JP3365981B2 - 内視鏡形状検出装置 - Google Patents

内視鏡形状検出装置

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JP3365981B2 JP22285899A JP22285899A JP3365981B2 JP 3365981 B2 JP3365981 B2 JP 3365981B2 JP 22285899 A JP22285899 A JP 22285899A JP 22285899 A JP22285899 A JP 22285899A JP 3365981 B2 JP3365981 B2 JP 3365981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡形状検出装
置、更に詳しくは内視鏡形状の表示に特徴のある内視鏡
形状検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡は、体腔内の管腔である
被検部に外部から細長で可撓性を有する挿入部を挿入し
て該被検部を観察したり、必要とする処置が行えるよう
になっている。ところで、前記体腔内の管腔は、大腸や
小腸に見られるが如く曲がっており、挿入した内視鏡挿
入部がどの位置まで挿入されているのか、或いはどのよ
うな形状になっているのかは術者にとっては容易に分か
らない。
【0003】そのため、従来は内視鏡挿入部を挿入した
被検体部に外部からX線を照射して挿入部の管腔への挿
入位置、挿入形伏等の挿入状態を検出している。しか
し、前記X線は人体に対し無害なわけではなく、しかも
照射場所も限られており、内視鏡挿入部の挿入状態を検
出する手段としては必ずしも好ましいものではない。
【0004】そこで、人体への生理的な悪影響を及ぼす
ことなく、磁界を用いて、内視鏡挿入部の体内への挿入
状態を検出できるようにした内視鏡やカテ−ルの挿入状
態検出装置が例えば本出願人が先に出願した特願平10
−69075号等に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た先行例では、内視鏡と体内部及び外部との位置関係を
明確に識別し易いように表示されていなかった。このた
め、内視鏡と体内部との位置関係が分かりにくいとか、
内視鏡の挿人部が患者の体内のどこまで挿入されている
のか分かりにくいとか、検出範囲の外側のために誤検出
されて本来の位置から外れた位置に表示されてしまう欠
点があった。
【0006】また、仮に体内部であることが分かった場
合でも、従来例ではその絶対的な長さ等が不明であった
ので、内視鏡の挿入部が患者の体内のどの部分にあるか
分かりにくいという問題があり、よりスムーズに挿入し
たりすること等が容易に行える装置に改善することが望
まれる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、表示される内視鏡形状からユーザが実際に被検
体の内部に挿入された内視鏡状態を把握し易いように内
視鏡形状の表示を行う内視鏡形状検出装置を提供するこ
とを第1の目的とする。
【0008】また、内視鏡形状が表示される表示画面か
ら被検体内部に挿入された内視鏡状態を把握し易いよう
に付加情報を表示する内視鏡形状検出装置を提供するこ
とも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡形状
検出装置は、被検体に挿入可能な内視鏡内に設置される
第1のコイル手段と、所定の位置に配置される第2のコ
イル手段と、前記第1のコイル手段と前記第2のコイル
手段との間で磁気信号を送受する送受信手段と、前記磁
気信号の送受によって得られた検出信号に基づき、前記
第2のコイル手段に対する前記第1のコイル手段の位置
を表す位置情報を演算する演算手段と、前記位置情報に
基づき、前記第1のコイル手段が設置された内視鏡形状
を表示する表示手段とを備えた内視鏡形状検出装置にお
いて、前記内視鏡を挿入する前記被検体の挿入口の近傍
に配置されるマーカーより挿入口位置情報を取得する挿
入口位置情報取得手段と前記挿入口位置情報取得手段
により得られる前記挿入口位置情報を基に、被検体内部
の内視鏡部分を被検体外部にある内視鏡部分と識別して
前記被検体内部の内視鏡部分と前記被検体外部の内視鏡
部分とを異なる描画方式で内視鏡形状を表示するように
前記表示手段を制御する表示制御手段と、 を設けたもの
である
【0010】また、本発明による内視鏡形状検出装置
、被検体に挿入可能な内視鏡内に設置される第1のコ
イル手段と、所定の位置に配置される第2のコイル手段
と、前記第1のコイル手段と前記第2のコイル手段との
間で磁気信号を送受する送受信手段と、前記磁気信号の
送受によって得られた検出信号に基づき、前記第2のコ
イル手段に対する前記第1のコイル手段の位置を表す位
置情報を演算する演算手段と、前記位置情報に基づき、
前記第1のコイル手段が設置された内視鏡形状を表示す
る表示手段とを備えた内視鏡形状検出装置において、
記内視鏡を挿入する前記被検体の挿入口の近傍に配置さ
れるマーカーより挿入口位置情報を取得する挿入口位置
情報取得手段と前記挿入口位置情報取得手段により得
られる前記挿入口位置情報を基に、被検体内部の内視鏡
部分を被検体外部にある内視鏡部分と識別して前記被検
体内部の内視鏡部分と前記被検体外部の内視鏡部分とを
異なる描画方式で内視鏡形状を表示するように前記表示
手段を制御すると共に、前記挿入口情報により得られる
挿入口位置を衝とした絶対的なスケール情報を表示する
ように前記表示手段を制御する表示制御手段と、 を設け
たものである
【0011】さらに、本発明による内視鏡形状検出装置
、被検体に挿入可能な内視鏡内に設置される第1のコ
イル手段と、所定の位置に配置される第2のコイル手段
と、前記第1のコイル手段と前記第2のコイル手段との
間で磁気信号を送受する送受信手段と、前記磁気信号の
送受によって得られた検出信号に基づき、前記第2のコ
イル手段に対する前記第1のコイル手段の位置を表す位
置情報を演算する演算手段と、前記位置情報に基づき、
前記第1のコイル手段が設置された内視鏡形状を表示す
る表示手段とを備えた内視鏡形状検出装置において、
記内視鏡を挿入する前記被検体の挿入口の近傍に配置さ
れるマーカーより挿入口位置情報を取得する挿入口位置
情報取得手段と前記挿入口位置情報取得手段により得
られる前記挿入口位置情報を基に、被検体内部の内視鏡
部分を被検体外部にある内視鏡部分と識別して前記被検
体内部の内視鏡部分と前記被検体外部の内視鏡部分とを
異なる描画方式で内視鏡形状を表示すると共に、前記挿
入口情報により得られる挿入口位置を衝とした体内部へ
の挿入長の情報を表示するように前記表示手段を制御す
表示制御手段と、 を設けたものであり、そして、前記
各内視鏡形状検出装置における前記異なる描画方式は、
異なる色による描画、または前記被検体外部の内視鏡部
分を描画しないことであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。図1ないし図5は本発明
の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡システムの構
成を示す構成図、図2は図1の内視鏡装置形状検出装置
の機能構成を示すブロック図、図3は図2の内視鏡装置
形状検出装置の構成を示す構成図、図4はモニタ画面に
表示される内視鏡形状を先行例と比較して示し、図5は
図4(A)の表示を行う内視鏡装置形状検出装置の処理
内容の1例を示す。
【0013】図1に示すように、本実施の形態を備えた
内視鏡システム1は、内視鏡検査を行う内視鏡装置2
と、内視鏡検査の補助に用いられる内視鏡形状検出装置
3とを備え、この内視鏡形状検出装置3は、ベット4に
横たわる患者5の体腔内に電子内視鏡6の挿入部7を挿
入し、内視鏡検査を行う際の挿入補助手段として使用さ
れる。なお、電子内視鏡6をスコープ、内視鏡(の挿入
部)形状をスコープ形状と略記する場合がある。
【0014】電子内視鏡6は、可撓性を有する細長の挿
入部7を有し、その後端には湾曲操作ノブを設けた操作
部8が形成され、この操作部8からユニバーサルコード
