JP3371765B2 - ジョイント圧着機のガイド機構およびスライドカッター - Google Patents

ジョイント圧着機のガイド機構およびスライドカッター

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジョイント圧着機の
ガイド機構およびスライドカッターに関し、特に、電線
を手作業でかしめ部にセットし、作業者がかしめ動作を
操作する半自動式のジョイント圧着機に係るジョイント
圧着機のガイド機構およびスライドカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に端子圧着装置のうち、途中部に皮
剥ぎ部分が形成された本線と、端部に皮剥ぎ加工が施さ
れた枝線とを形成し、本線の皮剥ぎ部分と枝線の皮剥ぎ
端部とを重ね合わせて、その重なり部分に端子金具を圧
着することによりジョイント部を形成するためのジョイ
ント圧着機が知られている。
【0003】図5は従来のジョイント圧着機の要部を示
す一部分解斜視図である。同図を参照して、例えば本件
出願人が先に提案している実願平4−50842号(実
開平6−5175号公報参照)に開示されているような
ジョイント圧着機1は、ベース2に端子部分3Aがキャ
リア3Bに接続されて連続している端子帯3を送給する
端子帯送給部4と、端子帯送給部4に送給された端子帯
3の端子部分3Aをかしめるかしめ部6と、かしめ部6
を駆動するプレス機構部7とを備えている。
【0004】上記かしめ部6は、ベース2に固定されて
いるアンビル11と、ベース2に一体形成されたガイド
部材5によってアンビル11の上方で昇降可能にガイド
されているクリンパー12とを含んでおり、両者間に送
給された端子帯3の端子部分3Aをかしめることができ
るようになっている。また、上記プレス機構部7は、ク
リンパー12を担持するラム13と、ラム13の上端部
に形成された摺動溝14内に摺動可能に下端部が係合す
る係合ロッド15と、係合ロッド15の上端部を、該係
合ロッド15と直交する軸回りに回転駆動させる駆動源
(図示せず)とを含んでおり、上記係合ロッド15の上
記回転運動をクリンパー12の昇降方向に変換させてラ
ム13に伝達することにより、ラム13を介してクリン
パー12を昇降させるようにしている。また、具体的に
は図示していないが、上記端子帯送給部4には、このラ
ム13の昇降動作と連動する送り爪が設けられており、
その送り爪によって、かしめ動作と連動しながら端子帯
3を間欠的にかしめ部6に送給できるようになってい
る。
【0005】さらに、かしめられた端子部分3Aを端子
帯3のキャリア3Bから切り落とすために、上記ベース
2には、スライドカッター8がホルダ9を介して昇降可
能に取り付けられている一方、上記ラム13には、スラ
イドカッター8を押圧する押圧部材16が取り付けられ
ている。スライドカッター8は、アンビル11の前端面
に隣接して設けられているとともに、端子帯3のキャリ
ア3Bの上面を覆う横溝(図示せず)が形成されてい
る。そして、クリンパー12が端子帯3の端子部分3A
をかしめる際に、端子部分3Aがクリンパー12とアン
ビル11との間で挟圧されている時点で上記押圧部材1
6がスライドカッター8を押圧して降下させることによ
り、アンビル11と上記横溝との剪断力によって端子部
分3Aを端子帯3のキャリア3Bから切り落とすように
なっている。
【0006】そして作業者は端子帯3が送給される方向
に対向し、本線となる電線W1と枝線となる電線W2
(図6参照)を手作業でかしめ部6に供給し、図示しな
いフットスイッチで圧着するようになっている。図6は
図5の要部を拡大して示す斜視図である。図5および図
6に示すように、上述した形式のジョイント圧着機1に
おいては、圧着されるべき電線W1、W2を、端子帯3
が送給される方向と直交する水平方向に手作業で搬送す
る必要がある。このとき、圧着される電線W1、W2の
位置ずれを防止するために、上記かしめ部6の周囲に
は、複数の位置決め用ストッパ20、21が配設されて
いる。
【0007】先ず、端子部分3Aの真上に各電線W1、
W2を位置決めするために作業側からみて左側と右側と
にそれぞれストッパ20、21を配設している。左側の
ストッパ20は、T字形に形成されており、クリンパー
12等との干渉を避けた位置に配置され、図示しないブ
