JP3369793B2 - 逆導通半導体装置 - Google Patents

逆導通半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は埋込みゲート構造をもつ
スイッチング素子とダイオードが一体化された逆導通半
導体装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】埋込みゲート構造を持つスイッチング素
子としての静電誘導サイリスタとダイオードが逆並列に
一体化された逆導通半導体装置として、例えば特開昭57
ー147276 号公報に示されるものが公知である。上記例等
の従来の逆導通半導体装置ではn形半導体基板の一表面
に静電誘導サイリスタ(SIサイリスタ)部のp形ゲー
ト領域と、ダイオード部のp形ダイオードアノード領域
が形成された後、その上にn形エピタキシャル成長層が
形成された後に、さらにSIサイリスタ部のn形エピ層
表面にはn形カソード領域を介してカソード電極が、そ
してダイオード部のn形エピ層全体にp形ダイオード取
出し領域を形成して、その上にダイオードアノード電極
が接続された構造を有する。従ってSIサイリスタ部の
カソード電極とダイオードアノード電極の表面は同じ高
さであって、SIサイリスタ部とダイオード部は共通の
熱緩衝板を介して圧接するのに適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エピタキシャル成長層
形成後の工程の熱処理によるゲート領域の拡散の進行が
無視できない程有るために埋込みゲートの断面寸法が大
きくなる。例えばダイオード部のエピ層表面からP形ダ
イオード取出し領域が拡散法で形成される際に、SIサ
イリスタ部のゲート領域の拡散も進行してその厚さと幅
が増大する。従ってゲート領域がメッシュ状の場合に
は、隣合うゲート領域のピッチはゲート幅の増大分が加
わって大きく設定される事になる。
【0004】隣合うゲートのピッチが大きくなると共に
素子の単位面積当たりのゲート領域の数量が減少する事
により、ゲート領域からゲート電極に至る間の抵抗は増
大し、かつゲート領域に囲まれるチャネル数は減少す
る。ゲート抵抗が大きくなるのに伴いターンオフ時に蓄
積キャリアを引き出すのに要する時間が長くなると共に
可制御電流が小さくなり、さらにチャネル数が減少する
と共にターンオン初期の過渡オン電圧が高くなる等の問
題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した点に鑑
みて創案されたもので、その目的とするところは、 (1)埋め込みゲート構造を持つスイッチング素子とダ
イオードが逆並列に一体化された逆導通半導体装置にお
いて、ダイオード部の一方導電形のダイオードアノード
領域の上部に他方導電形領域が設けられた凸部と他方導
電形領域が無い凹部を交互に配置して凹凸面を形成し、
ダイオードアノード電極は凹部の一方導電形のダイオー
ドアノード面から凸部の他方導電形領域の上まで連続し
て形成される事を特徴とする逆導通半導体装置としての
構成を有する。
【0006】(2)上記ダイオード部の凹部または凸部
のダイオードアノード領域に一部不純物濃度が低くかつ
厚さが小さい領域が設けられる事を特徴とする上記
(1)項の逆導通半導体装置としての構成を有する。
【0007】(3)上記ダイオード部の凹部のダイオー
ドアノード領域の厚さが凸部のダイオードアノード領域
の厚さよりも大きく、かつ凹部の深さが凸部の他方導電
形領域の厚さよりも小さくなされた事を特徴とする上記
(1)項または(2)項の逆導通半導体装置としての構
成を有する。
【0008】
【作用】解決手段(1)項において、逆導通半導体装置
のダイオード部のダイオードアノード電極は凹部p形ダ
イオードアノード面に直接接続される事により、従来必
要であったn形エピ層へのp形ダイオード取り出し領域
形成のための熱処理が不要になる。従ってスイッチング
素子部のゲート領域の上にn形エピ層を形成後の熱処理
が低減され、ひいてはスイッチング素子部のメッシュ状
ゲート領域の断面寸法の増大が抑制されてゲート・ゲー
ト間のピッチの微細化が可能になる。
【0009】ダイオードアノード電極は凹部のp形ダイ
オードアノード面から凸部のn形領域の上まで連続して
形成された構造であり、凸部のダイオードアノード電極
