JP3370749B2 - 稼動管理システム - Google Patents

稼動管理システム

Info

Publication number
JP3370749B2
JP3370749B2 JP25343293A JP25343293A JP3370749B2 JP 3370749 B2 JP3370749 B2 JP 3370749B2 JP 25343293 A JP25343293 A JP 25343293A JP 25343293 A JP25343293 A JP 25343293A JP 3370749 B2 JP3370749 B2 JP 3370749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equipment
transition
operation management
state
operating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25343293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07104838A (ja
Inventor
正人 植山
恒幸 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP25343293A priority Critical patent/JP3370749B2/ja
Publication of JPH07104838A publication Critical patent/JPH07104838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3370749B2 publication Critical patent/JP3370749B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の組立ラインの
如き生産ラインの稼動管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の組立ラインの如き生産ラ
インにおいては、ラインごとに専用の稼動分析システム
を導入し、自動で稼動分析を行なうケースが増大してい
る。
【0003】かかる場合、シーケンス制御に関連した故
障診断の手法としては、従来、特開昭60-238906 号公報
の如く、シーケンス制御回路部の構成要素についての基
準動作態様を予め設定しておき、設備の実際の作動時に
おけるシーケンス制御回路部の構成要素の動作態様と基
準態様との比較を行なって、その比較結果に基づいて設
備の異常検出を行なう故障診断手法がある。
【0004】また、生産ラインにおける設備について、
故障が生じて出力作動要素が動作しないものとされた際
に、その故障原因となっている作動要素が関わる作動ス
テップの特定、更には、特定された動作ステップに関わ
る作動要素のうちの故障原因となっているものの特定
を、迅速且つ適正に行なう生産ラインの故障解析方法も
提案されている(特開平4−111729号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、設備評
価は通常人手にて対応しており、また設備制御の複雑化
に伴ない稼動分析に要する工数は増大の一途をたどって
いる。このため、既設設備においては、設備の稼動状況
を把握するのに人が何日も設備に張り付いて監視(デー
タ取り)する必要があり、稼動データの収集に多大な工
数を費やしている。
【0006】また、新設設備においても、ネットワーク
を構成し稼動分析システムを導入することで対応するこ
とはできるが、コスト高なシステムになることに加え、
通常、全ての設備を導入した後にネットワークを構築す
るため、結局個々の設備立ち上げ時には人手にて設備の
稼動データの収集を行なっており、設備立ち上げに多大
な時間を要しているが現状である。
【0007】更に、設備には多数の稼動状態があるが、
その全ての稼動状態間の遷移を判定対象にしてしまう
と、稼動管理内容が意図しないものとなることがある。
【0008】例えば、なんらかの異常で設備が停止した
場合に、作業者が非常ボタンを押してしまうことが考え
られる。しかし、かかるケースでは、本来は異常で停止
している状態がデータ収集されるべきであり、非常停止
で停止した状態をデータ収集してしまうことは、正確な
稼動分析ができなくなる可能性があり、自動的な稼動分
析をできなくしてしまう。
【0009】そこで本発明の目的は、上記課題を解決
し、既設,新設を問わず、個々の設備全てにて自動的に
稼動分析を実施することができる稼動管理システムを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の稼動状態を有する設備に稼動管理用
