JP3364300B2

JP3364300B2 - ディスクタイプスタッキングシステム

Info

Publication number: JP3364300B2
Application number: JP31343393A
Authority: JP
Inventors: ディー．ケラーポール; ディー．フォクスエリザベス
Original assignee: ゼロックス・コーポレーション
Priority date: 1992-12-28
Filing date: 1993-12-14
Publication date: 2003-01-08
Anticipated expiration: 2018-01-08
Also published as: US5261655A; EP0606721A1; JPH06227723A; DE69321212D1; DE69321212T2; EP0606721B1

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般的に、反転セット
の中でコピーシートを継続的に反転しスタッキング（収
容）するためのシステムに関し、特に小さいサイズのシ
ートを扱うものである。このようなスタッカは、特に電
子写真印刷機の継続的なコピーシート出力にとって望ま
しいものである。

【０００２】

【従来の技術】本発明は、例えばゼロックスコーポレイ
ションの米国特許第５，０５８，８８０号、第５，０６
５，９９６号、第５，１１４，１３５号、また「短いシ
ート及び長いシートを収容するための後端トランスポー
トベルトを含むディスクスタッカ」と題され、トーマス
・シー．マクグロー他（Thomas C. McGraw）により１９
９０年８月１７日に出願され、１９９２年９月８日に登
録された米国特許第５，１４５，１６７号での開示、及
びゼロックスコーポレイションの米国特許第５，１７
２，９０４号のようなシートディスクスタッカ（反転装
置及び収容装置）の改良である。これらのうち、前記米
国特許第５，１１４，１３５号は気泡ローラ１１６につ
いて特に興味を起こさせるものであり、それはコラム１
５の３乃至３３行、及びコラム１７の１３乃至２３行に
記されている。

【０００３】前記ディスクスタッカに関する特許（及び
それらの特徴のいくつか）であげられている参照は、米
国特許第４，５２２，３８７号（図１においてディスク
５に関するコンベヤベルト２）と、日本特許公開番号昭
和５９年第２０３０５２号（インペラー２１に関するベ
ルト１２）と、米国特許第３，９６８，９６０号と、米
国特許第４，５０１，４１８号と、米国特許第４，２５
２，３０９号（フィードローラ７に関する可変直径を有
するフリッパローラ６）である。

【０００４】ディスクスタッカは、望ましくは、小さな
領域でのシートコントロールを有するシート反転とスタ
ッキングとの組み合わせを提供するものである。入って
くるシート先端領域は、シートをはじき同時にスタック
の方に下方にシート先端を誘導する回転ディスクシステ
ムのスロットで一時的に捕らえられる。反転されたシー
トスタッキングは、フェイスアップ（上面が上になった
状態）スタッキングに対してフェースダウン（上面が下
になった状態）スタッキングを可能とし、昇順あるいは
１からＮ順のプリンティング、ページ順にそろえられる
スタッキング、そしてその他の適用に対して望ましいも
のである。

【０００５】シートフィーダ及び波形形成器（corrugat
ors ）自体についてのさらなるバックグラウンドとして
は、１９９２年１０月６日に登録された、ヘンリー・テ
ィー．ボバー（Henry T. Bober）他による「コンプライ
アントシート波形装置を使用する印刷装置」と題され
た、ゼロックスコーポレイションの有名な米国特許第
５，１５３，６６３号がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の一態様では、
改良された、より完全なシートコントロールにより、ハ
イスピードで確実に、より多様なコピーシートサイズ及
びコピーシート重量のセットをスタッキングすることの
可能な、一般的にディスクスタッキングタイプの改良シ
ートスタッキング装置が提供される。開示されたシート
スタッキング装置は、小さいシート、特に小さくて、薄
い、軽い、低ビーム（梁）力のシートをより確実にスタ
ッキングするための手段を含み、他の比較的大きいシー
ト〔例えば、手紙サイズ、リーガルサイズ、Ａ４、Ｂ
４、Ａ３、２７．９４cm×４３．１８cm（１１インチ×
１７インチ）等〕に対しての信頼性を減少することはな
い。

【０００７】この開示されるシステムでは、ゼロックス
コーポレイション製４１３５のハイスピードレーザプリ
ンタ出力モジュールのディスクスタッカの改良として、
そして、日本のＢ５サイズシートのような、小さい、外
国の標準サイズシート（しかし、それに限定されない）
の改良スタッキングとして、実施例の中で示されてい
る。

