JP3368628B2 - ディスプレイ一体型タブレット - Google Patents

ディスプレイ一体型タブレット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスプレイと座標入力
を行うことのできるタブレットが一体とされているディ
スプレイ一体型タブレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来から使用されているディス
プレイ一体型タブレット30の構成の一例を示すもの
で、31は表示及び座標検出を行うディスプレイ一体型
のマトリックスタブレット(以下、単にタブレットとい
う)であり、例えば薄膜EL(エレクトリック ルミネ
ッセンス)を表示装置としている。このタブレット31
には、列方向に並べられ水平走査を行なうX電極(x1
〜xm )、及び行方向に並べられ垂直走査を行なうY電
極(y1 〜yn )がマトリクス状に配されている。
【0003】各X電極(x1 〜xm )はX走査ドライバ
32に接続されており、X走査ドライバ32はドライバ
コントローラ34の制御に従って所定のタイミングで各
X電極(x1 〜xm )に対して走査電圧を印加する。ま
たY電極(y1 〜yn )はY走査ドライバ33に接続さ
れており、Y走査ドライバ33も前記ドライバコントロ
ーラ34の制御に従って所定のタイミングで各Y電極
(y1 〜yn )に対して走査電圧を印加する。35は画
像表示走査制御を行うと共に、所定のタイミングで後述
するようにピーク検出信号からスタイラスペン36で指
定した入力座標の検出動作を行なうCPUである。
【0004】36はタブレットに対して先端の検出端部
(ペン先)を当接させることにより、静電容量結合方式
で座標検出をなすためのスタイラスペンを示す。また、
37はスタイラスペン36からの座標検出用信号を増幅
するアンプであり、38はアンプ37を介したスタイラ
スペン36からの座標検出用信号出力についてピーク検
出を行なってそのピーク点の検出された座標位置をCP
U35に対して供給するピーク検出部を示している。
【0005】次に、このディスプレイ一体型タブレット
30における表示動作及び座標入力動作について図12
及び図13を参照して説明する。図12は、X走査ドラ
イバ32及びY走査ドライバ33によって実行されるタ
ブレット1のX,Y各電極(x1 〜xm )(y1 〜y
n )の走査タイミング波形を示すものである。この図に
示すように、1画面を表示する期間とペン入力位置を検
出する期間を、1フレーム(あるいは1フィールド)期
間に相当するものとして1画面表示期間とすると、この
期間は実際に表示動作を行なうための表示期間と、座標
入力に対応するためのY座標検出期間及びX座標検出期
間に分けられる。
【0006】表示期間には、Y走査ドライバ33は、各
Y電極(y1 〜yn )に対して、図12(a)〜(c)
に示すように順次走査電圧を印加し、垂直走査を実行す
る。つまり、垂直/水平同期信号に応じてY電極y1
らyn まで、1ラインづつ電圧印加がなされる。これに
対して、X走査ドライバ32は、各X電極(x1 〜x
m )に対して、ドライバコントローラ34から供給され
た表示データに基づいて、図12(d)〜(f)に示す
ようにY電極y1 〜yn の各走査期間内に各電極(x1
〜xm )に電圧印加を行なう。つまり、或るY電極(水
平ライン)における表示画素に相当するX電極に対して
電圧印加を行なう。従って、Y電極y1 〜yn の各走査
中において、電圧が印加されたX電極と交差している画
素が、そのX電極とY電極による電場によって発光し、
表示動作が行なわれる。なお、図12(g)〜(l)
は、Y電極y1 ,y2 の走査期間を拡大して、X電極x
1 からX電極xm までの走査タイミングを拡大して示し
たものである。
【0007】このような表示期間が終了すると、次にY
座標検出期間としての動作が行なわれる。このY座標検
出期間と続くX座標検出期間は、スタイラスペン36の
タブレット31への当接による座標入力を検出するため
の期間である。まずY座標検出期間においては、Y走査
ドライバ33のみが図12(a)〜(c)のように各Y
電極y1 〜yn に対して順次検出電圧を印加していく。
従って、タブレット31上の或る地点にスタイラスペン
36のペン先が当接されている場合、その位置に近接し
ているY電極とスタイラスペン36の間で静電容量結合
が行なわれ、スタイラスペン36から座標検出信号とし
ての電圧出力が得られる。またX座標検出期間において
は、X走査ドライバ32のみが図12(d)〜(f)の
ように各X電極x1 〜xm に対して順次検出電圧を印加
していく。従って、タブレット31上の或る地点にスタ
イラスペン36のペン先が当接されている場合、その位
置に近接しているX電極とスタイラスペン36の間で静
電容量結合が行なわれ、スタイラスペン36から座標検
出信号としての電圧出力が得られる。
【0008】図13において横軸にX又はY方向の位置
を取り、縦軸に静電容量を示すと、実際には、静電容量
分布は図13のスタイラスペン36の当接位置に対して
曲線で示すようになっており、従って、或るY電極(又
はX電極)に隣接するY電極(又はX電極)の走査期間
にも、スタイラスペン36からはこの曲線に沿った電圧
出力が発生することになる。そこで、例えばあるY電極
を走査している時点で図13に示す座標検出信号がスタ
イラスペン36からアンプ37を介してピーク検出回路
38に供給されたとすると、ピーク検出回路38では座
標検出信号のピーク点位置を、例えばある電圧を基準と
するコンパレータ等によって検出し、その時点で、ピー
ク点位置信号をCPU35に供給する。そして、CPU
35では、ピーク点位置が供給されるタイミングに相当
する期間において走査していたY電極を判別すること
で、スタイラスペン36が当接されていた位置のY電
極、即ちY座標を判別することができる。X座標検出に
ついても同様である。すなわち、X座標検出期間にはX
座標検出のためにX電極x1 〜xm に対して順次走査電
圧を供給し、上記図13で示すような検出電圧を得てそ
のピーク点位置信号をCPU35に供給する。
【0009】以上のようにY座標検出期間において入力
位置としてのY座標の検出が行なわれ、またX座標検出
期間において入力位置としてのX座標の検出が行なわれ
て、スタイラスペン36によるX,Y座標の入力がなさ
れることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成のディスプレイ一体型タブレットにおいては、同一
のタブレットにより画像表示と座標検出を行う必要上、
図12に示したように1画面分の表示期間が実際の表示
期間とX、Y座標の検出期間に分割されることになる。
また、検出期間中は数十ボルト〜数百ボルトのパルス状
の走査電圧をX電極とY電極に順次印加していることか
ら、走査パルスのパルス幅は一電極あたり数μs必要に
なる。したがって1画面表示期間において検出に要する
時間、すなわち表示停止に相当する期間はかなり長くな
り、これにより実際の表示期間も短縮されることにな
る。通常、このようなディスプレイでは1画面表示期間
は1/60秒(約16.7ms)〜1/70秒(約1
4.2ms)程度であるが、例えばY電極を60本、X
電極を80本の分解能として、高速なドライバを使用し
て5μsのパルス幅で検出時の走査をしていくとしても
Y,Xの座標検出期間は(60×5)+(80×5)=
700μs(0.7ms)を要することになり、1画面
表示期間内におけるX座標とY座標の検出に要する時間
の占有率はかなり多い。このように1画面表示期間にお
