JP3372342B2 - 糖衣コーティング方法および装置 - Google Patents

糖衣コーティング方法および装置

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JP3372342B2 JP05159594A JP5159594A JP3372342B2 JP 3372342 B2 JP3372342 B2 JP 3372342B2 JP 05159594 A JP05159594 A JP 05159594A JP 5159594 A JP5159594 A JP 5159594A JP 3372342 B2 JP3372342 B2 JP 3372342B2
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  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は錠剤等に糖衣を施すパン
コーティング技術に関し、特に糖衣コーティングのばら
つきの低減と仕上がりの向上に寄与する糖衣コーティン
グ技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】錠剤、丸剤等に糖衣コーティングを施す
には、パンコーティング装置と呼ばれる装置に錠剤、丸
剤等の被コーティング物を仕込み、パン(回転容器)を
回転させつつ蔗糖水溶液を散布して乾燥するのが普通で
ある。その際に用いられるパンコーティング装置には、
古くから利用されている開放型ないし半開放型のオニオ
ンパン、器壁に多孔通気部を設けて被コーティング物の
集積層に通気するように構成した装置(たとえば、ハイ
コーター、アクアコーター、アクセラコーター、ドリア
コーター等の商品名で市販されている装置)等がある。
【0003】これらのパンコーティング装置には、コー
ティングが均一に行えるように被コーティング物を攪拌
する部材(バッフル、障害物等と称される)が装着され
ることが多いが、普通はコーティングパンの内壁に板状
の突起を立設する形式のものが用いられる。
【0004】これに対して、コーティングパンとは別個
にバッフルをコーティングパン中に挿入する固定バッフ
ル(商品名:スタティックバッフル)方式の装置が提案
されている。
【0005】すなわち、特公昭52−10665号公報
には、オニオンパンに1辺を共有する2枚の板状物より
なる屋根型の障害物を設置することが示されている。
【0006】また、特開平2−56232号公報には、
上下位置や角度の変位が可能な固定バッフルを通気型の
コーティングパンに備えた装置が開示されている。
【0007】さらに、特開平3−42028号公報に
は、多角形のコーティングパンに固定バッフルを装着す
ることが記載されている。
【0008】また、PCT/JP92/01370号公
報には、このようなバッフル手段を回動させる装置が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記いずれの公知技術
においても、バッフルは同一処理工程中はコーティング
パンの一定の位置に固定しておくことが前提とされてい
る。
【0010】すなわち、前記特公昭52−10665号
公報では、バッフルの位置を変動させることは何ら示唆
されていない。
【0011】また、前記特開平2−56232号公報の
装置は、バッフル変位手段を備えており、同公報には粉
粒体の量や処理段階などの処理条件に応じて変位させ、
あるいは不要時や洗浄時に層外の高さまで変位させるこ
とが開示されているが、このバッフル変位手段は1つの
処理段階中はバッフルを変位させるものではなく、一定
位置に保つものである。このことは、前記特開平3−4
2028号公報の装置も同様である。さらに、前記PC
T/JP92/01370号公報の装置においても、バ
ッフルの変位についての具体性のある開示はなされてい
ない。
【0012】このように、コーティングパンとは別個に
独立に運動可能なバッフルを設ける固定バッフル方式に
ついては、被コーティング物処理のバッチ毎にその取付
位置を変えること、および糖衣コーティングの場合には
処理の進行に伴って次第に被コーティング物の嵩が増え
るので、それに合わせて変位させることが従来提案され
ている技術である。
【0013】固定バッフル方式は、コーティングパンの
