JP3368107B2 - 差動式感知器試験装置 - Google Patents

差動式感知器試験装置

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JP3368107B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動式感知器試験
装置に関し、特に、複数個の被試験用差動式感知器を、
同時に且つ同じ条件で検査できる差動式感知器試験装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】差動式感知器は、図7に示すような構成
になっており、火災の際に急激な温度上昇を受けると感
熱室1内の空気が膨張し、ダイアフラム2を圧して接点
3を閉じ、火災警報を発報する一方、暖房等による緩慢
な温度変化に対しては、リーク孔4の作用によって外圧
との平衡を保って、火災警報が誤って発報されないよう
になっている。
【0003】ところで、このような差動式感知器の作動
試験並びに不動作試験は、検定協会による検定業務規定
に基づいて行われるようになっている。表1は、その試
験項目を示す。
【0004】
【表1】
【0005】作動試験には、階段上昇試験と直線上昇試
験があって、前者は、室温よりK℃高い風速Vcm/秒
の気流に感知器を投入したときにN秒以内で作動するこ
とを試験し、また、後者は、室温からT℃/分の割合で
直線的に上昇する気流に感知器を投入したときにM分以
内に作動することを試験するものである。他方、不作動
試験にも、階段上昇試験と直線上昇試験があって、前者
は、室温よりk℃高い風速vcm/秒の気流に感知器を
投入したときにn秒以内で作動しないことを試験し、ま
た、後者は、室温からt℃/分の割合で直線的に上昇す
る気流に感知器を投入したときにm分以内に作動しない
ことを試験するものである。
【0006】図8は、上記の試験の内、階段上昇試験を
行う装置として提案されている、従来の差動式感知器試
験装置を概略的に示す断面図である。図8を参照して説
明すると、この差動式感知器試験装置Dは、フィルタ部
材により構成された底面105aを有する四周覆体10
5と、四周覆体105の上方に設けられた筒体106と
を備えて構成された筒状の風洞部107と、四周覆体1
05の底面105a上に取り付けられ、送風ファン10
8aと送風ファン108aを駆動するモータ108bと
を備えて構成され、風洞部107内を上昇する空気流を
発生する送風装置108と、送風装置108の上方に設
けられた整流板109と、整流板109の上方に設けら
れ、送風装置108により発生した空気流を加熱するた
めの加熱手段110と、加熱手段110の上方に設けら
れた整流板111とを備えて構成されている。
【0007】加熱手段110としては、図9に示すよう
に複数のばね状のヒータ線h1が一定方向に固定的に配
列されたヒータ部110aと、ヒータ部110aに設け
られたヒーター線h1に直交するように複数のばね状の
ヒータ線h2が一定方向に固定的に配列されたヒータ部
110bとが重ね合わされた構造の電熱式のヒータが用
いられている。
【0008】整流板109、111は、空気流を整流す
るために全体として20mm程度の、厚さを有するもの
が使用されており、図10(a)に示すような複数の孔
部c1が格子状に配列された整流板や、図10(b)に
示すような複数の孔部c2がハニカム状配列された整流
板等が主に用いられている。この差動式感知器試験装置
Dでは、筒体106の上部中央部の検査部112に、被
検査品として一個の差動式感知器113を設置できるよ
うになっており、また、検査部112の近傍には、温度
センサ114と、風速センサ115が取り付けられてい
る。温度センサ114は、信号線L1により温度コント
ローラ116に接続されており、温度コントローラ11
6は、加熱手段110に接続されおり、温度センサ11
4の検出信号に基づいて、安定化電源117の電圧を制
御して、加熱手段110の加熱温度を制御することによ
り、検査部112を所定の温度条件にすることができる
ようになっている。風速センサ115は、信号線L2に