9が延出され、ビデオイメージングシステム(またはビ
デオプロセッサ)10に接続されている。
【0015】この電子内視鏡6は、ビデオプロセッサ1
0内の光源部からの照明光を伝送するライトガイドが挿
通され、挿入部7の先端に設けた照明窓から伝送された
照明光を出射し、患部等を照明する。照明された患部等
の被写体は照明窓に隣接して設けられた観察窓に取り付
けた対物レンズにより、結像位置に配置された撮像素子
に像を結び、この撮像素子により光電変換される。
【0016】光電変換された信号はビデオプロセッサ1
0内の映像信号処理部により信号処理されて標準的な映
像信号が生成され、ビデオプロセッサ10に接続された
画像観察用モニタ11に表示される。
【0017】この電子内視鏡6には鉗子チャンネル12
が設けてあり、この鉗子チャンネル12の挿入口12a
から例えば12個の磁気発生素子としてのソースコイル
13a、13b、…、13l(以下、符号13iで代表
する)を有するプローブ14を挿通することにより、挿
入部7内に複数のソースコイル13iが設置されること
になる。
【0018】この場合、プローブ14にはその先端のソ
ースコイル13aから所定の間隔で他のソースコイル1
3b、…、13lも順次配置されている。そして、プロ
ーブ14を鉗子チャンネル12内に設置することによ
り、先端のソースコイル13aは挿入部7の先端部の既
知の位置に設置され、他のソースコイル13b、…、1
3lも挿入部7の長手方向における既知の位置に設置さ
れる。
【0019】このプローブ14の後端から延出されたソ
ースケーブル15は、その後端のコネクタが内視鏡形状
検出装置3の装置本体16に着脱自在に接続される。そ
して、装置本体16側から高周波信号伝達手段としてソ
ースケーブル15を介して磁気発生素子としてのソース
コイル13iに高周波信号(駆動信号)を印加すること
により、ソースコイル13iは磁界を周囲に放射する。
【0020】なお、本実施の形態では、電子内視鏡6の
鉗子チャンネル12内にソースコイル13iを取り付け
たプローブ14を挿通固定することにより、電子内視鏡
6の挿入部7内にソースコイル13iを組み込んでいる
が、直接電子内視鏡6の挿入部7内にソースコイル13
iを組み込んだものでも良い。
【0021】さらに、患者5の体表面、例えば肛門付
近、左脇腹、右脇腹等に設置される3個の第1〜第3マ
ーカ17a、17b、17c(以下符号17jで代表す
る)がある。マーカ17jは1個の磁気発生素子として
のマーカコイル18jを有する。
【0022】各マーカ17jから延出されたマーカケー
ブル19は、ソ−スコイル13iと同様に、その後端の
コネクタが内視鏡形状検出装置3の装置本体16に着脱
自在に接続される。そして、装置本体16側から高周波
信号伝達手段としてマーカケーブル19を介して磁気発
生素子となる各マーカコイル18jに高周波信号(駆動
信号)を印加することにより、各マーカコイル18jも
磁界を周囲に放射する。
【0023】また、各ソースコイル13i或いはマーカ
17jの位置を磁気的に検出するために、患者5の周囲
の所定の位置に設定されるコイルユニット20内には、
図2のように単心コイルからなるセンスコイルが複数、
例えば16個のセンスコイル21a、21b、…、21
p(以下符号21kで代表する)がそれぞれ既知の位置
に配置されている。
【0024】各センスコイル21kは、各ソースコイル
13i或いはマーカ17jで発生した磁気信号を検出
し、その検出信号の検出信号伝達手段としてのセンスケ
ーブル22を介して装置本体16に接続されている。こ
の装置本体16には使用者が装置を操作するための操作
パネル23またはキーボード等が設けられている。ま
た、この装置本体16には検出した内視鏡形状を表示す
る表示手段としてモニタ24が接続されている。
【0025】さらに、内視鏡形状検出装置3の詳細な構
成について説明する。内視鏡形状検出装置3は、図2に
示すように、ソースコイル13i及びマーカコイル18
jを駆動する駆動ブロック25と、センスコイル21k
が受信する信号を検出する検出ブロック26と、検出ブ
ロック26で検出した信号を信号処理するホストプロセ
ッサ27とから構成される。
【0026】図3に示すように、電子内視鏡6の挿入部
7に設置されるプローブ14には、上述したように、磁
界を生成するための12個のソースコイル13iが挿入
部7の長手方向に所定の間隔で配置されており、これら
ソースコイル13iは駆動ブロック25を構成する12
個の互いに異なる高周波の駆動信号を生成するソースコ
イル駆動回路28に接続されている。
【0027】また、マーカコイル18jは、駆動ブロッ
ク25を構成する、3個の互いに異なり、さらに、上述
のソ−スコイル駆動信号とも異なる高周波の駆動信号を
生成するマーカコイル駆動回路29に接続されている。
【0028】ソ−スコイル駆動回路28は各ソースコイ
ル13iを、またマーカコイル駆動回路29は各マーカ
コイル18jを、それぞれ異なる周波数の正弦波の駆動
信号電流で駆動し、それぞれの駆動周波数はソースコイ
ル駆動回路28およびマーカコイル駆動回路29内部の
図示しない駆動周波数設定データ格納手段或いは駆動周
波数設定データ記憶手段に格納された駆動周波数設定デ
ータ(駆動周波数データとも記す)により設定される。
【0029】この駆動周波数データは、ホストプロセッ
サ27において内視鏡形状の算出処理等を行うCPU
(中央処理ユニット)30によりPIO(パラレル入出
力回路)31を介してソースコイル駆動回路部28内及
びマーカコイル駆動回路29の駆動周波数データ格納手
段(図示せず)に格納される。一方、センスコイル21
kは、検出ブロック26を構成するセンスコイル信号増
幅回路部37に接続されている。
【0030】図3に示すように、検出ブロック26は、
センスコイル信号増幅回路部37及びADC(アナログ
・デジタル・コンバータ)38a,…,38l(38k
で代表する)より構成され、センスコイル21kで検出
された微少な信号をセンスコイル信号増幅回路部37で
増幅した後、ADC38kでホストプロセッサ27が読
み込み可能なデジタルデータに変換する。このデジタル
データは、制御信号発生回路部39からの制御信号によ
りローカルデータバス40を介して2ポートメモリ41
に書き込まれる。
【0031】CPU30は、制御信号発生回路部39か
らの制御信号により2ポートメモリ41に書き込まれた
デジタルデータを内部バス42を介して読みだし、メイ
ンメモリ43を用い、デジタルデータに対して周波数抽
出処理(高速フーリエ変換:FFT)を行い、各ソース
コイル13i及びマーカコイル18jの駆動周波数に対
応する周波数成分の磁界検出情報に分離抽出し、分離し
た磁界検出情報の各デジタルデータから電子内視鏡6の
挿入部7内に設けられた各ソースコイル13iと、マー
カコイル18jの空間位置座標を算出する。
【0032】また、算出されたソースコイル13iの位
置座標データから電子内視鏡6の挿入部7の挿入状態を
補間或いは推定して、内視鏡形状画像を形成する表示デ
ータを生成し、ビデオRAM36に出力する。さらに、
算出されたマーカコイル18jの位置座標データからマ
ーカコイル18jの表示データを生成し、ビデオRAM
36に出力する。このビデオRAM36に書き込まれて
いるデータは読み出されてビデオ信号発生回路44に出
力され、アナログのビデオ信号に変換してモニタ24へ
と出力される。
【0033】本実施の形態では挿入部7内のソースコイ
ル13iの位置座標データに対し、図5に示すような処
理を行うことにより、(挿入部7の体内への挿入口位置
となる)肛門位置のY座標値を基準位置としてそれより
Y座標値が大きい(Y軸の正方向)か否かの比較判断に
より体内側と体外側とを判別(判定)し、体内側と判定
されたソースコイル13iに対しては、内視鏡形状とし
て表示する内視鏡挿入部形状(スコープ形状と略記)の
表示データを生成してビデオRAM36に出力して(図
4(A)に示すように)体内部分の内視鏡形状として表
示させるようにする表示制御手段を形成している。
【0034】例えば、図3のホストプロセッサ27を構
成するCPU30は肛門位置のY座標値をその内部の例
えばレジスタに基準値として取込み、検出されたソース
