JP3362845B2 - インパクトプリンタのヘッド駆動回路 - Google Patents
インパクトプリンタのヘッド駆動回路Info
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Description
プリンタに関し、より詳しくは、インパクトドットプリ
ンタのヘッド駆動回路及び当該ヘッド駆動回路用電源を
制御する電源制御技術に関する。
電磁石の磁気吸引力によって印字ワイヤを駆動し、印字
を行う。図6に、かかる構成のインパクトドットプリン
タの印字ヘッド部におけるワイヤインパクト印字ヘッド
の一例を示す。
字ヘッド51は、ワイヤレバー53と戻しバネ55によ
り往復自在に取り付けられた複数のワイヤ57を有し、
これらワイヤ57は、ヘッドコイル59に駆動電流が流
れると、電磁石の磁気吸引力によってワイヤレバー53
が同図に示す矢印の方向に引き寄せられることにより、
ワイヤ57がインクリボン61に衝突して、プラテン6
3の回転により移動する印刷用紙65上にドットを形成
する。
ヘッドコイル59の駆動回路の基本構成を示す。図示の
例では、ヘッドコイル59及びヘッドドライバトランジ
スタ33のセットは1つしか示していないが、実際には
複数セットある。各ヘッドコイル59の駆動回路(ドラ
イバ回路)30は、ヘッドドライバトランジスタ33、
ヘッド駆動用電源34、ツェナーダイオード35から構
成される。印字制御部31より所定の通電時間だけ制御
パルス32がHレベルとなり、ヘッドドライバトランジ
スタ33が完全なON状態(飽和領域)となり、ヘッド
駆動用電源34の電圧(例えば、35V)がヘッドコイ
ル59に印加されて駆動電流I1が流れる。制御パルス
32がLレベルとなると、ヘッドドライバトランジスタ
33がターンOFFしようとし、そこでヘッドコイル5
9が誘導起電力を発生し、その誘導電圧でツェナーダイ
オード35が導通状態となりヘッドドライバトランジス
タ33にベース電流が流れ、それによりヘッドドライバ
トランジスタ33はリニアな動作領域に入り、そのヘッ
ドドライバトランジスタ33を通って駆動電流I1が流
れて電流値が急峻に下がり、そしてヘッドドライバトラ
ンジスタ33がOFF状態になる。
ヘッド駆動回路では、ヘッドドライバトランジスタのタ
ーンOFF時にヘッド駆動用電源から供給される電力の
有効利用がなされていないという問題がある。この問題
について図8を参照しつつ述べる。同図は、ヘッド駆動
回路を単純化し、その駆動電流の流れを電流波形、ツェ
ナーダイオードの作用等と共に示す図である。
スタがONされると、電源Vpから駆動電流iが矢印の
方向に流れヘッドコイルを駆動する。この時、図8
(a)に示すように、トランジスタのコレクタ・エミッ
タ間電圧(VCE)は略ゼロである。
うとすると、コイルに図示のような+−の極性で生じた
誘導起電力がツェナー電圧を越えると、ツェナーダイオ
ードが導通状態となり、図8(a)に点線で示すように
ツェナーダイオードを通じてトランジスタにベース電流
が流れて、トランジスタはリニアな動作領域に入り、こ
のトランジスタのコレクタ・エミッタを通じてコイルの
蓄積エネルギーが放出される。コイルの蓄積エネルギー
が放出され終わると、ツェナーダイオードは再び非導通
となり、トランジスタはOFF状態となる。
タ電流i、コレクタ・エミッタ間電圧(VCE)の変化を
時間と共に、それぞれ図8(b)、(c)に示す。この
結果、図8(d)に示すように、電源からもらう電力
[図8(b)参照]のうち、トランジスタがターンOF
Fするときの電力P[電流i×コレクタ・エミッタ間電
圧(VCE)]の部分は、トランジスタで発熱として消費
