JP3362394B2 - エアゾール組成物 - Google Patents

エアゾール組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、薬用エアゾール組成物およびその製造法
に関し、それ自体が医療分野において応用されるもので
ある。
背景技術 本発明で用いる三環式化合物(I)およびその医薬と
して許容しうる塩は、免疫抑制作用、抗菌作用などのす
ぐれた薬理作用を有し、そのため、臓器移植または組織
移植による拒絶反応、移植片対宿主病、種々の自己免疫
疾患および感染症の治療および/または予防に有用であ
ることが知られている(たとえば、EP−A−0184162お
よびWO80/05304参照)。
とりわけ、三環式化合物(I)に属し、FR900506(=
FK506)、FR900520、FR900523およびFR900525と呼ばれ
る化合物はストレプトマイセス属、とくにストレプトマ
イセス・ツクバエンシス(S.tsukubaensis)No.9993
(寄託機関:茨城県筑波郡谷田部町東1丁目1−3、通
商産業省工業技術院微生物工業技術研究所;寄託日:198
4年10月5日;寄託番号:FERM BP−927)またはストレ
プトマイセス・ヒグロスコピクス・サブスプ・ヤクシマ
エンシス(S.hygroscopicus subsp.yakushimaensis)N
o.7238(寄託機関:茨城県筑波郡谷田部町東1丁目1−
3、通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所;寄託
日:1985年1月12日;寄託番号:FERM BP−928)から製
造される。かかる事情はEP−A−0184162に示されてい
る。
それらの三環式化合物(I)のうちでも、次式で表わ
されるFK506が代表的な化合物である。
一般名:タクロリムス 化学名:17−アリル−1,14−ジヒドロキシ−12−〔2−
(4−ヒドロキシ−3−メトキシシクロヘキシル)−1
−メチルビニル〕−23,25−ジメトキシ−13,19,21,27−
テトラメチル−11,28−ジオキサ−4−アザトリシクロ
〔22.3.1.04,9〕オクタコス−18−エン−2,3,10,16−テ
トラオン。
他方、医療用エアゾールは、たとえば気管支喘息発作
の処置のために受容者の気道の中へ微細化した形態の医
薬活性化合物を吸気とともに送達するために適合した薬
物送達システムであり、医療の分野で広く用いられてい
る。
従来の医療用エアゾールは、一種以上の液化クロロフ
ルオロカーボン類(以下まとめてCFCという)を噴射剤
として使用しており、微細化医薬活性物質が適当な分散
剤の助けをかりてCFC中に分散されているシステムとし
て利用することができる。
たとえば、かかるCFCを含む三環式化合物(I)のエ
アゾールはすでにWO90/14826において示唆されている。
しかしながら、CFCは、進行中の大気圏オゾン層の破
壊と関連があり、今世紀中にもそれらの使用の世界的全
面禁止がなされると予測される。このような状況下で、
液化ヒドロフルオロアルカン(以下まとめてHFAという
こともある)が代替エアゾール噴射剤として考えられて
いる。しかし、CFCに比してオゾン層にやさしいという
利点はあるものの、HFAは、慣用の分散剤(たとえば大
豆レシチン)がそれにまったく溶解しないために、医薬
活性物質をHFAにうまく分散させることができないとい
う欠点がある。
上記欠点を克服するために、医薬活性物質の均質な分
散液をもたらすためのエアゾールシステムが提案されて
おり、それは、HFAと、分散剤としての、HFAに可溶性の
アミドまたはカルボン酸エステルを反復単位として含む
重合体(ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、アク
リル酸−メタクリル酸エステル共重合体など)とを含む
ものである(WO93/05765)。
上記エアゾールシステムに用いられる重合体は固体物
質であり、そのため、重合体と活性物質との予備混合物
を噴射剤中に分散するときに、活性成分の偏析が起こる
ということになる。それゆえ、活性物質および重合体を
それぞれに冷却攪拌タンクまたは圧力タンクに仕込み、
つぎに冷却下または加圧下に攪拌しながらHFAを加え
て、活性物質をHFA中に分散させ、分散液を調剤容器に
分配するのが、普通である。しかし、この操作は複雑で
あるだけでなく、活性成分の割合がきわめて小さいの
で、活性成分を分散させている噴射剤を分割配量する段
階で活性成分の各容器内含量の均一性を保証することが
ほとんどできないという欠点がある。
発明の要約 この発明の発明者らは、上述の欠点を克服すべく鋭意
研究し、医療用エアゾールの製造に際して、中鎖脂肪酸
トリグリセリドを分散剤として使用するとき、三環式化
合物(I)をまず中鎖脂肪酸トリグリセリドと練合し、
練合物をエアゾール容器に配量し、冷却下または昇圧下
にそれぞれの容器にHFAを充填することにより、三環式
化合物(I)をHFA中に均一に分散させうること、およ
び結果として、エアゾール調製プロセスが簡略化される
だけでなく、最終エアゾールの活性成分含有量に関して
の容器間変動が極小となることを見出した。本発明はか
くして完成されたものである。
発明の詳細な説明 この発明のエアゾール組成物は、下記の三環式化合物
