JP3362361B2 - レンズバリヤ機構を有するレンズ鏡筒 - Google Patents

レンズバリヤ機構を有するレンズ鏡筒

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JP3362361B2 JP03412696A JP3412696A JP3362361B2 JP 3362361 B2 JP3362361 B2 JP 3362361B2 JP 03412696 A JP03412696 A JP 03412696A JP 3412696 A JP3412696 A JP 3412696A JP 3362361 B2 JP3362361 B2 JP 3362361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズバリヤ機構
を有するレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】撮影位置と収納位置との
間を移動する移動鏡筒と、この移動鏡筒の前端部に設け
たレンズ開口を開閉するレンズバリヤ機構とを有する従
来のレンズ鏡筒では、レンズバリヤの開閉機構として、
移動鏡筒の動きをレンズバリヤを開閉する動力源として
利用するものが主流である。この種の開閉機構の一例と
して、カメラのメインスイッチがオフされて移動鏡筒が
撮影位置から収納位置に移動するとき、常時開方向に回
転付勢されたレンズバリヤ駆動環に直進案内環が当接
し、これによってレンズバリヤ駆動環が閉方向に回転し
てレンズバリヤを閉じ、他方、カメラのメインスイッチ
がオンされて移動鏡筒が収納位置から撮影位置に移動す
るとき、上記レンズバリヤ駆動環と直進案内環との当接
が解除され、これによってレンズバリヤ駆動環が開方向
に回転してレンズバリヤを開放するものがある。
【0003】このようなレンズバリヤ機構を有する従来
のレンズ鏡筒では、レンズバリヤ駆動環と直進案内環の
各当接部分を光軸方向で互いに正確に一致させねばなら
ず、また、移動鏡筒の移動によって、トーションバネ等
により常時開方向に回転付勢されたレンズバリヤ駆動環
をバネの付勢力に抗して閉方向に回転させねばならず、
よってレンズ鏡筒の動作に対する負担が大きかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みて成され
たもので、撮影位置と収納位置との間を移動する移動鏡
筒と、この移動鏡筒の前端部に設けたレンズ開口を開閉
するレンズバリヤ機構とを有するレンズ鏡筒において、
光軸方向に進退する移動鏡筒の動きをレンズバリヤを開
閉する動力源として利用しないことでレンズ鏡筒の動作
に対する負担を軽減し、かつレンズバリヤを確実に開閉
することが可能なレンズバリヤ機構を有するレンズ鏡筒
を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明のレンズバリヤ機構を有するレン
ズ鏡筒は、撮影位置と収納位置との間を移動する移動鏡
筒;この移動鏡筒の前端部に設けたレンズ開口を開閉す
るレンズバリヤ機構;開閉されるシャッタ羽根を備え、
上記移動鏡筒に備えられたシャッタユニット;このシャ
ッタユニットに光軸方向に移動可能に支持された可動レ
ンズ;シャッタユニットに設けたモータに連動し、光軸
と平行な回動軸により回動される太陽ギヤ;この太陽ギ
ヤの回動軸と同軸で回動可能にシャッタユニットに枢着
され、該太陽ギヤに噛み合う遊星ギヤを自由端部に有
し、回動によって該遊星ギヤを、可動レンズを駆動する
第1ギヤ列側と、レンズバリヤ機構を駆動する第2ギヤ
列側とに択一して噛み合わせる遊星ギヤレバー;遊星ギ
ヤレバーと同軸で一体に回動し光軸方向には相対移動可
能な、カム面を有するカムレバー;カムレバーと遊星ギ
ヤレバーを、遊星ギヤと第1ギヤ列の噛合方向に回動付
勢する回動付勢部材;カムレバーを光軸方向に付勢する
軸方向付勢部材;この軸方向付勢部材によるカムレバー
の光軸方向移動端で、遊星ギヤと第1ギヤ列の噛合解除
方向への該カムレバーの回動を規制するレバー回動規制
部;及び、移動鏡筒の撮影位置と収納位置との移動に応
じて、シャッタユニットに対して光軸方向に相対移動す
る直進進退部材;を備えている。撮影位置では、直進進
退部材がカムレバーから離間し、カムレバーと遊星ギヤ
レバーは、レバー回動規制部と回動付勢部材とによっ
て、遊星ギヤと第1ギヤ列を噛合させる位置に係止され
ている。そして、撮影位置から収納位置への移動によ
り、直進進退部材が、カムレバーを軸方向付勢部材に抗
して光軸方向に押圧してレバー回動規制部による回動規
制を解除するとともに、カム面を押圧して回動付勢部材
に抗してカムレバー及び遊星ギヤレバーを回動させ、遊
星ギヤを第2ギヤ列に接続させる。
【0006】この構成によれば、モータによってレンズ
バリヤ機構を駆動するので、レンズ鏡筒の動作に対する
負担を軽減でき、かつレンズバリヤを確実に開閉するこ
とが可能になる。また、可動レンズを駆動するモータ
レンズバリヤ機構を駆動するモータとして兼用するた
め、レンズバリヤ機構を駆動するモータを増設する必要
がなくなる。また、撮影状態においては、カムレバーと
直進進退部材とが離間しているので、シャッタユニット
(移動鏡筒)と直進進退部材の光軸方向の相対移動量に
制限がなく、設計の自由度が高い。この撮影状態におい
ては、回動付勢部材とレバー回動規制部とによって、カ
ムレバーと遊星ギヤレバーの結合体の角度位置が一定に
保持されるので、直進進退部材がカムレバーから離れて
カム面による強制力が働かなくても、遊星ギヤと第1ギ
ヤ列の噛合を安定させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態に基づいて本発
明を説明する。この実施形態は、図13に示すレンズシ
ャッタ式ズームレンズカメラに備わったズームレンズ鏡
筒に本発明を適用したものであり、最初に、この図13
について、このズームレンズカメラの概念を説明する。
このズームレンズカメラに備わったズームレンズ鏡筒1
0は、第1移動鏡筒(移動鏡筒)20、第2移動鏡筒1
9、及び第3移動鏡筒16の3つの移動鏡筒(繰出鏡
筒)を有する3段繰出タイプのズームレンズ鏡筒であ
る。このズームレンズ鏡筒10のレンズ構成は、前群レ
ンズL1と後群レンズ(可動レンズ)L2の2群であ
る。
【0008】カメラ本体には、全体移動モータ制御手段
60、後群移動モータ制御手段61、ズーム操作手段6
2、シャッタレリーズ手段63、測距装置64、測光装
置65、及びAEモータ制御手段66が設けられてい
る。
【0009】全体移動モータ制御手段60は、カメラボ
ディに設けたズーム操作レバー等のズーム操作手段62
が操作されたとき(即ちズーミング操作時)、全体移動
モータ25に対し、前群レンズL1と後群レンズL2か
らなるズームレンズをワイド側からテレ側に移動させる
ための移動指令、またはテレ側からワイド側に移動させ
るための移動指令を与える。撮影者によるズーム操作手
段62の操作によって、焦点距離が変更され、任意の焦
点距離に設定される。ファインダ視野の像倍率は、ズー
ム操作手段62による焦点距離変化に連動して変化され