コイル13iの座標位置のY座標値をレジスタに保持し
た基準値と比較して、そのソースコイル13iが体内か
体外かを判断する表示判断部30aの機能を備え、この
表示判断部30aの判断結果により体内と判断されたソ
ースコイル13iを補間するようにして挿入部7の表示
データが生成される。
【0035】なお、3次元座標(X,Y,Z)は例えば
図1に示すように設定してあり、Y座標はベッド4の長
手方向に平行で、患者5の頭部側が(足部側に対して)
Yの正方向となる。また、図4のモニタ画面24aでの
内視鏡形状の表示ではその縦方向の上側がY軸の正方向
に相当する(図4で水平方向はX軸方向に相当する)。
【0036】また、マーカコイル18jも肛門位置及び
体内側(肛門位置のY座標値より大きいY座標値)に設
置されたものに対してその位置座標データに対する表示
データを生成し、ビデオRAM36に出力するようにし
ている。
【0037】従って、例えば第1マーカコイル18aの
み肛門位置に設置された肛門マーカとして使用した場合
には図4(A)のモニタ画面24aに示すように体内側
の内視鏡挿入部形状(スコープ形状と略記)を肛門マー
カと共に表示することになる。
【0038】先行例では図4(B)に示すように肛門マ
ーカと共に、スコープ形状が表示されるようにしていた
が、この表示形態では実際に体内に挿入されているスコ
ープ形状が明確ではないので、本実施の形態では図4
(A)に示すように肛門マーカより体内側のみのスコー
プ形状を表示するようにして、実際に体内に挿入されて
いる部分のスコープ形状を明確に分かるように表示する
ようにしていることが特徴となっている。換言すると、
(体内部分に対し)体外側部分は表示不用のスコープ形
状と見なして、その部分のスコープ形状を描画しないカ
ットモードで表示するようにしているとも言える。
【0039】図5は図4(A)に示す内視鏡形状の表示
を行う内視鏡形状検出装置3の処理内容のフローチャー
トを示す。この内視鏡形状検出装置3が動作を開始する
と、ステップS1の第1マーカコイル(図5では簡単化
のため、第1〜第3マーカコイルを単にマーカ1、2、
3で略記)を使用するか否かの判断を求め、それに対し
使用を選択すると、次のステップS2の(肛門位置をレ
ジスト座標として記憶或いは登録する)レジストモード
を選択するか否かの判断を求める。
【0040】一方、第1マーカコイルを使用しないを選
択すると、ステップS3のY軸の任意の位置をカット位
置として使用し、ステップS6に移る。なお、カット位
置としては、肛門位置以外にも設定できるが、ここでは
体内と体外との判別に使用するため、カット位置として
肛門位置の場合で説明する。
【0041】レジストモードを選択した場合にはステッ
プS4のレジスト座標をカット位置(肛門位置)として
使用し、レジストモードを選択しない場合にはステップ
S5の第1マーカコイル(図5ではマーカ1)を肛門マ
ーカ(肛門位置)として使用し、共にステップS6に移
る。ステップS6からその終了記号に対応するステップ
S8まで、挿入部7内に設置したソースコイルに対し、
その先頭座標のものから順次スコープ内に設置された位
置座標数分、以下の処理を行う。
【0042】ステップS7のスコープ位置座標(スコー
プに設けたソースコイル13iの座標)がカット位置よ
り設定Y方向(マーカ2、3の方向或いはY軸の正側)
にあるか否かを判断し、これに該当する場合には次のソ
ースコイル13(i+1)の座標で同様の処理を繰り返
し、ステップS7に該当しなくなった場合にはこの処理
から外れてステップS9に移り、このステップS9でそ
の直前のソースコイルの座標を終端とするようにカウン
タをセットする。
【0043】つまり、ステップS7の条件に該当するソ
ースコイルは肛門位置より体内側に存在し、この条件に
該当しなくなったソースコイルは体外側となるので、そ
の直前のソースコイルの座標を表示する場合のソースコ
イルの終端とするようにカウンタをセットする。そし
て、ステップS10のスコープの終端の座標値としてカ
ット位置を追加する。
【0044】次にステップS11のカウンタにセットし
たカウンタ数分データ、補間によりスコープ形状データ
生成処理を行う。これにより、体腔内挿入形状データが
生成される。そして、ステップS12のスコープ形状デ
ータの生成処理を行い、そのスコープ形状データを次の
ステップS13でモニタ24で表示して、この処理を終
了する。
【0045】本実施の形態によれば、肛門位置に設置し
た肛門マーカ等による基準位置により、挿入部7内に設
置したソースコイルの位置を体内か否かを判断して、体
内側と判断されたソースコイルに基づくスコープ挿入形
状部分のみを表示するようにしているので、術者は実際
に表示されているスコープ形状から体内に挿入されてい
る挿入形状を容易に把握できる。
【0046】図6は変形例の表示例を示す。例えば挿入
部7が体内に挿入されていない状態で、ソースコイルの
位置から挿入形状を肛門マーカと共に表示した場合、図
6(A)に示すように例えば挿入部7の先端側が肛門マ
ーカより下側になるように表示されることがある。
【0047】この変形例では挿入部7の先端側に配置し
たソースコイルの座標位置が肛門マーカの位置より下
側、つまり体外側と判定された場合には、図6(B)に
示すようにまだ挿入されていない状態であると判断し
て、肛門マーカのみを表示するようにする。
【0048】つまり、体内に挿入された状態では図6
(A)のような状態は通常はあり得ない状態であるの
で、体内に挿入されていない誤検出状態であると判断し
て、挿入形状の表示を行わないで、肛門マーカのみを表
示する。
【0049】後述するようにコイルユニット20による
検出範囲よりも外側の領域に対する位置検出の精度は低
下するために、本来の位置とは異なった位置にあると誤
検出する場合があり、この変形例によればそのような誤
検出で誤った位置に表示されるようなことを防止でき
る。なお、肛門マーカの位置は勿論、コイルユニット2
0による検出範囲内であるので、肛門マーカの位置は表
示する。
【0050】その他の変形例として、肛門マーカの代わ
りに患者プレートでも位置を指し示すようにしても良
い。例えば3つのソースコイルからなる患者プレートと
して採用し、この患者プレートにより算出した任意の位
置を基準にして表示を不用とする表示不用領域を設定し
て、スコープ形状を表示(描画)するようにしても良
い。
【0051】なお、上述の実施の形態では体内と体外と
を体内への挿入口位置となる肛門位置のY座標の値(例
えばYref)を判別の基準に用い、検出されたソース
コイル13iのY座標の値(例えばYi)が基準のもの
よりY軸の正方向にある(つまりYref−Yi≧0)
か否かにより判断しているが、体表面に設置されるマー
カのZ座標の値も参照して判断するようにしても良い。
【0052】また、本実施の形態では体内部分のみのス
コープ形状を表示するように表示制御を行うようにして
いるが、後述する実施の形態(具体的には図9)で説明
するように、体内部分と体外部分とのスコープ形状の色
を変更する等して容易に識別可能に表示するようにして
も良い。
【0053】(第2の実施の形態)図7は第2の実施の
形態におけるスコープ形状の表示例を示す。第1の実施
の形態では、スコープ形状の表示が有効に使用されてい
ない部分があるので、本実施の形態では、体内への挿入
口位置としての肛門マーカの位置をモニタ24の表示面
の下端に位置するように位置をずらす補正(オフセッ
ト)して表示する手段を有する。
【0054】また、本実施の形態ではスコープ形状を拡
大表示する手段も備えている。そして、拡大して表示す
る場合には図7のスコープ形状の画面中央を拡大中心と
して拡大すると、図8(A)に示すように表示されない
部分が発生する(点線は拡大前のスコープ形状を示し、
実線が拡大したスコープ形状を示す)ので、肛門位置の
肛門マーカを中心として拡大を行う(つまり、肛門位置
を拡大の基準として拡大を行う)ようにして、図8
(A)の表示の欠点を解消して、図8(B)に示すよう
に体内のスコープ形状全体を表示できるようにしてい
る。
【0055】本実施の形態によれば、体内のスコープ形
状の表示において、表示領域の下端を体内への挿入口位