され損失となる。
トランジスタがターンOFFするときに電源から供給さ
れた電力は、すべて損失となっており有効に利用されて
いるわけではない。また、トランジスタからの発熱も多
く、ヒートシンクなどの冷却手段等も必要となり、電源
のパッケージも大きくならざるを得なかった。
ものであり、その目的は、ヘッド駆動回路での消費電力
を減少させることのより、ヘッドを効率よく駆動し得る
ヘッド駆動回路を提供し、且つ電源の小型化を図ること
にある。
め、本発明のヘッド駆動回路は、ヘッド駆動回路におけ
るヘッドドライバスイッチング素子(例えばトランジス
タ)のOFF時の電力を、DC/DCコンバータによっ
てヘッド駆動用電源に返還するように構成したことを特
徴とする。
ッド駆動用直流電源の電源電圧を、ヘッドドライバスイ
ッチング素子のON/OFF制御により所定時間だけヘ
ッドコイルに印加することにより、印字ワイヤを駆動し
て印字を行うインパクトプリンタのヘッド駆動回路にお
いて、上記電源電圧より高い入力電圧をもつ入力直流電
力を、上記電源電圧に略同じ出力電圧をもつ出力直流電
力に変換するDC/DCコンバータと、ヘッドドライバ
スイッチング素子のターンOFF時にヘッドコイルに発
生する誘導電圧を上記DC/DCコンバータに入力する
入力手段と、DC/DCコンバータの出力直流電力をヘ
ッド駆動用電源に返還する返還手段とを備える。
ング素子のOFF時にヘッドコイルに蓄えられているエ
ネルギーは、DC/DCコンバータによってヘッド駆動
用電源に返還され、ヘッドコイルの駆動用に有効に再利
用される。
ッドコイルに誘導電圧が発生したときに導通状態になっ
てヘッドコイルからDC/DCコンバータの入力端へ一
方向へ電流を流す第1の整流素子(例えばダイオード)
である。また、上記の返還手段は、DC/DCコンバー
タの出力端からヘッド駆動用電源へ一方向に電流を流す
第2の整流素子(例えばダイオード)である。
イオード)を設けることによって、DC/DCコンバー
タの入力側の電力がドライバトランジスタに逆流した
り、ヘッド駆動用電源からDC/DCコンバータの出力
側に電力が逆供給されるような不具合を防止することが
できる。
タの入力電圧を、ヘッド駆動用電源の電圧より高い所定
電圧に調整する入力電圧調整回路が設けられる。すなわ
ち、DC/DCコンバータの入力側の電圧をヘッド駆動
用電源の電圧より高い所定電圧まで立ち上げておけば、
ドライバトランジスタのターンOFF時にだけ、ヘッド
コイルに発生する高い誘導電圧によって、ヘッドコイル
からの電力をDC/DCコンバータに導いて電源に返す
ことができる。
タはその入力電圧を平滑するためのコンデンサを入力側
に有している。そして、上記入力電圧調整回路は、印字
動作を開始する前及び印字動作を行っている間、DC/
DCコンバータの入力側コンデンサを上記所定電圧に充
電するための充電回路を有している。
に上記所定電圧を上記入力側コンデンサに印加するよう
に構成されている。
スイッチング素子とヘッドコイルとが、上記充電回路と
して機能するようになっている。すなわち、印字動作を
開始する前に、印字ワイヤが駆動しない程度に高い周波
数でヘッドドライバスイッチング素子が繰り返しON/
OFF動作され、それにより、ドライバトランジスタの
ターンOFF時毎にヘッドコイルに発生する誘導電圧が
入力側コンデンサに繰り返し印加され、入力側コンデン
サが所定電圧まで充電される。この充電動作は、印字動
作を開始する前に必ず行われる。
バスイッチング素子とヘッドコイルを用いた充電動作
を、印字動作開始前の初期充電だけでなく、印字動作中
の入力側コンデンサの放電分を補充するために、印字動
