JP3371980B2 - 光ディスクドライブ用スピンドルモータ - Google Patents
光ディスクドライブ用スピンドルモータInfo
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Description
り、特に光ディスクを駆動回転させる光ディスクドライ
ブ用スピンドルモータに関するものである。
ピンドルモータは、図5に示すように、光ディスク20
0が取り付けられるロータ部110と、このロータ部1
10を軸受け121を介して支持するステータ部120
とを有しており、これらロータ部110とステータ部1
20とに各々取り付けられたマグネット111,122
の反発力によって、ロータ部110を回転させ、光ディ
スク200を回転させるようになっている。
ディスクドライブ用スピンドルモータ100を光ディス
クドライブのシャーシ等に固定するための部位であり、
このフランジ部123は、ロータ部110のスピンドル
112を軸受け支持するスリーブ部124と一体に形成
されている。
ップ移動側(図5の右側)は、二点鎖線で示すように、
ピックアップ210が光ディスク200の内周側に極力
近付くことができるように、切り欠かれている。
ピンドルモータ100においては、ステータ部120を
構成するフランジ部123及びスリーブ部124が一体
に形成されており、図6に示すように、フランジ部12
3のピックアップ移動側が弦方向に切り欠かれて、フラ
ンジ部123が非対称のD型形状に形成されていた。
の光ディスクドライブ用スピンドルモータ100におい
ては、製造コストが高くつくという問題があった。
ったフランジ部123を図示のようなD型に形成するた
めには、円筒状のスリーブ部124を旋盤加工した後、
旋盤加工が困難なD型のフランジ部123をフライス加
工して形成する必要がある。すなわち、ステータ部12
0を製造する上で、安価な旋盤加工だけでは済まず、ど
うしてもフランジ部123の加工に高価なフライス加工
が必要となる。
てには、ダイキャスト製法等を利用してステータ部12
0全体を鋳造することもできる。しかし、このような技
術によると、数百万円もする高価な型が必要不可欠であ
り、やはり、製造コストが高くついてしまう。
たもので、ステータ部を安価な加工技術によって形成す
ることができるようにして、製品コストの大幅削減を図
った光ディスクドライブ用スピンドルモータを提供する
ことを目的とする。
っては、光ディスクを回転させるロータ部と、このロー
タ部を軸受け支持する対称形状のスリーブ部及びピック
アップの移動側が切り欠かれた非対称形状のフランジ部
を有したステータ部とを備えるモータにおいて、上記ス
テータ部のスリーブ部とフランジ部とを別体に形成した
光ディスクドライブ用スピンドルモータにより、達成さ
れる。
加工がなされている。
ータ部を軸受け支持するスリーブ部と、ピックアップ側
が切り欠かれた取付固定用のフランジ部とを、別体に形
成したので、対称形状のスリーブ部を旋盤加工で形成す
ることができ、非対称形状のフランジ部をプレス加工で
形成することができる。
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
テータ部10と、このステータ部10に軸受け20を介
して支持されたロータ部30とを備えている。
ーブ11に取り付けられたフランジ15と、スリーブ1
1に取り付けられた電気子コイル19とで形成されてい
る。
転中心軸Lに対して対称形に形成された金属製の円筒状
体であり、その上端部(図1及び図2の上方端部)の外
周縁には、円盤状のフランジ当接部12が形成されてい
る。このスリーブ11は、対称形の円筒状をなしている
ので、旋盤加工によって切削形成することができる。具
体的には、中実の金属体を回転中心軸Lを主軸にして回
転させ、その表面を図示しないバイトで切削することに
よって、フランジ当接部12を形成する。そして、回転
中心軸Lに沿ってきりもみ加工することによって、スリ
ーブ11の中空部13を切削形成する。すなわち、本実
施例に適用されるスリーブ11は、安価な加工技術であ
る旋盤加工によって形成することができる。
上部にフランジ15が取り付けられている。
形成された非対称形状の金属板体であり、図2に示すよ
うに、平面視略D型形状をなしている。具体的には、ス
リーブ11は、円板体を弦方向に切り欠いて形成した直
線状の切り欠き部16と、スリーブ嵌合孔17と、取付
孔18とを有している。
と一致する位置に形成されており、これにより、図1の
二点鎖線で示すように、ピックアップ210が光ディス
ク200の最内トラック位置まで移動できるようになっ
ている。
径と略等しく設定された大径孔である。スリーブ11
は、図3に示すように、このスリーブ嵌合孔17を介し
て、フランジ15に嵌め込まれており、そのフランジ当
接部12下面をフランジ15の上面に当接しかつ接着し
た状態で、フランジ15に固着されている。
イブのシャーシ等にフランジ15をネジ等で取付固定す
るための小孔であり、図2に示すように、フランジ15
の左端部(図1〜図3の左側端部)と右端部隅とに各々
穿設されている。
状であるが、スリーブ11とは別体の金属板体で形成さ
れているので、プレス加工によって打ち抜き形成するこ
とができる。具体的には、金属板体を打ち抜いてスリー
ブ嵌合孔17,取付孔18を形成し、その金属板体の右
端部を直線状に切り落として、切り欠き部16を形成す
る。すなわち、本実施例に適用されるフランジ15は、
安価な加工技術であるプレス加工によって形成すること
ができる。
面下端部に取り付けられた鉄芯コイルで、通電されると
磁界を形成して、後述するマグネット33に反発力を与
えるようになっている。
て上述したスリーブ11に取り付けられている。
内壁に固着された外輪21と、外輪21の内側に配置さ
れたボールベアリング22と、ボールベアリング22を
介して回転自在に組み付けられた内輪23とで形成され
ており、ロータ部30はこの内輪23に装着されてい
る。
置され軸受け20の内輪23に固着されたスピンドル3
1と、スピンドル31と一体回転する磁性ロータヨーク
32とを有している。
の下端部に固着されており、その内周面には、電気子コ
イル19と磁力の相互作用を行うマグネット33が取り
付けられている。
ィスク200をクランプするためのハブ34が取り付け
られている。
説明する。
イル19に通電を行うと、電気子コイル19に生じた磁
力とマグネット33との相互作用によって磁性ロータヨ
ーク32が回転し、スピンドル31が軸受け20に軸受
けされた状態で軸回転する。これにより、ハブ34によ
ってクランプされた光ディスク200がスピンドル31