処理装置を接続した稼動管理システムにおいて、設備側
に実際の稼動状態の遷移を検出し状態を把握する稼動状
態把握手段を設けて、上記稼動管理用処理装置を各設備
の稼動状態把握手段に対して接続および取り外し可能と
なすとともに、稼動管理用処理装置側に、上記稼動状態
把握手段の遷移情報に対応させて上記設備の稼動状況を
サンプリングするサンプリング手段と、サンプリングに
より得られた稼動状態間の遷移を検出する遷移判定手段
と、稼動管理の誤りをなくすため特定の稼動状態以外の
稼動状態間の遷移判定を禁止する判定禁止手段と、上記
各設備毎の稼動状態を示すアドレスが設定されたデータ
ファイルを有して、選択されたデータファイルのアドレ
ス設定が、検出対象の設備側と対応しているか判定する
アドレスチェック手段とを設け、上記稼動状態は少なく
とも自動運転中,異常停止,非常停止の各状態を含んで
成り、上記判定禁止手段は自動運転中を特定の稼動状態
としてこれを介しての遷移判定のみ許容する構成のもの
である(請求項1)。
【0011】
【0012】また、上記稼動管理用処理装置は、整備の
稼動状態が変化したタイミングと各稼動状態を実績収集
ファイルに出力する手段を具備することができる(請求
)。
【0013】また、上記遷移判定手段は設備状態判定マ
トリックス表に従って稼動状態の判定を行うことができ
る(請求項)。
【0014】更に、上記稼動管理用処理装置は、異常停
止の判定時にその詳細要因を分析する手段を具備するこ
とができる(請求項)。
【0015】
【作用】請求項1においては、設備側の稼動状態把握手
段が、設備の実際の稼動状態の遷移を検出し状態を把握
する一方、これと接続された稼動管理用処理装置が、稼
動状態把握手段の遷移情報に対応させて上記設備の稼動
状況をサンプリングし、サンプリングにより得られた稼
動状態間の遷移を判定する。その際、判定禁止手段が、
稼動管理の誤りをなくすため特定の稼動状態以外の稼動
状態間の遷移判定を禁止する。従って、自動で確実な稼
動データが収集できる。この結果、既設、新設を問わ
ず、全ての設備で汎用的に稼動分析ができる。
【0016】また、設備の稼動実績が正確に収集できる
ことに加え、人間系では収集不能であった時間軸上の稼
動状況も収集できる。そして、設備の稼動,非稼動の稼
動分析を自動的に短縮期間に行なうことができることか
ら、従来の設備立ち上げ時等の稼動分析時間の大幅な短
縮が図れる。また、稼動管理用処理装置が複数の設備の
稼動状態把握手段に対して接続および取り外し可能であ
るため、必要な時のみ設備にセットして稼動分析を行う
ことができ、稼動分析を行わない時には、簡単に設備か
ら取り外して他の設備にセットして稼動分析を行うこと
ができる。従って、工場内に複数の稼動分析システムを
持つ必要がなく、投資の削減にもつながる。また、稼動
管理用処理装置側に、各設備毎の稼動状態を示すアドレ
スが設定されたデータファイルを有して、選択されたデ
ータアドレスの設定が検出対象の設備側と対応している
か判定するアドレスチェック手段を設けることにより、
稼動実績データの収集ミスを事前に防止でき、確実な稼
動データが収集できる。さらに、稼動状態が少なくとも
自動運転中、異常停止、非常停止の各状態を含むものと
され、このうち自動運転中を介しての遷移判定のみが許
可される。従って、例えば、異常停止状態から、いきな
り非常停止状態への遷移はデータ収集上成立せず、自動
で確実な稼動データが収集できる。
【0017】また、上記稼動状態が少なくとも自動運転
中,異常停止,非常停止の各状態を含むものとされ、こ
のうち自動運転中を特定の稼動状態とし、これを介して
の遷移判定のみを許容する。従って、例えば、異常停止
状態から、いきなり非常停止状態への遷移は成立しない
ことになり、自動で確実な稼動データが収集できる。
【0018】請求項においては、整備の稼動状態が変
化したタイミング(例えば日時データ)と各稼動状態を
実績収集ファイルに出力する。従って、この実績収集フ
ァイルのデータを市販の任意のソフトデータとして活用
し、稼動分析処理を行うことができる。
【0019】請求項においては、上記遷移判定手段は
設備状態判定マトリックス表に当てはめて稼動状態の判
定を行うため、簡単に判定結果が得られる。
【0020】請求項においては、異常停止の状態であ
れば、その詳細要因を分析し、例えば詳細の異常内容を
サンプリングして実績収集ファイルに出力するため、よ
り正確な稼動状態の管理が行える。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は稼動管理システムの適用例であり、
稼動管理システム1は、工場内において生産ライン毎に
1台設置されたシーケンサ(シーケンス制御部PLC)
10に、例えばノート型パソコンから成る稼動管理用処
理装置20を1対1で切り替えて接続し、内蔵の稼動実