ラケットを介してベース2のガイド部材5に取り付けら
れている。
【0008】また、右側のストッパ21は、アンビル1
1の背面側に配置されてベース2にビス止めされており
(図5参照)、その垂直面で各枝線W2の被覆端部を位
置決めできるように構成されている。さらに、端子部分
3Aの真上に配置された各電線W1、W2を確実に端子
部分3A内にガイドするために、上記スライドカッター
8のホルダ9には、ガイド22が取付けられており、端
子部分3Aから電線W1、W2がはみ出さないようにし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなジョイン
ト圧着機1では、圧着される各電線W1、W2が、各ス
トッパ20〜22によって位置決めされるため、圧着位
置は正確に定められる。しかしながら、上述したストッ
パでは、以下のような問題があった。図7は電線供給時
を示すストッパの斜視図である。
【0010】図7を参照して、先ず、第1に、中間皮剥
ぎが施された電線W1と接続される他の電線W2をセッ
ティングする際に、他の電線W2がしばしば端子部分3
A内に至らずに、作業者側にずれたところで外れてしま
うという問題があった。いうまでもなく、このような電
線W2の位置ずれが生じた場合には圧着不良が生じ、歩
留りが悪くなる。しかし従来は、専らかしめ作業を行な
う作業者に注意を促して、そのような電線W2の位置ず
れを防止しているに過ぎなかった。そのため、作業者は
過度に緊張を強いられ、作業性が悪くなるという不具合
があった。
【0011】第2に、上述したガイド22も、作業性が
悪くなるという問題があった。図8は先行技術の課題を
説明する概略図であり、(A)は端子圧着前、(B)は
端子圧着後を示している。図8(A)を参照して、ガイ
ド22によって各電線W1、W2を端子部分3Aに収容
するためには、ガイド22の自由端を可及的に端子部分
3Aの作業者側上端部に近接して確実な送りを達成する
必要がある。この要請を充足するために、ガイド22
は、アンビル12上にある圧着前の端子部分3Aの作業
者側上端部に臨んでいた。しかし、従来のガイド22
は、専ら電線W1、W2を上方から下方にガイドするこ
とのみ着目して形成されており、その底面はアンビル1
2から浮揚した位置に設けられていたので、図8(B)
に示すように、端子圧着後に電線W1、W2を取り出す
ときに、電線W1、W2がしばしばガイド22の底面に
ひっかかり、取り出し時の作業性が悪くなるという問題
があった。
【0012】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、手作業で電線を端子帯の端子部分に送給するに
当たり、確実な位置決めと良好な作業性とを両立するこ
とのできるジョイント圧着機のガイド機構およびスライ
ドカッターを提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、圧着端子を構成する複数の端子部分が帯状
のキャリアに対し直角に突出した状態で一体形成されて
いる端子帯を送給する端子帯送給部、端子帯送給部に送
給された端子帯の端子部分を載置するアンビルを含み、
このアンビルに載置された端子部分をかしめるかしめ
部、アンビルに隣接して当該アンビルに載置された端子
部分の基端側に配置され、かしめ部と協働して端子部分
をキャリアから剪断するスライドカッター、およびアン
ビルに載置された端子部分の自由端側に配置され、アン
ビル上の端子部分に収容される電線を位置決めする位置
決め用ストッパを備え、作業者がキャリアの送給方向下
流側から上流側へ電線を手作業で搬送して端子部分に収
容した後、端子部分のかしめ動作を行なってジョイント
部を形成する半自動式のジョイント圧着機に採用される
ジョイント圧着機のガイド機構において、アンビルに載
置された端子部分の長手方向両端側に配置されて対をな
し、該端子部分の作業者側端部を、アンビルの受圧面の
高さから端子部分の位置以上の高さに連続的に立ち上が
って覆うことにより、電線をガイドする一対のガイド手
段を設けていることを特徴とするジョイント圧着機のガ
イド機構である。
【0014】この特定事項を含む発明では、作業者が電
線を位置決め用ストッパで位置決めしてアンビル上に送
給された端子部分に収容する際、端子部分の作業者側端
部を覆う一対のガイド手段が端子部分に電線をガイドす