【０００８】開示される実施例は、反転及びスタッキン
グシートの後部だけ（先端部ではなく）を断続的（間欠
的）にフィーディングし、波形形成し、スティフニング
することによって、小さいサイズ（特に、日本やその他
の外国の標準サイズ）のシートスタッキングの問題を克
服するものであり、定位置にある軸の波形ローラと並置
される、断続的に回転する反転ディスクの不均一半径を
利用している。これにより、重要な、あるいは外部のカ
ムやソレノイド作動を要求せずに、断続的に係合し、波
形をつけて、スタックされる小さなシートの後（上流）
部を前方に確実にフィードする（送り込む）。

【０００９】

【課題を解決するための手段と作用】本発明の特徴は、
改良ディスクタイプスタッキングシステムを提供するこ
とであり、回転軸の回りを断続的に回転可能なディスク
スタッキングユニットは、上流のシートフィーダから入
ってくるシートの先端領域をスタッキング領域へのシー
ト入口路で受け取り、スタッキングのためにシートを反
転させるために前記受け取られたシート先端領域を部分
的に回転し、このためにシート後端領域が弾かれ、前記
ディスクスタッキングユニットは、最大と最小の半径の
間で実質的に変化している不均一半径の複数のディスク
を有する。前記ディスクタイプスタッキングシステム
は、定位置にある回転軸上の、駆動力を受ける摩擦駆動
ローラのセットを含み、前記摩擦駆動ローラは、前記上
流のシートフィーダの下流の前記シート入口路に位置づ
けられ、前記摩擦駆動ローラは、前記ディスクスタッキ
ングユニットの回転軸に略平行であり、前記摩擦駆動ロ
ーラは、シートが前記上流のシートフィーダになくなっ
た後、シート後端部を弾かせるのをアシストするため
に、前記シート入口路へシート後端部を前方にフィーデ
ィングするためにシート後端領域のみを摩擦によって係
合するように、前記不均一半径ディスクスタッキングユ
ニットに関連させて位置づけられている。

【００１０】開示されるシステムによって提供されるさ
らなる特徴は、次の点を単独で、あるいは組み合わせで
含む。前記摩擦駆動ローラの外周は、前記ディスクと断
続的にのみ互いに係合するように前記ディスクスタッキ
ングユニットの前記最大半径の内側で前記ディスクスタ
ッキングユニットの最小半径の外側にある、及び／又
は、前記ディスクスタッキングユニットは、前記ディス
クスタッキングユニットに入ってくるシートの先端領域
の前記受け取りのためのシート入口スロットを画定する
第１の外周フィンガ（指状突起部分）を有する、及び前
記フィンガは、前記上流のシートフィーダによって、シ
ート先端が前記シート入口スロットに最初にフィーディ
ングされる間に、前記シート先端と前記摩擦駆動ローラ
との間に自動的に介入させられる、及び／又は、前記デ
ィスクスタッキングユニットは、第２の外周フィンガを
有し、前記ディスクユニットの引き続く回転でシート後
端領域の下に位置し、シート後端領域が前記摩擦駆動ロ
ーラと係合するようにシート後端領域を上げる、及び／
又は、前記摩擦駆動ローラは、前記ディスクスタッカユ
ニットの上に横たわる、固定配置された、駆動力を受け
るシャフト上に取り付けられている、及び下方向に傾斜
された後端をアシストするベルトトランスポート（輸
送）フライト（部分）は、前記摩擦駆動ローラと協働す
るためにその下流領域近くに隣接している、及び前記固
定配置された、駆動力を受けるシャフトもまた前記後端
アシスタンスベルトトランスポートを支持し駆動する。

【００１１】本明細書中で、「シート」という言葉は、
通常の薄いシート状の用紙、プラスチック、あるいはそ
の他の従来の個々の画像支持体のようなもの、を指して
いる。出力あるいは「コピーシート」は、「コピー」と
略書する。関連しているもの、例えばページ順序、複数
のシートは、「セット」あるいは「ジョブ」として言及
される。

【００１２】本明細書中にあげられる全ての参照文献
と、またそれらの参照文献中の参照文献は、それらの文
献の中の付加的なあるいは択一的な詳細、特徴、及び／
又は技術的背景の本発明に対応する開示を充当するもの
として参照で組み込まれる。本発明の装置は、特殊なコ
ントロールシステムやソフトウエアを必要としない。

