JP3368606B2 - カーテン等の手動感知電動開閉装置 - Google Patents
カーテン等の手動感知電動開閉装置Info
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Description
動する閉鎖部材を電気モータで開閉する装置に関するも
のであり、さらに詳しく述べると、使用者がカーテン等
を動かそうとして手引きすると、自動的に使用者の意図
を察知してカーテン等を動かす電動開閉装置に係わるも
のである。 【0002】 【従来の技術】電動式閉鎖装置は等の閉鎖部材を支持す
るランナーをレールに横方向移動自在に取付け、そのレ
ールに繊維製又は金属製のコード又はベルト、スクリュ
ーシャフト等の長尺媒体を配設し、その長尺媒体に先頭
ランナを取り付け、その長尺媒体をモータにより回転駆
動して閉鎖部材を開閉する方式である。しかし、ホテル
や不特定多数の人が利用する公共の会議場などでは、使
用者が電動式であるとは知らずに、閉鎖部材、例えばカ
ーテンを手引し、動かないカーテンという印象を持った
り、無理に引いて、カーテン、カーテンフック、カーテ
ンモータ等を損傷させたりすることがあった。これを防
止するため、クラッチを介してモータの回転を長尺媒体
に伝達し、モータ停止時には自動的にクラッチが切れる
機構を設けた手動兼用の電動カーテンを設置することが
多かった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一般に手動兼用であっ
ても、閉鎖部材の電動式開閉装置、例えば電動カーテン
は手引きするには大きくて重いカーテン、又は操作しに
くい位置にあるカーテンに使用されるため、そのカーテ
ンを手動で操作することは、不合理であり、操作が重い
だけでなく、カーテン、カーテンフック、モータ等に無
理がかかり傷めやすいという問題があった。 【0004】又、ホテル、商用施設、研修用施設におい
ては、施設の付加価値を高めるため、もしくは使用効率
を上げるために電動カーテンを設置するので、カーテン
が電動であることが容易かつ自然に認識される必要があ
った。本発明はこれらの問題を解決するためになされた
ものであり、その目的とするところは、カーテン等の閉
鎖部材の手引きを感知して電気モータが回転する電動シ
ステムを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明が採用する手段は、ランナを止着した長尺媒
体の変位、張力等の変化を検出するセンサを設け、モー
タの停止時に、センサがカーテン等の閉鎖部材の手引き
による長尺媒体の変化を検出すると、カーテン等の閉鎖
部材を手引き方向に開閉するようにモータを回転させる
制御手段を設けたことにある。 【0006】 【作用】使用者がカーテン等の閉鎖部材の停止時に開又
は閉方向にカーテン等の閉鎖部材を手で引くと、長尺媒
体とモータの間に介在するクラッチは切れているから、
カーテン等の閉鎖部材は手引き方向に開閉して長尺媒体
の張力、位置等を変化させる。長尺媒体が変化すると、
センサが変化及び方向を検出する。制御手段はセンサの
検出した変化及び方向を示す信号を受けると、モータを
長尺媒体の変化する方向に回転起動させるから、カーテ
ン等の閉鎖部材はモータによって開くか又は閉じる。使
用者は始めに所望の方向にカーテン等の閉鎖部材を引く
と、その後はモータによって、カーテン等の閉鎖部材が
開閉するから、カーテン等の閉鎖部材が電動式であるこ
とを知らなかった使用者も電動式であることに気付き閉
鎖部材を放すから、閉鎖部材に無理な負担がかかること
はない。 【0007】 【実施例】本発明のシステムを図面に示す実施例に基づ
いて説明する。図1に示すように、カーテンシステムは
カーテンレール10と、そのカーテンレール内に無端ルー
プ状に張設した長尺媒体としての繊維製又は金属製のカ
ーテンコード11と、そのカーテンコードを掛ける駆動プ
ーリ12と被動プーリ13と、カーテンコード11に止着され
た先頭カーテンランナ14aと、駆動プーリ12を回転させ
るカーテンモータ15を備える。カーテン20はカーテンレ
ール10にその長手方向走行自在に設けたカーテンランナ
14a、14にフックを介して吊り下げられる。先頭カーテ
ンランナ14a以外のカーテンランナ14はカーテンコード
11に止着しない。カーテンモータ15は減速機を内蔵し、
その出力軸16の回転は、駆動プーリ12の内部に内嵌した
クラッチを介して駆動プーリ12に伝達する。図示してい
ないが、クラッチはカーテンモータ15が停止すると自動
的に切れ、起動すると自動的に入る機構である。駆動プ
ーリ12の下面には、周方向に変化する光反射パターン17
を添着し、その下側のモータケース18には回転とその方
向を検出するセンサ19としてホトインタラプタを設け
る。 【0008】カーテンモータ15は、図2に示すように、
コンデンサモータであり、開動スイッチB1、閉動スイ
ッチB2、停止スイッチB3を手動又はワイヤレス操作
することによりカーテンを開き、閉じ、停止することが
できる。開動及び閉動スイッチは自己保持回路X1、X
2を持つ接点であり、停止スイッチは自己保持回路のな
いb接点である。開動及び閉動スイッチB1、B2に制
御手段21によってオンオフする開動及び閉動リレーY
1、Y2を並列にそれぞれ接続する。 【0009】センサ19の信号を制御手段21に入力する。
制御手段21はセンサ19から受けた信号を変換整形する回
路の信号整形部と、演算する回路の信号演算部と、演算
された結果から制御信号を出す出力制御部と、制御信号
に基づいて開動及び閉動リレーをオンオフさせる出力回
路部を備え、センサ19からの信号が駆動プーリの停止を
示すものであれば、開動及び閉動リレーY1、Y2は共
にオフとするが、センサ19からの入力信号が駆動プーリ
のカーテン開動方向の回転を示すものであれば、開動リ
レーY1をオン、閉動リレーY2をオフ、カーテン閉動
方向の回転を示すものであれば、開動リレーY1をオ
フ、閉動リレーY2をオンにする。開動リレーY1又は
閉動リレーY2がオンになると、自己保持回路X1、又
はX2がオンとなる。自己保持回路X1又はX2は停止
スイッチB3が操作されるか、又は開動又は閉動リミッ
トスイッチL1又はL2が作動するまで、オンを自己保
持する。このように、制御手段21はカーテン20が開動方
向に引かれると、直ちにカーテンモータ15を開動方向に
回転起動し、閉動方向に引かれると、直ちにカーテンモ
ータ15を閉動方向に回転起動する。カーテン開閉中に停
止スイッチB3が操作されたとき、又はカーテンが開閉
限度に達してリミットスイッチL1又はL2が作動した
とき、カーテンモータは停止する。 【0010】次に、本発明の装置の作動について説明す
る。手動スイッチ又はワイヤレス操作によって、開動ス
イッチB1又は閉動スイッチB2を操作すると、カーテ
ンモータ15はカーテン20を開閉する。その途中で停止ス
イッチB3を押すと、その位置でカーテンモータ15すな
わちカーテン20はは停止する。カーテン20が開閉限度に
達すると、それぞれのリミットスイッチL1又はL2が
作動してカーテンモータ15は停止する。これらの動作は
従来の電動カーテンと全く同じである。カーテンモータ
15が停止すると、従来の手動兼用の電動カーテンと同様
に、クラッチが自動的に切れ、駆動プーリ12は自由回転
することができる。このとき、使用者がカーテンを開閉
しようとしてカーテン20を手で引くと、カーテン20と共
にカーテンコード11が移動し、駆動プーリ12が回転す
る。駆動プーリ12が回転すると、センサ19から回転と回
転方向に応じた信号が制御手段21に入力し、制御手段21
は回転方向に応じて開動リレーY1又は閉動リレーY2
をオンさせるから、カーテンモータ15がカーテン開動方
向又は閉動方向に回転し、カーテン20を開閉する。カー
テンモータ15が回転すると、カーテンモータ15は途中で
停止スイッチB3が操作されなければ、カーテン20が開
閉限度に達するまで回転してリミットスイッチL1又は
L2によって停止する。このように、使用者がカーテン
20を手で所望の開閉方向に引くと、直ちに、カーテンモ
ータ15が回転し、カーテン20を所望の開閉方向に開くか
又は閉じるから、使用者は始めにカーテン20を引けば、
電動カーテンであることに気付いて手を放し、カーテン
に無理な負担がかかることはない。 【0011】実施例は閉鎖部材としてカーテンを示した
が、本発明のシステムはカーテン以外のバーテイカルブ
ラインド、パネル、アコーデオンドア、ハニカムスクリ
ーン等の横方向閉鎖部材の開閉にもそのまま適用しうる
ことはいうまでもない。実施例は無端ループ状の長尺媒
体として繊維製又は金属製コードを使用したが、合成樹
脂製ベルト、タイミングベルト、金属製ワイヤ又はベル
ト、金属と合成樹脂の複合コード又はベルト等を使用す
ることも可能であり、さらに近時使用される機会が増え
ている同期駆動ロープ又はワイヤを使用してオープンル
ープにすることもできる。又、バーチカルブラインド等
はループ状の長尺媒体以外にスクリューシャフト等の非
ループ長尺媒体を使用することができる。 【0012】実施例は駆動プーリの回転をセンサにより
検出したが、長尺媒体にガイドプーリを係合させてその
回転をセンサによって検出することも可能であり、又、
長尺媒体に穴あきテープを使用して透過光をセンサに受