るので、電線が端子部分と干渉することはなく、確実に
端子部分に収容されることになる。しかも、一対のガイ
ド手段は、アンビルの受圧面の高さから端子部分の位置
以上の高さに連続的に立ち上がっているので、端子圧着
後に電線を取り出す際にも、取り出し方向にガイド手段
が電線と干渉することはない。
【0015】好ましい態様においては、上記ガイド手段
のうち端子帯のキャリア側に配置されるものは、スライ
ドカッターに形成されて、電線との干渉を回避するため
の凹部で形成されている。この特定事項を含む発明で
は、スライドカッターをガイド部材として兼用すること
になる。
【0016】さらに好ましい態様においては、上記ガイ
ド手段のうち端子部分の自由端側に配置されるものは、
端子部分が圧着される電線のうちの皮剥ぎ端部を揃える
位置決めストッパと一体に形成されている。この特定事
項を含む発明では、位置決めストッパをガイド部材とし
て兼用することになる。
【0017】本発明の別の態様は、圧着端子を構成する
複数の端子部分がキャリアに対し該キャリアから直角に
突出した状態で一体形成されている端子帯を送給する端
子帯送給部、および端子帯送給部に送給された端子帯の
端子部分を載置するアンビルを含み、このアンビルに載
置された端子部分をかしめるかしめ部を備え、作業者が
キャリアの送給方向下流側から上流側へ電線を手作業で
搬送して端子部分に収容した後、端子部分のかしめ動作
を行なってジョイント部を形成する半自動式のジョイン
ト圧着機に採用されるスライドカッターであって、アン
ビルに隣接して当該アンビルに載置された端子部分の基
端側に配置され、かしめ部と協働して端子部分をキャリ
アから剪断する本体部と、本体部に形成され、アンビル
上の端子部分に収容される電線との干渉を回避するため
の凹部とを有し、上記凹部は、アンビルの受圧面の高さ
から端子部分の位置以上の高さに連続的に立ち上がっ
て、アンビル上にある端子部分の作業者側端部を覆うこ
とにより、電線をガイド可能に構成されていることを特
徴とするスライドカッターである。
【0018】この特定事項を含む発明では、作業者が電
線を位置決め用ストッパで位置決めしてアンビル上に送
給された端子部分に収容する際、スライドカッターが端
子部分に電線をガイドするので、電線は端子部分と干渉
することはなく、確実に端子部分に収容されることにな
る。しかも、スライドカッターの凹部は、アンビルの受
圧面の高さから端子部分の位置以上の高さに連続的に立
ち上がって端子部分の作業者側端部を覆うので、端子圧
着後に電線を取り出す際にも、取り出し方向にガイド手
段が電線と干渉することはなく、スムーズに端子圧着後
の電線を取り出すことが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。なお、
以下の説明において、図5ないし図8で説明した部材と
同等の部材には同一の符号を付している。図1は本発明
の実施の一形態に係るジョイント圧着機の要部を概略的
に示す斜視図であり、図2は図1の実施の形態に係るジ
ョイント圧着機の要部を概略的に示す断面略図である。
【0020】これらの図を参照して、図示の実施の形態
におけるジョント圧着機1においては、アンビル11の
前面側(作業者からみて左側)にスライドカッター8が
配置されており、背面側(作業者からみて右側)には、
枝線を構成する電線W2の位置決めを図る位置決め用ス
トッパ21が配置されている。上記スライドカッター8
は、全体としてブロック状に形成されている本体部8A
と、本体部8Aの上面に形成され、アンビル11上の端
子部分3Aに電線を載置する際の電線との干渉を避ける
ためにかしめられる端子部分3Aを開放する略U字形の
凹部8Bと、本体部8Aの背面(アンビル11に対向す
る面)に形成され、端子帯3のキャリア3Bを挟み込む
横溝8Cとを有している金属製部材である。
【0021】図3は図1の実施の形態に係るスライドカ
ッター8の背面図である。図1並びに同図に示すよう
に、図示のスライドカッター8においては、上記本体部
8Aが、アンビル11上の端子部分3Aの作業者側端部
を覆った状態で上記凹部8Bを区画している。これによ
り、本体部8Aは、アンビル11の受圧面11A(図2
参照)の高さから端子部分3Aの位置以上の高さに連続
的に立ち上がって覆うことにより、電線をガイドするガ