【００１３】

【実施例】上記にあげられた技術で開示されるような、
例としてのフィーダ／スタッカユニットあるいはモジュ
ール１０が示されている。モジュール１０は、本発明に
従って修正されるシートスタッカの実施例２０を含む。

【００１４】まず、本実施例に共通する先行システムの
要素を述べると、モジュール１０とそのスタッカ２０の
入力１２に、従来のハイスピードのコピー機あるいはプ
リンタからシート１１が送り込まれる。ディスクスタッ
カユニット２０は、複数の（少なくとも２つの）ディス
ク２２を有する回転ディスク反転器（インバータ）ユニ
ット２１を含む。各々のディスク２２は、シートを受け
入れるために２つの弧状スロット２２ｂを下側に画定す
る２つのフィンガ２２ａを含む。回転ディスクユニット
２１は、ディスクスロット２２ｂにシート先端部領域を
受け入れた後、およそ１８０度回転し、シートを反転さ
せ、レジストレーション（位置合わせ）ウォール２３に
シートの先端を合わせ、レジストレーションウォール２
３は、ディスク２２がウォール２３のスロットを通過す
るように回転すると、回転ディスクユニット２１からシ
ートを取り去る。シート１１は、以前に反転させられた
シートのスタックの一番上に落ちる。図４と図５で示さ
れているように、シートスタックは、メインパレット５
０及びコンテナパレット５８のどちらかの上で支持さ
れ、メインパレット５０及びコンテナパレット５８は両
方共、支持エレベータプラットフォーム３０によって垂
直に移動可能である。上部の（オーバーヘッド）後端ア
シストベルトシステム８０は、回転ディスクユニット２
１の上方に隣接して置かれることが好ましく、これから
述べられるように、スタッキングの表面上方でシートの
反転をアシストする。

【００１５】シートスタッカ２０に入る前に、シート
は、上流の装置の２４と２５のような出力ニップを通っ
て出てくる。上流の装置は、プリンタ、コピー機、他の
ディスクスタッカモジュール、あるいはシートを回転さ
せるための装置であり得る。（シートはディスクユニッ
ト２１によって反転させられた後に必要な方向を有する
ように前もって回転させられる必要があることもある。
シート１１は、長い方の端を先にしても、あるいは短い
方の端を先にしてもスタッカ２０に入ることができ
る。）

【００１６】スタッカ２０自体に入った後、シート１１
は、プレ−ディスクシートトランスポートに入り、そこ
でシートは、１ペアあるいはそれ以上のペアのディスク
スタッカ入力ローラ９０の間に形成されるニップに、通
常引き込まれる。（しかし、もしバイパス信号が与えら
れれば、上流のバイパス転向器ゲート２６は、バイパス
トランスポート８６の中にシートを転向させるために下
方向に動く。）もし、バイパス信号が与えられなけれ
ば、シートは、ディスクユニット２１の入力位置にシー
トをフィードするために、シートフィーダであるディス
クスタッカ入力ローラ９０に送られる。

【００１７】ディスクユニット２１の回転動作は、ステ
ッパモータあるいはカム駆動のように、多様な公知手段
によって制御される。好ましくは、ディスクユニット２
１の上流に置かれたシート先端センサは、ディスクユニ
ットに近づいてくるシート１１の存在を検知する。入力
ローラ（フィーディングニップ）９０は一定速度で作動
するので、シートの先端がディスクスロット２２ｂに到
達するために必要な時間は判っている。シート先端がデ
ィスクスロット２２ｂに入り始めると、ディスク２２は
１８０度回転する。ディスクユニット２１は、シートの
先端がディスクフィンガ２２ａの下のディスクスロット
２２ｂに徐々に入るように、入力ローラ（ニップ）９０
の速度の約１／２の周速度で回転する。ディスクユニッ
ト２１は、シートの先端がスロットの終点に接触する前
にレジストレーションウォール２３と接触するように適
切なスピードで回転する。これにより、シートの先端が
そこなわれる可能性が低減される。このような制御の方
法は、ゼロックスコーポレイションの米国特許第４，４
３１，１７７号で開示されている。