置に設定して表示するようにしているので、この位置合
わせのオフセットを行わないでスコープ形状を表示する
よりも違和感がなく必要とされる部分のスコープ形状の
表示ができる。
【0056】また、拡大表示する場合にも、体内への挿
入口位置を基準にして拡大を行うので、表示領域を有効
に利用でき、かつ必要とされる部分が欠けてしまうこと
なく表示することができる。
【0057】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を説明する。本実施の形態は例えば、図1に
おいて、絶対的なスケールをスコープ形状に重畳して表
示する手段を設けたものである。
【0058】例えば、図9(A)に示すようにモニタ画
面24aにはスコープ形状と共に、例えば肛門位置に水
平方向にわたってストライプ状ゲージ61を重畳して表
示している。このゲージ61の例えば白と黒とのストラ
イプの間隔は一定の間隔、例えば10mm単位のスケー
ル(尺度)で設けてあり、この絶対的なスケールによ
り、共に表示されているスコープ形状の各部の位置等
を、このゲージ61が表示されていない場合より把握し
易いようにしている。
【0059】また、図9(B)に示すように例えば縦横
の長さが等しく、一定の長さ(例えば10mm)の正方
格子状ゲージ62をモニタ画面24a全体に表示しても
良い。この場合には図9(A)の場合よりもスコープ形
状から体腔内に挿入された挿入部7の先端部を含めた各
部の位置等をより把握し易い。従って、体腔内に挿入さ
れた挿入部7の先端部等が実際に体腔内のどの位置付近
にあるか等の把握ができるので、より深部側に挿入して
いく操作等をスムーズに行うことができる。また、体腔
内でスコープ形状がループ状になった場合、そのループ
径の大きさを把握することが(絶対的なスケール或いは
目盛りを表示しない場合に比べて)簡単にできる。
【0060】第3の実施の形態では、ゲージの間隔を1
0mmとしたが、これに限定されるものではなく、モニ
タ上で識別可能であれば、どのような間隔でも良い。さ
らに、ゲージの間隔を、操作パネル等からの操作により
選択可能としても良い。また、ゲージの間隔を術者の希
望する間隔に設定できるようにしても良い。また、スト
ライプ状ゲージと正方格子状ゲージを選択可能とした
り、また、同時に表示するようにしても良い。
【0061】なお、スコープ形状を体内に挿入されてい
る部分のみ表示しても良いが、本実施の形態では例えば
肛門マーカより体内側と体外側とを色を変えて表示する
ことにより、体内側を体外側と識別して表示している。
【0062】例えば挿入部を肛門位置から挿入する挿入
初期の段階では、体外部分の挿入部も表示した方が(体
内領域になった瞬間からその一部が表示される場合よ
り)挿入方向等が分かり易いので、少なくとも挿入初期
の段階では、体外と体内とをスコープ形状の表示色を変
えるようにする等して体内部分と体外部分とを簡単に識
別可能に表示するようにしても良い。
【0063】また、体内と体外とを肛門マーカの位置に
より判別するものに限定されるものでなく、肛門マーカ
を使用しないでも、図10に示すようにベッド4に肛門
位置に設定するための基準ライン63(そのY座標の値
は一定)を設定し、患者をベッド4に載置する場合、患
者の肛門が基準ライン63に位置するように設定するよ
うにして、この基準ライン63のY座標位置を基準とし
て体内側と体外側とを判別しても良い。
【0064】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図11及び図12を参照して説明する。図
11(A)はコイルユニット20による有効検出範囲7
1を斜視図で示し、図11(B)は平面図或いは側面図
で有効検出範囲71を示す。本実施の形態は図11
(A)或いは(B)に示すようにコイルユニット20に
よる有効検出範囲71を考慮してスコープ形状を表示す
るようにしたものである。
【0065】この有効検出範囲71は図11(B)に示
すようにコイルユニット20の前面から距離La以内
で、かつその中心から縦及び横の距離Lb以内の直方体
領域であるとしている。但し、距離La以内で、コイル
ユニット20の前面から小さい距離Lc部分はセンスコ
イル21kのサイズ等による誤差やセンスコイルによる
検出信号のオーバフローがあるので、除外している。
【0066】そして、図12(A)に示すようにモニタ
画面24aにはスコープ形状と共に、点線で示す有効検
出範囲71を点線等で表示する。このように表示するこ
とにより、検出して表示されたスコープ形状における検
出精度が高い部分を術者は容易に知ることができる。
【0067】或いは図12(B)に示す変形例のように
有効検出範囲71と共に、その範囲71内のスコープ形
状のみを表示するようにしても良い(なお、図12
(A),(B)及び後述する図13、図17では図9で
説明したように、体内部分と体外部分とではスコープ形
状の色を変更して表示している)。
【0068】このように表示すると、検出精度が高い部
分の歪みの少ないスコープ形状を表示できる。本実施の
形態(変形例を含む)によれば、ユーザは検出精度が良
い部分のスコープ形状を知ることができたり、検出精度
が良い部分のみのスコープ形状を知ることができる。
【0069】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を説明する。本実施の形態は例えば第1の実
施の形態において、さらに挿入長等を表示する挿入長等
表示手段を備えたものであり、モニタ画面24aには例
えば図13(A)に示すように挿入長表示部75で挿入
長が表示されるようにしている。
【0070】図14は内視鏡形状検出装置による挿入長
表示手段の処理内容を示す。内視鏡形状検出装置3が動
作を開始すると、ステップS21の第1マーカコイル
(図14では図5の場合と同様に簡単化のため、第1〜
第3マーカコイルを単にマーカ1、2、3で略記)を使
用するか否かの判断を求め、それに対し使用を選択する
と、次のステップS22の肛門位置をレジスト座標とし
て記憶或いは登録するレジストモードを選択するか否か
の判断を求める。
【0071】一方、第1マーカコイルを使用しないを選
択すると、ステップS23のY軸の任意の位置をカット
位置として使用し、ステップS26に移る。なお、カッ
ト位置としては、肛門位置以外にも設定できるが、ここ
では体内と体外との判別に使用するため、カット位置と
して肛門位置の場合で説明する。
【0072】レジストモードを選択した場合にはステッ
プS24のレジスト座標をカット位置(肛門位置)とし
て使用し、レジストモードを選択しない場合にはステッ
プS25の第1マーカコイル(図14ではマーカ1)を
肛門マーカ(肛門位置)として使用し、共にステップS
26に移る。
【0073】ステップS26からステップS28まで
は、挿入部7内に設置したソースコイルに対し、その先
頭座標(先頭にあるソースコイルの座標)のものから順
次その後方側のものに対し、スコープに設置されたソー
スコイル推定座標数分、以下の処理を行う。ステップS
27のソースコイル位置座標がカット位置より設定Y方
向(マーカ2、3の方向或いはY軸の正側)にあるか否
かを判断し、これに該当する場合には次のソースコイル
の座標で同様の処理を繰り返し、ステップS27の条件
に該当しなくなった場合にはこの処理から外れてステッ
プS29に移り、このステップS29でその直前のソー
スコイルの座標を終端とするようにカウンタをセットす
る。
【0074】つまり、ステップS27の条件に該当する
ソースコイルは肛門位置より体内側に存在し、この条件
に該当しなくなったソースコイルは体外側となるので、
その直前のソースコイルの座標を表示する場合のソース
コイルの終端とするようにカウンタをセットする。そし
て、ステップS30のスコープの終端の座標値としてカ
ット位置を追加する。
【0075】次にステップS31のカウンタにセットし
たカウンタ数分データまでのスコープの道のりに終端座
標とカット位置座標の直線距離を加算して(体内に挿入
された挿入部7の)挿入長を算出する処理を行う。
【0076】そして、ステップS32の情報表示するか
否かの選択(判断)に対し、情報表示する選択を行う
