JP3366045B2 - スクランブルコーディック及びそれを用いたテレビジョン受像機 - Google Patents

スクランブルコーディック及びそれを用いたテレビジョン受像機

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JP3366045B2 JP07891893A JP7891893A JP3366045B2 JP 3366045 B2 JP3366045 B2 JP 3366045B2 JP 07891893 A JP07891893 A JP 07891893A JP 7891893 A JP7891893 A JP 7891893A JP 3366045 B2 JP3366045 B2 JP 3366045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信衛星によるテレビ信
号伝送等各種データ通信において、他人が容易に傍受す
ることができる伝送方式の場合、信号を秘匿化するため
の信号処理を可能にするスクランブルコーディックに関
するものである。又本発明はテレビ信号を伝送する場合
や、ビデオカメラ等で撮影した内容を他人に知られるこ
となく保存する場合に用いられ、信号を秘匿化するため
の信号処理が可能なこのスクランブルコーディックを用
いるテレビジョン受像機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年通信衛星等各種通信媒体の発達や光
ディスク等の記録媒体の発達により、非常に広域にそし
て高速にデータ通信、情報伝達が可能となってきてい
る。一方データ通信による情報伝送の場合は多くの人々
が容易に傍受できることとなり、その秘匿性を有する情
報伝送が困難となる一面を有している。
【0003】例えば通信を用いた企業内通信やテレビ会
議による企業内秘匿情報を含むデータ通信や、企業内実
験の内容をビデオテープレコーダ(以下VTRと記
す),光ディスク等の情報記録媒体に記録して伝達する
場合が多くなってきている。
【0004】これらの情報や映像,音声等は当事者以外
には知られたくないことが多い。このような情報を秘匿
化するためにはスクランブルエンコーダが用いられる。
しかしながら従来のスクランブルエンコーダは大規模な
暗号化システムやエンコーダを用いる必要があり、容易
に秘匿処理することができなかった。
【0005】図7は従来のスクランブルエンコーダの概
略構成を示すブロック図である。本図において101は
スクランブルエンコーダ全体を制御するコンピュータ
(以降CPUと記す)であって、システムの大きさによ
ってパーソナルコンピュータから汎用大型コンピュータ
までの種々のものが用いられる。そして映像信号は映像
信号をスクランブルする映像スクランブラ102に、音
声信号は音声信号をスクランブルする音声スクランブラ
103に夫々入力される。又映像信号に同期して鍵信号
形成回路104によって鍵信号が形成され、映像スクラ
ンブラ102によりスクランブル化された映像信号と重
畳回路105によって重畳される。音声信号はFM変調
回路106によってFM変調され、混合回路107より
混合することにより、スクランブルがかけられたコンポ
ジットビデオ信号が得られる。
【0006】このようなスクランブルを行ういわゆるス
クランブルエンコーダの動作について説明する。映像ス
クランブラ102の方式には種々のものが考えられる
が、例えば映像信号の走査線を途中で入れ換えるライン
ローテーション処理によるスクランブルがある。このラ
インローテーション処理は、映像信号の走査線を途中で
入れ換える切断点をCPU101でXと決め、切断点X
を鍵信号(Kj)で暗号化し、暗号化されたXを鍵信号
形成回路104によって垂直帰線消去期間内に二値信号
として形成する。又音声信号のスクランブルは、音声信
号をA/D変換して擬似ランダムパルス信号(以下PN
信号と記す)を加算して暗号化する。そしてこのPN信
号の初期値のみを重畳して送出している。
【0007】このような信号を受信した受信側では、エ
ンコーダと逆の動作いわゆるデコーダとして動作を行わ
せてデスクランブルができる。即ち音声のデスクランブ
ルはPN初期値をPN発生回路に入力してデスクランブ
ル用のPN信号系列を発生させ、これに基づいて元の信
号を復調する。又映像信号のデスクランブルはフィール
ド毎又は一定周期で送られてくるPN初期値から走査線
の読出位置を(スクランブル時の切断点に対応してい
る)を論理的に決めている。決めるためのアルゴリズム
は公開せず、秘匿安全性を高めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のスクランブルエンコーダ,デコーダでは、その
構成が複雑なためサイズが大きくなる。一方、テレビジ
ョン受像機は受信したデータをVTRや光ディスク装置
等にスクランブルして記録する場合にはデータの伝達側
(発信側)でありスクランブルエンコーダ機能を必要と
する。且つスクランブルされた通信データを受信する
か、VTRや光ディスク装置等から再生されたスクラン
ブルされた信号を受ける場合には、再生側(受信側)で
あることになり、デコーダの機能を必要とする場合があ
る。テレビジョン受像機には大きさの面等からこのよう
な従来のスクランブルエンコーダ,デコーダを一緒に組
み込みにくかった。従って一般的にはデスクランブルを
行うデコーダのみが小型化され、テレビジョン受像機な
どの受信側にデコーダのみを接続して用いていた。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、小型のスクランブルエンコー
ダ,デコーダをデータの伝達側(発信側)であり且つ再
生側(受信側)であることになるテレビジョン受像機に
一緒に組み込み易くし、秘匿化された信号を受信すると
共に、秘匿化された信号として記録する機能を有するよ
うにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、通信データを秘匿化するための暗証番号を保持する
保持手段と、入力された通信データ信号を所定周期毎に
交互に書込む一対のメモリと、保持手段に保持された暗
証番号が初期値として設定され、所定周期毎に相異なっ
た擬似ランダムパルス信号を出力するシフトレジスタ
と、通信データのスクランブル時にはシフトレジスタの
出力に対応した値を初期値とし、デスクランブル時には
シフトレジスタの出力をメモリの最大アドレス値から減
算した値を初期値として設定するアドレス設定回路と、
所定周期でアドレス設定回路により設定されたアドレス
を初期値として、通信データを読出すアドレスを発生し
て一対のメモリにアドレス信号として入力するアドレス
カウンタと、スクランブル時に入力されたアナログ信号
を直列のビットストリーム信号に変換する変換回路と、
デスクランブル時に通信データ信号からアナログ信号を
復調してビットストリーム信号に変換する復調回路と、
保持手段に保持された暗証番号が初期値として与えら
れ、アナログ信号用の擬似ランダムパルス信号を発生す
るPN発生回路と、PN発生回路の出力及び変換回路又
は復調回路より出力されるビットストリーム信号との排
他的論理和をとる第1のEOR回路と、スクランブル時
に第1のEOR回路の出力を変調する変調回路と、スク
ランブル時に変調回路により変調された信号を一対のメ
モリより読出された通信データ信号と混合する混合回路
と、デスクランブル時に第1のEOR回路の出力を元の
アナログ信号に復調するPCM復調回路と、特定された
鍵データを保持する不揮発性の鍵データメモリと、保持
手段に保持された暗証番号と鍵データメモリの出力との
排他的論理和を演算する第2のEOR回路とを備え、シ
フトレジスタは、第2のEOR回路からの出力が初期値
として設定され、所定周期毎に相異なった擬似ランダム
パルス信号を出力するものであり、PN発生回路は、第
2のEOR回路からの出力が初期値として設定され、ア
ナログ信号用の擬似ランダムパルス信号を発生すること
を特徴とするものである。
【0011】本願の請求項2の発明は、通信データを秘
匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、入力さ
れた通信データ信号を所定周期毎に交互に書込む一対の
メモリと、保持手段に保持された暗証番号が初期値とし
て設定され、所定周期毎に相異なった擬似ランダムパル
ス信号を出力するシフトレジスタと、通信データのスク
ランブル時にはシフトレジスタの出力をメモリの最大ア
ドレス値から減算した値を初期値とし、デスクランブル
時にはシフトレジスタの出力に対応した値を初期値とし
て設定するアドレス設定回路と、所定周期でアドレス設
定回路により設定されたアドレスを初期値として、通信
データを読出すアドレスを発生して一対のメモリにアド
レス信号として入力するアドレスカウンタと、スクラン
ブル時に入力されたアナログ信号を直列のビットストリ
ーム信号に変換する変換回路と、デスクランブル時に通
信データ信号からアナログ信号を復調してビットストリ
ーム信号に変換する復調回路と、保持手段に保持された
暗証番号が初期値として与えられ、アナログ信号用の擬
似ランダムパルス信号を発生するPN発生回路と、PN
発生回路の出力及び変換回路又は復調回路より出力され
るビットストリーム信号との排他的論理和をとる第1の
EOR回路と、スクランブル時に第1のEOR回路の出
力を変調する変調回路と、スクランブル時に変調回路に
より変調された信号を一対のメモリより読出された通信
データ信号と混合する混合回路と、デスクランブル時に
第1のEOR回路の出力を元のアナログ信号に復調する
PCM復調回路と、特定された鍵データを保持する不揮
発性の鍵データメモリと、保持手段に保持された暗証番
号と鍵データメモリの出力との排他的論理和を演算する
第2のEOR回路とを備え、シフトレジスタは、第2の
EOR回路からの出力が初期値として設定され、所定周
期毎に相異なった擬似ランダムパルス信号を出力するも
のであり、PN発生回路は、第2のEOR回路からの出
力が初期値として設定され、アナログ信号用の擬似ラン
ダムパルス信号を発生することを特徴とするものであ
る。
【0012】本願の請求項3の発明は、テレビジョン信
号の音声信号のスクランブル及びデスクランブルを行う
スクランブルコーディックを含むテレビジョン受像機で
あって、スクランブルコーディックは、スクランブル時
に入力されたアナログ音声信号を直列のビットストリー
ム信号に変換する変換回路と、デスクランブル時に複合
映像信号から音声信号を復調してビットストリーム信号
に変換する復調回路と、音声用の擬似ランダムパルス信
号を発生する音声PN発生回路と、音声PN発生回路の
出力及び変換回路又は復調回路より出力された音声のビ
ットストリーム信号との排他的論理和をとる第1のEO
R回路と、スクランブル時に第1のEOR回路の出力を
変調する変調回路と、スクランブル時に変調回路により
変調された信号を映像信号と混合する混合回路と、デス
クランブル時に第1のEOR回路の出力を元のアナログ
音声信号に復調するPCM復調回路と、秘匿化するため
の暗証番号を保持する保持手段と、各受像機毎に異なっ
た鍵データを保持する不揮発性の鍵データメモリと、保
持手段に保持された暗証番号と鍵データメモリの出力と
の排他的論理和を演算する第2のEOR回路とを備え
し、音声PN発生回路は、第2のEOR回路の出力が初
期値として与えられ、音声用の擬似ランダムパルス信号
を発生することを特徴とするものである。
【0013】本願の請求項4の発明は、テレビジョン信
号の映像信号及び音声信号のスクランブル及びデスクラ
ンブルを行うスクランブルコーディックを含むテレビジ
ョン受像機であって、スクランブルコーディックは、秘
匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、入力さ
れた映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対のライ
ンメモリと、保持手段に保持された暗証番号が初期値と
して設定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各
水平走査線毎に出力する非線形フィードバックシフトレ
ジスタと、スクランブル時には非線形フィードバックシ
フトレジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスク
ランブル時には非線形フィードバックシフトレジスタの
出力をラインメモリの最大アドレス値から減算した値を
初期値として設定するアドレス設定回路と、アドレス設
定回路により設定されたアドレスを初期値として各水平
走査線単位で信号を交互に読出すアドレスを発生して一
対のラインメモリにアドレス信号として入力するアドレ
スカウンタと、スクランブル時に入力されたアナログ音
声信号を直列のビットストリーム信号に変換する変換回
路と、デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を
復調してビットストリーム信号に変換する復調回路と、
音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
生回路と、音声PN発生回路の出力及び変換回路又は復
調回路より出力された音声のビットストリーム信号との
排他的論理和をとる第1のEOR回路と、スクランブル
時に第1のEOR回路の出力を変調する変調回路と、ス
クランブル時に変調回路により変調された信号を映像信
号と混合する混合回路と、デスクランブル時に第1のE
OR回路の出力を元のアナログ音声信号に復調するPC
M復調回路と、各受像機毎に異なった鍵データを保持す
る不揮発性の鍵データメモリと、保持手段に保持された
暗証番号と鍵データメモリの出力との排他的論理和を演
算する第2のEOR回路とを備え、非線形フィードバッ
クシフトレジスタは、第2のEOR回路の出力が初期値
として設定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を
水平走査線毎に出力するものであり、音声PN発生回路
は、第2のEOR回路の出力が初期値として与えられ、
アナログ信号用の擬似ランダムパルス信号を発生するこ
とを特徴とするものである。
【0014】本願の請求項5の発明は、テレビジョン信
号の映像信号及び音声信号のスクランブル及びデスクラ
ンブルを行うスクランブルコーディックを含むテレビジ
ョン受像機であって、スクランブルコーディックは、秘
匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、入力さ
れた映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対のライ
ンメモリと、保持手段に保持された暗証番号が初期値と
して設定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各
水平走査線毎に出力する非線形フィードバックシフトレ
ジスタと、スクランブル時には非線形フィードバックシ
フトレジスタの出力をラインメモリの最大アドレス値か
ら減算した値を初期値とし、デスクランブル時には非線
形フィードバックシフトレジスタの出力に対応した値を
初期値として設定するアドレス設定回路と、アドレス設
定回路により設定されたアドレスを初期値として各水平
走査線単位で信号を交互に読出すアドレスを発生して一
対のラインメモリにアドレス信号として入力するアドレ
スカウンタと、スクランブル時に入力されたアナログ音
声信号を直列のビットストリーム信号に変換する変換回
路と、デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を
復調してビットストリーム信号に変換する復調回路と、
音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
生回路と、音声PN発生回路の出力及び変換回路又は復
調回路より出力された音声のビットストリーム信号との
排他的論理和をとる第1のEOR回路と、スクランブル