作中にも随時に(例えば改行時などに)行うように構成
することもできる。
字動作を開始する前に上記入力側コンデンサを上記所定
電圧に充電する初期充電回路と、印字動作を行っている
間に上記入力側コンデンサの充電電圧を上記所定電圧に
保持する入力電圧保持回路とを有している。そして、上
記初期充電回路としては、特別な回路はなく、上述した
ように、ヘッドドライバスイッチング素子とヘッドコイ
ルとが用いられている。一方、上記入力電圧保持回路は
特別に設けられていて、それは、充電用コイルと、この
充電用コイルにヘッド駆動用直流電源の電源電圧を印加
したりあいなかったりというON/OFF制御を行うコ
イルドライバスイッチング素子とを有し、コイルドライ
バスイッチング素子のターンOFF時に充電用コイルに
発生する誘導電圧を入力側コンデンサに印加するように
構成されている。この入力電圧保持回路は、印字動作を
行っている間に随時に、コイルドライバスイッチング素
子を繰り返しON/OFF動作させることにより、コイ
ルドライバトランジスタのターンOFF時毎に充電用コ
イルに発生する誘導電圧を入力側コンデンサに繰り返し
印加して、入力側コンデンサの充電電圧を所定電圧に保
持するようになっている。
回路を用いて、印字動作中の補充的な充電だけでなく、
印字開始前の初期充電も行うように構成することもでき
る。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係るヘッド駆動回路の構成を示す図である。
は、ヘッドコイル59を駆動するためのヘッドドライバ
トランジスタ33、入力電圧が90Vで出力電圧が駆動
用電源34の電圧35Vに実質的に等しい入力定電圧D
C/DCコンバータ2、入力定電圧DC/DCコンバー
タ2の入力電圧を90Vの電圧値まで昇圧させるための
初期電圧充電回路4、ヘッドコイル59とヘッドドライ
バトランジスタ33のコレクタ10にそのアノードが接
続され入力定電圧DC/DCコンバータ2の入力側にそ
のカソードが接続された第1の整流素子としてのダイオ
ード6、入力定電圧DC/DCコンバータ2の出力側に
そのアノードが接続されヘッド駆動用電源34にそのカ
ソードが接続される第2の整流素子としてのダイオード
8とを有している。尚、本実施の形態のヘッド駆動回路
では、ヘッドコイル59とヘッドドライバトランジスタ
33のベース間を接続する、従来例のようなツェナーダ
イオードは設けられていない。入力定電圧DC/DCコ
ンバータ2は、入力電圧が90Vで、出力電圧が駆動用
電源34のダイオード8の電圧降下分を足した電圧、例
えば35Vに等しくなるように動作する。
する前から、初期電圧充電回路4により、入力定電圧D
C/DCコンバータ2の入力電圧(後述の図2に示す、
このDC/DCコンバータ2の入力端に設けられた平滑
コンデンサ2aの充電電圧)は90Vの電圧値に設定さ
れる。ここで、ヘッドドライバトランジスタ33がON
されると、ヘッド駆動用電源34から駆動電流が流れヘ
ッドコイル59を駆動する。次いで、ヘッドドライバト
ランジスタ33がOFFされると、ヘッドコイル59に
生じた誘導起電力により、ヘッドドライバトランジスタ
33のコレクタ10には高電圧が発生し、DC/DCコ
ンバータ2の入力電圧90Vにクランプされる。そし
て、駆動電流iは、入力定電圧DC/DCコンバータ2
に吸収され、入力定電圧DC/DCコンバータ2の出力
側からダイオード8を介してヘッド駆動用電源34に返
され、再利用される。
2と初期電圧充電回路4の回路例を示す。入力定電圧D
C/DCコンバータ2は、図2(a)に示すように、駆
動制御回路2dによってチョッパトランジスタ2bをス
イッチングしてデューティ比を制御することにより、入
