JP3370807B2 - 情報処理装置 - Google Patents
情報処理装置Info
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- JP3370807B2 JP3370807B2 JP32027994A JP32027994A JP3370807B2 JP 3370807 B2 JP3370807 B2 JP 3370807B2 JP 32027994 A JP32027994 A JP 32027994A JP 32027994 A JP32027994 A JP 32027994A JP 3370807 B2 JP3370807 B2 JP 3370807B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパーソナルコンピュータ
等の情報処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に情報処理装置のデータバスには複
数のスレーブ素子が接続され、マスタ素子によるデータ
リード時には、選択されたスレーブ素子がデータバスを
駆動することによってデータを出力する。このような従
来例におけるデータリードの様子について、図3の回路
構成図と図4のタイミングチャートを用いて説明する。 【0003】図3において、31はデータバス、32は
データバス31に接続するマスタ素子、33、34はス
レーブ素子、35はマスタ素子32が出力するリードコ
マンド、36はマスタ素子32内部で生成されるリード
サイクル信号、37はマスタ素子32内部でリードサイ
クル信号36からリードコマンドを生成するリードコマ
ンド生成部、38はマスタ素子32の入出力バッファ、
39はデータバス31の電圧レベルを電源電圧にプルア
ップするプルアップ抵抗である。 【0004】この構成における従来例の動作を、図4を
用いて説明する。期間4B,4Cはマスタ素子32によ
る一つのリード期間全体を示している。マスタ素子32
はリードサイクル信号36をもとにスレーブ素子33の
選択信号を出力し、期間4Cでリードコマンド35を出
力する。マスタ素子に選択されたスレーブ素子33は、
リードコマンド35に応じてデータバスを駆動する。4
D、4E、4G、4Hは、マスタ素子32がスレーブ素
子の選択信号を出力しないまま、つまりリード対象が情
報処理装置内に存在しないまま、データバス31をリー
ドする期間である。期間4Eでデータバス31は非駆動
状態にあり、プルアップ抵抗39の効果だけで電源電圧
へ遷移しつつある。この結果、リードデータの論理レベ
ルが不定になる。一方、期間4Hではデータバス31は
電源電圧に安定してリードデータはハイレベルとなる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の情報
処理装置では、不定論理レベルデータのリードに起因す
るマスタ素子の誤動作を防止するために、またはリード
対象のスレーブ素子が存在しない場合のデータ期待値を
保証するために、データバスにプルアップ抵抗が必要と
なる。この場合、データバスの論理レベル確定時間はプ
ルアップ抵抗値とデータバスの負荷容量の積で決まるた
め、後者一定の条件下では抵抗値低減によってしか短縮
することができない。一方、この抵抗値にはスレーブ素
子の駆動能力から決まる下限があり、これが現実に情報
処理装置の高速化の障壁となっている。例えば、パーソ
ナルコンピュータに典型的な値として、 ・スレーブ素子の駆動能力=3mA ・データバスの負荷容量=100pF を仮定すると、まず抵抗値の下限が、 5V/3mA=1.67KΩ と決まり、この結果データバスの論理レベル確定時間の
目安は、 100pF×1.67KΩ=167nS となる。これより短いリード時間では上記したマスタ素
子の誤動作等を引き起こすため、動作周波数向上を阻む
一因となる。また、プルアップ抵抗値低減が定常電流増
加を招くのみならず、この抵抗の存在自体が基板実装面
積を増加させるという物理的課題も有し、最近の情報処
理装置の小型化、省電力化に伴って無視できない課題と
なりつつある。 【0006】本発明はこれらの課題を解決するもので、
プルアップ抵抗を不要としつつ、マスタ素子が常に論理
レベルのデータバスをリードする情報処理装置を提供す
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、マスタ素子がスレーブ素子のデータをリー
ドする際、マスタ素子に内蔵するデータバス駆動回路に
よってリードに先立つ一定期間当該データバスを論理レ
ベルに駆動することを特徴とするものである。 【0008】 【作用】本発明は上記手段により、マスタ素子がデータ
バスをリードするときにはデータバスがすでにデータバ
ス駆動回路によって駆動されており、プルアップ抵抗な
しに確実に論理レベルのデータをリードすることを可能
とする。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例について、図1に示す
回路構成図と図2に示すタイミングチャートを用いて説
明する。 【0010】図1において、11はデータバス、12は
データバス11に接続するマスタ素子、13、14はス
レーブ素子、15はマスタ素子12が出力するリードコ
マンド、16はマスタ素子12の内部で生成されるリー
ドサイクル信号、17はマスタ素子12の内部でリード
サイクル信号16からコマンドを生成するコマンド生成
部、18はマスタ素子12の入出力バッファ、19はマ
スタ素子12のリードコマンド出力前にデータバス11
をハイレベルに駆動するデータバス駆動回路である。 【0011】上記構成における動作を図2を参照しなが
ら説明する。図の期間2A、2E、2F、2H、2Iで
は、データバス11を駆動する素子がないためデータバ
ス11は非駆動状態にある。 【0012】まず、スレーブ素子の存在するリード期間