いて実際の表示期間が短いと表示が暗くなるという問題
を有している。また、スタイラスペン36を単なるポイ
ンティングではなく、文字認識に使用するような場合に
は、スタイラスペン36が相応の速度でタブレット上を
移動することになるから、精度の観点から座標検出には
最低1/120(約8.3ms)秒ごとに行うことが必
要とされている。そこで、図12に示した座標検出方法
においてこの検出速度を実現しようとして、例えば1画
面表示期間内における座標検出回数を複数回以上行うよ
うにした場合、パルス幅と走査電極数との関係上座標検
出時間を短縮することはできないため、結果的に表示期
間を短縮することになり、表示画像はさらに暗くなり実
際の使用には適さないという問題を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明のディスプ
レイ一体型タブレットは上記した問題点を解決するた
め、先ずタブレットとしてはFEDを用いる。つまり、
電子を放出するエミッタが形成されたストライプ状のカ
ソード電極と、このカソード電極の上方に直交するよう
に形成された第1ゲート電極と、さらにこの上側に設け
られた第2ゲート電極からなるタブレットを用いること
とした。そして、上記カソード電極を所定タイミングで
走査するY電極ドライブ部と、第1ゲート電極を所定タ
イミングで走査するX電極ドライブ部と、座標入力のた
めの検出用信号を出力する第1の状態と、走査電圧を検
出するための第2の状態に切換え可能な検出用導体と、
第2ゲート電極に接続されて第1の状態で検出用導体か
ら出力された検出用信号のピークを検出する第1のピー
ク検出部と、第2の状態で上記検出用導体から出力され
る前記走査電圧のピーク値を検出する第2のピーク検出
部と、第1と第2のピーク検出手段からタブレットに当
接している検出用導体のX座標及びY座標を検出するX
−Y座標検出部を設けることとした。
【0012】そして、上記第2の状態においては、1画
面表示の後に少なくともY座標が検出されている時は、
このY座標位置を中心とした所定範囲内の走査電圧を検
出するように設定することとした。また、この際タブレ
ットの表示面をY電極方向に2以上の表示領域に分割
し、各分割画面の表示が終了した時点で第2の状態に切
換わるように構成することとした。加えて、第2ゲート
電極には高抵抗を介して駆動電圧が供給されるようにし
た。
【0013】
【作用】上記構成によれば、Y座標検出はスタイラスペ
ン(検出用導体)により入力するライン表示の走査信号
の一部より得られる検出用電圧に基づいて行い、X座標
検出は、ライン表示が行われている間にスタイラスペン
からタブレットに検出用信号を加えてこれを第2ゲート
電極から取り込むというタイミングにより実現される。
【0014】また、上記のようにして座標検出がなされ
た後は、次の1画面表示期間を複数のブロック表示期間
に分割し、X座標検出については上記と同様の動作を各
ブロック表示期間内ごとに行い、Y座標検出については
検出期間を各ブロック表示期間の前又は後に設定し、こ
の期間内では先に検出されたY座標を含む所定範囲内の
カソード電極(Y電極)のみ走査するようにできる。こ
の際、X座標検出時も先に検出されたX座標を含む所定
範囲内の第2ゲート電極から得られる電圧に基づいてX
座標検出を行うようにしてもよい。
【0015】さらに、第2ゲート電極は高抵抗を介して
駆動電圧が供給されるようにすることで、例えば外部か
ら第2ゲート電極に電圧変化が与えられても、駆動電圧
はこの影響を受けることなく安定供給される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本実施例におけるディスプレイ一体型タブレットは電界
放出カソードを利用したディスプレイを用いることと
し、先ず、この電界放出型のディスプレイについて説明
することとする。
【0017】金属または半導体表面の印加電界を109
[V/m]程度にするとトンネル効果により、電子が障
壁を通過して常温でも真空中に電子放出が行われる。こ
れを電界放出(Field Emission)と云
い、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出型カソードと呼んでいる。近年、半導体加工技術を駆
使して、ミクロンサイズの電界放出型カソード(以下、
FECという)アレイからなる面放出型のFECを作る
ことが可能となっている。
【0018】図8(a)(b)に、その一例であるスピ
ント(Spindt)型と呼ばれるFECを示す。この
図の(a)は半導体加工技術を用いて作成したFECの
斜視図であり、(b)は(a)図に示すA−Aの線で切
断したFECの断面を示す図である。これらの図におい
て、基板上にアルミニウム等の金属で形成されたカソー
ド電極が設けられており、このカソード電極上にコーン
状のエミッタが形成されている。カソード電極上にはさ
らに、SiO2 膜を介してゲ−ト電極が設けられてお
り、ゲート電極にあけられた開穴の中に上記エミッタが
位置するようにしている。すなわち、このコーン状のエ
ミッタの先端部分がゲート電極にあけられた穴から臨ん
でいる。
【0019】このコーン状のエミッタ間のピッチは数ミ
クロン以下とすることが出来るため、数万から数10万
個のFECを1枚の基板上に設けることが出来る。さら
に、ゲート電極とエミッタのコーンの先端との距離をサ
ブミクロンとすることが出来るため、ゲート電極とカソ
ード電極との間にわずか数10ボルトの電圧を印加する
ことにより、電子をエミッタから電界放出することが出
来る。
【0020】そして、このFECは図に示されているよ
うに平面状となっているため、面放出型の電界放出カソ
ードとすることが出来、このような面放出型の電界放出
カソードを利用して電界放出型ディスプレイ装置(以下
FED(Field Emission Display) という)を構築する
ことができる。そして、例えばこのFEDとスタイラス
ペン等の座標検出用導体を組み合わせれば、FEDの電
極と検出用導体間における静電結合を利用して座標検出
を行うことも可能であるため、このFEDによりディス
プレイ一体型タブレットを構築することができる。
【0021】図9はこのようなFEDの構成を示す斜視
図であり、この場合には本実施例にてタブレットとして
用いられるものと同一なものとされる。このFEDにお
いて、ストライプ状に配されているy1 〜yn はY電極
としてのカソード電極を示しており、例えば実際には基
板上に形成される。このカソード電極y1 〜yn にはコ
ーン状のエミッタ21(図8参照)が形成されていると
共に、後述するドライブパルスが供給されるカソード端
子CT1〜CTnが接続されている。
【0022】また、x1 〜xm はX電極としての第1ゲ
ート電極を示し、カソード電極y1〜yn の上に絶縁体
を介して、カソード電極y1 〜yn と直交するようスト
ライプ状に形成されている。そして、第1ゲート電極x
1 〜xm にはドライブパルスが供給されるゲート端子G
1〜Gmが接続される。このようにカソード電極(Y電
極)y1 〜yn と第1ゲート電極(X電極)x1 〜xm
はマトリクス状に配されている。22は第1ゲート電極
1 〜xm に形成されている穴であり、カソード電極y
1 〜yn の上に形成されたコーン状のエミッタ21から
電界放出される電子を放出するために形成されるもので
ある。
【0023】x11〜x1mは上記第1ゲート電極x1 〜x
m の上方に更に配置される第2ゲート電極を示し、第1
ゲート電極x1 〜xm の上側にて図のようにこれらの第
1ゲート電極と同様の配列となるように形成されてい
る。そして、これらの第2ゲート電極x11〜x1mには一
定電圧が供給されるための第2ゲート引き出し電極G2
がそれぞれ抵抗R0 を介して接続されており、もう一方
の端部には後述するように第2ゲート電極x11〜x1m
スタイラスペン10との間に静電容量結合により生じた
電圧が出力される第2ゲート端子G11〜G1mが接続
される。上記した抵抗R0 は高抵抗値のものを使用する
ことによって後述するX座標検出用パルスによる第2ゲ
ート電極での電圧変動をX座標検出回路8から効率よく
入力することができる。
【0024】23は、第1ゲート電極x1 〜xm の穴2
2とほぼ一致する位置で第2ゲート電極x11〜x1mに形
成されている穴であり、カソード電極y1 〜yn の上に
形成されたコーン状のエミッタ21から電界放出される
電子を放出するために形成されるものである。なお、こ
の第2ゲート電極の作用については後述するためここで
は説明を省略する。
【0025】また、第2ゲート電極x11〜x1m(及び第
1ゲート電極x1 〜xm )に対向して配置されている2
4、24・・・はアノード電極であり、実際には上方の
表示用基板ガラスに対して形成されると共に、第2ゲー
ト電極x11〜x1m(及び第1ゲート電極x1 〜xm )の
位置に対応してストライプ状に配されている。また、そ
れぞれのアノード電極24にはアノード引き出し電極A
が接続されている。25は蛍光体でありアノード電極2
4において第2ゲート電極x11〜x1mと対向する側の面
に設けられ、電子が衝突することによって励起される。
そして、上記した各部分は密封容器中に封入され、上記
各端子が引き出されてディスプレイ一体型タブレットと
して構成している。
【0026】そこで、このFEDにより画像表示を行う
ための駆動方法の一例を概略的に説明する。各アノード
電極24は、それぞれアノード引き出し電極Aによりほ
ぼ一定のアノード電圧が供給されている。一方、カソー
ド電極(Y電極)y1 〜yn はそれぞれのカソード端子
CT1〜CTnに走査パルスが供給されて走査されるこ
とにより、各ストライプ状のカソード電極が順次選択さ
れて駆動される。
【0027】そこで、アノード電極24を駆動するため
にアノード引き出し電極Aに正のアノード電圧を印加し
た状態で、カソード端子CT1〜CTnを順次走査して
いく。この時、ゲート端子G1〜Gmには走査されるタ
イミングに応じて画像信号のデータに応じた電圧を印加
する。これにより、アノード電極24に設けられた蛍光
体25の画素が走査されたカソード電極y1 〜yn から
放出された電子により励起され、この画素はゲート端子
G1〜Gmに印加された電圧に応じて発光制御されるこ
ととなり、このようにして画像の1画面が表示される。
【0028】ところで、上記のようなコーン状のエミッ
タ21においては電子は約30°の広がりをもって電子
が放出するとされている。したがって、エミッタ21か
ら放出される電子は、アノード電極24に形成された蛍
光体25に衝突するまでにある程度拡散することにな
り、このような現象は表示される画像の解像度等の点に
おいて不利となる。そこで、第2ゲート電極x11〜x1m
に所定値の定電圧(例えば9V程度)を印加しておくこ
とにより、図10の破線に示すようにエミッタ21から
放出される電子が第2ゲート電極x11〜x1mの穴23に
引き込まれながらアノード電極24に到達する状態とな
り、電子の拡散を制御することが可能となる。なお、図
10に示す26は上方部にカソード電極y1 〜yn が形
成されている基板を、27は絶縁層としてのSiO2
を、28はタブレットの封入容器を構成するガラス板を
示している。
【0029】以下、図1に上記FEDをタブレットとし
て採用したディスプレイ一体型タブレットを動作させる
ための構成を回路図として示す。この図において1はタ
ブレットであり図9に示したと同様の構成のFEDが用
いられているものであってタブレット1の構造の説明は
省略する。なお、この図ではアノード電極24(及び蛍
光体25)とアノード引き出し電極A、及び第2ゲート
引き出し電極G2 は示されていないが、アノード電極2
4は第2ゲート電極x11〜x1m上に配されているものと
され、アノード引き出し電極Aは後述するアノードドラ
イバ10に対して接続されているものとされる。また第
2ゲート引き出し電極G2 は後述する第2ゲートドライ
バ6に対して接続されているものとする。また便宜上、
以後カソード電極y1 〜yn はY電極、第1ゲート電極
1 〜xm はX電極として名称を統一することにする。
【0030】2は表示コントローラであり、後述する表
示期間には入力される画像信号に基づいた表示データ
を、Y座標検出期間にはY電極の検出走査を行うための
制御信号をドライバコントローラ3に出力する。また、
座標検出コントローラ9と接続されていることで、座標
検出コントローラ9の座標検出タイミングを制御した
り、入力されてくるX−Y座標検出データに基づいて所
定の表示データを生成する等の動作も行う。3はドライ
バコントローラであり、表示コントローラ2から入力さ
れる画像データ及びY座標検出時の制御信号に基づい
て、Y走査ドライバ4の走査電圧の印加タイミングをコ
ントロールすると共に、X走査ドライバ5の画像データ
に応じた電圧の印加タイミングをコントロールする。ま
た、この場合には第2ゲートドライバ6とアノードドラ
イバ7の電圧印加動作もコントロールする。
【0031】4はY走査ドライバを示し、図のようにY
電極(カソード電極)y1 〜yn に設けられたカソード
端子CT1〜CTnが接続されている。つまり、このY
走査ドライバ4からはドライバコントローラ3の出力信
号に従って所定のタイミングでY電極y1 〜yn に画像
表示あるいは座標検出のための走査信号を出力するもの
である。
【0032】5はX走査ドライバを示し、X電極(第1
ゲート電極)x1 〜xn に設けられた第1ゲート端子G
1〜Gmが接続されており、このX走査ドライバ5はド
ライバコントローラ3から出力される画像データに基づ
く駆動信号に従って、所定のタイミングでX電極x1
n に画像表示のための電圧を出力する。
【0033】6は第2ゲートドライバであり、実際には
タブレット1の第2ゲート引き出し電極G2 と接続され
ている。そして、ドライバコントローラ3の制御に従っ
て、各第2ゲート電極x11〜x1mに対して所定値の定電
圧を印加する。また、7はアノードドライバであり実際
にはタブレット1のアノード引き出し電極Aと接続され
ている。そして、ドライバコントローラ3の制御に従っ
てアノード電極24を駆動するための正のアノード電圧
を出力するものである。
【0034】8はX座標検出回路であり、この場合には
第2ゲート電極x11〜x1mに設けられた第2ゲート端子
G11〜G1mが接続されている。このX座標検出回路
8は、例えば第2ゲート端子G11〜G1mから供給さ
れる各第2ゲート電極ごとの電圧値をそれぞれ取り込ん
で一時保持するホールド回路部と、このホールド回路部
にて保持されている電極ごとの電圧値を順次取り出して
そのピーク位置を検出するピーク検出部等からなるが、
回路構成の具体例は後述するためここでは説明を省略す
る。
【0035】9は座標検出コントローラを示し、X座標
検出回路から出力されるX座標ピーク検出信号と、Y座
標ピーク検出回路から出力されるY座標ピーク検出信号
のそれぞれの出力タイミングに基づいてX−Y座標の判
別を行う。例えば、この座標データは表示コントローラ
2あるいは図示しない所要の回路に出力され、座標デー
タが入力された回路部側では、この座標データに基づい
て所定の処理が行われることとなる。また、この場合に