とスイッチング素子部のカソード電極の高さを等しくす
ることが容易であって、スイッチング素子部のカソード
電極とダイオードアノード電極を共通の熱緩衝板を介し
て圧接する構造に適している。
【0010】解決手段(2)項において、p形のダイオ
ードアノード領域の不純物濃度が低い領域は、その他の
不純物濃度が比較的高い領域よりも電子に対する電位が
低い事により、ダイオード部に順電流が流れるときにn
形高抵抗層に注入される電子の一部は不純物濃度が低い
ダイオードアノード領域を通ってn形領域に達しダイオ
ードアノード電極へ流れる経路が生じる。その結果ダイ
オードアノード領域からn形高抵抗層に注入される正孔
の量が低減されることにより、引き続きダイオード部に
逆電圧が印加される際の逆回復時間と逆回復電荷量の低
減を図るのに有効な方法になる。
【0011】解決手段(3)項において、ダイオード部
の凹部の深さは凸部のn形領域の厚さよりも小さく成し
得ることから、凹部のダイオードアノード電極から熱緩
衝板に至る間の抵抗を低減するのに有効である。
【0012】
【実施例】第1の実施例の逆導通半導体装置を図1を用
いて説明する。図1は埋込みゲート形のSIサイリスタ
部とダイオード部とが分離帯を介して一体化された逆導
通半導体装置であって、1はn形高抵抗層、2はp形ア
ノード領域、3はn形ダイオードカソード領域、4はp
形フレームゲート領域、5はp形メッシュゲート領域、
6はp形ダイオードアノード領域、7はエピ層からなる
n形領域、8はn形カソード領域、9は絶縁膜、11は
アノード電極、12はゲート電極、13はカソード電
極、そして14はダイオードアノード電極である。ダイ
オード部のn形領域7は分散配置されて凸部を形成し、
凹部のp形ダイオードアノード領域に接続されたダイオ
ードアノード電極は凸部のn形領域の側面及び上面へ連
続するように形成される。従ってSIサイリスタ部のカ
ソード電極とダイオード部の凸部ダイオードアノード電
極の高さは等しくて、モリブデン等の金属平板からなる
共通の熱緩衝板15を用いた圧力接触構造に組み立てら
れる。
【0013】上記のエピ層を分散配置するには、エピタ
キシャル成長後に選択エッチング法を用いてダイオード
アノード領域上のエピ層を所定のパターンで除去する方
法、あるいは選択エピタキシャル成長法を用いてダイオ
ードアノード領域上の凸部になる所へエピ成長層を形成
する方法等がある。
【0014】第2の実施例を図2に示される逆導通半導
体装置のダイオード部を用いて説明する。第2の実施例
はダイオードアノード領域の一部に不純物濃度の低い領
域が設けられた事が特徴であってその他は第1の実施例
と同様である。図2においてB−B線方向で示される領
域のダイオードアノード領域は、A−A線方向で代表さ
れる通常の部分に比較して厚さが低減されると共に、図
3に示されるように不純物濃度を低くなされた事が特徴
である。
【0015】図2のダイオード部に順電流が流れる状態
ではn形高抵抗層1にn形ダイオードカソード領域3か
ら電子がそしてp形ダイオードアノード領域から正孔が
注入される。図2のダイオードアノード領域において、
B−B線方向で示される不純物濃度が低い領域は、その
他の不純物濃度が比較的高い領域よりも電子に対する電
位が低い事により、n形高抵抗層に注入された電子の一
部は不純物濃度が低いダイオードアノード領域を通って
n形領域に達しダイオードアノード電極14へ流れる経
路が生じる。その結果ダイオードアノード領域からn形
高抵抗層に注入される正孔の量が低減されることによ
り、引き続きダイオード部に逆電圧が印加される際の逆
回復時間と逆回復電荷量の低減を図るのに有効な方法に
なる。
【0016】ダイオードアノード領域の低不純物濃度部
分は、選択拡散マスクの両端からの横方向拡散層を接続
させる方法、あるいはイオン注入法を用いて低不純物濃
度の部分を形成した後にn形領域をエピ成長法で形成す
る事により製作する事ができる。なお低不純物濃度領域
は各凸部に2個以上、または凹部に設けても良い。
【0017】第3の実施例を図4に示される逆導通半導
体装置のダイオード部を用いて説明する。第3の実施例
は凹部のダイオードアノード領域10の厚さが凸部のダ
イオードアノード領域6の厚さよりも大きく、かつ凹部
の深さが凸部のn形領域7の厚さよりも小さくなされた
