせずに偏光変換を行な
うことが可能となる。また、得られた円偏光を、例え
ば、位相差板に入射させることにより簡便に直線偏光が
得られ、液晶パネル表示装置や液晶プロジェクタに好適
に使用できる。
【0031】請求項2の効果:液晶パネル表示装置や液
晶プロジェクタに好適である平行光の単一回転円偏光が
得られる。
【0032】請求項3の効果:コレステリック液晶及び
反射光学素子を入射光の光軸に対して傾けることによ
り、光の利用効率をより高めることができる。
【0033】請求項4の効果:偏光変換素子をアレイ状
に配列して一体化することにより、薄型化,軽量化,光
度ムラの改善,及びコストダウンを実現した偏光変換素
子アレイが得られる。
【0034】請求項5の効果:従来、偏光板により生じ
ていた約50%の損失光を有効利用し、明るい画像を投
射できる投射型表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏光変換素子の一実施例を説明するた
めの側面図である。
【図2】図1に示す実施例の斜視図である。
【図3】図1に示す実施例における光路の一部を概念的
に示す図である。
【図4】図1に示す実施例における光路の一部を概念的
に示す図である。
【図5】図1に示す実施例の偏光変換素子の製作方法の
一例を概念的に示す側面図である。
【図6】本発明の偏光変換素子アレイの一実施例を説明
するための側面図である。
【図7】本発明の投射型表示装置の一実施例を説明する
ための構成概念図である。
【図8】本発明の投射型表示装置の一実施例を説明する
ための構成概念図である。
【符号の説明】
1,11…第1のレンズ部(入射側レンズ部)、2,1
2…ミラー、3,13…コレステリック液晶、4,14
…第2のレンズ部(第1の出射側レンズ部)、5,15
…第3のレンズ部(第2の出射側レンズ部)、20…偏
光変換素子、21…第1のコンデンサレンズ、22…四
分の一波長板、23…第2のコンデンサレンズ、24…
液晶パネル、25…投影光学系、26…光源、27…ラ
ンプ、28…リフレクタ、L…入射光束、L1…コレス
テリック液晶の透過方向成分、L2…コレステリック液
晶の反射方向成分、O…開口、P1,P2,P3…部品。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然光を集光する第1のレンズ部と、該
    第1のレンズ部により集光した光のうち一方の回転方向
    の円偏光を反射し、他方の回転方向の円偏光を透過する
    特性を有するコレステリック液晶と、前記第1のレンズ
    部と前記コレステリック液晶の間の光路中に配され、該
    集光した光を通過させる開口部が設けられるとともに、
    前記コレステリック液晶で反射した円偏光の回転方向を
    逆にして該コレステリック液晶へ向けて再反射させる反
    射光学素子と、該反射光学素子による該再反射の過程を
    経ることなく前記コレステリック液晶を透過した光を入
    射させる第2のレンズ部と、該反射光学素子による前記
    再反射の過程を経て前記コレステリック液晶を透過した
    光を入射させる第3のレンズ部とを備え、前記第1のレ
    ンズ部に入射する自然光を回転方向が同一の円偏光に変
    換して前記第2及び第3のレンズ部から出射させる機能
    を有することを特徴とする偏光変換素子。
  2. 【請求項2】 前記第1のレンズ部に入射する自然光が
    平行光であるときに、前記第2及び第3のレンズ部から
    出射する光が平行光となるように各構成要素が設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の単一偏光変換
    素子。
  3. 【請求項3】 前記コレステリック液晶及び前記反射光
    学素子のそれぞれが入射する自然光の光軸に対して斜め
    に配され、前記コレステリック液晶で反射した光が前記
    反射光学素子の前記開口部を再度通過しないようにして
    損失光となることを抑制することを特徴とする請求項1
    または2記載の偏光変換素子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1の偏光変
    換素子をアレイ状に配列してなることを特徴とする偏光
    変換素子アレイ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1の偏光変換
    素子または偏光変換素子アレイと、光源と、該偏光変換
    素子または該偏光変換素子アレイを出射した円偏光を直
    線偏光に変換する位相差板と、直線偏光を変調する透過
    型ライトバルブと、該変調した光を投射する投射光学手
    段とを備えることを特徴とする投射型表示装置。
JP10123097A 1997-03-25 1997-04-18 偏光変換素子及び偏光変換素子アレイ及び該偏光変換素子または該偏光変換素子アレイを用いた投射型表示装置 Expired - Fee Related JP3373388B2 (ja)

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