績収集プログラム29に従って、シーケンサ10の状態
を表わす5種類の稼動状態についての情報を収集するよ
うに構成されている。
【0022】この5種類の稼動状態についての情報と
は、図4に示すように、自動運転中(P)、自動停止
(S)、前後工程待ち(W)、異常停止(A)、非常停
止(E)の五つの状態のいずれであるかについての情報
をいう。
【0023】上記稼動管理システム1に対して、図1及
び図2に示すように、工場外の事務所等で、例えばディ
スクトップ型パソコン2により、後述するタグテーブル
ファイル3が作成され、フロッピー等の記録媒体4にて
工場内に持ち来たされ、稼動管理用処理装置20に入力
される。工場内においては、稼動管理用処理装置20が
生産ラインのシーケンサ10に1対1で切り替えて使用
される。稼動管理用処理装置20で収集された稼動情報
は、フロッピー等の記録媒体5に記憶されて搬出され、
工場外の事務所等でディスクトップ型パソコン2によ
り、稼動,故障分析が行われる。
【0024】(1)システムの基本構成 図3に上記稼動管理システム1の構成を示す。11は、
工場内に多数設置されている生産ライン設備のうちの1
台を代表的に示しており、各生産ライン設備11は1台
がn個の装置D1〜Dn(通常100〜200台)によ
り構成されている。
【0025】稼動管理用処理装置20は、バスライン2
1を通じて接続された中央処理ユニット(CPU)2
2,メモり23,入出力インターフェース(I/Oイン
ターフェース)24及び送受信インターフェース25を
有しており、更に、I/Oインターフェース24に接続
された補助メモリとしてのハードディスク装置26,デ
ィプレイ(CRT)装置27及びデータ及び制御コード
入力用のキーボード28が備えられている。
【0026】現在、稼動管理用処理装置20の送受信イ
ンターフェース(コミュニケーションボード)25のR
S232Cポートは、上記シーケンサ(PLC)10の
うちの特定の1台の送受信インターフェース(コミュニ
ケーションボード)10Aと、RS232Cのシリアル
回線(RS232C通信ケーブル)12を介して接続さ
れ、双方向に通信可能となっている。従って、上記D1
〜Dnは、現在稼動管理用処理装置20が接続されてい
る1台の生産ライン設備11を構成している個々の装置
を示している。
【0027】シーケンサ10は生産ライン設備11の稼
動状態把握手段として機能しており、図4に設備状態判
定マトリックスとして示すように、自己が担当する設備
の稼動状態を、自動運転中(P)、自動停止(S)、前
後工程待ち(W)、異常停止(A)、非常停止(E)の
五つの状態で定義し、これらの状態変化を、対応するア
ドレスビットのオン,オフ(論理“1”,“0”)の遷
移情報にて表わす機能を有する。
【0028】ここで、自動運転中(P)、前後工程待ち
(W)、異常停止(A)は人が介在しない自動運転での
状態であり、自動運転中(P)は文字通り自動運転中
を、前後工程待ち(W)は前のワークが流れて来ない等
の状態を、異常停止(A)はパーツ不足,ソレノイドの
異常,エアーダウン等で機械側が自動停止した状態を意
味する。また、自動停止(S)、非常停止(E)は人が
介在する場合で、自動停止(S)は昼休み等で人が自動
停止機能を使って機械を停止させる場合等を、非常停止
(E)は人が非常時に停止させる場合を意味する。
【0029】一方、稼動管理用処理装置20は、稼動実
績収集プログラム29(図1)に従って、送受信インタ
ーフェース25,10Aを介して、上述した設備稼動状
況(P/S/W/A/E)をシーケンサ(PLC)10
の1スキャンごとに常時監視(データ取り)する。即
ち、シーケンサ10から成る稼動状態把握手段の遷移情
報に対応させて設備11の作動状況をサンプリングする
サンプリング手段をソフト的に有し、これにより稼動分
析のためのサンプリングを行ない、設備の稼動実績を収
集する(図2のステップ(d) )。そして、稼動状態が変
化したタイミング(日時データ)とその稼動状態を実績
収集ファイル6に出力する(図2のステップ(e) )。な
お、稼動管理用処理装置20は、異常停止(A)である
との判定時にその詳細要因を分析する手段を具備してお
り、異常停止(A)及び非常停止(E)の状態であれ
ば、詳細の異常内容をサンプリングし実績収集ファイル
6に出力する。
【0030】次に、稼動管理用処理装置20は、得られ
た状態間の遷移をソフト的に検出する遷移判定手段を有
し、稼動状態の判定を行う。この設備稼動状態の判定
は、図4の設備状態判定マトリックス表に従う。但し、
特定の稼動状態以外の稼動状態間の遷移判定を禁止する
判定禁止手段をソフト的に有し、稼動状態の遷移の仕方
は、図5の設備稼動状態遷移図に従う。
【0031】即ち、図5において、遷移矢印31は自動
運転中(P=1,E=W=A=S=0)から自動停止