【００１８】この先行ディスクスタッキングにおける改
良を開示した実施例に話を向けると、駆動力を受けるシ
ャフト９４上の付加されたエラストマー摩擦駆動ローラ
９２は、不均一半径を有する反転ディスク２２の上方で
あってその間に置かれている。エラストマー摩擦駆動ロ
ーラ９２は、シート後端部のシート波形形成を誘発し、
完全なスタッキングを行うために、スタッキングゾーン
の中に、より短いシートの完全な駆動を手助けする。こ
れにより、スタッカのコストをほとんどあるいは全然上
げることなく、ほとんど部品を必要とせず、あるいは他
の部品を潜在的に削減してまでも、より短い用紙のスタ
ッキングが可能にされ、全ての用紙サイズに対しての信
頼性が改良される。

【００１９】特に、ディスク２２と断続的に係合するた
めにスタッカ２０に取り付けられる欠かせないものは、
共通の駆動シャフト９４上の波形形成摩擦駆動ローラ９
２である。これらの、駆動力を受ける波形形成摩擦駆動
ローラ９２は、ディスクスタッカのスロットを施された
ディスクの中にシートを駆動する、従来技術では最終的
にスタッカへ（シートを）挿入する入力ローラ９０の下
流に位置される。これらの、駆動力を受ける波形形成摩
擦駆動ローラ９２は、シートの後端が入力ローラ（駆動
ローラ）９０のニップを離れた後、ディスク２２のスロ
ット２２ｂの中にシート（特に小さいサイズのシート）
を駆動することをアシストする。摩擦駆動ローラ９２
は、（望ましくは、）シートがディスクのスロットの中
に挿入されつつある時に摩擦駆動ローラ９２がシートに
実質的に波形をつけないように、あるいはシートと干渉
しないように、（不均一半径を有する）ディスク２２に
関連させてアレンジ（配置）される。しかし、前記摩擦
駆動ローラ９２は、シート後端部に（望ましくは）波形
をつける。摩擦駆動ローラ９２は、ディスク２２の半径
が増大されて摩擦駆動ローラ９２の中にシートを圧迫す
るディスク位置までディスクユニット２１が回転するこ
とによって、シート後端部と係合する。ローラ摩擦駆動
ローラ９２の外周は、ディスク２２の最大外径内側にあ
り、ディスク２２の最小外径の外側にある。

【００２０】ディスク２２は、望ましくは、効果的な円
周半径において約５．４cm（フィンガ２２ａの周部にお
いて）からフィンガ基部で約４．８cm、ディスクのシー
ト入力始点において約３．８cm（２つのフィンガ２２ａ
の間のより小さい半径の平らな領域）までと変化する。

【００２１】ディスク２２に予め備わる不均一形状とジ
オメトリは、シートに断続的な駆動を提供するために使
用される。シート先端領域は、波形形成摩擦駆動ローラ
９２の駆動力を受けない、なぜなら、シート１１の先端
部は、シート先端がフィンガ２２ａペアの下のスロット
２２ｂに入るとディスクフィンガ２２ａによって保護さ
れるからである。２つのディスク２２が回転し始める
と、ディスクのより小さい半径部分が回転する間は、デ
ィスク外面のより小さい（縮小される）半径によって、
シートの中間部もまた、波形形成摩擦駆動ローラ９２の
駆動を受けない。ディスクがさらに回転し続けると、デ
ィスク半径プロファイル（輪郭）は波形形成摩擦駆動ロ
ーラ９２に接近するように増加し、ディスク外周面（フ
ィンガ２２ａの次のセット）は、シートの後端部を持ち
上げ、固定配置された軸のエラストマー摩擦駆動ローラ
９２の間でシートの後端部に波形をつけるためにカムと
して作用し始める。より大きい半径のディスクカム周面
の法線力は、（シートと係合する）回転エラストマー摩
擦駆動ローラ９２の摩擦特性と共に、シート後端領域に
前方へのフィーディング力を与えて、正しいスタッキン
グを可能にするシート後端領域を弾く動作をアシスト
し、また、シートが反転及びスタッキングされずに「進
行を妨げられる」ことのないように作用する。