る。よって撮影者は、ズーム操作手段62の操作による
焦点距離変化を、ファインダ視野の像倍率変化を観察す
ることで知ることができる。また、ズーム操作手段62
の操作によって設定される焦点距離は、例えば、LCD
表示パネル(図示せず)に表示される数値により認識す
ることができる。
【0010】全体移動モータ制御手段60はまた、シャ
ッタレリーズ手段63が操作されたとき、後群移動モー
タ制御手段61を介して駆動される後群移動モータ(単
一のモータ)30とともに全体移動モータ25を駆動し
て、前群レンズL1に対して後群レンズL2を後方に移
動させて被写体に合焦させる。シャッタレリーズ手段6
3は、レリーズボタンから構成されるもので、その一段
押しで測距装置64への測距指令と測光装置65への測
光指令を与え、二段押しで、合焦動作させるとともに、
AEモータ制御手段66を介してAF/AEシャッタユ
ニット(シャッタユニット)21のシャッタ27を動作
させる。シャッタ27は、測光装置65からの測光出力
を受けて、そのシャッタ羽根27aを所定時間開放す
る。
【0011】ズーム操作手段62は、操作されると、全
体移動モータ25を駆動して前群レンズL1と後群レン
ズL2を一体に移動させる。この移動と同時に後群移動
モータ制御手段61を介して後群移動モータ30を動作
させてもよいが、本ズームレンズカメラでは、ズーム操
作手段62による前群レンズL1と後群レンズL2の移
動は、焦点の位置を移動させることなく焦点距離を連続
的に変化させる従来のズーミングの概念では行なわな
い。つまり、ズーム操作手段62が操作されたとき、 全体移動モータ25のみを動作させて、前群レンズL
1と後群レンズL2を両者の空気間隔を変化させること
なく前後に移動させる態様、及び、 全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動
作させて、前群レンズL1と後群レンズL2を両者の空
気間隔を変化させながら移動させる態様、 とが可能である。
【0012】の態様では、特定距離の被写体に常時ピ
ントは合わないが、撮影光学系による像を観察する訳で
はない本カメラのようなレンズシャッタ式カメラでは、
シャッタレリーズ時にピントが合えばよいから全く問題
がない。また、の態様では、焦点位置の移動を許容し
つつ前群レンズL1と後群レンズL2を移動させ、シャ
ッタレリーズ時に全体移動モータ25と後群移動モータ
30の双方を動作させてピントを合わせる。
【0013】ズーム操作手段62の操作に応じて上記
またはの何れかの制御態様を実行した後、ズーム操作
手段62によって設定される焦点距離の少なくとも一部
の焦点距離域においてシャッタレリーズ手段63が操作
されたとき、全体移動モータ25と後群移動モータ30
の双方を動作させて被写体に合焦させる。このときの全
体移動モータ25と後群移動モータ30による前群レン
ズL1と後群レンズL2の移動量は、測距装置64によ
る被写体距離情報によって得られる移動量だけでなく、
ズーム操作手段62によって設定される焦点距離情報に
よって得られる移動量を加味して決定される。このよう
に、シャッタレリーズ手段63が操作されたとき、全体
移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動作させ
て合焦動作を行わせると、レンズ位置の制御に自由度が
生れ、その制御が容易になる。
【0014】なお、理論的には、ズーム操作手段62の
操作時には、全体移動モータ25と後群移動モータ30
のいずれも動作させずに単にファインダの視野倍率と焦
点距離情報だけを変化させ、シャッタレリーズ手段63
が操作されたときに、その焦点距離情報と測距装置64
による被写体距離情報とにより全体移動モータ25と後
群移動モータ30を同時に動作させて、その焦点距離情
報と被写体距離情報によって一義的に決定される位置に
前群レンズL1と後群レンズL2を移動させることもで
きる。
【0015】次に、主に図11と図12を用いて、上記
概念のズームレンズ鏡筒10を具体的にした実施形態を
説明する。本ズームレンズ鏡筒10の概略構成と動作を
最初に説明すると、前方から順に、第1移動鏡筒20、
第2移動鏡筒19、第3移動鏡筒16、及び固定鏡筒ブ
ロック12が備えられている。第3移動鏡筒16は、固
定鏡筒ブロック12の筒状部に螺合され、回動とともに
光軸方向に進退する。第3移動鏡筒16は、光軸方向に
一体に移動する、回転を規制された直進案内筒17を内
方に有し、第2移動鏡筒19はこの直進案内筒17に対
して相対回転しながら光軸方向に進退する。第1移動鏡
筒20は、回転を規制されていて、第2移動鏡筒19に
対する相対回転により光軸方向に進退する。全体移動モ
ータ25は、固定鏡筒ブロック12に固定され、後群移
動モータ30とAEモータ29を搭載したシャッタ取付
台40は、第1移動鏡筒20に固定されている。前群レ
ンズL1は、前群レンズ支持筒34に支持された正のパ
ワーを有するレンズであり、後群レンズL2は、後群レ
ンズ支持筒50に支持された負のパワーを有するレンズ
である。
【0016】カメラボディのアパーチャ板14の前方に
固定される固定鏡筒ブロック12は、その筒状部の内周
面に、雌ヘリコイド12aと、光軸Oと平行な複数(4
本)の直進案内溝12bとを有している。この複数の直
進案内溝12bの1つには、直進案内筒17に形成され
た係合突起17c′(図12参照)が摺動自在に係合し
ている。この係合突起17c′が係合する直進案内溝1
2bの底部には、所定のパターンを有するコード板13
aが固定されている。このコード板13aは、固定鏡筒
ブロック12の外方に位置するフレキシブルプリント基
板13の一部として構成されている。アパーチャ板14
は、フィルムへの露光領域を決定するアパーチャ14a
を有する。
【0017】固定鏡筒ブロック12の筒状部には、径方
向外方に膨出しかつ光軸方向に延びるギヤ収納部12c
が形成されている(図7参照)。このギヤ収納部12c
には、光軸方向に長い駆動ピニオン15が回転自在に収
納されている。この駆動ピニオン15はその軸7の両端
部を、固定鏡筒ブロック12に設けた支持孔4とギヤ支
持板31に設けた支持孔31aにそれぞれ回転自在に支
持されている。この駆動ピニオン15の歯面は、固定鏡
筒ブロック12の内周面に突出している。
【0018】固定鏡筒ブロック12の筒状部内周には、
第3移動鏡筒16が螺合されている。この第3移動鏡筒
16は、内周面に、光軸Oと平行な複数(3本)の直進
案内溝16cを有し、後端部外周に、固定鏡筒ブロック
12の雌ヘリコイド12aと噛み合う雄ヘリコイド16
aと、駆動ピニオン15と噛み合う外周ギヤ16b(図
6参照)とを有している。駆動ピニオン15は、第3移
動鏡筒16の光軸方向の全移動域において、この外周ギ
ヤ16と噛み合う軸方向長さを有する。
【0019】第3移動鏡筒16の内周には、直進案内筒
17が、この第3移動鏡筒16と光軸方向に一体に移動
可能かつ光軸回りに相対回転可能に支持されている。直
進案内筒17は、後部外周に、径方向外方に突出する複
数(4つ)の係合突起17cを備えた後端フランジ部1
7dと、この後端フランジ部17dの前方にやや隙間を