(S=1,P=E=W=A=0)への移行を、遷移矢印
32は自動運転中(P=1,E=W=A=S=0)から
異常停止(A=1,P=W=0)又は非常停止(E=
1,P=W=0)への移行を、遷移矢印33は自動運転
中(P=1,E=W=A=S=0)から前後工程待ち
(W=1,E=A=0)への移行を表わす。また、遷移
矢印41は自動停止(S=1,P=E=W=A=0)か
ら自動運転中(P=1,E=W=A=S=0)への移行
を、遷移矢印42は異常停止(A=1,P=W=0)又
は非常停止(E=1,P=W=0)から自動運転中(P
=1,E=W=A=S=0)へ移行を、遷移矢印43は
前後工程待ち(W=1,E=A=0)から自動運転中
(P=1,E=W=A=S=0)への移行を表わす。
【0032】単純に図4のマトリックス表から各状態間
の遷移状態を考えると、自動停止(S)と異常停止
(A)又は非常停止(E)との間での遷移、前後工程待
ち(W)と異常停止(A)又は非常停止(E)との間で
の遷移、自動停止(S)と前後工程待ち(W)との間で
の遷移が有り得る。しかし、設備稼動状態の正しいデー
タ収集をする上で、これらの遷移は禁止されている。
【0033】このように、一つの遷移状態から他の遷移
状態への移行は、必ず自動運転中(P)の遷移状態を介
在させて行われるところに特徴がある。即ち、設備稼動
状態の遷移方法は、設備稼動状態遷移図に当てはめて行
なっているが、図から分かるように稼動状態の遷移は、
自動運転中(P)状態からしか遷移できなくっており、
他の状態からの遷移は、自動運転中(P)状態への遷移
しか許可していない。
【0034】例えば、異常停止(A)状態から、いきな
り非常停止(E)状態への遷移は成立しないということ
である。これは仮に全ての稼動状態への遷移を許可して
しまえば、例えば、なんらかの異常で設備が停止した場
合に、作業者が非常ボタンを押してしまったら、本来は
異常で停止している状態がデータ収集させるべきにも関
わらず、非常停止で停止した状態になってしまい、正確
な稼動分析ができなくなる可能性があるためである。
【0035】稼動分析(サンプリング)を行う時期につ
いては、稼動分析条件の設定時間及び生産台数になる
と、自動的に設備の稼動状況(P/S/W/A/E)の
監視(サンプリング)を開始するようになっている。サ
ンプリングは、シーケンサ(PLC)10の1スキャン
ごと常時行なっており、基本的には設備の稼動状態が変
化したタイミングで、その稼動状態と日時データを実績
収集ファイル6にその都度出力している。具体的には、
上記設備の5つの稼動状態(P/S/W/A/E)のみ
常時監視し、詳細の異常内容については、代表の異常停
止(A)アドレスがONしたときのみサンプリングする
ようにしている。これにより、サンプリング時間の短縮
を図り、0.5Sec以上の瞬時の稼動状態の変化にも
追従できるようになっている。そして、このサンプリン
グは、稼動条件設定画面にて設定された終了時間になる
か、終了生産台数に達した時点で終了する。但し、サン
プリング画面に設けられた強制終了キーを押すことによ
って、強制的にサンプリングを終了することができる。
【0036】図6に、具体的な設備稼動分析フロー図を
示す。まず、シーケンサ10との通信により、P/S/
W/A/EアドレスのON/OFF状態をデータとして
取り込む(ステップ(1) )。
【0037】P/S/W/A/EアドレスのON/OF
F状態に応じ、設備状態判定マトリックスによりP状態
か否かを判定し、YESならばP状態フラグをセット
し、他状態フラグはリセットする(ステップ(2),(3)
)。
【0038】次に、P状態から他のS,W,A,E状態
になったかどうかを判定する。即ち、P状態フラグ=1
の状態下で(ステップ(4) )、S状態と判定されたとき
はS状態フラグをセット(他状態フラグはリセット)と
し(ステップ(5),(6) )、W状態と判定されたときはW
状態フラグをセット(他状態フラグはリセット)とし
(ステップ(7),(8) )、A状態と判定されたときはA状
態フラグをセット(他状態フラグはリセット)とし(ス
テップ(9),(10))、E状態と判定されたときはE状態フ
ラグをセット(他状態フラグはリセット)とする(ステ
ップ(11),(12) )。そして、稼動分析を終了するかどう
かの判断(ステップ(13))を待ってプログラムを終了す
る。
【0039】(2)タグテーブルファイル ところで、上記設備の稼動状況(P/S/W/A/E)
を監視するにあたり、先ず各稼動状態が実際PLCのど
のアドレスに当たるか予め設定しておく必要がある。し
かし、当然のことながら、設備ごとに稼動状態を示すシ
ーケンサ(PLC)10のアドレスが異なる。そこで、
設備ごと異なるPLCアドレスをデータファイル(タグ
テーブルファイル)3に別途設定し、必要なときにそれ
を読み込んで動くようにプログラム29を構成すること