【００２２】他の特徴は、回転エラストマー摩擦駆動ロ
ーラ９２は、よりゆっくり動いたり、動きを止められた
りさえするディスクフィンガ２２ａとのコンビネーショ
ンで作用するということである。シート表面速度で回転
する従来の波形形成アイドラとは異なり、ディスクフィ
ンガ２２ａは、シートと係合し始め、シートに作用する
ようになる時点で、エラストマーロールと関連し合っ
て、静止したり、より遅いスピードで動いたりすること
が望ましい。用紙、エラストマーロール、及びディスク
物質の摩擦係数は、全てのシステムのパラメータであ
り、エラストマーロールのスピード、波形係合の範囲あ
るいは深さも同様である。つまり、ディスク２２は、用
紙シートとエラストマー摩擦駆動ローラ９２に対してな
めらかであるように、好ましくはナイロンやその他同様
のものである。

【００２３】更に、開示されたディスク２２の半径は、
従来の波形アイドラより随分大きい。そのために、ニッ
プのない摩擦駆動ローラ９２の摩擦駆動によって駆動さ
れているシートを支持する典型的な波形「点」や「線」
の係合だけではなく、波形形成「面」が効果的に供給さ
れる。

【００２４】修正システムでは、日本のＢ５サイズのシ
ート、特に１３５ｋｇ紙Ｂ５サイズのような短い処理長
さの支持体のスタッキングが可能になるということが判
ってきた。ゼロックスコーポレイション製４１３５のハ
イスピードプリンタの高収容量スタッカで、日本のＢ５
（７．１７インチ×１０．１２インチ（約１８．２cm×
約２５．７cm））をスタックすることは、特定な欲求を
効果的に満たすものである。従来の技術と用紙搬路形態
では、処理長さで８インチ（約２０．３cm）より小さい
シートが、失速ターゲットを満足することが妨げられ
る。開示された、駆動力を受けるエラストマー波形形成
ロールを示された位置に加えることによって、改良高収
容量スタッカは、性能目標を越えたのである。

【００２５】要約すると、新規に開示された態様は、
１）固定配置された、エラストマーの、駆動力を受ける
ロールに対して、変化する波形形成法線力を提供するた
めに、不均一直径反転ディスクの周面のより大きい直径
部分（弧状セグメント）を使用すること；２）ディスク
スタッキングフィンガへのスロット入口に非常に接近し
た場所にエラストマー駆動を置くこと；３）非常に大き
い直径と、静止したり遅く動作したりするディスクフィ
ンガで標準的回転プラスチックアイドラを置き換える波
形形成駆動システムを使用すること；を含む。

【００２６】さらに背景技術では、従来のデザイン（上
記にあげられた特許を参照）では、ディスクユニット２
１に挿入されたシートは上流のあるいは入力ローラ（挿
入ローラ）９０のピンチニップによってのみ駆動され
た。所要遅延の後、ディスクユニット２１はステッパモ
ータの制御の下で回転し始めた。シート先端は、ディス
クフィンガ２２ａによって誘導され、レジストレーショ
ンウォール２３と接触し、入力ローラ（ピンチニップ）
９０の継続される駆動力の下で、シートは上に横たわる
後端アシストベルト８０に対して弧状にそれ始めるであ
ろう。後端が入力ローラ（ピンチニップ）９０を出る時
まで、後端アシストベルト８０はシートを制御し、スタ
ックの上でシートの後端領域を弾くであろう。しかし、
短い用紙に対しては、入力ローラ（ピンチニップ）９０
はあまりにも遠い上流にあり、処理長さが８インチ（約
２０．３cm）より小さいシートは、失速させられたので
ある。

【００２７】従来は、短いシートの後端が、シート先端
がレジストレーションウォール２３に接触する前に入力
ローラ（ピンチニップ）９０を出ることがあった。シー
ト１１を留める力がないので、上に横たわる後端アシス
トベルト８０は、短いシートを弾くことにおいて効力を
持たなかったのである。

【００２８】従来のデザインにおいてそうであるよう
に、入口アシスタンスフィンガあるいはプレート６０と
いったシートを平らにするセットは、シートの最初の半
分をほぼフィーディングするために、入ってくるシート
（入力ローラ（ローラニップ）９０の下流）上にカムと
して下がり、次にフィンガ６０は、図示されているよう
に、スタックされるシートの後端領域を妨害しないよう
に、カムとして上がる。しかし、これでも後端を制御す
るアシストにはならない。（本システムではフィンガ６
０を排除可能であり得る。）

