JP3373253B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3373253B2
JP3373253B2 JP16756793A JP16756793A JP3373253B2 JP 3373253 B2 JP3373253 B2 JP 3373253B2 JP 16756793 A JP16756793 A JP 16756793A JP 16756793 A JP16756793 A JP 16756793A JP 3373253 B2 JP3373253 B2 JP 3373253B2
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清 須藤
達也 山口
孝一 小田原
巧 野中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリバスを介して接
続された複数の処理装置が、共通の主記憶装置を使用す
る情報処理装置に関し、特に、主記憶装置のセマフォビ
ットへのテストアンドセット命令によるアクセスをした
際、キャッシュメモリの無効化等の制御を行うキャッシ
ュメモリ制御機構を備えた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10〜図13は、従来例を示した図で
あり、図10〜図13中、1は主記憶装置、2はセマフ
ォ(Semaphore)領域、3は処理装置(プロセッサ)、4
はメモリバス、5はメモリバス監視部、6はメモリバス
アクセス制御部、7はデータ受信部、8はリクエスト制
御部、9はキャッシュメモリ制御部、10はCPU(中
央処理装置)、11はキャッシュメモリ、12はスター
ト信号生成回路、13はキャッシュ無効化信号生成回
路、15、17、18、19はAND回路、16、2
0、21はOR回路を示す。
【0003】なお、以下の説明では、「信号有り」の状
態を、ハイレベル「1」とし、「信号無し」の状態をロ
ーレベル「0」として説明する。 §1:システム構成の説明・・・図10、図11、図1
2参照 図10は従来のシステム(情報処理装置)構成図、図1
1は図10の処理装置の構成図、図12は図11の一部
詳細図である。
【0004】従来、図10に示したように、メモリバス
4を介して接続された複数の処理装置(0、1、・・・
n)が、共通の主記憶装置1を使用するシステム(情報
処理装置)が知られていた。
【0005】このようなシステムにおいて、主記憶装置
1には、各記憶領域毎に相互排他制御情報(以下「セマ
フォビット」という)設定部を有する共通領域(以下
「セマフォ領域」という)2が設けてある。また、各処
理装置3は、例えば図11に示した構成となっている。
【0006】すなわち、各処理装置3には、主記憶制御
装置14、CPU10、キャッシュメモリ11等が設け
てあり、主記憶制御装置14には、メモリバス監視部
5、メモリバスアクセス制御部6、データ受信部7、リ
クエスト制御部8、キャッシュメモリ制御部9等が設け
てある。
【0007】また、前記リクエスト制御部8には、スタ
ート信号生成回路12が設けてあり、キャッシュメモリ
制御部9には、キャッシュ無効化信号生成回路13が設
けてある。
【0008】前記スタート信号生成回路12は、図12
(A)に示したようにAND回路15とOR回路16で
構成されている。また、前記キャッシュ無効化信号生成
回路13は、図12(B)に示したようにAND回路1
7、18、19とOR回路20、21で構成されてい
る。
【0009】そして、スタート信号生成回路12には、
S1〜S3の各信号が入力し、これらの入力信号からス
タート信号(START)を生成して出力する。また、
キャッシュ無効化信号生成回路13には、S3、S1
1、S13、S14、S15、S16の各信号が入力
し、キャッシュ無効化信号(Voff)を生成して出力
する。
【0010】§2:スタート信号生成回路の動作の説明
・・・図12(A)参照 前記スタート信号生成回路12には、S1、S2、S3
の各信号が入力するが、この場合、S1は、自装置によ
るステージ2のデータ転送タイミング信号(後述するS
TAGE2におけるメモリバス上の信号)、S2はリー
ドアクセス信号(CPU10から出る信号)、S3はテ