時に第1のEOR回路の出力を変調する変調回路と、ス
クランブル時に変調された信号を映像信号と混合する混
合回路と、デスクランブル時に第1のEOR回路の出力
を元のアナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、
各受像機毎に異なった鍵データを保持する不揮発性の鍵
データメモリと、保持手段に保持された暗証番号と鍵デ
ータメモリの出力との排他的論理和を演算する第2のE
OR回路とを備え、非線形フィードバックシフトレジス
タは、第2のEOR回路の出力が初期値として設定さ
れ、相異なった擬似ランダムパルス信号を水平走査線毎
に出力するものであり、音声PN発生回路は、第2のE
OR回路の出力が初期値として与えられ、アナログ信号
用の擬似ランダムパルス信号を発生することを特徴とす
るものである。
【0015】
【作用】このような特徴を有する本発明のスクランブル
コーディックによれば、入力信号の通信データが所定周
期毎に交互に一対のメモリに書込まれる。そして保持手
段に保持された暗証番号を用いてシフトレジスタが初期
化され、相異なった擬似ランダムパルス信号を所定周期
毎に出力することにより、通信データのスクランブル時
にはこのシフトレジスタの出力に対応した値を初期値と
してアドレス設定回路で設定されたアドレスを読出アド
レスとし、アドレスカウンタに入力する。アドレスカウ
ンタはこのアドレスから順次アドレスを更新することに
より、一対のメモリより交互に通信データ信号が読出さ
れる。こうして各所定周期毎に異なった位置から読出す
ことにより通信データ信号にスクランブルをかけてい
る。又デスクランブル時には同様に保持手段に保持され
た暗証番号を用いてシフトレジスタが初期化され、この
シフトレジスタの出力をメモリの最大アドレス値から減
算した値を初期値としてアドレス設定回路が設定され、
その出力を読出アドレスとしてアドレスカウンタにより
一対のメモリに交互に書込まれた通信データ信号が読出
される。こうして各所定周期毎に異なった位置から読出
すことが可能となり、通信データ信号のデスクランブル
を行っている。このようにして本発明のスクランブルコ
ーディックは、入力された信号をスクランブル及びデス
クランブルする機能を有するスクランブルエンコーダ,
デコーダとして動作する。
【0016】更に特定された鍵データを保持する不揮発
性の鍵データメモリと、保持手段に保持された暗証番号
とこの鍵データメモリの出力との排他的論理和を演算す
るEOR回路とを付加する構成としている。そのためシ
フトレジスタにはこのEOR回路の出力が初期値として
設定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を所定周
期毎に出力することにより、鍵データを有するものしか
動作しないことになり、更に秘匿効果を増加させること
ができる。
【0017】スクランブルコーディックにおいて、通
信データがアナログ信号を含む複合信号とした場合に
は、通信データは同様の処理がなされると共にアナログ
信号は、スクランブル時には入力されたアナログ信号を
変換回路により直列ビットストリーム信号に変換し、保
持手段に保持された暗証番号により初期化されるPN発
生回路の擬似ランダムパルス信号との排他的論理和を第
1のEOR回路でとることによってデスクランブルし、
その出力を変調回路により変調し、その変調出力が通信
データ信号と混合回路により混合される。又デスクラン
ブル時には復調回路により通信データ信号からアナログ
信号を復調してビットストリーム信号に変換し、保持手
段に保持された暗証番号により初期化されるPN発生回
路の擬似ランダムパルス信号との排他的論理和を第1の
EOR回路でとることによってデスクランブルし、その
出力をPCM復調回路により元のアナログ信号に復調す
る。このように通信データがアナログ信号を含む複合信
号とした場合にも、本発明のスクランブルコーディック
は入力された信号をスクランブル及びデスクランブルす
る機能を有するスクランブルエンコーダ,デコーダとし
て動作させることができる。
【0018】一方本願発明のスクランブルコーディック
をテレビジョン信号の映像信号のスクランブル及びデス
クランブルを行う機能として用いる場合は、入力信号の
映像信号が水平走査線毎に交互に一対のラインメモリに
書込れる。そして保持手段に保持された暗証番号を用い
て非線形フィードバックシフトレジスタが初期化され、
相異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走査線毎に
出力することにより、映像信号のスクランブル時にはこ
の非線形フィードバックシフトレジスタの出力に対応し
た値を初期値としてアドレス設定回路で設定された読出
アドレスとし、アドレスカウンタに入力する。アドレス
カウンタはこのアドレスから順次アドレスを更新するこ
とにより、一対のメモリより交互に通信データ信号が読
出される。こうして各水平走査線毎に異なった位置から
読出すことにより映像信号にスクランブルをかけてい
る。又デスクランブル時にはこの非線形フィードバック
シフトレジスタの出力をラインメモリの最大アドレス値
から減算した値を初期値としてアドレス設定回路が設定
され、その出力を読出アドレスとしてアドレスカウンタ
により一対のラインメモリより交互に映像出力が読出さ
れる。これにより各水平走査線毎に異なった位置から読
出すことが可能となり、映像信号のデスクランブルを行
っている。このようにして本発明のスクランブルコーデ
ィックを用いたテレビジョン受像機は、入力された映像
信号をスクランブル及びデスクランブルするスクランブ
ルエンコーダ,デコーダ機能を有した動作をする。
【0019】更に請求項4,5の発明では、各テレビジ
ョン受像機毎に異なった鍵データを保持する不揮発性の
鍵データメモリと、保持手段に保持された暗証番号とこ
の鍵データメモリの出力との排他的論理和を演算するE
OR回路とを付加する構成とし、非線形フィードバック
シフトレジスタにはこのEOR回路の出力が初期値とし
て設定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を水平
走査線毎に出力することにより、鍵データを有するテレ
ビジョン受像機しか動作しないことになり、更に秘匿効
果を増加させたテレビジョン受像機を実現することがで
きる。
【0020】又請求項4の発明において、テレビジョン
信号が映像信号と音声信号が複合された複合映像信号で
ある場合には、映像信号と同様な処理がなされると共に
映像信号は、スクランブル時には入力された音声信号を
直列のビットストリーム信号に変換回路により変換し、
保持手段に保持された暗証番号により初期化される音声
PN発生回路の擬似ランダムパルス信号との排他的論理
和をとる第1のEOR回路の出力を変調回路により変調
し、その変調出力を映像信号と混合回路にて混合する。
又デスクランブル時には復調回路により複合映像信号か
ら音声信号を復調してビットストリーム信号に変換し、
保持手段に保持された暗証番号により初期化される音声
PN発生回路の擬似ランダムパルス信号との排他的論理
和をとる第1のEOR回路の出力をPCM復調回路によ
り元の音声信号に復調する。このようにテレビジョン信
号が音声信号を含む複合映像信号とした場合にも、本発
明のスクランブルコーディックを用いたテレビジョン受
像機は、入力された信号をスクランブル及びデスクラン
ブルするスクランブルエンコーダ,デコーダ機能を有す
るテレビジョン受像機として動作させることができる。
【0021】
【実施例】次に本発明のスクランブルコーディック及び
それを用いたテレビジョン受像機の一実施例について図
面を参照しながら説明する。図1は本実施例のテレビジ
ョン受像機の全体構成を示すブロック図であり、本実施
例のスクランブルコーディック3が内蔵されている。本
図において、チューナ1はテレビジョン放送のための受
信機であって、受信信号は映像信号を検波する直線検波
回路2に与えられる。直線検波回路2によって検波され
た信号は音声信号が4.5MHzの搬送波を変調して映像
信号に周波数多重された複合信号としての、いわゆるN
TSC信号であり、本実施例のスクランブルコーディッ
ク3の入力端子P1に与えられる。又このNTSC信号
は音声中間周波のSIF回路4及びFM検波回路5を介
して音声信号に変換され、スクランブルコーディック3
の音声用入力端子P2に与えられる。スクランブルコー
ディック3は入力された映像信号と音声信号とにスクラ
ンブルをかけて端子P3より出力するものであり、この
信号はVTR6又は記録可能なビデオディスク装置7に
記録する際に用いられる。又映像信号は端子P4より、
左右の音声信号は端子P5,P6より出力され、モニタ
となるAVTV8に接続され映像及び音声が再生され
る。スクランブルコーディック3は映像信号と音声信号
とにスクランブルをかけるエンコーダ(スクランブ
ラ)、及びこれをデスクランブルするためのデコーダ
(デスクランブラ)の機能を達成する回路である。
【0022】次にこのスクランブルコーディック3の回
路構成について説明する。図2はスクランブルコーディ
ックの映像信号の処理部分を示すブロック図である。本
図において端子P1には、同期分離回路11,fSC再生
回路12,22H抽出回路13,22H消去回路14が
接続される。同期分離回路11は水平同期信号H,垂直
同期信号Vを分離するものであり、その出力はパルス形
成回路15に与えられる。パルス形成回路15は各部に
クロック信号やゲートパルスを供給するものである。f
SC再生回路12は色副搬送波(fSC)を再生し4fSC
クロック信号を形成する回路であって、パルス形成回路
15に与えられる。22H抽出回路13,22H消去回
路14は夫々22番目の水平走査線の映像信号(以降2
2Hと記す)を抜き取る回路及び消去する回路である。
抽出された22Hの信号は暗証番号検出回路16,トリ
ガパルス検出回路17に与えられる。暗号番号抽出回路
16は映像信号のデスクランブル時に22番目の水平走
査線の映像信号部分に重畳されている暗証番号を抜き出
す回路であって、その出力はラッチメモリ18に与えら
れる。又トリガパルス検出回路17は22番目の水平走
査線の映像信号部分に重畳されている信号中からスクラ
ンブル開始を示すトリガパルスを抽出する検出回路であ
り、その出力はスクランブルトリガ発生回路19(図中
ではトリガ発生回路と記す)に与えられる。スクランブ
ルトリガ発生回路19はスクランブル時にスクランブル
トリガ信号を発生するものであって、その出力は遅延回
路20に与えられる。遅延回路20はスクランブルがか
かっていない信号のときは22H抽出回路13で抽出さ
れた22Hの信号を遅延させると共に、スクランブルト
リガ発生回路19のスクランブルトリガ信号を遅延させ
るものである。
【0023】又このスクランブルコーディック3の各部
の動作を制御するため制御部としてCPU21が接続さ
れる。このCPU21には暗証番号として暗証コード等
を入力するためのキーボード22が入力手段として接続
されている。CPU21はキーボード22から入力され
た暗証番号をラッチメモリ18に与えると共に、各部を
制御するものである。又パルス形成回路15の出力は読
出クロック発生回路23に与えられる。
【0024】読出クロック発生回路23はラッチメモリ
18に読出クロックを供給すると共に、読出アドレス発
生回路24にクロック信号を与えるものである。読出ア
ドレス発生回路24の出力端はKiメモリ25に接続さ
れる。Kiメモリ25はスクランブルコーディックに固
有の鍵データを記憶する不揮発性の鍵データメモリであ
り、鍵データは例えば64ビットで構成するものとす
る。この64ビット中の8ビットをパリティとしてもよ
い。ラッチメモリ18はこうしてキーボード22から入
力された暗証番号、又は暗証番号検出回路16より検出
された暗証番号を保持する保持手段である。ラッチメモ
リ18は4桁の暗証番号を保持するものとすれば、16
ビットのメモリとして構成される。そしてラッチメモリ
18,Kiメモリ25から読出された鍵データと暗証番
号のデータはEOR回路26に与えられる。EOR回路
26はこの鍵データと暗証番号の排他的論理和をとる第
2のEOR回路に相当するものであって、その出力は図
3に示す非線形フィードバックシフトレジスタ31、図
4に示す音声PN発生回路51に初期値として与えられ
る。
【0025】図3は映像信号のスクランブル及びデスク
ランブルを行うスクランブルコーディック3の部分を示
すブロック図である。本図において図2に示すパルス形
成回路15からの4fSCのクロック信号CLが書込アド
レスカウンタ32及び読出アドレスカウンタ33に与え
られる。これらのアドレスカウンタは入力クロックを計
数するカウンタであって、その並列出力はセレクタ34
及び35に夫々与えられる。又22H消去回路14から
の22Hが除かれた映像信号がA/D変換器36に与え
られる。A/D変換器36はアナログ映像信号をデジタ
ル信号に変換するものであって、その出力はラインメモ
リ37,38に与えられる。セレクタ34,35はパル
ス形成回路15から水平同期信号Hに同期した切換信号
が与えられており、交互に書込アドレス及び読出アドレ
スを切換えてラインメモリ37,38に与えるものであ
る。ラインメモリ37,38は夫々1水平走査線の映像
信号を744ドットとし、各8ビットで記憶するメモリ
である。このラインメモリ37,38はセレクタ34,
35によって選択された書込アドレスカウンタ32の書
込アドレスにデータを書込み、読出時にはセレクタ3
4,35で選択された読出アドレスカウンタ33からの
読出アドレスよりデータを読出すものである。セレクタ
39はセレクタ34,35と同期し、その読出信号を選
択するものである。セレクタ39の出力はD/A変換器
40に与えられる。D/A変換器40は選択された信号
をアナログ信号に変換するものであり、その出力は22
H挿入回路41に与えられる。22H挿入回路41には
遅延回路20を介して22Hの水平走査線の映像信号が
与えられる。22H挿入回路41は22H消去回路14
で消去した22本目の水平走査線のスクランブルトリガ
と映像フレーム、音声フレームのタイミングを合わせて
映像信号として挿入するものである。この22H挿入回
路の出力はスクランブル又はデスクランブルされた信号
として混合回路42に与えられる。混合回路42はこの
映像信号と変調されたFM音声信号とを混合するもので
あり、その出力はスクランブルコーディック3のコンポ
ジットビデオ信号端子P3に与えられる。又22H挿入
回路41の出力端は混合前の映像信号を出力する出力端
子P4に接続されている。
【0026】さて非線形フィードバックシフトレジスタ
31は、例えば平成2年1月25日発行の官報(号外第
7号)の郵政省告示第53号の別図第5図に記載の回路
(図示せず)とする。この非線形フィードバックシフト
レジスタ31の出力は水平走査線のカットポイント(切
断点)を定めるものである。このカットポイントは1H
(1水平走査期間)内最大186とするので、8ビット
のデータを用い186以上はMSBを反転する。MSB
反転回路43はこの出力によってMSBを反転する回路
であり、その出力n(=0〜185)はアドレス設定回
路44に与えられる。アドレス設定回路44は各水平走
査線の読出アドレスの初期値を演算して設定するもので
あり、スクランブル時には4nとなるように、又デスク
ランブル時には読出アドレスの最大値を774とする
と、774−4nとなるように演算するものである。
【0027】次に音声のスクランブル,デスクランブル
を行うブロックについて図4を参照しつつ説明する。ま
ず音声信号の入力端子P2はA/D変換器52の入力端
に接続される。A/D変換器52はアナログ音声信号を
14ビットのデジタル信号に変換するものであり、P/
S変換器53に与える。P/S変換器53は入力信号を
直列ビットストリーム信号に変換し、音声制御回路54
から制御情報が加えられる。この直列出力はセレクタ5
5に与えられる。ここでA/D変換器52,P/S変換
器53はアナログ音声入力をビットストリーム信号に変
換する変換回路を構成している。一方端子P1には4.
5MHzの信号を増幅するバンドパスアンプ(BPA)5
6が接続され、その出力はQPSK復調回路57に与え
られる。QPSK復調回路57は720KHzの二値信号
をビットストリームとしてセレクタ55に出力するもの
である。セレクタ55はデスクランブル,スクランブル
に応じてこれらのいずれかの信号を選択し、EOR回路
58及びセレクタ59に与える。EOR回路58は第1
のEOR回路に相当する。
【0028】又音声側にも映像側の非線形フィードバッ
クシフトレジスタと同様の機能を有する音声PN発生回
路51を有している。この音声PN発生回路51は非線
形フィードバックシフトレジスタ31と同一構造のもの
であってもよいが、本実施例では異なるものとして説明
する。音声PN発生回路51は音声用のPN信号を発生
するものであって、その出力は遅延ゲート60を介して
EOR回路58の他方の入力端に与えられている。EO
R回路58は音声PN信号とP/S変換器53の出力と
の排他的論理和によってスクランブルし、又はスクラン
ブルされた音声信号をデスクランブルする機能を有し、
その出力はセレクタ59に与えられる。セレクタ59は
各フレーム中のスクランブルがかかっていない信号につ
いてはセレクタ55、スクランブルがかかっている信号
についてはEOR回路58の出力を選択するものであ
り、スクランブル時にはQPSK変調回路61、デスク
ランブル時には出力をPCM復調回路62に与えるもの
である。QPSK変調回路61はこの信号を変調して混
合回路42に与える。又PCM復調回路62はこの信号
をパラレル信号に変換し、更にアナログ信号に変換する
ことによってPCM復調するものであり、その出力端は
左右の音声出力端子P5,P6に接続されている。
【0029】次に本実施例の動作について図5のタイム
チャートを参照しつつ説明する。まずテレビカメラ等の
NTSC信号を図2の端子P1に入力し、この信号をス
クランブルエンコードするものとする。この場合にはま
ずキーボード22を操作して例えば4桁の暗証番号を入
力する。この入力の終わった時刻を図5の「キー入力」
に示すようにt11 とする。CPU21はキースキャンを
行い、この4桁の暗証番号(BCD)を読取り、ラッチ
メモリ18にロード(書込み)する。このBCDコード
は16ビットであり、所定の手順で64ビットに伸長
し、Kiメモリ25の64ビットの鍵データと共にEO
R回路26に与えられ排他的論理和がとられ暗号化に用
いられる。そしてこのBCDコードは22Hの水平走査
期間の映像信号に重畳するようにしている。ここで暗証
番号を暗号化すれば盗聴に対して更に強くなるが、本発
明の場合はそこまで複雑にしなくても充分実用に寄与し
得るので、暗号化しないものとして説明する。
【0030】ここでラッチメモリ18へのロード(書込
み)が終わる時刻を図5に示すようにt21 とする。時刻
t21 から適当な時間後にCPU21からスクランブルト
リガ発生回路19へクロックが供給され、24ビットの
スクランブルトリガが出力される。このパルス列はどん
な信号でもよいが、映像信号との混合を避けるため、例
えば文字放送のCR16ビットを共通に用い、フレーム
コードを「11100111」に変更する。即ち全体で
は、「1010101010101010111000
111」となる。これはスクランブルトリガ発生回路1
9をフューズROMとして構成し、ラッチメモリ18へ
のロードが終わる時刻t21 以後の適当な時間後にこのス
クランブルトリガパルスを出力する。このスクランブル
トリガは遅延回路20によって遅延され、22H挿入回
路41により22Hに挿入される。遅延回路20は前述
のように1msec毎の音声フレーム信号、33msec毎の映
像フレーム信号及びスクランブルトリガとのタイミング
を合わせるために遅延するものであり、22Hゲートパ
ルスと4fSCのクロック信号、及び音声スクランブルフ
レームパルスSfによってスクランブルトリガを遅延さ
せ、22Hに挿入している。又遅延回路20は音声スク
ランブルのスタートゲート信号を発生させている。この
スタートゲート信号を遅延ゲート60に加え、ゲート信
号が高電位(ハイ)のときのみ遅延ゲート60の出力が
音声PN発生回路51の出力と同一になる(0か1かに
変化する)。音声フレーム信号と映像フレーム信号、ス
クランブルトリガが図5のような時間関係にあり、スク
ランブルトリガの時刻t31 が映像フレーム信号の始まり
t51 より少し早いものとして説明する。
【0031】まず音声信号のスクランブルについて説明
する。音声信号のスクランブルについてはPCM化する
方が扱い易いので、ここではPCM化するものとしてお
り、その方式は衛星テレビジョン放送方式に準ずるもの
とする。但し復号映像信号を6MHzの帯域内に納め、C
ATVや広帯域記録可能なVTR(MUSE信号をその
まま記録できる帯域があれば充分であり、SVHS方式
のVTRを若干広帯域化してもよい。)で映像信号をN
TSCの信号方式で記録できるようにするため、4.5
MHzの搬送波を720Kbps の音声信号(PCM)でQ
PSKするものとする。
【0032】図4の端子P1に入力されたNTSCの音
声信号は、同時にFM検波されて入力端子P2からA/
D変換器52に加えられる。音声が多重化されている場
合には左右の2チャンネル出力が端子P2に加えられ
る。カメラ出力が映像と音声とに分離されていれば音声
は直接端子P2へ入力し、放送受信時は直線検波器の出
力を端子P1に入力する。さて音声がステレオで2チャ
ンネルの場合も1つのA/D変換器を用いる場合には、
A/D変換器52と入力端子P2の間にサンプルホール
ド回路を設け、左右の2チャンネルを交互にA/D変換
する。この2チャンネルを32KHzでサンプリングし、
14ビットで量子化し10ビットに準瞬時圧縮する。こ
れは衛星テレビジョン放送の音声Aモードの4チャンネ
ル中の2チャンネルと同一規格である。伝送すべき容量
は32K×2×10=640Kbitsに、制御情報64K
bitsと関連情報16Kbitsの径720Kbitsで充分であ
る。衛星テレビジョン放送では2.048Mbps の信号
をQPSKで約±3.5MHzの周波数偏位をかけて送っ
ているが、VTRやCATV等の閉ループでは信号劣化
が少ないので周波数偏位は少なくてもよい。又伝送容量
が約1/3であるから全体で1/6の周波数偏位に抑え
ることが可能であり、±600〜700KHzの周波数偏
位に納め得る。従って映像信号を含めて6MHzの帯域内
に納めることができる。このA/D変換出力をP/S変
換器53によって直列の信号に変換し、音声制御回路5
4から制御信号及び必要な場合には関連情報を加え、7
20Kbps のデジタル信号列を形成し、セレクタ55を
介してEOR回路58に供給する。
【0033】次にPN信号系列の発生について説明す
る。Kiメモリ25にはスクランブルコーディック毎に
別々の鍵データ64ビットが記憶されており、ラッチメ
モリ18の暗証番号を64ビットに伸長しこの鍵データ
と共にEOR回路26により排他的論理和をとり、その
うちの32ビットを初期値として非線形フィードバック
シフトレジスタ31及び音声PN発生回路51に初期値
として設定する。非線形フィードバックシフトレジスタ
31,音声PN発生回路51は例えば32ビットのシフ
トレジスタとするが、32ビットでなく16ビットのも
のを用いてもよい。
【0034】音声PN発生回路51のクロックを720
KHzで行う場合には音声のビットストリームと同一であ
るので、そのままPN信号とし、それより遅い速度の場
合には非線形フィードバックシフトレジスタ38を1ms
ec毎に1ビットだけ内容をシフトし、32ビットの初期
値を1msec毎に音声PN回路に取り込むようにしてもよ
い。こうして音声PN発生回路51では232−1のPN
信号系列を発生させる。こうしてPN信号系列を発生さ
せ、遅延ゲート60によって映像フレーム信号,音声フ
レーム信号,スクランブルトリガの相互の位相差を調整
する。そして遅延ゲート60から出力された音声PN信
号とセレクタ55を通して得られるPCM変調信号との
排他的論理和をEOR回路58によって形成する。こう
して音声信号のスクランブルを行ってセレクタ59を介
してQPSK変調し、混合回路42に与える。
【0035】次に映像信号の処理について説明する。映
像信号は図2の入力端子P1に与えられると同期分離回
路11により水平同期信号H及び垂直同期信号Vが分離
され、22H抽出回路13,22H消去回路14により
22Hが抽出され、又は消去される。この22Hが消去
された信号は図3のA/D変換器36に与えられる。映
像信号にスクランブルをかけない状態では、このA/D
変換器36で8ビットのデジタル値に変換し、ラインメ
モリ37,38に交互に書込み及び読出しが行われる。
この場合には1ライン分だけ遅延されてセレクタ39を
介してD/A変換器40に出力する。そしてアナログ信
号としてこの信号に22H挿入回路を介して22Hの信
号を挿入してビデオ信号としている。
【0036】又スクランブルをかける場合(走査線内位
置入れ換え方式、いわゆるラインローテーションをかけ
る場合)について説明する。ランンローテーションをか
ける場合は、ラインメモリ37,38の読出アドレスを
映像信号のカットポイントに合わせてスタートする。カ
ットポイントは非線形フィードバックシフトレジスタ3
1の出力の8ビットを用いる。カットポイントは最大1
86と規定されているため、186以上はMSB反転回
路43によってMSBを反転する。MSB反転回路43
の出力は8ビットの0〜185の信号であり、ライン毎
に異なっている。今これをnとする。アドレス設定回路
44では入力端子P1の映像信号の第22H目(D/A
変換器40の出力の第21H目)の終りまでに4nにプ
リセットする。即ちスクランブル時には4×nの演算を
行う。そうすれば端子P1に入力される映像信号の第2
3H目(D/A変換器40の22H目)の始めから、読
出アドレスカウンタ33は4n,4n+1,4n+2・
・・と計数し、744となると0に戻って1,2,3・
・・4n−1までカウントする。そうすれば図6φ0
示すようにラインメモリ37に書込まれた「元の信号」
1水平走査線のデータa1 〜a9 は、a4 ,a5 ,・・
・a9 ,a0 ,a1 ,a2 ,a3 と読出され、φ1
「スクランブル後(ローテーション後)」ようにスクラ
ンブルされることとなる。又この間に入力された第24
H目の信号がそのままラインメモリ38に書込まれる。
φ1 の読出後に24H目の読出開始時には、読出アドレ
スカウンタ33に設定される読出開始アドレスは所定ビ
ットシフトし、図6のφ3 のようにnでなく別の数字k
に変化している。1Hにつきこのシフトレジスタを何ビ
ットシフトさせるかは、あらかじめシステム設計時に定
めておくものとする。
【0037】次に端子P1に入力される第25H目の間
にラインメモリ38のデータ(第24H目)が読出され
る。このとき読出アドレスカウンタ33の出力は図6に
示すように4k,4k+1・・・とカウントアップして
いく。これはラインメモリ37から23H目を読出す場
合と同様である。従って4kをカットポイントとしてラ
インローテーションがかかっている。こうして図5に示
すt55 から始まるフィールドの23H〜262Hまでの
映像信号に対して、各水平走査線単位でローテーション
処理を施しスクランブルをかけることができる。
【0038】さてこのようにスクランブルを施した映像
信号にスクランブルトリガを22H目に挿入する。この
トリガ信号は文字放送の規格に準じれば1H(1水平走
査期間)に296ビットのデジタル信号を重畳すること
ができる。先頭の24ビットをスクランブルトリガとす
れば、残りの272ビットはデータとして使える。スク
ランブルトリガに続けてラッチメモリ18の暗証番号デ
ータをCPU21より読出し、トリガ発生回路19の出
力に続けて22Hに挿入する。ここで誤り訂正符号も文
字放送と同一のものを使う場合には192ビットのデー
タ容量があるので、閉ループで使用する場合のデータと
しては充分な容量となる。
【0039】ここで重要なのはラインローテーション方
式のスクランブルのカットポイントを決めるのは相異な
った擬似ランダムパルス信号を所定周期毎(本実施例で
は水平走査期間毎)に出力するシフトレジスタの出力を
用いることであり、具体的には本実施例では非線形フィ
ードバックシフトレジスタ31の出力でMSB反転回路
43を介した8ビットを用いている。そのため前述のよ
うにカットポイントを決めるnとkの関係は非線形であ
りライン毎に異なっていて予測はできないことである。
従ってnは知りえてもkを知ることは不可能である。こ
のことから本実施例ではラッチメモリ18,Kiメモリ
25から読出された鍵データと暗証番号をEOR回路2
6を介して排他的論理和をとり、その出力を非線形フィ
ードバックシストレジスタ31の初期値として与えられ
ているが、単に通信データを秘匿化するための暗証番号
のみを用い、この暗証番号から初期値を得る方法でも充
分高度の秘匿性を得ることができることがわかる。即ち
本発明はローテーションのカットポイントに高度な暗号
化をすることによって、映像信号に高度な秘匿処理を行
うことができるものである。
【0040】一方、22H挿入回路41の出力を混合回
路42に供給し、QPSK変調回路61の出力の4.5
MHzの音声信号と混合してNTSCに類似の信号を得
る。この信号を出力端子P3から出力することによっ
て、前述したようにVTR6やビデオディスク7に記録
する。
【0041】こうして記録された信号は、本実施例では
鍵データKiが同一のスクランブルコーディック3を有
するテレビジョン受像機を用いて信号を再生しない限り
デスクランブルを行うことができないが、更にラインロ
ーテーション方式のスクランブルのカットポイントを決
めるための相異なった擬似ランダムパルス信号を水平走
査期間毎に出力するシフトレジスタ機能を有することが
必要条件となる。
【0042】さてスクランブルトリガはキー入力の後1
回発生するようにしているが、VTR6やビデオディス
ク7に記録されたスクランブル信号を再生する場合は必
ずしも最初から再生するとは限らない。従って一定周期
毎にスクランブルトリガパルスを発生させ、これを前述
したように映像信号に重畳しておくことが好ましい。こ
れはCPU21により容易に実現することができる。例
えば1分(1800フレーム)毎にCPU21からスク
ランブルトリガ発生回路19にスクランブルトリガ信号
を発生させるように制御することによって実現できる。
【0043】次にスクランブルがかかった信号をVTR
6,ビデオディスク7から読出し、デスクランブルする
場合の動作について説明する。本発明の特徴はスクラン
ブル時に用いたスクランブルコーディック3をデスクラ
ンブル時にも用いていることである。即ちVTR6の出
力を再生する場合にはその再生出力を入力端子P1に接
続する。VTR6の出力は映像信号及び4.5MHzの搬
送波が720KHzでQPSK変調された音声信号とす
る。
【0044】さて音声のデスクランブル時には、図4の
入力端子P1から入力された信号は、4.5MHzを中心
周波数とするバンドパスアンプ(BPA)56によって
増幅され、QPSK復調回路57で復調されて720K
bps の二値信号(ビットストリーム)となる。そしてキ
ーボード22のキーを操作し復調を指示しておくことに
よりCPU21からセレクタ55を介してQPSK復調
回路57の出力がEOR回路58に伝えられる。スクラ
ンブルされたビットストリームに、後述するようにスク
ランブルをかけるために加算されたPN系列を加算し、
排他的論理和をとることによってスクランブルのかかっ
ていないビットストリームが得られる。セレクタ59は
スクランブルがかかっているか否かによって入力を切換
えるものであり、選択されたその出力端にはスクランブ
ルがかかっていないビットストリーム信号が得られる。
この信号はPCM復調回路62によって復調され、端子
P5,P6より出力される。又PN系列の加算期間をC
PU21で直接指定できないときは、クロックパルス発
生回路15の出力とCPU21で形成したゲート信号を
用いるものとする。
【0045】さてこのデスクランブルのために用いられ
るPN信号系列の形成について説明する。まず図2の端
子P1に与えられる映像信号から22H抽出回路13で
22H目の水平同期信号を抽出し、スクランブルトリガ
パルスをトリガパルス検出回路17によって検出する。
又暗証番号検出回路16によって暗証番号を検出する。
22H目には文字放送と同一の信号形式で信号が重畳さ
れているので、クロックパルスも文字放送受信機と同様
に22H抽出回路13,暗証番号検出回路16に供給し
ておくことにより暗証番号は容易に抽出できる。暗証番
号は16ビットで、暗証番号検出回路16からラッチメ
モリ18に転送する。そしてその内容を読出クロック発
生回路23からクロックを与えて読出して64ビットに
伸長し、Kiメモリ25からの64ビットのデータと共
にスクランブルをかけるときに同じ手順でEOR回路2
6に出力し64ビットを復号する。この復号した64ビ
ット中の32ビットをスクランブル時と同様に非線形フ
ィードバックシフトレジスタ31,音声PN発生回路5
1に供給し、初期値として設定する。そしてスクランブ
ルをかけた場合と同様の手順で音声PN信号を発生させ
る。こうすれば音声信号はデスクランブルされることと
なる。
【0046】次に映像信号のデスクランブルについて説
明する。図6のφ1 「スクランブル後」の状態よりφ2
「デスクランブル後」の状態の形に戻すためには、非線
形フィードバックシフトレジスタ31の出力としてnが
出力されるタイミングで、読出アドレスカウンタ36を
(744−4n)に初期設定することが必要である。こ
の鍵は音声の信号処理と共通でよく、非線形フィードバ
ックシフトレジスタ31のどの部分(8ビット)を使う
かをスクランブル時に決めておけばよい。そのためには
CPU21の制御によりMSB反転回路43の出力をア
ドレス設定回路44に出力する。アドレス設定回路44
はデスクランブル時に744−4nの演算を行い、読出
アドレスとして読出アドレスカウンタ36にプリセット
する。そうすれば図6φ2 に示すように22H目の水平
走査線はa0 からa9 までφ0 と同一の状態で順次読出
されることとなる。この間にラインメモリ38にはロー
テーションされた24H目の信号が記録されているた
め、読出の開始時には744−4kから順にb0 ,b1
・・・と読出すことによってデスクランブルすることが
できる。一方書込アドレスカウンタ32については、各
水平走査線毎に入力をそのままラインメモリ37又はラ
インメモリ38に書込むように設定する。従ってデスク
ランブルのための特別な処理は不要である。
【0047】尚本実施例ではラインメモリの最大アドレ
スを744として、スクランブル時には非線形フィード
バックシフトレジスタ31の出力に対応した値を初期値
とし、デスクランブル時には非線形フィードバックシフ
トレジスタ31の出力をラインメモリの最大アドレス値
から減算した値を初期値として設定するようにしたが、
その逆に、スクランブル時には非線形フィードバックシ
フトレジスタ31の出力をラインメモリの最大アドレス
値から減算した値を初期値とし、デスクランブル時には
非線形フィードバックシフトレジスタ31の出力に対応
した値を初期値として設計するようにしても同様の効果
を有することはいうまでもない。
【0048】こうして読出された各水平走査線の映像信
号はセレクタ39によって選択されたD/A変換器40
に与えられ、アナログ映像信号に変換される。そして2
2H挿入回路により22H目が挿入され、音声信号と混
合して出力する。こうしてAVTV8に表示することに
より、デスクランブルされた映像信号を認識することが
できる。
【0049】以上詳細に説明したようにスクランブルコ
ーディック3の回路の大半はデジタル信号処理回路であ
って、LSI化が容易である。スクランブルコーディッ
ク3内の同期分離回路11、fSC再生回路12、22H
挿入回路41、キーボード22、A/D変換器36,5
2、D/A変換器40、BPA56、QPSK復調回路
57、PCM復調回路62、混合回路42以外のゲート
数は5〜6万ゲートであり、1チップに集積することも
可能である。又QPSK復調回路57,PCM復調回路
62についてはBSチューナ用LSIを修正し、2.0
48MHzと720KHzの両方の周波数に対応できるよう
にすればよい。このように主要部分を1チップ化するこ
とにより盗聴等の不正に対して強度が増し、安全性を向
上させることができる。
【0050】尚本実施例はスクランブル時に用いられる
暗証番号をスクランブルトリガと共に22Hに挿入する
ようにしているが、再生時にあらかじめキーボードより
同一の暗証番号を入力し、ラッチメモリ18に保持する
ようにしてもよい。こうすれば同一の暗証番号をキー入
力しなければ元の映像信号や音声信号をデスクランブル
することができなくなる。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明による
スクランブルコーディックを用いれば、同一の回路で映
像信号や音声信号等の通信データを高度な秘匿性を有し
スクランブルとデスクランブルを行うことができる。こ
のようにスクランブル,デスクランブルの機能を有する
一つのスクランブルコーディックを用いるので、回路構
成が極めて簡単となる。更にこのスクランブルコーディ
ックを内蔵することにより、安価に秘匿処理機能を有す
るテレビジョン受像機を構成することができる。更に鍵
データを用い、暗証番号とによって初期値を設定するこ
とにより、盗聴に対して更に高い安全性を得ることがで
きる。
【0052】又音声信号と映像信号が複合された通信デ
ータの場合も同様に、同一の音声PN発生回路を用いて
音声信号のスクランブル及びデスクランブルを容易に行
うことができる。又これと映像信号のスクランブル機能
とを組合せることによって高度な秘匿処理を行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるテレビジョン受像機の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のスクランブルコーディック
の一部を示すブロック図である。
【図3】本実施例のスクランブルコーディックの一部を
示すブロック図(映像信号処理部分)である。
【図4】本実施例のスクランブルコーディックの一部を
示すブロック図(音声信号処理部分)である。
【図5】本実施例の動作を示すタイムチャートである。
【図6】本実施例のスクランブル及びデスクランブル時
の水平走査線の変化を示す図である。
【図7】従来のスクランブル装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 チューナ 2 直線検波回路 3 スクランブルコーディック 4 SIF 5 FM検波回路 6 VTR 7 ビデオディスク 8 AVTV 11 同期分離回路 12 fSC再生回路 13 22H抽出回路 14 22H消去回路 15 パルス形成回路 16 暗証番号検出回路 17 トリガパルス検出回路 34,35,39,55,59 セレクタ 19 スクランブルトリガ発生回路 20 遅延回路 21 CPU 22 キーボード 23 読出クロック発生回路 24 読出アドレス発生回路 25 Kiメモリ 26,58 EOR回路 31 非線形フィードバックシフトレジスタ 32 書込アドレスカウンタ 33 読出アドレスカウンタ 37,38 ラインメモリ 36,52 A/D変換器 40 D/A変換器 41 22H挿入回路 42 混合回路 43 MSB反転回路 44 アドレス設定回路 51 音声PN発生回路 53 P/S変換器 54 音声制御回路 57 QPSK復調回路 60 遅延ゲート 61 QPSK変調回路 62 PCM復調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/10 H04N 7/16 - 7/173

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信データを秘匿化するための暗証番号
    を保持する保持手段と、 入力された通信データ信号を所定周期毎に交互に書込む
    一対のメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号が初期値として設定
    され、所定周期毎に相異なった擬似ランダムパルス信号
    を出力するシフトレジスタと、 通信データのスクランブル時には前記シフトレジスタの
    出力に対応した値を初期値とし、デスクランブル時には
    前記シフトレジスタの出力を前記メモリの最大アドレス
    値から減算した値を初期値として設定するアドレス設定
    回路と、 所定周期で前記アドレス設定回路により設定されたアド
    レスを初期値として、通信データを読出すアドレスを発
    生して前記一対のメモリにアドレス信号として入力する
    アドレスカウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ信号を直列のビッ
    トストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に通信データ信号からアナログ信号を
    復調してビットストリーム信号に変換する復調回路と、 前記保持手段に保持された暗証番号が初期値として与え
    られ、アナログ信号用の擬似ランダムパルス信号を発生
    するPN発生回路と、 前記PN発生回路の出力及び前記変換回路又は復調回路
    より出力されるビットストリーム信号との排他的論理和
    をとる第1のEOR回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に前記変調回路により変調された信号を
    前記一対のメモリより読出された通信データ信号と混合
    する混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ信号に復調するPCM復調回路と、 特定された鍵データを保持する不揮発性の鍵データメモ
    リと、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを備え、 前記シフトレジスタは、前記第2のEOR回路からの出
    力が初期値として設定 され、所定周期毎に相異なった擬
    似ランダムパルス信号を出力するものであり、 前記PN発生回路は、前記第2のEOR回路からの出力
    が初期値として設定され、アナログ信号用の擬似ランダ
    ムパルス信号を発生するものであることを特徴とするス
    クランブルコーディック。
  2. 【請求項2】 通信データを秘匿化するための暗証番号
    を保持する保持手段と、 入力された通信データ信号を所定周期毎に交互に書込む
    一対のメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号が初期値として設定
    され、所定周期毎に相異なった擬似ランダムパルス信号
    を出力するシフトレジスタと、 通信データのスクランブル時には前記シフトレジスタの