【００２９】新しいデザインでは、２つのディスク２２
と平行に、また軸方向に２つのディスク２２の間に位置
され、一定速度で駆動される、少なくとも２つのエラス
トマー摩擦駆動ローラ９２が提供される。従来のデザイ
ンのように、シートは上流の入力ローラ（ピンチニッ
プ）９０によって駆動され、ディスクフィンガ２２ａに
入る。所要遅延の後、前のように、ディスクユニット２
１は、ステッパモータあるいはそれと同様なものによっ
て再び回転し始める。しかし、このポイントにおいて、
新しいデザインではメカニズムが変わる。

【００３０】ここで示される新しいデザインでは、ディ
スク２２の不均一半径の周面は、新しいエラストマー摩
擦駆動ローラ９２のまわりでシート後端に波形をつける
変動性の法線力を提供する。エラストマー摩擦駆動ロー
ラ９２の高い摩擦係数は、スタッキングキャビティの中
へとシート後端を前方に駆動して、シート後端をはじ
く。もはや、シートは、後端アシストベルト８０の中に
シート後端を留めるために上流の入力ローラ（ピンチニ
ップ）９０に頼らない。事実上、後端アシストベルト
は、短いシートにとって必要でさえない。

【００３１】このことは、処理（シート供給）の方向に
おいて、用紙サイズの制限を実質的により小さいものに
することによってシステムの性能を広げる、つまり重要
なマーケティングの強化である。この新しいシステム
は、封筒のような、より小さい支持体のディスクスタッ
キングをも可能にし得るし、そのための反転スタッキン
グがいくつかのケースにおいて必要とされることもあ
る。より大きい、例えば１１インチ×１７インチ（２
７．９４cm×４３．１８cm）及びＡ３サイズに対して、
本発明の後端にアシストされたスタッキング技術を代置
することの可能性も有する。

【００３２】図４及び図５を参照すると、エレベータプ
ラットフォーム３０は、スクリュードライブ４０によっ
て垂直に移動させられる。スクリュードライブ４０のメ
カニズムは、エレベータプラットフォーム３０の各々の
コーナーにあって、ねじ切りされた外面を有し、プラッ
トフォーム３０のねじ穴を貫通する、離れた、垂直の、
回転可能シャフトを含む（総計４つの垂直シャフトであ
る）。垂直シャフトはモータによって回転されるので、
エレベータプラットフォーム３０は上がったり下がった
りする。スタック高度センサ２７は、スタックの頂部が
実質的に同じレベルにあるようにプラットフォーム３０
の動作を制御するために使用され得る。各々のスタッカ
ユニット２０は、処理方向に垂直な方向にシートセット
をオフセットする（片寄らせる）ことのできるサイドタ
ンピング（押す）メカニズム（図示されず−上記特許参
照のこと）も含む。

【００３３】メインパレット５０からシートスタックを
簡単に取り去るため、及び格納するために、コンテナパ
レット５８はメインパレット５０の頂部に置かれる。コ
ンテナパレット５８は、その底に突出部を有しており、
メインパレット５０の中の穴と係合するようになってい
る。エレベータプラットフォーム３０は、メインパレッ
ト５０をではなくコンテナパレット５８をシートを受け
取る位置に持ち上げる。スタッカは、コンテナパレット
をメインパレットから離すように持ち上げることによっ
て空にされる。コンテナパレットは、スタックされるシ
ートのサイズに従ってサイズが決められることができ、
コンテナパレットの底の突出部は、それに対応するメイ
ンパレットの穴にフィットするようになっている。

【００３４】ハイスピードコンピュータプリンタに望ま
しい特徴は、システムの故障、用紙（供給）の不足、あ
るいはセットを取り出す間のロスタイム、に起因する非
稼働時間を極めて少なくして、長時間稼働の能力を提供
する能力である。スタッカモジュール１０を１つより多
く提供することによって、出力が他のスタッカに送りこ
まれることができるので、スタッカ２０の１つが満杯に
なったり紙詰まりを起こしたりした時に、出力（排紙）
が中断されない。各々のスタッカユニット１０のバイパ
ス能力（転向器ゲート２６とバイパストランスポート８
６）は、ドキュメント（書類）が、追加スタッカ、ある
いは、例えば折り曲げたり（ホチキスで）留めたりする
（ステイプリング）装置のようなシート仕上げ装置のよ
うな下流の装置に送りこまれることができるように、１
つあるいは両方のスタッカがバイパスされることを可能
にする。