洗浄が容易であるため、作業時間が短くて済み、GMP
(Good Manufacturing Practice)、バリデーションの観
点からも好ましいバッフルであるが、糖衣コーティング
の場合はパン内壁に立設したバッフルを用いる場合に比
して混合性が不十分なため、被コーティング物のコーテ
ィング量のばらつき(重量偏差)が大きく、また、仕上
がりが劣るという欠点があり、これはたとえば前記した
ような処理の進行に伴ってバッフルを変位させるという
手段によっても解決されない。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記したような欠点が生
じる原因について、本発明者らが研究したところ、糖衣
コーティングにおいてはコーティング処理の進行に伴っ
て被コーティング物の嵩が漸増するという経過が決して
滑らかに進行するのではなく、コーティング工程の1サ
イクル中の単位操作毎に嵩が上下するという鋸歯状の過
程を経つつ、サイクル(処理段階)の進行に伴い少しず
つ同一単位操作における嵩が増加するという経過をとる
ことが判明した。
【0015】そして、1サイクル中の嵩の上下は極めて
大きく、条件によっても異なるが、静止状態におけるコ
ーティング工程開始前と終了後の嵩の変化と同程度にな
るのが普通である。したがって、従来のように単に処理
段階に応じてバッフルの位置を変位させるのでは不十分
であり、同一の処理段階中においても変位を行わない
と、バッフルを常に適正位置に置くことができないた
め、前記欠点を生じることが本発明者らによって解明さ
れた。
【0016】すなわち、糖衣のコーティング工程は、通
気型のパンコーティングにおいては、シロップのスプレ
ー(または注加)→ポーズI→ポーズII→乾燥(ドラ
イ)という4つの単位操作からなる1つのサイクルを2
0〜50サイクル程度繰り返して、被コーティング物の
上に少しずつ糖衣層を形成させることからなる。
【0017】この過程において、スプレー単位操作の途
中からシロップを被コーティング物の表面に均一に展延
コーティングさせるためのポーズI単位操作にかけて、
シロップの粘着性により被コーティング物どうしが塊状
に持ち上がり、嵩が非常に大きくなる。この時にバッフ
ルの位置を高くしないと、被コーティング物へのシロッ
プの付着量が不均一になり、また、表面が荒れる原因に
なる。
【0018】ポーズIIにおいては、冷風乾燥が行われて
粘着性は減少し、嵩は次第に低くなり、次の乾燥操作で
嵩は低く落ち着いた状態に戻る。
【0019】なお、オニオンパン等の旧来のコーティン
グパンにおいても、略同様の経過をとる。
【0020】本発明はこのような同一処理段階中の嵩の
上下変動に対応してバッフルの位置を変化させて適正位
置に保てば、コーティングの不均一性が解消され、仕上
がりも良好になるという発見に基づくものである。
【0021】すなわち、本発明は、被コーティング物を
収容する回転容器と、該回転容器とは独立に運動可能な
バッフル手段とを有するパンコーティング装置を用いた
糖衣コーティング方法およびその装置であって、コーテ
ィング工程の1サイクル中に、逆方向への変位を含む少
なくとも2回のバッフル手段の変位を行うことにより、
バッフル手段を適正位置に保ちながら糖衣コーティング
を行う方法およびその糖衣コーティングを実施するため
の装置である。
【0022】本発明においては、前記したように、スプ
レー単位操作の途中からポーズIの単位操作終了時まで
の間にバッフルを適正位置に上昇させ、ポーズIIの開始
から乾燥単位操作の終了までの間に元の位置近くまで下
降させることが最低限必要とされるからであって、さら
に好ましくは、バッフルをきめ細かく最適位置に保つよ
うにそのバッフルの位置を変位させるべきである。特
に、バッフルの位置をその一部が被コーティング物集積
層中に挿入され、一部が被コーティング物集積層外に露
出した状態を保つように変位させるのが好ましい。
【0023】このようなバッフルの変位は、目視により
手動で行ってもよいが、自動的に行うのが好ましい。自
動的に変位させるには、たとえばバッフルとは独立した
センサにより被コーティング物の嵩を測定してバッフル
の位置を定める方法、バッフルに1または複数個のセン
サを取り付けてバッフルと内容物の接触の有無、または
その程度を検知して位置を調節する方法、同一の被コー
ティング物についての嵩の推移を予め測定しておき、こ
れを入力した記憶手段によってバッフルの位置を設定す
る方法などの各種の方法が採用され得る。
【0024】上記バッフルに複数個のセンサを取り付け
る方法としては、バッフルの異なる高さ2個所にそれぞ
れ1個のセンサを取り付け、下部に位置するセンサが被
コーティング物と接触し、上部に位置するセンサが被コ
ーティング物と接触しないようにバッフルの位置を調節
するようにする方法が挙げられる。
【0025】また、本発明におけるバッフルの「適正位
置」とは、上下方向だけでなく、水平方向にもバッフル
を変位させたり、バッフルの角度を変えることにより得
られる適正位置なども包含するものである。
【0026】本発明は、古くから利用されているオニオ
ン型、アップル型、ペアー型等の開放型、半開放型のコ
ーティングパンにも適用可能であるが、たとえばハイコ
ーター、アクアコーターなどの商品名で市販されている
パンコーティング装置のような被コーティング物を収容
する回転容器が実質的に水平な軸のまわりを回転し、器
壁に多孔通気部を設けて被コーティング物集積層に通気
するように構成したパンコーティング装置を用いるのが
好ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0028】(実施例1)図1は本発明による糖衣コー
ティング装置の一実施例を示す概略説明図である。
【0029】本実施例の糖衣コーティング装置は、被コ
ーティング物である錠剤や丸剤などの粉粒体原料を収容
する回転容器(パン)1がモータ2とベルト3により水
平軸部4と共に水平軸線の回りに回転する構造のもので
ある。また、この回転容器1の器壁には、円周方向に所
定の間隔で、あるいは連続状に多孔の通気孔部5が設け
られている。
【0030】回転容器1に対する乾燥用の空気の給排は
ダクト6,7を経て行われる。また、図1に略示される
ように、回転容器1の内部には、たとえばシロップの如
きコーティング液をスプレーするためのスプレーノズル
8が挿入される。
【0031】さらに、本実施例における回転容器1の内
部には、被コーティング物の集積層を攪拌する手段とし
てのバッフル9が挿入されている。このバッフル9は、
直径約1mの回転容器の場合、たとえば図3に例示した
ように、縦100mm、横200mmの2枚のバッフル板9
a,9bを互いに90度の角度でバッフル取付軸10の
先端に固定した構造を有している。
【0032】このバッフル9は回転容器1とは独立に運
動可能であり、上下方向のみならず、所望であれば水平
方向にも任意に適正位置に自動的に変位させることがで
きるよう構成されている。すなわち、本実施例のバッフ
ル取付軸10は図1に示す如く、バッフル9を取り付け
た先端側から基端側にかけて複数の位置でL字状に屈曲
された略クランク状の屈曲構造を有している。
【0033】そして、このバッフル取付軸10の基端側
には、バッフル変位手段の一例としてのエアシリンダま
たは油圧シリンダよりなる流体圧シリンダ11が配設さ
れ、この流体圧シリンダ11のピストンロッド12を前
進・後退運動させることにより、図2に示すようにバッ
フル取付軸10の基端に半径方向に固定したクランク部
材13を揺動させ、該クランク部材13と共にバッフル
取付軸10を揺動させることによってバッフル9を被コ
ーティング物の集積層に対して上下方向に変位させるこ
とができる。
【0034】なお、流体圧シリンダ11への圧縮空気な
どの供給は、たとえばコンプレッサのような流体圧源1
4から圧力調整弁15を経由して行われる。
【0035】また、図1に略示するように、バッフル9
とは独立に上下方向に可動の振動センサ16を回転容器
1内に設置し、バッフル9と被コーティング物との接触
による振動を検出し、その振動センサ16を振動しない
最下位置に来るよう制御し、その位置と連動してバッフ
ル9の位置を変位させることができる。
【0036】次に、本実施例の作用について説明する。
【0037】まず、パンコーティングを行うに際して、
回転容器1内には、たとえば被コーティング物の一例で
ある錠剤を収容し、モータ2とベルト3で回転容器1を
水平軸線の回りに回転させ、かつダクト6,7および通
気孔部5を経て回転容器1内に空気の如き流体を給排し
ながら、スプレーノズル8からたとえばコーティング液
の一例であるシロップをスプレーし、糖衣コーティング
を行う。
【0038】その時、糖衣コーティング工程では、シロ
ップのスプレー→ポーズI→ポーズII→乾燥という単位
操作を1サイクルとしてパンコーティング処理を進めて
行くにつれて、被コーティング物である錠剤の嵩が1サ
イクル中の単位操作毎に上下する。
【0039】このような知見に基づき、本実施例では、
錠剤の攪拌のために設けられているバッフル9を錠剤の
嵩の上下に合わせてコーティング工程の1サイクル中
に、たとえば上方向と下方向(あるいは回転容器1の軸
方向に対して左右ないし前進・後退方向)の如く逆方向
への変位を含めて少なくとも2回変位させる。
【0040】すなわち、本実施例においては、バッフル
9は、スプレー単位操作の開始からその次の単位操作の
終了までの間で上昇させて、乾燥単位操作の前の単位操
作の開始から乾燥単位操作の終了までの間で下降させる
ことにより所望の変位を行う。
【0041】その際、バッフル9の上下方向への変位の
ためには、流体圧源14から圧力調整弁15を経て流体
圧シリンダ11に圧縮流体を給排することにより、該流
体圧シリンダ11のピストンロッド12を前進・後退さ
せ、クランク部材13を介してバッフル取付軸10を揺
動させる。それによって、バッフル9は上下方向に自動
的に変位させられる。
【0042】このようにして、パンコーティング工程の
1サイクル内に、バッフル9を逆方向への変位を含む少
なくとも2回以上変位させることにより、均一なパンコ
ーティングを行うことができる。
【0043】(実施例2)図5は本発明の糖衣コーティ
ング装置の他の実施例としていわゆるオニオン型のもの
を用いる例を示している。
【0044】本実施例の場合にも、バッフル9は、通常
オニオンパンと呼ばれる回転容器1aとは独立に運動可
能であり、コーティング工程の1サイクル中に、逆方向
への変位を含む少なくとも2回バッフル9を変位させる
ことによって、その適正位置を保ちながら糖衣コーティ
ングを行うことにより、均一で良好な糖衣コーティング
製品を得ることができる。
【0045】(実施例3)本実施例3は、図1の実施例
における振動センサ16がなく、バッフル9には図6の
ように上下2個所にセンサの一例である薄型のロードセ
ル17a,17b(歪検出センサ)が貼り付けてある他
は実施例1と同様である。
【0046】ロードセル17a,17bは被コーティン
グ物集積層Mに対するバッフル9の位置を検出し、その
検出信号を圧力調整弁15に伝送してシリンダ11を制
御するものである。
【0047】本実施例3においては、下部のロードセル
17aが被コーティング物との接触により負荷を生じ、
上部のロードセル17bは被コーティング物集積層Mの
外部にあって被コーティング物と接触せず、無負荷とな
るように構成配置されている。
【0048】したがって、本実施例3においては、ロー
ドセル17a,17bによる被コーティング物との接触
の有無に基づく負荷検出の有無によって、その検出信号
で圧力調整弁15を制御し、シリンダ11のピストンロ
ッド12を前進・後退させることにより、バッフル9
は、常にその一部が被コーティング物集積層Mに挿入さ
れ、一部が被コーティング物集積層Mの外部に露出した
状態を保つように自動的に変位させられる。
【0049】それにより、本実施例3では、バッフル9
は、ロードセル17a,17bで被コーティング物集積
層Mに対する位置を検出し、その集積層Mに対する位置
を変化させられるので、均一なコーティングを行うこと
ができ、良好な仕上げを行うことができる。
【0050】以上、本発明を実施例に関して説明した
が、本発明は前記実施例のみに限定されるものではな
く、他の様々な変形が可能である。
【0051】たとえば、バッフル9を回転容器1の軸方
向に対して変位させるためには、バッフル変位手段とし
て、たとえば図1に二点鎖線で示す如き流体圧シリンダ
11aを設けてバッフル取付軸10と共にバッフル9を
回転容器1の軸方向に変位させる構造のものを用いるこ
ともできる。
【0052】また、流体圧シリンダ11,11aや屈曲
構造のバッフル取付軸10以外のバッフル変位手段を用
いてもよい。
【0053】さらに、図示および前記したバッフル9以
外のバッフル手段を用いることもできる。
【0054】〔実験例〕糖衣コーティング装置として、
図1に示す装置、すなわちアクアコーター(商品名)1
00型(フロイント産業株式会社製)を用い、8φ、6.