イド手段の一方を構成している。
【0022】他方、上記位置決め用ストッパ21は、板
金部材を屈曲することにより、ジョント圧着機1のベー
ス2に止定されるL字形の取付け部21Aと、取付け部
21Aの一端辺から直角に立ち上がって、アンビル11
の背面側に対向する対向部21Bとを一体に有してい
る。図示の実施の形態では、上記取付け部21Aに、キ
ャリア3Bの搬送方向に沿う溝21Eを形成し、この2
1Eを挿通するボルト21Fで位置決め用ストッパ21
をベース2に固定することにより、位置決め用ストッパ
21の固定位置を溝21Eの長手方向に調整できるよう
になっている。
【0023】図4は図1の実施の形態に係る位置決め用
ストッパ21の外観を示しており、(A)は背面図、
(B)は斜視図である。同図(A)並びに図1に示すよ
うに、位置決め用ストッパ21の対向部21Bには、ア
ンビル11上にある圧着前の端子部分3Aの端面形状に
対応して略U字形に開く凹部21Cが形成されており、
キャリア3Bの搬送方向において、この凹部21Cの作
業者と反対側を鉛直に延ばすことにより、その鉛直端縁
21Dによって、枝線となる被覆電線の被覆部端部を揃
えることができるようになっている。そして、この対向
部21Bにおいても、アンビル11上の端子部分3Aの
作業者側端部を覆った状態で上記凹部21Cを区画して
いる。これにより、対向部21Bは、アンビル11の受
圧面11A(図2参照)の高さから端子部分3Aの位置
以上の高さに連続的に立ち上がって覆うことにより、電
線をガイドするガイド手段の他方を構成している。
【0024】以上の構成では、図3および図4(B)に
示すように、作業者が電線W2を位置決め用ストッパ2
1で位置決めしてアンビル11上に送給された端子部分
3Aに収容する際、端子部分3Aの作業者側端部を覆う
一対のガイド手段としてのスライドカッター8並びに対
向部21Bが端子部分3A内に電線W2をガイドするの
で、電線W2が端子部分3Aと干渉することはなく、確
実に端子部分3A内に収容されることになる。しかも、
これらスライドカッター8およびストッパ21の対向部
21Bは、何れもアンビル11の受圧面11Aの高さか
ら端子部分の位置以上の高さに連続的に立ち上がってい
るので、端子圧着後に電線を取り出す際にも、取り出し
方向にこれらスライドカッター8および対向部21Bが
電線W2と干渉することはない。
【0025】このように上述した実施の形態では、電線
W2を端子部分3Aに収容する際には、電線W2を確実
に端子部分3Aに収容することができるとともに、端子
圧着後に電線W2を取り出す際にも、取り出し方向にガ
イド手段としてのスライドカッター8および対向部21
Bが電線W2と干渉することはなく、スムーズに端子圧
着後の電線W2を取り出すことが可能になるので、手作
業で電線W2を端子部分3Aに送給するに当たり、確実
な位置決めと良好な作業性とを両立することができると
いう顕著な効果を奏する。
【0026】しかも、ガイド手段が、スライドカッター
8や位置決め用ストッパ21によって具体化されるの
で、部品点数が増加することもない。上述した実施の各
形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎ
ず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。本発
明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であるこ
とは云うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電線を端子部分に収容する際には、電線を確実に端子部
分に収容することができるとともに、端子圧着後に電線
を取り出す際にも、取り出し方向にガイド手段が電線と
干渉することはなく、スムーズに端子圧着後の電線を取
り出すことが可能になるので、手作業で電線を端子帯の
端子部分に送給するに当たり、確実な位置決めと良好な
作業性とを両立することができるという顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るジョイント圧着機
の要部を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態に係るジョイント圧着機の要