よりスピードコントローラ118に接続されており、ス
ピードコントローラ118は、送風装置108に接続さ
れおり、風速センサ115の検出信号に基づいて、安定
化電源119の電圧を制御して、送風装置108のモー
タ108bの回転数を制御することにより、検査部11
2を所定の風速条件にすることができるようになってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すような従来公知の差動式感知器試験装置Dは、検査
部112に被検査品の差動式感知器113を1個を取り
付けて、差動式感知器を1個づつ試験を行うようになっ
ており、作業効率が悪いという問題があった。かかる問
題を解決するために、近年、差動式感知器試験装置Dの
風洞部107内に、図10に示すような整流板を複数枚
組み合わせて取り付け、送風装置108により発生した
空気流をより均一に整流して、検査部112に被検査品
の差動式感知器113を複数個を取り付けて、複数の差
動式感知器を同時に、同じ条件で試験を行う試みがなさ
れているが、図10に示すような整流板をどのように組
み合わせても、複数の差動式感知器を同時に、同じ条件
で試験を行うことができず、複数の差動式感知器を同時
に、同じ条件で試験を行うことのできる差動式感知器試
験装置の開発が長年望まれていた。
【0010】本発明は、上記した問題を解決するために
なされたものであり、簡単な構成で、複数の差動式感知
器を同時に、同じ条件で試験を行うことのできる差動式
感知器試験装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の差動式
感知器試験装置は、筒状の風洞部と、風洞部の上方に複
数の被試験用差動式感知器を取り付ける検査部と、風洞
部内の下部に設けられ、風洞部内を上昇する空気流を発
生する送風手段と、風洞部内に且つ送風手段の上方に設
けられ、送風手段により発生した空気流を加熱する加熱
手段と、風洞部内に且つ加熱手段の上方に設けられ、送
風手段により発生した空気流を整流するための整流板ユ
ニットと、風洞部内に且つ整流ユニットの上方に設けら
れ、検査部に取り付けられた複数の差動式感知器に対応
するように風洞部を分割する空隙部を形成するための仕
切り部を備えるセパレータとを備える。
【0012】ここで、セパレータは、風洞部内を上昇す
る空気流を分割するもので、厚さが整流板に比べて薄く
てもよく、特に空気流を整流する機能までを必要とする
ものではない。請求項1に記載の差動式感知器試験装置
では、検査部に取り付けられた複数の差動式感知器に対
応するように風洞部を分割する空隙部を形成するための
仕切り部を備えるセパレータを設けたので、セパレータ
の複数の空隙部により、複数の差動式感知器に対応する
ように、同じ条件の複数の空気流が生成されるので、複
数の被検査品の差動式感知器を、同時に、且つ、より同
一条件で、試験できる。
【0013】請求項2に記載の差動式感知器試験装置
は、請求項1に記載の差動式感知器試験装置の整流ユニ
ットが、送風手段により発生した空気流を減衰分散させ
るための複数の貫通孔を形成した空気流減衰分散板と、
風洞部内に且つ空気流減衰分散板の上方に設けられ、送
風手段により発生した空気流を整流するための複数の貫
通孔が格子状に整列された整流板とを備えることを特徴
とする。
【0014】ここで、空気流減衰分散板は、送風手段に
より発生した空気流の内、強い空気流を減衰し、均一の
空気流にし且つ空気流を風洞部内に均一に分散できれば
良く、複数の同じ形状の貫通孔が均一に分散しておれば
良く、厚さは、整流板より薄くても良い。一方、整流板
は、空気流を整流できれば、必ずしも、複数の同じ形状
の貫通孔が均一に分散しているとは限られることはない
が、厚さとして、20mm程度が必要な部材であり、板
の厚さを利用して、空気流を整流するものである。
【0015】請求項2に記載の差動式感知器試験装置
は、請求項1に記載の差動式感知器試験装置の整流ユニ
ットの好ましい組合せを具体的に規定するものであり、
送風手段により発生した空気流を直接整流板により整流
するのではなく、まず、空気流減衰分散板により、送風
手段により発生した空気流の内、強い流れを減衰し、均