と、ステップS33の挿入長表示、例えばLengt
h:XXXmm等と表示する処理を行い、その後この処
理を終了し、情報表示することを選択しないとステップ
S33の表示を行わないでこの処理を終了する。
【0077】つまり、情報表示する選択を行うと、図1
3(A)に示すようにスコープ形状と共に、体内に挿入
された挿入部7の挿入長を挿入長表示部75に表示する
ことになる。
【0078】また、図15は挿入長を記録する処理を示
す。内視鏡形状検出装置3が動作を開始すると、ステッ
プS41の録画モードか否かの判断を求め、録画モード
でないと、この処理を終了し、録画モードの場合には次
のステップ42で挿入長入力モードか否かの判断を求め
る。
【0079】挿入長入力モードの場合には、次のステッ
プS43の手入力された挿入長データを1レコード(フ
レーム)データ領域にセットして、録画の際にその挿入
長データが記録されるようにして終了する。
【0080】また、挿入長入力モードでない場合には、
ステップS44でリアルタイムに算出された挿入長デー
タを1レコード(フレーム)データ領域にセットして、
その挿入長データが録画の際に記録されるようにして終
了する。挿入長データを記録することにより、そのデー
タを次回に参照することにより再現性のある内視鏡検査
を行うこと等が可能になる利点がある。
【0081】本実施の形態によれば、スコープ形状と共
に、体腔内に挿入された挿入長も同時に表示しているの
で、術者は実際に体腔内に挿入された挿入部7の長さを
知ることができるので、挿入長を確認するために内視鏡
形状表示用のモニタ24や内視鏡画像を表示するモニタ
11から目を離して内視鏡の挿入部7を見る必要がなく
なり、挿入作業をより容易に行う環境を実現できると
か、操作性或いは使い勝手を向上できる。
【0082】また、挿入長データの記録手段を設けてい
るので、内視鏡検査に有効利用できる等の効果がある。
図13(B)はスコープ形状と共に、挿入時間表示部7
6に挿入時間を表示するようにしたものである。この場
合の処理内容を図16に示す。
【0083】内視鏡形状検出装置3が動作を開始する
と、ステップS51の(体内に挿入された挿入部分のみ
を表示する)カットモードか否かの判断を求め、これに
対しカットモードでない選択を行うとこの処理を終了
し、カットモードを選択すると、次のステップS52の
自動的に挿入時間を計測する自動挿入時間計測モードか
否かの判断を求め、自動挿入時間計測モードを選択する
と、次のステップS53で計測中か否かを判断する。一
方、ステップS52で自動挿入時間計測モードを選択し
ないと、ステップS54の手動計測モードをONするか
否かの判断を求める。そして、手動計測モードをONす
ることを選択すると、ステップS53に移り、手動計測
モードをONすることを選択しないと、この処理を終了
する。
【0084】ステップS53の計測中か否かの判断によ
り、計測中でない場合には、ステップS56でそのシス
テム経過時間を取得して、そのシステム経過時間をST
0としてホストプロセッサ27は内部のCPU30のレ
ジスタ等に一時退避して保持すると共に、挿入時間IT
を0にして、ステップS57に移る。一方、計測中と判
断した場合には、ステップS55で挿入時間ITを現在
のシステム経過時間から計測中でなかったシステム経過
時間ST0を減算して求め、ステップS57の情報表示
するか否かの判断処理に移る。
【0085】ステップS57の情報表示の判断に対し、
表示することを選択すると、次のステップS58で図1
3(B)に示すように挿入時間の表示を行った後、この
処理を終了し、また情報表示の判断に対し、表示しない
ことを選択すると、挿入時間の表示を行うことなく、こ
の処理を終了する。
【0086】このように挿入時間の表示を行うことによ
り、術者に対し挿入作業にかかる時間の目安を与えるこ
とができる。そして、熟練した術者の場合のデータを参
照することにより、より短時間に挿入作業を行えるよう
にすることもでき、患者にとっても内視鏡検査時間の短
縮化により、検査の際の苦痛をより軽減できるようにも
なる。
【0087】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態を説明する。本実施の形態は例えば第1の実
施の形態において、挿入長比率を算出してスコープ形状
と共に表示する手段を設けたものであり、挿入長比率を
表示することにより、その値の大きさで、体腔内に挿入
された挿入部7がループ状になっているか或いはループ
が解除されているかを判断する際の目安を与えられるよ
うにしている。
【0088】つまり、スコープ形状はそれを表示する方
向によりループ状になっていても直線的に見えることも
あり、実際にループ形状或いは直線に近い形状である
が、分かりにくい場合がある。例えば挿入部7をルー
プ状にしてこれを解除して直線化することにより深部側
に挿入部7を挿入する手技があり、このような場合等で
はループ形状かそれを解除した状態にあるかを把握する
必要がある。
【0089】このため、図17(A)及び(B)はスコ
ープ形状の表示と共に、挿入長比率(図17ではa/
b)を挿入長比率表示部77で表示した様子を示し、こ
のように表示された挿入長比率の値により、ループ状か
否かがスコープ形状の表示方向(或いは視点方向)を変
更しなくても把握できるようにしている。
【0090】つまり、図17(A)は挿入長比率の値が
小さいので、ループ状であることが分かり、図17
(B)では挿入長比率の値が大きいので、直線化された
状態に近い状態であることが分かる。
【0091】また、図18は挿入比率を算出して表示す
る処理の内容を示す。内視鏡形状検出装置3が動作を開
始すると、ステップS61の(体腔内に挿入された挿入
部分のみを表示する)カットモードか否かの判断を求
め、これに対しカットモードでない選択を行うとこの処
理を終了し、カットモードを選択すると、次のステップ
S62の挿入長比率算出を行う。つまり、挿入長比率=
InsertRatio(IR)=(先端位置−カット位置)の直
線距離/挿入長(先端位置からカット位置までの道の
り)を算出し、次のステップS63に移る。
【0092】ステップS63では情報表示の判断に対
し、表示することを選択すると、次のステップS64で
図17(A)或いは図17(B)に示すように挿入長比
率の表示を行った後、この処理を終了し、また情報表示
の判断に対し、表示しないことを選択すると、挿入長比
率の表示を行うことなく、この処理を終了する。
【0093】なお、ステップS64で挿入長比率の表示
を行う場合、この挿入長比率の値が0.1から1.0ま
での値の場合は正常であるとし、これ以外の値の場合、
つまり0.1より小さい場合或いは1.0より大きい場
合には異常であるとして、警告するようにしている。
【0094】本実施の形態によれば、挿入長比率の値か
らスコープ形状がループ状になっているか、ループが解
除された状態であるかを挿入形状の表示方向等を変える
ことなく判断することができる。
【0095】(第7の実施の形態)次に本発明の第7の
実施の形態を説明する。本実施の形態は例えば第1の実
施の形態において、(体内等の)関心領域内にあるスコ
ープ形状を表示領域に有効に表示できるようにしたもの
である。
【0096】体腔内に挿入部7が挿入されるに従って、
体腔内にある挿入部7の長さ等が変化するため、単に表
示画面上に一定の倍率でスコープ形状を表示した場合に
は、挿入の程度に応じて図19の(A′)、(B′)、
(C′)のように変化する。この場合、図19(A′)
ではモニタ画面の表示領域における小さな一部のみしか
スコープ形状の表示に利用していない。このため、本実
施の形態では図19の(A)、(B)、(C)のよう
に、体腔内への挿入部分の割合が変化してもそれに応じ
てスコープ形状の拡大率を変化させて、モニタ画面24
aによる表示領域を有効に利用するようにしている。
【0097】図20はスコープ形状に応じて倍率を変え
てスコープ形状を表示する原理図を示す。図20(A)
は予め定めた倍率Aoでスコープ形状を表示する初期の
表示領域におけるスコープ形状を示す。この状態ではス
コープ形状は横方向にはXo(=Ao・Xin)、縦方