ストアンドセット(Test And Set:TS)の信号(CPU1
0から出される信号)である。
【0011】この回路では、S1の信号が有り(ハイレ
ベル「1」の状態)、かつ、S2、又はS3の信号が有
る(ハイレベル「1」の状態)時にスタート信号(ST
ART)が出力される(ハイレベル「1」の状態とな
る)。
【0012】§3:キャッシャ無効化信号生成回路の動
作の説明・・・図12(B)参照 キャッシャ無効化信号生成回路には、S3、S11、S
13、S14、S15、S16の各信号が入力する。
【0013】この場合、S11は自装置によるステージ
3のデータ転送タイミング信号(後述するSTAGE3
におけるメモリバス上の信号)、S13は他の処理装置
によるステージ3のデータ転送タイミング信号(後述す
るSTAGE3におけるメモリバス上の信号)、S14
は他の処理装置によるライトアクセス信号(メモリバス
上の信号)、S15は他の処理装置によるテストアンド
セット命令の信号、S16はキャッシュヒット信号であ
る。
【0014】この回路で、キャッシュ無効化信号Vof
fが出力(ハイレベル「1」の状態)されるのは、次の
場合である。 :S11とS3の信号が有り(ハイレベル「1」の状
態)、かつ、S16の信号が有る(ハイレベル「1」の
状態)時キャッシュ無効化信号Voffが出力される。
【0015】:S13と、S16の信号が有り(ハイ
レベル「1」の状態)、かつ、S14、またはS15の
信号が有る(ハイレベル「1」の状態)時、キャッシュ
無効化信号Voffが出力される。
【0016】前記のようにしてキャッシュ無効化信号V
offが出力されると、キャッシュメモリ制御部9によ
り、キャッシュメモリ11が無効化(該当するブロック
が無効化)される。
【0017】§4:処理装置の処理説明・・・図13参
照 図13は従来の処理説明図(テストアンドセットでキャ
ッシュヒット時のタイムチャート)である。
【0018】従来、処理装置3内のCPU10が、主記
憶装置1に対してリード(外部リード)を行った場合、
該CPU10はリードデータが到達するまでは、次の動
作に進めず、リードデータが到着した時に、主記憶制御
装置14のリクエスト制御部8よりスタート指示(スタ
ート信号に基づく指示)を受け、動作を再開する。
【0019】これは、CPU10によるテストアンドセ
ットの場合も同様である。ここで、「テストアンドセッ
ト」とは、アドレスを出して、データをリードし、かつ
ライトする動作を1回のメモリバス獲得中に行うという
命令(相互排他制御情報設定部へのアクセス命令)であ
る。
【0020】テストアンドセットの場合は、キャッシュ
メモリ11がヒットすると、主記憶装置1とデータの不
一致が生じるため、キャッシュメモリ11を無効化する
必要がある。
【0021】図13では、自処理装置3が、テストアン
ドセットを行った時に、キャッシュメモリがヒットした
場合のタイミングチャートの例を示してある。まず、ス
テージ1でアドレスを出し、ステージ2でデータをリー
ドする。そして、このステージ2で、スタート信号が出
され、CPUが動作を再開する。
【0022】そして、ステージ3では、キャッシュ無効
化信号生成回路13からキャッシュ無効化信号Voff
が出力され、該ステージ3でキャッシュメモリ11の該
当するブロックが無効化される。
【0023】このようにして、テストアンドセットによ
るスタート指示よりも後に、テストアンドセットがヒッ
トしたことによるキャッシュメモリの無効化が行われ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。従来は、自処
理装置によるテストアンドセットのスタート指示(ステ
ージ2)よりも後に、テストアンドセットがキャッシュ
ヒットしたことによるキャッシュメモリの無効化(ステ
ージ3)が行われていた。
【0025】CPUは、主記憶制御装置からのスタート
指示を受け取ると、動作を再開する。ここで、テストア
ンドセットの直後に、テストアンドセットと同一ブロッ
クに対するリードアクセスが入っていた場合、キャッシ
ュメモリが無効化される前であるため、キャッシュメモ
リがヒットすると、実際の主記憶装置とは内容の異なる
古いデータをリードしてしまい、矛盾が生じることにな
る。
【0026】本発明は、このような従来の課題を解決