(I)またはその医薬として許容しうる塩、塩化ヒドロ
フルオロアルカンおよび中鎖脂肪酸トリグリセリドを含
む。
本発明で使用される三環式化合物(I)は次の式によ
って表わされる: 式中、R1およびR2、R3およびR4、R5およびR6の隣接する
それぞれの対は、各々独立して、 a) 2つの隣接する水素原子を表すか、もしくは b) 結合している炭素原子との間でもうひとつの結
合を形成してもよく、 それに加え、R2はアルキル基であってもよく、 R7は水素原子、ヒドロキシ基、保護されたヒドロキシ
基、もしくはアルコキシ基を表わすか、またはR1と共に
なってオキソ基を表わしてもよく、 R8およびR9は独立して、水素原子、ヒドロキシ基を、 R10は水素原子、アルキル基、1以上のヒドロキシ基
によって置換されたアルキル基、アルケニル基、1以上
のヒドロキシ基によって置換されたアルケニル基、また
はオキソ基によって置換されたアルキル基を、 Xはオキソ基、(水素原子、ヒドロキシ基)、(水素
原子、水素原子)、または式−CH2O−で表わされる基
を、 Yはオキソ基、(水素原子、ヒドロキシ基)、(水素
原子、水素原子)、または式N−NR11R12もしくはN−O
R13で表わされる基を、 R11およびR12は独立して水素原子、アルキル基、アリ
ール基またはトシル基を、 R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R22およびR23
は独立して水素原子またはアルキル基を、 R20およびR21は、独立してオキソ基、または各々独立
して、(R20a、水素原子)および(R21a、水素原子)で
あってもよく、R20aおよびR21aは独立してヒドロキシ
基、アルコキシ基、もしくは、式OCH2OCH2CH2OCH3で表
わされる基、またはR21aは保護されたヒドロキシ基を表
わし、さらにR20aおよびR21aは共になってエポキシド環
中の酸素原子を表わしていてもよく、 nは1、2または3を表わす。
上記の意味に加え、さらにY、R10およびR23はそれら
が結合している炭素原子と一緒になって飽和もしくは不
飽和の5員もしくは6員環からなる窒素原子、硫黄原子
および/もしくは酸素原子を含有する複素環基を表わし
ていてもよいが、その複素環基は、アルキル基、ヒドロ
キシ基、1以上のヒドロキシ基によって置換されたアル
キル基、アルコキシ基、ベンジル基および式−CH2Se(C
6H5)で表わされる基から選ばれる1以上の基によって
置換されていてもよい。
以下、本発明の範囲に含まれる種々の用語を定義す
る。
式(I)においての各々の定義を詳細に説明する。
「低級」なる語は、とくに断らない限り、1〜6個の
炭素原子を有する基を意味する。「アルキル基」の好ま
しい例としては、直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水
素残基、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ネオペンチ
ル、ヘキシルなどの低級アルキル基が挙げられる。「ア
ルケニル基」の好ましい例としては、1個の二重結合を
有する直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素残基、た
とえば、ビニル、プロペニル(たとえばアリル基)、ブ
テニル、メチルプロペニル、ペンテニル、ヘキセニルな
どの低級アルケニル基が挙げられる。「アリール基」の
好ましい例としては、フェニル、トリル、キシリル、ク
メニル、メシチルおよびナフチルが挙げられる。
「保護されたヒドロキシ基」における好ましい保護基
は、低級アルキルチオメチル基(たとえばメチルチオメ
チル、エチルチオメチル、プロピルチオメチル、イソプ
ロピルチオメチル、ブチルチオメチル、イソブチルチオ
メチル、ヘキシルチオメチルなど)などの1−(低級ア
ルキルチオ)低級アルキル基、より好ましくはC1-4アル
キルチオメチル基、とくに好ましくはメチルチオメチル
基;トリ低級アルキルシリル(たとえばトリメチルシリ
ル、トリエチルシリル、トリブチルシリル、第三級ブチ
ルジメチルシリル、トリ第三級ブチルシリルなど)、低
級アルキルジアリールシリル(たとえばメチルジフェニ
ルシリル、エチルジフェニルシリル、プロピルジフェニ
ルシリル、第三級ブチルジフェニルシリルなど)などの
三置換シリル基、より好ましくはトリC1-4アルキルシリ
ル基およびC1-4アルキルジフェニルシリル基、とくに好
ましくは第三級ブチルジメチルシリル基および第三級ブ
チルジフェニルシリル基;または、カルボン酸、スルホ
ン酸またはカルバミン酸から導かれた脂肪族、芳香族ア
シル基、芳香族基で置換された脂肪族アシル基などのア
シル基である。
脂肪族アシル基の例としては、カルボキシなどの適当
な置換基を1個以上有していてもよい低級アルカノイル
基、たとえばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチ
リル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロ
イル、ヘキサノイル、カルボキシアセチル、カルボキシ
プロピオニル、カルボキシブチリル、カルボキシヘキサ
ノイルなど; 低級アルキルなどの適当な置換基を1個以上有していて