向にはYo(=Ao・Yin)で表示され、この横X
o、縦Yoとする矩形サイズはモニタ画面24aの表示
領域のサイズ(横Xmax,縦Ymax)に対し、少な
くとも一方(図20(A)では縦)が少し小さいサイズ
となるように倍率Aoが設定される。
【0098】そして、さらに挿入されて表示される横或
いは縦のサイズがXo或いはYoより少し大きくなる
と、そのサイズを検知して、縦或いは横のサイズがXm
ax或いはYmaxより少し小さいサイズとなるように
倍率を少し小さくする。
【0099】このような処理を繰り返して、表示される
スコープ形状の横及び縦のサイズがほぼ表示領域のサイ
ズXmax或いはYmaxに近い矩形領域となるように
する。図20(B)は図20(A)からかなり挿入した
状態での表示されるスコープ形状を示し、スコープ形状
の縦サイズYaは表示領域の縦サイズYmaxに近いサ
イズで表示されている。なお、横サイズXaは表示領域
の横サイズXmaxよりはかなり小さい。
【0100】つまり、本実施の形態では表示されるスコ
ープ形状の少なくとも横或いは縦の一方のサイズは表示
領域の横或いは縦のサイズに近い状態で表示されるよう
に自動的に表示サイズを変更することにより、表示領域
を有効に利用したスコープ形状の表示を行うことができ
るようにしている。
【0101】図21は図19(A)、(B)、(C)の
ように、体腔内への挿入部分の割合が変化してもそれに
応じてスコープ形状の拡大率を変化させて、モニタ画面
24aの表示領域を有効に利用するように表示する処理
内容を示す。
【0102】内視鏡形状検出装置3が動作を開始する
と、ステップS71の自動リサイズモードか否かの判断
を求める処理を行い、このモードを選択しないとこの処
理を終了し、このモードを選択すると、次のステップS
72のリサイズ閾値として表示画面X−Y座標(MAX
の表示サイズ)設定を行う(図20で説明したようにリ
サイズ閾値は表示サイズより僅かに小さな値にしても良
い)。
【0103】次に肛門位置より体外部分のスコープ形状
をを表示しない肛門カットモードか否かの判断を求め、
これに対して、このモードを選択しないと、この処理を
終了し、このモードを選択すると、次のステップS74
の(スコープ形状の推定或いは)補間データのX座標
(方向)の長さ(或いは絶対値)の最大値を取得し、さ
らに次のステップS75で(スコープ形状の推定或い
は)補間データのY座標(方向)の長さ(或いは絶対
値)の最大値を取得する。
【0104】そして、次のステップS76でそれぞれの
最大値と表示画面座標からリサイズ率を求める(画面上
にほぼ一杯となる状態で納まるように調整する)。この
ようにすることにより、表示領域を有効利用できる。
【0105】本実施の形態によれば、ユーザは表示領域
の全体にうまく納まるような拡大率に設定する操作等を
行うことなく、常に表示領域のほぼ全体近くを使っての
適切な表示サイズでスコープ形状の表示を行うことがで
きる。
【0106】なお、上述した各実施の形態ではスコープ
内に配置されるソースコイル13i或いは基準位置に設
置されるマーカコイル18jに駆動信号を印加してその
周囲に磁界(磁場)を発生し、その磁界を既知の位置に
設置したセンスコイル21kで磁気的に検出するものと
して説明したが、磁界の発生と検出とを入れ替えた構成
にしても良い。
【0107】つまりコイルユニット20にソースコイル
を配置し、スコープ内に配置したセンスコイルにより検
出した信号から既知の位置に配置したソースコイルに対
するセンスコイルの位置を算出するようにしても良い。
また、同様にマーカコイルをセンスコイルで形成して、
その検出信号からマーカコイルの位置を算出するように
しても良い。
【0108】なお、上述した各実施の形態等を部分的等
で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属す
る。例えば、リサイズして表示する際に、絶対的なスケ
ールもスコープ形状の倍率を考慮して表示するようにし
ても良い。
【0109】[付記] 1.被検体に挿入可能な内視鏡内に設置される第1のコ
イル手段と、所定の位置に配置される第2のコイル手段
と、前記第1のコイル手段と前記第2のコイル手段との
間で磁気信号を送受する送受信手段と、前記磁気信号の
送受によって得られた検出信号に基づき、前記第2のコ
イル手段に対する前記第1のコイル手段の位置を表す位
置情報を演算する演算手段と、前記位置情報に基づき、
前記第1のコイル手段が設置された内視鏡形状を表示す
る表示手段と、を備えた内視鏡形状検出装置において、
前記被検体の挿入口位置の位置情報を用いて被検体内部
の内視鏡部分を被検体外部にある内視鏡部分と識別し易
いように内視鏡形状を表示する表示制御手段を設けたこ
とを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0110】2.被検体に挿入可能な内視鏡内に設置さ
れる第1のコイル手段と、所定の位置に配置される第2
のコイル手段と、前記第1のコイル手段と前記第2のコ
イル手段との間で磁気信号を送受する送受信手段と、前
記磁気信号の送受によって得られた検出信号に基づき、
前記第2のコイル手段に対する前記第1のコイル手段の
位置を表す位置情報を演算する演算手段と、前記位置情
報に基づき、前記第1のコイル手段が設置された内視鏡
形状を表示する表示手段と、を備えた内視鏡形状検出装
置において、前記被検体の挿入口位置の位置情報を用い
て被検体内部の内視鏡部分を被検体外部にある内視鏡部
分と識別可能に内視鏡形状を表示すると共に、絶対的な
スケール情報を表示する表示制御手段を設けたことを特
徴とする内視鏡形状検出装置。
【0111】3.付記1において、前記表示制御手段は
被検体内部に挿入されている部分の内視鏡形状のみを表
示する。 4.付記1において、前記表示制御手段は被検体内部に
挿入されている部分と外部の部分とを異なる色で識別し
易いように表示する。 5.内視鏡形状検出装置において、1個のソースコイル
からなるマーカと、(前記マーカの算出位置を記憶する
手段と、)前記マーカの算出位置を基準に表示不要領域
の描画をしない描画手段を設けたことを特徴とする内視
鏡形状検出装置。
【0112】6.内視鏡形状検出装置において、少なく
とも3個のソースコイルからなる患者プレートと、前記
患者プレートにより算出した任意の位置を基準に表示不
要領域の描画をしない描画手段を設けたことを特徴とす
る内視鏡形状検出装置。 7.付記5又は6において、さらにマーカ等で算出した
表示不要領域と内視鏡の先端の算出位置とを比較する手
段と、比較して内視鏡先端が不要領域にある場合は内視
鏡の描画をしない手段を設けたことを特徴とする内視鏡
形状検出装置。(付記1〜7の背景)本文と同じ。(付
記1〜7の目的)本文と同じ。
【0113】8.マーカなどの位置検出手段と、(前記
マーカの算出位置を記憶する手段と、)前記位置検出手
段の位置から画面上で下の部分を描画しない描画手段を
設けた内視鏡形状検出装置において、肛門位置をモニタ
の下端に表示するようにオフセットして表示する手段を
設けたことを特徴とする内視鏡形状検出装置。 9.マーカなどの位置検出手段と、(前記マーカの算出
位置を記憶する手段と、)前記位置検出手段の位置から
画面上で下の部分を描画しない描画手段を設けた内視鏡
形状検出装置において、上記オフセット手段で肛門位置
をモニタの下端に表示するようにオフセットしたとき、
その肛門位置を拡大の基準点としたことを特徴とする内
視鏡形状検出装置。
【0114】(付記8、9の背景)従来の装置における
表示方法では、実空間のある領域を検出・描画領域とし
てモニターに表示していた。したがって必ずしも患者の
肛門付近がモニターの下端にはならなかった。そのため
内視鏡の挿入形状を知る上では不必要な肛門より下側の
領域が存在し表示領域を有効に使って内視鏡形状の表示
できてはいなかった。 (付記8、9の目的)表示上の肛門位置を画面の下端と
して表示することにより、表示領域を有効に使って挿入
形状モデルを表示する内視鏡形状検出装置を提供するこ
とを目的とし、そのために付記8、9の構成にした。
【0115】10.内視鏡形状検出装置において、内視
鏡形状を検出し表示する手段と、絶対的な尺度のスケー