け、それによって長尺媒体の変化とその方向を検出する
こともできる。さらに、このセンサはカーテンが開閉中
に障害物に当たったときにカーテンモータを自動的に停
止させるためのセンサとしても使用することができる。
実施例のセンサは長尺媒体の変位を検出するが、長尺媒
体の緊張状態の変化すなわち張力を検出するセンサを設
けてもよい。 【0013】実施例はカーテンモータとしてコンデンサ
モータを使用したが、コンデンサモータに限定する必要
はなく、直流モータ等も使用可能であることはいうまで
もない。実施例の制御回路はリレーを使用したが、リレ
ー以外の素子、例えばトライアック等も使用できること
はいうまでもない。 【0014】 【発明の効果】上記のとおり、本発明の装置は、従来の
手動兼用電動開閉装置とは異なり、使用者がモータの停
止時に閉鎖部材を所望の開閉方向に手で引くと、モータ
が直ちに回転して閉鎖部材を所望の開閉方向に開閉する
から、使用者は電動式であることに気付いて手を放し、
以後、閉鎖部材は電動によって開閉し、手動操作による
閉鎖部材やモータの損傷は未然に防止されるという優れ
た効果を奏する。又、閉鎖部材を手で始め少し引くだけ
で閉鎖部材の開閉が可能になるから、開閉のためにリモ
ートコントロールを常時携帯する必要も、スイッチ設置
場所まで行く必要もないという格別の効果も得られる。 【0015】さらに、本発明の電動開閉装置を手動の補
助装置とした場合は、操作に要する力が常に軽く一定に
なるから、操作感が向上し、すべてを電動にしたものに
比べると省エネルギーに寄与するという格別の作用効果
が得られる。
図、 【図2】は図1の装置の制御回路を示す図、 【符号の説明】 10:カーテンレール、11:カーテンコード(長尺媒
体)、12:駆動プーリ、13:被動プーリ、14:カーテン
ランナ、15:カーテンモータ、16:出力軸、17:光反射
パターン、18:モータケース、19:センサ、20:カーテ
ン、21:制御回路、B2:閉動スイッチ、Y2:閉動リ
レー、B1:開動スイッチ、Y1:開動リレー、B3:
停止スイッチ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】レール(10)にランナ(14)を走行自在に
設け、前記ランナにカーテン等の閉鎖部材(20)を支持
させ、前記レールにランナ(14a)を走行させる長尺媒
体(11)を設け、前記長尺媒体を駆動プーリ(12)に掛
け、電気モータ(15)が停止すると自動的に切れ起動す
ると自動的は入るクラッチを介して前記駆動プーリに前
記電気モータの回転を伝達し、前記駆動プーリの回転と
その方向を検出するセンサ(19)を設け、前記センサの
信号に応じて前記電気モータを回転させる制御手段を設
け、前記電気モータの停止中に前記閉鎖部材が手動で引
かれると、前記制御手段が前記電気モータを回転させて
閉鎖部材をそれが引かれた方向に開閉させることを特徴
とするカーテン等の手動感知電動開閉装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34779892A JP3368606B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | カーテン等の手動感知電動開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34779892A JP3368606B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | カーテン等の手動感知電動開閉装置 |
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JPH06189847A JPH06189847A (ja) | 1994-07-12 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1992
- 1992-12-28 JP JP34779892A patent/JP3368606B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP2387016A1 (fr) | 2010-05-12 | 2011-11-16 | Somfy SAS | Procédé de localisation d'une unité de commande d'un actionneur de manoeuvre d'un element de couverture de fenêtre |
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