もよいシクロ低級アルコキシ低級アルカノイル、たとえ
ばシクロプロピルオキシアセチル、シクロブチルオキシ
プロピオニル、シクロヘプチルオキシブチリル、メンチ
ルオキシアセチル、メンチルオキシプロピオニル、メン
チルオキシブチリル、メンチルオキシペンタノイル、メ
ンチルオキシヘキサノイルなど;カンファ−スルホニル
基;あるいは、カルボキシまたは保護されたカルボキシ
などの適当な置換基を1個以上有していてもよい低級ア
ルキルカルバモイル基、たとえばカルボキシ低級アルキ
ルカルバモイル基(たとえばカルボキシメチルカルバモ
イル、カルボキシエチルカルバモイル、カルボキシプロ
ピルカルバモイル、カルボキシブチルカルバモイル、カ
ルボキシペンチルカルバモイル、カルボキシヘキシルカ
ルバモイルなど)、トリ低級アルキルシリル低級アルコ
キシカルボニル低級アルキルカルバモイル基(たとえば
トリメチルシリルメトキシカルボニルエチルカルバモイ
ル、トリメチルシリルエトキシカルボニルプロピルカル
バモイル、トリエチルシリルエトキシカルボニルプロピ
ルカルバモイル、第三級ブチルジメチルシリルエトキシ
カルボニルプロピルカルバモイル、トリメチルシリルプ
ロポキシカルボニルブチルカルバモイルなど)などが挙
げられる。
芳香族アシル基の例としては、ニトロなどの適当な置
換基を1個以上有していてもよいアロイル基、たとえば
ベンゾイル、トルオイル、キシロイル、ナフトイル、ニ
トロベンゾイル、ジニトロベンゾイル、ニトロナフトイ
ルなど;および、ハロゲンなどの適当な置換基を1個以
上有していてもよいアレーンスルホニル基、たとえばベ
ンゼンスルホニル、トルエンスルホニル、キシレンスル
ホニル、ナフタレンスルホニル、フルオロベンゼンスル
ホニル、クロロベンゼンスルホニル、ブロモベンゼンス
ルホニル、ヨードベンゼンスルホニルなどが挙げられ
る。
芳香族基で置換された脂肪族アシル基の例としては、
低級アルコキシまたはトリハロ低級アルキルなどの適当
な置換基を1個以上有していてもよいアル低級アルカノ
イル、たとえばフェニルアセチル、フェニルプロピオニ
ル、フェニルブチリル、2−トリフルオロメチル−2−
メトキシ−2−フェニルアセチル、2−エチル−2−ト
リフルオロメチル−2−フェニルアセチル、2−トリフ
ルオロメチル−2−プロポキシ−2−フェニルアセチル
などが挙げられる。
上記のアシル基のうちでもより好ましいアシル基は、
カルボキシを有していてもよいC1-4アルカノイル基、シ
クロアルキル部分に2個のC1-4アルキルを有するシクロ
C5-6アルコキシC1-4アルカノイル基、カルボキシC1-4
ルキルカルバモイル基、トリC1-4アルキルシリルC1-4
ルコキシカルボニルC1-4アルキルカルバモイル基、1ま
たは2個のニトロ基を有していてもよいベンゾイル基、
ハロゲンを有していてもよいベンゼンスルホニル基また
はC1-4アルコキシおよびトリハロC1-4アルキル基を有す
るフェニルC1-4アルカノイル基である。これらのうちで
も、とくに好ましいのは、アセチル、カルボキシプロピ
オニル、メンチルオキシアセチル、カンファ−スルホニ
ル、ベンゾイル、ニトロベンゾイル、ジニトロベンゾイ
ル、ヨードベンゼンスルホニルおよび2−トリフルオロ
メチル−2−メトキシ−2−フェニルアセチルである。
「5員もしくは6員環からなる窒素原子、硫黄原子お
よび/もしくは酸素原子を含有する複素環基」の好まし
い例としては、ピロリル基およびテトラヒドロフリル基
が挙げられる。
三環式化合物(I)の医薬として許容しうる塩として
は、無機または有機塩基との塩、とくにナトリウム塩や
カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩やマグ
ネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム
塩、トリエチルアミン塩やN−ベンジル−N−メチルア
ミン塩などのアミン塩などの、慣用の無毒性の医薬とし
て許容しうる塩が挙げられる。
三環式化合物(I)に関して、コンホーマーならびに
不斉炭素原子および二重結合に基づく光学異性体や幾何
異性体などの1対以上の立体異性体が存在しうるが、か
かる配座異性体および異性体も本発明の範囲に包含され
る。
式(I)の三環式化合物およびその塩は、溶媒和物の
形をとっていてもよく、これも本発明の範囲に包含され
るものである。溶媒和物としては、好ましくは水和物お
よびエタノール和物が挙げられる。
FK506は三環式化合物(I)に属するもっとも好まし
い化合物である。その他の好ましい化合物を以下に列挙
する。
1,14−ジヒドロキシ−12−〔2−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシシクロヘキシル)−1−メチルビニル〕−
23,25−ジメトキシ−13,19,17,21,27−ペンタメチル−1
1,28−ジオキサ−4−アザトリシクロ〔22.3.1.04,9
オクタコス−18−エン−2,3,10,16−テトラオン、 12−〔2−(4−アセトキシ−3−メトキシシクロヘ
キシル)−1−メチルビニル〕−17−アリル−1,14−ジ
ヒドロキシ−23,25−ジメトキシ−13,19,21,27−テトラ
メチル−11,28−ジオキサ−4−アザトリシクロ〔22.3.