    出力を前記メモリの最大アドレス値から減算した値を初
    期値とし、デスクランブル時には前記シフトレジスタの
    出力に対応した値を初期値として設定するアドレス設定
    回路と、 前記所定周期で前記アドレス設定回路により設定された
    アドレスを初期値として、通信データを読出すアドレス
    を発生して前記一対のメモリにアドレス信号として入力
    するアドレスカウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ信号を直列のビッ
    トストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に通信データ信号からアナログ信号を
    復調してビットストリーム信号に変換する復調回路と、 前記保持手段に保持された暗証番号が初期値として与え
    られ、アナログ信号用の擬似ランダムパルス信号を発生
    するPN発生回路と、 前記PN発生回路の出力及び前記変換回路又は復調回路
    より出力されるビットストリーム信号との排他的論理和
    をとる第1のEOR回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に前記変調回路により変調された信号を
    前記一対のメモリより読出された通信データ信号と混合
    する混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ信号に復調するPCM復調回路と、 特定された鍵データを保持する不揮発性の鍵データメモ
    リと、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを備え、 前記シフトレジスタは、前記第2のEOR回路からの出
    力が初期値として設定され、所定周期毎に相異なった擬
    似ランダムパルス信号を出力するものであり、 前記PN発生回路は、前記第2のEOR回路からの出力
    が初期値として設定され、アナログ信号用の擬似ランダ
    ムパルス信号を発生するものであることを特徴とするク
    ランブルコーディック。
  3. 【請求項3】 テレビジョン信号の音声信号のスクラン
    ブル及びデスクランブルを行うスクランブルコーディッ
    クを含むテレビジョン受像機であって、 前記スクランブルコーディックは、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及び前記変換回路又は復調
    回路より出力された音声のビットストリーム信号との排
    他的論理和をとる第1のEOR回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に前記変調回路により変調された信号を
    映像信号と混合する混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、 秘匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、 各受像機毎に異なった鍵データを保持する不揮発性の鍵
    データメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを備えし、 前記音声PN発生回路は、前記第2のEOR回路の出力
    が初期値として与えられ、音声用の擬似ランダムパルス
    信号を発生するものであることを特徴とするテレビジョ
    ン受像機。
  4. 【請求項4】 テレビジョン信号の映像信号及び音声信
    号のスクランブル及びデスクランブルを行うスクランブ
    ルコーディックを含むテレビジョン受像機であって、 前記スクランブルコーディックは、 秘匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、 入力された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対
    のラインメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号が初期値として設定
    され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走査
    線毎に出力する非線形フィードバックシフトレジスタ
    と、 スクランブル時には前記非線形フィードバックシフトレ
    ジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスクランブ
    ル時には前記非線形フィードバックシフトレジスタの出
    力を前記ラインメモリの最大アドレス値から減算した値
    を初期値として設定するアドレス設定回路と、 前記アドレス設定回路により設定されたアドレスを初期
    値として各水平走査線単位で信号を交互に読出すアドレ
    スを発生して前記一対のラインメモリにアドレス信号と
    して入力するアドレスカウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及び前記変換回路又は復調
    回路より出力された音声のビットストリーム信号との排
    他的論理和をとる第1のEOR回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に前記変調回路により変調された信号を
    映像信号と混合する混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、 各受像機毎に異なった鍵データを保持する不揮発性の鍵
    データメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを備え、 前記非線形フィードバックシフトレジスタは、前記第2
    のEOR回路の出力が初期値として設定され、相異なっ
    た擬似ランダムパルス信号を水平走査線毎に出力するも
    のであり、 前記音声PN発生回路は、前記第2のEOR回路の出力
    が初期値として与えられ、アナログ信号用の擬似ランダ
    ムパルス信号を発生するものであることを特徴とするテ
    レビジョン受像機。
  5. 【請求項5】 テレビジョン信号の映像信号及び音声信
    号のスクランブル及びデスクランブルを行うスクランブ
    ルコーディックを含むテレビジョン受像機であって、 前記スクランブルコーディックは、 秘匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、 入力された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対
    のラインメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号が初期値として設定
    され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走査
    線毎に出力する非線形フィードバックシフトレジスタ
    と、 スクランブル時には前記非線形フィードバックシフトレ
    ジスタの出力を前記ラインメモリの最大アドレス値から
    減算した値を初期値とし、デスクランブル時には前記非
    線形フィードバックシフトレジスタの出力に対応した値
    を初期値として設定するアドレス設定回路と、 前記アドレス設定回路により設定されたアドレスを初期
    値として各水平走査線単位で信号を交互に読出すアドレ
    スを発生して前記一対のラインメモリにアドレス信号と
    して入力するアドレスカウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及び前記変換回路又は復調
    回路より出力された音声のビットストリーム信号との排
    他的論理和をとる第1のEOR回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に変調された信号を映像信号と混合する
    混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、 各受像機毎に異なった鍵データを保持する不揮発性の鍵
    データメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを備え、 前記非線形フィードバックシフトレジスタは、前記第2
    のEOR回路の出力が初期値として設定され、相異なっ
    た擬似ランダムパルス信号を水平走査線毎に出力するも
    のであり、 前記音声PN発生回路は、前記第2のEOR回路の出力
    が初期値として与えられ、アナログ信号用の擬似ランダ
    ムパルス信号を発生するものであることを特徴とするテ
    レビジョン受像機。
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