ルを作成し、前記内視鏡形状と同時に表示する手段を有
することを特徴とする内視鏡形状検出装置。 11.付記10において、前記絶対的な尺度のスケール
は所定の間隔を持つストライプ状のスケールである。 12.付記10において、前記絶対的な尺度のスケール
は所定の間隔を持つ格子状のスケールである。 12′.付記11または12において、前記絶対的な尺
度のスケールの間隔を変更可能にしたことを特徴とす
る。
【0116】(付記10〜12′の背景)従来の内視鏡
形状検出装置の表示画面には、絶対的な大きさを示す尺
度がなかったため、例えばループ発生時にそのループ径
がどのくらいの大きさであるのか表示画面上ではわから
なかった。
【0117】(付記10〜12′の目的)内視鏡形状検
出装置において、表示画面上に内視鏡形状とともに、絶
対的な尺度を表すスケールを同時に表示し、表示画面上
で内視鏡形状の大きさがどのくらいなのか、分かる内視
鏡形状検出装置を提供することを目的とし、付記10〜
12′の構成にした。
【0118】13.内視鏡形状を検出し表示する手段
と、コイルユニットの有効検出範囲を前記内視鏡形状と
同時に表示する手段とを有する内視鏡形状検出装置にお
いて、前記コイルユニットの有効検出範囲内にある内視
鏡形状のみを表示することを特徴とする内視鏡形状検出
装置。 13′.内視鏡形状を検出し表示する手段を有する内視
鏡形状検出装置において、内視鏡形状を検出するための
位置検出手段による検出精度の高い検出範囲を内視鏡形
状と共に表示することを特徴とする内視鏡形状検出装
置。
【0119】(付記13,13′の背景)磁界検出用の
コイルユニットには正確にソースコイルの位置を検出で
きる距離の限界があり、それを超えた距離にあるソース
コイルについては、正確な位置が検出できないため、表
示される内視鏡形状が歪む場合がある。
【0120】(付記13の目的)歪みのない内視鏡形状
のみを表示する内視鏡形状検出装置を提供することを目
的として付記13の構成にし、検出精度の良い内視鏡形
状部分が分かるように表示する内視鏡形状検出装置を提
供することを目的として付記13′の構成にした。
【0121】14.内視鏡形状検出装置において、肛門
位置から先端までの体内部の内視鏡挿入長を計測する手
段と、計測された挿入長を表示する手段と、を設けたこ
とを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0122】15.内視鏡形状検出装置において、肛門
位置から先端までの体内部の内視鏡挿入長を計測する手
段と、計測された挿入長を記録する手段と、を設けたこ
とを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0123】16.内視鏡形状検出装置において、肛門
位置から先端までの体内部の内視鏡挿長を計測する手
段と、肛門位置から内視鏡先端部までの直線距離を計測
する手段と、前記内視挿入長と前記直線距離の比率を
計算して表示する手段と、を設けたことを特徴とする内
視鏡形状検出装置。
【0124】(付記14〜16の背景)従来の内視鏡形
状検出装置の表示画面では、内視鏡の挿入部がどのくら
い患者の体内に挿入されているかがわからなかったその
ため、挿入長を確認するためには、内視鏡形状や内視鏡
画像の画面から目を離して内視鏡の挿入部を見る必要が
あった。また、ループが解除されているかどうかの目安
がなかったため、実際にはループが形成されていても、
視点の方向によっては直線的に見えてしまうことがあ
る。
【0125】(付記14〜16の目的)内視鏡の挿入部
が患者の体内に実際にどのくらい挿入されているかを画
面上で確認できる内視鏡形状検出装置を提供することを
目的として付記14の構成にした。
【0126】また、ループ状態か否かを判断できる内視
鏡形状検出装置を提供することを目的として付記16の
構成にした。
【0127】17.内視鏡形状を検出し表示する手段
と、時間測定の開始命令を発生する入力手段とを有する
内視鏡形状検出装置において、前記入力手段の操作によ
り挿入時間の測定を開始し、内視鏡形状と同時に測定時
間を内視鏡形状画面上に表示することを特徴とする内視
鏡形状検出装置。
【0128】18.内視鏡形状を検出し表示する手段
と、患者の体内へ内視鏡の挿入が開始されたことを検出
する手段とを有する内視鏡形状検出装置において、挿入
開始時からの挿入時間を測定し、内視鏡形状と同時に画
面上に表示することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0129】(付記17、18の背景)従来の内視鏡形
状検出装置においては、どのくらいの時間、患者の体内
に内視鏡を挿入しているかがわからなかった。
【0130】(付記17、18の目的)内視鏡形状と同
時に、挿入時間を表示することができる内視鏡形状検出
装置を提供することを目的として付記17、18の構成
にした。
【0131】19.内視鏡の挿入形状を検出するために
ある配置に設置された検出手段と、内視鏡の挿入形状を
表示するための表示手段からなる内視鏡形状検出装置に
おいて、内視鏡の挿入形状の存在する矩形領域に基づき
表示領域のほぼ全面に表示できる表示倍率を設定するよ
うにした内視鏡形状検出装置。
【0132】(付記19の背景)画面上のスコープの像
のサイズ(倍率)ユーザーの操作により倍率変更ボタン
を押す毎に固定ステップで変更させていた。しかし表示
画面の中心と関心領域の中心が一致していないことがほ
とんどであるため、スコープ像を画面上に有効に表示す
ることができないことがあった。
【0133】(付記19の目的)検出したスコープ形状
をユーザが認識し易いように表示することができる内視
鏡形状検出装置を提供することを目的として付記19の
構成にした。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
検体に挿入可能な内視鏡内に設置される第1のコイル手
段と、所定の位置に配置される第2のコイル手段と、前
記第1のコイル手段と前記第2のコイル手段との間で磁
気信号を送受する送受信手段と、前記磁気信号の送受に
よって得られた検出信号に基づき、前記第2のコイル手
段に対する前記第1のコイル手段の位置を表す位置情報
を演算する演算手段と、前記位置情報に基づき、前記第
1のコイル手段が設置された内視鏡形状を表示する表示
手段と、を備えた内視鏡形状検出装置において、前記被
検体の挿入口位置の位置情報を用いて被検体内部の内視
鏡部分を被検体外部にある内視鏡部分と識別し易いよう
に内視鏡形状を表示する表示制御手段を設けているの
で、表示される内視鏡形状から被検体の内部に挿入され
た内視鏡状態を体外と識別して把握し易い。
【0135】また、被検体に挿入可能な内視鏡内に設置
される第1のコイル手段と、所定の位置に配置される第
2のコイル手段と、前記第1のコイル手段と前記第2の
コイル手段との間で磁気信号を送受する送受信手段と、
前記磁気信号の送受によって得られた検出信号に基づ
き、前記第2のコイル手段に対する前記第1のコイル手
段の位置を表す位置情報を演算する演算手段と、前記位
置情報に基づき、前記第1のコイル手段が設置された内
視鏡形状を表示する表示手段と、を備えた内視鏡形状検
出装置において、前記被検体の挿入口位置の位置情報を
用いて被検体内部の内視鏡部分を被検体外部にある内視
鏡部分と識別可能に内視鏡形状を表示すると共に、絶対
的なスケール情報を表示する表示制御手段を設けている
ので、表示される内視鏡形状と絶対的なスケール情報と
により、被検体の内部に挿入された内視鏡状態を把握し
易い。また、被検体に挿入可能な内視鏡内に設置される
第1のコイル手段と、所定の位置に配置される第2のコ
イル手段と、前記第1のコイル手段と前記第2のコイル
手段との間で磁気信号を送受する送受信手段と、前記磁
気信号の送受によって得られた検出信号に基づき、前記
第2のコイル手段に対する前記第1のコイル手段の位置
を表す位置情報を演算する演算手段と、前記位置情報に
基づき、前記第1のコイル手段が設置された内視鏡形状
を表示する表示手段と、を備えた内視鏡形状検出装置に
おいて、前記被検体の挿入口位置の位置情報を用いて被
検体内部の内視鏡部分を被検体外部にある内視鏡部分と