で、システムの汎用化を実現している。
【0040】本実施例の場合、タグテーブルファイル3
には、上記シーケンサ(PLC)10の五つの稼動状態
を示すアドレス設定がなされているだけでなく、異常停
止(A)については詳細の異常アドレスとその異常内容
も個別に設定されている。これにより詳細の異常内容に
ついては、代表の異常停止(A)アドレスがONしたと
きのみサンプリングされることなる。また、設備側でB
接点で使用されている異常アドレスについては、異常内
容のコメントの後にB接点表現とすることで対応してい
る。
【0041】次に、このタグテーブルを考慮した稼動分
析の手順について、図2に示す手順(a) 〜(f) に従って
説明する。
【0042】(a) タグテーブル選択 タグテーブルファイル3は、設備ごとに個別に作成する
ため、複数のタグテーブルファイルの中から、実際に稼
動分析する設備のタグテーブルファイルを選択する必要
がある。そこで、図2にステップ(a) で示すように、稼
動管理用処理装置20では、複数のタグテーブルファイ
ル3についての選択画面を設け、稼動分析する設備に合
わせて自由に選択できるように構成している。
【0043】(b) タグテーブルアドレスチェック また、選択したタグテーブルファイル3のアドレス設定
が、設備側(PLC)で実際に使用されているかどうか
を判定するため、図2にステップ(b) で示すように、タ
グテーブルのアドレスチェエク機能を設けている。実際
には、タグテーブルで設定されているアドレスをファイ
ル3から読み出し、PLCと通信することで確認してお
り、これにより稼動実績データの収集ミスを事前に防止
している。
【0044】(c) 稼動分析条件の設定 稼動分析条件の設定画面では、必要なときのみ稼動分析
を行なえるように設備の稼動状態のサンプリング開始タ
イミング、及び終了タイミングを設定できるようにして
おり、日時設定によるものと、生産台数設定によるもの
の二通りの設定方法を設けている。これにより、人がシ
ステムの起動をかけなくとも自動で起動をかけることが
でき、夜間の稼動分析にも対応できる。また、設備の稼
動状況を出力する実績収集ファイル6(図2)のファイ
ル名をこの設定画面にて設定することができ、実績収集
ファイル6の管理をしやすいようにしている。
【0045】(d) 稼動分析(サンプリング) これは既に上述したところによる。
【0046】(e) 実績収集ファイル サンプリングを開始すると、先ず最初に実績収集ファイ
ル6には、設備インフォメーションとしてタグテーブル
ファイル3で設定されているライン名、設備名、PLC
名が書き込まれる。そして、稼動分析条件の設定画面で
設定されているサンプリングの開始日、開始時刻の設定
値と実際にサンプリングに入った日付、時刻の実績収集
ファイルに出力する。その後は、設備の稼動状態が変化
したタイミングで、その都度その稼動状態と日付、時刻
を出力する。但し、稼動状態が異常停止(A)、非常停
止(E)の状態に限り、日付,時刻データに加えて、詳
細の異常内容のコメントを出力する。そして、サンプリ
ングの終了タイミングになれば、終了日,終了時刻と実
際にサンプリングを終了する日付,時刻、また、サンプ
リング開始時,終了時の生産台数の設定値と実績値を出
力しファイルをクローズする。
【0047】(f) 市販ソフト用解析ファイル このように実績収集ファイル6は、設備の稼動状態が変
化したタイミングをファイルに出力しただけの生データ
ファイルであり、将来的にこのデータを使用して新たに
稼動分析処理用のシステムを自由に開発できる。しか
し、ここでは解析内容を固定せず、そのときの目的にあ
った解析が自由にできるようにするため、あえて市販の
アプリケーションソフトである、例えばLotus(商
品名)を使用して解析する。実際に、実績収集ファイル
6を、解析しやすいように停止時間等を算出したLot
us解析用ファイルにコンバージョンした結果を図2に
市販ソフト解析ファイル7として示す。
【0048】以上述べた実施例のシステム構成は、次の
ような特長を有する。 (1)既設、新設を問わず、全ての設備で汎用的に稼動
分析ができる。 (2)また、稼動分析用のコンピュータを持ち運びが便
利なノート型パソコンとし、これをシーケンサ10とR
S232Cケーブルで接続するだけでシステムを構築で
きる構成としたので、簡易に稼動実績の収集ができる。
つまり、必要な時のみ設備にセットして稼動分析を行な
うことができ、稼動分析を行なわない時には、簡単に設
備から取り外して他の設備にセットして稼動分析を行な
うこともできる。従って、工場内に複数の稼動分析シス
テムを持つ必要がなく、投資の削減にもつながる。 (3)設備の稼動実績が正確に収集できることに加え、
人間系では収集不能であった稼動状況も収集できる。 (4)設備の稼動,非稼動の稼動分析を自動的に短縮期