開けて設けた、該フランジ部17dより小径の抜止フラ
ンジ部17eとを有している。この抜止フランジ部17
eの周方向に、複数の切欠部17fが形成されている。
第3移動鏡筒16は、後端部内周に、径方向内方に突出
する複数の係合突起16d(図11)を有し、この係合
突起16dを上記切欠部17fから挿入して両フランジ
部17d、17e間の隙間に位置させ、直進案内筒17
に対し相対回転することにより該直進案内筒17と結合
している。直進案内筒17の後端面には、アパーチャ1
4aと略同形の開口23aを有するアパーチャ板23が
固定されている。各係合突起17cは、固定鏡筒ブロッ
ク12の筒状部内周に形成された対応の直進案内溝12
bに摺動自在に係合されており、回転を規制されてい
る。係合突起17cの1つである係合突起17c′に
は、対応の直進案内溝12bの底部に固定されたコード
板13aと摺接してズーミング時の焦点距離に対応する
信号を発生させるための接触端子9が固定されている。
【0020】また、直進案内筒17の内周面には、光軸
Oと平行な直進案内溝17aが2本、及びこの直進案内
溝17aよりも周方向の幅が若干幅広の直進案内溝17
gが1本形成されている。
【0021】各直進案内溝17aには、直進案内部材
(直進部材)22に形成された対応の係合突起28aが
摺動自在に係合し、直進案内溝17gには、直進案内部
材22に形成された係合突起28bが摺動自在に係合す
る。また、直進案内溝17gの底部と係合突起28bの
間には、フレキシブルプリント基板6の一部が通されて
いる。さらに直進案内筒17には、その周壁を貫通しか
つ円周方向及び光軸方向に対して傾斜する複数(3本)
のリード溝17bが形成されている。
【0022】直進案内筒17の内周には、第2移動鏡筒
19が嵌合されている。この第2移動鏡筒19は、内周
面に、リード溝17bとは逆傾斜の複数(3本)のリー
ド溝19cを有し、後端部外周に、径方向外方に突出す
る複数(3つ)の断面台形状のフォロア突起19aと、
このフォロア突起19a上に位置するフォロアピン18
とを有する。このフォロアピン18は、リング部材18
と、このリング部材18aをフォロア突起19a上に
支持する中心固定ねじ18bとからなっている。各フォ
ロア突起19aは、直進案内筒17の対応のリード溝1
7bに摺動可能に嵌まり、各フォロアピン18は、第3
移動鏡筒16の対応の直進案内溝16cに摺動可能に嵌
まる。よって、第3移動鏡筒16が回転すると、第2移
動鏡筒19が回転しながら光軸方向に直進移動する。
【0023】第2移動鏡筒19の内周には、第1移動鏡
筒20が嵌合されている。この第1移動鏡筒20は、後
端部外周に備えた複数(3つ)のフォロアピン24を、
対応する内周リード溝19cに係合させ、かつ直進案内
部材22により直進案内されている。この直進案内部材
22は、環状部22aと、この環状部22aから光軸方
向に延びる一対の案内脚部22bとを有し、第1移動鏡
筒20の内周面とAF/AEシャッタユニット21の間
に案内脚部22bを直進案内可能に挿入している。また
直進案内部材22は、環状部22aの径方向外方に突出
させた、直進案内溝17aに摺動自在に係合する2つの
係合突起28aと、直進案内溝17gに摺動自在に係合
する1つの係合突起28bとを有している。
【0024】また直進案内部材22の環状部22aは、
第2移動鏡筒19の後端部に、光軸方向に一体に移動可
能かつ光軸回りに相対回転可能に結合されている。この
直進案内部材22は、後部外周に、係合突起28a、2
8bを備えた後端フランジ部22dと、この後端フラン
ジ部22dの前方にやや隙間を開けて設けた、該フラン
ジ部22dより小径の抜止フランジ部22cを有し、こ
の抜止フランジ部22cの周方向に、複数(3つ)の切
欠部22eを有している(図1、図2参照)。第2移動
鏡筒19は、後端部内周に、径方向内方に突出する複数
(3つ)の係合突起19b(図11参照;同図中に1つ
のみ表れている)を有し、各係合突起19bを対応の切
欠部22eから挿入して両フランジ部22c、22d間
の隙間に位置させ、直進案内部材22に対し相対回転す
ることにより該直進案内部材22と結合している。上記
構成により、第1移動鏡筒20は、第2移動鏡筒19が
正逆に回転するとき、回転を規制されたまま、該第2移
動鏡筒19に対して光軸方向前後に直進移動する。
【0025】この第1移動鏡筒20の内周面には、3枚
のシャッタ羽根27a(図5)からなるシャッタ27を
備えたAF/AEシャッタユニット21が嵌合固定され
ている。このAF/AEシャッタユニット21は、シャ
ッタ取付台40の外周部に等角度間隔で形成した複数の
固定孔40a(図3)を有している。上記複数のフォロ
アピン24は、このAF/AEシャッタユニット21の
固定手段を兼ねており、第1移動鏡筒20に形成したピ
ン孔20aと、この固定孔40aに、このフォロアピン
24が嵌入固定されて、このシャッタユニット21が第
1移動鏡筒20に固定されている(図4参照)。フォロ
アピン24は例えば接着、ねじ止め等の手段で固定でき
る。
【0026】AF/AEシャッタユニット21は、図5
と図12に示されるように、シャッタ取付台40と、こ
のシャッタ取付台40の後部に固定されるシャッタ羽根
支持環46と、このシャッタ取付台40に対して相対移
動自在に支持される後群レンズ支持筒50(後群レンズ
L2)とを有している。このシャッタ取付台40には、
レンズ支持環34とAEモータ29と後群移動モータ3
0が支持されている。このシャッタ取付台40は、前群
レンズ支持筒34を挿通させる撮影開口40dを備えた
環状部40fと、この環状部40fから後方に向けて延
出された3つの脚部40bとを有している。この3つの
脚部40b間の隙間のうち2箇所は、直進案内部材22
の一対の案内脚部22bをそれぞれ摺動自在に係合させ
て移動ガイドする直進案内部40cとして構成されてい
る。
【0027】シャッタ取付台40にはさらに、AEモー
タ29の回転をシャッタ27に伝えるAEギヤ列45
と、後群移動モータ30の回転をスクリューシャフト4
3に伝えるレンズ駆動ギヤ列42Aと、フレキシブルプ
リント基板6に接続されたフォトインタラプタ56、5
7と、円周方向に多数のスリットを備えた回転板59、
60とが支持されている。上記フォトインタラプタ56
と回転板59によって、後群移動モータ30の回転を検
知する後群移動モータ用エンコーダが構成され、フォト
インタラプタ57と回転板60によって、AEモータ2
9の回転を検知するAEモータ用エンコーダが構成され
ている。
【0028】シャッタ取付台40とこの取付台40に固
定したシャッタ羽根支持環46の間に、上記シャッタ2
7と、このシャッタ27の3枚のシャッタ羽根27aを
枢支する支持部材47と、シャッタ羽根27aに回動力
を付与する環状駆動部材49とが位置している。環状駆
動部材49は、3枚のシャッタ羽根27aにそれぞれ係
合する3つの操作突起49aを等角度間隔で備えてい
る。シャッタ羽根支持環46は、前壁部に、撮影開口4
6aと、この撮影開口46aの周囲に等角度間隔で設け
た3つの支持孔46bを有し、外周部に、直進案内部4
0cから露出して上記一対の案内脚部22bの内周面を
摺動自在に支持する撓み規制面46cを有している(図
9、図10参照)。
【0029】また、シャッタ羽根支持環46の前方に位
置する支持部材47は、撮影開口46aに対向する撮影
開口47aと、3つの支持孔46bとそれぞれ対向する
3つの軸部47b(図5に一箇所のみ表れている)とを
有している。3枚のシャッタ羽根27aはそれぞれ、一
端部に、軸部47bを挿通させる軸孔27bを有し、他
端部に、撮影開口46a、47aを遮蔽する遮蔽部を有
し、該一端部と他端部の間に、上記操作突起49aを挿
通させる長孔27cを有している。上記支持部材47
は、シャッタ羽根27aをそれぞれ支持した各軸部47
bを、シャッタ羽根支持環46の対応する支持孔46b
に嵌合させた状態で、このシャッタ羽根支持環46に固
定されている。
【0030】環状駆動部材49は、外周部に、ギヤ列4
5からの回転を受けるギヤ部49bを有する。また支持
部材47は、3つの軸部47bと近接する位置に、円周
方向に沿う3つの円弧溝47cを有している。環状駆動
部材49の上記3つの操作突起49aは、該3つの円弧
溝47cを貫通して、各シャッタ羽根27aの長孔27
cに係合している。シャッタ羽根支持環46は、これら
環状駆動部材49、支持部材47及びシャッタ27を支
持した状態でシャッタ取付台40の後方側から挿入さ
れ、このシャッタ取付台40にねじ止めされている。
【0031】シャッタ羽根支持環46の後方には、シャ
ッタ取付台40にスライドシャフト51、52を介して
相対移動自在に支持された後群レンズ支持筒50が配置
されている。シャッタ取付台40と後群レンズ支持筒5
0は、スライドシャフト51に嵌合された後群付勢コイ
ルばね3によって互いに離れる方向に移動付勢されてお
り、これにより両者間のガタが除去されている。また、
レンズ駆動ギヤ列42Aに備えられた駆動ギヤ(第1ギ
ヤ列)42aは、軸方向の移動が規制されており、その
内周に雌ねじが形成されている。この雌ねじに、後群レ
ンズ支持筒50に一端部を固定されたスクリューシャフ
ト43が螺合しており、これら駆動ギヤ42aとスクリ
ューシャフト43とにより送りねじ機構が構成されてい
る。よって、後群移動モータ30が回転駆動して駆動ギ
ヤ42aが正逆いずれかに回転すると、スクリューシャ
フト43がこの駆動ギヤ42aに対して進退し、後群レ
ンズ支持筒50つまり該支持筒50に支持した後群レン
ズL2が前群レンズL1に対して相対移動する。
【0032】シャッタ取付台40の前部には、このシャ
ッタ取付台40に支持した上記モータ29、30等を押
える押え部材53がねじ止めされている。また、この押
え部材53の前端には、押え部材53に支持した切り替
えカム部材122、バネ124、トーションバネ(付勢
部材)125等を押える押え板55がねじ126、12
7を介してねじ止めされている。シャッタ取付台40に
一端部を固定された上記フレキシブルプリント基板6に
は、モータ29、30、及びフォトインタラプタ56、
57が接続されている。第1〜第3移動鏡筒20、1
9、16及びAF/AEシャッタユニット21等を組立
てた状態において、直進案内筒17の後端面にアパーチ
ャ板23が固定され、また筒状部11の前端部に、環状
の抜止め部材33が嵌着されている。
【0033】ズームレンズ鏡筒10最前方の第1移動鏡
筒20の前部には、一対の従動バリヤ羽根48aと一対
の主動バリヤ羽根48bの計4枚のバリヤ羽根を備えた
レンズバリヤ機構35が設けられている。第1移動鏡筒
20の前端部に固定される飾り板41の裏面には環状プ
レート96が固定されており、これら飾り板41と環状
プレート96の間に両バリヤ羽根48a、48bが枢着
されている。また、第1移動鏡筒20の前端面20bと
環状プレート96の間に、一対のバリヤ駆動レバー98
a、98bを備えたバリヤ駆動環97が回動自在に設け
られている。このバリヤ駆動環97は、後群移動モータ
30の回転を受けて回転するバリヤ連動ギヤ軸92を介
して正逆に回動され、バリヤ駆動レバー98a、98b
を介して主動バリヤ羽根48bを従動バリヤ羽根48a
とともに開閉させる。以下、このバリヤ駆動機構を、主
に図27〜図33を参照して詳述する。なお、図29〜
32の各図では、図示の都合上、合計4枚あるバリヤ羽
根のうち、1枚の主動バリヤ羽根48bのみを二点鎖線
で示している。
【0034】図27と図28に示すように、レンズバリ
ヤ機構35は、ズームレンズ鏡筒10最前方の第1移動
鏡筒20の先端部に固定された飾り板41、この飾り板
41の裏面に枢着された一対ずつの従動バリヤ羽根48
aと主動バリヤ羽根48b、及び、これらバリヤ羽根4
8a、48bを挟んで飾り板41の裏面に固定された環
状プレート96を備えている。レンズバリヤ機構35は
また、第1移動鏡筒20の前部に形成した円筒部20c
と内周フランジ20bで囲まれた空間に回転可能に収納
されたバリヤ駆動環97、及びこのバリヤ駆動環97に
回転を伝えるバリヤ連動ギヤ軸92を備えている。この
バリヤ連動ギヤ軸92は、前端に駆動ギヤ92aを有し
ており、後端に被動ギヤ92bを有している。この被動
ギヤ92bに、所定のギヤ列を介して後群移動モータ3
0の回転が伝達される。
【0035】第1移動鏡筒20の内周フランジ20bに
は、AF/AEシャッタユニット21の押え部材53に
形成した軸受部111と対向する位置に、支持挿通孔2
0dが形成されている。バリヤ連動ギヤ軸92は、その
被動ギヤ92bを軸受部111に挿通し、かつ、バリヤ
開閉ギヤ列(第2ギヤ列)42Cの最終ギヤ42b(図
15、図16参照)に噛合した状態で、支持挿通孔20
dから前端の駆動ギヤ92aを所定量突出させている。
さらにバリヤ連動ギヤ軸92は、その駆動ギヤ92a
を、バリヤ駆動環97の裏面に形成したセクタギヤ部9
7aに噛合させている。以上の構造によって、バリヤ連
動ギヤ軸92が、後群移動モータ30の回転を受けて正
逆に回転すると、バリヤ駆動環97が光軸Oを中心に正
逆に回転される。
【0036】バリヤ駆動環97は、図27〜図29に示
すように、その外周縁が円筒部20cの内周面より僅か
に小径に形成され、その内周縁が円筒部34aの外周面
より僅かに大径に形成されている。バリヤ駆動環97に
は、一対の主動バリヤ羽根48bを開閉する一対のバリ
ヤ駆動レバー98a、98bがそれぞれ枢着されてい
る。
【0037】化粧板41の裏面には、一対の枢軸(図示
せず)が、光軸Oを挟んで一方が他方に対して略反対側
に位置するように植設されており、この一対の枢軸に
は、一対の主動バリヤ羽根48bのそれぞれに形成され
た対応の孔102が回動自在に嵌っている。また、上記
一対の枢軸には一対の従動バリヤ羽根48aのそれぞれ
に形成された対応の孔103が回動自在に嵌っている。
各主動バリヤ羽根48bは、対応の枢軸を中心に、対応
の従動バリヤ羽根48aを伴って回動して撮影開口を開
閉する。一対の主動バリヤ羽根48bはそれぞれ、その
孔102から偏心した位置にボス突起101を有してい
る。一対の従動バリヤ羽根48aはそれぞれ、光軸O後
方に突出する係合突起100を備えている。各従動バリ
ヤ羽根48aは、その係合突起100を、内側に位置す
る対応の主動バリヤ羽根48bの外側縁部に係合させる
ことにより、該主動バリヤ羽根48bとの開閉動作に追
随する。
【0038】バリヤ駆動環97の前壁には、軸部97
h、97iが、光軸Oを挟んで一方が他方に対して略反
対側に位置するように植設されている。各バリヤ駆動レ
バー98a、98bには、対応の主動バリヤ羽根48b
のボス突起101を嵌入(係合)させるカム溝107を
備えている。各バリヤ駆動レバー98a、98bには、
そのカム溝107の長手方向の中間に位置する軸孔12
0が形成されており、軸部97h、97iには、対応の
軸孔120が回動自在に嵌合している。各軸孔120
は、対応の孔102近傍に設けられている。バリヤ駆動
レバー98a、98bはそれぞれ、一端側係合部109
と他端側係合部110を備えている。
【0039】バリヤ駆動環97の前壁には、一対の主動
バリヤ羽根48bの一対の孔102を結ぶ線分の一側に
位置させて設けた凸部97eに、単一のトーションばね
105のコイル部105cが嵌着されている。このトー
ションばね105は、一対のバリヤ駆動レバー98a、
98bを介して、一対の主動バリヤ羽根48bを開放方
向に付勢するためのもので、その一端部105aを、バ
リヤ駆動レバー98aの一端側係合部109に係合させ
ている。
【0040】また、トーションばね105と一方のバリ
ヤ駆動レバー98bとの間には、トーションばね105
の力の方向を反転させるための反転レバー104が介在
されている。バリヤ駆動環97の前壁には、バリヤ駆動
レバー98bと凸部97eの間に軸部97jが植設され
ており、この軸部97jに、反転レバー104が回動自
在に嵌合されている。この反転レバー104は、その一
端の係合部104bにトーションばね105の他端部1
05bが係合され、他端の係合部104aを、バリヤ駆
動レバー98bの他端側係合部110に係合させてい
る。またバリヤ駆動環97の凸部97eの両側には、径
方向外方に向かうトーションばね105の一端部105
aと他端部105bの変形を所定位置で規制する規制突
起97f、97gが設けられている。
【0041】バリヤ駆動レバー98a、98bにそれぞ
れ設けたカム溝107には、第1開閉区間107aと第
2開閉区間107bとが備えられている。これら両区間
107a、107bは、中間の境界部分がやや段差状に
なっているが、全体としてほぼ直線状に構成されてい
る。
【0042】図29に示すように、第1開閉区間107
aの端部付近にボス突起101が位置すると従動バリヤ
羽根48aが閉じられ、図31に示すように、第2開閉
区間107bの端部付近にボス突起101が位置すると
従動バリヤ羽根48aが開かれる。
【0043】
【0044】バリヤ駆動環97にはまた、一対の主動バ
リヤ羽根48bの一対の孔102を結ぶ線分の他側に位
置させて、バリヤ連動ギヤ軸92の回転を受けて該バリ
ヤ駆動環97自身を回転駆動するための上記セクタギヤ
部97aを有している。このセクタギヤ部97aは、バ
リヤ駆動環97の裏面に設けた円弧状の溝部97dの内
面に形成されている。
【0045】以上の構成を有するレンズバリヤ機構35
は、次のように作動する。ズームレンズ鏡筒10がレン
ズ収納位置にあって各部材が図29のように位置する全
閉状態において、バリヤ連動ギヤ軸92が一方向(図2
9の時計回り方向)に回転すると、セクタギヤ部97a
を介してバリヤ駆動環97が図29の反時計回り方向に
回転する。このバリヤ駆動環97の回転時、バリヤ駆動
レバー98a、98bはそれぞれ、一対の主動バリヤ羽
根48bを次のように動かす。
【0046】図29に示す状態で、バリヤ駆動環97が
バリヤ閉位置から中間開放位置に向かって反時計回り方
向に回転すると、先ず、各バリヤ駆動レバー98a、9
8bが、カム溝107の第1開閉区間107aを介して
対応のボス突起101を、光軸Oに接近する方向に移動
させる(図29から図30に移行する状態)。引き続き
バリヤ駆動環97が同方向に移動すると、各バリヤ駆動
レバー98a、98bが、カム溝107の第2開閉区間
107bを介して対応のボス突起101を、光軸Oに接
近する方向にさらに移動させる(図30から図31に移
行する状態)。この移動によって、一対の主動バリヤ羽
根48bと一対の従動バリヤ羽根48aを共に開放状態
とする。図31に示す状態から、バリヤ連動ギヤ軸92
が他方向(図31の反時計回り方向)に回転すると、セ
クタギヤ部97aを介してバリヤ駆動環97が図31の
時計回り方向に回転する。その後は、バリヤ駆動環97
が図29の反時計回り方向に回転する際の上述した動作
とは逆の動作によって一対の主動バリヤ羽根48bと一
対の従動バリヤ羽根48aが共に閉状態となる。以下、
バリヤ連動ギヤ軸92を介してレンズバリヤ機構35に
後群移動モータ30の回転を伝達する機構について詳述
する。
【0047】シャッタ取付台40は、光軸Oと直交する
方向に延びる環状部40fを有しており、後群移動モー
タ30は、この環状部40fの前面に固定されている。
この環状部40f前壁と後壁には、後群移動モータ30
の回転軸に固定したピニオン30aの回転を伝達するレ
ンズ駆動ギヤ列42Aと、同ピニオン30aの回転を伝
達するエンコーダギヤ列42Bが設けられている。この
エンコーダギヤ列42Bは、後群移動モータ30の回転
を、回転板59の回転軸59fに伝達するものであり、
後群移動モータ30の回転はこのエンコーダギヤ列42
Bを介して常時回転軸59fに伝達される。また環状部
40fには、レンズ駆動ギヤ列42Aの回転をバリヤ連
結ギヤ92に伝達してレンズバリヤ機構35のレンズバ
リヤ(主動バリヤ羽根48bを従動バリヤ羽根48a)
を開閉させるためのバリヤ開閉ギヤ列42Cが設けられ
ている。
【0048】レンズ駆動ギヤ列42A中には、遊星ギヤ
93aと太陽ギヤ93bとからなる遊星ギヤ装置93が
備わっている。この遊星ギヤ装置93は、ズームレンズ
鏡筒10がレンズ繰出位置からレンズ収納位置に移行す
るとき、切替カム部材122(図20〜図22参照)を
介して図15に示す位置から図16に示す位置に切り換
えられる。遊星ギヤ93aは、図15に示す状態では、
バリヤ開閉ギヤ列42Cの入力ギヤ42cと噛合し、図
16に示す状態では、スクリューシャフト43が螺合し
た駆動ギヤ42aと噛合する。なお、この駆動ギヤ42
aは、レンズ駆動ギヤ列42Aの最終ギヤである。図1
5の状態で後群移動モータ30が正逆に回転駆動する
と、バリヤ駆動環97がバリヤ連動ギヤ軸92を介して
正逆に回動されて、レンズバリヤ機構35のレンズバリ
ヤが開閉される。また、図16の状態で後群移動モータ
30が正逆に回転駆動すると、駆動ギヤ42aが正逆に
回転されて、スクリューシャフト43を介して後群レン
ズL2が前群レンズL1に対して相対移動される。
【0049】遊星ギヤ装置93の遊星ギヤ93aと太陽
ギヤ93bは、図19〜図23中に拡大して示す回動切
替部材(遊星ギヤレバー)130に支持されている。こ
の回動切替部材130は、環状部40fと平行な基部1
30aを有している。この基部130aの裏面には、一
端部に第1軸部130bが植設され、他端部に第2軸部
130cが植設されている。また基部130aの前面に
は、一端部に、第1軸部130bと同軸の軸130fが