識別可能に内視鏡形状を表示すると共に、体内部への挿
入長の情報を表示する表示制御手段を設けているので、
表示される内視鏡形状と挿入長の情報とにより、被検体
の内部に挿入された内視鏡状態を把握し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡シス
テムの構成図。
【図2】図1の内視鏡形状検出装置の機能構成を示すブ
ロック図。
【図3】図2の内視鏡形状検出装置の構成を示す構成
図。
【図4】モニタに表示される内視鏡形状を先行例と比較
して示す図。
【図5】図4の表示を行う処理内容を示すフローチャー
ト図。
【図6】変形例における内視鏡形状の表示例を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における内視鏡形状
の表示例を示す図。
【図8】拡大して内視鏡形状を表示する表示例を示す
図。
【図9】本発明の第3の実施の形態における内視鏡形状
の表示例を示す図。
【図10】マーカを用いないで基準ラインを体内側と体
外側との判別基準に用いる例を示す図。
【図11】本発明の第4の実施の形態における有効検出
範囲を示す図。
【図12】モニタ画面に内視鏡形状とともに、有効検出
範囲を表示した具体例を示す図。
【図13】本発明の第5の実施の形態における内視鏡形
状の表示と共に、挿入長等を表示する表示例を示す図。
【図14】挿入長を表示する場合の処理内容を示すフロ
ーチャート図。
【図15】挿入長を記録する場合の処理内容を示すフロ
ーチャート図。
【図16】挿入時間を表示する場合の処理内容を示すフ
ローチャート図。
【図17】本発明の第6の実施の形態における内視鏡形
状の表示と共に、挿入長比率を表示する表示例を示す
図。
【図18】挿入長比率を表示する場合の処理内容を示す
フローチャート図。
【図19】本発明の第7の実施の形態における体腔内へ
の挿入サイズに応じて表示する内視鏡形状の倍率を変更
して表示する表示例を従来例との比較で示す図。
【図20】図19の表示を行う場合の原理を示す図。
【図21】図19の表示を行う場合の処理内容を示すフ
ローチャート図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡装置 3…内視鏡形状検出装置 4…ベット 5…患者 6…電子内視鏡 7…挿入部 8…操作部 9…ユニバーサルコード 10…ビデオプロセッサ 11…画像観察用モニタ 12…鉗子チャンネル 12a…挿入口 13i…ソースコイル 14…プローブ 15…ソースケーブル 16…装置本体 17a〜17c…マーカ 18a〜18c…マーカコイル 19…マーカケーブル 20…コイルユニット 21k…センスコイル 22…センスケーブル 23…操作パネル 24…モニタ 24a…モニタ画面 25…駆動ブロック 26…検出ブロック 27…ホストプロセッサ 28…ソースコイル駆動回路 29…マーカコイル駆動回路 30…CPU 30a…表示判断部 31…PIO 36…ビデオRAM 37…センスコイル信号増幅回路部 39…制御信号発生回路部 40…ローカルデータバス 41…2ポートメモリ 42…内部バス 43…メインメモリ 44…ビデオ信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 川端 健 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 辻 和孝 東京都渋谷区初台1丁目34番14号 初台 TNビル オリンパスシステムズ株式会 社内 (72)発明者 原 雅直 東京都渋谷区初台1丁目34番14号 初台 TNビル オリンパスシステムズ株式会 社内 (56)参考文献 特開 平8−107875(JP,A) 特開 平6−339454(JP,A) 特開 平7−171088(JP,A) 特開 平8−542(JP,A) 特開2000−81303(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に挿入可能な内視鏡内に設置され
    る第1のコイル手段と、 所定の位置に配置される第2のコイル手段と、 前記第1のコイル手段と前記第2のコイル手段との間で
    磁気信号を送受する送受信手段と、 前記磁気信号の送受によって得られた検出信号に基づ
    き、前記第2のコイル手段に対する前記第1のコイル手
    段の位置を表す位置情報を演算する演算手段と、 前記位置情報に基づき、前記第1のコイル手段が設置さ
    れた内視鏡形状を表示する表示手段と、 を備えた内視鏡形状検出装置において、前記内視鏡を挿入する前記被検体の挿入口の近傍に配置
    されるマーカーより挿入口位置情報を取得する挿入口位
    置情報取得手段と前記挿入口位置情報取得手段により得られる前記挿入口
    位置情報を基に、被検体内部の内視鏡部分を被検体外部
    にある内視鏡部分と識別して前記被検体内部の内視鏡部
    分と前記被検体外部の内視鏡部分とを異なる描画方式で
    内視鏡形状を表示するように前記表示手段を制御する
    示制御手段と、 を設けたことを特徴とする内視鏡形状検出装置。
  2. 【請求項2】 被検体に挿入可能な内視鏡内に設置され
    る第1のコイル手段と、 所定の位置に配置される第2のコイル手段と、 前記第1のコイル手段と前記第2のコイル手段との間で
    磁気信号を送受する送受信手段と、 前記磁気信号の送受によって得られた検出信号に基づ
    き、前記第2のコイル手段に対する前記第1のコイル手
    段の位置を表す位置情報を演算する演算手段と、 前記位置情報に基づき、前記第1のコイル手段が設置さ
    れた内視鏡形状を表示する表示手段と、 を備えた内視鏡形状検出装置において、前記内視鏡を挿入する前記被検体の挿入口の近傍に配置
    されるマーカーより挿 入口位置情報を取得する挿入口位
    置情報取得手段と前記挿入口位置情報取得手段により得られる前記挿入口
    位置情報を基に、被検体内部の内視鏡部分を被検体外部
    にある内視鏡部分と識別して前記被検体内部の内視鏡部
    分と前記被検体外部の内視鏡部分とを異なる描画方式で
    内視鏡形状を表示するように前記表示手段を制御すると
    共に、前記挿入口情報により得られる挿入口位置を衝と
    した絶対的なスケール情報を表示するように前記表示手
    段を制御する 表示制御手段と、 を設けたことを特徴とする内視鏡形状検出装置。
  3. 【請求項3】 被検体に挿入可能な内視鏡内に設置され
    る第1のコイル手段と、 所定の位置に配置される第2のコイル手段と、 前記第1のコイル手段と前記第2のコイル手段との間で
    磁気信号を送受する送受信手段と、 前記磁気信号の送受によって得られた検出信号に基づ
    き、前記第2のコイル手段に対する前記第1のコイル手
    段の位置を表す位置情報を演算する演算手段と、 前記位置情報に基づき、前記第1のコイル手段が設置さ
    れた内視鏡形状を表示する表示手段と、 を備えた内視鏡形状検出装置において、前記内視鏡を挿入する前記被検体の挿入口の近傍に配置
    されるマーカーより挿入口位置情報を取得する挿入口位
    置情報取得手段と前記挿入口位置情報取得手段により得られる前記挿入口
    位置情報を基に、被検体内部の内視鏡部分を被検体外部
    にある内視鏡部分と識別して前記被検体内部の内視鏡部
    分と前記被検体外部の内視鏡部分とを異なる描画方式で
    内視鏡形状を表示すると共に、前記挿入口情報により得
    られる挿入口位置を衝とした体内部への挿入長の情報を
    表示するように前記表示手段を制御する 表示制御手段
    と、 を設けたことを特徴とする内視鏡形状検出装置。
  4. 【請求項4】 前記異なる描画方式は、異なる色による
    描画、または前記被検体外部の内視鏡部分を描画しない
    ことであることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の内視鏡形状検出装置
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