間に行なうことができ稼動分析時間の大幅な短縮が図れ
る。(5)また、稼動管理用処理装置側に、各設備毎の稼動
状態を示すアドレスが設定されたデータファイルを有し
て、選択されたデータアドレスの設定が検出対象の設備
側と対応しているか判定するアドレスチェック手段を設
けることにより、稼動実績データの収集ミスを事前に防
止でき、確実な稼動データが収集できる。さらに、稼動
状態が少なくとも自動運転中、異常停止、非常停止の各
状態を含むものとされ、このうち自動運転中を介しての
遷移判定のみが許可される。従って、例えば、異常停止
状態から、いきなり非常停止状態への遷移はデータ収集
上成立せず、自動で確実な稼動データが収集できる。
【0049】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。 (1)請求項1によれば、設備側の稼動状態把握手段と
結ばれた稼動管理用処理装置が、設備の稼動状況をサン
プリングし稼動状態間の遷移を判定する。しかも、稼動
管理の誤りをなくすため特定の稼動状態以外の稼動状態
間の遷移判定は禁止される。従って、自動で確実な稼動
データが収集できる。この結果、既設、新設を問わず、
全ての設備で汎用的に稼動分析ができる。また、設備の
稼動実績が正確に収集できることに加え、人間系では収
集不能であった時間軸上の稼動状況も収集できる。そし
て、設備の稼動,非稼動の稼動分析を自動的に短縮期間
に行なうことができることから、従来の設備立ち上げ時
等の稼動分析時間の大幅な短縮が図れる。
【0050】(2)また、上記稼動状態が少なくとも自
動運転中,異常停止,非常停止の各状態を含むものとさ
れ、このうち自動運転中を介しての遷移判定のみが許容
される。従って、例えば、異常停止状態から、いきなり
非常停止状態への遷移はデータ収集上成立せず、自動で
確実な稼動データが収集できる。また、稼動管理用処理
装置が複数の設備の稼動状態把握手段に対して接続およ
び取り外し可能であるため、必要な時のみ設備にセット
して稼動分析を行うことができ、稼動分析を行わない時
には、簡単に設備から取り外して他の設備にセットして
稼動分析を行うことができる。従って、工場内に複数の
稼動分析システムを持つ必要がなく、投資の削減にもつ
ながる。また、稼動管理用処理装置側に、各設備毎の稼
動状態を示すアドレスが設定されたデータファイルを有
して、選択されたデータアドレスの設定が検出対象の設
備側と対応しているか判定するアドレスチェック手段を
設けることにより、稼動実績データの収集ミスを事前に
防止でき、確実な稼動データが収集できる。さらに、稼
動状態が少なくとも自動運転中、異常停止、非常停止の
各状態を含むものとされ、このうち自動運転中を介して
の遷移判定のみが許可される。従って、例えば、異常停
止状態から、いきなり非常停止状態への遷移はデータ収
集上成立せず、自動で確実な稼動データが収集できる。
【0051】(3)請求項によれば、整備の稼動状態
が変化したタイミングと各稼動状態とが実績収集ファイ
ルに出力されるため、このデータを活用し、稼動分析処
理を行うことができる。
【0052】(4)請求項によれば、上記遷移判定手
段は設備状態判定マトリックス表に当てはめて稼動状態
の判定を行うため、簡単に判定結果が得られる。
【0053】(5)請求項によれば、異常停止の状態
であれば、その詳細要因を分析し、例えば詳細の異常内
容をサンプリングして実績収集ファイルに出力するた
め、より正確な稼動状態の管理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設備稼動管理システムの適用例を示し
た模式図である。
【図2】本発明の一実施例に係る設備稼動管理システム
を示す概念図である。
【図3】本発明の一実施例に係る設備稼動管理システム
を示す構成図である。
【図4】設備の稼動状態をマトリックスで示した図であ
る。
【図5】設備の稼動状態の遷移を示した図である。
【図6】設備の稼動分析フローを示した図である。
【符号の説明】
1 稼動管理システム 2 ディスクトップ型パソコン 3 タグテーブルファイル 4,5 フロッピー等の記録媒体 6 実績収集ファイル 7 市販ソフト解析ファイル 10 シーケンサ 10A 送受信インターフェース(コミュニケーション
ボード) 11 生産ライン設備 12 シリアル回線(RS232C通信ケーブル) 20 稼動管理用処理装置(ノート型パソコン) 21 バスライン 22 中央処理ユニット(CPU) 23 メモり 24 I/Oインターフェース 25 送受信インターフェース 26 ハードディスク装置 27 ディプレイ(CRT)装置 28 データ及び制御コード入力用のキーボード 29 稼動実績収集プログラム 31〜33,41〜43 遷移矢印 D1〜Dn 生産ライン設備1台を構成するn個の装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/00 - 23/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の稼動状態を有する設備に稼動管理