力側のコンデンサ2aの電圧90Vをチョッピングし、
このチョップされた電圧波形を出力側のコンデンサ2c
で平滑して、35Vの一定電圧に降圧して出力する。
尚、還流ダイオード2eは、トランジスタ2bがOFF
時に、直流リアクトル2fに蓄えられたエネルギーを出
力側のコンデンサ2cに還流させるためのダイオードで
ある。初期電圧充電回路4は、図2(b)に示すよう
に、商用電源からの交流100Vを変圧器4aで交流9
0Vに降圧し、それをダイオード4bで整流してコンデ
ンサ4cで平滑して直流90Vを生成するもので、この
直流90Vが入力定電圧DC/DCコンバータ2の入力
端に印加される。これにより、入力定電圧DC/DCコ
ンバータ2の入力電圧は常に90Vで一定になる。
は、図2(a)の示すような定電圧制御アンプを利用し
たチョッパ方式の他に、例えばリンギングチョークコン
バータなどのような様々な構成のものが考えられる。ま
た、初期電圧充電回路4も、図2(b)に示した構成に
限られるものではない。
単純化した回路図と、その駆動電流の流れを電流波形等
と共に示す図であり、この図を参照して、第1の実施の
形態のヘッド駆動回路の作用について説明する。
の印字ワイヤの各々ごとにヘッドコイル59とヘッドド
ライバトランジスタ33のセットが存在するのは勿論で
あるが、ここでは、1つの印字ワイヤについてのヘッド
コイル59とヘッドドライバトランジスタ33のセット
に着目してその動作を説明する。まず、ヘッドドライバ
トランジスタ33がONされると、電源Vpから駆動電
流iが矢印の方向に流れヘッドコイル59を駆動する。
がターンOFFすると、ヘッドコイル59に図示のよう
な+−の極性で誘導起電力が生じ、その高い誘導電圧に
よってダイオード6が導通するので、ヘッドドライバト
ランジスタ33のコレクタ電圧は図3(c)のようにD
C/DCコンバータ2の入力電圧90Vにクランプさ
れ、図3(a)に矢印で示すように駆動電流iはダイオ
ード6を介して入力定電圧DC/DCコンバータ2の入
力側に流れ込む。このようにして、多数の印字ワイヤの
ヘッドコイル59にそのターンOFF時に供給された電
力を入力定電圧DC/DCコンバータ2の入力側に吸収
する。この吸収された電力は、入力定電圧DC/DCコ
ンバータ2によってヘッド駆動用電源34の電圧Vpに
実質的に等しい電圧の直流電力に変換され、入力定電圧
DC/DCコンバータ2の出力側からダイオード8を介
してヘッド駆動用電源34に返される。従って、ヘッド
ドライバトランジスタ33のターンOFF時には、ヘッ
ドドライバトランジスタ33は瞬時に完全にOFF状態
になることができ、ヘッドドライバトランジスタ33に
流れてしまう電流は実質的にゼロなので、図3(d)に
示すように、ヘッドドライバトランジスタ33で電力損
失を生じることが実質的に無い。すなわち、図3(b)
に細かい斜線で示すように、従来はヘッドドライバトラ
ンジスタ33のターンOFF時に浪費されていた電力
が、本実施形態では電源34に戻されて、再びヘッドの
駆動エネルギーとして再利用することが可能である。ト
ランジスタ33からの発熱も大幅に減少するので、その
冷却対策も簡易なもので足り、電源のパッケージも小型
化することができる。
とドライバトランジスタが1段で構成された場合につい
て述べたが、これに限ることはなく、例えば、上下2段
の各ヘッドコイル毎に、上下2段のドライバトランジス
タを用いるような構成であってもよい。このような回路
構成の場合は、駆動電流の波形は、図3(b)に示した
波形とは異なるが、トランジスタOFF時に従来例では
浪費されていたエネルギーをヘッド駆動用電源に返して