1.04,9〕オクタコス−18−エン−2,3,10,16−テトラオ
ン、 17−アリル−1,14−ジヒドロキシ−23,25−ジメトキ
シ−13,19,21,27−テトラメチル−12−〔2−〔4−
(3,5−ジニトロベンゾイルオキシ)−3−メトキシシ
クロヘキシル〕−1−メチルビニル〕−11,28−ジオキ
サ−4−アザトリシクロ〔22.3.1.04,9〕オクタコス−1
8−エン−2,3,10,16−テトラオン、 17−アリル−12−〔2−〔4−〔(−)−2−トリフ
ルオロメチル−2−メトキシ−2−フェニルアセトキ
シ〕−3−メトキシシクロヘキシル〕−1−メチルビニ
ル〕−1,14−ジヒドロキシ−23,25−ジメトキシ−13,1
9,21,27−テトラメチル−11,28−ジオキサ−4−アザト
リシクロ〔22.3.1.04,9〕オクタコス−18−エン−2,3,1
0,16−テトラオン、 17−エチル−1,14−ジヒドロキシ−12−〔2−(4−
ヒドロキシ−3−メトキシシクロヘキシル〕−1−メチ
ルビニル〕−23,25−ジメトキシ−13,19,21,27−テトラ
メチル−11,28−ジオキサ−4−アザトリシクロ〔22.3.
1.04,9〕オクタコス−18−エン−2,3,10,16−テトラオ
ン(FR900520)および 17−エチル−1,14,20−トリヒドロキシ−12−〔2−
(3,4−ジヒドロキシシクロヘキシル)−1−メチルビ
ニル〕−23,25−ジメトキシ−13,19,21,27−テトラメチ
ル−11,28−ジオキサ−4−アザトリシクロ〔22.3.1.0
4,9〕オクタコス−18−エン−2,3,10,16−テトラオン。
この発明の医薬用エアゾール組成物において噴射剤と
して使用しうる液化ヒドロフルオロアルカンとしては、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(CH2FCF3、以下HFA−1
34a)および1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン
(CF3CHFCF3、以下HFA−227)を挙げることができる
が、これらに限定されるものではなく、これらの液化ヒ
ドロフルオロアルカンは単独で、または組合せて使用で
きる。
この発明のエアゾール組成物において活性成分のため
の分散剤として用いる中鎖脂肪酸トリグリセリド(MC
T)は、飽和脂肪酸〔CH3(CH2nCOOH;n=4〜10〕のト
リグリセリドから主としてなり、ミグリオール(ダイナ
マイト・ノーベルの商標)812、パナセート(日本油脂
の商標)810、ココナード(花王の商標)、ミリトール
(ヘンケル−白水の商標)GM、ODO(日清製油の商標)
などの市販品を利用できる。上記MCTは単独で使用して
も、組合せて使用してもよい。
該中鎖脂肪酸トリグリセリドの処方量は、活性成分の
タイプおよび量にもよるが、通常は、0.05〜5w/v(重量
/体積)%であり、好ましくは0.1〜2w/v%である。
本発明のエアゾール組成物において使用する上記三環
式化合物(I)またはその医薬として許容しうる塩は、
微粒子形態であることが好ましい。そして、かかる場合
には、前もって、ジェットミルを用いるなどの常法によ
り、粒度約0.5〜5μm、より好ましくは1〜3μmま
で粉末化しておくことが好ましい。本エアゾール組成物
に含まれる三環式化合物(I)またはその医薬として許
容しうる塩の量は、治療上有効な量であり、エアゾール
組成物のタイプ、処置すべき各個の患者の年齢および状
態によっても相違し、それらに依存するが、一般には、
0.001〜10w/v%、好ましくは0.005〜5w/v%である。
さらに、この発明のエアゾール組成物は、0.0001〜0.