    用処理装置を接続した稼動管理システムにおいて、 設備側に実際の稼動状態の遷移を検出し状態を把握する
    稼動状態把握手段を設けて、上記稼動管理用処理装置を
    各設備の稼動状態把握手段に対して接続および取り外し
    可能となすとともに、 稼動管理用処理装置側に、 上記稼動状態把握手段の遷移情報に対応させて上記設備
    の稼動状況をサンプリングするサンプリング手段と、 サンプリングにより得られた稼動状態間の遷移を検出す
    る遷移判定手段と、 稼動管理の誤りをなくすため特定の稼動状態以外の稼動
    状態間の遷移判定を禁止する判定禁止手段と 上記各設備毎の稼動状態を示すアドレスが設定されたデ
    ータファイルを有して、選択されたデータファイルのア
    ドレス設定が、検出対象の設備側と対応しているか判定
    するアドレスチェック手段と設け、 上記稼動状態は少なくとも自動運転中,異常停止,非常
    停止の各状態を含んで成り、上記判定禁止手段は自動運
    転中を特定の稼動状態としてこれを介しての遷移判定の
    み許容する ことを特徴とする稼動管理システム。
  2. 【請求項2】 上記稼動管理用処理装置が、整備の稼動
    状態が変化したタイミングと各稼動状態を実績収集ファ
    イルに出力する手段を具備することを特徴とする請求項
    1記載の稼動管理システム。
  3. 【請求項3】 上記遷移判定手段は設備状態判定マトリ
    ックス表に従って稼動状態の判定を行うことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の稼動管理システム。
  4. 【請求項4】 上記稼動管理用処理装置が、異常停止の
    判定時にその詳細要因を分析する手段を具備することを
    特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の稼動管理
    システム。
JP25343293A 1993-10-08 1993-10-08 稼動管理システム Expired - Fee Related JP3370749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25343293A JP3370749B2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 稼動管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25343293A JP3370749B2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 稼動管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07104838A JPH07104838A (ja) 1995-04-21
JP3370749B2 true JP3370749B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=17251322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25343293A Expired - Fee Related JP3370749B2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 稼動管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3370749B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3471566B2 (ja) * 1997-06-10 2003-12-02 株式会社日立製作所 シーケンス状態遷移の表示方法及び装置
JP2003271233A (ja) * 2002-03-19 2003-09-26 Hitachi Ltd 電源設備及びその管理方法
JP3705433B2 (ja) * 2002-06-12 2005-10-12 横河電機株式会社 稼動実績表示装置
JP4348975B2 (ja) * 2003-03-20 2009-10-21 トヨタ自動車株式会社 生産ラインの稼動状況解析装置、稼動状況解析方法、稼動状況解析プログラム及び稼動状況解析システム
JP6442131B2 (ja) * 2012-11-14 2018-12-19 オムロン株式会社 制御システムおよび制御装置