は後述するX、Y座標ごとの検出タイミングに応じて、
パルス発生回路13を動作させると共に、ペン動作切換
スイッチ11の切換制御も行う。
【0036】10は検出用導体としてのスタイラスペン
を示し、タブレット1の表面に対して先端の検出端部
(ペン先)を当接させて使用する。そして、このスタイ
ラスペン10は後述するようにペン動作切換スイッチ1
1の切換え状態に従い、パルス発生回路13で生成され
たパルス信号を出力する動作状態と、静電容量結合によ
りペン先とY電極間に生じた電圧を入力してY座標ピー
ク検出回路12に供給する動作状態とに切換えられる。
【0037】11はペン動作切換スイッチであり、スタ
イラスペン10に対してY座標ピーク検出回路12ある
いはパルス発生回路13のいずれかが接続されるよう択
一的に切換えられるものであり、この切換えタイミング
は座標検出コントローラ9により制御される。
【0038】12はY座標ピーク検出回路であり、座標
検出時にY電極とスタイラスペン10間で得られた検出
用電圧がペン動作切換スイッチ11を介して入力され
る。例えば、このY座標ピーク検出回路12は入力され
た電圧値と、所定のスレッショルドレベルとを比較する
コンパレータ等によりなる。入力される検出用電圧は図
13に示したような分布となるが、この波形のピーク値
が検出可能なように上記スレッショルドレベルを設定す
ることで、コンパレータの出力に基づいてY座標ピーク
検出信号を得ることができる。そして、このY座標ピー
ク検出信号は座標検出コントローラ9に出力される。
【0039】13は高周波のパルス発生回路を示し、こ
こでは座標検出コントローラ9の制御タイミングに応じ
て、X座標検出のためのパルス信号を発生する。ここで
生成されたパルス信号はペン動作切換スイッチ11を介
してスタイラスペン10に供給されることとなる。
【0040】ここで、前記スタイラスペン10の動作状
態について図2を参照して説明する。図2(a)は後述
するY座標検出時の状態を示しており、この時にはペン
動作切換スイッチ11がY座標ピーク検出回路12側に
切換えられる。Y座標検出時には、Y走査ドライバ4に
より各Y電極にライン表示のための走査信号が順次出力
されている。従って、スタイラスペン10をタブレット
1に当接させていれば、図にコンデンサとして等価的に
示すように、Y電極とペン先の間に静電容量結合による
電圧が生じる。そこでスタイラスペン10はこの電圧を
Y座標検出信号として入力し、ペン動作切換スイッチ1
1を介してY座標ピーク検出回路12に供給する動作を
する。
【0041】一方、後述するX座標検出時には図2
(b)に示すようにペン動作切換スイッチ11がパルス
発生回路13側に切換えられ、パルス発生回路13は座
標検出コントローラ9の制御で座標検出用パルスを発生
させる動作となる。従って、スタイラスペン10からは
座標検出用パルスが出力される動作となる。そこで、こ
のX座標検出時にペン先をタブレット1に当接させてい
れば、各種電極側に対してパルス電圧が印加されること
となるが、本発明の場合はこの図にコンデンサとして等
価的に示すように、例えば第2ゲート電極とペン先の間
の静電容量結合による電圧が第2ゲート端子G11〜G
1mを介してX座標検出回路8に入力されることとな
る。
【0042】次に、図3を参照して本実施例におけるX
座標検出回路8で行うピーク検出のための回路の一例に
ついて説明する。このX座標検出回路8には、第2ゲー
ト端子G11〜G1mを介して各第2ゲート電極x11
1mで得られた電圧が入力される。そして、破線内のX
座標検出回路8の内部に示すC1 〜Cn は入力された各
電極ごとの電圧を保持するホールド素子としてのコンデ
ンサを示している。BF1〜BFn はバッファアンプで
ある。15はマルチプレクサであり、この場合にはBF
1 〜BFn を介して入力される各第2ゲート電極の電圧
を、例えば座標検出コントローラ9から供給されるクロ
ックCLKに基づくタイミングで順次出力する動作が行
われる。また、C0 はコンデンサ、R1 ,R2 はそれぞ
れ抵抗を示すが、コンデンサC0 と抵抗R1 により微分
回路を形成している。16a,及び16bはコンパレー
タを示し、17はAND回路を示す。
【0043】次に図4のタイミングチャートを参照しな
がらX座標検出回路8の動作について説明する。先ず、
X座標検出回路8が動作する際はX座標検出時であるの
で図2(b)にて説明したように、スタイラスペン10
はタブレット1に対して座標検出用パルスを出力する状
態とされる。そして、スタイラスペン10からパルスが
出力されると静電容量結合により各第2ゲート電極で電
圧がX座標検出回路8側に入力される。このようにして
入力された各電極ごとの電圧はコンデンサC1 〜Cn
一時ホールドされることとなる。そして、マルチプレク
サ15ではクロックCLKのタイミングに基づいて、コ
ンデンサC1 〜Cn に保持されている電圧を順次出力す
ることとなる。例えば、初めにコンデンサC1 にホール
ドされた電圧がバッファアンプBF1 を介して、マルチ
プレクサ15から出力されると、次はクロックのタイミ
ングによりコンデンサC2 にホールドされた電圧が同様
にマルチプレクサ15から出力される。このようにして
最終的にコンデンサCn にホールドされている電圧がマ
ルチプレクサ15から出力されることとなる。
【0044】上記のようにして各第2ゲート電極ごとの
電圧値がマルチプレクサ15から出力されていくと、ス
タイラスペン10のタブレット上の位置に応じて、図4
(a)に示す波形の電圧がマルチプレクサ15の出力L
として得られる。この出力Lはコンパレータ16aの非
反転入力に入力されると共に、コンデンサC0 と抵抗R
1 からなる微分回路を介することにより、図4(b)に
示す信号Mの波形とされてコンパレータ16bの反転入
力に対して入力される。コンパレータ16aでは入力さ
れた出力Lの波形と、反転入力に接続しているスレッシ
ョルドレベルVth(図4(a))とを比較しており、
出力Lがスレッショルドレベルを越えた期間は図4
(c)の信号Nに示すようにHレベルを出力することに
なる。一方、コンパレータ16bでは信号Mのレベルが
負となる期間、つまり出力Lがピーク時点から立ち下が
ってOレベルとなるまでに対応する期間、図4(d)の
信号Oに示すようにHレベルが出力される。したがっ
て、コンパレータ16a,bの出力が供給されるAND
回路17では、図4(e)に示すように出力Lのピーク
時点に立ち上がり、かつパルス幅の小さな信号Pが座標
検出コントローラ11に出力される。例えば、座標検出
コントローラ11では信号Pが入力された時点とクロッ
クCLKのタイミングとを比較して検出電圧のピークが
得られた第2ゲート電極(列方向の座標位置)を検出す
る。図9にて説明したように第2ゲート電極x11〜x1m
はX電極(第1ゲート電極)に対応して配されているか
ら、上記動作はX座標を検出することにほかならない。
なお、この図3及び図4に示したX座標検出回路8の回
路構成及び動作はあくまでも一例であり、例えば入力さ
れた第2ゲート電極の電圧をA/D変換器によってデジ
タル信号に変換して、そのデジタル出力の中のピーク点
を演算回路によって求めるようにしても良い。
【0045】次に、図5を参照して上記構成によるディ
スプレイ一体型タブレットの画像表示と座標検出の動作
について説明する。図5は本実施例のディスプレイ一体
型タブレットの1画面表示期間における画像表示および
座標検出動作のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【0046】図5(a)は同期信号を示し、2つの同期
信号間の期間が1画面表示期間TFとされ、1フレーム
(あるいは1フィールド)期間に相当する。この同期信
号は例えば表示コントローラ2で画像データより抽出さ
れ、これにより画像表示のための走査パルスや座標検出
動作のタイミングを制御することとなる。そして、本実
施例ではこの1画面表示期間TF において、順次ライン
走査を行って1画面分の表示を行っていくと共に、この
際のY電極の表示走査パルスの出力期間においてX電極
側にデータ電圧が印加されていない期間に、スタイラス
ペン10から静電容量結合で誘起される電圧を検出して
Y座標の検出に用いるものである。また、X座標の検出
については1ラインごとの表示動作中にスタイラスペン
10からパルス信号を出力して、X座標検出回路8が第
2ゲート電極x11〜x1mより静電容量結合により得られ
る電圧を取り込むことによって行っていくこととなる。
図10にて説明したように第2ゲート電極は、本来エミ
ッタ21から放出される電子の拡散を制御するためのも
のであるので、図5(g)に示すように所定の一定電圧
が印加されている状態にある。従ってたとえ画像表示期
間中であっても、第2ゲート電極に印加されている電圧
は交流的には0Vであるため、スタイラスペン10から
パルス信号を複数印加する、つまり交流成分を与えれば
第2ゲート電極にはパルス信号に応じた電圧変化が表
れ、X座標検出回路8ではこれを検出信号として入力す
ることが可能となる。
【0047】なお、本実施例のタブレット1の構造にお
いては図9、図10にて説明したように、画像表示がな
されるためには各アノード電極24に正のアノード電圧
が印化されていることが条件となるので、図5のタイミ
ングチャートには示さないが少なくとも表示動作中には
アノード電極24がアノードドライバ7に駆動されてい
る状態にあるものとされる。
【0048】上記したような状態のもとにおいて、図に
示す1画面表示期間TF のはじめには第1のY座標検出
期間Ty1 が設けられる。この第1のY座標検出期間T
1 においては、先ず、座標検出コントローラ9により
ペン動作切換スイッチ11がY座標ピーク検出回路12
側に切換えられて(図2(a))、スタイラスペン10
から静電容量結合による電圧を入力可能な状態とされ
る。そして、図5(b)に示すようにこの期間内におい
て1ライン目、つまりY電極y1 のラインを表示するた
めの走査パルスが立ち上がるようにされる。このとき
に、スタイラスペン10のペン先をタブレット1の表示
面に任意の位置に当接させておくと、図5(i)に示す
ように、ペン先とY電極y1 の距離に応じた電圧がスタ
イラスペン10から入力される。そして、この電圧値は
Y座標検出用信号としてY座標ピーク検出回路12に供
給される。
【0049】すなわち、本実施例におけるY座標検出期
間とはY走査ドライバ4により表示走査されていくY電
極ごとに順次得られる電圧値をスタイラスペン10を介
してY座標ピーク検出回路12に供給する期間とされ
る。そして、図5に示す以降のY座標検出期間Ty2
Tyn においてもY電極y2 〜yn に対して同様のスタ
イラスペン10による動作が行われる。
【0050】そして第1のY座標検出期間Ty1 が終了
すると、次は1ライン目表示/X座標検出期間TL1とさ
れる。この期間では実際に1ライン目の画像表示が行わ
れると共に、次に述べるX座標検出の動作が行われる。
【0051】先ず、この1ライン目表示/X座標検出期
間TL1における表示動作について説明する。この期間で
は図5(b)に示すように、先のY座標検出期間Ty1
内にて立ち上がったY電極y1 に対する走査パルスが継
続して出力されている。このとき図5(f)に示すよう
に、X電極である第1ゲート電極x1 〜xm のそれぞれ
に対してX走査ドライバ5から画像データに応じた電圧
が印加されていく。なお、この際のY走査ドライバ4と
X走査ドライバ5の走査タイミングは、例えば図12
(g)〜(f)に示した場合と同様、1つのY電極の走
査期間内に各X電極(x1 〜xm )に対して順次表示デ
ータに応じた電圧印加を行なっていくというタイミング
でよい。あるいはX電極(x1 〜xm )に表示データを
同時に供給することも考えられる。そして、以降の2ラ
イン目表示期間TL2〜nライン目表示期間TLnにおいて
も表示動作については同様の方法で行われる。このよう
にして最後のnライン目までライン走査が行われること
で、電圧が印加されたX電極とY電極が交差している位
置にあるアノード電極24(図9参照)にコーン状のエ
ミッタより電子が衝突し、この時アノード電極24に形
成された蛍光体25が励起されて画素が発光する状態と
なり1画面の画像表示が行われていくこととなる。
【0052】次に、この1ライン目表示/X座標検出期
間TL1におけるX座標検出動作について説明する。この
期間内のある時点では図2(h)に示すようにパルス出
力期間TP が設定される。このパルス出力期間TP
は、先ずペン動作切換スイッチ11がパルス発生回路1
3側に切換えられ、スタイラスペン10から複数のパル
ス信号が出力可能とされる。そして、この期間に、スタ
イラスペン10のペン先をタブレット1の表示面におけ
る任意の位置に当接させていることで、静電容量結合に
よりペン先とタブレット1側の第2ゲート電極間に図5
(g)に示すようにパルス信号に応じた電圧変化が生じ
る。なお、この際の第2ゲート電極における電圧の強度
分布としては図13に示したものと同様のものが得られ
る。そして、このようにして各第2ゲート電極ごとに得
られた電圧値は、第2ゲート電極端子G11〜G1mを
介してX座標検出回路8に入力されて一時保持されるこ
とになる。
【0053】なお、このとき第2ゲート電極は駆動電圧
が印加されているが、前述のように交流的には0Vとさ
れるから、たとえ画像表示期間中であってもスタイラス
ペン10からパルス信号を複数印加する、つまり交流成
分を与えれば第2ゲート電極においてパルス信号に応じ
た電圧変化を得ることができる。。また、前述のように
各第2ゲート電極(x11〜x1m)と第2ゲートドライバ
6間には高抵抗値の抵抗R0 が接続されているため、ペ
ンパルス印加時の駆動電圧VG2 の変動は抑制されて、
X座標検出回路8は第2ゲート電極から検出電圧を効率
よく入力することができる。
【0054】上記のように、本実施例においてはパルス
出力期間TP には少なくとも上記動作が行われるもので
ある。つまり、スタイラスペン10から検出用パルスを
出力して静電容量結合により各第2ゲート電極に対して
検出電圧を生じさせると共に、この電圧をX座標検出回
路8に取り込んで保持させるための動作に要する期間と
いえる。そして、このパルス出力期間TP が経過した時
点では既にすべての第2ゲート電極ごとの電圧、つまり
X座標側における電圧分布が検出側(X座標検出回路
8、座標検出コントローラ9等)で得られている状態と
される。なお、このパルス出力期間TP として必要な時
間は数μsあればよいので、タブレット1に対するパル
ス出力は瞬間的に行われることになり、この期間での表
示画像の乱れ等への影響は無視することができる。そし
て、上記パルス出力期間TP 以降のX座標検出回路8で
は、保持している各第2ゲート電極Gから入力された電
圧値に基づいて、例えば図4を参照して説明した動作に
よりピーク位置を検出して、ピーク検出信号として座標
検出コントローラ9に出力する。座標検出コントローラ
9ではピーク検出信号が入力されたタイミングに基づい
てX座標を判別する。なお、ここまでのX座標検出動作
は1画面表示期間内に行われればよい。また、パルス出
力期間TP の設定位置は1ライン目に限定されるもので
なく、これ以降のライン表示期間に設定されても良い
が、座標検出コントローラ9にてX座標が検出されるの
に要する時間を考慮した場合、できるだけ1画面表示期
間内における初期のライン表示期間において設定される
ことが好ましい。
【0055】このように、1ライン目表示/X座標検出
期間TL1は、1ライン目の画像表示動作、Y電極y1
て得られた電圧をY座標ピーク回路12に入力する動
作、更にX座標検出に必要なすべての第2ゲート電極ご
との電圧値をX座標検出回路8に取り込む動作が行われ
る期間といえる。
【0056】そこで、1ライン目表示/X座標検出期間
L1から後の期間では残りのY電極y2 〜yn ごとの検
出用電圧をY座標ピーク回路12に入力していく動作
(Y座標検出期間Ty2 〜Tyn )と、2ライン目以降
のライン表示動作(2ライン目表示期間TL2〜nライン
目表示期間TLn)を行っていくこととなる。つまり、1
ライン目表示/X座標検出期間TL1が終了すると、第2
のY座標検出期間Ty2 が設定される。そして先の第1
のY座標検出期間Ty1 と同様の動作により、図5
(c)に示すY電極y2 に対する走査パルスの立上がり
時点で得られる電圧値(図5(i))が、スタイラスペ
ン10からY座標ピーク検出回路12に供給される。こ
の第2のY座標検出期間Ty2 が経過して、次に2ライ
ン目表示期間TL2とされると、先の1ライン目表示/X
座標検出期間TL1における表示動作と同様に2ライン目
の画像表示が行われる。更に、2ライン目表示期間TL2
が経過すると第3のY座標検出期間Ty3 となり、図5
(d)に示すY電極y3 に対する走査パルスの立上がり
時点で得られる電圧値(図5(i))が、スタイラスペ
ン10からY座標ピーク検出回路12に供給され、次に
来る3ライン目表示期間TL3でも先のライン表示期間と
同様にしてY電極y3 に対するライン表示を行う。
【0057】このようにして、Y座標検出期間とライン
表示期間の組み合わせが繰り返されていき、最終的に第
nのY座標検出期間TYn→nライン目表示期間TLnまで
至って1画面表示期間TF が終了する。この時点では1
画面分の表示が完了していると共に、y1 〜yn までの
各Y電極で得られた電圧のY座標ピーク検出回路12へ
の入力も完了したこととなる。
【0058】この間、Y座標ピーク検出回路12では入
力されたスタイラスペン10からの電圧値についてピー
ク検出を行っており、ピークが検出された時点でピーク
検出信号を座標検出コントローラ9に送っている。座標
検出コントローラ9ではこのピーク検出信号が入力され
たタイミングに基づいてピークが得られたY電極を検出
する、つまりY座標を判別することとなる。そこで、座
標検出コントローラ9では上記のようにして判別された
Y座標のデータと先の説明のようにして判別されたX座
標のデータを、例えば表示コントローラ2に伝送するこ
とができる。そして、表示コントローラ2では入力され
たX−Y座標のデータに基づいて所要の表示制御等の処
理を行うことができる。
【0059】このように本実施例のディスプレイ一体型
タブレットでは、Y座標検出については、Y電極へのラ
イン走査パルスにより得られる電圧をスタイラスペン1
0からY座標検出信号として入力し、一方、X座標検出
については、本来エミッタの電子放出角を収束するため
に設けられる第2ゲート電極を利用し、この第2ゲート
電極に対してX座標検出回路8を接続する。そしてスタ
イラスペン10からパルスを出力させて、このとき静電
容量結合を介して得られる第2ゲート電極ごとの電圧を
X座標検出回路8に取り込むようにしている。これによ
りX座標検出はあるラインを表示走査している期間中に
行うことができる。
【0060】従って、従来のディスプレイ一体型タブレ
ットのように、実際の表示期間とは別に座標検出のため
にY座標を走査していく期間とX座標を走査していく期
間(約700ms)を設けなくともX−Y座標検出を行
うことが可能となり、1画面表示期間TF における表示
停止期間を著しく減少させることができる。つまり、本
実施例では1画面表示期間TF 内における実際の画像表
示期間を長く取ることができるので表示画像の輝度を充
分上げることが可能となる。
【0061】ところで、本実施例のディスプレイ一体型
タブレットでは、上述の図5に示した動作が1画面ごと
に繰り返されて画像表示及び座標入力を行っていくこと
により輝度の向上した画像を得ることも可能であるが、
図5の方法においてはY座標検出にY電極へのライン表
示の走査パルスを利用しているため1画面ごとに一度の
Y座標検出となる。そこで、いったん図5に示したタイ
ミングの動作によりX−Y座標が判別された後は、次に
図6及び図7を参照して述べる検出タイミングに切換え
るよう構成すれば、1画面表示期間におけるX−Y座標
の検出回数を複数回設定することが可能となる。
【0062】図6のタイミングチャートにおいて、図6
(a)に示す信号は1フレーム(あるいは1フィール
ド)を表示する期間の同期信号を示し、2つの同期信号
間の期間が1画面表示期間TF とされる。そして、本実
施例ではこの1画面表示期間TF において、図のように
例えば実際の表示期間を第1ブロック表示期間TB1、第
2ブロック表示期間TB2、第3ブロック表示期間TB3
分割し、それぞれのブロックの表示期間の直後に座標検
出を行うためのY座標検出期間Ty1 ,Ty2 ,Ty3
を設定している。なお、ここでいう第1〜第3ブロック
とは、図7の説明図に示すように表示画面PのY電極
(走査線)方向において分割された表示領域の範囲を示
している。
【0063】そこで先ず、第1ブロック表示期間TB1
おいては、ドライバコントローラ3の制御に従い、Y走
査ドライバ4及び、X走査ドライバ5を駆動して第1ブ
ロック部分(図7に示す表示領域)の表示を行ってい
く。このときの1ラインごとのY走査ドライバ4及び、
X走査ドライバ5の駆動タイミングは図12(g)〜
(l)に示したと同様に行われればよい。つまり、Y走
査ドライバ4より走査電圧をY電極y1 から順次印加し
て垂直走査を行っていくと共に、X走査ドライバ5を駆
動して1つのY電極の走査期間内に各X電極(x1 〜x
m )に対して順次表示データに応じた電圧印加を行なっ
ていく。あるいはX電極(x1 〜xm )に表示データを
同時に供給することも考えられる。
【0064】そして、上記のようにして第1ブロックの
表示が行われていく第1ブロック表示期間TB1内におけ
る所定の位置において、X座標を検出するためにスタイ
ラスペン10からパルス出力を行うパルス出力期間TP
が設定される。この期間においては図5におけるパルス
出力期間TP と同様、ペン動作切換スイッチ11は図2
(b)に示すようにパルス発生回路13側に切換えら
れ、スタイラスペン10からタブレット1上の任意の位
置に対して複数のパルスが出力される(図6(f))。
そして、この際静電容量結合により得られた第2ゲート
電極ごとの電圧((図6(e))が第2ゲート電極端子
G11〜G1mを介してX座標検出部8に入力されて保
持されることとなる。この期間以後、X座標検出部8で
は保持された電圧値に基づいてピーク信号を出力し、座
標検出コントローラ9がこのピーク信号の入力タイミン
グに基づいてX座標を検出する。なお、この場合の座標
検出コントローラ9によるX座標検出までの動作は、次
のパルス出力期間TP までに行われればよい。
【0065】このように、第1ブロック表示期間TB1
おいて、あらかじめ設定された第1ブロックにおける最
後のY電極(走査線)まで表示走査が行われると共に、
X座標検出用電圧がX座標検出部8に保持されるまでの
動作が行われると、次は第1のY座標検出期間Ty1
入ることとなる。この期間Ty1 では表示動作を一時停
止させてその間にY座標検出用の走査パルスを出力す
る。
【0066】この第1のY座標検出期間Ty1 では、図
5におけるY座標検出期間と同様、先ずペン動作切換ス
イッチ11がY座標ピーク検出回路12側に切換えられ
(図2(a))スタイラスペン10が座標検出信号を入
力可能な状態となる。そして、この期間においては図6
(d)に示すようにY座標検出用の走査パルスがY走査
ドライバ4からY電極に対して出力されるように、表示
コントローラ2がドライバコントローラ3を制御する。
【0067】ただし、この場合の走査パルスは、例えば
先の1画面表示期間内において判別されたY座標の位置
を中心として、予め設定された所定範囲内のY電極のみ
について順次走査を行うようにされる。例えば先の1画
面表示期間において、スタイラスペン10が図7に示す
第2ブロックの位置にあって座標検出が行われた場合に
は、この第2ブロック内にて走査されるY電極の位置を
中心とする一定範囲のY電極のみの走査を行うようにす
ることとなる。そして、このようにしてY座標検出期間
Ty1 内にて走査されたY電極から得られた電圧がスタ
イラスペン10を介してY座標ピーク検出回路12に供
給され、ここから出力されるピーク検出信号に基づいて
座標検出コントローラ9では新たなY座標を判別するこ
ととなる。
【0068】このように座標検出範囲を限定することが
可能なのは、ユーザーがスタイラスペン10により座標
入力を行っているような状況では、瞬時にペン先が現在
の位置からかなり相当離れた位置に移動するようことは
考えられないため、いったんX−Y座標が判別されれば
その後は判別された座標の周囲部分のみを検出するよう
にしても、ペン先の移動に追従して検出を行っていくこ
とが充分可能であり実用上は問題が無いとされることに
よる。そこで上述のように所定数のY電極のみを走査す
ることで、1回分のY座標検出に要する時間を全てのY
電極を走査する場合よりもはるかに短い期間とすること
ができる。
【0069】ところで、上記説明ではY座標検出につい
てのみ検出領域を限定する動作が行われているが、X座
標の検出時においても先の座標検出データに基づいて、
X座標検出回路8に保持されている各第2ゲート電極ご
との電圧において、所定範囲の第2ゲート電極の電圧に
ついてのみピーク検出を行うようにする、あるいは、先
の座標検出データに基づいてX座標検出回路8に電圧を
入力する際の第2ゲート電極の範囲を所定範囲に限定す
ることができるようなスイッチング機能を有させるよう
なことも可能である。例えば、先の1画面表示期間にお
いて、スタイラスペン10が図7に示す位置にあって座
標検出が行われた場合には、この図の画面の電圧を検出
するX電極として示されるように、ペン先が当接されて
いる位置を中心とする一定範囲の第2ゲート電極につい
てのみのピーク検出を行うようにすることとなる。この
ように構成すれば、Y座標の検出時間のみならずX座標
が座標検出コントローラ9により判別されるまでの時間
も短縮される。
【0070】上記のようにして第1のY座標検出期間T
1 が経過すると、次は第2ブロック表示期間TB2とさ
れ、予め設定されている第2ブロックの表示範囲におけ
る最初のY電極(つまり、第1ブロックにおける最後の
Y電極の次のY電極)から第1ブロックの場合と同様の
走査を行っていって画像表示を再開する。そして、この
第2ブロック表示期間TB2内においてもパルス出力期間
P (図6(f))が設定されて、先の第1ブロック表
示期間TB1内のパルス出力期間TP の場合と同様の動作
により、各第2ゲート電極で得られたX座標検出用電圧
(図6(e))がX座標検出回路8に保持されることと
なる。そしてこの期間後、座標検出コントローラ9によ
り新たなX座標の判別が行われることとなる。
【0071】そして、上記2回目のパルス出力期間TP
を経て第2ブロックにおける最後のY電極まで走査が行
われて第2ブロック表示期間TB2が終了し、第2のY座
標検出期間Ty2 とされた場合は、先の第1のY座標検
出期間Ty1 にて検出されたY座標を中心とする所定範
囲のY電極のみを走査して、このとき静電容量結合によ
り得られる電圧をスタイラスペン10から入力し、これ
に基づいて新たなY座標を検出することとなる。
【0072】更に、第2のY座標検出期間Ty2 が経過
し、次に第3ブロック表示期間TB3とされた場合には、
所定の第3ブロックにおける最初のY電極から最後のY
電極yn まで走査を行って最終的に一画面分の表示を完
了させることになる。また、この期間においても3回目
のパルス出力期間TP (図6(f))が設定されて、先
のパルス出力期間TP の場合と同様の動作に基づいて、
座標検出コントローラ9により新たなX座標の判別が行
われることとなる。
【0073】このようにして第3ブロック表示期間TB3
が終了すると、Y座標を検出するための第3のY座標検
出期間Ty3 とされる。この第3のY座標検出期間Ty
3 においても、先の第2のY座標検出期間Ty2 にて判
別されたY座標を中心とする所定範囲のY電極走査のみ
がなされて、この際得られる電圧をスタイラスペン10
が検出信号として入力することで、新たなY座標を検出
することができる。そしてこの後は、X−Y座標の検出
が継続して可能とされるかぎり図6に示す動作が1画面
表示期間ごとに繰り返し行われ、例えば座標の判別が不
可となった場合には図5に示した動作に戻る。そして図
5に示した動作において再び座標が検出されれば、次の
1画面表示期間からは図6に示すクイック動作に移行す
るようにすればよい。
【0074】上述してきたように図6に示した動作で
は、座標検出(X,Y)にあたって表示画面を分割し、
先の検出動作で判別された座標を中心とする所定範囲の
電極のみにを対象として、各分割画面の表示の終了ごと
に座標検出を行うようにしているので、1画面表示期間
F 内において復数回のX−Y座標位置の検出を行うこ
とが可能となる。また、この表示停止期間は非常に短い
ものとすることができ、これにより表示画像の輝度に影
響を与えることはない。すなわち、1画面表示期間TF
が約1/60秒として、文字入力の認識に必要とされて
いる1/120秒以上の座標検出速度を実現するに足る
検出モード期間の回数(1画面表示期間TF 内に2回以
上)を設定しても表示画像への輝度等の影響は無視する
ことができる。
【0075】従って、例えばスタイラスペン10をタブ
レット1上で移動させて文字や図形等に応じた座標を入
力するような時は、上記のように図5と図6の2つのパ
ターンのタイミングによる表示/座標検出動作が行われ
るようにすることで、表示画像の充分な輝度を確保しな
がら座標検出速度を上げることが可能となる。つまり、
座標の入力を行わないような場合や、座標入力中におい
て座標の判別がしばらく得られない時は、図5に示した
動作により画面表示を行い高輝度を確実に保つ。そして
座標入力時において、図5の動作によりX−Y座標が連
続して検出される場合は、図6に示すタイミングの動作
に移行して、輝度を維持しながら複数回のX−Y座標検
出を行うことで、例えば連続文字入力等にも対応させる
ことが可能となる。
【0076】なお、上記実施例における図6のタイミン
グによる動作では、1画面を3分割のブロック表示期間
に分けることで、1画面表示期間TF において3回のX
−Y座標検出を行うようにされているが、1画面表示期
間TF における実際の表示期間の分割数、つまり座標検
出回数の設定は任意であり、これらは機器の利用条件等
に応じて設定されればよい。また、図6のタイミングに
よる動作では、Y座標検出期間が各ブロック表示期間の
