JP3368120B2 - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JP3368120B2
JP3368120B2 JP27662695A JP27662695A JP3368120B2 JP 3368120 B2 JP3368120 B2 JP 3368120B2 JP 27662695 A JP27662695 A JP 27662695A JP 27662695 A JP27662695 A JP 27662695A JP 3368120 B2 JP3368120 B2 JP 3368120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、産業機器や車両
のトルク伝達に用いられる電磁連結装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁連結装置としては、
たとえば実公平3−31863号公報記載のコイル回転
型磁性粒子式電磁連結装置が知られている。図9はその
正面図、図10は図9におけるA−A線断面図、図11
は動作を説明するための部分正面図である。図におい
て、1はドライブメンバ、2はドライブメンバ1の励磁
コイル、1aはドライブメンバ1の内周部に位置するド
ライブメンバ側動作面、3はドリブンメンバ、3aはド
リブンメンバ3の外周部に位置するドリブンメンバ側動
作面、gはドリブンメンバ側動作面3aとドライブメン
バ側動作面2aとの間に形成された環状空隙、4はこの
環状空隙gに封入された磁性粒子、5はプレートアセン
ブリ、5aはこのプレートアセンブリ5の開口部、6は
この開口部5aの内周部に環状に設けられた溝部、7は
この環状溝部6の外周部6aから径を大とする方向に広
がって連結装置外部に通じるように設けられた油抜穴、
8は中心部に穴用スプラインを有する筒状のボス、9,
10はスプライン結合部に塗布されたグリース、11は
被駆動軸である。
【0003】次に動作について説明する。連結動作時に
各動作面1a,3aにおいて発生するスリップ熱や、励
磁コイル2など連結装置駆動部分の発熱ならびに周辺装
置からの熱伝導により、スプライン結合部の温度が高く
なり、塗布されたグリース9,10が軟化する。この軟
化したグリースあるいは外部からの水や油は、重力もし
くは遠心力により被駆動軸11あるいはボス8からプレ
ートアセンブリ5の環状溝部6に伝わった後、連結装置
が回転している場合はプレートアセンブリ5の回転に伴
う遠心力により、径がより大となる連結装置外部に向け
て油抜穴7を通じて排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁連結装置は
以上のように構成されているので、連結動作時において
は、軟化したグリースなどは連結装置外部に排出される
が、連結装置が静止状態の場合には、図11に示すよう
にプレートアセンブリ5の回転角度によっては、油抜穴
7の全長にわたる底壁面7aがプレートアセンブリ5の
開口部5aの下端5bの線よりも上に位置するために、
環状溝部6に蓄積したグリースや水、油等の異物がプレ
ートアセンブリ5の開口部5aを通じて矢印fに示すよ
うに、連結装置内部の空間Wに侵入して、やがて環状空
間gに達することにより、ドライブメンバ側動作面1a
とドリブンメンバ側動作面3a各表面の摩擦状態、なら
びに磁性粒子4の運動性や摩擦状態を変化させて、連結
装置の動力伝達性能を劣化させてしまうという欠点があ
った。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、連結装置が回転ならびに静止し
たいずれの場合においても、連結装置内部への異物の侵
入を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電磁連結
装置は、プレートアセンブリの環状溝部から連結装置外
部に通じる油抜穴の全長にわたる底壁面のうち、プレー
トアセンブリの角度位置に関係なく、常にプレートアセ
ンブリの開口部の下端に接する水平線より下に位置する
ものが存在するように複数の油抜穴を配置したものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1か
ら図5について説明する。図1はこの発明の実施の形態
1による電磁連結装置を示す正面図、図2は図1におけ
るB−B線断面図、図3は部分正面図、図4は図3にお
けるC−C線断面図、図5は動作を説明するための部分
正面図である。図において、11と12は第1連結主体
であるドライブメンバ1を構成する回転子部材で、この
回転子部材11と12は圧入などにより固着して構成さ
れ、回転子部材12の中央部にはリング状の凹部が形成
されている。11aは一方の回転子部材11の側部に形
成された取付ねじ穴であり、図示しない外部駆動源に連
結されている。
【0008】13はドライブメンバ1の励磁コイル、1
4はこの励磁コイル13が巻回され合成樹脂により形成
されたボビンであり、このボビン14は一対のツバ14
aを有し、その中には端子台14b(一方のみ図示す
る)が一体成形されており、この端子台14bには、雌
ねじ表面の一部がドライブメンバ1の外部に露呈した状
態で構成されている。
【0009】15はドライブメンバ1の凹部内の空間に
充填され、コイル13とボビン14を固定するためのレ
ジン、16は回転子部材12の他側部にねじ17によっ
て固定されたブラケット、18はこのブラケット16の
側部に固定板19を介してねじ20により固定されたス
リップリングアセンブリ、18aはこのスリップリング
アセンブリ18と一方の端子台14bとを電気接続する
一方のリード端子であり、端子台14bとはねじ21に
より固定されている。
【0010】次に、22と23は第2連結主体であるド
リブンメンバ3を構成する回転子部材でこれらは溶接な
どにより接合して構成されている。一方の回転子部材2
3はブラケット16にベアリング24により支持されて
おり、他方の回転子部材22の外周部に位置するドリブ
ンメンバ側動作面22aと上記ドライブメンバの回転子
部材12の内周部のドライブメンバ側動作面12aとの
間には環状空隙gが形成されている。
【0011】25は環状空隙gに封入されている磁性粒
子、26は上記回転子部材12の側部に圧着などにより
固定されているプレートアセンブリ、27はピン28を
介してドリブンメンバの回転子部材22に係合されてお
り、内周部に穴用スプラインを有する被駆動軸、29は
この被駆動軸27に連結され軸用スプライン29aを有