し、テストアンドセット時に、キャッシュヒットした場
合、主記憶装置とのデータ不一致による矛盾を解消し、
システムの信頼性を向上させることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、図10〜図13と同じものは、同一
符号で示してある。また、27は遅延回路を示す。
【0028】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 (a):メモリバス4を介して共通の主記憶装置1に、
複数の処理装置3を接続し、各処理装置3に、キャッシ
ュメモリ11と、主記憶制御装置14を設け、主記憶装
置1に、各記憶領域毎に相互排他制御情報(セマフォビ
ット)設定部を有する共通領域(セマフォ領域2)を設
けると共に、前記処理装置3は、:前記相互排他制御
情報設定部に対し、相互排他制御情報設定部へのアクセ
ス命令(テストアンドセット)によりアクセスした際、
キャッシュメモリ11がヒットしたら、該キャッシュメ
モリの当該ブロックを無効化する機能と、:外部リー
ドをした際、リードデータが到着するまではCPUの
作を停止し、リードデータが到着した時に、主記憶制御
装置14からのスタート指示によりCPUの動作を再開
する機能を有する情報処理装置において、前記主記憶制
御装置14に、前記処理装置3が、主記憶装置1の相互
排他制御情報設定部に対し、相互排他制御情報設定部へ
のアクセス命令によりアクセスして、そのキャッシュメ
モリ11がヒットした際、スタート指示を遅延させるこ
とにより、キャッシュメモリ11の当該ブロックを無効
化した後に、自処理装置に対し、前記スタート指示が出
せるようにするための遅延手段12、27を備えている
ことを特徴とする。
【0029】(b):メモリバス4を介して共通の主記
憶装置1に、複数の処理装置3を接続し、各処理装置3
に、キャッシュメモリ11と、主記憶制御装置14を設
け、主記憶装置1に、各記憶領域毎に相互排他制御情報
(セマフォビット)設定部を有する共通領域(セマフォ
領域)2を設けると共に、前記処理装置3は、:前記
相互排他制御情報設定部に対し、相互排他制御情報設定
部へのアクセス命令(テストアンドセット)によりアク
セスした際、キャッシュメモリ11がヒットしたら、該
キャッシュメモリの当該ブロックを無効化する機能と、
:外部リードをした際、リードデータが到着するまで
はCPUの動作を停止し、リードデータが到着した時
に、主記憶制御装置14からのスタート指示によりCP
Uの動作を再開する機能を有する情報処理装置におい
て、前記主記憶制御装置14に、前記処理装置3が、主
記憶装置1の相互排他制御情報設定部に対し、相互排他
制御情報設定部へのアクセス命令によりアクセスした場
合にのみ、主記憶制御装置14からのスタート指示を、
他の外部リード時のスタート指示より遅延させるための
遅延手段12、27を備えていることを特徴とする。
【0030】(C):メモリバス4を介して共通の主記
憶装置1に、複数の処理装置3を接続し、各処理装置3
に、キャッシュメモリ11と、主記憶制御装置14を設
け、主記憶装置1に、各記憶領域毎に相互排他制御情報
(セマフォビット)設定部を有する共通領域(セマフォ
領域)2を設けると共に、前記処理装置3は、:前記
相互排他制御情報設定部に対し、相互排他制御情報設定
部へのアクセス命令(テストアンドセット)によりアク
セスした際、キャッシュメモリ11がヒットしたら、該
キャッシュメモリの当該ブロックを無効化する機能と、
:外部リードをした際、リードデータが到着するまで
はCPUの動作を停止し、リードデータが到着した時
に、主記憶制御装置14からのスタート指示によりCP
Uの動作を再開する機能を有する情報処理装置におい
て、前記主記憶制御装置14に、前記処理装置3が主記
憶装置1の相互排他制御情報設定部に対し、相互排他制
御情報設定部へのアクセス命令(テストアンドセット)
によりアクセスした際、そのキャッシュメモリ11がヒ
ットした場合にのみ、主記憶制御装置14からのスター
ト指示を、他の外部リード時のスタート指示より遅延さ
せるための遅延手段12、27を備えていることを特徴
とする。
【0031】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。処理装置3内のCPU10が、主記憶装
置1に対して外部リード(自処理装置以外のリード)を
行った場合、該CPU10はリードデータが到達するま
では、次の動作に進めず、リードデータが到着した時
に、主記憶制御装置14よりスタート指示を受け動作を
再開する。
【0032】これは、CPU10による相互排他制御情
報設定部へのアクセス命令(テストアンドセット)の場
合も同様である。この命令の場合は、キャッシュメモリ
11がヒットすると、主記憶装置1とデータの不一致が
生じるため、キャッシュメモリ11を無効化する必要が
ある。
【0033】処理装置3では、先ず、CPU10がアド
レスを出し、データをリードする。その後主記憶制御装
置14からスタート指示(スタート信号生成回路12の
出力信号に基づく指示)が出されると、CPU10が動
作を再開する。この場合、各処理装置3では、次のよう
な制御を行う。
【0034】(1):処理装置3が、主記憶装置1の相
互排他制御情報(セマフォビット)設定部に対し、相互
排他制御情報設定部へのアクセス命令(テストアンドセ
ット)によりアクセスして、そのキャッシュメモリ11
がヒットした際、遅延回路27でスタート指示を遅延さ
せることにより、キャッシュメモリ11の当該ブロック
を無効化した後に、自処理装置に対し、前記スタート指
示が出せるように制御する。
【0035】(2):処理装置3が、主記憶装置1の相
互排他制御情報設定部に対し、相互排他制御情報設定部
へのアクセス命令(テストアンドセット)によりアクセ
スした場合にのみ、主記憶制御装置14からのスタート
指示を、遅延回路27により、他の外部リード時のスタ
ート指示より遅延させるように制御する。
【0036】(3):処理装置3が主記憶装置1の相互
排他制御情報設定部に対し、相互排他制御情報設定部へ
のアクセス命令(テストアンドセット)によりアクセス
した際、そのキャッシュメモリ11がヒットした場合に
のみ、主記憶制御装置14からのスタート指示を、遅延
回路27により、他の外部リード時のスタート指示より
遅延させるように制御する。
【0037】以上のようにしたので、自処理装置のテス
トアンドセットでキャッシュメモリがヒットし、その直
後にテストアンドセットと同一のブロックに対するリー
ドアクセスがあった場合にも、無効化前の古いデータを
リードしてしまうことは防止できる。
【0038】また、自処理装置によるテストアンドセッ
ト時でキャッシュミスヒットの場合は、キャッシュを無
効化する必要はない。従って、この場合は、スタートタ
イミングは遅延させる必要は無い。
【0039】そこで、前記(3)のように、自処理装置
によるテストアンドセットがキャッシュヒットの場合に
のみ、スタートタイミングを遅延させれば、無駄な待ち
時間がなくなる。
【0040】このようにして、テストアンドセット時
に、キャッシュメモリがヒットした場合、主記憶装置と
のデータ不一致による矛盾を解消し、システムの信頼性
を向上させることができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図9は実施例を示した図であり、図2〜図
9中、図1、及び図10〜図13と同じものは、同一符
号で示してある。また、24、25、29、30、31
はAND回路、26、32はOR回路、28はD−FF
(遅延型フリップフロップ)を示す。
【0042】(各実施例に共通の説明)図2は実施例の
システム構成図、図3は処理装置の詳細な構成図であ
る。先ず、図2、図3に基づき、各実施例に共通の説明
をする。
【0043】この実施例のシステムは、図2に示したよ
うに、メモリバス4を介して接続された複数の処理装置
(0、1、・・・n)が共通の主記憶装置1を使用する
システム(情報処理装置)である。
【0044】そして、主記憶装置1には、各領域(領域
1、領域2、・・・領域n)毎に、セマフォビット(相
互排他制御情報)を設定(1/0の値を設定)するため
の相互排他制御情報設定部を有するセマフォ領域(共通
領域)2が設けてある。
【0045】また、各処理装置3には、主記憶制御装置
14、CPU10、キャッシュメモリ11等が設けてあ
る。更に、主記憶制御装置14には、メモリバス監視部
5、メモリバスアクセス制御部6、データ受信部7、リ
クエスト制御部8、キャッシュメモリ制御部9等が設け
てある。
【0046】なお、前記従来例と同じように、リクエス
ト制御部8には、スタート信号生成回路12が設けてあ
り、キャッシュメモリ制御部9には、キャッシュ無効化
信号生成回路13が設けてある(図11と同じ)が図示
省略してある。
【0047】この場合、キャッシュ無効化信号生成回路
13は、図12(B)と同じ構成なので、以下の各実施
例では、図示、及び説明は省略する。 (第1実施例の説明)図4は第1実施例のスタート信号
生成回路を示した図、図5は第1実施例の処理説明図1
(リードアクセス時のタイムチャート)、図6は第1実
施例の処理説明図2(テストアンドセット時のタイムチ
ャート)である。
【0048】 §1:スタート信号生成回路の説明・・・図4参照 第1実施例では、スタート信号生成回路として、図4に
示した構成の回路を用いる。
【0049】この回路は、AND回路24、25と、O
R回路26と、遅延回路27とで構成する。そして、前
記遅延回路27は、複数のD−FF(遅延型フリップフ
ロップ)28により構成し(この例では、3つのD−F
Fにより3サイクル遅延させる)、該D−FFにはシス
テムクロックを供給する。
【0050】前記スタート信号生成回路12には、S
1、S2、S3の各信号が入力するが、この場合、S1
は、自装置によるデータ転送タイミング信号(STAG
E2におけるメモリバス上の信号)、S2はリードアク
セス信号(CPU10から出る信号)、S3はテストア
ンドセット信号(CPU10から出される信号)である
(図12の信号と同じ)。
【0051】そしてAND回路24には、S1、S2の
信号が入力し、AND回路25には、S1、S3の信号
が入力する。また、遅延回路27には、AND回路25
の出力信号が入力し、OR回路26には、AND回路2
4の出力信号と、遅延回路27の出力信号が入力する。
【0052】この回路では、S1、S2の信号が有る
(ハイレベル「1」の状態)時は、直ちに、OR回路2
6からスタート信号(START)が出力されるが、S
1、S3の信号が有る時(ハイレベル「1」の状態)
は、スタート信号(START)が直ちに出力されな
い。
【0053】すなわち、S1、S3の信号が入力された
場合には、AND回路25の出力は、直ちにハイレベル
「1」になるが、このハイレベル信号は、遅延回路27
で所定時間遅延させた後、OR回路26に入力する。
【0054】従って、S1、S3の信号が入力した後、
所定時間(3サイクル)遅延して、OR回路26からス
タート信号(START)が出力される。 §2:リードアクセス時の処理説明・・・図5参照 リードアクセス時には、まず、ステージ1(STAGE
1)でアドレスを出し、ステージ2(STAGE2)で
データをリードする。
【0055】この時、図4に示したS1とS2の信号が
共にハイレベル「1」になる。このため、ステージ2
で、スタート信号(START)が出力され、CPU1
0は処理を再開する。
【0056】すなわち、リードアクセス時のスタートタ
イミングは、前記従来例と同様に、リードデータ到着タ
イミング(STAGE2)である。 §3:テストアンドセット時の処理説明・・・図6参照 テストアンドセットで、キャッシュメモリがヒットした
場合の処理は、次の通りである。テストアンドセット時
のスタートタイミング(CPUの処理再開タイミング)
は、リードデータ到着タイミングを遅延させたタイミン
グである。
【0057】ここで、遅延サイクルを3サイクルとして
いるが、テストアンドセット時のスタートタイミングが
キャッシュメモリの無効化タイミングよりも遅くなれ
ば、遅延量は任意で良い。
【0058】図6に示したように、まず、ステージ1で
アドレスを出し、ステージ2でデータをリードする。そ
の後、ステージ3でキャッシュメモリの無効化を行う
(この点は、図13に示した従来例と同じ)。
【0059】そして、前記データをリードしたステージ
2では、図4のS1、S3の信号はハイレベル「1」に
なり、AND回路25の出力はハイレベル「1」になる
が、この信号は、遅延回路27で所定時間遅延(3サイ
クル)して、OR回路26から出力する。従って、スタ
ート信号は、3サイクル遅れて出力される。
【0060】このため、キャッシュメモリの無効化を行
った後に、スタート信号を出して、CPU10の処理を
再開させることができる。従って、第1実施例によれ
ば、自処理装置のテストアンドセットがキャッシュヒッ
トし、その直後にテストアンドセットと同一のブロック
に対するリードアクセスがあった場合にも、無効化前の
古いデータをリードしてしまうことはない。
【0061】(第2実施例の説明)図7は第2実施例の
スタート信号生成回路を示した図、図8は第2実施例の
処理説明図1(テストアンドセットでキャッシュミスヒ
ット時のタイムチャート)、図9は第2実施例の処理説
明図2(テストアンドセットでキャッシュヒット時のタ
イムチャート)である。
【0062】 §1:スタート信号生成回路の説明・・・図7参照 第2実施例では、スタート信号生成回路として、図7に
示した構成の回路を用いる。この回路は、AND回路2
9、30、31と、OR回路32と、遅延回路27とで
構成する。
【0063】そして、前記遅延回路27は、複数(この
例では2個)のD−FF(遅延型フリップフロップ)2
8により構成する(この例では、2つのD−FFにより
2サイクル遅延させている)。そして、前記D−FFに
はシステムクロックを供給する。
【0064】前記スタート信号生成回路12には、S
1、S2、S3、S11、S16の各信号が入力する。
前記S1は、自装置によるデータ転送タイミング信号
(STAGE2におけるメモリバス上の信号)、S2は
リードアクセス信号(CPU10から出る信号)、S3
はテストアンドセット信号(CPU10から出される信
号)、S11は自装置によるデータ転送タイミング信号
(後述するSTAGE3におけるメモリバス上の信
号)、S16はキャッシュヒット信号である。
【0065】この場合、AND回路29には、S1、S
2の信号が入力し、AND回路30とAND回路31に
は、S11、S3、S16の信号が入力する。但し、A
ND回路30には、S16の信号を反転させて入力す
る。
【0066】また、遅延回路27には、AND回路31
の出力信号が入力し、OR回路32には、AND回路2
9、30の出力信号と、遅延回路27の出力信号が入力
する。
【0067】この回路では、S1、S2の信号が有る
(ハイレベル「1」の状態)時、及びS11、S3の信
号が有って(ハイレベル「1」の状態)、かつS16の
信号が無い(ローレベル「0」の状態)時、直ちに、O
R回路32からスタート信号(START)が出力され
る。
【0068】しかし、S11、S3、S16の信号が有
る(全てハイレベル「1」の状態)時は、AND回路3
1の出力は直ちにハイレベル「1」となるが、この信号
は、遅延回路27で所定時間遅れて(この例では2サイ
クル遅延)OR回路32に入力する。
【0069】従って、S11、S3、S16の信号が入
力した後、所定時間(2サイクル)遅延して、OR回路
32からスタート信号(START)が出力される。 §2:テストアンドセット時の処理説明・・・図8、図
9参照 図8は第2実施例の処理説明図1(テストアンドセット
でキャッシュミスヒット時)、図9は第2実施例の処理
説明図2(テストアンドセットでキャッシュヒット時)
である。
【0070】第2実施例では、リードアクセス時のスタ
ートタイミング、及びテストアンドセット時で、キャッ
シュヒット時のスタートタイミングは、前記第1実施例
と同じである。
【0071】しかし、自処理装置によるテストアンドセ
ット時で、キャッシュミスヒットの場合は、キャッシュ
メモリを無効化する必要はない。従って、この場合は、
スタートタイミングは遅延させる必要は無い。そこで、
第2実施例では、次のように処理を行う。
【0072】:テストアンドセットでキャッシュメモ
リがミスヒットであった場合は、次のように処理を行
う。この場合のスタートタイミングは、図8に示した通
りである。すなわち、ステージ1でアドレスを出し、ス
テージ2でデータをリードし、リードデータが到着す
る。そして、ステージ3で、キャッシュヒットの判定を
行い、キャッシュミスヒットが判明する。
【0073】このため、ステージ3で、図7に示したS
11の信号がハイレベル「1」、S3の信号がハイレベ
ル「1」、S16の信号がローレベル「0」(キャッシ
ュミスヒット)となり、AND回路30の出力がハイレ
ベル「1」となる。