05w/v%の割合の分散剤(たとえばポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(た
とえばトゥイーン20、スパン85など)、脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、スクロースエステル、レ
シチン、HCO−60(ポリオキシエチレン水素化ひまし
油)、オレイン酸、ミリスチ酸イソプロピルなど)およ
び/または1〜20w/v%の割合の、三環式化合物(I)
またはその医薬として許容しうる塩のための可溶化剤
(たとえばエタノール、グリセリン、ポリエチレングリ
コール、プロピレンプリコールなど)などの常用添加剤
をさらに含有することができる。
この発明に従ったエアゾール組成物の調製法は、三環
式化合物(I)またはその医薬として許容しうる塩と中
鎖脂肪酸トリグリセリドとを練合し、練合物を調剤容器
に配量し、冷却下または昇圧下にそれぞれの容器に液化
ヒドロフルオロアルカンを充填することを特徴とする。
本発明のエアゾール組成物の調製法のより詳細を以下
に説明する。
まず、微粉砕した三環式化合物(I)またはその医薬
として許容しうる塩を該中鎖脂肪酸トリグリセリドおよ
びポリビニルピロリドンなどの任意使用の添加物と練合
し、練合物を調剤容器(普通にはアルミニウム缶)に配
量する。つぎに、各容器に、前もって−20℃に冷却した
液化ヒドロフルオロアルカンを充填し、活性成分をヒド
ロフルオロアルカン中に分散させる。つぎに、容器にバ
ルブを取り付け、完成製品を得る。
代替法としては、上記練合物を調剤容器に配量後、得
られた各容器にバルブを装着し、つぎに20〜30気圧の昇
圧下、常温で該液化ヒドロフルオロアルカンを充填す
る。
この発明の医療用エアゾールの噴出量は、バルブを1
回作動させるごとに25〜150μlである。活性物質の量
に応じて、1回の投与ごとに1〜3回バルブを作動さ
せ、1日1〜5回投与する。
発明の効果 (1)三環式化合物(I)またはその塩は、大豆レシチ
ンなどの慣用分散剤を混合しても、液化ヒドロフルオロ
アルカンに不溶性または非分散性である。
しかし、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)の添加に
より、三環式化合物(I)の分散状態のみならず、液化
ヒドロフルオロアルカンへの三環式化合物(I)の溶解
度の劇的な増強が達成された。
表1に示したように、三環式化合物(I)の代表とし
て用いたFK506の溶解度は、MCTは液化ヒドロフルオロア
ルカンに混合することにより増大した。MCTの添加は、
エアゾールシステム中にFK506を溶液として充填するこ
とを可能ならしめる。その結果、FK506の結晶性粒子の
凝集により噴射性能が変化することがなくなり、噴射さ
れたFK506の用量の均一性がより信頼しうるものとな
る。その検討に用いたエアゾール組成物は、実施例2と
同様にして調製した。
さらに、中鎖脂肪酸トリグリセリドは室温で油状のコ
ンシステンシーを有しているので、三環式化合物(I)
とよく練合することができ、得られた練合物を調剤容器
に配量したのちに、冷却下または昇圧下にそれらにHFA
を充填することができる。上記により、容器当りの三環
式化合物(I)の含量の著しい均等性が達成された。
それゆえ、バルブを作動させたときの活性成分の送達
量に変動が生じない。
本発明のエアゾール組成物の形態は、溶液型または懸
濁液型でありうる。
従って、三環式化合物(I)またはその医薬として許
容しうる塩および/またはMCTの含有量に応じて、本発
明のエアゾール組成物の形態を選択できる。
(2)さらに、MCTの添加が、FD506エアゾール組成物に
新規な特性を生み出すことが見出された。たとえば、下
記の空気動力学的粒度分布から算出した質量中央値空力
学的直径(MMAD)は、MCTの添加量に比例して増大した
(表2)。
空気動力学的粒度分布 USP(米国薬局方)第23版の常法(装置1)に従い、F
K506エアゾール組成物を発射することによって1mgのFK5
06を多段カスケードインパクターにかけたのち、各段の
FK506の量から空気動力学的粒度分布を求めた。FK506の
定量はHPLC法によって行い、粒度分布からMMADを算出し
た。FK506エアゾール組成物は、後述の実施例2と同様
にして調製した。
(3)さらに、下記の溶出試験法に従って、ミスト粒子
からのFK506の放出速度を検討した。それにより、表3
に示されている通り、MCTの添加によってFK506の放出速
度が減少することが確認された。とくに、かかる放出速
度は懸濁液におけるよりも溶液においてより遅い傾向が
あった。これらの結果によって、MCTの量を加減するこ
とにより、FK506の放出速度を調整できることが明らか
になった。
溶出試験: JP(日本薬局方)第12改正の溶出試験法に従い、FK50
6エアゾール組成物の発射後のミスト粒子からのFK506の
蒸留水中への溶出を、パドル法を用い、37℃、50rpmで
調べた。エアゾール組成物からの発射量は、試験液中の
全体としてのFK506が1mgとなるように調整した。FK506