一な強さの空気流にするとともに、風洞部内に空気流を
均一に分散させた後、整流板により整流する構成とした
ので、風洞部内の空気流をより良く整流できるととも
に、請求項2に記載の差動式感知器試験装置は、この整
流ユニットの組合せと、セパレータとの組合せにより、
複数の被検査品の差動式感知器に対応する数の複数の同
一条件の空気流を発生することができるので、複数の被
検査品の差動式感知器を、同時に、且つ、より同一条件
で、試験できる。
【0016】請求項3に記載の差動式感知器試験装置
は、筒状の風洞部と、風洞部の上方に複数の被試験用差
動式感知器を取り付ける検査部と、風洞部内の下部に設
けられ、風洞部内を上昇する空気流を発生する送風手段
と、風洞部内に且つ送風手段の上方に設けられ、送風手
段により発生した空気流を加熱する加熱手段と、風洞部
内に且つ加熱手段の上方に設けられ、送風手段により発
生した空気流を整流するための整流ユニットと、風洞部
内に且つ検査部に取り付けられた複数の差動式感知器の
各々の近傍に設けられた複数の温度センサとを備える、
差動式感知器試験装置であって、加熱手段は、複数のヒ
ータ線と、複数のヒータ線を取り付ける枠材と、枠材に
複数のヒータ線の各々に対応して設けられ、複数のヒー
タ線の各々を水平方向に移動可能とする、長孔形状のヒ
ータ線取り付け孔とを備え、送風手段を駆動させるとと
もに、複数の温度センサーの検出信号の各々が所定の温
度条件になるように、複数の長孔形状のヒータ線取り付
け孔内の各々の所定の位置に複数のヒータ線の各々を設
置することを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の差動式感知器試験装置で
は、枠材に複数のヒータ線の各々を水平方向に移動可能
とする、長孔形状のヒータ線取り付け孔を設けたので、
複数の温度センサーの検出信号の各々が所定の温度条件
になるように、複数の長孔形状のヒータ線取り付け孔内
の各々の所定の位置に複数のヒータ線の各々を設置する
ことにより、筒状体内の検査部に取り付けられる複数の
被検査品たる差動式感知器の各々を所定の温度条件に均
一に制御できるので、複数の被検査品の差動式感知器
を、同時に、且つ、より同一条件で、試験できる。
【0018】請求項4に記載の差動式感知器試験装置
は、筒状の風洞部と、風洞部の上方に複数の被試験用差
動式感知器を取り付ける検査部と、風洞部内の下部に設
けられ、風洞部内を上昇する空気流を発生する送風手段
と、風洞部内に且つ送風手段の上方に設けられ、送風手
段により発生した空気流を加熱する加熱手段と、風洞部
内に且つ加熱手段の上方に設けられ、送風手段により発
生した空気流を整流するための整流板ユニットと、風洞
部内に且つ整流ユニットの上方に設けられ、検査部に取
り付けられた複数の差動式感知器に対応するように風洞
部を分割する間仕切り部材とを備える。
【0019】請求項4に記載の差動式感知器試験装置で
は、検査部に取り付けられた複数の差動式感知器に対応
するように風洞部を分割する間仕切り部材を設けたの
で、間仕切り部材により、複数の差動式感知器に対応す
るように、同じ条件に分割された風洞部により、同一条
件の複数の空気流が生成されるので、複数の被検査品の
差動式感知器を、同時に、且つ、より同一条件で、試験
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態を、図を用
いて、更に詳しく説明する。図1は、本願発明に係る差
動式感知器試験装置の例を概略的に示す斜視図である。
【0021】図1を参照して説明すると、この差動式感
知器試験装置Aは、除塵フィルタ部材を備えて構成され
た底面5aを有する四周覆体5と、四周覆体5の上方に
設けられた筒体6とを備えて構成された風洞部7と、四
周覆体5の底面5a上に取り付けられ、送風ファン8a
と送風ファン8aを駆動するモータ8bとを備えて構成
された送風装置8と、送風装置8により発生した上方向
への空気流を加熱するための加熱手段10と、加熱手段
10の上方に設けられたを整流板ユニット11と、整流
板ユニット11の上方に設けられ、風洞部7内に且つ整
流ユニット11の上方に設けられ、検査部12に取り付
けられた2個の差動式感知器13に対応するように風洞
部7を分割する空隙部21a、21bを形成するための
仕切り部21cを備えるセパレータ21とを備えて構成
されている。
【0022】図2は、セパレータ21と、整流板ユニッ
ト11の構成を概略的に示す斜視図である。セパレータ
21は、上述したように、2個の差動式感知器13、1
3に対応するように風洞部7を分割する同一面積且つ同
一形状の空隙部21a、21bを備えており、2個の空
隙部21a、21bは、対称形に形成されている。セパ
レータ21の厚さは、特に、厳密に限定されることはな
く、整流板11bにより整流された空気流を、2個の差
動式感知器13、13に対応するように、同じ条件の2
個の空気流に分割できる厚さが有ればよい。
【0023】また、整流板ユニット11は、図2に示す
ように、複数の貫通孔h11aが均等に分散された空気
流減衰分散板11aと、空気流減衰分散板11aの上方
に設けられ、送風装置8により発生した空気流を整流す
るための複数の貫通孔h11bが格子状に整列された整
流板11bとにより構成されている。空気流減衰分散板
11aは、金属製であり、貫通孔h11aの各々は、パ
ンチング加工により同一形状の円形形状に形成されてい
る。
【0024】また、整流板11bは、枠体F11b内
に、厚さが1〜2mm程度の金属板P11bを5cm角
の格子となるように井桁状に組合わせて形成されてい
る。この差動式感知器試験装置Aでは、筒体6の上部の
検査部12に、被検査品として2個の差動式感知器1
3、13が設置できるようになっており、2個の差動式
感知器13、13は、筒体6を同一面積且つ同一形状に
均等に二分割した分割された領域のそれぞれの中央部に
置かれ、且つ、セパレータ21により分割された2本の
空気流の中心部に置かれるようになっている。
【0025】また、この差動式感知器試験装置Aの筒体
6の上部の検査部12には、被検査部12に設置される
2個の差動式感知器13の各々の近傍に2個の温度セン
サ14a、14bが設けられ、また、検査部12の近傍
には、風速センサ15が取り付けられている。温度セン
サ14a、14bは、信号線L1a、L1bにより温度
コントローラ16に接続されており、温度コントローラ
16は、加熱手段10に接続されおり、温度センサ14
a、14bの検出信号に基づいて、安定化電源17の電
圧を制御して、加熱手段10の加熱温度を制御すること
により、検査部12を所定の温度条件にすることができ
るようになっている。風速センサ15は、信号線L2に
よりスピードコントローラ18に接続されており、スピ
ードコントローラ18は、送風装置8に接続されおり、
風速センサ15の検出信号に基づいて、安定化電源19
の電圧を制御して、送風装置8のモータ8bの回転数を
制御することにより、検査部12を所定の風速条件にす
ることができるようになっている。
【0026】この差動式感知器試験装置Aでは、検査部
12に取り付けられた2個の差動式感知器13、13に
対応するように風洞部7を分割する空隙部21a、21
bを形成するための仕切り部21cを備えるセパレータ
21を設けたので、セパレータ21の2個の空隙部21
a、21bにより、2個の差動式感知器13、13に対
応するように、同じ条件の2本の空気流が生成されるの
で、2個の差動式感知器13、13を、同時に、且つ、
従来の差動式感知器試験装置Dに比べ、より同一条件で
試験できる。
【0027】図3は、本願発明に係る差動式感知器試験
装置の実施例を概略的に示す断面図図であり、図1に示
す部材に相当する部材には、同一の参照符号を付してい
る。尚、図3中、60は、必要により設けられる整流板
であり、61は、差動式感知器13、13の落下防止の
ために設けられた落下防止板である。この差動式感知器
試験装置では、セパレータ21として、厚さが1.2m
mの金属製のものを使用し、空気流減衰分散板11aと
して、厚さが1.2mmの金属製のものを使用し、整流
板11bとしては、厚さが20mmの金属製のものを使
用し、整流板60として、金属製の整流板を2枚重ねて
使用した。
【0028】(実施の形態2)図4は、本発明に係る差
動式感知器試験装置の他例を概略的に示す斜視図であ
り、また、図5は、図4に示す差動式感知器試験装置に
用いる加熱手段を拡大して示す斜視図である。図4を参
照して説明すると、この差動式感知器試験装置Bでは、
筒体6の上部の検査部12に、被検査品として2個の差
動式感知器13、13が設置できるようになっており、
また、この差動式感知器試験装置Aの筒体6の上部の検
査部12には、被検査部12に設置される2個の差動式
感知器13の各々の近傍に2個の温度センサ14a、1
4bが設けられ、また、検査部12の近傍には、風速セ
ンサ15が取り付けられている。温度センサ14a、1
4bは、信号線L1a、L1bにより温度コントローラ
16に接続されており、温度コントローラ16は、加熱
手段10に接続されおり、温度センサ14a、14bの
検出信号に基づいて、安定化電源17の電圧を制御し
て、加熱手段10の加熱温度を制御することにより、検
査部12を所定の温度条件にすることができるようにな
っている。風速センサ15は、信号線L2によりスピー
ドコントローラ18に接続されており、スピードコント
ローラ18は、送風装置8に接続されおり、風速センサ
15の検出信号に基づいて、安定化電源19の電圧を制
御して、送風装置8のモータ8bの回転数を制御するこ
とにより、検査部12を所定の風速条件にすることがで
きるようになっている。尚、図4中、62は、整流板を
示している。
【0029】この差動式感知器試験装置Bは、従来の差
動式感知器試験装置Dとは、加熱手段の構成が特に異な
っている。即ち、この差動式感知器試験装置Bの加熱手
段10は、図5に示すように、複数のヒータ線c3と、
複数のヒータ線c3を取り付ける枠材F10と、枠材F
10に複数のヒータ線c3の各々に対応して設けられ、
複数のヒータ線c3の各々を水平方向に移動可能とす
る、長孔形状のヒータ線取り付け孔H10とを備えてお
り、送風装置8を駆動させるとともに、2個の温度セン
サ14a、14bの検出信号の各々が所定の同一の温度
条件になるように、複数の長孔形状のヒータ線取り付け
孔H10内の各々の所定の位置に、複数のヒータ線c3
の各々を設置して、ナットn等の固定部材により固定し
ている。
【0030】この差動式感知器試験装置Bでは、枠材F
10に複数のヒータ線c3の各々を水平方向に移動可能
とする、長孔形状のヒータ線取り付け孔H10を設けた
ので、2個の温度センサ14a、14bの検出信号の各
々が所定の同一の温度条件になるように、複数の長孔形
状のヒータ線取り付け孔H10内の各々の所定の位置に
複数のヒータ線C3の各々を設置できるので、筒体6内
の検査部12に取り付けられる2個の差動式感知器1
3、13の各々を所定の温度条件、風速条件に均一に制
御できるので、2個の差動式感知器13、13を、同時
に、且つ、従来の差動式感知器試験装置Dに比べ、より
同一条件で、試験できる。
【0031】(実施の形態3)図6は、本発明に係る差
動式感知器試験装置の他例を概略的に示す断面図であ
る。この差動式感知器試験装置Cは、図1に示す差動式
感知器試験装置Aとは、以下の点を除けば、同様の構成
であるので、相当する部材については相当する参照符号
を付して、その説明を省略する。
【0032】この差動式感知器試験装置Cでは、セパレ
ータ21が、検査部に取り付けられた複数の差動式感知
器に対応するように風洞部を分割する間仕切り部材41
に変えられ、また、2個の差動式感知器13、13の各
々の近傍に、風速センサ15a、15bが設けられてい
る。そして、風速センサ15a、15bは、各々、信号
線L2a、L2bによりスピードコントローラ18に接
続されており、スピードコントローラ18は、送風装置
8に接続されおり、風速センサ15a、15bの検出信
号に基づいて、安定化電源19の電圧を制御して、送風
装置8のモータ8bの回転数を制御することにより、検
査部12、12を所定の風速条件にすることができるよ
うになっている。
【0033】この差動式感知器試験装置Cでは、検査部
12に取り付けられた2個の差動式感知器13、13に
対応するように風洞部7を分割する間仕切り部材41を
設けたので、間仕切り部材41により、風洞部7内に同
一形状且つ同一面積の2個の風洞部7a、7bを、2個
の差動式感知器13、13に対応するように形成したの
で、同じ条件の2個の空気流が生成できるので、2個の
差動式感知器13、13を、同時に、且つ、従来の差動
式感知器試験装置Dに比べ、より同一条件で、試験でき
る。
【0034】尚、発明の形態では、2個の差動式感知器
を同時に同じ条件で試験できる差動式感知器試験装置を
説明したが、これは、単に説明を容易とするために用い
たものであって、本発明を、2個の差動式感知器を同時
に同じ条件で試験できる差動式感知器試験装置に限定す
るものではない。複数の差動感知器を一度に複数個、同
一条件で試験するには、筒体を差動感知器の数に合わせ
て、同じ面積に且つ同じ形状に仕切るセパレータまたは
間仕切り板を準備して、筒体内の所定の位置に設置した
後、セパレータまたは間仕切り板により分割された領域
の各々の同じ位置に被検査品の複数の差動感知器が配置
するように装置を組み立てれば良い。
【0035】また、実施の形態1と実施の形態2を組み
合わせても良く、実施の形態3と実施の形態2とを組み
合わせても良い。これらを組合せ装置は、検査部を同一
条件にする作用原理が異なるため、実施の形態1、2ま
たは3に示した装置に比べ、複数の差動式感知器を、同
時に、且つ、より同一条件で、試験できる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の差動式感知器試験装置
では、検査部に取り付けられた複数の差動式感知器に対
応するように風洞部を分割する空隙部を形成するための
仕切り部を備えるセパレータを設けたので、セパレータ
の複数の空隙部により、複数の差動式感知器に対応する
ように、同じ条件の複数の空気流が生成されるので、複
数の被検査品の差動式感知器を、同時に、且つ、より同
一条件で、試験できる。
【0037】請求項2に記載の差動式感知器試験装置
は、請求項1に記載の差動式感知器試験装置の整流ユニ
ットの好ましい組合せを具体的に規定するものであり、
請求項2に記載の差動式感知器試験装置は、この整流ユ
ニットの組合せと、セパレータとの組合せにより、複数
の被検査品の差動式感知器を、同時に、且つ、より同一
条件で、試験できる。
【0038】請求項3に記載の差動式感知器試験装置で
は、枠材に複数のヒータ線の各々を水平方向に移動可能
とする、長孔形状のヒータ線取り付け孔を設けたので、
複数の温度センサーの検出信号の各々が所定の温度条件
になるように、複数の長孔形状のヒータ線取り付け孔内
の各々の所定の位置に複数のヒータ線の各々を設置する
ことにより、筒状体内の検査部に取り付けられる複数の
被検査品たる差動式感知器の各々を所定の温度条件に均
一に制御できるので、複数の被検査品の差動式感知器
を、同時に、且つ、より同一条件で、試験できる。
【0039】請求項4に記載の差動式感知器試験装置で
は、検査部に取り付けられた複数の差動式感知器に対応
するように風洞部を分割する間仕切り部材を設けたの
で、間仕切り部材により、複数の差動式感知器に対応す
るように、同じ条件の複数の空気流が生成されるので、
複数の被検査品の差動式感知器を、同時に、且つ、より
同一条件で、試験できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る差動式感知器試験装置の1例を
概略的に示す斜視図である。
【図2】本願発明に係る差動式感知器試験装置の1例の
セパレータと整流板ユニットとを概略的に示す斜視図で
ある。
【図3】本願発明に係る差動式感知器試験装置の実施例
を概略的に示す断面図である。
【図4】本願発明に係る差動式感知器試験装置の他例を
概略的に示す斜視図である。
【図5】本願発明に係る差動式感知器試験装置の1例の
加熱手段を概略的に示す斜視図である。
【図6】本願発明に係る差動式感知器試験装置の1例を
概略的に示す斜視図である。
【図7】差動式感知器の構成を概略的に示す断面図であ
る。
【図8】階段上昇試験を行う装置として提案されてい
る、従来の差動式感知器試験装置を概略的に示す断面図
である。
【図9】従来の加熱手段を概略的に示す斜視図である。
【図10】整流板の構造を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
A 差動式感知器試験装置 5 四周覆体 6 筒体 7 風洞部 8 送風装置 10 加熱手段 11 整流板ユニット 12 検査部 13 差動式感知器 14a,14b 温度センサ 15 風速センサ 16 温度コントローラ 18 スピードコントローラ 21 セパレータ 21a、21b 空隙部 21c 仕切り部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の風洞部と、 前記風洞部の上方に複数の被試験用差動式感知器を取り
    付ける検査部と、 前記風洞部内の下部に設けられ、前記風洞部内を上昇す
    る空気流を発生する送風手段と、 前記風洞部内に且つ前記送風手段の上方に設けられ、前
    記送風手段により発生した空気流を加熱する加熱手段
    と、 前記風洞部内に且つ前記加熱手段の上方に設けられ、前
    記送風手段により発生した空気流を整流するための整流
    板ユニットと、 前記風洞部内に且つ前記整流ユニットの上方に設けら
    れ、前記検査部に取り付けられた複数の差動式感知器に
    対応するように前記風洞部を分割する空隙部を形成する
    ための仕切り部を備えるセパレータとを備える、差動式
    感知器試験装置。
  2. 【請求項2】 前記整流ユニットが、 前記送風手段により発生した空気流を減衰分散させるた
    めの複数の貫通孔を形成した空気流減衰分散板と、 前記風洞部内に且つ前記空気流減分散板の上方に設けら
    れ、前記送風手段により生成された空気流を整流するた
    めの複数の貫通孔が格子状に整列された整流板とを備え
    ることを特徴とする、請求項1に記載の差動式感知器試
    験装置。
  3. 【請求項3】筒状の風洞部と、 前記風洞部の上方に複数の被試験用差動式感知器を取り
    付ける検査部と、 前記風洞部内の下部に設けられ、前記風洞部内を上昇す
    る空気流を発生する送風手段と、 前記風洞部内に且つ前記送風手段の上方に設けられ、前
    記送風手段により発生した空気流を加熱する加熱手段
    と、 前記風洞部内に且つ前記加熱手段の上方に設けられ、前
    記送風手段により発生した空気流を整流するための整流
    ユニットと、 前記風洞部内に且つ前記検査部に取り付けられた複数の
    差動式感知器の各々の近傍に設けられた複数の温度セン
    サとを備える、差動式感知器試験装置であって、 前記加熱手段は、 複数のヒータ線と、 前記複数のヒータ線を取り付ける枠材と、 前記枠材に複数のヒータ線の各々に対応して設けられ、
    前記複数のヒータ線の各々を水平方向に移動可能とす
    る、長孔形状のヒータ線取り付け孔とを備え、 前記送風手段を駆動させるとともに、 前記複数の温度センサーの検出信号の各々が所定の温度
    条件になるように、前記複数の長孔形状のヒータ線取り
    付け孔内の各々の所定の位置に前記複数のヒータ線の各
    々を設置することを特徴とする、差動式感知器試験装
    置。
  4. 【請求項4】筒状の風洞部と、 前記風洞部の上方に複数の被試験用差動式感知器を取り
    付ける検査部と、 前記風洞部内の下部に設けられ、前記風洞部内を上昇す
    る空気流を発生する送風手段と、 前記風洞部内に且つ前記送風手段の上方に設けられ、前
    記送風手段により発生した空気流を加熱する加熱手段
    と、 前記風洞部内に且つ前記加熱手段の上方に設けられ、前
    記送風手段により発生した空気流を整流するための整流
    板ユニットと、 前記風洞部内に且つ前記整流ユニットの上方に設けら
    れ、前記検査部に取り付けられた複数の差動式感知器に
    対応するように前記風洞部を分割する間仕切り部材とを
    備える、差動式感知器試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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