再利用できることについては上述の実施形態の場合と同
じである。
面を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施の
形態に係るヘッド駆動回路の構成を示す図である。この
ヘッド駆動回路が、図1に示す第1の実施形態の回路か
ら異なるところは、図1における初期電圧充電回路4を
取り除き、代わりに、入力電圧保持回路21を設けた点
である。入力電圧保持回路21は、充電用コイル22と
コイルドライバトランジスタ23とダイオード24と
を、印字ワイヤ駆動回路であるヘッドコイル59とヘッ
ドドライバトランジスタ33とダイオード6と同様な形
で組んだものであるが、この印字ワイヤ駆動回路よりは
電流容量は小さい。そして、印字を開始する前に印字ワ
イヤ駆動回路であるヘッドコイル59とヘッドドライバ
トランジスタ33とを高速に小刻みに多数回駆動するこ
とによって、入力定電圧DC/DCコンバータ2の入力
側のコンデンサ2a(以下、単にコンデンサ2aという)
への初期充電を行う。印字開始後は、この入力側のコン
デンサ2aの放電による入力電圧の低下を防止するため
に、入力電圧保持回路21を随時に駆動して入力側のコ
ンデンサ2aを補充的に充電する。
る。尚、入力定電圧DC/DCコンバータ2が、ヘッド
ドライバトランジスタ33のターンOFF時のヘッドコ
イル59のエネルギーを吸収して電源34へ戻す動作に
ついては、第1の実施形態のそれと同じであるので、そ
の説明は省略する。
の所定の時期に、入力定電圧DC/DCコンバータ2の
初期充電を行う。このとき、ヘッドの印字ワイヤが実質
的に動作しない程度の周期の短いパルスで印字ワイヤ駆
動回路を高速繰り返し動作させる。すなわち、印字ワイ
ヤが動作しない程度に周波数の高いON/OFFパルス
を、ヘッドドライバトランジスタ33のベース・エミッ
タ間に印加する。これにより、ヘッドドライバトランジ
スタ33が高速にON/OFF動作を繰り返し、ヘッド
コイル59が電源34からのエネルギーを蓄積してDC
/DCコンバータ2の入力側コンデンサ2aに放出して
これを充電するという動作を繰り返し、コンデンサ2a
を90Vまで充電する。その後、通常の印刷動作に移行
する。
電電圧が低下してくるので、定期的に又は随時に、例え
ば、1行分の印字終了毎にまたは40字の印字毎に、入
力電圧保持回路21を一定時間だけ初期充電時と同様の
高速のパルスで多数回ON/FF駆動して、コンデンサ
2aへの補充充電を行い、コンデンサ2aの充電電圧を
ほぼ90Vに保持する。
うに、充電用コイル22と、これを駆動するコイルドラ
イバトランジスタ23と、トランジスタ23のターンO
FF時に充電用コイル22に発生する誘導起電力で導通
して電流をDC/DCコンバータ2の入力端へ流すダイ
オード24とによって構成されている。この入力電圧保
持回路21の補充充電動作は、上述した印字ワイヤ駆動
回路の初期充電動作と全く同じである。すなわち、トラ
ンジスタ23をON/OFFパルスでスイッチングする
毎に、ON時に充電用コイル22に蓄えられたエネルギ
ーが、ターンOFF時にダイオード24を通ってコンデ
ンサ2aに充電される。これを所定の時間繰り返せば、
コンデンサ2aの不足分の電圧が補充されて90Vに保
持される。この補充充電のときの充電電流は、初期充電
のとき充電電流よりも小さくてよいので、電圧保持回路
21の電流容量は印字ワイヤ駆動回路のそれよりも小さ
くてよい。
形図を用いてさらに詳しく説明する。図5(a)、
(b)は、印字動作中の印字ワイヤ駆動回路の動作波形
を示し、同図(a)はヘッドコイル59を流れる電流の
波形、同図(b)はヘッドドライバトランジスタ33の