【００３５】上記にあげられた特許においてさらに示さ
れるように、オプショナルのスタッキング後端ガイド２
８は、様々な長さを有するシートがシートスタッカ２０
に受け入れられるように置かれ、移動できるように取り
付けられている。

【００３６】組み込まれる他の特徴は、後端アシストト
ランスポート（輸送）ベルト８０の構成と作用を伴う。
（特に、上記にあげられた米国特許第５，１４５，１６
７号及び米国特許第５，１７２，９０４号を参照のこ
と。）後端アシストベルト（単数又は複数）８０は、好
ましくは、シート入力フィーディング手段（入力ニップ
２４、２５及び入力ローラ９０を含む）が動作される速
度より速い速度で回転させられる。好ましくは、トラン
スポートベルト８０は、フィーディング手段の速度の
１．５倍の速度で回転させられる。更に、後端トランス
ポートベルト８０は、トランスポートベルト８０が回転
ディスクユニット２１から離れれば離れるほど、ベルト
８０の８０’部とエレベータプラットフォーム３０との
間の距離が縮小するように、エレベータプラットフォー
ム３０への初期角度で配置されている。図４及び図５に
示されているように、３つのプーリ８１、８２、８３
は、少なくともそのうち１つはモータ（図示されず）に
よって駆動されるが、トランスポートベルト８０のテン
ション（張力）を保ち、トランスポートベルト８０をシ
ート入力フィーダ手段の速度以上の速度で回転させる。

【００３７】シートの先端が、ディスク２１によって反
転された後、シートは反転し終わるために後端を広げな
ければならない（曲がりが解かれなければならない）。
トランスポートベルト８０は、軽量のシートを含めて全
ての標準サイズのシートが、各々のシートが入力ニップ
２５によって駆動されている間に、ベルト８０と接触し
始めることを確かなものにするために、ディスクユニッ
ト２１に関連させて構成され及び配置されるように意図
される。シートにトランスポートベルト８０から離れる
ようにたわむことがないようにさせることが望ましい。
シート後端が入力ニップ２５を出た後、シートの後端速
度は、シートを広げるために要求される方向に向けられ
るが、特に大きいシートは、ベルト８０によってシート
１１の後端領域を前方へフィーディングし続けることで
有効となる。

【００３８】米国特許第５，１４５，１６７号で開示さ
れているように、トランスポートベルト８０のようなフ
レキシブルなベルトのセットは、ディスクの頂部付近で
回転させられ、エレベータプラットフォームの方に下方
に偏向させられる。ベルトは、シートがベルトと接触す
れば、シートを広げることを助力する。しかし、軽量で
小さなシートは、ベルト８０と効果的に接触するのに充
分な長さとビーム（梁）力を持たない。軽量で小さなシ
ートは、ベルトから離れるようにたわまされ、（シート
を）広げるために必要な方向への速度を失い、後端を反
転し損ない、ミススタッキングのシート紙詰まりを引き
起こしてしまう。本システムは特にこの問題を処理する
ものである。

【００３９】前記米国特許第５，１７２，９０４号にお
いて開示されるように、そして図４及び図５において示
されているように、軽量のシートを扱うことにおける付
加的な信頼性は、ベルト８０の最初のセクション８０'
がディスク２１と接近するようにスペースをとられ、ベ
ルトがディスクユニット２１から離れるように、ローラ
８１と８２の間のベルトスパンにおいて急な角度で下方
に傾斜するようにベルト８０を配置することによって得
られる。ベルト８０’部の角度は水平面に対しておよそ
１７度である。この配置によって、標準サイズあるいは
より大きいサイズのシートが、最後の入力ローラ９０に
ある時に、通常ベルト８０と接触するということにおい
て、シートの制御が容易になる。ベルト８０の第２の部
分８０''は、エレベータ３０の頂面に略平行であり、ベ
ルトの第３の（戻りの）フライトあるいは部分８０'''
はシートと接触しない。ベルト８０とディスクユニット
２１の間のこの関係のために、ほとんどのシートは、入
力ローラ９０の作用を受けている時、フライト８０' で
ベルト８０と接触させられるので、ほとんどのサイズと
重量のシート１１に、より良いコントロールが保たれ
る。しかし、本改良においては、後端波形形成摩擦駆動
ローラ９２は、ベルト８０をさほど重要なものとはしな
い。