植設され、他端部に、第2軸部130cと略同軸の被動
軸130dが植設されている。これら第1軸部130
b、第2軸部130c、被動軸130d及び軸130f
は全て光軸Oと平行とされている。
【0050】第1軸部130bには太陽ギヤ93bが回
動自在に嵌まっており、第2軸部130cには遊星ギヤ
93aが回動自在に嵌っている。第1軸部130bの先
端部130eは、環状部40fの前壁に形成された凹部
座面40hに太陽ギヤ93bを嵌めた状態で、凹部座面
40h中央に形成された孔40iに嵌って回動自在に支
持されている。軸130fは、押え部材53の対応する
位置に形成したガイド孔(図示せず)に回動自在に嵌っ
ている。以上の構造によって、回動切替部材130が第
1軸部130bを中心に回動すると、遊星ギヤ93aが
図15に示す位置と図16に示す位置との間で切り替わ
ることが分かる。
【0051】回動切替部材130の被動軸130dは、
押え部材53に形成されたガイド長孔53jを通って該
ガイド長孔53jから前方に突出し、押え部材53に回
動自在に支持された切替カム部材(カムレバー)122
の孔122aに挿通されている。
【0052】この切替カム部材122は、その中央部に
軸挿通孔122bを有しており、押え部材53に植設し
た支軸53iにこの軸挿通孔122bを回動自在に嵌め
た状態で押え部材53に備わっている。支軸53iは、
軸挿通孔122bより所定量長く、その先端は、押え部
材53の前端に固定した押え板55の孔55aに嵌って
いる。また切替カム部材122は、軸挿通孔122bの
周囲に、上記孔122aと、光軸O前方に向かって延び
る係合ピン122cと、係合カム部122dとを有して
いる。この係合カム部122dは、その前端部内面が、
カム面123を構成している。このカム面123は、そ
の後端部123aから前端部123bにいくにつれて徐
々に後群移動モータ30に近付く傾斜面として形成され
ている。このカム面123は、AF/AEシャッタユニ
ット21と直進案内部材22との相対位置が所定位置と
なったときに、直進案内部材(直進進退部材)22に備
わった一方の案内脚部22bの先端の係合部22fと係
合する。よって、切替カム部材122のカム面123と
直進案内部材22の係合部22fとの光軸方向での相対
位置は厳密に設定されている。
【0053】切替カム部材122の軸挿通孔122bと
押え板55の間には、支軸53iに嵌装したコイルバネ
(軸方向付勢部材)124が設けられている。このコイ
ルバネ124によって、切替カム部材122は、常時光
軸O後方に向かって付勢されている。また、押え板55
の一端部を固定するねじ127が螺合する、押え部材5
3に植設した固定ポスト53kには、トーションバネ
(回動付勢部材)125が嵌装されている。このトーシ
ョンバネ125の一端部125aは、押え部材53の固
定部53mに係合しており、他端部125bは、切替カ
ム部材122の係合ピン122cに係合している。この
トーションバネ125によって、切替カム部材122
は、AF/AEシャッタユニット21を被写体側から視
て常時反時計回り方向に付勢されている。また、回動切
替部材130の被動軸130dが孔122aに挿通され
ているため、回動切替部材130も同トーションバネ1
25によって同方向に付勢されている。また切替カム部
材122は、AF/AEシャッタユニット21と直進案
内部材22が互いに離間した状態(例えば図23に示す
状態)にあるとき、その係合ピン122c近傍に形成し
た係合部122fを、押え部材53に植設した係合突起
(レバー回動規制部)53nに係合させた状態で支軸5
3iに嵌っている(図17に示す状態)。よって、この
状態では、切替カム部材122は、AF/AEシャッタ
ユニット21を被写体側から視て時計回り方向には回転
不能となっている。このときの切替カム部材122と回
動切替部材130の相対位置は、図20に示す位置関係
となる。この状態から、コイルバネ124の付勢力に抗
して切替カム部材122を前方(図20中に示した矢印
方向)に移動させて係合突起53nと係合部122fの
係合を解除すれば、時計回り方向に回転させることが可
能となる。
【0054】図23に示す状態(撮影状態)からカメラ
の電源をオフすると、図24に示す状態(収納状態)に
移行する。このとき、先ず、直進案内部材22の係合部
22fがカム面123の前端部123aに当接し、続い
て直進案内部材22とAF/AEシャッタユニット21
がさらに接近すると、係合部22fがカム面123を光
軸前方に向かって押すため、切替カム部材122が前方
に移動されて係合突起53nと係合部122fとの係合
が解除される。このときの切替カム部材122と回動切
替部材130の相対位置は、図21に示す位置関係とな
る。
【0055】その後、直進案内部材22とAF/AEシ
ャッタユニット21がさらに接近すると、切替カム部材
122が、そのカム面123を直進案内部材22の係合
部22fに摺接させながら、AF/AEシャッタユニッ
ト21を被写体側から視て時計回り方向(図21中に示
した矢印方向)に回転する。この回転と同時に、回動切
替部材130も、孔122aと被動軸130dを介して
同方向に回転し、この回転により遊星ギヤ93aと駆動
ギヤ42aとの噛合が解除される。
【0056】その後、直進案内部材22とAF/AEシ
ャッタユニット21が最も接近すると、係合カム部12
2dが、係合部22fに隣接する案内脚部22bの側縁
部22gに乗り上がる(図24)。このとき、切替カム
部材122が、AF/AEシャッタユニット21を被写
体側から視て時計回り方向に最も回転した位置に位置さ
れ、同時に、回動切替部材130も同方向に回転して被
写体側から視て時計回り方向に最も回転した位置に位置
される。このとき、遊星ギヤ93aとバリヤ開閉ギヤ列
42Cの入力ギヤ42cが噛合する。この噛合状態とな
った後、後群移動モータ制御手段61が後群移動モータ
30のピニオン30aを所定の一方向に回転させ、この
回転がレンズ駆動ギヤ列42A、バリヤ開閉ギヤ列42
C、92、バリヤ連動ギヤ軸92等を介してレンズバリ
ヤ機構35に伝達されてレンズバリヤが閉じられる。こ
の収納状態から、カメラの電源をオンすると、先ず、後
群移動モータ制御手段61が後群移動モータ30のピニ
オン30aを上記一方向とは逆方向に回転させてレンズ
バリヤ機構35のレンズバリヤを開放し、その後、ズー
ムレンズ鏡筒を繰り出す。この繰り出しによって、直進
案内部材22とAF/AEシャッタユニット21が互い
から離間し、よって、直進案内部材22の案内脚部22
bと切替カム部材122との係合が解かれ、図23等に
示す撮影状態とされる。この撮影状態では、遊星ギヤ9
3aと駆動ギヤ42aが噛合した状態となる。
【0057】以上のように、本発明を適用した本実施例
のズームレンズ鏡筒10では、後群移動モータ30の回
転を所定のギヤ列を介してレンズバリヤ機構35に伝達
してレンズバリヤを開閉するので、レンズバリヤが確実
に開閉される。また、光軸方向に進退する移動鏡筒の動
きをレンズバリヤを開閉する直接の動力源としないた
め、レンズ鏡筒の動作に対する負担が軽減されている。
また、撮影状態においては、AF/AEシャッタユニッ