コレクタ・エミッタ間電圧の波形を示す。一方、図5
(c)、(d)は、初期充電時の印字ワイヤ駆動回路の
動作波形であり、(c)はヘッドコイル59を流れる初
期充電電流の波形、(b)はヘッドドライバトランジス
タ33のコレクタ・エミッタ間電圧の波形を示す。
波数がほぼ1〜2kHzのパルスでヘッドドライバトラ
ンジスタ33を駆動し、すると、ヘッドコイル59には
図5(a)に示すような電流が流れて印字ワイヤが駆動
される。一方、初期充電時は、図5(d)に示すような
周波数が約10kHzのパルス(例えば、ON時間幅が
20μs、OFF時間幅が80μs)で約100msに
亘って、ヘッドドライバトランジスタ33を約1000
回繰り返してON/OFF駆動する。これによって、ヘ
ッドコイル59には図5(c)のような時間幅の短い微
小なパルス電流が繰り返し流れるが、このような周波数
の高い微小電流では印字ワイヤは駆動されない。そし
て、これらの微小電流パルスのうちの、ヘッドドライバ
トランジスタ33がターンOFFした時の部分(すなわ
ち、図5(c)の斜線部分の電流)は、ダイオード24
を通して入力定電圧DC/DCコンバータ2の入力側の
コンデンサ2aへの充電電流として流れる。このような
スイッチングによる充電電流を100msに亘って10
00回繰り返し流すことにより、コンデンサ2aの充電
電圧がほぼ90Vに達する。
補充充電も、初期充電と同様な周波数のパルスで、或い
はより高い周波数のパルスで、コイルドライバトランジ
スタ23をON/OFF動作させることで行うことがで
きる。例えば、3300μHの充電用インダクタンス2
2を用い、コイルドライバトランジスタ23を周波数2
5kHzでON期間が3μsのパルスで、印刷の改行ご
とに駆動することで、補充充電を行なう。
は、補充充電をするだけなので、印字ワイヤ駆動回路よ
り小さな電流容量のもので済む。しかし、変形例とし
て、この入力電圧保持回路21の電流容量を印字ワイヤ
駆動回路並みに大きくして、この入力電圧保持回路21
で印字前の初期充電も行うようにすることもできる。或
いは、印字ワイヤ駆動回路と入力電圧保持回路21とを
併用して初期充電を行うようにしてもよい。
回路21を設けずに、印字ワイヤ駆動回路で補充充電も
行うようにすることもできる。例えば、改行の都度に印
字ワイヤ駆動回路を初期充電と同様の周波数の高いパル
スで駆動する(駆動回数は初期充電より遥かに少なくて
よい)ことで、補充充電ができる。
が、これらの実施形態はあくまで本発明の説明のための
例示であり、本発明をこれら実施形態にのみ限定する趣
旨ではない。従って、本発明は、上記実施形態以外の様
々な形態でも実施することができる。
の構成図である。
と初期電圧充電回路の回路図である。
り、(a)はヘッド駆動回路の簡略化した回路図、
(b)はヘッドコイルを流れる駆動電流の波形図、
(c)はヘッドドライバトランジスタのコレクタ・エミ
ッタ間電圧の波形図、(d)はヘッドドライバトランジ
スタでの電力損失を示す図である。
路の構成を示す図である。
であり、(a)は印刷時にヘッドコイルを流れる電流波
形、(b)は印刷時のヘッドドライバトランジスタのコ
レクタ・エミッタ間電圧の波形、(c)は初期充電時に
ヘッドコイルを流れる充電電流の波形、(d)は初期充
電時のヘッドドライバトランジスタのコレクタ・エミッ
タ間電圧の波形を示す。
ける、ワイヤインパクト印字ヘッドの一例を示す図であ
る。
(a)は従来のヘッド駆動回路の簡略化した回路図、
(b)はヘッドコイルを流れる駆動電流の波形図、
(c)はヘッドドライバトランジスタのベース・エミッ
タ間電圧の波形図、(d)ヘッドドライバトランジスタ