事を特徴とする。第3の実施例のダイオード部の製造方
法を図4と図5を用いて説明する。図5(a)に示され
るように、n形高抵抗層1を形成する半導体基板の一表
面にp形ダイオードアノード領域6を拡散法で、次にそ
の上にエピタキシャル成長法でn形領域7を形成する。
次に図5(b)に示されるように、n形領域7にn形低
抵抗領域17をりんの選択拡散法を用いて形成し、その
時の増速拡散効果によりダイオードアノード領域10の
厚さを増大させる。しかる後に選択エッチング法を用い
てn形低抵抗領域17を除去すると共に、ダイオードア
ノード領域10を表出させ、さらに図4に示されるダイ
オードアノード電極12を形成する。
【0018】第3の実施例のダイオード部の凹部の深さ
は凸部のn形領域の厚さよりも小さく成し得ることか
ら、第1及び第2実施例の凹部深さよりも小さくする事
が可能であり、凹部のダイオードアノード電極から熱緩
衝板15に至る間の抵抗を低減するのに有効である。本
発明の逆導通半導体装置はスイッチング素子部が埋め込
みゲート形のゲートターンオフサイリスタ及び埋め込み
ゲート形静電誘導トランジスタの場合にも適用されうる
ことは明らかである。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば逆導通半導体装置の製造
工程において、ダイオードアノード領域及びスイッチン
グ素子部のゲート領域をエピタキシャル成長層で埋め込
んだ後の熱処理の低減が可能になり、ひいてはゲート・
ゲート間のピッチの微細化を図るのに有効な手段が得ら
れる。さらに逆導通半導体装置のダイオード部のダイオ
ードアノード電極とスイッチング素子部のカソード電極
の高さを等しく形成する事が容易であって、圧接法の採
用に適した素子構造が得られる。また本発明は逆導通半
導体装置のスイッチング素子部及びダイオード部のター
ンオン、ターンオフ性能の改善を図るのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例の逆導通半導体装
置の断面構造説明図である。
【図2】図2は第2の実施例の逆導通半導体装置のダイ
オード部の断面構造説明図である。
【図3】図3は第2の実施例の不純物濃度分布図であ
る。
【図4】図4は第3の実施例の逆導通半導体装置のダイ
オード部の断面構造説明図である。
【図5】図5は第3の実施例の製造工程説明図である。
【符号の説明】
1 n形高抵抗層 2 p形アノード領域 3 n形ダイオードカソード領域 4 p形フレームゲート領域 5 p形メッシュゲート領域 6 p形ダイオードアノード領域 7 n形領域 8 n形カソード領域 9 絶縁膜 10 p形ダイオードアノード領域 11 アノード電極 12 ゲート電極 13 カソード電極 14 ダイオードアノード電極 15 熱緩衝板 17 n形低抵抗領域

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋め込みゲート構造を持つスイッチング
    素子とダイオードが逆並列に一体化された逆導通半導体
    装置において、ダイオード部の一方導電形のダイオード
    アノード領域の上部に他方導電形領域が設けられた凸部
    と、他方導電形領域が無い凹部を交互に配置して凹凸面
    を形成し、前記ダイオードアノード電極は凹部の一方導
    電形のダイオードアノード面から凸部の他方導電形領域
    の上まで連続して形成した事を特徴とする逆導通半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイオード部の凹部または凸部のダ
    イオードアノード領域に一部不純物濃度が低くかつ厚さ
    が小さい領域が設けられる事を特徴とする請求項1記載
    の逆導通半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイオード部の凹部のダイオードア
    ノード領域の厚さが凸部のダイオードアノード領域の厚
    さよりも大きく、かつ凹部の深さが凸部の他方導電形領
    域の厚さよりも小さく形成した事を特徴とする請求項1
    または2記載の逆導通半導体装置。
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