【0074】その結果、ステージ3で、OR回路32か
らスタート信号(START)が出力され、CPU10
は処理を再開する(スタート信号を遅延させない)。 :テストアンドセットでキャッシュメモリがヒットし
た場合は、次のように処理を行う。
【0075】この場合のスタートタイミングは、図9に
示した通りである。まず、ステージ1でアドレスを出
し、ステージ2でデータをリードするが、キャッシュヒ
ット判定をステージ3で行っている。
【0076】この判定で、キャッシュヒットと判定され
ると、ステージ3で、キャッシュメモリの無効化が行わ
れる。また、ステージ3では、図7に示したS11の信
号がハイレベル「1」、S3の信号がハイレベル
「1」、S16の信号がハイレベル「1」となるから、
AND回路31の出力がハイレベル「1」となる。
【0077】このハイレベル信号は、遅延回路27で所
定時間(この例では2サイクル)だけ遅延して、OR回
路32に出力する。その結果、ステージ3より2サイク
ル遅延して、OR回路32からスタート信号(STAR
T)が出力される。
【0078】以上のようにして、第2実施例では、自処
理装置によるテストアンドセットがキャッシュヒットの
場合にのみ、スタートタイミングを遅延させている(な
お、第1実施例では、自装置によるテストアンドセット
がキャッシュヒットしていなくても、スタートタイミン
グを遅延させている)。このため、無駄な待ち時間がな
くなる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 :自装置(処理装置)のテストアンドセット時のスタ
ートタイミングを、必要に応じて他のリードアクセス時
よりも遅延させている。
【0080】このため、テストアンドセットでキャッシ
ュヒットした時の主記憶装置とのデータ不一致による矛
盾を無くすことができる。 :また、前記第2実施例では、自処理装置によるテス
トアンドセットがキャッシュヒットの場合にのみ、スタ
ートタイミングを遅延させているので、無駄な待ち時間
がなくなり、処理速度が速くなる。
【0081】:前記、により、システムの信頼性
が向上し、かつ高速処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例のシステム構成図である。
【図3】処理装置の詳細な構成図である。
【図4】第1実施例のスタート信号生成回路を示した図
である。
【図5】第1実施例の処理説明図1(リードアクセス時
のタイムチャート)である。
【図6】第1実施例の処理説明図2(テストアンドセッ
ト時のタイムチャート)である。
【図7】第2実施例のスタート信号生成回路である。
【図8】第2実施例の処理説明図1(テストアンドセッ
トでキャッシュミスヒット時のタイムチャート)であ
る。
【図9】第2実施例の処理説明図2(テストアンドセッ
トでキャッシュヒット時のタイムチャート)である。
【図10】従来のシステム構成図である。
【図11】図10の処理装置の構成図である。
【図12】図11の一部詳細図である。
【図13】従来の処理説明図(テストアンドセットでキ
ャッシュヒット時のタイムチャート)である。
【符号の説明】
1 主記憶装置 2 セマフォ領域(共通領域) 3 処理装置 4 メモリバス 10 CPU(中央処理装置) 11 キャッシュメモリ 12 スタート信号生成回路 14 主記憶制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田原 孝一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 野中 巧 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 星 健二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 金谷 英治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−128156(JP,A) 特開 平2−18643(JP,A) 特開 昭63−8849(JP,A) 特開 平4−181460(JP,A) 特開 平3−149636(JP,A) 特開 平1−126758(JP,A) 特開 平1−96746(JP,A) 特開 昭62−298866(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/16 - 15/177 G06F 12/08 - 12/12 G06F 12/00 550 - 12/06 G06F 13/16 - 13/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリバスを介して共通の主記憶装置