はHPLC法によって測定した。FK506エアゾール組成物
は、実施例2と同様にして調製した。
これらの新規な特性は、肺への薬物の到達の選択性を
最高にするとともに、送達部位での薬物吸収速度を調整
できることを示唆しており、このことは、三環式化合物
(I)またはその医薬として許容しうる塩を持続的に放
出でき、それによってその毒性を軽減しうることを意味
している。
産業上の利用分野 本発明のエアゾール組成物は、局所投与または全身性
投与による種々の疾患の治療および/または予防に有用
である。
とくに、三環式化合物(I)の薬理作用により、それ
を含有する本発明のエアゾール組成物は、喘息(たとえ
ば気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性
喘息、塵埃喘息)、とくに慢性または難治性喘息(たと
えば遅発型喘息、気道の過敏反応)、気管支炎などの諸
状態を含む可逆性の閉塞性気道疾患の治療および/また
は予防に有用である。
さらに、本発明のエアゾール組成物は、三環式化合物
(I)の免疫抑制作用、抗菌作用などの薬理作用のため
に、心臓、腎臓、肝臓、骨髄、皮膚、角膜、肺、膵臓、
小腸、四肢、筋肉、神経、椎間板、気管などの臓器また
は組織の移植による拒絶反応;骨髄移植による移植片対
宿主病;慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、
橋本甲状腺腫、多発性硬化症、重症筋無力症、I型糖尿
病などの自己免疫疾患;さらには病原微生物により惹起
された感染症の治療および/または予防に有用である。
また、さらに、本発明のエアゾール組成物は、乾癬、
アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、湿疹性皮膚炎、脂漏性
皮膚炎、偏平苔癬、天疱瘡、水疱性類天疱瘡、表皮水疱
症、じんま疹、血管性水腫、脈管炎、紅斑、皮膚好酸球
増加症、エリテマトーデス、アクネ、円形脱毛症などの
炎症性増殖亢進性皮膚疾患および免疫媒介性疾患の皮膚
症状発現; 自己免疫疾患などの種々の眼疾患(たとえば角結膜炎、
春季結膜炎、ベーチェット病関連ぶどう膜炎、角膜炎、
ヘルペス性角膜炎、円錐角膜炎、角膜上皮性ジストロフ
ィー、角膜白斑、眼天疱瘡、角膜潰瘍、強膜炎、グレー
ブス眼症、フォークト・小柳・原田症候群、サルコイド
ーシスなど); 胃潰瘍、虚血性疾患および血栓症によって惹起された血
管損傷、虚血性腸疾患、腸炎、壊死性全腸炎、熱傷に関
連した腸障害、ロイコトリエンB4介在性疾患などの粘膜
および血管の炎症; 脂肪便症、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クロ
ーン病、潰瘍性大腸炎などの腸の炎症/アレルギー; 胃腸管から遠位で症状発現する食品関連アレルギー性疾
患、たとえば偏頭痛、鼻炎、湿疹; 間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿毒症症
候群、糖尿病性ネフロパシーなどの腎疾患; 多発性筋炎、ギラン・バレ症候群、メニエール病、神経
根障害などの神経疾患; 甲状腺機能亢進、バセドウ病などの内分泌腺疾患; 真性赤血球系無形成、再生不良性貧血、形成不全性貧
血、特発性血小板減少性紫斑、自己免疫性溶血性貧血、
顆粒球減少、悪性貧血、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不
全などの血液疾患; 骨粗鬆症などの骨疾患; サルコイドーシス、肺線維症、特発性間質性肺炎などの
呼吸器疾患; 皮膚筋炎、尋常性白斑、尋常性魚鱗癬、光アレルギー感
受性、皮膚T細胞リンパ腫などの皮膚疾患; 動脈硬化、アテローム性動脈硬化、大動脈炎症候群、結
節性多発性動脈炎、心筋症などの循環器疾患; 強皮症、ウェーゲナー肉芽腫、シェーグレン症候群など
の膠原病; 脂肪症; 好酸球性筋膜炎; 歯肉、歯周組織、歯槽骨、セメント質の傷害などの歯周
疾患; 糸球体腎炎などのネフローゼ症候群; 男性型脱毛症、老年性脱毛症; 筋ジストロフィー; 膿皮症、セザリー症候群; アジソン症; 活性酸素介在性疾患、たとえば保存、移植または虚血性
疾患(たとえば血栓症、心筋梗塞)の際に生じる臓器
(たとえば心臓、肝臓、腎臓、消化管)の虚血−再灌流
による損傷;エンドトキシンショック、偽膜性結腸炎、
薬物または放射線による惹起される結腸炎などの腸疾
患;肺酸素または薬物(たとえばパラコート、ブレオマ
イシン類)によって惹起された中毒、肺癌、肺気腫など
の肺疾患;白内障、シデローシス、色素性網膜炎、老年
性黄斑変性、硝子体瘢痕形成、角膜のアルカリ熱傷など
の眼疾患;多形紅斑、線状IgA水疱性皮膚炎、セメント
皮膚炎などの皮膚疾患;および、歯肉炎、歯周炎、敗血
症、膵炎、環境汚染(たとえば大気汚染)、老化、発癌
物質、癌の転移によって惹起された疾患、高山病などの
その他の疾患; ヒスタミンまたはロイコトリエンC4の放出によって惹起
された疾患; などの治療および/または予防に有用である。
さらに、三環式化合物(I)は肝再生作用および/ま