ト21側の切替カム部材122と、直進案内部材22の
係合部22fとが離間しているので、該撮影状態におけ
るAF/AEシャッタユニット21(第1移動鏡筒2
0)と直進案内部材22の間の光軸方向の相対移動量に
制限がなく、設計の自由度が高い。この撮影状態におい
ては、係合部122fと係合突起53nの係合関係や、
トーションバネ125の付勢力によって、切替カム部材
122の角度位置が一定に保持されるので、直進案内部
材22が切替カム部材122から離れてカム面123に
よる強制力が働かなくても、レンズ駆動ギヤ列42Aの
駆動ギヤ42aに対して、遊星ギヤ93aを安定して噛
合させておくことができる。
【0058】本実施形態では、前群レンズL1と後群レ
ンズL2をそれぞれ、AF/AEシャッタユニット21
の構成部材の1つとし、該ユニット21に、AEモータ
29と後群移動モータ30を搭載している。この構成に
よると、前群レンズL1と後群レンズL2の支持構造及
び駆動構造を単純化できるという利点があるが、前群レ
ンズL1と後群レンズL2のうちの少なくとも一方を、
シャッタ取付台40、環状駆動部材49、支持部材4
7、シャッタ27及びシャッタ羽根押え環46等を備え
たAF/AEシャッタユニット21とは別部材とし、該
ユニットとは別の支持部材に支持しても、本ズームレン
ズは成立する。
【0059】本ズームレンズカメラは、次のように作動
する。ズームレンズ鏡筒10が最も繰り込まれた図9の
レンズ収納状態において、図示しない電源スイッチをオ
ンすると、全体移動モータ25が正方向に若干量回転駆
動する。すると、この回転が、支持部32に支持された
ギヤ列26を介して駆動ピニオン15に伝えられ、第3
移動鏡筒16が繰り出し方向に回転されるため、第2移
動鏡筒19と第1移動鏡筒20が該第3移動鏡筒16と
ともに光軸方向に若干量繰り出され、カメラはズームレ
ンズをワイド端に位置させた撮影可能状態となる。
【0060】この撮影可能状態において、ズーム操作手
段62をテレ側に操作すると、全体移動モータ制御手段
60を介して全体移動モータ25が正方向に回転駆動
し、駆動ピニオン15、外周ギヤ16bを介して第3移
動鏡筒16を繰り出し方向に回転させる。したがって、
この第3移動鏡筒16が雌ヘリコイド12aと雄ヘリコ
イド16aの関係により固定鏡筒ブロック12から繰り
出され、同時に、直進案内筒17が、係合突起17cと
直進案内溝12bの関係によって固定鏡筒ブロック12
に対し相対回転しない状態で、該第3移動鏡筒16とと
もに光軸前方に進出する。このとき第2移動鏡筒19
は、フォロアピン18をリード溝17bと直進案内溝1
6cに同時に係合させていることにより、第3移動鏡筒
16と同方向に相対回転しながら該移動鏡筒16に対し
て光軸前方に相対移動する。また第1移動鏡筒20は、
直進案内部材22によって直進案内されかつフォロアピ
ン24をリード溝19cによって移動ガイドされるた
め、固定鏡筒ブロック12に対して相対回転しない状態
で、第2移動鏡筒19からAF/AEシャッタユニット
21とともに光軸前方に進出する。
【0061】ズームレンズ鏡筒10がこのように駆動す
る間、後群移動モータ30は駆動しないため、前群レン
ズL1と後群レンズL2は互いの距離を一定に保ったま
ま一体的に光軸方向に移動する(図8参照)。ズーム操
作手段62によって設定される焦点距離は、表示手段
(図示せず)によって表示される。
【0062】ズーム操作手段31によって設定される任
意の焦点距離において、レリーズボタンが一段押しされ
ると、測距装置64に測距指令が及び測光装置65に測
光指令が与えられて、測距及び測光が開始される。その
後、レリーズボタンが二段押しされると、全体移動モー
タ25と後群移動モータ30の双方が、測距装置64に
よる被写体距離情報によって得られる移動量と、ズーム
操作手段31により設定される焦点距離情報によって得
られる移動量とを加味して決定された移動量だけ前群レ
ンズL1と後群レンズL2を移動させて設定焦点距離に
するとともに被写体に合焦させ、AEモータ制御手段6
6を介してAEモータ29が、測光装置65からの被写
体輝度情報に応じて環状駆動部材49を回転駆動し、所
定の露出を満たすようにシャッタ27を駆動する。この
シャッタレリーズの終了後、全体移動モータ25と後群
移動モータ30の双方が直ちに駆動されて、前群レンズ
L1と後群レンズL2がシャッタレリーズ前の状態に戻
される。
【0063】上述したレリーズボタンの二段押しによる
前群レンズL1と後群レンズL2の移動制御に関して、
より詳細には、レリーズボタンが二段押しされたとき、
後群移動モータ30が、測距装置64による被写体距離
情報によって得られる移動量と、ズーム操作手段31に
より設定される焦点距離情報によって得られる移動量と
を加味して決定された移動量だけ前群レンズL1に対し
て後群レンズL2を後方に移動させ、同時に、全体移動
モータ25が、測距装置64による被写体距離情報によ
って得られる移動量と、ズーム操作手段31により設定
される焦点距離情報によって得られる移動量とを加味し
て決定された移動量だけ前群レンズL1を移動させ、こ
れら前群レンズL1と後群レンズL2の合成移動によっ
て設定焦点距離にするとともに被写体に合焦させる。そ
の後、シャッタレリーズ完了後、後群移動モータ30が
直ちに駆動されて後群レンズL2が前群レンズL1に向
かって移動されてシャッタレリーズ前の位置に戻され、
同時に、全体移動モータ25が直ちに駆動されて前群レ
ンズL1がシャッタレリーズ前の位置に戻される。
【0064】ズーム操作手段62がワイド側に操作され
ると、全体移動モータ25が逆方向に回転駆動し、第3
移動鏡筒16が繰り込み方向に回転されて、直進案内筒
17とともに固定鏡筒ブロック12の筒状部11に繰り
込まれる。同時に第2移動鏡筒19が、第3移動鏡筒1
6と同方向に回転しながら該移動鏡筒16に対して繰り
込まれ、第1移動鏡筒20が、回転する第2移動鏡筒1
9に対してAF/AEシャッタユニット21とともに繰
り込まれる。この繰込駆動時においても、後群移動モー
タ30は、上述の繰出駆動時と同様、駆動しない。そし
てズームレンズ鏡筒10は、電源スイッチが切られる
と、これに基づき全体移動モータ25の回転駆動によっ
て、図11に示すレンズ収納位置に繰り込まれる。
【0065】上記実施形態は、3段繰出ズームレンズ鏡
筒に本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限
定されず、1段、2段または4段以上の繰出ズームレン
ズ鏡筒にも適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明を適用したレンズ
鏡筒によれば、モータによってレンズバリヤ機構を駆動
するので、レンズ鏡筒の動作に対する負担を軽減し、か
つレンズバリヤを確実に開閉することができる。このモ
ータは、シャッタユニットに支持されるレンズ駆動用と
の兼用モータであるから、構造を簡略にできる。また、
撮影状態では、直進進退部材がシャッタユニット側のカ
ムレバーから離間するため、シャッタユニット(移動鏡
筒)と直進進退部材の光軸方向の相対移動量が制限され