DE102018111892B4 (de) 2017-05-22 2023-06-29 Okuma Corporation Betriebsüberwachungsvorrichtung und Steuerprogramm dafür
JP6909117B2 (ja) * 2017-05-22 2021-07-28 オークマ株式会社 稼働モニタリング装置、および、稼働モニタリング装置の制御プログラム
WO2022030061A1 (ja) * 2020-08-04 2022-02-10 三菱電機株式会社 非稼働要因特定装置、方法、及び、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07104838A (ja) 1995-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7849364B2 (en) Kernel-mode in-flight recorder tracing mechanism
US6202158B1 (en) Detection method of illegal access to computer system
US5237677A (en) Monitoring and controlling system and method for data processing system
US5313388A (en) Method and apparatus for diagnosing engine and/or vehicle system faults based on vehicle operating or drive symptoms
US6192302B1 (en) Motor vehicle diagnostic system and apparatus
EP0471635A2 (en) Automated enrollement of a computer system into a service network of computer systems
JP3370749B2 (ja) 稼動管理システム
US20020133749A1 (en) System and method for managing and implementing electronic equipment tests
US7062679B2 (en) Computer recovery supporting apparatus and method, and computer recovery supporting program
US7970582B2 (en) Diagnosis system for at least one technical system
JP2592982B2 (ja) 現場巡視支援装置
JP2001005692A (ja) 計算機システムおよびその保守管理システム並びに障害通知方法
JPH05322642A (ja) 回転機器異常診断装置
JP3867868B2 (ja) 障害統合管理装置
US7389442B1 (en) Apparatus and method for self diagnosis, repair, removal by reversion of computer problems from desktop and recovery from booting or loading of operating system errors by removable media
JP2525867B2 (ja) プラント分散制御システムの故障診断装置
JPH09282351A (ja) Cadシステム
CN117602470A (zh) 信息显示系统和信息显示方法
US7278104B1 (en) Graphical user interface for managing network elements
CN113096269B (zh) 一种信息采集方法、装置、电子设备以及存储介质
CN100405316C (zh) 远程计算机bios开机信息监看系统及方法
US6507919B1 (en) Method of automatically simulating boosting the items of a windows menu and examining the items
JP2877064B2 (ja) 監視制御システムのデータベース整合方式
JPH06149347A (ja) 設備の異常再現装置
KR20040037487A (ko) 제어봉구동장치 제어계통 코일전류 감시시스템 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071115

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees