JP3363394B2 - 金型及びプレス装置 - Google Patents

金型及びプレス装置

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JP3363394B2 JP37726698A JP37726698A JP3363394B2 JP 3363394 B2 JP3363394 B2 JP 3363394B2 JP 37726698 A JP37726698 A JP 37726698A JP 37726698 A JP37726698 A JP 37726698A JP 3363394 B2 JP3363394 B2 JP 3363394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、成形材料をプレ
ス加工するための金型及びその金型を装着したプレス装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に金型はプレス装置に装着され、
分割された金型片間に成形材料を挿入しこれをプレスし
て成形品を得るものである。このような金型の一種とし
て瓦を成形するために用いるものがある。ところがこの
ような瓦用の金型には従来から次のような課題が生じて
いた。すなわち、瓦用の金型では一般に下型内に荒地
(あらじ:粘土を方形に切断した瓦成型品の素材)をセ
ットし、上型でプレスしていく。荒地は延展され粘土が
金型のキャビティ内に回って所望の形状の瓦成型品を得
ることができるようになっている。その際に延展された
粘土がキャビティからはみ出ないように上型と下型には
互いにすり合うすり合わせ面が形成されている。つま
り、キャビティ内はすり合わせ面と上下金型片のプレス
面によって包囲された密閉空間とされる。この時、上下
金型片が接近するにつれてキャビティ内の空気はすり合
わせ面の僅かな隙間から排出されていくこととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、すり合わ
せ面の隙間が僅少であるため完全に空気が排出されずに
キャビティ内に空気が残ったままでプレス加工されてし
まう場合があった。するとこの残留空気は荒地を押圧し
て変形させたりいわゆる切れ(荒地が割れること)を生
じさせたりする。この場合に、プレス速度を落として確
実に空気を排出させよることでこのような不具合が生じ
るのを回避することは可能であるが作業効率が低下して
しまう。すり合わせ面に空気抜き用の溝を形成すること
も行われているが、プレスによって延展された粘土がこ
の溝に回ってしまいきれいな成型品が得られないこと
と、溝自体に粘土が詰まってしまい有効に空気を排出で
きない等の問題もあった。また、このような金型を経年
使用するとすり合わせ面同士の接触抵抗が原因ですり合
わせ面が磨耗してしまうことも問題となっていた。本発
明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目し
てなされたものである。その第1の目的は、キャビティ
内の空気を速やかに外部に排出することができる金型及
びプレス機を提供することにあり、第2の目的は、キャ
ビティ内の空気を速やかに外部に排出するとともにすり
合わせ面の磨耗を防止することのできる金型及びプレス
機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めに、請求項1の発明では、第1及び第2の金型片を有
し、同両金型片にはプレス加工時に交差して互いにすり
合うすり合わせ面と被加工材料をプレスするプレス面と
が形成され、同すり合わせ面とプレス面とによって包囲
形成される密閉型キャビティ内で同両プレス面の接近に
伴って同キャビティ内の空気を同両金型片のすり合わせ
面間から排出させながら成形材料をプレスするようにし
た金型と、前記金型の第1及び第2の金型片を保持する
保持手段と、前記両金型片間に配置された成形材料をプ
レス加工するために同第1の金型片の保持手段を第2の
金型片方向に対して往復動させるプレス手段とを有する
プレス装置において、前記両金型片のいずれか一方の前
記すり合わせ面には潤滑剤の流路となる溝を形成し、同
溝内に同金型片外部から導入した潤滑剤を導入するため
の第1の連通路と、同溝内の潤滑油とキャビティ内の空
気を吸引するための第2の連通路とを前記両金型片のい
ずれか一方に形成し、前記第1の連通路には所定のタイ
ミングで所定量の潤滑剤を同第1の連通路を介して前記
溝に供給する潤滑剤供給手段を接続するとともに、前記
第2の連通路には前記溝に供給された潤滑剤とともにキ
ャビティ内部の空気を吸引する吸引手段を接続したこと
をその要旨とする。
【0005】このように構成すると、保持手段によって
保持された両金型片はプレス手段によって往復動され
る。そして、潤滑剤供給手段から所定のタイミングで所
定量の潤滑剤を同第1の連通路を介して前記溝に供給す
る。ここに、所定のタイミングとは供給回数と供給時期
をいう。供給回数としては毎回あるいは数回の往復動で
1回の回数で所定量の潤滑剤を供給することが可能であ
る。また、供給時期としては両金型片がすり合って第1
及び第2の連通路の開口部が溝内に配置された状態とな
る。すり合わされた状態で第1の連通路から潤滑剤が供
給されると溝が潤滑剤の通路となって流れる。このと
き、すり合わせ面間には溝内の潤滑剤が供給される。そ
のため、摩擦抵抗が減少し、金型片の磨耗が防止され
る。更に、通路となった溝から第2の連通路を介して潤
滑剤が吸引されるため、余分な潤滑剤がすり合わせ面に
流れ落ちることがない。この潤滑剤とともにキャビティ
内の空気も吸引されることとなる。
【0006】
【発明の効果】上記発明ではプレス装置において金型片
のすり合わせ面に潤滑剤が供給されることですり合わせ
面の摩擦抵抗が減少し、すり合わせ面の磨耗を防止する
ことができる。また、このような潤滑剤を回収すると同
時にキャビティ内の空気も一緒に吸引することができる
ためプレス時にキャビティ内に空気が残ることがなく成
型品が変形することがない。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の具体的な実施の
形態を図1〜図13に基づいて説明する。本実施の形態
では瓦成型品用の金型、特に図11に示す軒瓦成型品1
用の金型に応用した実施の形態について説明する。図1
〜図5に示すように、軒瓦成型品加工用の金型は、第1
の金型としての上型10と第2の金型としての下型40
とにより構成されている。まず、上型10について説明
する。図1及び図3に示すように、上型10の上型台座
11は肉厚部11aと、同肉厚部11aの両側に形成さ
れた第1及び第2の延設部11b、11cとにより構成
されており、全体として平面ほぼ正方形とされている。
同台座11の一角には図10に示す軒瓦成型品1の切り
欠き2を形成するための台座切り欠き部11dが形成さ
れている。同肉厚部11aの図1における上面(金型の
内部側)には荒地と接してこれを押圧するプレス面12
が形成されている。図3に示すように、プレス面12は
成形される瓦成型品の形状に応じて波状に湾曲されてお
り、その外郭形状は成形される瓦成型品の外郭形状と一
致する。図1に示すように、プレス面12の三方壁面を
取り巻くようにベルト部材14が装着されている。
【0008】図2に示すように、前記台座11の一側端
部(図1において奥側)には上型側板16が六角ボルト
19によって固定されている。図1、図3及び図4に示
すように、同上型側板16の内表面16aにはガイド溝
20が形成されている。同ガイド溝20は同上型側板1
6の上端寄りに横方向に延びるように形成されている。
同ガイド溝20は断面U字状とされ、同ガイド溝20の
両端に第1及び第2の開口部21a、21bが形成され
ている。同上型側板16の外表面16bであって同第1
の開口部21aの背面には潤滑油を供給するための導入
口17aが形成されており、連通路18によって第1の
開口部21aと連通されている。同じく同第2の開口部
21bの背面には潤滑油を回収するための回収口17b
が形成されており、連通路18によって第2の開口部2
1bと連通されている。同側板内面16bの側方(図1
において左側)には瓦成型品の図11に示す万十3(ま
んじゅう、軒瓦成型品1の先端の円形部分)を成形する
ための成形凹部22が形成されている。図1及び図3に
示すように、第1の延設部11bに隣接してガイド24
が上型側板内面16aに装着されている。
【0009】ここに、図1及び図3に示すように、上型
側板16の内表面部16cで構成される平面部を第1の
すり合わせ面A1とする。第1の延設部11bに隣接す
るベルト部材14表面と上型台座11の肉厚部11aの
壁面とで構成される平面部を第2のすり合わせ面A2と
する。第2の延設部11cに隣接するベルト部材14の
表面によって構成される平面部を第3のすり合わせ面A
3とする。図1において手前側のベルト部材14表面及
び同手前側の上型台座11の肉厚部11aの壁面とで構
成される平面部を第4のすり合わせ面A4とする。ま
た、台座切り欠き部11dの切り欠き面を第5のすり合
わせ面A5とする。
【0010】図1、図12(a)及び図12(b)に示
すように、肉厚部11aにはプレス面12から裏面に連
通した連通孔26が形成されている。連通孔26には円
筒形状のポペット装着筒27が嵌合され、同ポペット装
着筒には弁部材としてのポペット28がスライド可能に
装着されている。図12(a)に示すように、ポペット
28は胴部29と頭部30とより構成されている。頭部
30の細径部30aにはコイルスプリング29が装着さ
れている。コイルスプリング29はポペット装着筒先端
のフランジ27aと頭部30の拡径部30bとの間に嵌
合され、その結果ポペット28はプレス面12方向(つ
まりキャビティC方向)に常時付勢されることとなる。
そして、図12(a)に示すように、拡径部30b先端
がプレス面12から内側(キャビティC側)に突出させ
られている。ポペット装着筒27の後端にはコネクタ3
1が螺着されている。
【0011】次に、下型40について説明する。図5に
示すように、下型40の下型台座41は全体として平面
ほぼ正方形とされている。同台座41の一角には図10
に示す軒瓦成型品1の切り欠き2を形成するための台座
切り欠き部41aが形成されている。同台座41の上面
(金型の内部側)には同台座41の平面形状と一致する
プレス面42が形成されている。同プレス面42は成形
される瓦成形品の形状に応じて波状に湾曲されて形成さ
れている。同プレス面42の一部(図5において手前
側)が図11に示す瓦成形品の万十3及び軒先側4を成
形するための分割ブロック42a、42bとされてい
る。
【0012】同台座41の三方の側端部(図5において
手前側を除く3方向)には各々下型側板44〜46が六
角ボルト48によって固定されている。図5及び図6
(a)に示すように、第1の下型側板44(図5におい
て奥側)の内表面44aにはガイド溝49が形成されて
いる。同ガイド溝49は下型側板44の上端寄りに横方
向に延びるように形成されている。同ガイド溝49は断
面U字状とされ、同ガイド溝49の両端に第1及び第2
の開口部50a、50bが形成されている。
【0013】図5、図6(c)及び図6(d)に示すよ
うに、第2及び第3の下型側板45、46(図5におい
て左右側)の内表面45a、46aにも潤滑剤供給部と
してのガイド溝49が形成され、同ガイド溝49の両端
に第1及び第2の開口部50a、50bが形成されてい
る。また、第2及び第3の下型側板45、46の外表面
45b、46bには両開口部50a、50bに対応する
導入口51a及び回収口51bが形成されている。これ
らは第1の下型側板44のガイド溝49と同じ構成であ
るため詳しい説明を省略する。
【0014】図5及び図6(b)に示すように、また前
記台座切り欠き部41aを塞ぐ切り欠き部用側板47が
六角ボルト48によって固定されている。切り欠き部用
側板47の内表面47aにはガイド溝49が形成されて
いる。同ガイド溝49は切り欠き部用側板47の角部形
状に応じて90度屈曲されて同側板44の上端寄りに横
方向に延びるように形成されている。同ガイド溝49は
断面U字状とされ、同ガイド溝49の両端に第1及び第
2の開口部50a、50bが形成されている。
【0015】図6(a)及び(d)に示すように、上記
第1の下型側板44のガイド溝49の第1の開口部50
aは隣接する第3の下型側板46のガイド溝49の第2
の開口部50bと連通路52を介して連通されている。
図6(a)及び(b)に示すように、上記第1の下型側
板44のガイド溝49の第2の開口部50bは隣接する
切り欠き部用側板47のガイド溝49の第1の開口部5
0aと連通路52を介して連通されている。図6(b)
及び(c)に示すように、切り欠き部用側板47のガイ
ド溝49の第2の開口部50bは隣接する第2の下型側
板45のガイド溝49の第1の開口部50aと連通路5
2を介して連通されている。従って、下型40の3つの
下型側板44〜46及び切り欠き部用側板47に形成さ
れた各ガイド溝49は連通路52を介して1本につなが
っている。図6(c)及び(d)に示すように、第3の
下型側板46の端部寄り外表面46bには潤滑油を供給
するための導入口51aが形成されており、連通路52
によって第3の下型側板46の第1の開口部50aと連
通されている。第2の下型側板45の端部寄り外表面4
5bには潤滑油を回収するための回収口51bが形成さ
れており、連通路52によって第3の下型側板46の第
2の開口部50bと連通されている。
【0016】ここに、図5に示すように、前記プレス面
42の分割ブロック42a、42b前面壁が形成する平
面を第1のすり合わせ面B1とする。前記第2の下型側
板45の内壁面が形成する平面を第2のすり合わせ面B
2とする。前記第2の下型側板45の内壁面が形成する
平面を第3のすり合わせ面B3とする。前記第1の下型
側板44の内壁面が形成する平面を第4のすり合わせ面
B4とする。また、切り欠き部用側板47の内表面47
aが形成する平面を第5のすり合わせ面B5とする。
【0017】次に上記のように構成された金型を装着し
たプレス装置71について説明する。実際には複数のプ
レス装置71が配設されるが、本実施の形態ではそのう
ちの1つを取り出して説明する。図10に示すように、
プレス装置71においてはフレーム72と同フレーム7
2が支持される本体テーブル73とによって本体75が
構成されている。同フレーム72には保持手段としての
スライド76が図示しないガイドに案内されて上下方向
にスライド可能に装着されている。スライド76はクラ
ンク装置78によって上下動を行うようになっている。
クランク装置78はフレーム72上部に配置されたモー
タ79により駆動される。クランク装置78及びモータ
79によりプレス手段が構成されている。本体テーブル
73上には保持手段としてのボルスタ80が設置されて
いる。前記金型の上型10は同スライド76下面に、下
型40は同ボルスタ80上面にそれぞれのプレス面1
2、42が対向するように固着されている。前記上型1
0の移動経路内であって、前記フレーム72には検出手
段としての光センサ81が装着されている。光センサ8
1は投光部81aと受光部81bとより構成されてい
る。上記スライド76、クランク装置78、モータ79
及び制御装置84によりプレス手段が構成される。
【0018】図10に示すように、プレス装置71には
吸引手段、潤滑剤供給手段としての圧油供給装置82、
潤滑油タンク83及び制御装置84が併設されている。
図13に基づいて圧油供給装置82について説明する。
圧油供給装置82内には上型10及び下型40に潤滑油
を供給する2台の供給シリンダ85と、キャビティC内
の空気を吸引すると共に上型10及び下型40から潤滑
油を回収する2台の吸引シリンダ87とがそれぞれ配設
されている。まず、潤滑油供給側の機構について説明す
る。2台の供給シリンダ85のピストンロッド88の基
端は連結板89によって連結されている。両ピストンロ
ッド88の間にはモータ90の出力軸90aに回動中心
が固着された回転クランク板91が配設されている。回
転クランク板91には連結レバー92の基端が中心から
偏心した位置に回動可能に取着されている。連結レバー
92の先端は前記連結板89中央に回動可能に取着され
ている。その結果、モータ90の出力軸90aの回転に
伴って回転クランク板91が回転すると連結レバー92
が連結板89を押し引きし、両ピストンロッド88が進
退することとなる。回転クランク板91の側方には同回
転クランク板91周縁に突設されたドグ91aと干渉し
て回転クランク板91の回転位置を検出するリミットス
イッチ97が配設されている。
【0019】各供給シリンダ85と前記上下型10、4
0の各導入口17a、51aとはそれぞれ注油ホース9
5によって接続されている。ピストンロッド88の後退
によって供給ホース93を介して潤滑油タンク83から
供給シリンダ85内に導かれた潤滑油は、ピストンロッ
ド88の進出によって注油ホース95に供給される。供
給ホース93にはシリンダ86からの潤滑油の逆流を阻
止する逆止弁96が装着されている。各注油ホース95
の途中には電磁ソレノイド式の第1のチェックバルブ9
8が配設されている。第1のチェックバルブ98は電磁
ソレノイドを励磁又は消磁させることで上下型10、4
0へ方向への潤滑油の通過を許容しあるいは停止させ
る。注油ホース95上であって第1のチェックバルブ9
8の下流側にはベンチュリ管99が配設されており、同
ベンチュリ管99とエアポンプ装置100とがエアホー
ス101によって接続されている。ベンチュリ管99に
よって注油ホース95内の潤滑油(及び導入された空
気)の速度が加速される。エアホース101の途中には
電磁ソレノイド式の第2のチェックバルブ102が配設
されている。第2のチェックバルブ102はエアポンプ
装置100から供給されるエアの注油ホース95への供
給を許容しあるいは停止させる。第2のチェックバルブ
102の電磁ソレノイドは第1のチェックバルブ98の
電磁ソレノイドの励磁又は消磁に同期して励磁又は消磁
される。従って、上下型10、40に潤滑油が供給され
る際に同時にエアが導入されて潤滑油の供給の補助をな
す。
【0020】次に、空気吸引及び潤滑油回収側の機構に
ついて説明する。吸引シリンダ87は前記供給シリンダ
85よりも内径及びストロークが大きく構成されてい
る。2台の吸引シリンダ87のピストンロッド105の
基端は連結板106によって連結されている。両ピスト
ンロッド105の間にはモータ107の出力軸107a
に回動中心が固着された回転クランク板108が配設さ
れている。回転クランク板108には連結レバー109
の基端が中心から偏心した位置に回動可能に取着されて
いる。連結レバー109の先端は前記連結板106中央
に回動可能に取着されている。その結果、モータ107
の出力軸107aの回転に伴って回転クランク板108
が回転すると連結レバー109が連結板106を押し引
きし、両ピストンロッド105が進退することとなる。
回転クランク板108の側方には同回転クランク板10
8周縁に突設されたドグ108aと干渉して回転クラン
ク板108の回転位置を検出するリミットスイッチ11
4が配設されている。
【0021】各吸引シリンダ87と前記上下型10、4
0の各回収口17b、51bとはそれぞれ吸引ホース1
10によって接続されている。また、上型10の裏面に
装着されたコネクタ31から延出されたバイパス吸引ホ
ース115が上型10側の吸引ホース110の途中に連
結されている。吸引シリンダ87と潤滑油タンク83と
は油回収用ホース111によって接続されている。ピス
トンロッド105の後退によって吸引ホース110を介
して上下型10、40から吸引シリンダ87内に導かれ
た潤滑油は、ピストンロッド105の進出によって油回
収用ホース111に供給され潤滑油タンク83に戻され
る。各吸引ホース110の途中には電磁ソレノイド式の
第3のチェックバルブ112が配設されている。第3の
チェックバルブ112は電磁ソレノイドを励磁又は消磁
させることで上下型10、40へ方向からの潤滑油の通
過を許容しあるいは停止させる。各油回収用ホース11
1上にはシリンダ86からの潤滑油の逆流を阻止する逆
止弁113が装着されている。
【0022】制御装置84は前記プレス装置71全体の
制御を行うとともに、圧油供給装置82の圧油供給装置
82内の各モータ90,107、第1〜第3のチェック
バルブ99,102,112及びエアポンプ装置100
と接続されて各装置の制御を行う。また、制御装置84
は前記光センサ81の受光部81bと接続されて同受光
部81bから出力される検出信号に基づいてその回数を
カウントする。本実施の形態では制御装置84はこの検
出信号を5回カウント(つまり5回のプレス)する毎に
各モータ90,107を駆動させるように制御を行うよ
うになっている。また、制御装置84はリミットスイッ
チ97,114と接続され、同リミットスイッチ97,
114の検出信号に基づいて各モータ90,107の駆
動時間及びタイミングを制御する。プレス装置71の前
方には荒地を搬送するベルトコンベア116と荒地を下
型40内に搬入する搬入ロボット117が配置されてい
る。また、同プレス装置71の後方にはプレス加工され
た瓦成型品を搬出する搬出ロボット118と瓦成型品を
搬送するベルトコンベア119が配置されている。
【0023】次に、このように構成されたプレス装置7
1の作用について説明する。尚、初期状態では供給シリ
ンダ85及びのピストンロッド88,105は図13に
おいて最も右に位置している。まず、モータ79、圧油
供給装置82、制御装置84、第2のエアポンプ装置1
08及び第1のチェックバルブ98等を稼働状態とする
ために電源を投入する。そして、図示しない操作手段を
操作して動作を開始させる。モータ79を駆動させプレ
ス装置71のスライド76を初期位置からクランク装置
78によって一旦上昇させる。ベルトコンベア86上の
最前列の荒地を搬入ロボット87によって下型40のプ
レス面42上にセットさせる。荒地のセットに同期して
再びモータ79を駆動させクランク装置78によってス
ライド76を下降させる。下降したスライド76下端の
上型10が光センサ81の受光部81bから投光部81
bへの光を遮ると光センサ81はこれを検出し、検出し
た旨の出力信号を制御装置84に出力する。制御装置8
4は光センサ81からの出力信号に基づいて第1のチェ
ックバルブ98を駆動させる。
【0024】一方、上型10が下降して下型40とのす
り合わせが開始される。図9に示すように、上型10が
下降していくと上型10のすり合わせ面A1は下型40
のすり合わせ面B1とすり合い、また、図8に示すよう
に、下型40のすり合わせ面B2は上型10のすり合わ
せ面A2と、すり合わせ面B3はすり合わせ面A3と、
すり合わせ面B4はすり合わせ面A4と、すり合わせ面
B5はすり合わせ面A5とそれぞれすり合う。この段階
で上型と下型40によって密閉されたキャビティCが形
成される。このように密閉されたキャビティCが形成さ
れると同じタイミングで、制御装置84はモータ108
を駆動させ両吸引シリンダ87のピストンロッド105
を後退させる。同時に第3のチェックバルブ112を励
磁させる。すると、両吸引ホース110は負圧状態とな
って空気はポペット28とポペット装着筒の隙間を通り
コネクタ31を介してバイパス吸引ホース115から吸
引されていく。
【0025】上型10が更に下降していくと、上型側板
16に形成された溝20はすり合わせ面B1によって塞
がれていく。溝20はすり合わせ面B1によって完全に
塞がれた状態で第1及び第2の開口部21a、21b以
外に出入口がなくなってトンネル状となる。同様に各下
型側板44〜46及び切り欠き部用側板47に形成され
た溝49もすり合わせ面A2〜A5によって塞がれてい
く。溝49はすり合わせ面B1によって完全に塞がれた
状態で各下型側板44〜46及び切り欠き部用側板47
のすべての溝49がつながった一本のトンネル状とな
る。そして、導入口51aに直結された第3の下型側板
46に形成された第1の開口部21aと、回収口51b
に直結された第2の下型側板45に形成された第2の開
口部50b以外は出入口はなくなる。この状態でキャビ
ティC内の空気が上記バイパス吸引ホース115からの
吸引に加え、各すり合わせ面A1〜A5、B1〜B5の
微少な隙間から両吸引ホース110に吸引されていく。
【0026】このような溝20,49が潤滑油を流すた
めにトンネル状となった状態で、制御装置84はモータ
90を駆動させ両供給シリンダ85のピストンロッド8
8を進出させる。同時に第1及び第2のチェックバルブ
98,102を励磁させる。すると圧油(潤滑油)は上
下型10、40の各導入口17a、51aから各第1の
開口部21a、50aを通って各溝20、49に流れ込
む。このとき、ベンチュリ管99によって加速されたエ
アポンプ装置100からの吹き込み空気によって潤滑油
は高速で各導入口17a、51aに導かれる。この潤滑
油が流れ込む間においても上型10は下降を続けるた
め、潤滑油は各溝20、49内において上型10によっ
て伸ばされ(また、毛管現象による浸透での潤滑もあり
うる。)上下型10、40のすり合わされたすり合わせ
面A1〜A5、B1〜B5を潤滑する。ここで制御装置
84はリミットスイッチ97からの検出信号に基づいて
ピストンロッド88が最も進出した状態(図13におい
て右側)で一旦モータ90を停止させる。
【0027】各溝20、49に導入された潤滑油はその
まま同各溝20、49内に停滞することなく吸引を続け
る両吸引シリンダ87の作用によってシリンダ87内に
取り込まれる。そして、吸引から排出に転じた両吸引シ
リンダ87によって油回収用ホース111に送られ回収
される。ここで制御装置84はリミットスイッチ114
からの検出信号に基づいてピストンロッド105が最も
進出した状態で(図13において右側)一旦モータ10
7を停止させる。
【0028】このようにすり合わされたすり合わせ面A
1〜A5、B1〜B5間に潤滑油が供給された状態で図
7〜図9に示すように、スライド76下面に固着された
前記上型10が下降して下型40と組合わさって荒地を
プレスする。この時各溝20、49は横方向に長く延び
ており、すり合わされたすり合わせ面A1〜A5、B1
〜B5間に幅広く潤滑油が行き渡るようになっておりそ
の潤滑油によって両者間の接触抵抗が軽減される。ま
た、各溝20、49に導入された潤滑油は油回収用ホー
ス96から回収されるため、余分な潤滑油が流れ落ちて
無駄となることもない。また、キャビティC内に残る空
気による荒地の押圧がなくなり、荒地の変形という不具
合が生じることがない。プレスされた荒地は延展されて
キャビティCの内部形状に従って成形される。このと
き、図12(b)に示すように、プレスに伴ってポペッ
ト28はポペット装着筒方向に後退し頭部30前面はプ
レス面12と面一となる。従って、荒地にポペット28
による跡がつくことはない。次いで、クランク装置78
が駆動されてスライド76は再び上昇する。すると成形
された瓦成型品1が下型40のプレス面42上に出現す
る。搬出ロボット88によってこの瓦成型品1を搬出さ
せ、ベルトコンベア89上に載置させる。一方、次の荒
地が搬入ロボット87によって下型40のプレス面42
上にセットされ上記のプレス加工が繰り返される。
【0029】このように繰り返し行われるプレス加工に
おいてスライド76の昇降回数は上記光センサ81によ
って検出され、制御装置84は同受光部81bから出力
される検出信号に基づいてその回数をカウントする。本
実施の形態ではスライド76が5回昇降して、5個の瓦
成型品1を加工する度にモータ90,107が駆動され
るようになっている。
【0030】このように構成することで上記実施の形態
では次のような効果が奏される。 ・密閉状態となるキャビティCから空気は1つのコース
として各すり合わせ面A1〜A5、B1〜B5の微少な
隙間から両吸引ホース110に吸引される。またもう1
つのコースとしてポペット28とポペット装着筒の隙間
を通ってコネクタ31を介してバイパス吸引ホース11
5に吸引される。このように上型10の下降に伴い速や
かに空気が排出されるため、プレス速度を落とすことな
くまた成形される荒地の変形も極力防止することができ
る。 ・各すり合わせ面A1〜A5、B1〜B5において未だ
トンネル状に溝20、49が構成されていない段階にお
いては、これらすり合わせ面A1〜A5、B1〜B5か
らはキャビティC内の空気は吸引されない。しかし、コ
ネクタ31を介してキャビティC内の空気は吸引される
ため、上型10が下降することで内部の密閉度が大きく
なり、上型10の下降の抵抗となることはない。 ・ポペット28の頭部30が突出しているため空気はポ
ペット28とポペット装着筒の隙間を通って排出される
が、プレスに伴ってポペット28はポペット装着筒方向
に後退し頭部30前端面はプレス面12と面一となるた
め荒地にポペット28による跡がつくことはなく、きれ
いな瓦成型品1を得ることが可能となる。 ・潤滑剤はガイド溝20,49がすり合わせ面に至って
トンネル状にならなければ供給することはできない。と
ころがキャビティC内の密閉状態は上下型10,40が
すり合い始めると同時に生じるため潤滑剤の供給よりも
先に排気が必要となる。上記実施の形態では、潤滑剤の
供給開始のタイミングよりも吸引開始のタイミングを早
くしてより効率的な排気をするようにしている。また、
このようなタイミングのずれをモータ90,107の入
り切りのためのリミットスイッチ97,114と干渉す
るドグ91a、108aによって簡単に調節することが
できる。
【0031】・上型10の各すり合わせ面A1〜A5と
下型40の各すり合わせ面B1〜B5とがプレス加工時
にすり合うが、この時両者間に潤滑油が介在するため接
触抵抗が軽減されスムーズなプレス加工が可能となっ
た。また、粘土がすりあわせ面の間に挟まったとしても
潤滑油の潤滑機能によってすり合わせ面に傷が付きにく
くなる。 ・潤滑油は必要以上にはすり合わせ面A1〜A5、B1
〜B5には供給されず、回収口51bから回収されてし
まうため、プレス面42や下型40の周囲が潤滑油に浸
かってしまうようなことはなく、また、プレス装置71
のプレス油と混ざることもない。また、回収されて潤滑
油タンク83に戻った潤滑油は再度が使用することがで
き、潤滑油の節約となるとともに資源を無駄にせず環境
に考慮した装置が提供できる。 ・下型40の下型側板44〜46及び切り欠き部用側板
47に形成された溝49は内部に穿設された連通孔52
によってすべてつながっており、上型10が下降してす
り合わせ面A2〜A5によってそれら溝49が塞がれる
ことで、一本のトンネル状の通路となるため、潤滑油の
導入口51aと回収口51bはそれぞれ1つずつで足る
ようになるため、構造が簡単となり、配管が少なくなる
結果、コストダウンとなり、更に構造が簡単となる結
果、故障等の不具合が生じにくくなる。 ・回収口17b、51bから潤滑油が回収される時にそ
の吸引力によってキャビティC内に残る空気も微少な上
下型10、40の各すり合わせ面A1〜A5、B1〜B
5の隙間から吸引される。そのため、キャビティC内に
残る空気による荒地の押圧がなくなり、荒地の変形とい
う不具合が生じることがない。 ・上型10の5回の往復で1回の潤滑油が供給されるよ
うになっており、適度な潤滑油の供給が可能となってい
る。
【0032】・ガイド溝20、49によって潤滑油が案
内されて横方向に広がるため、各すり合わせ面A1〜A
5、B1〜B5にまんべんなく潤滑油を供給することが
可能である。 ・瓦の釉薬が塗布される面には潤滑油が付着すると釉薬
をはじいてしまうため、潤滑油はなるべく釉薬が塗布さ
れる面に流れないことが望ましい。例えば図10におい
て瓦成型品1の万十3、軒先側4及び上面5等は潤滑油
が付着しないことが望ましい。本実施の形態では万十
3、軒先側4については上型10の第1のすり合わせ面
A1側に潤滑油が供給されるようになっており、なおか
つ第1のすり合わせ面A1上のガイド溝20は金型装着
時において常に万十3、軒先側4よりも下側に配置され
るためガイド溝20から流れた潤滑油が万十3、軒先側
4に付着することがない。また、上面5については下型
40の第2〜第5のすり合わせ面B2〜B5側に潤滑油
が供給されるようになっており、なおかつこれらすり合
わせ面B2〜B5に潤滑油を供給するガイド溝49は上
面5よりも下側に配置されるためガイド溝49から流れ
た潤滑油が上面5に付着することがない。
【0033】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ガイド溝20、49を設けず潤滑剤を供給しない、す
なわちすり合わせ面A1〜A5、B1〜B5からの吸引
をしないで連通孔26だけを設けて吸引するように構成
するようにしてもよい。 ・逆に連通孔26は設けず、すり合わせ面A1〜A5、
B1〜B5だけから吸引するように構成してもよい。こ
の場合にガイド溝20、49を設けず直接すり合わせ面
A1〜A5、B1〜B5に潤滑・吸引用の孔を設けるよ
うにして構成してもよい。 ・上記実施の形態では潤滑油の供給ホース91への供給
はモータ85及び回転クランク板94等により行ってい
たが、他の手段でももちろん構わない。 ・上記実施の形態では連通路26に配設された弁部材と
してのポペット28はプレスに伴ってポペット装着筒方
向に後退するようになっていた。しかし、必ずしもこの
ように後退するようにしなくとも、空気が吸引できるだ
けでも構わない。 ・連通路26の位置・大きさは自由に変更でき、複数設
けるようにしてももちろん構わない。 ・上記実施の形態における潤滑油供給側の機構及び空気
吸引・潤滑油回収側の機構は一例であって設計の変更は
自由である。例えば、上記実施の形態では連通孔26か
らの吸引は、吸引ホース110にバイパス吸引ホース1
15を接続して吸引するようにしていたが、連通孔26
からの吸引するために別途エアポンプ装置を設けるよう
にしてもよい。 ・上記実施の形態ではガイド溝49側に第1及び第2の
開口部21a、21b、50a、50bを形成するよう
にしていた。しかし、ガイド溝49と対向する側のすり
合わせ面A2〜A5、B1に第1及び第2の開口部21
a、21b、50a、50bを形成するようにしてもよ
い。このような構成としてもガイド溝49がトンネル状
となって第1及び第2の開口部21a、21b、50
a、50bから潤滑油が溝49内を通過できるからであ
る。 ・例えば上記実施の形態の下型40の第1の側板44内
面44aに形成された潤滑油を供給するガイド溝49は
横一直線状に形成されていた。これを側板120の内表
面の二次元的に広がる溝を形成するようにしてもよい。
このように形成すると潤滑油が速やかに拡がり、かつま
んべんなく潤滑油を供給することが可能となる。
【0034】・上記実施の形態では下型40の三枚の側
板44〜46の溝49は連通路52でつなげていたがも
ちろん独立させてもよい。 ・上記実施の形態では第1の開口部21a、50a及び
第2の開口部21b、50bはそれぞれ溝20、49の
両端寄りに形成されていた。これはなるべく溝20、4
9に潤滑油を広範囲にまんべんなく満たすために有効で
あるが、両端寄り以外の位置に設けてももちろん構わな
い。 ・潤滑油タンク83に回収することが好ましいが回収口
17b、51bから排出するだけで、必ずしも潤滑油タ
ンク83に回収して再使用しなくともよい。プレス油と
混ざることを防止する等の効果だけで十分な効果が得ら
れるからである。
【0035】・上記実施の形態では上型10は一枚の側
板16を備え、下型40は三枚の側板44〜46を備え
ていた。これは上記のように垂れてきた潤滑油が万十3
等に付着しないために採用した構成であって、必ずしも
このような側板の配置に限定されるものではない。例え
ば、下型40に四枚の側板を設けこの四枚の側板に内表
面に溝49を形成するようにしてもよい。この場合、実
施の形態のようにすべての溝を連通路52によってつな
げてもよく、また独立させてもよい。 ・軒瓦成型品以外の瓦成型品に応用することも自由であ
る。また、瓦成型品以外のプレス加工に使用することも
型同士にすり合わせ部分がある限り応用することが可能
である。 ・上記実施の形態における圧油供給装置82の駆動タイ
ミングは適宜変更可能である。 ・上記実施の形態のプレス装置では非接触型の光センサ
81センサを検出手段とした用いたが、他の手段でも構
わない。 ・雪止め瓦成型品81用の金型に応用してもよい。その
他、潤滑剤としては潤滑油の外、離型油や水を使用して
もよい等本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施すること
は自由である。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の金型の上型の斜視図。
【図2】 同じ上型の背面図。
【図3】 同じ上型の正面図。
【図4】 同じ上型の上型側板の断面図。
【図5】 本発明の実施の形態の金型の下型の斜視図。
【図6】 同じ下型において(a)は第1の下型側板の
断面図、(b)は切り欠き部用側板の断面図、(c)は
第2の下型側板の断面図、(d)は第3の下型側板の断
面図。
【図7】 同じ上下型を組み合わせた状態を説明する斜
視図。
【図8】 図7におけるA−A線で切断した断面図。
【図9】 図7におけるB−B線で切断した断面図。
【図10】 本発明の実施の形態のプレス装置。
【図11】 軒瓦成型品の斜視図。
【図12】 ポペット装着筒に装着されたポペットが連
通孔に嵌合された状態を説明する説明図であって、
(a)は荒地に当接する前、(b)は当接状態。
【図13】 潤滑油供給及び空気吸引・潤滑油回収機構
の概略を説明する説明図。
【符号の説明】
10…第1の金型たる上型、12…プレス面、17a…
導入口、17b…回収口、18…連通路、20…ガイド
溝、26…連通路、42…プレス面、49…ガイド溝、
52…連通路、76…保持手段、プレス手段たるスライ
ド、78…プレス手段たるクランク装置、79…プレス
手段たるモータ、80…保持手段たるボルスタ、81…
検出手段たる光センサ、82…潤滑剤供給手段、潤滑剤
回収手段たる圧油供給装置、84…カウント手段、プレ
ス手段、吸引手段、潤滑剤供給手段たる制御装置、85
…潤滑剤供給手段たる供給シリンダ、87…吸引手段た
る吸引シリンダ、95…潤滑剤供給手段たる注油ホー
ス、110…吸引手段たる吸引ホース、115…吸引手
段たるバイパス吸引ホース、A1〜A5、B1〜B5…
すり合わせ面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の金型片を有し、同両金型片
    にはプレス加工時に交差して互いにすり合うすり合わせ
    面と被加工材料をプレスするプレス面とが形成され、同
    すり合わせ面とプレス面とによって包囲形成される密閉
    型キャビティ内で同両プレス面の接近に伴って同キャビ
    ティ内の空気を同両金型片のすり合わせ面間から排出さ
    せながら成形材料をプレスするようにした金型と、 前記金型の第1及び第2の金型片を保持する保持手段
    と、 前記両金型片間に配置された成形材料をプレス加工する
    ために同第1の金型片の保持手段を第2の金型片方向に
    対して往復動させるプレス手段とを有するプレス装置に
    おいて、 前記両金型片のいずれか一方の前記すり合わせ面には潤
    滑剤の流路となる溝を形成し、同溝内に同金型片外部か
    ら導入した潤滑剤を導入するための第1の連通路と、同
    溝内の潤滑油とキャビティ内の空気を吸引するための第
    2の連通路とを前記両金型片のいずれか一方に形成し、
    前記第1の連通路には所定のタイミングで所定量の潤滑
    剤を同第1の連通路を介して前記溝に供給する潤滑剤供
    給手段を接続するとともに、前記第2の連通路には前記
    溝に供給された潤滑剤とともにキャビティ内部の空気を
    吸引する吸引手段を接続したことを特徴とするプレス装
    置。
  2. 【請求項2】潤滑剤供給手段よりも先に吸引手段を駆動
    させるように制御したことを特徴とする請求項1に記載
    のプレス装置。
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