と一体に回転する。
矢印で示すように、ピックアップ210を光ディスク2
00の外方から径方向内方に向かって移動させて、光デ
ィスク200の情報の読取り,書込等を行う。このと
き、ステータ部10に切り欠き部16が設けられている
ので、ピックアップ210を光ディスク200の最外ト
ラック位置から最内トラック位置まで移動させることが
でき、すべてのトラックに対して洩れのない情報の読取
り,書込を行うことができる。
ータ1によれば、対称円筒状のスリーブ11と非対称D
型のフランジ15とを別体に形成しているので、スリー
ブ11を、安価な加工技術である旋盤加工によって形成
することができ、フランジ15を、同じく安価な加工技
術であるプレス加工によって形成することができる。
らず、スピンドルモータ1の製造コストを大幅に削減す
ることができる。また、本実施例には、スリーブ11と
フランジ15とを接着する工程が含まれているが、この
接着工程を含んでも上述した従来のスピンドルモータ1
00に比べた著しく安価に製造することができることは
明らかである。
加工によって形成したが、プレス加工によって、金属板
体を打ち抜き,絞ることによってもスリーブ11を安価
に形成することができることは勿論である。
成したが、スピンドルモータ1の組み立て後に、ハブ3
4の取り付けシャーシに対する平行度が損なわれぬよう
にフランジ15の振れ精度が必要となる場合がある。こ
のような場合には、フランジ15の適宜の位置に旋盤に
より振れ取り加工を施すことよって、機械精度を高める
ことができる。そして、この振れ取り加工も上述した従
来の加工技術と比べて著しく安価に行うことができるこ
とが確認されている。
状に形成したが、これに限るものではない。フランジ
は、安価なプレス加工によって形成することができる形
状であればよい。例えば、図4に示すような形状のフラ
ンジが考えられる。
ンジの他の実施例をそれぞれ示している。図4(a)に
示すフランジ40は、スリーブ11のフランジ当接部1
2の形状に対応させてフランジ右側端を切り欠いたもの
である。このフランジ40は、全体として板状をなして
おり、プレス加工の打ち抜きによって、フランジ外形,
スリーブ嵌合孔17,取付孔48を形成することができ
る。
58をエンボス形状にしたものであり、プレス加工の打
ち抜きによってフランジ外形,スリーブ嵌合孔57を形
成することができ、絞り加工によって突起58を形成す
ることができる。
ーブ嵌合孔67をエンボス形状にしたものであり、プレ
ス加工の打ち抜きによってフランジ外形,取付孔68を
形成することができ、絞り加工によってスリーブ嵌合孔
67を形成することができる。
対称円筒状のスリーブ11と非対称形のフランジ40,
50,60とを別体に形成しているので、スリーブ11
を、安価な加工技術である旋盤加工によって形成するこ
とができ、フランジ40,50,60を、同じく安価な
加工技術であるプレス加工によって形成することができ
る。
生産,少量生産にかかわらず、スピンドルモータ1の製
造コストを大幅に削減することができる。また、これら
の実施例には、スリーブ11とフランジとを接着する工
程が含まれているが、この接着工程を含んでも上述した
従来のスピンドルモータ100に比べた著しく安価に製
造することができることは明らかである。
部とフランジ部とを別体に形成したので、対称形状のス
リーブ部は安価な旋盤加工で形成することができ、非対
称形状のフランジ部は同じく安価なプレス加工で形成す
ることができる。これにより、モータ部品の製造コスト
を削減することができ、この結果、モータ製品の製造コ
ストを大幅に低減することができる。
スピンドルモータの断面図である。
斜視図である。
斜視図である。
(a)はスリーブに沿って切り欠かれたフランジを示
し、図4の(b)はエンボス形状の取付孔を有したフラ
ンジを示し、図4の(c)はエンボス形状のスリーブ嵌
合孔を有したフランジを示す。
を示す断面図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 光ディスクを回転させるロータ部と、 このロータ部を軸受け支持する対称形状のスリーブ部及
びピックアップの移動側が切り欠かれた非対称形状のフ
ランジ部を有したステータ部とを備えるモータにおい
て、 上記ステータ部のスリーブ部とフランジ部とを別体に形
成したことを特徴とする、光ディスクドライブ用スピン
ドルモータ。 - 【請求項2】 前記フランジ部が振れ取り加工されてい
ることを特徴とする、請求項1に記載の光ディスクドラ
イブ用スピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10504093A JP3371980B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 光ディスクドライブ用スピンドルモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10504093A JP3371980B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 光ディスクドライブ用スピンドルモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06296347A JPH06296347A (ja) | 1994-10-21 |
JP3371980B2 true JP3371980B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=14396898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10504093A Expired - Fee Related JP3371980B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 光ディスクドライブ用スピンドルモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3371980B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP10504093A patent/JP3371980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06296347A (ja) | 1994-10-21 |
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