5CR、180mg/錠の乳糖錠35Kgに糖衣コーティン
グを施した。
【0055】糖衣コーティング液の処方は、蔗糖40.0
%、タルク15.6%、炭酸カルシウム22.0%、アラビ
アゴム1.4%、ゼラチン0.5%、PEP−101(ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリ
マー、フロイント産業株式会社製)0.5%、水20.0%
とし、使用液量合計30Kgとした。
【0056】コーティング条件は、給気温度60℃、給
気風量13m3 /分、パン内静圧は−7〜−4mmAqとな
るようにし、パン回転数は8r.p.m.とした。コーティン
グ工程のスプレーサイクルは22回、所要時間167分
でコーティングを行った。
【0057】このパンコーティング処理において、バッ
フルは図3に示すものを用いた。このバッフルとは独立
に、上下方向に可動の振動センサを設置して錠剤との接
触による振動を検出し、振動しない最下位置に振動セン
サが来るように制御し、その位置と連動してバッフルの
1/3が錠剤層の上に出る位置にバッフルを変位させた
(本発明)。
【0058】また、本発明とは別に、同一条件でコーテ
ィングを行い、バッフルの位置は乾燥単位操作における
嵩から計算したプログラムによる漸次上昇させる従来法
の実験を行った(比較例)。
【0059】いずれのコーティング実験においても、数
サイクル毎に内容物を採取して、それぞれその100個
について重量を測定し、錠剤重量の変動係数(CV値)
を求めた。CV値のコーティング工程の推移に伴う変化
を本発明と比較例とで対比したものを図4に示す。
【0060】図4から分かるように、本発明によれば、
比較例に比べてCV値の小さな、すなわち均一なコーテ
ィング錠が得られた。また、錠剤の仕上がりも、本発明
によって得たものの方が比較例の場合に比べて表面の肌
が滑らかであった。
【0061】
【発明の効果】
(1).本発明によれば、コーティング工程の1サイクル中
に、逆方向への変位を含む少なくとも2回のバッフル手
段の変位を行うことにより、バッフル手段が適正位置に
保たれ、均一なコーティングを行うことができる。
【0062】(2).また、本発明によれば、コーティング
の仕上がりを良好にすることができる。
【0063】(3).さらに、バッフル手段をその一部が被
コーティング物集積層中に挿入され、一部が層外に露出
した状態を保つようにすることにより、コーティングの
均一性をさらに向上させ、仕上がりも良好にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による糖衣コーティング装置の一実施例
を示す概略説明図である。
【図2】図1の実施例に用いられる流体圧シリンダの一
例を示す側面図である。
【図3】本発明に用いられるバッフルの一例を示す図で
ある。
【図4】本発明と比較例とのCV値を比較して示す図で
ある。
【図5】本発明による糖衣コーティング装置の他の実施
例を示す概略説明図である。
【図6】本発明に用いられるバッフルの他の実施例を示
す図である。
【符号の説明】
1,1a 回転容器(パン) 2 モータ 3 ベルト 4 水平軸部 5 通気孔部 6,7 ダクト 8 スプレーノズル 9 バッフル(バッフル手段) 9a,9b バッフル板 10 バッフル取付軸 11,11a 流体圧シリンダ(バッフル変位手段) 12 ピストンロッド 13 クランク部材 14 流体圧源 15 圧力調整弁 16 振動センサ 17a,17b ロードセル(センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 守 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フロイント産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−56232(JP,A) 特開 平4−352963(JP,A) 特開 平5−261268(JP,A) 特開 平3−42028(JP,A) 特開 平2−207833(JP,A) 実開 昭63−74132(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 3/06 B01J 2/12 B01J 2/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被コーティング物を収容する回転容器