後ろに設けられているが、前に設けられていてもよい。
また、本実施例に示すディスプレイ一体型タブレットの
回路構成は一例であり、本発明と同様の効果を有するか
ぎり各種変更は可能とされる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスプレ
イ一体型タブレットは、電界放出型カソードによるディ
スプレイ(FED)を用い、X座標検出にはエミッタか
らの電子の放出角を制御する第2ゲート電極にペンパル
スを与えて得られる電圧をX座標検出部に取り込むよう
にしたことで、X座標検出は実際の画像表示期間に行う
ことが可能となり、一方、Y座標検出はY電極(ライ
ン)を表示走査するパルスの出力期間において、X電極
走査が行われていない一部期間にて得られる電圧を検出
信号としてスタイラスペンから入力するように構成する
ことで、1画面表示期間における表示停止期間を非常に
短くすることが可能となる。これにより、実際の表示期
間を長く取ることができるので、表示画像の輝度を向上
させることができるという効果を有している。
【0078】また、上記動作によりX−Y座標の検出が
実行された次の1画面表示期間からは実際の画像表示期
間を複数のブロックに分割してこのブロック表示期間の
前後にY座標検出期間を設け、このY座標検出期間では
先に検出されたY座標を含む所定範囲内のY電極のみの
走査が行われるようにして、1回のY座標検出に要する
時間を短縮させ、X座標検出については各ブロック表示
期間内にペンパルスを出力して行うようにすることで、
複数回のX−Y座標検出を行うことが可能となり、特に
文字認識のための座標検出精度の向上を容易に実現でき
るという効果がある。かつ表示停止期間も非常に短いも
のとすることができるので画像の輝度も確保することが
できる。
【0079】また、各第2ゲート電極と第2ゲートドラ
イバとの間にそれぞれ高抵抗を接続するように構成すれ
ば、スタイラスペンから出力されたパルスにより得られ
る検出用電圧を効率よくX座標検出部側に供給すること
が可能となるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるディスプレイ一体型タ
ブレットを示すブロック回路図である。
【図2】本実施例においてスタイラスペンの動作の切換
えを示す説明図である。
【図3】本実施例におけるX座標検出回路の構成の一例
を示す回路図である。
【図4】本実施例におけるX座標検出回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図5】本実施例のディスプレイ一体型タブレットにお
いて1画面表示期間内の電極駆動タイミング及び座標検
出タイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】本実施例のディスプレイ一体型タブレットにお
いて座標判別がなされた後の1画面表示期間内の電極駆
動タイミング及び座標検出タイミングを示すタイミング
チャートである。
【図7】本実施例における表示領域分割状態と検出電極
の限定例を示す説明図である。
【図8】本実施例のタブレットに用いられるスピント型
の電界放出カソードを示す斜視図及び断面図である。
【図9】本実施例のタブレットの構造を示す斜視図であ
る。
【図10】本実施例のタブレットの構造を示す断面図で
ある。
【図11】従来例におけるディスプレイ一体型タブレッ
トを示すブロック回路図である。
【図12】従来例における電極の走査タイミングを示す
タイミングチャートである。
【図13】静電容量結合による電圧分布を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 タブレット 2 表示コントローラ 3 ドライバコントローラ 4 Y走査ドライバ 5 X走査ドライバ 6 第2ゲートドライバ 7 アノードドライバ 8 X座標検出回路 9 座標検出コントローラ 10 スタイラスペン 11 ペン動作切換えスイッチ 12 Y座標ピーク検出回路 13 パルス発生回路 21 エミッタ 22、23 穴 24 アノード電極 25 蛍光体 y1 〜yn Y電極(カソード電極) x1 〜xm X電極(第1ゲート電極) x11〜x1m 第2ゲート電極 CT1〜CTn カソード端子 G1〜Gm 第1ゲート端子 G11〜G1m 第2ゲート端子 G2 第2ゲート引き出し電極 A アノード引き出し電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長澤 総 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 平3−295138(JP,A) 特開 平6−119098(JP,A) 特開 平4−107723(JP,A) 特開 平4−310995(JP,A) 特開 平3−294918(JP,A) 特開 平5−80921(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 - 3/037 G06F 3/03

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストライプ状に配置され、電子を放出す
    るエミッタが設けられている複数本のカソード電極と、 前記カソード電極の上方でそれぞれ直交するように配置
    されている複数本の第1ゲート電極と、 前記第1ゲート電極の上側で、それぞれがほぼ前記第1
    ゲート電極と同方向に配置されている複数本の第2ゲー
    ト電極と、 前記第2ゲート電極と対向し、表面に蛍光材が設けられ
    ているアノード電極とを備えているタブレットと、 少なくとも前記カソード電極を所定タイミングで走査す
    るためのY電極ドライブ手段と、 前記第1ゲート電極を所定タイミングで走査するための
    X電極ドライブ手段と、 座標入力のための検出用信号を出力する第1の状態と、
    走査電圧を検出するための第2の状態に切換え可能とさ
    れている検出用導体と、 前記第2ゲート電極に接続され、前記第1の状態で更に
    前記検出用導体から出力された検出用信号のピークを検
    出する第1のピーク検出手段と、 前記第2の状態で上記検出用導体から出力される前記走
    査電圧のピーク値を検出する第2のピーク検出手段と、 前記第1、及び第2のピーク検出手段から前記タブレッ
    トに当接している前記検出用導体のX座標及びY座標を
    検出するX−Y座標検出手段とを備えていることを特徴
    とするディスプレイ一体型タブレット。
  2. 【請求項2】 前記第2の状態においては、1画面表示
    の後に少なくともY座標が検出されている時は、このY
    座標位置を中心とした所定範囲内の走査電圧を検出する
    ように設定されていることを特徴とする請求項1に記載
    のディスプレイ一体型タブレット。
  3. 【請求項3】 前記タブレットの表示面をY電極方向に
    2以上の表示領域に分割し、各分割画面の表示が終了し
    た時点で前記第2の状態に切換わるように制御されるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスプ
    レイ一体型タブレット。
  4. 【請求項4】 前記第2ゲート電極には高抵抗を介して
    駆動電圧が供給されていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に又は請求項3に記載のディスプレイ一体型
    タブレット。
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