【００４０】示されるように、エラストマー摩擦駆動ロ
ーラ（アイドラローラ）９２は、望ましくは、ベルト８
０の駆動ローラ８１と同じシャフト９４に取り付けら
れ、同じシャフト９４に沿ってローラ８１と間隔をおい
て配置され、直径が、例えば２．２５cm対１．９４cm
（頂部のローラ８１の頂上にあるベルト８０の厚みを含
める）のように（ローラ８１より）僅かに大きい。この
ように、この取り付けと駆動は共有されており、本改良
のコストを実質的に減少する。

【図面の簡単な説明】

【図１】主題の改良ディスクスタッキングシステムの一
実施例の拡大略側面図であり、システムに入る小さい
（サイズの）シートを示している。

【図２】シート後端領域が反転させられようとしている
時の小さい（サイズの）シートをスタッキングするプロ
セスにおいて示される図１の視察と実施例である。

【図３】小さい（サイズの）シートの後端領域が、開示
されるシステムによって波形をつけられている図２のポ
ジションにおける、図１及び図２のディスクスタッカの
実施例の部分右端面図である。（明快のために、ローラ
８１とベルト８０はこの図には図示されない。）

【図４】図１乃至図３のディスクスタッキングシステム
を組み込む、例としてのスタッキングモジュールであ
る。

【図５】図４と同じ図であるが、より大きいシートをス
タッキングするプロセスを示す。

【符号の説明】

１１シート２０ディスクスタッカユニット２１回転ディスク反転ユニット２２ディスク２２ａフィンガ２２ｂスロット８０後端アシストトランスポートベルト９０入力ローラ（フィーディングニップ）９２波形形成摩擦駆動ローラ９４シャフト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平２−8170（ＪＰ，Ａ) 実開昭58−23847（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65H 29/40 B65H 29/70

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】回転軸の回りを断続的に回転可能なディ
スクスタッキングユニットが、上流のシートフィーダか
ら入ってくるシートの先端領域をスタッキング領域への
シート入口路で受け取り、スタッキングのためにシート
を反転させるために前記受け取られたシート先端領域を
部分的に回転し、このためにシート後端領域が弾かれ、
前記ディスクスタッキングユニットが、最大と最小の半
径の間で実質的に変化している不均一半径の複数のディ
スクを有する、ディスクスタッキングシステムであっ
て、定位置にある回転軸上の、駆動力を受ける摩擦駆動ロー
ラのセットを含み、前記摩擦駆動ローラは、前記上流のシートフィーダの下
流の前記シート入口路に位置づけられ、前記摩擦駆動ローラは、前記ディスクスタッキングユニ
ットの回転軸に略平行であり、前記摩擦駆動ローラは、シートが前記上流のシートフィ
ーダになくなった後、シート後端部を弾かせるのをアシ
ストするために、前記シート入口路へシート後端部を前
方にフィーディングするためにシート後端領域のみを摩
擦によって係合するように、前記不均一半径ディスクス
タッキングユニットに関連させて位置づけられ、前記摩擦駆動ローラの外周は、前記ディスクと断続的に
のみ係合されるように、前記ディスクスタッキングユニ
ットの前記最大半径の内側にあり、また前記ディスクス
タッキングユニットの前記最小半径の外側にある、ことからなるディスクタイプスタッキングシステム。
【請求項２】前記ディスクスタッキングユニットは、
前記ディスクスタッキングユニットに入ってくるシート
の先端領域の前記受け取りのためのシート入口スロット
を画定する第１の外周フィンガを有し、前記フィンガ
は、前記上流のシートフィーダによって、シート先端が
前記シート入口スロットの中に最初にフィーディングす
る間に、前記シート先端と前記摩擦駆動ローラとの間に
自動的に介入させられ、前記ディスクスタッキングユニットは、第２の外周フィ
ンガを有し、第２の外周フィンガは前記ディスクユニッ
トの引き続く回転でシート後端領域の下に位置し、シー
ト後端領域が前記摩擦駆動ローラと係合するようにシー
ト後端領域を上げる、ことからなる請求項１のディスクタイプスタッキングシ
ステム。