    と、該回転容器とは独立に運動可能なバッフル手段とを
    有するパンコーティング装置を用いて糖衣コーティング
    を行う方法であって、コーティング工程の1サイクル中
    に、逆方向への変位を含む少なくとも2回の前記バッフ
    ル手段の変位を行うことにより該バッフル手段を適正位
    置に保ちながらコーティングを行うことを特徴とする糖
    衣コーティング方法。
  2. 【請求項2】 前記バッフル手段の変位を自動的に行う
    ことを特徴とする請求項1記載の糖衣コーティング方
    法。
  3. 【請求項3】 前記バッフル手段をスプレー単位操作の
    開始からその次の単位操作の終了までの間で上昇させ
    て、乾燥単位操作の前の単位操作の開始から乾燥単位操
    作の終了までの間で下降させることを特徴とする請求項
    1または2記載の糖衣コーティング方法。
  4. 【請求項4】 前記バッフル手段を、その一部が被コー
    ティング物集積層中に挿入され、一部が被コーティング
    物集積層外に露出した状態を保つようにすることを特徴
    とする請求項2記載の糖衣コーティング方法。
  5. 【請求項5】 被コーティング物を収容する回転容器
    と、該回転容器とは独立に運動可能なバッフル手段とを
    有するパンコーティング装置であって、コーティング工
    程の1サイクル中に、逆方向への変位を含む少なくとも
    2回の前記バッフル手段の変位を行うことにより該バッ
    フル手段を適正位置に保つバッフル変位手段を備えたこ
    とを特徴とする糖衣コーティング装置。
  6. 【請求項6】 前記バッフル変位手段は、前記バッフル
    手段の変位を自動的に行うよう構成されていることを特
    徴とする請求項5記載の糖衣コーティング装置。
  7. 【請求項7】 前記被コーティング物集積層に対する前
    記バッフル手段の位置を検出するセンサを備え、前記バ
    ッフル手段は、前記センサからの信号に基づいて、前記
    バッフル変位手段をその一部が被コーティング物集積層
    中に挿入され、一部が被コーティング物集積層外に露出
    した状態を保つように変位するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の糖衣コーティング装置。
  8. 【請求項8】 前記回転容器が実質的に水平な軸の回り
    を回転し、器壁に多孔通気部を設けて被コーティング物
    集積層に通気する構造のものであることを特徴とする請
    求項5、6または7記載の糖衣コーティング装置。
  9. 【請求項9】 前記バッフル変位手段は、屈曲構造を有
    しかつ前記バッフル手段を先端側に取り付けたバッフル
    取付軸と、このバッフル取付軸を揺動運動させるアクチ
    ュエータとからなることを特徴とする請求項5、6、7
    または8記載の糖衣コーティング装置。
  10. 【請求項10】 前記バッフル取付軸は、複数の位置に
    おいて略L形状に屈曲された構造を有し、前記アクチュ
    エータは前記バッフル取付軸を揺動運動させる流体圧シ
    リンダよりなることを特徴とする請求項9記載の糖衣コ
    ーティング装置。
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