部を概略的に示す断面略図である。
【図3】図1の実施の形態に係るスライドカッターの背
面図である。
【図4】図1の実施の形態に係る位置決め用ストッパの
外観を示しており、(A)は背面図、(B)は斜視図で
ある。
【図5】従来のジョイント圧着機の要部を示す一部分解
斜視図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す斜視図である。
【図7】電線供給時を示すストッパの斜視図である。
【図8】先行技術の課題を説明する概略図であり、
(A)は端子圧着前、(B)は端子圧着後を示してい
る。
【符号の説明】
1 ジョイント圧着機 8 スライドカッター 11 アンビル 21 位置決め用ストッパ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧着端子を構成する複数の端子部分が帯状
    のキャリアに対し直角に突出した状態で一体形成されて
    いる端子帯を送給する端子帯送給部、 端子帯送給部に送給された端子帯の端子部分を載置する
    アンビルを含み、このアンビルに載置された端子部分を
    かしめるかしめ部、 アンビルに隣接して当該アンビルに載置された端子部分
    の基端側に配置され、かしめ部と協働して端子部分をキ
    ャリアから剪断するスライドカッター、およびアンビル
    に載置された端子部分の自由端側に配置され、アンビル
    上の端子部分に収容される電線を位置決めする位置決め
    用ストッパを備え、作業者がキャリアの送給方向下流側
    から上流側へ電線を手作業で搬送して端子部分に収容し
    た後、端子部分のかしめ動作を行なってジョイント部を
    形成する半自動式のジョイント圧着機に採用されるジョ
    イント圧着機のガイド機構において、 アンビルに載置された端子部分の長手方向両端側に配置
    されて対をなし、該端子部分の作業者側端部を、アンビ
    ルの受圧面の高さから端子部分の位置以上の高さに連続
    的に立ち上がって覆うことにより、電線をガイドする一
    対のガイド手段を設けていることを特徴とするジョイン
    ト圧着機のガイド機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のジョイント圧着機のガイド
    機構において、 上記ガイド手段のうち端子帯のキャリア側に配置される
    ものは、スライドカッターに形成されて、電線との干渉
    を回避するための凹部で形成されているジョイント圧着
    機のガイド機構。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のジョイント圧着機
    のガイド機構において、 上記ガイド手段のうち端子部分の自由端側に配置される
    ものは、端子部分が圧着される電線のうちの皮剥ぎ端部
    を揃える位置決めストッパと一体に形成されているジョ
    イント圧着機のガイド機構。
  4. 【請求項4】圧着端子を構成する複数の端子部分がキャ
    リアに対し該キャリアから直角に突出した状態で一体形
    成されている端子帯を送給する端子帯送給部、および端
    子帯送給部に送給された端子帯の端子部分を載置するア
    ンビルを含み、このアンビルに載置された端子部分をか
    しめるかしめ部を備え、作業者がキャリアの送給方向下
    流側から上流側へ電線を手作業で搬送して端子部分に収
    容した後、端子部分のかしめ動作を行なってジョイント
    部を形成する半自動式のジョイント圧着機に採用される
    スライドカッターであって、 アンビルに隣接して当該アンビルに載置された端子部分
    の基端側に配置され、かしめ部と協働して端子部分をキ
    ャリアから剪断する本体部と、 本体部に形成され、アンビル上の端子部分に収容される
    電線との干渉を回避するための凹部とを有し、上記凹部
    は、アンビルの受圧面の高さから端子部分の位置以上の
    高さに連続的に立ち上がって、アンビル上にある端子部
    分の作業者側端部を覆うことにより、電線をガイド可能
    に構成されていることを特徴とするスライドカッター。
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