を説明する。期間2B、2Cでマスタ素子12はリード
期間にあり、リードサイクル信号16をもとにスレーブ
素子13の選択信号を出力する。期間2Bではリードサ
イクル信号16がハイ、リードコマンド15がローであ
り、データバス駆動回路19がデータバス11をハイレ
ベルに駆動する。マスタ素子は期間2Cでデータバス1
1をリードするが、このとき、データバス11は期間2
Bで一旦ハイレベルに確定し、その後期間2Cでスレー
ブ素子13にローレベルを駆動されてローレベルに確定
する。その結果、マスタ素子12はローレベルのデータ
をリードする。 【0013】次にスレーブ素子が存在しないリード期間
を、期間2D、2Eを例に説明する。マスタ素子12の
データバス駆動回路19が期間2Dでデータバス11を
ハイレベルに駆動し、期間2Eにおいて期間2Dで確定
したハイレベルのデータをリードする。期間2Fの後の
リード期間2G、2Hも同様である。 【0014】このように本実施例の情報処理装置によれ
ば、マスタ素子12がデータバス11をリードする前に
データバス11が駆動されるため、スレーブ素子の存否
によらず必ず論理レベルのデータをリードすることがで
きる。 【0015】 【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によればマスタ素子がデータバスをリードする前にデ
ータバス駆動回路がデータバスを駆動することにより、
データバスのプルアップ抵抗をなくすことができる。こ
のため装置の省電力化、小型化に貢献するのみならず、
プルアップ抵抗による論理レベル確定時間を不要とし、
装置の高速化をも可能とするもので、非常に単純な構成
にして大きな効果を生むものである。
等の情報処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に情報処理装置のデータバスには複
数のスレーブ素子が接続され、マスタ素子によるデータ
リード時には、選択されたスレーブ素子がデータバスを
駆動することによってデータを出力する。このような従
来例におけるデータリードの様子について、図3の回路
構成図と図4のタイミングチャートを用いて説明する。 【0003】図3において、31はデータバス、32は
データバス31に接続するマスタ素子、33、34はス
レーブ素子、35はマスタ素子32が出力するリードコ
マンド、36はマスタ素子32内部で生成されるリード
サイクル信号、37はマスタ素子32内部でリードサイ
クル信号36からリードコマンドを生成するリードコマ
ンド生成部、38はマスタ素子32の入出力バッファ、
39はデータバス31の電圧レベルを電源電圧にプルア
ップするプルアップ抵抗である。 【0004】この構成における従来例の動作を、図4を
用いて説明する。期間4B,4Cはマスタ素子32によ
る一つのリード期間全体を示している。マスタ素子32
はリードサイクル信号36をもとにスレーブ素子33の
選択信号を出力し、期間4Cでリードコマンド35を出
力する。マスタ素子に選択されたスレーブ素子33は、
リードコマンド35に応じてデータバスを駆動する。4
D、4E、4G、4Hは、マスタ素子32がスレーブ素
子の選択信号を出力しないまま、つまりリード対象が情
報処理装置内に存在しないまま、データバス31をリー
ドする期間である。期間4Eでデータバス31は非駆動
状態にあり、プルアップ抵抗39の効果だけで電源電圧
へ遷移しつつある。この結果、リードデータの論理レベ
ルが不定になる。一方、期間4Hではデータバス31は
電源電圧に安定してリードデータはハイレベルとなる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の情報
処理装置では、不定論理レベルデータのリードに起因す
るマスタ素子の誤動作を防止するために、またはリード
対象のスレーブ素子が存在しない場合のデータ期待値を
保証するために、データバスにプルアップ抵抗が必要と
なる。この場合、データバスの論理レベル確定時間はプ
ルアップ抵抗値とデータバスの負荷容量の積で決まるた
め、後者一定の条件下では抵抗値低減によってしか短縮
することができない。一方、この抵抗値にはスレーブ素
子の駆動能力から決まる下限があり、これが現実に情報
処理装置の高速化の障壁となっている。例えば、パーソ
ナルコンピュータに典型的な値として、 ・スレーブ素子の駆動能力=3mA ・データバスの負荷容量=100pF を仮定すると、まず抵抗値の下限が、 5V/3mA=1.67KΩ と決まり、この結果データバスの論理レベル確定時間の
目安は、 100pF×1.67KΩ=167nS となる。これより短いリード時間では上記したマスタ素
子の誤動作等を引き起こすため、動作周波数向上を阻む
一因となる。また、プルアップ抵抗値低減が定常電流増
加を招くのみならず、この抵抗の存在自体が基板実装面
積を増加させるという物理的課題も有し、最近の情報処
理装置の小型化、省電力化に伴って無視できない課題と
なりつつある。 【0006】本発明はこれらの課題を解決するもので、
プルアップ抵抗を不要としつつ、マスタ素子が常に論理
レベルのデータバスをリードする情報処理装置を提供す
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、マスタ素子がスレーブ素子のデータをリー
ドする際、マスタ素子に内蔵するデータバス駆動回路に
よってリードに先立つ一定期間当該データバスを論理レ
ベルに駆動することを特徴とするものである。 【0008】 【作用】本発明は上記手段により、マスタ素子がデータ
バスをリードするときにはデータバスがすでにデータバ
ス駆動回路によって駆動されており、プルアップ抵抗な
しに確実に論理レベルのデータをリードすることを可能
とする。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例について、図1に示す