たは肝細胞の過栄養および過形成を刺激する作用を有す
る。それゆえ、本エアゾール組成物は、免疫原性疾患
(たとえば自己免疫性肝疾患、原発性胆汁性肝硬変、硬
化性胆管炎などの慢性自己免疫性肝疾患)、部分肝切
除、急性肝壊死(たとえば毒素によって惹起された壊
死、ウイルス性肝炎、ショック、酸素欠乏)、B型肝
炎、非A/非B型肝炎、肝硬変、劇症肝炎、遅発性肝炎、
「慢性期急性」肝不全(慢性肝疾患に重なっての急性肝
不全)などの肝疾患の治療および/または予防に有用で
ある。
また、さらに、本エアゾール組成物は、化学療法効果
を高める作用、サイトメガロウイルス感染を防止または
治療する作用、抗炎症作用などの薬理作用のゆえに、種
々の疾患に対して有用である。
本発明のエアゾール組成物は、三環式化合物(I)ま
たはその医薬として許容しうる塩に代えて、以下のごと
き特許出願中に開示されている化合物、またラパマイシ
ンなどのラパマイシン類を用いるときにも、それを得る
ことができる:EP−A−353678、日本特許出願平2(199
0)−74330、PCT/GB90/01262、EP−A−413532、PCT/JP
91/00314、英国特許出願番号9012963.6、9014136.7、90
14681.2、9014880.0、9014881.8、9015098.8、9016115.
9、9016693.5、EP−A−323865、EP−A−349061、EP−
A−358508、EP−A−364031、EP−A−364032、EP−A
−378317、EP−A−378320、EP−A−378321、EP−A−
388153、EP−A−396399、EP−A−396400、EP−A−39
9579、EP−A−403242、EP−A−428365、EP−A−3563
99、GB2225576A、EP−A−402931、EP−A−427680、EP
−A−445975、EP−A−455427、EP−A−463690、EP−
A−464895、EP−A−466365、EP−A−478235、EP−A
−480623、EP−A−509753、EP−A−515071、EP−A−
520554、EP−A−526934、EP−A−530888、EP−A−53
2089、EP−A−532088、WO92/06992、WO92/20688、WO93
/04679、WO93/05059、WO93/04680、米国特許番号514970
1、ドイツ特許出願A−4021404、A−4028664、A−402
8665、A−4028666、A−4028667、A−4028675、A−4
028676、A−4028677、A−4028678およびA−403958
7。
以下、実施例により本発明を説明するが、それは本発
明の範囲を限定するものではない。
実施例1 ジェットミルを用いてFK506を粒度2〜3μmに微粉
砕し、生じた粉末をミグリオール812と練合した。
練合物を配量後、各調剤容器に、前もって−20℃に冷
却したHFA−227を充填し、バルブを装着して、単位(5m
l)当り次の成分を含有するエアゾール製品を得た。
(低温充填法) FK506 10mg(0.2(w/v)%) ミグリオール812 25mg(0.5(w/v)%) HFA−227 5ml 実施例2 調剤容器に、実施例1と同様にして得た、単位(5m
l)当り次の成分を含有する練合物を入れ、バルブを取
り付けたのち、20気圧に加圧したHFA−227を室温で各容
器に充填して、実施例1と同様の組成の薬用エアゾール
組成物を得た。(加圧充填法) FK506 5mg(0.1(w/v)%) ミグリオール812 10mg(0.2(w/v)%) HFA−227 5ml 実施例3〜11 実施例1または実施例2と同様にして、次のエアゾー
ル組成物を得た。
実施例12 実施例2と同様にして、単位(5ml)当り次の成分を
含有するエアゾール組成物も調製した。
FK506 10mg ミグリオール812 25mg ポリビニルピロリドン 25mg HFA−227 5ml
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 31/04 A61P 31/04 37/06 37/06 // C07D 498/18 C07D 498/18 (56)参考文献 特表 平5−503283(JP,A) 特表 平7−502262(JP,A) 特表 平6−511235(JP,A) 特表 平6−508149(JP,A) 国際公開96/505060(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 498/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 〔式中、R1およびR2、R3およびR4、R5およびR6の隣接す
    るそれぞれの対は、各々独立して、 a) 2つの隣接する水素原子を表すか、もしくは b) 結合している炭素原子との間でもうひとつの結合
    を形成してもよく、 それに加え、R2はアルキル基であってもよく、 R7は水素原子、ヒドロキシ基、保護されたヒドロキシ