ない。さらに、カムレバーから直進進退部材が離れてい
ても、カムレバー、すなわち遊星ギヤレバーを確実にレ
ンズ駆動系のギヤ列との接続位置に保たれる構造とした
ので、確実に動力伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したズームレンズ鏡筒の一部を拡
大して示す斜視図である。
【図2】同ズームレンズ鏡筒の一部の、図1と異なる状
斜視図である。
【図3】同ズームレンズ鏡筒の一部を拡大して示す分解
斜視図である。
【図4】同ズームレンズ鏡筒のAF/AEシャッタユニ
ットを第1移動鏡筒に組付けた状態を示す斜視図であ
る。
【図5】同ズームレンズ鏡筒のAF/AEシャッタユニ
ットの主要な部材を示す分解斜視図である。
【図6】同ズームレンズ鏡筒の第3移動鏡筒を示す斜視
外観図である。
【図7】同ズームレンズ鏡筒の固定鏡筒ブロックを示す
正面図である。
【図8】同ズームレンズ鏡筒の最大繰出状態を示す上半
断面図である。
【図9】同ズームレンズ鏡筒のレンズ収納状態における
要部を示す上半断面図である。
【図10】同ズームレンズ鏡筒の最大繰出状態における
要部を示す上半断面図である。
【図11】同ズームレンズ鏡筒全体のレンズ収納状態を
示す上半断面図である。
【図12】同ズームレンズ鏡筒全体を示す分解斜視図で
ある。
【図13】同ズームレンズ鏡筒の作動を制御する制御系
を示すブロック図である。
【図14】同ズームレンズ鏡筒の本発明に係る要部を示
す斜視図である。
【図15】同要部の正面図である。
【図16】同要部を異なった状態で示す正面図である。
【図17】撮影状態における切替カム部材の位置を示す
図である。
【図18】収納状態における切替カム部材の位置を示す
図である。
【図19】同ズームレンズ鏡筒の本発明に係る要部を拡
大して示す分解斜視図である。
【図20】切替カム部材、回動切替部材及び遊星ギヤ装
置を拡大して示す斜視図である。
【図21】同切替カム部材、回動切替部材及び遊星ギヤ
装置を図20とは異なった状態で示す斜視図である。
【図22】同切替カム部材、回動切替部材及び遊星ギヤ
装置を図20及び図21とは異なった状態で示す斜視図
である。
【図23】撮影状態におけるAF/AEシャッタユニッ
トと直進案内部材を示す斜視外観図である。
【図24】収納状態におけるAF/AEシャッタユニッ
トと直進案内部材を示す斜視外観図である。
【図25】図23中のAF/AEシャッタユニットのみ
を示す斜視外観図である。
【図26】図24中のAF/AEシャッタユニットのみ
を示す斜視外観図である。
【図27】本発明を適用したズームレンズ鏡筒における
レンズバリヤ機構の主要な部材を示す上半断面図であ
る。
【図28】同ズームレンズ鏡筒におけるレンズバリヤ機
構を示す分解斜視図である。
【図29】主動バリヤ羽根の閉放状態を示す、同レンズ
バリヤ開閉機構の正面図である。
【図30】主動バリヤ羽根の中間開放状態から開放状態
への移行を示す、同レンズバリヤ開閉機構の正面図であ
る。
【図31】主動バリヤ羽根の開放状態を示す、同レンズ
バリヤ開閉機構の正面図である。
【図32】主動バリヤ羽根の開放状態から中間開放状態
への移行を示す、同レンズバリヤ開閉機構の正面図であ
る。
【図33】第1移動鏡筒の前端部に備えた同レンズバリ
ヤ機構の底面図である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒(レンズ鏡筒) 20 第1移動鏡筒(移動鏡筒) 22 直進案内部材(直進進退部材) 22b 案内脚部 22f 係合部 30 後群移動モータ 35 レンズバリヤ鏡筒 42A レンズ駆動ギヤ列(第1ギヤ列) 42a 駆動ギヤ 42B エンコーダギヤ列 42C バリヤ開閉ギヤ列(第2ギヤ列) 48a 従動バリヤ羽根 48b 主動バリヤ羽根53n 係合突起(レバー回動規制部) 93 遊星ギヤ装置 93a 遊星ギヤ 93b 太陽ギヤ 122 切替カム部材(カムレバー) 123 カム面124 コイルバネ(軸方向付勢部材) 125 トーションバネ(回動付勢部材) 130 回動切替部材(遊星ギヤレバー) L1 前群レンズ L2 後群レンズ(可動レンズ) O 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−232368(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 11/04 G02B 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影位置と収納位置との間を移動する移
    動鏡筒; この移動鏡筒の前端部に設けたレンズ開口を開閉するレ
    ンズバリヤ機構; 開閉されるシャッタ羽根を備え、上記移動鏡筒に備えら
    れたシャッタユニット; このシャッタユニットに光軸方向に移動可能に支持され
    た可動レンズ;シャッタユニットに設けたモータに連動し、光軸と平行
    な回動軸により回動される太陽ギヤ; 上記太陽ギヤの回動軸と同軸で回動可能にシャッタユニ
    ットに枢着され、該太陽ギヤに噛み合う遊星ギヤを自由
    端部に有し、回動によって該遊星ギヤを、上記可動レン
    ズを駆動する第1ギヤ列側と、上記レンズバリヤ機構を
    駆動する第2ギヤ列側とに択一して噛み合わせる遊星ギ
    ヤレバー; 上記遊星ギヤレバーと同軸で一体に回動し光軸方向には
    相対移動可能な、カム面を有するカムレバー; 上記カムレバーと遊星ギヤレバーを、上記遊星ギヤと第
    1ギヤ列の噛合方向に回動付勢する回動付勢部材; 上記カムレバーを光軸方向に付勢する軸方向付勢部材; この軸方向付勢部材によるカムレバーの光軸方向移動端
    で、遊星ギヤと第1ギヤ列の噛合解除方向への該カムレ
    バーの回動を規制する、シャッタユニットに設けたレバ
    ー回動規制部;及び 上記移動鏡筒の撮影位置と収納位置
    との移動に応じて、シャッタユニットに対して光軸方向
    に相対移動する直進進退部材; を備え、 撮影位置では、直進進退部材が上記カムレバーから離間
    し、該カムレバー及び遊星ギヤレバーが、上記レバー回
    動規制部と回動付勢部材とによって、遊星ギヤと第1ギ
    ヤ列を噛合させる位置に係止され、 撮影位置から収納位置への移動により、直進進退部材
    が、カムレバーを上記軸方向付勢部材に抗して光軸方向
    に押圧して上記レバー回動規制部による回動規制を解除
    するとともに、上記カム面を押圧して回動付勢部材に抗
    してカムレバー及 び遊星ギヤレバーを回動させ、遊星ギ
    ヤを第2ギヤ列に接続させることを特徴とする、レンズ
    バリヤ機構を有するレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ鏡筒において、上
    記直進進退部材は、移動鏡筒とシャッタユニットを光軸
    方向に直進案内するための直進案内部材である、レンズ
    バリヤ機構を有するレンズ鏡筒。
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