する軸、30はそのスプライン結合部に塗布されたグリ
ース、31は上記プレートアセンブリ26に一体成形な
どにより接合し中心部に穴用スプライン31aを有する
筒状のボス、32はこのボス31に軸用スプラインを介
して連結された軸、33はそのスプライン結合部に塗布
されたグリースである。
【0012】34はプレートアセンブリ26の軸27挿
通用開口部26aの内周部に環状に切られた溝部であ
り、被駆動軸27のプレートアセンブリ側の端面27a
がこの環状溝部34に位置するようにプレートアセンブ
リ26の開口部26aの中に突出している。35は上記
環状溝部34の外周部34aから径を大とする方向に広
がって連結装置外部に通じるように円周上均等に3ヶ所
配設された油抜穴であり、この油抜穴35の角度方向の
配置は図5に示すように、プレートアセンブリ26の任
意の角度位置においても、その全長にわたる底壁面35
aのいずれかがプレートアセンブリ26の開口部26a
の下端に接する水平線26bよりも下に位置するように
なされている。
【0013】次に動作について説明する。図示しない電
源よりスリップリングアセンブリ18のリード端子18
aから端子台14bを通じて電流が供給され、励磁コイ
ル13が励磁されると、点線にて示す磁路に磁束Φが発
生し、この磁束Φにより磁性粒子25が固化するため、
ドライブメンバ1とドリブンメンバ3は連結され、動力
伝達が行われる。この連結動作時のスリップ熱などによ
る温度上昇のため軟化したグリース、あるいは外部から
侵入した水や油などの異物は、プレートアセンブリ26
の溝部34に伝わり、連結装置が回転状態にある場合
は、遠心力により油抜穴35の径が大となる連結装置外
部へと排出される。
【0014】一方、連結装置が静止状態にある場合に
は、異物はプレートアセンブリ26の環状溝部34に伝
わった後、プレートアセンブリ26の開口部26aの下
端に達する以前に、それより下に位置する油抜穴35の
全長にわたる底壁面35aを重力の作用により伝わるこ
とにより、矢印hに示されるように連結装置外部に排出
される。以上により、連結装置が回転ならびに静止した
いずれの場合においても、連結装置内部への異物の侵入
を防止できる。
【0015】実施の形態2.次に図6から図8に油抜穴
35の数を6ヶ所に増加させた実施の形態を示す。この
ように油抜穴35の数を増加させることにより、各油抜
穴の角度方向の長さが短くても、プレートアセンブリ2
6の開口部26aより下に位置するような油抜穴35の
全長にわたる底壁面35aを確保できる。このために油
抜穴35の形状を角度方向のみ長くせずともよく、プレ
ートアセンブリ26の油抜穴35付近での応力集中によ
る強度低下を軽減できる効果がある。更に、油抜穴35
の数は上記において3個あるいは6個の場合について述
べたが、任意の複数個であってもよい。
【0016】実施の形態3.上記実施の形態1,2にお
いては、コイル回転型の磁性粒子式電磁連結装置につい
て説明したが、これ以外にも同様に内部への異物の侵入
が問題となる乾式摩擦型などの連結装置に対しても適用
でき、同様の効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、環状溝
部から外部に通じる油抜穴のいずれかが、プレートアセ
ンブリの任意の回転角度位置において、プレートアセン
ブリの開口部最下端に接する水平線より下に位置するよ
う油抜穴を複数個設けたので、電磁連結装置がどの角度
位置で静止した場合であっても、油抜穴により、油、水
ならびに軟化したグリースなどの異物が連結装置内部に
侵入することを阻止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電磁連結装置
を示す正面図である。
【図2】 図1におけるB−B線断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による電磁連結装置
を示す部分正面図である。
【図4】 図3におけるC−C線断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による電磁連結装置
の動作を説明するための部分正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による電磁連結装置
を示す部分正面図である。
【図7】 図6におけるD−D線断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による電磁連結装置
の動作を説明するための部分正面図である。
【図9】 従来の電磁連結装置を示す正面図である。
【図10】 図9におけるA−A線断面図である。
【図11】 従来の電磁連結装置の動作を説明するため
の部分正面図である。
【符号の説明】
1 ドライブメンバ、3 ドリブンメンバ、25 磁性
粒子、26 プレートアセンブリ、26a プレートア
センブリの開口部、27 被駆動軸、34 環状溝部、
35 油抜穴、g 空隙。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動軸に係合されたドリブンメンバ
    と、このドリブンメンバの外側に空隙を介して配置され
    たドライブメンバと、上記空隙に封入され回転を伝達す
    る磁性粒子と、上記ドライブメンバの側部に固定された
    プレートアセンブリと、上記プレートアセンブリの開口
    部の内周部に設けられた環状溝部と、上記環状溝部から
    外部に通じる油抜穴とを備えた電磁連結装置において、
    上記油抜穴のいずれかの全部又は一部が、上記プレート
    アセンブリの任意の回転角度位置において常に上記プレ
    ートアセンブリの開口部下端に接する水平線より下の位
    置に存在するよう、上記油抜穴を複数個配設したことを
    特徴とする電磁連結装置。
  2. 【請求項2】 上記油抜穴は上記環状溝部の円周上3ケ
    所以上に均等配分して配設されていることを特徴とする
    請求項1記載の電磁連結装置。
  3. 【請求項3】 上記油抜穴の壁面が上記環状溝部との接
    触点を起点として軸方向の外側に拡開する形状となって
    いることを特徴とする請求項1または2記載の電磁連結
    装置。
JP27662695A 1995-09-28 1995-09-28 電磁連結装置 Expired - Lifetime JP3368120B2 (ja)

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