    基、もしくはアルコキシ基を表わすか、またはR1と共に
    なってオキソ基を表わしてもよく、 R8およびR9は独立して、水素原子、ヒドロキシ基を、 R10は水素原子、アルキル基、1以上のヒドロキシ基に
    よって置換されたアルキル基、アルケニル基、1以上の
    ヒドロキシ基によって置換されたアルケニル基、または
    オキソ基によって置換されたアルキル基を、 Xはオキソ基、(水素原子、ヒドロキシ基)、(水素原
    子、水素原子)、または式−CH2O−で表わされる基を、 Yはオキソ基、(水素原子、ヒドロキシ基)、(水素原
    子、水素原子)、または式N−NR11R12もしくはN−OR
    13で表わされる基を、 R11およびR12は独立して水素原子、アルキル基、アリー
    ル基またはトシル基を、 R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R22およびR23
    独立して水素原子またはアルキル基を、 R20およびR21は、独立してオキソ基、または各々独立し
    て、(R20a、水素原子)および(R21a、水素原子)であ
    ってもよく、R20aおよびR21aは独立してヒドロキシ基、
    アルコキシ基、もしくは、式OCH2OCH2CH2OCH3で表わさ
    れる基、またはR21aは保護されたヒドロキシ基を表わ
    し、さらにR20aおよびR21aは共になってエポキシド環中
    の酸素原子を表わしていてもよく、 nは1または2を表わす。 上記の意味に加え、さらにY、R10およびR23はそれらが
    結合している炭素原子と一緒になって飽和もしくは不飽
    和の5員もしくは6員環からなる窒素原子、硫黄原子お
    よび/もしくは酸素原子を含有する複素環基を表わして
    いてもよいが、その複素環基は、アルキル基、ヒドロキ
    シ基、1以上のヒドロキシ基によって置換されたアルキ
    ル基、アルコキシ基、ベンジル基および式−CH2Se(C6H
    5)で表わされる基から選ばれる1以上の基によって置
    換されていてもよい〕の三環式化合物(I)またはその
    医薬として許容しうる塩; 1,1,1,2−テトラフルオロエタンである液化ヒドロフル
    オロアルカン;および飽和脂肪酸〔CH3(CH2nCOOH;n
    =4〜10〕のトリグリセリドである中鎖脂肪酸トリグリ
    セリドを含有するエアゾール組成物。
  2. 【請求項2】三環式化合物(I)またはその医薬として
    許容しうる塩の含有量が0.001〜10%(w/v)である請求
    項1に記載のエアゾール組成物。
  3. 【請求項3】三環式化合物(I)が、それぞれ隣接する
    R3とR4またはR5とR6の各対が互いに独立して、それらが
    結合している炭素原子の間でもう一つの結合を形成して
    いてもよく; R8およびR23が各々独立して水素原子であり; R9がヒドロキシ基であり; R10がメチル基、エチル基、プロピル基またはアリル基
    であり; Xが(水素原子、水素原子)またはオキソ基であり; Yがオキソ基であり; R14、R15、R16、R17、R18、R19およびR22の各々がメチ
    ル基であり; R20およびR21が各々独立して(R20a、水素原子)または
    (R21a、水素原子)であり、R20aおよびR21aの各々が独
    立してヒドロキシ基またはアルコキシ基であり、または
    R21aが保護されたヒドロキシ基であり; nが整数1または2である請求項1に記載のエアゾール
    組成物。
  4. 【請求項4】三環式化合物(I)が、R7が水素原子、ヒ
    ドロキシ基または保護されたヒドロキシ基であり;Xがオ
    キソ基であり;R20aがメトキシ基であり; R21aがヒドロキシ基または保護されたヒドロキシ基であ
    る請求項3に記載のエアゾール組成物。
  5. 【請求項5】三環式化合物(I)が17−アリル−1,14−
    ジヒドロキシ−12−〔2−(4−ヒドロキシ−3−メト
    キシシクロヘキシル)−1−メチルビニル〕−23,25−
    ジメトキシ−13,19,21,27−テトラメチル−11,28−ジオ
    キサ−4−アザトリシクロ〔22.3.1.04,9〕オクタコス
    −18−エン−2,3,10,16−テトラオンである請求項4に
    記載のエアゾール組成物。
  6. 【請求項6】ポリビニルピロリドンおよびエタノールの
    うちから選ばれた任意使用の添加剤をさらに含む請求項
    1に記載のエアゾール組成物。
  7. 【請求項7】(1)三環式化合物(I)またはその医薬
    として許容しうる塩を中鎖脂肪酸トリグリセリドと練合
    し、 (2)得られた練合物を調剤容器に配量し、 (3)各容器に液化ヒドロフルオロアルカンを冷却下ま
    たは昇圧下に充填する各工程を含む請求項1に記載のエ
    アゾール組成物の製造法。
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