回路構成図と図2に示すタイミングチャートを用いて説
明する。 【0010】図1において、11はデータバス、12は
データバス11に接続するマスタ素子、13、14はス
レーブ素子、15はマスタ素子12が出力するリードコ
マンド、16はマスタ素子12の内部で生成されるリー
ドサイクル信号、17はマスタ素子12の内部でリード
サイクル信号16からコマンドを生成するコマンド生成
部、18はマスタ素子12の入出力バッファ、19はマ
スタ素子12のリードコマンド出力前にデータバス11
をハイレベルに駆動するデータバス駆動回路である。 【0011】上記構成における動作を図2を参照しなが
ら説明する。図の期間2A、2E、2F、2H、2Iで
は、データバス11を駆動する素子がないためデータバ
ス11は非駆動状態にある。 【0012】まず、スレーブ素子の存在するリード期間
を説明する。期間2B、2Cでマスタ素子12はリード
期間にあり、リードサイクル信号16をもとにスレーブ
素子13の選択信号を出力する。期間2Bではリードサ
イクル信号16がハイ、リードコマンド15がローであ
り、データバス駆動回路19がデータバス11をハイレ
ベルに駆動する。マスタ素子は期間2Cでデータバス1
1をリードするが、このとき、データバス11は期間2
Bで一旦ハイレベルに確定し、その後期間2Cでスレー
ブ素子13にローレベルを駆動されてローレベルに確定
する。その結果、マスタ素子12はローレベルのデータ
をリードする。 【0013】次にスレーブ素子が存在しないリード期間
を、期間2D、2Eを例に説明する。マスタ素子12の
データバス駆動回路19が期間2Dでデータバス11を
ハイレベルに駆動し、期間2Eにおいて期間2Dで確定
したハイレベルのデータをリードする。期間2Fの後の
リード期間2G、2Hも同様である。 【0014】このように本実施例の情報処理装置によれ
ば、マスタ素子12がデータバス11をリードする前に
データバス11が駆動されるため、スレーブ素子の存否
によらず必ず論理レベルのデータをリードすることがで
きる。 【0015】 【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によればマスタ素子がデータバスをリードする前にデ
ータバス駆動回路がデータバスを駆動することにより、
データバスのプルアップ抵抗をなくすことができる。こ
のため装置の省電力化、小型化に貢献するのみならず、
プルアップ抵抗による論理レベル確定時間を不要とし、
装置の高速化をも可能とするもので、非常に単純な構成
にして大きな効果を生むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路構成図
【図2】実施例の動作説明用タイミングチャート
【図3】従来のデータリードに係る回路構成図
【図4】従来のデータリード動作説明用タイミングチャ
ート 【符号の説明】 11 データバス 12 マスタ素子 13 スレーブ素子 14 スレーブ素子 19 データバス駆動回路
ート 【符号の説明】 11 データバス 12 マスタ素子 13 スレーブ素子 14 スレーブ素子 19 データバス駆動回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】データのリードライトを能動的に行うマス
タ素子と、前記 マスタ素子によるリードライトの対象であるスレー
ブ素子と、 前記した一または二以上のマスタ素子とスレーブ素子と
を接続するデータバスと、を有する情報処理装置であっ
て、 前記マスタ素子が前記スレーブ素子のデータをリードす
る際、 前記マスタ素子に内蔵されたデータバス駆動回路は、 前記マスタ素子内部で生成されるリードサイクル信号及
びこのリードサイクル信号から生成されるリードコマン
ドに基づいて、 一定期間、前記データバスを論理レベル
に駆動し、 この後、前記マスタ素子が前記スレーブ素子に前記リー
ドコマンドを出力し、 出力された前記リードコマンドに応じて、前記スレーブ
素子が前記データバスを駆動する ことを特徴とする情報
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32027994A JP3370807B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32027994A JP3370807B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 情報処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08179862A JPH08179862A (ja) | 1996-07-12 |
JP3370807B2 true JP3370807B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=18119736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32027994A Expired - Fee Related JP3370807B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3370807B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP32027994A patent/JP3370807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08179862A (ja) | 1996-07-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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