    に、複数の処理装置を接続し、 各処理装置に、キャッシュメモリと、主記憶制御装置を
    設け、 主記憶装置に、各記憶領域毎に相互排他制御情報設定部
    を有する共通領域を設けると共に、 前記処理装置は、前記相互排他制御情報設定部に対し、
    相互排他制御情報設定部へのアクセス命令によりアクセ
    スした際、キャッシュメモリがヒットしたら、該キャッ
    シュメモリの当該ブロックを無効化する機能と、 外部リードをした際、リードデータが到着するまでは
    PUの動作を停止し、リードデータが到着した時に、主
    記憶制御装置からのスタート指示によりCPUの動作を
    再開する機能を有する情報処理装置において、 前記主記憶制御装置に、 前記処理装置 が、主記憶装置の相互排他制御情報設定部
    に対し、相互排他制御情報設定部へのアクセス命令によ
    アクセスして、そのキャッシュメモリがヒットした
    際、スタート指示を遅延させることにより、キャッシュ
    メモリの当該ブロックを無効化した後に、自処理装置に
    対し、前記スタート指示が出せるようにするための遅延
    手段を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 メモリバスを介して共通の主記憶装置
    に、複数の処理装置を接続し、 各処理装置に、キャッシュメモリと、主記憶制御装置を
    設け、 主記憶装置に、各記憶領域毎に相互排他制御情報設定部
    を有する共通領域を設けると共に、 前記処理装置は、前記相互排他制御情報設定部に対し、
    相互排他制御情報設定部へのアクセス命令によりアクセ
    スした際、キャッシュメモリがヒットしたら、該キャッ
    シュメモリの当該ブロックを無効化する機能と、 外部リードをした際、リードデータが到着するまではC
    PUの動作を停止し、リードデータが到着した時に、主
    記憶制御装置からのスタート指示によりCPUの動作を
    再開する機能を有する情報処理装置において、 前記主記憶制御装置に、 前記処理装置が、主記憶装置の相互排他制御情報設定部
    に対し、相互排他制御情報設定部へのアクセス命令によ
    アクセスした場合にのみ、主記憶制御装置からのスタ
    ート指示を、他の外部リード時のスタート指示より遅延
    させるための遅延手段を備えていることを特徴とする情
    報処理装置。
  3. 【請求項3】 メモリバスを介して共通の主記憶装置
    に、複数の処理装置を接続し、 各処理装置に、キャッシュメモリと、主記憶制御装置を
    設け、 主記憶装置に、各記憶領域毎に相互排他制御情報設定部
    を有する共通領域を設けると共に、 前記処理装置は、前記相互排他制御情報設定部に対し、
    相互排他制御情報設定部へのアクセス命令によりアクセ
    スした際、キャッシュメモリがヒットしたら、該キャッ
    シュメモリの当該ブロックを無効化する機能と、 外部リードをした際、リードデータが到着するまではC
    PUの動作を停止し、リードデータが到着した時に、主
    記憶制御装置からのスタート指示によりCPUの動作を
    再開する機能を有する情報処理装置において、 前記主記憶制御装置に、 前記処理装置 が主記憶装置の相互排他制御情報設定部に
    対し、相互排他制御情報設定部へのアクセス命令により
    アクセスした際、そのキャッシュメモリがヒットした場
    合にのみ、主記憶制御装置からのスタート指示を、他の
    外部リード時のスタート指示より遅延させるための遅延
    手段を備えていることを特徴とする情報処理装置。
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