での電力損失を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ヘッド駆動用直流電源の電源電圧を、ヘ
ッドドライバスイッチング素子のON/OFF制御によ
り所定時間だけヘッドコイルに印加することにより、印
字ワイヤを駆動して印字を行うインパクトプリンタのヘ
ッド駆動回路において、前記電源電圧より高い入力電圧
をもつ入力直流電力を、前記電源電圧に実質的に等しい
出力電圧をもつ出力直流電力に変換するDC/DCコン
バータと、前記ヘッドドライバスイッチング素子のター
ンOFF時に前記ヘッドコイルに発生する誘導電圧を前
記DC/DCコンバータに入力する入力手段と、前記D
C/DCコンバータの出力直流電力を前記ヘッド駆動用
電源に返還する返還手段とを備えたヘッド駆動回路。 - 【請求項2】 前記入力手段は、前記ヘッドコイルに前
記誘導電圧が発生したときに導通状態になって前記ヘッ
ドコイルから前記DC/DCコンバータの入力端へ一方
向へ電流を流す第1の整流素子を有し、 前記返還手段は、前記DC/DCコンバータの出力端か
ら前記ヘッド駆動用電源へ一方向に電流を流す第2の整
流素子を有する請求項1に記載のヘッド駆動回路。 - 【請求項3】 前記DC/DCコンバータの入力電圧
を、ヘッド駆動用電源の電圧より高い所定電圧に調整す
る入力電圧調整回路を備えることを特徴とする請求項1
及び2のいずれか一項に記載のヘッド駆動回路。 - 【請求項4】 前記DC/DCコンバータは前記入力電
圧を平滑するための入力側コンデンサを有し、 前記入力電圧調整回路が、印字動作を開始する前及び印
字動作を行っている間に前記入力側コンデンサを前記所
定電圧に充電する充電回路を有する請求項3記載のヘッ
ド駆動回路。 - 【請求項5】 前記充電回路が、常に前記所定電圧を前
記入力側コンデンサに印加している請求項4記載のヘッ
ド駆動回路。 - 【請求項6】 前記充電回路が、印字動作を開始する前
に前記入力側コンデンサを前記所定電圧に充電する初期
充電回路と、印字動作を行っている間に前記入力側コン
デンサの充電電圧を前記所定電圧に保持する入力電圧保
持回路とを有する請求項4記載のヘッド駆動回路。 - 【請求項7】 前記ヘッドドライバスイッチング素子と
前記ヘッドコイルとが前記充電回路を兼ねており、少な
くとも印字動作を開始する前に、前記印字ワイヤが駆動
しない程度に高い周波数で前記ヘッドドライバスイッチ
ング素子を繰り返しON/OFF動作させることによ
り、前記ヘッドドライバスイッチング素子のターンOF
F時毎に前記ヘッドコイルに発生する誘導電圧を前記入
力側コンデンサに繰り返し印加して前記入力側コンデン
サを前記所定電圧まで充電するように構成された請求項
4に記載のヘッド駆動回路。 - 【請求項8】 前記充電回路が、充電用コイルと、前記
充電用コイルに前記ヘッド駆動用直流電源の電源電圧を
印加する及び印加しないのON/OFF制御を行うコイ
ルドライバスイッチング素子とを有し、前記コイルドラ
イバスイッチング素子のターンOFF時に前記充電用コ
イルに発生する誘導電圧を前記入力側コンデンサに印加
するように構成された入力電圧保持回路を有し、少なく
とも印字動作を行っている間に、前記コイルドライバス
イッチング素子を繰り返しON/OFF動作させること
により、前記コイルドライバスイッチング素子のターン
OFF時毎に前記充電用コイルに発生する誘導電圧を前
記入力側コンデンサに繰り返し印加して前記入力側コン
デンサの充電電圧を前記所定電圧に保持するように構成
された請求項4に記載のヘッド駆動回路。
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